水瓶座の理念における狂信性と行き過ぎ -麻生太郎「おばさん」発言騒動より-



今年に入ってから、水瓶座をトランジットする土星が、更に水瓶座の高い度数に徐々に移動して、強い力を発揮し始めている。


土星は6月30日に水瓶座の25°付近まで順行していく為、かなり高い度数まで土星が進行していくことによって、これから水瓶座の価値観やルールを強制していく力が増していく。


しかし、以前にも確認したように水瓶座を土星がトランジットする間にトランジットの木星は一切、水瓶座にアスペクトなどしない為、水瓶座に土星と木星のダブルトランジットは生じない。


その為、土星が単独で、水瓶座を通過して、強い力を発揮する場合、土星は8室の表示体でもあり、それはしばしば水瓶座の土星という性質における狂信性や行き過ぎが見られることになる。


そうした兆候を感じさせる出来事が最近、起こっている。




麻生太郎の「おばさん」発言

自民党の麻生太郎副総裁が、上川陽子外相を「おばさん」と呼んだ発言があった。


その発言自体は、上川外相が、ウクライナへの訪問など国際外交に華々しくデビューし、英語で、相手側の代表団と自分で交渉し、アポイントを取り付けてしまうような有能さを評価する中での発言であった。


ほめ過ぎるのもなんだから少しバランスを取って低評価も付け加えておくような昭和のおじさんが飲み会の席で、部下に対してふざけて言うような内容である。


それに対して、上川外相が、「どのような声もありがたく受け止めている」と述べ、問題視しない考えを示したのは対応としては正解ではないかと思われる。


このつまらない問題を荒立てて、ことのほか大きくしない為の冷静な対応である。そうした大人の対応を示した方が、自分にとっての利益にもなる。


またトータルとして麻生太郎の発言は、上から目線ではあったが、上川外相をしぶしぶながら評価し、誉める内容であった。



この「おばさん」発言に対して、立憲民主党の田島麻衣子参院議員が、上川外相に麻生発言を問題視しなかったことについて苦言を呈した。



立憲・田島参院議員「上川大臣はなぜ抗議しないのか」麻生氏“おばさん”発言に
2024/02/02 17:23 テレ朝news

立憲民主党の田島参議院議員は上川外務大臣に対し、自民党の麻生副総裁が上川大臣の年齢や容姿を揶揄(やゆ)する発言をしたことに「なぜ抗議しないのか」と国会でただしました。

立憲民主党 田島参議院議員

「大臣は『ありがたく受け止める』と返されていますが、この同調圧力の強い日本社会で、同じ境遇にある女性たちも大臣と同じような対応をしなければならないと感じてしまうリスクはないでしょうか。なぜ、大臣は抗議をされないのかお答え下さい」

上川外務大臣

「世の中には様々なご意見や、また、考え方があるということについては承知をしております。しかし、使命感を持って一意専心、緒方貞子さんのように脇目も振らず、着実に努力を重ねていく考えであります」

 そのうえで、上川大臣は紛争の予防や平和構築の議論に女性の視点を反映させる「WPS(女性・平和・安全保障)」を根付かせる取り組みに全力を注いでいるとして「一緒に頑張りましょう」と呼び掛け、質問には応えませんでした。

 一方、岸田総理大臣は「性別や立場を問わず、年齢や容姿を揶揄し、相手を不快にさせるような発言をすることを慎むべきことは当然だ」と述べました。

 自民党の麻生副総裁は先月、講演で上川大臣について手腕を評価しながらも「そんなに美しい方とは言わない」「おばさん」などと発言していました。



公の場で、「おばさん」呼ばわりされ、容姿に対する差別的な発言をされたのだからもっと抗議するべきだと言うのである。


(こうしたリベラル派の追求は、古い世代であるという麻生太郎の個人的な癖やその心理状態、前後の文脈などは一切、情状酌量せず、外面に現れた「おばさん」発言だけを取り上げて問題にする。リベラルと保守との間では、出来事を理解する為の視点が全く異なるようである。同じ事実を異なった視点(政治的立場、価値観、道徳、倫理)から捉えていく。)


しかし、後になって過去のSNS投稿で、田島麻衣子参院議員は、菅政権を「私たちは、菅おじさん内閣に絶望しています。高齢男性が閣僚に選ばれる仕組みを変えなければ、社会はバランスを欠いたものになってしまう」と投稿した内容が見つかり、「おじさん」という言葉を使っていたことが判明し、物議を醸している。



また立憲民主党の蓮舫議員は、「おかしいと指摘することこそ大人の対応」だとして、「そんなに美しい方とは言わんけれど」「おばさん」といった女性蔑視的な発言に抗議すべきだったと発言している。




蓮舫氏、麻生太郎氏発言への上川陽子外相の対応に疑問「おかしいと指摘することこそ大人の対応」
2024/2/2 15:35 日刊スポーツ

立憲民主党の蓮舫参院議員は2日までに自身のX(旧ツイッター)を更新し、上川陽子外相が自身の容姿や年齢に言及した自民党の麻生太郎副総裁の発言を、記者会見で直接論評しなかったことについて、同僚の辻元清美参院議員のX投稿を引用しながら、疑問を示した。

蓮舫氏は1日、辻元氏が1月31日に「さらに上川大臣が受け流したことを大人の対応と持ち上げる一部メディア こんな言説・風潮が女性蔑視を温存していることに気づくべき」と投稿したものを引用する形で「『大人の対応』ではないでしょう。毅然と『おかしい』と指摘することこそ大人の対応です」と、ポストした。

