グレート・コンジャンクションについて
木星と土星が12月21日に最接近することを「グレート・コンジャンクション」と名付けられて騒がれている。
この天文ショーは400年ぶりに起こるという。
特に西洋占星術を実践している方やスピリチャル業界の方は、「グレート・コンジャンクション」という名称を大げさにとらえる傾向があるようである。
例えば、「グランドクロス」とか、大げさな名称を付けて大騒ぎするが、たいしたことは起こらなかったというのがこれまでのこれらの業界の現状である。
「グレート・コンジャンクション」自体は、木星と土星が異常に近くなる為、通常のコンジャンクションによる木星と土星の連携関係が、更に強力に発揮されるという程度のものに過ぎない。
それよりも重要なことは山羊座でそれが形成されていることである。
今年、見てきたようにまさに土星や木星の山羊座への入室が、新型コロナウィルスや株式市場の大暴落、バッタの大発生、あるいはアメリカと中国の衝突などをもたらして来たのである。
木星と土星の山羊座への入室は、過去の歴史を振り返ってみても火山の爆発などの自然災害(天変地異)や飢饉、戦争、疫病などが起こって来たのである。
仕組みとしては、山羊座への土星や木星のトランジットというそれだけの単純なことなのである。
西洋占星術だと、トロピカル星座帯を使うため、土星はとっくに山羊座に入室していた為、土星や木星が山羊座に入室したタイミングで起こったという、この単純な理解に行きつかない。
やはり、トランジットを検討する際もアヤナムシャを修正したサイデリアル星座帯を使ったチャートで見て初めてそうした事実が分かる。
インドの青年が、新型コロナウィルスの発生を当てたというのは、土星と木星の山羊座へのトランジットと、新月図(ヒンドゥーニューイヤーチャート)で、土星と火星が山羊座に入室している配置から、それを予想したのである。
今回、そのことがかなり広まったようだが、その話を聴いて、インド占星術に興味を持った方もおられるようである。
インド占星術が、こうしたマンデン的な出来事を当てられるのは、アヤナムシャを修正したサイデリアル星座帯による天文暦を使っている為である。
西洋占星術のトロピカル星座帯による天文暦とは、およそ24°ぐらい惑星の位置がずれてしまっている。
24°ずれるとそれは致命的である。
西洋占星術だと、惑星がかなりのケースにおいて実際に位置している星座よりも一つ先の星座に移動してしまうようである。
そして、この為に西洋占星術では、惑星は星座を移動してから、その効果を発揮するまでに数か月のタイムラグがあるという、言い訳的な解釈が用いられるのである。
24°というのが大体、30°の5分の4である為、1年で1星座移動する木星に関して言えば、9ヶ月半ぐらいインド占星術よりも先に進んでしまうことになる。
こうなると、もう木星や土星が山羊座に入室した効果を体感することは出来ない。
その為、「グランドクロス」とか「グレートコンジャンクション」といった大げさな用語を使って、これらの配置を誇張することになるのである。
それは普段から、普通に木星や土星が星座を移動する効果というものが、体感出来ていないからである。
結婚や出産、会社への入社や事故など、あらゆる人生上の大きな出来事が、木星や土星が星座を移動するタイミングで起こるのである。
但し、そのように言っても「グレート・コンジャンクション」は全く無意味ではなく、やはり、木星と土星が400年ぶりに最接近し、それが山羊座で、最接近するというのは重要に思われる。
例えば、今、アメリカ大統領選挙でもトランプ大統領が、共和党の不正選挙を法廷闘争に持ち込んで、逆転勝利を模索しているが、そうしたことも通常、滅多に起こらないことである。
木星と土星が山羊座に入室すると、木星は減衰し、ディスポジターの土星は同室する為、ニーチャバンガラージャヨーガを形成している。
従って、大どんでん返し、災い転じて福と為すといったことが起こり得るのである。
木星が11月20日頃から山羊座に入室したタイミングで、やはり、予想通り、新型コロナウィルスの感染者数が大幅に伸びて来て、コロナの第3波が来ているなどとも言われているが、来年1月半ば頃に太陽が山羊座に入室するタイミングが、新月図においては重要である。
まだ株式市場の大暴落などは起こっていないし、まだこれからである。
土星や木星が水瓶座に入室するタイミングでは、例えば、過去におけるフランクリン・ルーズベルトのニューディール政策やジョンソン大統領の偉大な社会など、大規模な社会主義的な救済措置が取られることになる。
その為、株式市場の大暴落、経済崩壊が起こるのは、その前である。
