片付けコンサルタント近藤麻理恵について


片付けコンサルタントの”こんまり”こと、近藤麻理恵が40億円超えの資金調達をすると報じられていた。


Netflixスターの片づけエキスパート「こんまり」が40億円超の資金調達へ
2019年3月08日 TechCrunch Japan by Kate Clark
Marie Kondo(近藤麻理恵)。今年Netflixの番組「Tidying Up」で数百万人の視聴者の心を掴んだ女性が、4000万ドル(約44.6億円)の資金を調達すべくベンチャーキャピタルと交渉中だ。彼女のブランド、書籍、TV番組などを管理する会社であるKonMariのスケールアップを目指す。
このニュースを最初に報じたのはThe Informationで、意外にもこれは、こんまりにとって初めてのベンチャー資金導入ではないと同誌は書いている。2018年にこんまりは「数百万ドル台の低いほう」の調達ラウンドを一流VCファンドのSequoia Capitalのリードで完了したが、詳細は報じられたことがなかった。同社広報はTechCrunchへのメールで、現時点でこんまりは資金調達についてコメントできないと言った。
「Tidying Up with Marie Kondo」(KonMari 〜人生がときめく片づけの魔法〜)は、2019年1月1日にNetflixでデビューし、ほぼ瞬時に大人気となった。こんまりのキャッチフレーズ 「Does it spark joy?」(ときめくか?)と効率的な片付けと整理の方法がインターネットにブームを呼んだ。こんまりメソッドは、カテゴリー別の片付けを推奨する。衣類、書籍、紙類、その他の品物、思い出の品などだ。 「ときめくものだけを残して、そうでないものは捨てる。いままでの働きに感謝して、手放しましょう」とこんまりは自身のウェブサイトで説明している
The Informationの記事によると、こんまりは出版記事やその他のデジタルコンテンツなどを通じて、自身のパーソナルブランドをさらに広めるために追加の資金調達も考えているという。おそらくVCにとっての問題は「こんまりが『ときめかせてくれるかどうか』」だろう(すみません、書かずにいられなかったもので)。
KonMariは2015年に、こんまりと夫の川原卓巳氏が設立した。

このことから、近藤麻理恵のラグナが分かった。


ずばり、牡牛座ラグナである。



この牡牛座ラグナで検討することによって、海外でブレイクしている理由もよく理解できる。


近藤麻理恵は、幼稚園年長の時から『ESSE』などの主婦雑誌を愛読し、幼い頃から家事や片づけや整理整頓に関心を持っていたそうである。


育児や片付けや整理整頓、インテリアの選択、料理や編み物など、家庭の主婦としての家事労働一般をいかにうまく華麗に行うかについて、その道のパイオニアとして、世の主婦に手本を示したり、導いたり、教えたりするカリスマ主婦の仕事は、牡牛座の分野である。


過去にその手のカリスマ主婦たちのラグナを調べた所、ほとんど例外なく、牡牛座ラグナであった。


”こんまり”こと、近藤麻理恵の片付けコンサルタントとしての活躍も、同じ牡牛座のカリスマ主婦系の活動であったようである。


特にNetflixで、ニューヨークの家庭の主婦たちが、目を輝かせて、KonMariのやり方について話すのを見て、そのように感じるのである。


彼女の最初のブレイクは、2010年12月27日に『人生がときめく片づけの魔法』(サンマーク出版)を出版し、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などに取り上げられて、2011年に100万部を超えるベストセラーとなったことである。


その後、世界40か国以上で翻訳出版されているようである。



この2010年12月27日にトランジットの土星は5室乙女座を通過し、木星は11室魚座を通過して、5室と11室、そして7室にダブルトランジットを形成していた。





近藤麻理恵が、このように出版でブレイクしたのは、5室で2、5室支配の水星が定座に在住し、4室支配の太陽とコンジャンクトして、4-5のラージャヨーガを形成している為である。その水星と太陽に対して、11室から3室(メディア、出版)の月がアスペクトして、相互アスペクトしている。


これが、出版(5室)とメディア(3室)でブレイクした理由である。



ダシャーは、ちょうど金星/金星期に移行したタイミングである。


金星はラグナロードで、9、10室支配の土星とコンジャンクトして、1-9、1-10のラージャヨーガを形成し、12室(海外)にアスペクトしているが、


金星は天秤座で定座に在住し、土星は高揚の座にあり、天秤座における金星と土星のコンビネーションは星位において最強である。



これが海外でブレイクしている理由である。



マハダシャー金星期に移行することによって、この強力なラージャヨーガが発動したのである。



因みに近藤麻理恵は、片付けのコンサルタントであり、捨てることのプロである。





もし牡牛座のローヒニーである場合、物をどんどん所有して蓄積し、捨てられない性格なのである。



ローヒニーの支配星は、月であり、ドーシャで言えば、カパ、ヴァータであることから、動作がゆっくりでマイペース、思い切りはそれ程、良くなく、物を家の中に溜め込んでしまう。



