150分割図(ナディムシャ) の衝撃

福岡での対面コンサルテーションでは様々な方に来て頂いたが、T.Nさんもその一人である。


T.Nさんは、国内のジョーティッシュの鑑定サービスは全て受けたというような探求者であり、正確な出生時間が分からないので出生図や分割図のラグナを確定したいという強い要望を抱いていた。


特に具体的な要望としては、D1、D9、D60、D150を見てそれらの整合性を見て欲しいということであった。


非常にマニアックで高度な要望である。


出生時間に関する情報は、祖母の記憶がAM6:00(午前6時)であったということで、出生時間を失念したの一点張りだった母親がその後、朝であることは間違いない(母親の記憶)と思い出したということであった。

念のため、24時間のレクティファイのサービスを受けた所、AM6:35プラスマイナス2分とレクティファイされたということであった。

それで、その後、ラグナを蠍座ラグナ、ナヴァムシャのラグナを蟹座ラグナ、シャシティアムシャ(D60)のラグナを牡羊座、ナディムシャ(D150)のラグナを射手座に自己流で修正したということである。


ナディムシャ(D150)に関しては、1440分を1分ずつ移動して、自己流でレクティファイしたということである。


分割図のラグナ、特に高分割図のラグナについての情熱にはすさまじいものがある。


自分の本質、深いカルマを知りたいという異常なまでの自己探求心の表れである。



ところが私は150分割図(ナディムシャ:Nadimsa)など初めて聞くし、見方も分からない。



ネット上で探してもたいした情報は載っていない。



文献を探して調べるのにも時間がかかりそうであるため、修正できるかどうか分からないという回答となった。



然し、非常に私のラグナ修正に対して高い評価で、情熱的にお願いされてしまったので、何とかやってみますということになったのである。




150分割図(ナディムシャ:Nadimsa)


T.Nさんからの情報では、D150は、『非常に正確な特性、特徴、運命の種、過去と未来の凝視』を意味するのだという。


D60をより精密に現しているものではないかということだった。


上記は、2チャンネルからの情報であるということだが、取りあえず、本格的に調べる前に上記のような情報を参考に様々な有名人のD150チャートを見てみた。



驚いたのは、D150チャートは、やはり、その人物の本質を表しているように見えるということである。



ドナルド・トランプのD150チャート


これは様々な有名人のD150を出して検証していかなければならないと思うが、例えば、ドナルド・トランプのD150を見てみると、以下のようなチャートである。






トランプの本質と言えば、大統領というよりも不動産王であり、ホテル、カジノ王としての肩書きである。



4、9室支配の金星が10室蠍座のアヌラーダに在住し、4室にアスペクトバックしている。


4、9室支配の火星は10室支配の火星と星座交換し、火星は4室にもアスペクトしているので、4室と4室の支配星に絡んでいる。


不動産王になるには、10室と火星の絡み、4室と火星の絡みが必要であると思われるが、それらをきちんと満たしている。


またホテル王となるには10室や4室に金星が絡んでいることも考えられる(10室の金星はホテルマネジメントの配置)が、そうした配置も満たしている。


3室にはラーフが在住し、3、10室支配の火星が3室にアスペクトバックし、5室支配の水星が3、10室支配の火星とコンジャンクトして3室にアスペクトする配置は、メディア、出版関係での露出を表している。



トランプは自己顕示欲が旺盛で、テレビドラマ「スピン・シティ」や映画「ホーム・アローン2」、「トゥー・ウィークス・ノーティス」などのほか、さらにはセサミストリートのマペットやアニメーション「ザ・シンプソンズ」に至るまで様々な媒体に様々な形で積極的に出演しており、この様な活動を通じて自らのホテルやカジノへの集客を図るだけでなく、自己顕示欲を満たすことも兼ねていると言われている。

(wikipedia ドナルド・トランプより引用抜粋)


3、10室支配の火星はメディアの仕事を表しているが、その火星がラーフが在住する3室にアスペクトバックして、4、9室支配の金星と星座交換していることは、まさにメディアに露出して、ホテル、カジノへの集客を図っているといった配置である。


トランプと言えば、2004年に放映が開始されたNBCテレビのリアリティ番組「アプレンティス」にホスト兼プロデューサーとして参加し、トランプの関連企業の役員になることを望む番組参加者を「お前はクビだ」の決め台詞で解雇する姿が人気を博したようである。


