藤あや子と言えば、演歌界で独特のポジションを持っていて、演歌ファンなら知る人ぞ知る存在である。
演歌が好きで、藤あや子の大ファンであることを公言する小林よしのりが、「ゴーマニズム宣言」第1巻( 1993/7/1)の中で、秋元康が、先にヒットした歌謡曲のオイシイ部分を抜き出して巧みに作られた「ガラガラヘビがやってきた~」が大ヒットした状況を嘆き、歌謡曲を真に再生させるには、マニュアルで作った歌を断固拒否し、情念の歌の凄みを大衆に見せつけるしかないとして、演歌に期待する中で、特に藤あや子を激烈に推薦している。
・藤あや子は凄い!二度も男を死に導いたのもうなずけるあの不健康なエロス! ・瞳が濃いのに三白眼ぎみに見える怪しい目 ・真っ白い顔に点在するホクロのなまめかしさ・・・ ・はっきり開かない口で発言する異様にふしだらな歌声・・・! (「ゴーマニズム宣言」第1巻 第3章 「亡霊歌手・藤あや子こそが、歌謡界の救世主!!」より引用抜粋) |
と藤あや子の妖艶な魅力を羅列した上で、「あや子は現世の女とは思えん!あの世の女みたいなんじゃ~~~~~~~~!!」、「あや子は絶対「亡霊歌手」「怨霊歌手」として再デビューさせるべきだ!と主張している。
演歌歌手として、名前が売れているのは、坂本冬美とか香西かおり、五代夏子であり、これらの歌手たちが普通に売れているのに対して、藤あや子は、陰性のキャラクターで、メジャーな日の当たる舞台では活動しないが、現世の酸いも甘いも嘗め尽くしたような貫禄が漂う、演歌好きの知る人ぞ知っているそんなマニアックな存在であった。
それを小林よしのりは、「亡霊歌手」と表現したのであるが、すっかり、藤あや子の妖艶な魅力に憑りつかれたようであった。
小林よしのりが、ゴーマニズム宣言で藤あや子の魅力を伝えたことで、かなり、世間的にも藤あや子の存在が広まるのに貢献したかもしれない。
既に小林よしのり自身が、この本を出した1997年当時、藤あや子の魔性の魅力に憑りつかれて、せっせと藤あや子の為に広告宣伝活動を喜々として行っていたということがポイントである。
その後、藤あや子は、バラエティー番組に時々、出演するようになり、年下の男性と再婚して、過去の暗いイメージが吹っ切れたのか、露出も増えて来て、よりメジャーな存在になって来たようである。
それでネットで、藤あや子を検索していた所、公式ブログの中で、出生時間を昼の12時頃であると書いているのを発見した。
そこで、藤あや子の出生データが、「1961年5月10日 12時頃 秋田県仙北郡角館町」と判明したので、早速、出生図を作成してみた。
元々演歌歌手である為、蠍座ラグナのイメージがあったが、実際は違っており、獅子座ラグナであった。
実際、結婚や離婚のタイミング、受賞のタイミングなどをダシャーとトランジットで調べた所、おそらく、このラグナで正しそうである。
蠍座ラグナであれば、第1、第2ドレッカーナがサルパ・ドレッカーナ(蛇のドレッカーナ)になり、特に第2ドレッカーナは全身を蛇に巻きつかれて夫に束縛される女性といった象意を持っている。
蠍座ラグナで、水商売の世界などで生きる女性には、悪い男がついていて、その男に稼いだ金を貢いだりして、蛇のように巻きつかれて、不自由を被っている女性も多い。
演歌といったら情念の世界で、それは蠍座の世界であるが、どうも藤あや子は、そうした蠍座の女性の典型的な人生を歩んではいないようである。
むしろ、藤あや子は、交際した男性たちが、藤あや子の魅力に憑りつかれて、理性を失い、捨てられて悲観して自殺したりといった形で、むしろ、男を使い捨てる潰し屋であり、加害者であり、支配者なのである。
こうした黒い男性遍歴は、獅子座ラグナで、しかも6、7室支配の土星が6室に在住して、6室で木星が減衰する配置を見て納得することが出来た。