 麻生氏は1月28日の講演で、上川氏の手腕を高く評価する内容の話をする過程で、上川氏について「そんなに美しい方とは言わんけれど」「おばさん」などと発言。名字を「カミムラ」と間違える場面もあった。 上川氏は同30日の会見で、麻生氏の発言への受け止めを問われ「さまざまなご意見や声があることは承知しているが、どのような声もありがたく受け止めている」などと答え、直接の論評はしなかった。



結局、麻生太郎は、発言を撤回する羽目になったが、これはポリティカル・コレクトネスやコンプライアンス(法令順守)を追求していく水瓶座の強い土星が、働いた結果である。



しかし、上川外相が、ことを荒立てない為にこの問題をそれ程、追及しなかったことについて外部の人間が、大騒ぎしたのは、水瓶座の土星の狂信性、行き過ぎ、おせっかいが働いた結果ではないかと思うのである。



上川外相が、もし政治的判断などについて批判を受けたのであれば、もっと徹底して抗議の声を挙げたはずである。


そちらの方が、自身の本質的価値を貶められた発言となる。それに対しては、必死の抗議が必要である。



しかし、昭和のおじさん議員が、容姿について行った発言は、それほど本質的な重要性はなかった。



現に上川外相は、何度も法相として、入閣しており、今回は、外務大臣として抜擢されたのは、彼女の本質的な価値や、能力が評価されたからである。



そうした本質的なことで評価されている人間にとって、容姿に関する昭和のおじさんの「おばさん」発言などは、取るに足りないことであった。



そうした取るに足りないことを目くじら立てて取り上げても、全く彼女自身の利益にもならない為、無難な対応にまとめておいたというのが、実際の所である。



「おじさん」発言を侮辱に感じるかどうか、またその発言に対して、どのような対応をするかについては、上川外相の自由であり、選択の自由がある。



男女平等などリベラルな価値観を推進するフェミニスト・リベラル左翼のような強い対応を取らないことも、その人の自由なのである。



それを「何故、抗議しないのか」といった発言で、個人のどう行動するかについての選択の自由を侵害するのは、水瓶座の土星による行き過ぎた強制であり、リベラルという名の病、あるいは狂信である。



例えば、給与を稼いでくる男性に養われて、代わりに家事労働をしてそれに何の問題も感じずにそれなりに幸せに暮らしている保守的な女性に対して、家事労働は奴隷労働で夫に搾取されているから、もっと家事の分担を要求していくべきだとか、それを望んでいない人に対して、おせっかいに女性の権利意識を高めていくフェミニズムの運動にも見られるかもしれない。



もし上川外相が、「私は容姿は人間の本質的な価値だとは考えておりません。私の外相としての活動を評価して頂いたことは、ありがたく受け止めております。」といった発言をしたならばよかったかもしれない。




因みに「人を容姿や外見で判断してはいけない」とする思想は、人を人種、年齢、性別で判断しない水瓶座の平等主義から出てきた考えである。




ロールズの正義論 -水瓶座の思想-


例えば、水瓶座に水星が在住する『正義論』の著者、ジョン・ロールズは、無知のベールという思考実験を行い、もし人がどんな裕福な家族の元に生まれるか、貧乏な家族の元に生まれるか、才能がある状態で生まれるか、才能がない状態で生まれるか分からない状態で生まれなければならないとしたら、自分が貧乏な家族の下に生まれ才能がない状態で生まれてしまう場合に備えて、ある程度、裕福で恵まれた人が貧困で恵まれない人に富を再分配して、格差を是正することに同意するだろうとした。



私はこのロールズの水瓶座に啓発された考え方は、合理的ではあるが、やや変態的に平等への狂信性に溢れた考え方のように思われた。



実際に我々がジョーティッシュを実践して常に気づいているように人はカルマによって不平等の条件の下に生まれるのである。



どんな家族の下に生まれるかということもどんな才能や容姿を持って生まれるかということもそうである。



物質的表面的な観点からは、不平等というものは厳然として存在する。



しかし、もっと深い霊的な本源を見ると、人は皆、カルマの法則の下では平等であり、人は自分が撒いた種を刈り取っているに過ぎない。



通常、カルマの法則を受け入れて、人は本来、不平等なものだということを受け入れている人は、保守思想になり、酷くなると、カースト制度のような固定化した考えに陥ってしまう。