あとはそれがいつ起こるかだけの問題である。
そして、私は、バイデンやカマラ・ハリスの出生図を見て、やはり、双子座が強調されている為、やはり、経済崩壊の後で、やはり何らかの大きな金融面における改革が行なわれる可能性もあると考えている。
2022年ぐらいからリベラル派の躍進があると思われる。
例えば、2022年から原子核融合炉の稼働が開始するという情報があるが、そのタイミングも非常に興味深いのである。
それはちょうど土星が水瓶座を通過しているタイミングである。
人類のエネルギー問題を解決する夢の原子核融合炉が、稼働し始めて、AIが仕事を効率化し、仕事が無くなる結果として、ベーシックインカムなどが導入され、「ブルシット・ジョブ」(クソどうでもいい仕事)から解放される日も近いかもしれない。
コメント
コメント一覧 (10件)
質問させてください
birth chartで 木星と土星が山羊座でコンジャクト
しています
今回の天体の動きは個人にも大きな影響をあたえるものなのでしょうか?
それぞれの人のチャートに描かれたカルマに応じて、トランジットの惑星の影響を受けて、人生の様々なことが起こってきます。
惑星は個人のチャートに常に影響しているので、コンジャンクション自体は頻繁に起こっており、特に珍しいことでもありません。
「グレート・コンジャンクション」が重要なのではなく、山羊座で木星と土星がコンジャンクションすることが、それぞれの人にとって何を意味するかです。
但し、今回の場合は、特にトランジットの土星と木星が緊密にコンジャンクトするという意味で、事象の起こり方は、より強くはっきりとしたものになるという違いはあるかもしれません。
個人にどのようなテーマに関する影響を与えるかは、そのそれぞれの人のチャート、惑星配置に応じて違ってきます。
ので暴落する可能性が高い。
というロジックかと思います。
しかし、冥王星を出すなら天王星も出す必要があります。
牡羊座でスクエアの位置が暴落を止めるのではと見ている人を見つけました。
インド占星術に外惑星を入れる事にも違和感があるんですが、良くわかりません。
仮に入れても冥王星外す。そうすると天体は9個。秘教的には9の方が良い感じ。
ただ 外惑星は外してラーフ&ケートゥで9個が伝統?には合う。
と、色々考えているのは来年暴落は来ないのではという考えが捨てきれないからです。
例え コロナが収束しなくても。
占いも解釈で色々説明出来てしまうので難しいです。
投資家たちが相場予想を全く占星学と関係ない所で行って、偶々予想が一致したということではなく、やはり、占星学から出てきた情報を活用するという経路があるのではないかと思います。
西洋占星術には相場予想などを行なう経済占星術師もいると思うので、そうした所から情報が入って来ている気もします。
>しかし、冥王星を出すなら天王星も出す必要があります。
>牡羊座でスクエアの位置が暴落を止めるのではと見ている人を見つけました。
>インド占星術に外惑星を入れる事にも違和感があるんですが、良くわかりません。
牡羊座をトランジットする天王星が関わるなら、それはむしろ暴落を促進するのではないかと思います。
ケンドラの位置関係である為、ジョーティッシュでは、星座交換、コンジャンクト、アスペクトの次ぐらいに絡んでいるとみなす配置であり、天王星を凶星として扱い、絡んでいると見なすなら、暴落を促進すると思います。
牡羊座の天王星は、国家社会主義や民族主義、独裁主義、右翼革命をもたらす配置であり、相場の動きは激しくなると思います。
蟹座や牡羊座の特徴は、熱しやすく冷めやすいという特徴がありますから、激しく上昇したと思うと、次の瞬間、暴落します。
それはポピュリズムで台頭した人物への人気や支持が長続きしないのと同じです。
山羊座も牡羊座も運動星座ですから、安定とか固定というのが難しいと思います。
高値から低値へ低値から高値へと、変化しないではいられないのが、運動星座ではないかと思います。
今回、山羊座で逆行する土星と射手座に逆行した木星が、射手座と双子座にダブルトランジットして、最後に射手座の上昇と下降の激しい動きを演出しましたが、土星は星座から出ていく最後のタイミングで最も力を発揮し、結果を表わす為、まだ土星が2022年末まで逆行もしながら、山羊座に2年間も留まり続ける為、その間には色々起こると思います。
ほとんどの西洋占星術師は歳差で年々ズレる星座範囲に気付けてないのが残念です。
そこで質問させていただきますが、
インド占星術での太陽は基本的に弱い凶星と定義されてます。
あの巨大で太陽系の中心にあり全ての惑星を照らしている主役とも言える太陽が、なぜ凶星なのか?