6室に惑星が在住している場合、基本的に自分よりも目下の存在、部下や愛人を意味している。
自分の方が強い立場で、相手をコントロールする立場である。
そして、特に6室の凶星は、敵を粉砕する配置であり、また6室で減衰する惑星も敵を惨めなまでに叩き潰す配置である。
従って、藤あや子は、典型的な獅子座の女王様キャラであり、自分に魅力を感じて近づいてくる男をアッシーのように使い倒して、消耗させ、最後にはポイ捨てする恐るべき支配者であった。
7室支配の土星が、6室に在住している為、パートナーを部下のように使い倒す女性だったのである。
例えば、ネットには、藤あや子の過去の男性遍歴についての情報が詳しく掲載されている為、そこから引用するが、
藤あや子は、演歌歌手として上京する前の1981年に2歳年上の男性と結婚して、同年に女子を出産しているが、早くも翌年1982年に離婚している。
離婚の原因は、相手の男性のうつ病が原因であったが、離婚した年に自ら命を絶ってしまったという。
藤あや子のチャートにおいて7室をラグナとすると、ラグナにラーフ/ケートゥ軸が絡み、6室支配の月が在住して、減衰する火星のアスペクトを受けて激しく傷ついている。
またラグナロードの土星は12室に在住し、2、11室支配のマラカの減衰した木星とコンジャンクトし、減衰した火星からのアスペクトを受けて激しく傷ついている。
ラグナ及び、ラグナロードが凶ハウスと絡み、凶星から激しく傷つけられており、非常に不健康な配置になっている。
その為、元々、そうした不健康な男性が近づいて来て、そして、自殺をするようなことも運命的に折り込み済みのことかもしれないが、おそらく、そうした関係の中では、藤あや子が支配的な立場で、相手の男性が、出費や消耗して、最終的にエネルギーを吸い取られて、悲観して、自殺に導かれたり、不幸に突き落されるのである。
元々獅子座の支配星である太陽は、ギラギラと自ら強い光を放ち、周りに近寄ってくる惑星たちをコンバストで焼いてしまう存在である。
獅子座の人に近寄れば、その強い自我によって、その当人はスターになって輝くが、周りの人間は、日陰の存在にされてしまうのである。
しばしば普通の平民が権力者に近づくとロクなことがないと言われているが、何よりも権力者の都合によって周りの人間は振り回される為、権力者に近づいた平民は、場合によっては大火傷(おおやけど)するのである。
例えば、クリントン大統領やヒラリークリントンの選挙戦を手伝った人たちは、ホワイトウォーター疑惑など、クリントン家に不都合な状況が生じた時に口封じで次々に不審な死を迎えた。
殺されたのか、自殺したのかは分からないが、権力者の都合が何よりも優先され、場合によっては、権力者の生存のためには平民は死を強制される場合すら出て来る。
獅子座とはそうした存在の為、加害者になることが圧倒的に多い。
最初の夫と離婚して、夫が死を選んだ後は、別の男性と事実婚状態になったが、直ぐに別れてしまったという。
その後、上京して、大手芸能事務所「バーニング」に所属し、上京した翌年、1987年に演歌歌手(芸名:村勢 真奈美)として、デビューしている。
デビュー後に「ソニー・ミュージック・エンタテイメント」の大阪支社の演歌歌手担当者と一緒に全国を巡業する中で、この担当者と親密になったが、この担当者は既婚者であった為、不倫関係であったという。
この担当者は、自社タレントに手を出したことで、ソニーから厳重注意されるが、その後、妻と別れて藤あや子と結婚して独立しようと決心し、ソニーを退社するのである。
しかし、この担当者は、仕事と家庭を捨て、退社までしたが、藤あや子が大手芸能事務所での活動の継続を選択した為、悲観して、藤あや子の自宅マンションで首をつって自殺したそうである。