この辺りは同じ獅子座ラグナで、クイズ番組で人気を博したみのもんたと同じような特徴が感じられる。


このように考えて、トランプのD150チャートは、トランプの特徴を表していると言えそうである。


但し、金星と火星が星座交換していたり、土星が定座で、木星、金星がアスペクトバックなど、惑星の星位や強さについては注目すべきものがあるが、それ程、強い配置があるとは言いにくい。






ここで有名人のあらゆるチャートを一気に上げることはできないが、様々なチャートを見た限りでは、D150は確かにその人物の特徴を表しているということができる。



有名人でも非常に強いD150を持っている人もいれば、それ程、良さそうに思えないD150を持っている人もいるように思われた。


また身近な人々のD150を見ても現状はそれ程、素晴らしいとは思えないが、D150では非常に強い惑星の星位や配置が見られた人もいた。


然し、基本的にそれらの人々の本質的な特徴を示しているように思われ、その方の強みというものは、このD150によく出ているように思われた。



自分のD150チャートを見てみると・・・


これが現状で、D150について感じた印象であるが、私自身のD150を見た時に思いの外、良い配置であったため、非常に気分が高揚する結果となった。






私の場合、出生時間を分秒単位まで修正したので、D150のラグナを使うことができる。


D150は48秒でラグナが星座一つ分ずれてしまう。


従って、D60の場合は、2分だが、D60以上に正確な出生時間を必要とする。


然し、私は以前の検証で、秒単位までラグナを絞り込んだので、D60のラグナはもちろん、D150のラグナも使えることになる。



D150のラグナは獅子座となり、3、10室支配の金星が8室魚座で高揚し、5、8室支配で12室で高揚する木星がアスペクトバックしている。


8-12のヴィーパリータラージャヨーガが見られるが、12室支配の月が5室に在住して、5、8室支配の月と5-12の星座交換をしている。


8-12の星座交換でもヴィーパリータラージャヨーガが成立している。



ラグナから見て8室で金星が高揚し、8室支配の木星が12室で高揚し、月から見て木星が8室で高揚し、8室支配の月は木星と星座交換し、8室に在住する金星から見ても土星が8室で高揚している。


土星は金星から見て12室支配で8室に在住しているので、再び、ヴィーパリータラージャヨーガである。






つまり、私のチャートとは8室や12室やヴィーパリータラージャヨーガが強調されるチャートである。


そう考えると私が幼少時から瞑想的で、少年野球をしていた昔、外野を守っている最中に草花が風に揺れるのに見とれて瞑想状態に入ってしまい、打球が飛んできたのに取ろうとしないで、ひどく怒られるといったエピソードが思い出される。


宗教に縁があり、秘教やスピリチャルに縁が強い人生を送ってきたことも説明がつくのである。


ラグナロードの太陽は4、9室支配の火星とラーフと共に7室水瓶座に在住しているが、この水瓶座は、フリーメーソンのようなリベラルな秘教グループを表しており、凶星が集中しているため、そこでひと悶着起こすことを表している。


全て思い当たる節があることだらけである。


あえて難を言えば、6、7室支配の土星が3室に在住しているが、この土星が12室に在住する木星や水星にアスペクトしたり、5室にアスペクトしているため、6、7室支配で天秤座に在住する土星が、ひどく占星術の学習や研究、知的鍛錬を中断させるということである。


この辺りはカルマであると思うが、非常に思い当たる節がある。


また2、11室支配の水星が12室に在住しているが、この水星はあまり強くないことが分かる。


数学などがそれほど得意でなく、この分野が弱点であることを物語っている。



このように良い点、悪い点、含めて、全て、私の特徴をズバリ言い当てていると思われるチャートである。


ある意味、8室で何重にも惑星が高揚しているアーナンダー・メイエー・マーのチャートのように見える。


決して、私はそのようになりたい訳でもないが、8室と12室が非常に強調されていて、ヴィーパリータラージャヨーガなども形成されているので、活動する領域が、宗教、スピリチャルの領域であり、そこにしか才能がないような印象である。