カースト制度のような身分の固定化は問題であるが、人は本来、不平等な下に生まれるのであり、それは厳然とした事実である。



容姿の違いが存在するというのも、厳然たる事実であり、それによって、人生が有利になったり、不利になったりするが、そうした不平等が存在することも事実である。



水瓶座の正義論では、人は生まれつきの経済力や容姿や才能、人種、性別、年齢などによって差別されてはいけないのである。



不平等があったとしても、その不平等を問題にしてはならず、それをあたかも見ないように振る舞わなければならず、それによって差別されてはいけないのである。



人間社会では、生まれつきの経済力や容姿や才能、人種、性別、年齢などで、常に有利になったり、不利になったりして差別されて生きているのが現実である。



それが自然である為、水瓶座の正義論というのは、しばしば理性によってその自然な不平等を乗り越えようとする試みである。



その為、ある程度、不自然であり、異常な試みであるとも言える。





実在論と唯名論



因みにプラトンは、物事には、イデアという本質があり、真、善、美や、更には神という究極のイデアが存在することを考えた。



これが西洋哲学の実在論に値する。



一方で、アリストテレスは、イデアという本質が存在するのではなく、物事に共通する形相というものがあると考えた。



これが西洋哲学の唯名論に発展した。



アリストテレスの物事に共通する形相という考え方から発展した唯名論というものが、水瓶座から出てきた考え方である。



つまり、水瓶座は、元々外面的、表面的違いにこだわるのであり、だからこそ、それを是正しようと努力するのである。




しかし、プラトンのイデア論のように物事の本質という考え方が分かる人は、それ程、表面的、外面的な違いにこだわらない。





川上外相のチャートを12時で作成してみると、金星が出生図でもナヴァムシャでも魚座で高揚の座に在住しており、非常に強い金星を持っている。



政治家にとって、強い金星は魅力を表わし、政治家にとって不可欠のものである。



こうした配置がある為、本質的に言って、上川外相は、政治家としてギラギラとしたカリスマや魅力に溢れているのである。





麻生太郎の「そんなに美しい方とは言わんけれど」、「おばさん」といった発言は、表面的、外面的な容姿についての言及である。



しかし、実際には、その強い金星を見ても分かるように川上外相には、より内的、魂的な意味で、強烈なカリスマ、魅力を備えている。





従って、上川外相については、「おばさん」発言といった非本質的なことをメディアが面白おかしく取り上げていても全く意味がないのである。




水瓶座のポリティカル・コレクトネスやコンプライアンス(法令順守)を追求していく力は、表面的、物質的な意味での平等を目指しているだけである。




本質的には、人は皆、カルマの法則の下では平等である。




何の物質的な有利な条件を備えていなくても、実力で、何らかのポジションを獲得したり、何らかの才能を開花させた人がいたりするが、そうしたことはチャートに明確に示されている。






上川陽子法相の本質


上川陽子についてはまた別の記事の中でも検討したいが、安倍内閣や菅内閣の中で、2007年の闇サイト殺人事件で死刑が確定した死刑囚、あるいは、死刑が確定していたオウム真理教の実行犯、幹部全員に死刑を執行したその人である。



通常、歴代の法相の中には、死刑執行を嫌がる人もおり、執行を先延ばしにして、中々死刑執行の印を押さない人も多い。



特にリベラル派であったり、宗教的な信念の問題で、死刑を執行したくない人もいて、また欧米で死刑が廃止される動きの中で、なるべく物議を醸す死刑は執行したくないという人が多いのである。



しかし、上川陽子は、法務大臣としての命令により執行した死刑が、16名となり、「法務省が死刑執行を公表するようになった1998年11月以降に就任した法相」では鳩山邦夫(13名)を抜き最多の執行数となった」(wikipediaより) ようである。



国家の秩序を乱すテロリスト、犯罪者に対して、死刑を断行し、犯罪者に対する厳罰の道を開き、その意志を示したその人である。



そうした人が嫌がる死刑執行を引受け、死刑の執行を行ったことによる妙な凄みというか、威厳、あるいは、カリスマが備わっているのが、上川陽子である。



マキャベリは、『君主論』第17章「残酷さと慈悲深さについて」の中で、「君主は臣民に忠誠を守らせるためには慈悲深く、敬愛されるよりも、むしろ残酷であり、恐れられている方がよい」と主張している。



このマキャベリの現実政治の実証例とも言えるごとく、川上外相は、法相時代に行った死刑執行によって、人を畏怖させる力、権力のカリスマを身に付けたようである。



従って、侵略者ロシアとの間で、まさに国家主権の存続をかけて、まさに生きるか死ぬかの戦いを演じているウクライナへの訪問は、まさに上川外相にとってはうってつけの役割であった。



ウクライナ人にとっては、まさに侵略してくるロシア人を殺すことは正しいことであり、平和だとか、人命の尊重とか、そうした綺麗ごとを言っている状況ではない。



そうしたことで、ウクライナ人のおかれている状況に上川外相の過去の経歴から来る価値観に妙に波長が合致していた。



ウクライナが敵のドローンを検知するシステムに対して資金援助を行なうとした表明は、上川外相が表明したことで、重みのある支援として響いたのである。



上川外相のチャートについてはまた別の機会に検討したいが、話を戻すと、現在、土星が単独で、水瓶座をトランジットしており、そこには木星の影響がない為、土星はルールや秩序を強制する力として、発揮されるが、それはしばしば破壊的で、強制的、狂信的で、行き過ぎであり、またしばしばそれは成就しないのである。





アジアカップ中の伊東純也選手への性加害告発


例えば、アジアカップ中にサッカー日本代表の伊東純也選手に同意なく性行為をされたとして、女性2人が刑事告訴したことは限りなく、疑惑の強いものである。



サッカー伊東選手側、告訴状提出 刑事告訴巡り「性加害ない」
2024/2/1 12:38 共同

 サッカー日本代表の伊東純也選手(30)から同意なく性行為をされたとして、女性2人が刑事告訴したことを巡り、伊東選手の代理人弁護士は1日、性加害はなかったとして、虚偽告訴容疑の告訴状を大阪府警に提出した。弁護士は取材に「全くの事実無根だ」と述べた。

伊東選手を巡っては、女性2人が昨年6月に共に飲食した後、大阪市のホテルで性被害を受けたと、週刊新潮のニュースサイト「デイリー新潮」が1月31日に報じた。

 伊東選手はフランス1部リーグのスタッド・ランス所属。アジア・カップの日本代表に選出されており、同日の取材に対して「サッカー以外のことは駄目だと言われたので」と多くを語らなかった。


この事件は、松本人志の場合とは、かなり異なっている。



相手の女性たちは、芸能事務所に所属するタレントの卵で、伊東純也選手のファンであったというが、伊藤選手は、ホテルで2人と過ごしたが、2人の話は不自然に変遷しており、物的証拠は一切存在しないという。