自殺する前、藤あや子は、別れを切り出していたが、相手の担当者は別れたくないと思っており、遂には悲観して自殺に至った訳である。
(同じような話として、女優の荻野目慶子の不倫相手だった新進映画監督の河合義隆監督が自殺した事件があった。監督と女優として演技指導をする中で、徐々に親密になり、河合義隆は荻野目慶子のマンションに通いつめるようになったが、2人の関係を妻が知る所となり、しばしば修羅場が繰り返されたという。そして、荻野目慶子から別れを切り出すと、河合義隆は、「別れるぐらいなら死にたい」と語り、家庭を持ち、子供もいたが、首を吊って自殺に至ったのである。しかし、荻野目慶子は修羅場が続く中にあっても、あたかもそれをエネルギーに転換していったかのように仕事のほうは順調そのもので、女優としてめきめきと頭角を現していったのだという。)
このソニーの演歌歌手担当者は、藤あや子の巡業に同行して、その魅力に憑りつかれ、あたかもアッシーか付き人であるかのように藤あや子に奉公したのである。
そうした奉公を喜びとして、遂に家庭を捨てて、藤あや子と一緒になろうとしたが、あえなく、捨てられて、失意のうちに自殺したのである。
また藤あや子は、40歳の時に横山やすしの長男・木村一八と共演をきっかけに親しくなり、その後、結婚を前提に交際していることを公表までしていた。
しかし、木村一八には、二度の逮捕歴があり、評判が悪かったため、芸能界のドン・周防郁雄から「あんなんとは別れろ」と言われ、所属事務所からも猛反対を受けて、結婚する前に破局したのだという。
そうした過程の中で、芸能界のドンからも疎ましく思われた為か、その後、木村一八は、芸能界から干されたのだという。(現在もテレビなどで見かけない為、この時、干されたまま復帰はしていないようである)
このように藤あや子と交際した男性たちは、皆、藤あや子の妖艶な魅力に憑りつかれるが、散々、藤あや子に尽くした後で、捨てられて破滅していくのである。
特に藤あや子としては、そのようにしたい訳でもないと思うが、獅子座ラグナの持つその本性や、6室に凶星が在住したり、6室で惑星が減衰したりする本性から、自然体でいるだけで、パートナーを部下のように使い倒して、相手からエネルギーを吸い尽くし、破壊してしまうのである。
それは6室の凶星や6室で減衰する木星によって表されている。
(※因みにこうした6室で減衰する惑星の効果についてよく理解出来たのは、元大阪府知事、大阪市長の橋下徹の事例を通してである。橋下徹は蠍座の月ラグナから見て、土星が6室で減衰しているが、弁護士事務所を開設して独立した際にイソ弁(新人弁護士)をこき使って荒稼ぎしたというエピソードが、ウィキペディアに掲載されている。)
更に月ラグナから見ると、火星が6室で減衰しているが、これも6室に在住する凶星であり、また6室に在住する減衰惑星でもある。
この火星は蟹座のプシュヤで減衰しているが、実は、小林よしのりの出生図では、金星、ケートゥ、火星が蟹座に在住している。
つまり、藤あや子にとって、小林よしのりは、月ラグナから見て、蟹座6室で減衰する火星の表示体である。
従って、小林よしのり自体が、藤あや子にかなり魅了され、その魅力に取りつかれて、ゴーマニズム宣言で、藤あや子の魅力について語る漫画まで描いている。
これは小林よしのりが、知らず知らずのうちに藤あや子のアッシーか、付き人のようにされてしまったということである。
(そういう意味では、私自身も蟹座プシュヤに月と太陽が在住するため、この藤あや子のダークヒーローとしてのカリスマ性を伝える記事を深夜にコツコツ書いていたというのはある意味、奉公とも言えなくもない。)
小林よしのりは、実際、「ゴーマニズム宣言」第1巻 第3章 「亡霊歌手・藤あや子こそが、歌謡界の救世主!!」を発表した後なのか、藤あや子と対談する機会があり、約束の料亭に行ってみると、そこに藤あや子本人が、着物を着て、髪を2時間かけてセットして、その席に来てくれたことを感動して、漫画にもしている。
