 
アメリカの経済崩壊については、2024年5月12日付『アメリカの経済崩壊はいつか? -1ドル160円の国難の中で、アメリカ崩壊の論理を再考する-』の中で、詳しく言及したが、かなり時期が迫ってきている為、更に本質的に重要なポイントと、タイミングを示してみたい。
既に分かっていることは、アメリカの建国図で、株式市場の崩壊が起こり、不況に入っていくタイミングは、12室の象意で顕現するということである。
 
これは個人の出生図でも同じだが、個人が大金を失ったり、出費に苦しむのは、12室の支配星や在住星の時期である。
マンデン図でも同じである。
例えば、2007年夏頃から始まったサブプライム住宅ローン危機により、米国の株式市場は暴落し、2008年9月15日に米国の大手投資銀行リーマン・ブラザーズが倒産して、世界的な金融危機が連鎖的に発生し、世界的不況に突入した。
 
このサブプライム住宅ローン危機が生じた2007年夏頃のトランジットを見ると、土星がアメリカの建国図の12室をトランジットし、木星は12室にアスペクトして、12室にダブルトランジットしていた。
更に木星は逆行して、12室の支配星にもアスペクトし、ラーフ/ケートゥ軸は、12室の支配星をトランジットし、火星も12室にアスペクトしていた。
そして、ダシャーは、月/土星期で、リーマンブラザースが倒産したのは、月/水星期で、アンタル水星期になってから深刻な経済不況に入っていった。
マハダシャーロードの月は12室の支配星で、アンタルダシャーロードの土星は月から見た12室の支配星で、ラグナから見た財政の2室に在住して、その国家の富裕層、有力者を表す11室にもアスペクトして、これらのハウスを傷つけていた。
この時、アンタルダシャーロードの土星が12室をトランジットしていたことには要注目である。
12室の象意ずくめであり、国家の損失の象意が噴き出していた。
 
今、アメリカの建国図では、ラーフ/土星期だが、来年2026年9月26日からラーフ/水星期に入っていく。
ラーフは12室に在住して、ディスポジターの12室支配の月の結果を与えるが、土星は月から見た12室の支配星で、次のアンタル水星期も12室の在住星である。
 
トランジットを見ると、今年2025年10月19日から木星が双子座から12室蟹座に移動し、土星は2025年7月13日から魚座で逆行して、12室の支配星に絡んでいる為、12室にダブルトランジットが生じることになる。
そして、ラーフ/ケートゥ軸は、12室の支配星をトランジットしており、株式市場が暴落し、不況に入る条件が整うのである。
 
木星は一旦、逆行して双子座に戻り、土星も2025年11月29日から順行に戻るが、来年2026年6月2日から再び木星が蟹座12室に移動し、7月27日から土星が魚座で逆行を開始して、土星と木星が12室にダブルトランジットを形成する。
ラーフ/ケートゥ軸も12室の支配星をトランジットして、12室が強調されることになる。
既に述べたようにこの時、ダシャーは、ラーフ/土星期だが、2026年9月26日からラーフ/水星期に移行して、ラーフ、水星ともにアメリカの建国図では、12室に在住している。
従って、今年2025年10月19日から株式市場が暴落する兆候が出て、一旦、持ち直すが、再び、2026年7月27日から暴落して、9月26日以降には、深刻な不況に入っていく。
これがアメリカの建国図の不況のメカニズムである。
単純なことだが、ダシャー、トランジット共に12室が強調されることになる。
 
2025年の新月図は、魚座ラグナに惑星集中するチャートで、戦争をするように見えるのと、国家のアイデンティティが変化することを示している。
ちょうどドナルド・トランプが再選して、民主党から共和党に政権交代して、アメリカの外交政策などが一変した年である。
1室は7室から7室目であり、また1室から惑星群が7室にアスペクトする為、戦争の兆候を示していた。
それで、イランへの爆撃などが生じたことに納得できる。
またロシアとの間にも緊張が高まっている。
しかし、2025年の新月図では、株式市場の崩壊の兆候が見られない。
 
そこで、2026年の新月図を見ると、天秤座ラグナで6室に惑星集中しており、これは今年2025年の日本の新月図で明らかなように生活が厳しい国民の政府批判が高まることを示している。
つまり、2026年の新月図で、本格的な不況に入る兆候が示されている。
従って、2025年の新月図ではなく、2026年の新月図の方にアメリカの株式市場の暴落と深刻な経済不況への突入が示されている。
このようにアメリカの株式市場の暴落と、経済不況への突入は、2025年10月19日~起こり、一旦、持ち直すが、再び、2026年7月27日以降に生じて、9月26日以降には決定的になるというのが、正確な予測となる。
このように見て来ると、これまではかなり大雑把な分析をして来たことに気づいた。
株式市場の崩壊は、簡単に言えば、2025年の年末から2026年にかけて起こるのである。
クライアントの方の話では、8月2日前後にも株式市場で、かなり株価が下がる兆候が見られたという。
2025年8月2日は、10月19日の2ヵ月半前を切っており、そろそろ木星がアメリカの建国図の12室に移動する効果が生じ始めるタイミングである。
アメリカの株式市場の崩壊が、今、起こりつつあるのである。