然し、もしクリティッカーであれば、支配星は太陽で、ピッタ系の性格であり、思い切りはよく、またクリティッカーには、カッターやナイフといった象意があり、また「分割」という象意があるため、物を捨てる為のプロセスを細かいステップに分割して分かりやすく教えることができるのである。



物事を分割して、目標までの計画を整理するのが得意であり、ノウハウのコーチングに非常に適したナクシャトラである。



従って、ナクシャトラは、クリティッカーではないかというのが最初の印象である。



ラグナを牡牛座のクリティッカーにする場合、ナヴァムシャのラグナの取り得る範囲は、山羊座、水瓶座、魚座のいずれかである。



私は出生図のラグナをクリティッカーの第3パダに設定し、ナヴァムシャ(D9)のラグナを水瓶座、ダシャムシャ(D10)のラグナも水瓶座に設定した。



ナヴァムシャのラグナを水瓶座に設定すると、ラグナロードの土星と4,9室支配の金星が3室(メディア、芸能)に在住して、1-4、1-9のラージャヨーガを形成していることから、Netflixのスターになった理由が分かる。




10室に月が在住して木星からアスペクトされているが、10室の月は人気者になる配置である。



6室には、2、11室支配の木星、5、8室支配の水星、7室支配の太陽が在住して、12室(海外)にアスペクトしており、パートナーと共に海外で活動することを物語っている。







ダシャムシャ(D10)のラグナには、ラーフが在住し、金星は、4、9室支配のヨーガカラカで、4室(家、住まい)で、ラグナロードの土星と1-4、1-9のラージャヨーガを形成している。



金星はマラヴィアヨーガを形成し、快適な住まいに恵まれる配置である。




この配置があるためにマハダシャー金星期になると同時にブレイクが始まったのである。




現在、2016年4月頃から金星/ラーフ期に移行しており、まさにブレイク真っ只中にいることが分かる。



ラーフはダシャムシャのラグナに在住し、金星はケンドラで、マラヴィアヨーガである。




ベンチャーキャピタルが、近藤麻理恵に注目し、40億円超えの資金調達をすると報じられているが、何故、今、そのようなことが起こっているかと言えば、現在、近藤麻理恵の8室に土星がトランジットしており、まもなく3/29から木星も8室に入室して、8室にダブルトランジットが形成されるからである。







8室には8、11室支配の木星が自室に在住し、他人のお金で利益を得る時期である。



つまり、ベンチャーキャピタルの資金が大量に入って来て、彼女がパートナーと共に立ち上げた会社の株式が莫大な値上がりをしていくタイミングである。



トランジットのラーフは起業の2室に入室するため、更にこれらの資金を使って、彼女のビジネスを拡大していく時期にいることを物語っている。




月から見ると、木星と土星が射手座の10室を通過していく時期であるため、彼女の片付けコンサルティングの仕事は、まさにブレイク中なのである。



因みに1、10室支配の木星は、10室でハンサヨーガを形成し、9室支配の火星がコンジャンクトして、9-10のラージャヨーガを形成している。



木星と火星のコンビネーションは、グルマンガラヨーガであり、英知と実行力を表わす配置としてよく知られている。



従って、彼女が『人生がときめく片づけの魔法』(サンマーク出版)の出版からNetflixのスターになるまでの迅速な行動力はこの配置の為せる技である。



ここまで見て、これ以上の検証をする必要は感じないが、例えば、結婚のタイミングなども牡牛座ラグナで説明することが出来る。



2014年春に結婚しているが、ダシャーは金星/月期である。



ナヴァムシャで、月は6室支配で、ケンドラの10室で減衰している。



6室の支配星が減衰している為、パラシャラの例外則によるラージャヨーガ的な働きがあると考えられる。





トランジットの惑星を見ると、木星と土星がラグナロードの金星と7室支配の火星、8室や11室の支配星にダブルトランジットが形成されていることが確認できる。


従って、結婚のタイミングとして納得できる。



但し、彼女の場合、6室にもダブルトランジットがあり、8室や11室にもダブルトランジットがあることから、多忙であり、有名になっていくタイミングでもあり、そんな時に頼れるパートナーが現れたといった印象である。