小林よしのり自身が、藤あや子の魅力にすっかり、憑りつかれてしまったかのようである。
藤あや子は、ラグナロードの太陽が9室の牡羊座バラニーで高揚しており、両側に高揚した金星と水星に挟まれて、シューバ・ウバヤチャリヨーガを形成している。
バラニーは異端の親分で、しばしば諜報に強いナクシャトラである。
従って、芸能界のドンと呼ばれた周防郁雄とも通じていたのである。
こうした芸能界の異端の親分を師匠に持つことで、芸能界の様々な裏側の事情に精通しており、そのことが、人生の酸いも甘いも知り抜いている女性といった雰囲気につながっている。
人に言えないような芸能界の裏を沢山知っているということである。
このような高揚する強い太陽と、高揚する金星、水星で形成する強い配置が、芸能界で、目立たないが、常に独特なポジションを維持する力を与えたのである。
日の当たる舞台でスターを演じられなくてもダークヒーロー的な特殊な立ち位置で、演歌歌手として活動し続けることが出来たのである。
スーパーマンが、正当な正義のヒーローだとすれば、バラニーは、むしろ、バットマンのようなダークヒーローであり、暗い影を背負った存在である。
バラニーは、死の神、ヤマ神が主宰しており、不吉な暗黒面を持っており、正統派や主流にはなれないが、特殊な立ち位置で、影の支配者として君臨するそのようなナクシャトラである。
それが、小林よしのりに言われば、「亡霊歌手」といった表現になったと考えられる。
このような高揚した太陽と、高揚した金星や強い水星との間で形成されるシューバ・ウバヤチャリヨーガなどの有力な配置がある一方で、パートナーの7室の支配星はドゥシュタナハウスである6室に在住し、凶星、及び、2つの減衰惑星と絡んで傷ついている。
7室の支配星がドゥシュタナハウスに在住し、7室や7室の支配星に更に凶星の影響がある場合、ドゥシュクリティ・ヨーガ(Duśkritī Yogas)が成立するが、ドゥシュクリティ(Duśkritī)は、悪行、罪、罪人といった意味である。
このヨーガは、問題のある結婚生活や、結婚における楽しみの欠如に関係し、多くの問題、病気、別居、離婚、配偶者の死、不倫、親族からの侮辱、パートナーからの侮辱による精神的苦痛、泌尿器や腎臓の問題などをもたらすという。
従って、藤あや子の憂いを含んだ顔つきは、こうしたヨーガとそれがもたらした男性遍歴がもたらしている。
それは、蠍座ラグナでラグナがサルパ・ドレッカーナの影響を受ける場合におけるパートナー関係の不幸とは全く異なるものである。
藤あや子が女優として役を演じる場合、女忍者(くのいち)役や、CIAなど諜報部の工作員とか、極道の女とか、そうした役柄が似合うに違いない。
藤あや子は、そうしたダークヒーローである。
ラグナの検証
最初の結婚
まず、1981年に2歳年上の男性と結婚しているが、この時、ダシャーは、土星/火星 もしくは、土星/ラーフ期である。
土星は出生図の6、7室の支配星であり、ラーフはラグナに在住しているので、ラグナロードの太陽が結果を表わす時期である。
ナヴァムシャでは、土星は結婚生活の8室の支配星で、ラーフはラグナに在住して、結婚のタイミングを表わしている。
トランジットでは、土星と木星が乙女座で、順行や逆行しており、7室にダブルトランジットが成立している。
また結婚生活の2室や8室にもダブルトランジットが成立しており、結婚のタイミングを表わしている。
子供の出産
子供は、同じ1981年に誕生しているが、サプタムシャでは土星は5室の支配星で、ラーフはラグナに在住している。