まず、2人の女性は、相手が伊藤選手だということを分かっている状態で、伊藤選手の宿泊するホテルに自ら進んで訪れた。



(焼き肉店などで食事をした後、同意もなく、強制的にホテルに連れていくのは物理的に難しい。)



そして、同意の上で、性行為に及んだが、後になって、性加害を受けたとした主張を始めた可能性が高いのである。



既に松本人志の前例がある為、この世間的に性加害が凶弾される状況に便乗して行った可能性も考えられるのである。



スポーツ選手やロック歌手、芸能人などのスターには、ファンと名乗る一般人や、芸能人の卵のような人々が、群がって来るが、あわよくば、個人的に親しくなりたいという下心のある人も多い。



こうしたファンたちが、スターたちと性的関係を結び、それを誇ったりすることも多いようである。



そのような逢瀬においては、ファンたちは最初からその現場の雰囲気で、性的関係に同意しているに等しい場合も多い。



裁判所がどのように判断するかが注目されるが、土星が単独で水瓶座を通過する際には、ポリティカル・コレクトネスやコンプライアンス(法令順守)を推進する行き過ぎたリベラルの土星が発揮され、やや冤罪に近い形で、相手を追求する可能性もあり得る。





コオロギ食の頓挫


ここ最近、将来の食料需要を賄うためにコオロギ食というのが、キャンペーンされていた。


しかし、そうしたコオロギ食を推進していたベンチャー企業の一つが破産したようである。



コオロギ養殖ベンチャー、創業3年足らずで破産。地元経済界などから融資を集める反面“クラファン大爆死”など一般消費者の理解は広がらず?
2024年2月2日 MONEY VOICE

札幌のIT企業「インディテール」が、食用コオロギの養殖事業を手掛ける子会社「クリケットファーム」等2社とともに、札幌地裁から破産手続きの開始決定を受けたことが分かった。

報道によれば、3社合計の負債総額は2億4290万円。本体の業績低迷にくわえて、クリケットファームが手がける食用コオロギの養殖事業が軌道に乗らず、昨年末に事業を停止していたという。

クラファンで“大爆死”の過去も

日本能率協会総合研究所による試算によれば、2025年度には世界全体で1,000億円規模の市場に成長する……といった話もある昆虫食。

その代表的な存在といえば食用コオロギで、ここ近年ではその可能性に着目したスタートアップ企業が次々と誕生。また大手食品メーカーなどの間でも、コオロギパウダーを用いた商品を開発・販売するところも出ているのだが、それに対しての消費者の反応は賛否が激しく分かれるといった状況。

実際、昨年2月には「Pasco」ブランドで知られる敷島製パンが、食用コオロギパウダーを使用したシリーズ商品を展開していることが取沙汰され、SNS上では不買を呼びかけるような声まであがるなど、強い拒否反応が現れたこともあった。

いっぽう、今回破産手続きの開始との報が入った「インディテール」だが、2009年の創業以来、スマホアプリ開発やソーシャルゲーム運営、さらにブロックチェーン開発で実績をあげていたものの、2021年にブロックチェーン以外の事業をリセットし、コオロギ養殖事業を手掛ける「クリケットファーム」を設立。拠点もそれまでの北海道から長野県に移し、同県岡谷市に工場と直売所も建てるなど、コオロギ養殖に傾倒していったようである。

そんな同社だが、とある株式投資型クラウドファンディングにおいては3,200万円もの資金を集め、また地元信用金庫と日本政策金融公庫からは4,100万円もの協調融資も受けるなど、地元経済界などを中心に期待する向きも多かった模様。

しかし、その反面で2022年には「コオロギは未来のスーパーフード!長野県伝統の食文化をアップデートして地球を救おう」といった一般向けのクラファンに打って出たものの、支援の目標金額が50万円のところを2万7,000円、支援者数は5人にとどまるという大爆死の結果に。やはり一般消費者層へのアピールといった面ではかなり苦戦していたようで、結局事業が軌道に乗らなかったというのも、単純に現状では“育てても売れない”というのが大きかったと、推測されるところだ。

ここに来て目立つ昆虫食関連企業の“退潮”
昆虫食関連企業の動向といえば、つい最近も徳島大発のベンチャー企業「グリラス」のペットフード部門「コオロギ研究所」が、閉鎖されるとの報道があったばかり。コオロギの餌となる原料の高騰、さらにコオロギの飼育自体が気候に左右され不振に陥ったことが、閉鎖理由とのことだ。

日本でも市場が拡大中との話もあった食用コオロギ業界なのだが、ここに来てその“退潮”を感じさせる報道が相次いでいることに、かねてから昆虫食に否定的だった向きからは、歓迎する声が多くあがっているようである。

そもそも、なぜコオロギをはじめとする昆虫食が世界中で注目されているのかといえば、2050年には世界の人口が100億人に達するとみられる反面で、重要な栄養素であるたんぱく質を確保することが難しくなるだろうといった、食糧危機発生の予測があるがゆえ。

そこで、鶏・豚・牛といった従来からの一般的な家畜と比べても、たんぱく質を効率よく摂取することができ、さらに飼育時の温室効果ガス排出量や、必要な水・エサの量などが圧倒的に少なく済むなど、環境への負荷が少ない昆虫食が脚光を浴びることとなっているのだ。

とはいえ日本においては、毎年大量の売れ残りによる食品ロスの問題が取沙汰される節分の「恵方巻」が、近年ではすっかり風習として定着してしまっているところからみても、迫り来る“食糧危機”を大きな問題としては意識していない向きが多いことは明らか。先述のグリラスも、ペットフードはやめるが食用昆虫事業は続けることを表明するなど、昆虫食・コオロギ食を広める動きはこれからも様々みられそうだが、そういった状況下では今後の普及も至難を極めそうというのが正直な印象だ。