子供の出産に関しても同様に説明でき、第一子が2015年7月頃に誕生しているが、トランジットの木星は獅子座、土星は蠍座、ラーフは乙女座5室にあり、ダブルトランジットは形成していないが、2014年11月の時点で、9室にダブルトランジットが形成されている。


また第二子は、2016年に誕生しており、2016年8月12日の時点で、木星は乙女座5室、土星は蠍座にあり、木星と土星が9室にダブルトランジットしている。



ダシャーは、それぞれ金星/火星、金星/ラーフ期である。





サプタムシャ(D7)を見ると、金星は5室に在住し、火星はラグナロードで5室の支配星とコンジャンクトし、ラーフは9室支配の月とコンジャンクトしている。



従って、金星/火星、金星/ラーフ期に子供が誕生したことが納得できる。





彼女のチャートからは、海外で成功した人のチャートの実例として、非常に参考になるものがある。



また2015年に米『TIME』誌の「最も影響力のある100人」2015年版artist部門で、米国女優Jamie Lee Curtisの推薦で選出されているが、このような高い評価を得られたのは、この時期が、金星/火星期だからである。


火星は出生図では、8、11室支配の木星とコンジャンクトし、ナヴァムシャでは11室にアスペクトし、ダシャムシャでは11室の支配星と共に2室に在住している。


ナヴァムシャで火星のディスポジターである5室支配の水星は11室支配で高揚する木星とコンジャンクトしているが、12室にアスペクトしていることから、やはり高い評価が海外から来るという解釈が可能である。



出生図とダシャムシャのディスポジターは11室支配で自室に在住する強い木星である。




2019年1月1日よりNetflixで、米国の家庭を訪問し片づけ法を伝えるドキュメンタリーのシリーズ番組『KonMari 〜人生がときめく片づけの魔法〜』が公開されている。


wikipediaによれば、”アメリカを中心とした諸国で片付けブームを巻き起こし、リサイクルショップに大量の不用品が持ち込まれるなどの社会的影響を与えた”そうである。


彼女は、現在、金星/ラーフ期である為、まさに今後に継続していくブレイクの最初のタイミングにいることが分かる。



まさに今、こんまりは、ブレイクの真っ最中である。




こんまりメソッドの神髄


こんまりは、今やNetflixのスターであるが、単に片付けの技術だけを教えているのではなく、片づけをする際の心の姿勢など生き方そのものについての内容になっている。


例えば、物を捨てるか残すかの選択は、その物を持っていて、心が”ときめく”かどうかで決めるといったように物の市場価値や実用的な価値などの外的な価値基準ではなく、その人の主観的な感じ方を重視している。



つまり、物に向き合うように見えて、自分の心に向き合うことを教えているのである。



そして、心が”ときめく”かどうかというのは、単に物を捨てるかどうかといった片付けに留まらず、人生のあらゆる選択において適用できるのであり、主観や内面を重視して選択していくことによって幸福になることができるという精神的幸福論を教えているのである。



例えば、洋服をたたむことで、自分の持っている洋服と対話し、洋服に感謝を伝えるなど、物に精神が宿っているような扱いをする。



日本人でもここまで考える人はいないと思うが、生物・無機物を問わないすべてのものの中に霊魂、もしくは霊が宿っているとするアニミズムの考え、日本人に古くから伝わる古神道(原始宗教)の考え方に通じるものである。






一神教の西洋人には、こうした考え方が新鮮に映り、自然食やヨガブームなどと合わせて、片付けを通して東洋の精神論や生きる姿勢を学ぶという感覚なのだろうと思われる。



従って、こんまりは、あたかも物質主義に埋没した西洋人たちに日本の武士道の精神を教えに行くかのような活動を行っているのである。



そのようなスピリットは魚座に在住する月がもたらしていると考えられる。



*カリスマ主婦 - 家事や育児、インテリアなどにおける工夫など、新しいライフスタイルを提案するのが牡牛座の仕事である





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コメント

コメント一覧 (6件)

  • 私も片付けや整理整頓が好きです。
    洋服のたたみ方や、持ち物と対話するというこの方の姿勢に共感します。
    私の場合それをビジネスにできる才能はありませんが、ラーシで4室支配星が1室でハンサヨーガになり、ナヴァムシャでも4室支配星は高揚しているので、住環境に対する想いが強いのかもしれません。
    火星は5室支配星ですが、ラーシでもナヴァムシャでも4室にアスペクトしています。私はこの火星を家に対する情熱(片付けや掃除)と解釈しており、身内からは一時期強迫性神経障害ではないかと心配され、精神科を受診させられましたが、診断は正常の範囲内ですと医師から言われ、それ以降身内からは何も言われなくなりました(^_^;)
    • 興味深いコメントありがとうございます。