トランジットを見ると、子供が誕生した1981年の少なくとも9か月前までの時点(1980/5/22)で、5室にダブルトランジットが成立している。
離婚
離婚した1982年は、ダシャーは同じく土星/ラーフ期であり、土星は6室の支配星で、ラーフは1-7軸を傷つけており、6室支配の月のアスペクトを受けている。
またナヴァムシャでは、土星は8室の支配星で、ラーフのディスポジターである水星も8室支配の土星とコンジャンクトして、ラーフはまた1-7軸を傷つけている。
従って、離婚しやすい時期であると考えられる。
トランジットを見ると、特に6室にダブルトランジットは成立していないが、土星が単独で2-8軸をトランジットして、これらの結婚生活のハウスを傷つけている。
キャリア上のブレイク、受賞
1992年9月1日に「こころ酒」をリリースした所、大ヒットし、第25回日本有線大賞を受賞している。
また同年の第43回NHK紅白歌合戦に出場している。
ダシャーは水星/金星期、あるいは水星/太陽期だったが、水星は11室の支配星で、10室に在住し、5室支配の木星からのアスペクトを受けており、金星は3、10室の支配星で、8室で高揚している。
マハダシャーロードは10室の在住星で、アンタルダシャーロードは10室の支配星である。
トランジットを見ると、1992年はちょうど9月12日から木星が乙女座から11室支配の水星にアスペクトし、土星は山羊座で逆行して、11室にアスペクトし、11室にダブルトランジットが成立していた。
再婚
2017年3月末に30代の男性と再婚しているが、この時は、金星/火星期である。
金星は結婚の表示体で、結婚生活の8室に在住し、月から見て結婚生活の2室に在住している。
火星は12室から7室や7室の支配星にアスペクトしている。
また火星は蟹座に在住しているが、ディスポジターの月は7室に在住し、またプシュヤ(土星)に在住しているが、支配星の土星は7室の支配星である。
ナヴァムシャを見ると、金星は結婚生活の8室に在住し、火星は7室にアスペクトし、ディスポジターの水星はラグナの支配星であり、ハスタ(月)に在住しているが、在住するナクシャトラの支配星である月は、ラグナに在住している。
トランジットを見ると、木星は乙女座で逆行して、7室と7室の支配星にアスペクトし、土星は射手座から7室にアスペクトして、7室にダブルトランジットが成立している。
またラーフ/ケートゥ軸が1-7軸をトランジットしており、結婚のタイミングであることがよく分かる。
また太陽や金星は、結婚生活の8室をトランジットし、月、水星、火星はラグナロード(7室から見た7室の支配星)の太陽をトランジットしていた。
従って、結婚するタイミングであることがよく分かる。
突発性難聴のため、4ヶ月休業
2010年6月に突発性難聴で、4ヶ月休業しているが、ダシャーはケートゥ/水星期である。
まず、難聴は耳に関係する為、表示体は、3室(右耳)と11室(左耳)になる。
ケートゥは、ディスポジターの土星が、3室支配の金星を傷つけており、水星は8室支配の木星から傷つけられた11室の支配星である。
トランジットを見ると、土星は3室支配の金星と11室をアスペクトして傷つけており、またラーフ/ケートゥ軸が、11室をトランジットして、11室を傷つけている。
また木星が8室をトランジットし、土星が2室をトランジットして、2室(マラカ)と8室(突然の病)にダブルトランジットが形成されていたことが分かる。
遡って、デビューと再デビュー
因みにデビューしたのは、1987年6月12日で、この時は、村勢真奈美の芸名でデビューしたが、特にヒットはしなかった。
1987年は水星/水星期であり、水星はスピーチの2室の支配星であり、この時期に歌手としてデビューしたことがよく分かる。
水星は、2、11室支配で、大舞台を表わす10室に在住している。