コオロギ食というのは明らかに水瓶座が推進している食糧政策である。


リベラル派の資本家層が推進していたイデオロギーで、一般労働者に安価で高たん白な昆虫食を摂取させることによって、食糧不足の危機を回避しようとしたのである。


水瓶座の合理性、そして、支配星が土星だからか、美味しさ、美しさ、地産地消の伝統的な食糧を軽視し、合理的に栄養を摂取するという考えのもとに推進された不自然な食糧計画である。


何か大きな間違いを犯しているとしか思えない不自然な食糧増産計画であった。


家畜に穀物を与えたり、植物に肥料を与えるような感覚で、捉えられていたと考えられる。


何か巨大工場で大量生産した正体不明の食品を人類に供給するといったアイデアは、映画『マトリックス』を初めとした過去のSF映画でも描かれているが、明らかに水瓶座のディストピアのイメージである。


これが頓挫したというのは初めから、水瓶座の狂信的なイデオロギーで、傷ついた水瓶座の象意だからである。



これも土星が水瓶座を通過する中で、コオロギ食が全く不人気で、民衆からそっぽを向かれて、頓挫する結果となった。



但し、2025年度には世界全体で1,000億円規模の市場に成長するといった試算もあり、また復活してくる可能性がある為、要注意である。





スウェーデンがNATOへ加盟 -ハンガリー反対せず-


最近、スウェーデンをNATOに加盟させるかどうか議論されていたが、これまで反対していたハンガリーのオルバン首相が1月24日に加盟を支持すると表明した。



スウェーデンのNATO加盟、実現へ ハンガリー首相が支持表明
2024/1/25 10:57 毎日新聞

 ハンガリーのオルバン首相が24日、スウェーデンの北大西洋条約機構(NATO)加盟を支持すると表明した。批准を先送りしてきたトルコ議会も加盟を23日に承認しており、スウェーデンの加盟が実現する見通しとなった。

 オルバン氏は24日のX(ツイッター)で、NATOのストルテンベルグ事務総長と電話協議し、「ハンガリーはスウェーデンのNATO加盟を支持する」と伝えたことを明かした。また議会にスウェーデンの加盟を速やかに承認するよう求める意向を示した。スウェーデンは32番目の加盟国になる見通し。
 ロシアによるウクライナ侵攻を受け、スウェーデンは隣国のフィンランドとともに2022年にNATO加盟を申請。加盟には全加盟国の承認が必要で、フィンランドは23年4月に加盟が認められた。

 スウェーデンについてはトルコが同国の非合法組織「クルド労働者党(PKK)」への対策強化をスウェーデンに求めて承認を保留していたが、スウェーデン側の対応を認め、同7月に容認方針に転じた。ハンガリーは最後の批准国にはならないとの方針を示してきたが、議会での批准手続きが遅れていた。【ベルリン念佛明奈】



これはやはり土星が水瓶座を通過していくことによって、更に強制力を増した結果である。



一人だけNATO加盟に反対していたオルバン首相に周辺国の説得などで同調圧力がかかり、遂にそれに逆らえなくなったからである。



このように水瓶座をトランジットする土星が力を発揮しているのは間違いなく、NATO加盟国の中で、一人だけ単独行動を取ろうとする人物(国家)に対する同調圧力というのも非常に激しいものがあった。




平等という狂信的な価値の強制


水瓶座を単独でトランジットする土星は、ルール、秩序を強制していくことになり、強い力を発揮する為、その過程で、やや狂信性、過剰性が見られる。



それは、ポリティカル・コレクトネスやコンプライアンス(法令順守)を追求していく中で発揮される。



そうした水瓶座の追求が、全て公平で文句なしに正しいとするのには疑問が出てくる。



水瓶座とて、ややバランスを損ない、自らの水瓶座の偏った価値観に従わせようと、強制力を発揮することがあるのである。



特に過去の共産主義の歴史の中でも度々顕現したが、水瓶座の凶星による否定的な表現は、物質的平等を強制しようとする欠点があることは確かである。




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コメント

コメント一覧 (7件)

  • 秀吉先生、

    上川さんがことを荒立てなかったことは正しい対応だった、ということ、私もそう思いますね。

    アドラーなんかでも、事実と、それをどう受け止めるかは、分けて考えるべきだ、なんていう主張がありますが、全くその通りなんですよね。

    同じこと言われても、ヒステリー起こす人と、そうでない人がいる、つまり、反応する側も、自分の内面や程度を露呈させるわけですよね。

    私は水瓶座ラグナで、蠍座月ラグナなので、
    水瓶座のシステマティックに周囲の人々全体を俯瞰する能力と、人々の心理を読む蠍座の能力を持ってるので、時にはわざと、そういう技を使うのですね。

    つまり、そういう風に目くじら立てる方がどうかしてんじゃないの?という風に、煽ったり、きっかけを作るわけですよ。
    (もちろん法律に触れたり、裁判になって、断じられるまでの程度のことはしたりいったりしない。裁判所が取り上げない絶妙なレベルに留めておくわけです)

    そうすると、知能の低い、易刺激性の人たち(つまり、6室支配の月が減衰してる私から見れば、最初から弱い敵)が何でもないことで大騒ぎして、それで、却って周りを意味なく巻き込んで、自分自身が辟易されるわけです。
    墓穴を掘るわけですね。