      火星が4室にアスペクトすると建物の建築や売買を行なう不動産業者や建設業者、

      聖者であれば寺院などを建立したりする配置であると考えられ、エネルギーを家に投入すると思います。

      私も月から4室に火星がアスペクトしていますが、プラーナダシャー火星期の時に急に思い立って、家の片づけや掃除をしたことがあります。

      然し、それは時々しかやらないので、火星の影響がないと人は中々行動したり、実行できないということかもしれません。


      火星がそれだけ4室に影響していたら、絶えずエネルギーを家に向けていく結果、そのようになったと理解できます。

      以前見たハワード・ヒューズのチャートを思い出しましたが、ハワード・ヒューズは月から見て土星と火星が4室水瓶座に在住しており、物を秩序正しく並べないと気が済まない強迫神経症や潔癖症に陥り、家に閉じこもりきりになりました。『アビエイター』という映画に出て来ます。

      火星の影響は、凶星の影響でもある為、若干、強迫的な傾向をもたらすかもしれません。

      http://www.kanteiya.com/documents/document/HowardHughes.pdf
      但し、4室が良い状態であれば、家運はよく、幸福があり、火星のアスペクトというのはちょっとしたエピソードで済んでいると思います。
  • お返事ありがとうございます。
    確かに、不動産で働いていた時期はあり、物質的な恩恵はありました。

    ハワードヒューズを初めて知りましたが、私も月ラグナからみた4室に高揚土星があります。
    火星の影響はありませんが…。
    家に秩序を求める土星ぽいですね。

    確かに、自分でも楽観的だとは思います。4室は幸福感というのも、なんとなく分かります。
  • こんにちは、先生に何度か鑑定をいただいていますが、私は天秤座ラグナで木星が8室牡牛座の04:25の位置にあります。
    家の片付けやインテリアを学ぶのに周期的に凝るので、こんまりさんの書籍を師と仰ぐように何度も何度も読んでいた時期がありました。(他にはミセス.美香さん、マダム.市川さんの書籍を読むのが好きです。)
    但し、ナヴァムシャでは水瓶座ラグナで牡牛座には28:13の位置に水星があるのみですが…素人発言になり申し訳ありませんが何かのご参考になれば幸いです。
    • なるほど、木星が牡牛座のクリティッカーに在住しているのであれば、
      こんまりさんの片付けの書籍で、学んでいたことに納得できます。

      その木星が4室にアスペクトしている為、こんまりさんの書籍で学んで家の片づけをしていた訳です。

      木星がクリティッカーであったということが私のラグナ修正が正しかったことを物語っています。

      ナヴァムシャの牡牛座の水星はムリガシラーである為、やはり出生図の木星のクリティッカーの配置が効いていると思います。


      因みにこんまりは、牡牛座ラグナでラグナロードの金星と9、10室支配のヨーガカラカの土星が6室(奉仕、サービス)の天秤座に在住している為、

      天秤座の人たちのお世話をする配置になっています。


      彼女はハリウッド女優のジェミー・リー・カーティスの推薦で、アカデミー賞の授賞式に参加できたようですが、

      ジェミー・リー・カーティスは、射手座ラグナで、ラグナロードの木星が天秤座のヴィシャーカーに在住しており、

      こんまりは、牡牛座ラグナで、金星と土星がやはり同じヴィシャーカーに在住しています。

      それで、ジェミー・リー・カーティスは、自らもシンプル生活を実践していたようですが、

      こんまりの大ファンで、彼女から片づけを学んだので、それで、アカデミー賞に推薦したようです。

      非常に参考になるコメントありがとうございます。
  • 私も非常に勉強になりました、ありがとうございます。

    天秤座の人々をお世話するで思い出したのですが、
    天秤座スヴァーティーの私は、2016年 Ju/Sa期に、牡牛座ラグナの人の元で居候状態で暮らしてました。
    木星は8室、土星は3室です。
    資格試験のために勉強しなければならず、批判は受けたし、家で孤独に引きこもって過ごす苦い思い出はありましたが、住まい、生活費、多少のお小遣い、旅行費を相手方から提供され、のびのびと自由に暮らしてました。

    相手方は牡牛座ラグナで金星・水星・太陽が6室天秤座のスヴァーティにあり、仕方ない子ね、と苦笑しながら面倒を見てくれました。

    牡牛座と天秤座の関係を、大変興味深く思いました。
    牡羊座ラグナの性格の話も、恐らく家族のラグナ推定に繋がり感謝しております。

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