 
	 
		 
		 
			 
			 
			 
			 
			 
			 
			 
			
コメント
コメント一覧 (9件)
一部の人は特定の手がかりからそれを掴んでいる人もいます。
ですから、世紀の空売り男・マイケル・バーリーもウォーレン・バフェットも分かっている人は、もうそれに対する準備がとっくに終わっていると思います。暴落のタイミングとしては、これ以外にはあり得ないと思われるタイミングではあります。
米国株 暴落しましたね。
今回の暴落と1929年の世界恐慌とでホロスコープに何らかの共通性はありますでしょうか?
もし興味深い点などありましたら記事にして載せていただけないでしょうか。
お時間があればで結構ですので。
今後ともより一層のご活躍を期待しております。
12月まで下げていき、木星が双子座に逆行して戻ると、一旦、下げが止まり、株価が元に戻し、再び、来年の6月から蟹座12室に再び移動し、そこから戻り売りで、下げが本格的に始まります。
ですからまだ始まったばかりであり、本格的に下がるのを見るには、まだもう少しかかると思います。
来年の6月頃、一気に下げると思います。
ダシャーとトランジットで、12室が強調されている時に大暴落が起こるというロジックが2008年のサブプライム危機による大暴落以外の過去の暴落にも適用できるかどうかは気になる所です。
1929年の大暴落では射手座に入った直後で、まだ蠍座への影響が残存する土星が、蠍座から山羊座(月から12室)にアスペクトし、木星が牡牛座から山羊座にアスペクトして、月から12室にダブルトランジットしていました。
ダシャーはラーフ/ケートゥ/ラーフ期で、ラーフは12室に在住し、ケートゥは月から12室に在住しています。
そして、米国の財政赤字を表す6室支配で乙女座2室に在住する土星に対しても射手座の土星と牡牛座の木星がアスペクトして、ダブルトランジットしていました。
この時、ダブルトランジットする2室に在住した土星は月から12室の支配星であり、月から見た12室にもダブルトランジットしています。
従って、1929年の大暴落にも12室のロジックが適用できると思います。
更に他の大暴落も調べれば、一冊の本が書けるかもしれません。
この今回の暴落の顛末を見て、検討したいと思います。
やはり12室なのですね。
続報を楽しみにしています。
日本も実は倒産が増えたようですが、日経平均は5万円越えました。
何がきっかけで下げに転じると思われますか?
私の担当の銀行員さんはまたゴールドのファンドを買い始めたようです。
どこかで下げに転じるとは考えてはいます。
場合によっては年末から来年の春ぐらいにずれ込むかもしれません。
トランジットの条件は整ったため、あとはダシャーだけですが、
現在、ラーフ/土星期で、土星は月から見た12室の支配星で、双子座11室を傷つけている為、
このタイミングで行けると思いましたが、場合によってはアンタルダシャーが12室に在住するラーフ/水星期(2026/9/26~)まで待たなければならないかもしれません。
あるいは更にラーフ/ケートゥ軸もアメリカ建国図の6-12軸に移動したタイミング(2026/11~)まで待たなければならないかもしれません。
木星と土星は12室に絡み、12室にダブルトランジットしていますから、大きな所での条件は整っていますが、更に条件が加わるのを待つのであれば、そうした条件を必要とするかもしれません。
しかし、土星は過去において、アメリカに深刻な不況をもたらしましたから、アンタル土星期の今、アメリカの国家財政に深刻な問題が生じており、いつ暴落が起こってもおかしくない状態にはなっています。
一旦、下げる動きを見せて一度、回復するなど、そうした動きは出て来ると思います。
もちろん全くの素人見立てですが。
大筋で米国が不況入りしているとの秀吉様のお見立てに間違いがあるとは思えませんし。
大枠の流れは間違いなく、後は細かいタイミングを決定するダシャーやトランジットに関する諸条件の問題だけだと思います。
それがどのように現れるのか、テクニカル分析の知識も駆使しながら、色々な見立てが出来るかと思います。
現在の状況は、予測していると同時に研究対象でもありますので、状況の推移を見守りたいと思います。