本日2022年7月8日14時頃、安倍元首相が、奈良県での演説中に後ろから銃撃され、心肺停止で救急搬送されるというショッキングなニュースが伝えられている。
これまで何度も安倍首相のチャートは見続けて来たが、今のタイミングで、命の危険が伴う程の重大な事件に巻き込まれることは予想出来なかった。
現在、ダシャーは、金星/ラーフ/水星/ラーフ/木星である。
マハダシャーロードの金星はマラカの7、8室支配の土星とコンジャンクションし、アンタルダシャーロードのラーフもマラカの7、8室支配の土星からアスペクトされている。
プラティアンタルダシャーロードの水星は3、12室の支配星でマラカの2室支配の太陽とコンジャンクトしている。
水星は、チトラー(火星)に在住しているが、支配星の火星は、銃弾の表示体で、6室からラグナロードとラグナにアスペクトしている。
因みにここで重要なことは、火星は、ラーフと同じプールヴァアシャダーに在住し、同じ支配星の金星を共有していることである。
このような場合、ラーフ期には、このラグナを傷つけているこの火星が活性化されることになる。
その結果、ラーフ期に安倍首相は、銃弾によって身体に重篤な損傷を受けたことが説明できる。
つまり、マハダシャーの金星は、ラーフのナクシャトラに在住し、アンタルダシャーもラーフである。
ラーフは火星と共にプールヴァアシャダー(金星)に在住することによって、主に火星の象意が噴き出したと考えられる。
火星は、月から見ると6、11室支配でマラカの2室の支配星が在住するラグナ(身体)にアスペクトして傷つけている。
因みに今回、初めて気づいたが、安倍元首相の金星は、スヴァーティー(ラーフ)に在住し、ラーフはプールヴァアシャダー(金星)に在住している為、金星とラーフは4-6のナクシャトラ交換をしている。
金星は、4室と11室の支配星で、ラーフは6室に在住しており、4-6、6-11の絡みが生じている。
6室は暴力のハウスであり、批判を受け、怪我や事故に陥りやすいハウスである。
因みに6-11の絡みは、非常に暴力による被害などを受けやすい配置である。
例えば、インディラガンディーは、1984年10月31日の土星/ラーフ/ラーフ期に暗殺されている。
土星はマラカの7、8室の支配星でラグナに在住し、マラカの7室に在住する月と星座交換し、アンタルダシャー、プラティアンタルダシャーのラーフは、6室に在住しているが、ディスポジターの木星が6、9室支配で11室に在住し、4、11室支配の金星と星座交換して、6-11の星座交換をしている。
6-11の星座交換は、激しい権力闘争の配置である。
そして、6室は暴力のハウスであり、11室は6室から見た6室目のハウス、6室の本質のハウスであり、暴力の本質のハウスである。
6室や11室は、自分も暴力を振るうが、相手からも暴力を振るわれる配置である。
実際、インディラガンディーは、シク教分離主義者の殲滅を目的とするブルースター作戦の実行を命令し、シク教の聖地、黄金寺院を攻撃した。この攻撃でシク教分離主義運動の指導者であるジャルネイル・シン・ビンドランワレが死亡し、作戦は成功裏に終わったが、シク教徒からの激しい反発を招き、後に暗殺される原因となった。
安倍首相のチャートからもそれと似たような印象が感じられる。
マハダシャーの金星は、11室の支配星で、ナクシャトラの支配星(ラーフ)を通じて、暴力の6室に絡んでおり、支配星の金星を共有する火星は、5、10室支配のヨーガカラカで6室に在住して敵を粉砕する配置だが、火星はラグナやラグナロードにアスペクトして、ラグナ(身体)を傷つけており、粉砕した敵から返り血を浴びるような配置である。
ナヴァムシャ
ナヴァムシャでは、3、8室支配でラグナに在住しているが、傷ついた8室の支配星であり、マラカとして働く要素がある。
アンタルダシャーのラーフは2室支配の火星と共にマラカの7室に在住しており、プラティアンタルダシャーの水星は、4、7室支配のマラカで、魚座ラグナにとっての11、12室支配のマラカの土星と相互アスペクトしている。
ジャイミニスキーム
チャラダシャーでは、現在、獅子座/魚座/蟹座であり、獅子座から見るとAKの水星がマラカの2室に在住し、GKの太陽とコンジャンクトし、火星、ラーフ、ケートゥからジャイミニアスペクトされている。
獅子座から見て、ラグナロードの太陽はGKで、マラカの2室に在住して、火星、ラーフ、ケートゥからアスペクトされている。