    私からしたら、蓮舫とか、他人のふんどしで相撲取ろうと、どうでもいいことにクビ突っ込む、露出稼ぎのいじましい人間に見えるわけですよね。

    先生はどう思われます?
    • >私からしたら、蓮舫とか、他人のふんどしで相撲取ろうと、どうでもいいことにクビ突っ込む、露出稼ぎのいじましい人間に見えるわけですよね。


      その通りですが、彼女にも役割があるのだとは思います。

      上川議員が腹を立てたり、怒ったりせず、ことを荒立てない対応をしたというのは、全く正しい対応だったと思います。

      何よりも感情的反応をしないことが大事です。

      次期、総理大臣候補にまで上がっている中で、そうした反応の仕方によって、人物の器というものが完全に計られます。

      蓮舫議員を初めとした立憲民主党の議員や社民党の福島瑞穂など、彼女たちが騒ぎ立ててくれたおかげで、逆に上川議員は騒ぐ必要はなかったとも言えます。

      野党議員たちが騒ぐことで、麻生大臣も発言撤回を行い、自分で言わないで問題解決したので、彼女にとってはよかったと言えます。

      一応、立憲民主党の女性議員たちが騒いだのは、野党で、リベラル派で女性の立場としては、言っておかなければならないことだったのかもしれません。

      全て政治的儀式だと思います。

      一応、言っておかなければならないことという意味合いもある為、誰かが言わなければならないですが、女性の一番、下っ端の議員が言わされたか、あるいは、そうした批判を得意とする議員が、自分から進んで言ったかだと思います。

      立憲民主党が野党第一党であるにも関わらず、不人気なのは、貧富の格差といった本質的な問題に取り組まないで、今回のやり取りのようにポリティカル・コレクトネスといった問題やLGBT問題、男女平等といった問題ばかりに力を入れているからです。

      こうした問題に取り組む議員たちは皆、専門職で知識労働者で、経済的にある程度、成功しており、格差社会の問題などが自分たちにとってあまり関係ないものになって来ています。

      だから労働者で、非正規雇用などで苦しんでいる国民から遠い存在になって来ています。

      アメリカなどでは、そうしたことで格差問題で苦しむ白人労働者階級が、完全に民主党に見切りをつけて、共和党のトランプ支持に回っています。

      立憲民主党は、こうした小さなテーマに力を注ぐのではなく、もっと大きな本質的なテーマに対して、力を入れるべきだとは思います。

      政策チームを作って、法案を独自に策定し、立憲民主党の政策で、政治を行ったら、どのような社会に変わっていくかをシュミレーションし、それを伝えていくべきだと思います。

      結局の所、それぞれの人がサットヴァ、ラジャス、タマスの混合割合(あるいは惑星配置と表現することも可)、自分のプラクリティーの構成に応じて、何らかの行為は行なわなければならない為、自分の役割を演じるだけだと思います。
  • 秀吉先生、

    >結局の所、それぞれの人がサットヴァ(中略)何らかの行為は行なわなければならない為、自分の役割を演じるだけだと思います。

    私もそう思います。

    結局は、世間を騒がす極悪人や、犯罪者も、その役割分担を背負って生まれてきて、我々の世界が消滅して、次の次元へと移行するための、全体として成り立ってる中での、末端のカルマの解消に過ぎない…と。

    それでなんですが、水瓶座時代の行く先というか、これは、水瓶座ラグナの私の考えでもありますが、最終的には、天才的な一部の人間が地球政府や中央のコンピューターやAIを管理して、その他の人々は働かずに自由に創造性を発揮する時代になる、と。
    そして、そこでは、優生思想に思われるのを承知で書きますが、社会や他社に問題を起こす可能性のある一定程度の基準より低い知能レベルの人間は(一般人より)監視レベルが上げられるとか、あまりに知能程度が低い場合は、(十分に幸せを感じられるの中では自由行動をできる広い特定の国のような場所のような)どこかに集めて暮らさせる、ということが必要だし、行われるようになると思うのですが、先生はどう思われますか?

    私は今の選挙や民主主義は、知能程度が揃ってないわけだから、愚民に影響されるポピュリズムがまかり通って、真に民主的ではないと思うのですよ。

    世の中には、どうしても、自分で考えられない、人の話を鵜呑みにする(たとえ限界知能でなくても一般の知能の人でも)愚かな人々が一定数いますから。
    • >それでなんですが、水瓶座時代の行く先というか、これは、水瓶座ラグナの私の考えでもありますが、最終的には、天才的な一部の人間が地球政府や中央のコンピューターやAIを管理して、その他の人々は働かずに自由に創造性を発揮する時代になる、と。


      そのようになると思います。

      昨今、プラットフォームビジネスというものが盛んですが、

      プラットフォームの運営者は、自分は活動に参加しないで、プラットフォームの維持、管理に専念する所があります。

      例えば、掲示板の運営者は自分では書き込みを滅多にしません。

      各々が自由にそこで議論したり、コミュニケーションするのに任せています。

      掲示板の文章を読んだり、投稿する人が普通の国民だとすると、そのプラットフォームの維持、管理者の仕事は、サーバーのメンテナンス、ソフトウェアの更新、セキュリティー対策、他者に迷惑をかけたり、犯罪に利用する人の排除やアカウント停止などで、それをするのは政府の役人や政府から委託を受けた専門職人集団になってきます。

      それは資本主義でやっても社会主義でやっても同じです。

      資本主義の場合、自由競争で最もユーザーを集めたサービスが、市場を独占し、標準になりますが、社会主義で行なう場合は、最初から独占しますが、イノベーションなどは起こりにくいです。
      しかし、資本主義でやっても最終的に市場を独占した段階においては、そのサービスが標準となり、それは社会主義に近いものになります。