トランジットを見ると、土星が10室にアスペクトし、直前まで木星が10室の支配星である金星をトランジットしていた為、10室にダブルトランジットが生じている。
また芸能の3室と10室の支配星である金星にラーフ/ケートゥ軸がトランジットしていた。
従って、デビュー(仕事、大舞台)のタイミングであったことが分かる。
その後、1989年9月21日に藤あや子に芸名を変えて、再デビューしているが、この時は木星が11室をトランジットし、5室にアスペクトして、土星は射手座5室から11室にアスペクトして、5室と11室、そして、7室にダブルトランジットしていたことが分かる。
この時は、ダシャーは、水星/ケートゥ期であったが、水星は10室に在住し、またケートゥは7室に在住している。
もしラグナの修正が正しければ、ダシャムシャでは、ケートゥはラグナロードやラグナに絡んでいる。
以上、ほぼ過去の出来事が説明出来る為、出生時間は、12時頃で正しいと思われる。
今回は、出生時間を12:12とし、ラグナを獅子座のマガー第3パダに設定し、ナヴァムシャのラグナを双子座とした。
そうすると、ナヴァムシャのラグナは、プナルヴァスで、月はアールドラーに在住して、ラーフとコンジャンクトしている。
7室にケートゥが在住し、6、11室支配の火星がアスペクトして傷つけている為、やはり7室が傷ついている。
7室の支配星がドゥシュタナハウスの12室に在住した上で、7室はケートゥと火星が傷つけている為、ナヴァムシャでもドゥシュクリティ・ヨーガ(Duśkritī Yogas)が成立していることが分かる。
10室支配の木星が12室に在住し、3室支配の太陽と相互アスペクトしている為、3-10の絡みが確認でき、芸能活動を表わしているが、10室の支配星が12室に在住しているため、やはり、引っ込み思案であり、あまり、公の場には出てこない。
演歌歌手として、人の前に出てくる以外は、あまり番組にも派手に出演しないのはその為ではないかと思われる。
出生図では、ドゥシュクリティ・ヨーガ(Duśkritī Yogas)が成立しており、パートナー関係での不運を表わしているが、土星は6室に在住する配置はウパチャヤの凶星であり、木星が6室で減衰して、ニーチャバンガラージャヨーガ及び、パラシャラの例外則によるラージャヨーガ的な効果を発揮している。
また火星も減衰しているが、ディスポジターがケンドラに在住しており、ニーチャバンガラージャヨーガが成立しており、月から見ても3室の支配星が6室で減衰している為、パラシャラの例外則により、ラージャヨーガ的な効果を発揮する配置である。
また減衰する木星と減衰する火星の相互アスペクトはニーチャバンガラージャヨーガの成立条件にもなっている。
従って、ドゥシュクリティ・ヨーガ(Duśkritī Yogas)が成立しているが、それを構成する惑星は、同時にニーチャバンガラージャヨーガやパラシャラの例外則も構成している為、パートナー関係の不幸は経験しても、それによって、彼女は、被害を被ることはないのである。
むしろ、パートナー関係において、常に支配的で、優位に立ち、相手が自分の部下のように仕えてくれて、相手からは支配されることがないという点で、見方を変えれば、藤あや子にとっては、最強の配置であった。
夫たちが死を選ぶ中で、自分自身は、それに巻き込まれず、引きずられずに元気に楽しくやっているという意味で、最強の配置である。
(これは北朝鮮の金正恩の6室に火星が在住しており、多くの部下たちを粛清したが、自分自身は安全で、支配者として君臨し続けており、倫理道徳的な観点はともかく、本人にとっては勝負強い最強の配置であるというのと究極的には同じである)