サブダシャーの魚座から見ると、AKの水星はマラカの7室に在住し、6室支配のGKの太陽とコンジャンクトし、火星、ラーフ、ケートゥからアスペクトされている。
一応、安倍首相の身体、生存の危機について、説明出来るが、それ程、分かりやすいとは言えない。
スティラダシャー
因みにその人物の命の危険があるような致命的な時期を調べる星座ダシャーとして、スティラダシャーがある。
スティラダシャーの計算を行うと、安倍元首相の場合、水星がブラフマンで、土星がルドラ、火星がマヘシュワラに確定する。
ブラフマンである水星からダシャーを開始すると、以下のようなダシャーの時系列となる。
乙女座 1954年~1963年
天秤座 1963年~1972年
蠍座 1972年~1981年
射手座 1981年~1990年
山羊座 1990年~1999年
水瓶座 1999年~2008年
魚座 2008年~2017年
牡羊座 2017年~2026年 ★現在のメジャーダシャー
2022年7月8日現在のサブダシャーは、天秤座である。
メジャーダシャーの牡羊座にはまず、グリカとマンディーが在住している。
そして、牡羊座から見てAKの水星が6室(暴力、怪我)に在住して、GKとコンジャンクトし、火星、ラーフ、ケートゥからアスペクトされている。
つまり、AK(身体)が6室(暴力)に在住し、GKとコンジャンクトして、火星(銃弾)からアスペクトされていることに注目である。
因みに安倍元首相の場合、火星はマヘシュワラで、ヒンドゥー教のシヴァ神(破壊/再生を司る神)に相当する。
またサブダシャーの天秤座から見ると、AKの水星は、12室(入院)に在住し、GKとコンジャンクトし、火星、ラーフ、ケートゥからアスペクトされている。
スティラダシャーでは、この時期が非常に危険な時期であることが分かる。
チャラダシャーよりもむしろ明確に示している。
ニラヤナシューラダシャー
スティラダシャーと共にもう一つ不幸な時期について見ることが出来るダシャーとして、ニラヤナシューラダシャーがある。
ニラヤナシューラダシャーの時系列は以下となる。
山羊座 1954年~1963年
水瓶座 1963年~1972年
魚座 1972年~1981年
牡羊座 1981年~1990年
牡牛座 1990年~1999年
双子座 1999年~2008年
蟹座 2008年~2017年
獅子座 2017年~2026年 ★現在のメジャーダシャー
サブダシャーまで計算すると、現在、獅子座/水瓶座である。
獅子座はマラカハウスで、獅子座から見ると、AKがマラカの2、11室の支配星で、マラカの2室に在住し、GKとコンジャンクトし、火星、ラーフ、ケートゥからアスペクトを受けている。
またサブダシャーの水瓶座は、暗殺、致命傷を表わす8室で、マラカに相当するDKの木星からアスペクトされている。
そして、水瓶座から見て、AKの水星は8室(暗殺、致命傷)に在住し、マラカの7室を支配するGKの太陽とコンジャンクトし、火星、ラーフ、ケートゥのアスペクトを受けている。
従って、ニラヤナシューラダシャーにおいても非常に今が危険な時期であることを示している。
因みに現行犯逮捕された山上徹也容疑者は、海上自衛隊の元自衛官であるというが、その人物像についての詳細は分かっていない。
今のタイミングで安倍元首相を銃撃するとすれば、左翼系の政治思想を持つ人物である可能性は十分に考えられる。
安倍元首相は、防衛費2%目標とし、米との「核共有」議論を推し進めていた。
安倍元首相の影響力を考えて、そうした政治思想に反発する勢力が安倍元首相の影響を早期に削ごうと考えた可能性なども浮上してくる。
山上徹也容疑者の背後に組織の存在があったのかどうかなどの解明が待たれる。
【2022年7月8日 21:30追記】
安倍元総理大臣は、奈良県立医科大学附属病院に搬送されたが、病院到着時点で心肺停止であり、蘇生処置をしたが午後5時3分に亡くなったということである。
安倍晋三元首相が死去 67歳 奈良で遊説中、銃撃受け 2022/7/8 17:48 毎日新聞 奈良市の近鉄大和西大寺駅周辺で街頭演説をしていた自民党の安倍晋三元首相(67)が銃撃された事件で、8日午後5時3分、心肺停止状態だった安倍元首相の死亡が確認された。自民党関係者が明らかにした。 安倍元首相は8日午前11時25分ごろ、奈良市の近鉄大和西大寺駅周辺で街頭演説をしていた際、銃撃された。奈良県立医科大付属病院に搬送されたが、心肺停止状態が続いていた。奈良県警は現場付近で銃のようなものを持っていた奈良県の山上徹也容疑者(41)を殺人未遂容疑で現行犯逮捕した。 |