私はインド占星術のここに違和感を覚え、自分流の占星術を模索中です。
秀吉さんはどう思われるでしょうか?
太陽は自信とか気高さを意味し、太陽が強ければどんな状況でも惨めにはならず、存在感を放つと思います。
但し、太陽は自我や自己主張も表わし、周りにいる存在を押しのけていく為、そういう意味で、周囲に害をもたらすと思います。
その部分については全く無害ではないので、それで弱い凶星扱いになっていると思います。
それはコンバストといった考え方の中に全く表れています。
太陽に近づきすぎると焼かれてしまうので、適度な距離を保った方がいいということです。
権力者に近づきすぎると大火傷をするというのと同じです。
例えば、権力者の周りで仕事をしていた人が、権力者に不利な秘密を知っていると、いざという時に消されてしまうというのと似ています。
ジョーティッシュでは生来的な凶星であっても機能的には吉星になりますから、土星や火星も神聖な惑星になり得ます。
生来的な凶意よりも機能的な凶意の方が重視されます。
ですから太陽の弱い凶星としての生来的な凶意についてもそれ程、重視する必要はないと思います。
太陽は強い方が、強い身体、自信、存在感、力を与えるのでよく、同じ暖色系の木星、火星などとは非常に相性がいいです。
土星や金星などの寒色系の惑星と絡む場合にこれらの惑星を傷つけます。
またラーフやケートゥとも相性が悪いです。
全く無害ではないのはすべての惑星に言えると思いますが、
特に太陽は吉凶二元論では片付けられない複雑な存在ですね。
惑星の吉凶判断は初心者にわかりやすく伝えるためのある種の方便という要素もあるのでしょうね。
占いではないてす、正常化に向けての反応です。
1961年も少し下げてますが、ベルリンの壁建設が始まった辺りですかね。
2021は何だろ?アメリカの分断が激しくなるとか?
相変わらずよくわかりませんが、というかわからないのでベア型とかVIXタイプを年内に買う予定です。リスク対応です。
1/28木星に太陽が重なった時は2日位大きく下げました。木星が減衰してるから太陽に焼かれ安かったのかも。
このまま暴落かと思い増したら戻しました。
太陽が木星から離れて行ったからでしょうか。
次のイベントは逆行水星が山羊座で太陽と2/8辺りで重なります。ここで市場は下がるかもしれないと予測してます。
ただ暴落までは行かないかと今でも思ってます。
1961年にも少し下げましたが、大きな暴落はもっと後でした。
でも 現状を見れば今いつ暴落しても不思議ではないです。
かろうじて耐えてる。何かキッカケ出来たらあっという間に崩れる。状況なのは間違いないと万人が考えるとは思います。
木星や土星が山羊座を通過して経済崩壊が起こるのであれば、それは太陽や月、水星などの動きの速い惑星でも同じだと思います。その理論から考えて、経済、金融の表示体である水星が山羊座を通過してしかも逆行するようなタイミングは可能性はあるかもしれません。あとは過去の株式市場の大崩壊は天秤座を太陽がトランジットする10月に起こっています。今年の4月以降、木星が水瓶座に移動して、天秤座に木星と土星がダブルトランジットしたタイミングで、10月から太陽も天秤座を通過します。太陽が減衰するので、投資家が自信を失うと考えられますが、上がり過ぎたもののバランスを取るといった現象とも考えられ、山羊座から見て天秤座は10室で山羊座の行為のハウスであり、ケンドリヤ効果で関連しており、10月というのも面白いタイミングかと思います。