そして、ラグナは獅子座のマガーにあって、皇帝のような威厳やプライドを表わし、ラグナロードの太陽が、牡羊座のバラニーで高揚して、金星、水星に挟まれてシューバ・ウバヤチャリヨーガを形成している。
これによって、彼女は常に一流の芸能人や芸能界の実力者と交流することになり、彼女自身も、影の番長とも言える存在なのである。
藤あや子は、6歳ぐらいでマハダシャー土星期に移行し、それ以降、25歳まで土星期が続いた為、最初の結婚はこの土星期に行っている。
まだ演歌歌手としてデビューする前であるが、この時期に土星は6室に在住する7室の支配星で、ドゥシュクリティ・ヨーガ(Duśkritī Yogas)を形成し、ニーチャバンガラージャヨーガや、パラシャラの例外則の構成要素でもある。
従って、結婚や出産、そして、夫の死などの人生の試練を経験し、それを何とか乗り越えて、水星期に至って、演歌歌手としてデビューしたのである。
この水星期は、17年間で、25歳~42歳まで続いたが、水星はシューバ・ウバヤチャリ・ヨーガの構成要素であり、ディスポジターの金星も3、10室支配で8室で高揚して、同じようにシューバ・ウバヤチャリヨーガの構成要素である。
水星は、クリティッカーに在住しており、支配星の太陽は、やはり、ラグナロードで9室で高揚し、シューバ・ウバヤチャリ・ヨーガの構成要素である。
従って、この水星期に演歌歌手・藤あや子としてブレイクしたというのはよく分かるのである。
水星はスピーチや声を表わす2室の支配星で、金星の星座に在住し、5室支配の木星からのアスペクトを受け、ディスポジターの金星は月から見て4、9室支配のヨーガカラカで、2室で高揚している。
従って、2室支配の水星期は、シューバ・ウバヤチャリ・ヨーガを構成する高揚する月から2室の金星の強さを引き出し、2室(スピーチ、声)というテーマにおける繁栄をもたらしたのである。
水星期は、おそらく、「ソニー・ミュージック・エンタテイメント」の大阪支社の演歌歌手担当者と一緒に全国を巡業した時期でもあるが、水星のディスポジターである金星は8室に在住している為、この時期に不倫関係に陥ったのである。
この金星は、6、7室支配の土星からのアスペクトを受けている為、ドゥシュクリティ・ヨーガの凶意も引き出されたと考えられる。
具体的にいつ頃かは分からないが、おそらく、アンタルダシャーの惑星が、土星、火星、ケートゥ、月、木星など、6室や6室の支配星、7室や7室の支配星に絡んでおり、配偶者における不運を経験するこのヨーガが発動した時期である。
その後、42歳~49歳まで、マハダシャーケートゥ期に移行して、この期間はディスポジターの土星の象意が働くため、パートナーに関する不運を経験する時期である。
但し、7室支配の土星が6室に在住している為、パートナーが自分の部下のような格下の男で、自分の愛人のような立ち位置にいる相手である。
ちょうどこの頃は、木村一八と交際していた時ではないかと思われる。
木村一八が、2回の逮捕歴があり、芸能界のドンから別れろと指示があったり、事務所にも反対されるなどして、おそらく、最初は理想の相手として、結婚前提で付き合っていたものの、徐々に相手への失望、裏切られたといった気持ちに移行していったと考えられる。
つまり、木村一八は、水瓶座に在住するケートゥや月、あるいは山羊座6室に在住する土星で表される相手だったのである。
7室のケートゥはパートナーに対して、お金や地位を求めず、精神的な理想を求めるのだが、その理想は満たされずに最終的に相手への失望につながり、相手に対して抱いていた理想の挫折に終るのである。
そして、2010年7月25日からマハダシャー金星期が訪れて、それ以降は、バラエティー番組に出演したり、色々なメディアの取材も受けるようになり、派手に露出するようになったようである。