安倍首相は、現在、金星/ラーフ期であり、通常であれば、金星/ラーフ期は社会デビューの時期であり、結婚したり、あるいは、キャリア上の最初の躍進をする重要な時期でもある。
然し、その金星/ラーフ期が、今回のような暗殺の悲劇につながったのは、ラーフが在住するプールヴァアシャダーの支配星である金星を共有する火星が、アンタルダシャーのラーフ期に同時に活性化され、その火星(銃弾)が、ラグナやラグナロードの月にアスペクトしていた為である。
マハダシャーロードの金星はスヴァーティー(ラーフ)に在住し、ラーフはプールヴァアシャダー(金星)に在住している為、金星とラーフはナクシャトラ交換している。
そのことで、マハダシャー金星期は、ラーフの象意が強く出てくるタイミングであり、またラーフとコンジャンクトし、ラーフと共にプールヴァアシャダー(金星)に在住する火星が活性化した為である。
従って、6室に在住するアンタルダシャーのラーフが重要な役割を果たしている。
金星とラーフは、ナクシャトラ交換することで、6-11、4-6の絡みを生み出している。
上述したように6-11の絡みは激しい権力闘争の配置であり、暴力の絡みである。
ラーフはナヴァムシャでもマラカの7室に在住して、ラグナにアスペクトしてラグナを傷つける火星とコンジャンクトしている。
このナクシャトラ交換する金星とラーフが、マハダシャーとアンタルダシャーとしてダシャーに登場した時にこのような悲劇が起こったことは非常に注目に値する。
コメント
コメント一覧 (6件)
自分も仕事場で8日は17時直前ころにアドリブで自前のブログ記事を作成していました
その投稿では
「トランジットの木星が魚座で定座して
対向3室に住む安倍氏本人の高揚した水星にアスペクトするから
本人は助かるだろう」
と書きましたが
記事をUPして10分少し経った17時03分に氏本人の死去が報じられました
https://www.kamura-ayasuke-jortish-daisuki.com/post/%E5%AE%89%E5%80%8D%E6%99%8B%E4%B8%89%E6%B0%8F%E3%81%AE%E6%AD%BB%E3%82%92d60%E3%81%A8d30%E3%81%A7%E8%BF%BD%E8%A3%9C%E3%81%99%E3%82%8B
上記の再検証記事では「安倍氏本人のD60とD30から死期が伺えるか」という主旨を試みています
やはり安倍元首相の出生時刻はかなり正確だったようです
安倍氏のD60は水瓶座ラグナで
ラグナロードの土星は12室で定座して3室10室支配の火星とラーフがコンジャンクションしています
分かりやすく専制政治の保守的志向がよく示されており
11室射手座では水星と金星がコンジャンクションして木星が9室天秤座に住んで金星木星が9室対11室で星座交換しています
今回の氏ご本人のダシャーである「金星-ラーフ-水星期」のダシャーロードが全て山羊座と射手座で絡んでおり
非常に有意なダシャー整合が見られます
つまり金星が住む射手座をラグナにするとラグナロードの木星が6室11室支配の金星と星座交換することになって
その痛ましい暴力の受難に水星も巻き込まれ射手座ラグナの水星自体も7室(マラカ)を支配してすらいます
2室山羊座ではマラカの土星が定座してしまいラーフはコンジャンクトし完全な「瀕死状態」の相関が出来ています
見事なほどに最悪な予定調和が描かれていて自分は呆気に取られそのD60を見つめていました
出生時刻が正確な著名人のチャート上で「シャスティアムシャがどれだけ正確に作用するか」を如実に実証できたこととなりました
ご一読いただければ幸甚です
現在、金星/ラーフ期で、アンタルダシャーロードのラーフはディスポジターの土星がラグナロードで、ラーフと火星によって激しく傷つけられており、ダシャーでも今回の悲劇が説明できます。
そこから暗殺される可能性というのが浮上して来るかもしれません。
1980.9.10
https://www.sankei.com/article/20220715-TI3U4EYH2FKB5N2VSFVIHIYRVY/
暗殺に至るまでの人生の時系列なども詳しく載っている為、検討すればラグナが分かるかもしれません。