実際に人生でかなりの時間を瞑想に費やしているといったこともこのチャートに表れているように思われる。


後は既に述べたように7室の太陽、火星、ラーフの絡みはフリーメーソンとの関わりを示すと言えるかもしれない。


このようにD150チャートから私の深い本質というものを見せられて、これが私なのかといった印象である。


この深い本質は現在の自分の特徴をある程度は表しているが、自分の未来を表しているようにも感じられる。


このまま自分がこの道を歩んでいけばやがてはこうなるといったことを示すようなチャートに思えるのである。


だからD150チャートの『運命の種、過去と未来の凝視』という象意は、非常に機能している気がした。


これは自分自身の現在を表すと同時に未来を表すチャートである。


つまり、未来の運命の種が『現在』であり、ある程度、『現在』を表すが、未来をも示しているチャートということである。


よくナヴァムシャチャートは本質のチャートで、その人の人生の後半を表すといった話があるが、それをもっと深いレベルで指摘しているようなチャートである。


また過去の習慣の積み重ねによる行動傾向(サンスカーラ)といったものも表しているように思われる。


従って、その人の長所と短所(未来に問題をもたらしそうな悪習)などの両方が現れるチャートではないかと思われる。



未来の運命の種が『現在』ということで、現在の『非常に正確な特性、特徴』といったものも示すのである。


D150チャートは、そのように考えると理解できそうである。


確かにD9やD60などをもっと深いレベルで見たチャートという評価は当たっている気がするのである。



ヴィシャーカー『目標達成の戦士』


今回、T.Nさんの執拗な目標達成の情熱によって、私は150分割図(ナディムシャ:Nadimsa)について知ることが出来た。


これは大きな収穫である。



150分割図(ナディムシャ:Nadimsa)を見たことで、この道でもっと頑張ろうという気持ちになることが出来た。



因みにT.Nさんは出生図のラグナが蠍座であるため、ヴィシャーカーに在住するためにはヴィシャーカー第4パダにラグナが在住し、その時点で、ナヴァムシャのラグナが蟹座に確定するのである。


ラグナが天秤座側ではなく、蠍座側のヴィシャーカーに在住する場合、それは強烈な目標達成の情熱をもたらす配置ではないかと思われる。


何故なら蠍座自体が、集中力と持続力などを表し、物事の達成について執念深くアプローチできる星座だからである。


そうしたヴィシャーカーの特徴についてもよく知ることが出来た。


以前、小泉進次郎のラグナを蠍座ヴィシャーカー第4パダに設定したが、やはり、小泉進次郎もそのような情熱的に目標を追求するタイプではないかと思われる。


小泉進次郎は、農協の解体、自由化などについて情熱を燃やしていたが、目標の内容は問わず、どんな目標であろうとも、その達成に情熱を燃やすのがヴィシャーカーではないかと思われる。


今回の福岡でのイベントでは、こうしたD150分割図についての情報の他にもセミナー参加者からも非常に細かいことを的中させる驚異的なインドの占星術師の体験談なども聞いたりした。


そうした話は、この道を更に探求したいという情熱をかきたてるものであった。


T.Nさんに話を戻すと、ラグナが蠍座ヴィシャーカー第4パダであるため、ナヴァムシャのラグナが蟹座になり、そうすると10室に木星と火星が在住しているのである。


そして、4室に在住するマラヴィアヨーガの金星と相互アスペクトしている。


火星は5、10室支配のヨーガカラカで、10室でルチャカヨーガを形成し、その火星に9室支配の木星がコンジャンクトして、5-9、9-10の最高のラージャヨーガを形成している。


T.Nさんは、ジョーティッシュに関する基本スキルがないにも関わらず、D1、D9、D60、D150などを自分で修正しようとしたのは、この10室で木星と火星が強力なラージャヨーガを形成しているからである。


10室の木星というものは、誰もまだ踏み込んだことのない領域に最初に踏み込んで真理や法則を発見するパイオニアである。


そのような方が私のコンサルテーションなどに来てくれたり、セミナーに参加してくれることは大変うれしいことで、おかげで、私も150分割図(ナディムシャ:Nadimsa)について知ることが出来た。


蟹座ラグナで9室支配の木星が牡羊座の10室に在住している場合、その木星の持ち主には、私は大いに教わることになるし、また私自身もその方にとって教師の表示体になるようである。


分割図にはまだ他にも一般的に使われていない非パラシャラ系の多くの高次の分割図があり、それらは、まだ手が付けられていない広大な領域である。

















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