前回の「依存と自立の問題」の記事に関して、
読者のH.Aさんから感想を頂きましたので以下に貼り付けます。
_____________
8室の依存と自立の記事ですが、
わたしもお姑さんと同居を始めて、色々そのあたりについて思うことは増えました。
わたしは正職員の仕事を辞めて非常勤になり、他にも興味の向くままに色々な仕事やお手伝い、学校へ行くなど、非常に好き勝手やっています。
自分のバイト代は自分の小遣いで、それでもそれなりに貯金もできつつ、小遣いとしても使えつつ、ぐらいの額になりそうです。
生活費は夫が出すことになり、わたしが出すものと言えばケーブルテレビ代ぐらいで生活費というより、娯楽費ですね。
そして今同居しているこの家は、20年前に亡くなったお舅さんの保険金や遺産を使って、お姑さんと夫とが、10年ぐらい前に建てたものでローンはないです。
固定資産税などについても、わたしが出すことは全くありません。
非常に、8室的利益を享受しているなぁ。と思うわけです。
結婚による、相手の実家やパートナーの財による利益です。
と同時に、8室的窮屈さをお姑さんとの関係において若干感じていますが
それでも、6室在住の8室支配の火星のせいで
わたしのほうが強く振る舞い、相手を抑えつけてしまっている形になってしまっています。
お姑さんは少々高齢であり、健康にも不安がある状態です。
わたしの場合は、8室に惑星はないですが
8室に、2室の定座の金星と、高揚の星座にある月のアスペクトがあります。
しかも金星は7室を支配していて、ここで7-8の絡みが出来ます。
かに座にいるラーフのアスペクトがありますが、わたしのかに座は4室で、ケンドラのラーフだし、
その4室かに座の支配星の月は2室で高揚して、定座の金星とコンジャンクとして、8室に5番目のアスペクトしている。
そう考えると、比較的良い状態の8室と言えるのでは、と最近の体験から思うわけです。
しかも今はDTが8室、蠍座で形成されていて、また、8室を支配する火星のいる6室おとめ座にもDTが形成されているので、
間接的にも直接的にも8室が刺激されています。
よって8室による利益と、束縛感を体験しています。
MD/ADが木星/土星であり、木星も土星も5室しし座に在住しているので、
MD/ADラグナでみると、蠍座は4室に当たりますので、今はこれを家庭で体験している、と思います。
_____________
上記のポイントは、Aさんの2室で金星が定座で強く、月が高揚しており、
その強い2つの惑星が8室にアスペクトしているので、
8室が強く、そのため、最近8室の恩恵をよく感じているということです。
更にAさんは8室支配の火星が6室に在住しているため、現在は、
8室にも8室の支配星にもダブルトラジットが形成されているため、
特に8室の恩恵を感じるタイミングにいるということです。
ですから、この「自立と依存の問題」というテーマと8室の考察が、
非常にタイムリーだったようです。
更に細かい点として、8室の支配星が6室に在住していることは、
傷としても考えられるし、またウパチャヤの凶星でもあることから、
敵を粉砕する配置です。ですから8室の恩恵と束縛、そして、
力でその束縛をはねのけているという状況があるようです。
吉凶混合した現象の緻密な客観的評価が検証として興味深いです。
通常、ほとんどの経験は吉凶混合しているので、出来事の吉と凶の要素が、
惑星やハウスのどの絡みから生じているのかを常に考えると理解がすすみます。
皆さんも、もし記事について何か感想やフィードバックなどがあれば、鑑定家のメールアドレス宛に送付下さい。
参考となるよい検証については匿名で掲載させて頂きます。
■インド占星術入門講座(DVD4巻セット)
http://www.kanteiya.com/shop/001.htm
コメント
コメント一覧 (5件)
いつも勉強させて頂き、ありがとうございます。
以下は、「自立と依存の問題」のH.Aさんの検証例とでは8-6が逆バージョンですが、ある意味似ている私の場合の検証例です。
結婚生活は、相手の家(親の持ち家)で夫の両親との同居でした。固定資産税や光熱費は両親持ちです。
舅の代からの自営業を、店主の夫と共に私も手伝っていましたが、簡単で気楽な事務職。夫から生活費は貰わない代わりに私個人の給与として充分過ぎる額を受け取っており、夫婦分の食費や雑費に使った後の残りはすべて私のお小遣いや貯金です。8室が牡牛座ということもあるかもしれませんが、物質面ではかなりの贅沢ができました。
夫の両親はいずれも非常に寛大な性格。息子夫婦への干渉も一切なく、子供のいない息子夫婦をまったく自由にさせてくれました。私も舅・姑への気兼ねはほとんど感じず、自分の趣味に打ち込んだり、ぶらりと何日も一人旅に出たり。今思えば、同居の嫁としては信じられないほど気ままな生活です。
ただ、夫の両親との関係はいいのですが、夫とは最悪。事あるごとに意見がぶつかり、相手を批判し合い、争いや対立が絶えず、そんな相手と一緒に生活する窮屈さや息苦しさから、何度も離婚を考えましたが、経済的に自立する自信のなさから、長い間我慢の毎日でした。
私の8室牡牛座には3・6支配の木星在住。ここに2・7支配で2室定座の火星から対向アスペクト(8室で 6-7-8の絡み形成)。ラーフも4室山羊座から5番目のアスペクトを8室にかけています。7室は空ですが、1室で高揚する土星が7室にアスペクトしています。
8室に生来的吉星の木星在住なので、基本的には「夫の実家や夫からの収入」には恵まれたのでしょうけれど、木星は3・6支配で、敵対星位。
夫は根はいい人なのですが、非常に自己中心的で我が強く、根拠のない楽天主義や怠惰さがあり、機嫌を取りながら一緒に生活してゆくのは本当に難しいタイプ。なぜか夫は常に私の言動が支配的で攻撃的だと非難。逆に私は、夫の物言いが身勝手で押しつけがましく支配的だと感じ、争いの原因はこうしたいわば家庭内の主導権争いのようなものでした。
6室支配(自分より目下・敵)の木星(夫の表示体)が8室(支配者)にあるため、こうした関係が生じたのだと思います。また、1室で強い土星が7室にアスペクトするため、相手は私の存在を抑圧的に感じ、7室支配のこれも強い火星が2室から8室にアスペクトして8室と木星を傷つけ、6室支配の木星の機能的凶星度をさらに増していたのでしょう。
結論を云いますと、それからかなりの年数を経過したのちに私たちは離婚しております。
ちなみに、結婚した時も離婚した時も、プラティヤンタルまでのダシャーには木星が居ました。
このケースで肝心の8室支配の金星はどこにいるでしょうか。
ラグナロードで8室支配でもある金星は
5室在住です。
(ちなみに、私のマハーダシャー金星期は、創作活動に没頭した時期ですが、8室支配でもあるため、予期せぬ様々な困難な事態に悩まされる時期でもありました。
天秤座ラグナにとってはラグナロードで8室支配の金星は中立ですが、8室は敏感な中立ハウスであり、
絡む惑星の影響を受けるため、2、7室支配の火星からアスぺクトされていることが8室の支配星としての
中立性を凶に転じさせる効果が若干あったかもしれません。
予期せぬさまざまな困難が火星の色づけを持っていたのかどうかは気になります。
私も含め夫や夫の家族の病気や怪我(主に脳、血液、熱に関する病気。乗物による事故)の多さ、不動産にかかわる悩みなど。
他にもダメージを受けた出来事はありますが、たしかに火星的色合いの強いものが多いようです。