      国家の役割は、鉄道、航空、バスなど交通網の整備、電気、ガス、水道などのインフラストラクチャーの維持管理、また軍備、警察機能など、治安の維持もそうです。


      AIの導入などによって段々人手がいらなくなり、こうした政府の役割も少人数でまわしていけるようになります。

      選挙制度なども改革されて、投票が手元のスマートフォンなどで簡単に出来るようになり、役人や政治家もあまり必要なくなるかもしれません。


      こうした仕事は技術的専門職能集団によって行なわれますが、割と地味な仕事かもしれません。

      国民は、こうしたプラットフォームの中で、自由に学問、芸術、スポーツ、娯楽などを行い、創造性を発揮して、文化を生み出します。


      前にも記事の中で書いてますが、現在の民主主義は、ポピュリズムによって簡単に衆愚政治に陥ってしまうのは確かです。


      プラトンが『国家』の中で、人間がその才能、気質に応じて、金、銀、銅に分けられて、最も才能や気質に優れた金に属する人々が、哲人として政治を行なう、そのような社会を理想としました。

      当時は、奴隷制があって、プラトンもそれを肯定していました。それで、現代の人々はプラトンの『国家』を奴隷制を肯定しているとして、民主主義の立場から批判しています。


      しかし、AIなどが労働を行ってくれることにより、奴隷制の問題も解決すると思います。


      現在の資本主義社会の雇用契約による資本家-労働者の関係は、現代の奴隷制度であると言われていますが、AIなどの生産性が、労働者の労働力を超える時に現代の奴隷制度も終わります。

      そうした場合、新しい社会は誰が運営するのかと言えば、AIなどのテクノロジーを更に発展させて、人類の問題を解決できる天才たちということになって来ます。


      全体の福祉を考えることの出来る哲人王が統治しなければなりません。


      だから新しい時代の政治形態は、階層的エリート政治だと思います。


      民主主義を無くすと大衆が怒るため、それは形の上では残されますが、実際は、そのようにして選ばれた政治家は、地元を潤して、利権を獲得し、政治的パフォーマンスをするだけであまり大したことは出来ません。


      ポピュリズムに陥りやすい大衆に甘い言葉をささやいて当選する無能な政治家は害を為すことはあっても、あまり国家の発展に対して善いことは出来ません。



      現在は、官僚やそして官僚が招集した知識労働者(民間の事業者、専門職能集団)が、実際の国家運営を行っています。


      実際上、国を発展させているのは、科学者や技術者、学者、芸術家などであって、無能な政治家や大衆ではないと思います。


      マイケル・サンデルは、アリストテレスの二コマコス倫理学などを参考にし、正義を定義するには社会の共通善に対する目的因が必要だと主張しました。


      有名な議論として、笛を配る場合、一番良い笛をもらうべきなのは誰なのかという問いがあります。


      一番良い笛は、一番、上手く吹ける人が、もらうべきだというのが、アリストテレスの目的因による答えです。


      一番良い笛を無能な人がもらうべきではありません。無能な人がもらってもそれは無駄、あるいは宝の持ち腐れになり、社会に良い恩恵を与えることが出来ません。


      才能がある人は、その才能にふさわしい教育を受け、そして、才能にふさわしいポジションに就くべきで、そうすることによって社会をより善くすることが出来ます。


      その為、国家の運営を行なう指導者には、最も社会の共通善を推進できる才能や気質に恵まれた哲人王が、就くべきで、無能な政治家が世襲などで就くべきではないとする考えが導かれます。


      ですから、実は、マイケル・サンデルのアリストテレスやカントの影響を強く受けた共同体主義(コミュニタリアニズム)という思想は、ポピュリズムに陥りやすい民主主義よりも階層的エリート政治を良しとする思想です。


      社会の共通善の為には、人間は、その才能、気質に応じて、金、銀、銅といった形で、その自分の持っているものにふさわしいその役割に自然と選別されていかなければならない訳です。


      そのような社会の共通善を目的因とする社会においては、その才能や気質において最も末端に属する人々、例えば、詐欺や強盗殺人、性犯罪などを犯すことが日常的な気質となっているような動物に近い人々は、社会の一定の地位を占めることを制限しなければならないという考えが導かれます。


      必ずしも知性だけが評価対象とはならず、霊性、進化段階という観点から見て、最も利己性が強く、本能的動物に近い人々がその対象となります。


      社会の共通善を目的因とする社会においては、そうした人々が、社会に悪影響を与えないように監視し、居住地域などが制限されることもやむを得ないかもしれません。


      もちろん、そうした人々も魂として輪廻転生の過程にありますから、人権を考慮して、十分な福利は与えられますが、その行動に一定の制限が与えられることは社会的に正当化されるかもしれません。