金星期は、49歳~やってきたが、金星は上述したようにシューバ・ウバヤチャリ・ヨーガを発動させる為、そこから13年間、最も華麗で、充実した日々を過ごしているのである。
そして、金星期は、69歳まで続くが、次の太陽期の6年も同じ理由によって良い時期である。
つまり、藤あや子は、金星期の49歳から最も円熟した華やかな時期を迎えたのであり、大器晩成型である。
細かいことを言えば、水星期は水星に木星がアスペクトし、水星から見て、金星が11室で高揚していた為、水星期が初期の最も良い時期であるが、金星期も長い芸能生活を積み重ねたことによる円熟期であり、まさに演歌歌手、芸能人としての再デビューの時期であったとも言えるのである。
またここ最近、ラグナロードの太陽にラーフと木星がトランジットし、水瓶座から土星がアスペクトして、9室に在住する太陽にダブルトランジットが生じていた。
これによって、やはり、シューバ・ウバヤチャリ・ヨーガが活性化され、太陽、金星、水星による連携により、世間的にもメディアに派手に露出していることが分かる。
藤あや子は、やはり、典型的な獅子座なのであり、ここ最近、牡羊座や獅子座にダブルトランジットしている為か、より火の星座である獅子座の本性を表わし始めているように思われる。
英国の派手な露出とパフォーマンスで一世を風靡した歌手のマドンナは、やはり、獅子座ラグナの典型的なスターだったが、そうしたマドンナのような存在感、自己主張が目立つのである。
コメント
コメント一覧 (2件)
生まれ変わりを含めた長い目で見ると、来世を汚す配置ですよね。
自分が生まれ変わったら、暴力を振るわれる側になるのかなと思います。
なので、こういう配置を持つ人は、本当は自分のために自己コントロールが必要なように思いますけど、
生まれ変わりを信じて自分を律しようという強い意志がないと、多くは流されてしまうんでしょうね。
カルマには、「まいた種を刈り取る」という意味での原因と結果の側面と、同じような思考や行動パターンを繰り返した結果、その人に深く染みついた思考や行動の癖、サンスカーラとしての側面があると思います。
藤あや子の場合は、男性に対して、あるいは女性に対して、支配的な人生を繰り返し送ってきた過去世があって、自然体でいても支配的暴力的になってしまうのは、そうした深く染みついた特性かもしれません。
つまり、支配者階級(クシャトリヤ)の癖のようなものかもしれず、同じような状況で、相手を破壊した過去があったかもしれません。
そうしたサンスカーラとしての暴力的支配的な生き様の結果が、何度も繰り返し、彼女に襲いかかってくるということです。
そうした絶え間なく、奮闘し、心の安らぎがなく、自分が関わった相手が不幸になったり、死んだりするような不吉な状況を繰り返し体験しなければならないとしたら、それは修羅道に落ちていると言えます。
常に対立と抗争の中にいて、心安らぐ時がない、ヤクザの世界と同じです。
彼女は、極道の女が最高に似合いそうな女性で、三田佳子よりもリアルに極道の女に近いと思います。
木村一八(※現在、極道にいるとの噂もあり)との交際は、『極道の妻たち 三代目姐』で、組長の夫に先立たれた未亡人の妻・坂西葉月(三田佳子)と、組員の赤松徹郎(萩原健一)との関係に似ています。
この関係においては、赤松徹郎(萩原健一)が、組長の妻・坂西葉月(三田佳子)に想いを寄せつつも翻弄され、葉月の期待に応えようとして、自分の器以上の無理な抗争を行って、最後に殺されてしまいます。
藤あや子は、2017年3月末に24歳年下の30代の男性と再婚しましたが、その相手はゴットハンドと呼べるような腕前のマッサージ師で、自分からこの年下の男性にプロポーズしたそうです。
やはり、自分に仕えて欲しかったからだと思います。
まさに藤あや子は、女帝であり、極道の女そのもので、下っ端のホステスではないようです。