      例えば、性犯罪の前科がある人にGPS装置を身に付けることを義務付けるといった法案が検討されていますが、それもこうした考え方が根拠になるかもしれません。



      現在は、才能がある人が、自分の技術を磨き、資金調達をして、自分で事業などを起こすといったことが昔よりも簡単にできます。


      株式市場でのIPO、仮想通貨でのICO、クラウドファンディングといった形で、資金調達しやすくなっています。


      従って、才能がある人は、それなりに頭角を現していきます。


      但し、階層的エリート政治は、知性だけを対象としたものではなく、気質というのは霊性も含まれます。


      非常に知的には優秀であっても、非常に利己的な悪人もいますから、そうした人が、やはり指導者の地位に就くべきではありません。


      知性においても霊性においても最も優れた人が、哲人王として、最高の指導者の地位に就くべきです。


      しかし、大衆にはそうした真の指導者を選ぶ能力がなく、自分の地域に利益還元してくれる政治家を選ぼうとします。


      そうしたことが社会の停滞感に繋がっていくと思います。


      特に日本の場合、一票の格差問題があり、地方から国政に立候補する政治家は、地方でほんのわずかな票を得るだけで、中央政治の舞台に参加できます。


      そして、サラリーマンのように年功序列や当選回数に応じて、出世し、無能であっても、派閥の駆け引きや輪番制などによって、総理大臣にもなれる訳です。



      現在、才能がある人が頭角を現すことが可能な社会になりつつあり、階層的エリート社会に移行しつつあります。


      知性や才能を磨くことが重要になり、知識や資格の獲得が重要になり、学歴や業績といったものが重要になっています。


      それが、メリトクラシー(能力主義、あるいは功績主義)の問題を生み出しています。


      才能や能力を証明する付随的なもの-学歴、資格、業績-を持てば、より高い階層に登れるため、それらを獲得する上での競争が激しくなっています。


      これらは、才能や気質を真に表わすものではないですが、ある程度、それを反映するものではあります。


      そして、それらを得られなかった場合に挫折を経験し、より高い階層に登る資格も失います。



      これらの才能や能力を証明する付随的なものを獲得するには、ある程度、資本、お金が必要です。


      学歴を得るにもお金が必要です。


      従って、親が裕福であったり、代々財産を相続して受け継いでいるような家の子孫は有利になります。


      これらの恵まれた環境に生まれた者が、莫大な教育費をかけてもらったり、あるいは裏口入学などで、学歴を得て、そして、その社会的地位の固定に役立ちます。


      本来、社会の共通善を目的因とする社会においては、そのポジションに就くのが相応しくないような無能な人物が、そのポジションに就くようなことが多くなっていきます。


      それが、政治家である親の地盤を受け継いだ二世議員などに最もよく当てはまります。



      従って、現在、階層的エリート政治は、理想的な形で、実現されていません。


      親の財産(会社、資本金)を相続したり、親の選挙地盤を受け継いで当選するといった形での世襲が無くなる必要があります。


      そして、単なる年功序列方式で、何も仕事をしない無能な人間なのに高い報酬を得ている人なども一掃される必要があります。


      例えば、大学なども学費が払えるかどうかで入学できたり、卒業できたりするのではなく、誰でも入れて、能力がある人だけが卒業できるようにすべきです。


      入るのは簡単で、出るのは難しいという大学にすべきです。



      また現在は、資本主義における市場原理が強すぎて、利益を上げることが第一の目的になっています。


      まず金を稼ぐことが第一で、世の中の価値が、金、金、金になっています。


      資本主義は、資本を拡大することを合理的に追求していく為、利益率を高める為、労働者に支払う賃金を抑制します。


      その結果、それが無能な人が階層の上層部を占めるような間違った階層の固定化につながり、真の意味での階層的エリート社会になっていません。


      メリトクラシー(能力主義、あるいは功績主義)自体が、市場原理をベースにしてより社会階層の上位を占める為の競争を過熱化させることで持ち上がってきたと思います。


      市場原理が猛威を振い過ぎると資本の増大、すなわち金が目的になってしまい、共通善を目的因とする社会の推進にはマイナスです。


      アメリカの現在の貧富の格差や分断などを見れば分かりますが、資本主義の市場原理を推進すると、最終的には、階級が固定化し、分断した社会となり、社会不安が増大します。


      従って、資本主義による市場原理の行き過ぎを抑制しなければなりません。


      そうした意味で、やはり、資本主義の規制や、社会主義の導入はある程度、避けられないと思います。


      その辺りは、シュンペーターという経済学者が、資本主義の発展形態は、社会主義であると主張しているのを見てもそう思います。


      おそらく、こうした資本主義の市場原理、世襲制や年功序列制などは、AIにより生産性が莫大に上がり、原子核融合などでエネルギーが安価になり、ベーシックインカムなどで、基本的生存権が保証されるようになると変わって来るのではないかと思います。


      そうすると、人それぞれ真にその才能や気質にふさわしいポジションを得るような真の階層的エリート社会に移行していくということです。



      その場合、民主主義が無くなる訳ではなく、やはり形を変えて残ると思います。


      然し、選挙で選ばれた政治家は、あまり大したことは出来ず、知識のある専門職能集団が、実際の国家の運営を行っていくと思います。


      才能や気質を計る時に現在は、知性、それも記憶力を中心とした知性の狭い領域だけが問題となっていますが、今後、霊性やチャクラの科学など、人間の霊的発達度合いを計る科学が登場すれば、才能や気質においての優劣をもっと繊細に診断できるかもしれません。
  • 秀吉先生
    今年は新月図で火星と土星が水瓶座で合になると書かれていましたが、今年はこういったことが良く起こるようになるのでしょうか?
    • こうしたことは更に激しく起こって来ると思います。

      新月図で、土星と火星が水瓶座に在住していることもそうですが、

      今年の7月まで土星が水瓶座の高い度数に移動していく為です。

      7月から逆行する為、そうした動きは一時的に停滞変化するかもしれないですが、

      再び11月半ば頃から順行に戻り、来年2025年の3月末に向けて、水瓶座の度数の最も高い付近を通過していきます。

      従って、トランジットだけを考えると、この土星が水瓶座を出ていく最後のタイミングに土星が最も力を発揮します。

      今年は、新月図の配置と、土星が7月まで更に水瓶座の高い度数へ進行していく為、それらが重なっているという意味では、今年中だけでも十分、水瓶座のルールや秩序を強制していく働きが強力に顕在化すると思います。

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