歌舞伎俳優・市川猿之助(4代目) -無理心中の疑い-




歌舞伎俳優・市川猿之助(4代目) が、5月18日、自宅で両親とともに倒れているのが発見されたことがニュースで報じられ、大騒ぎになっているが、セクハラ報道が為されたことを苦として、両親を巻き込んで、無理心中を図ったのではないかとの見方が浮上している。


ご両親の死亡が確認され、市川猿之助自身は、意識が朦朧とした状態で緊急搬送され、命に別状はなく、退院した後は、警察病院に収容されて24時間体制で監視され、警察の事情聴取に応じている。



マネージャーが市川猿之助の自宅を訪れた際に返答がなかった為、室内を確認して、倒れている3人を発見したというが、猿之助は、半地下にある自室クローゼット内で意識が朦朧とした状態で見つかったという。


両親は、2階リビングの床にあおむけに並んだ状態で、首から下には布団がかけられており、目立った外傷はなかったというが、非常に不可解なことに警察は、司法解剖の結果、「向精神薬中毒の疑い」 があることを発表している。






市川 猿之助と父・市川段四郎





しかし、向精神薬中毒で、両親が揃って同時に亡くなるなんてことがあるのか不可解である。


普通に考えれば、家族3人で、それぞれ自殺を図ったか、あるいは、市川猿之助が無理やり両親を巻き込んで、自殺を図ったかのいずれかであると考えられる。


「向精神薬中毒の疑い」があるとの警察発表は、何らかの圧力がかかり、梨園の悪評を免れる為に市川猿之助の殺人罪での逮捕を避ける為の試みのような気もしてくる。



私は、市川猿之助が、自宅の半地下にある自室クローゼット内で、見つかったことに注目した。


半地下のクローゼットは、明らかに地下の隠れた狭い場所を表わし、12室の象意である。



従って、現在、牡羊座にラーフ/ケートゥ軸がトランジットし、木星が牡羊座をトランジットして、土星が水瓶座からアスペクトして、牡羊座でダブルトランジットが形成されている状況だが、これが12室で形成されているのではないかと考えた。



つまり、市川猿之助は、牡牛座ラグナではないかと考えられる。








物を蒐集する牡牛座の性質


例えば、wikipediaによれば、市川猿之助には骨董品の蒐集や浮世絵を蒐集の趣味があったようで、幼少時は、仏像集めが趣味だったようである。

この物を集めたり、コレクションする性質は、典型的な牡牛座の特徴である。




趣味は骨董品の蒐集と寺院仏閣巡り。以前は浮世絵を蒐集。役者絵の浮世絵ばかりを所有。幼少の頃の趣味は仏像集め。段ボール2箱分の仏像を披露し、父・段四郎の弟子を驚かせた逸話もある。和食を外食する時には、桃山時代のお猪口を持参する事がある。

蔵書家。舞台で虚構の世界を演じるため、実生活で読む本は多くがノンフィクションであり、宗教、哲学、歴史を中心とした蔵書が多いという。スーパー歌舞伎『ヤマトタケル』などの作者でもある哲学者、梅原猛を学生時代から崇拝。

(wikipedia 市川猿之助(4代目)より引用抜粋)



特に牡牛座の中央に位置するローヒニーは、「所有」というのが、主なパーソナリティーの特徴となる。


牡牛座は、しばしば物をコレクションし、それが高じて、美術館や博物館を設立するような人も多い。


和食を外食する時に、桃山時代のお猪口を持参するというエピソードもいかにも牡牛座の特徴が出ている。


審美眼があり、生活の質を豊かにすることにこだわりがあり、家具や調度類、インテリア、寝具など五感の快適さに異常に気を使うのである。


外食する際に桃山時代のお猪口(※酒を飲む為の小型の器(盃))を持参するなどといった贅沢は、相当、味覚や視覚に対するこだわりがないとしないことである。


例えば、骨董品の収集といったことを見た場合、山羊座ラグナも骨董品好きであるが、市川猿之助の出生図では、山羊座には全く惑星は在住していない。


従って、骨董品の蒐集や浮世絵を蒐集、仏像集めといったことは、牡牛座ラグナであると考えなければ説明が付かない。




歌舞伎の公演中の事故


また市川猿之助は、2017年10月9日に歌舞伎の公演中に花道の昇降装置に衣装が巻き込まれ、左腕の複数箇所を骨折する重傷を負っている。




2017年10月 – 11月、 2年ぶりに『ワンピース』誕生の地新橋演舞場で凱旋公演を行う。演出の変更、ダブルキャストの導入、ゆずの歌唱による『TETOTE』を携え、「ワンピースの完成形」と本人の語る舞台が10月6日に開幕したが、10月9日、昼の部の公演中に花道の昇降装置に衣装が巻き込まれ、左腕の複数箇所を骨折する重傷を負う。翌10日から休演。尾上右近が代役を勤め、公演は滞りなく千龝楽まで上演。

2018年1月、歌舞伎座で行われた10代目松本幸四郎の襲名披露公演で左手を庇いながらも舞台復帰を果たす。

(wikipedia 市川猿之助(4代目)より引用抜粋)


そして、2017年10月9日~2018年1月までの2ヶ月ほど、休演している。



この場合、左腕は、カーラプルシャで言えば、3室や双子座に該当し、あるいは、ラグナの度数によっては、11室、水瓶座が該当する。



ダシャーは、火星/水星/ラーフ期辺りだが、マハダシャーロードの火星は双子座で逆行し、3室支配の月にアスペクトし、アンタルダシャーロードの水星は双子座に在住する火星と星座交換し、プラティアンタルダシャーロードのラーフは怪我の6室に在住しているが、ディスポジターの金星は、ラグナロードで乙女座で減衰し、土星、火星からアスペクトされている。





トランジットを見ると、土星はちょうど蠍座の28°38’付近で、10月27日から射手座に移動していくが、既に事故で骨折した10月9日の時点で、射手座に移動した効果を発揮していた。



従って、土星は事故や災難を表わす8室射手座を通過して、6室支配の金星にアスペクトしていたと考えることができる。







木星は事故や怪我の6室を通過していたが、9月11日の時点では乙女座を通過しており、場合によっては、乙女座を通過していた時の効果が残存していた可能性がある。



その場合、木星は魚座に在住する8室支配の木星にアスペクトして、6室と8室にダブルトランジットが生じていた。



マハダシャーロードの火星は、トランジットで、3室支配の月にコンジャンクトしており、アンタルダシャーロードの水星は6室支配の金星にコンジャンクトし、プラティアンタルダシャーロードのラーフは、3室(腕)を通過していた。



ラグナロードの金星は、火星によって傷つけられた3室支配の月とコンジャンクトしていることが確認できる。





結婚しない理由


因みに市川猿之助は、現在、47歳で、歌舞伎界で活動する場合、跡継ぎ問題などもあり、結婚しない理由などが取り沙汰されている。



本人自身は、テレビの対談番組などで、「結婚は面倒くさい」とか、「結婚してない方が上手く行く」といった見解を表明しているが、理想の女性として、「原節子」などを挙げている。





もし牡牛座ラグナの場合、7室には水星が在住し、7室の水星は結婚にはよくないと言われている。



水星は性別的に中性の惑星で、結婚相手のジェンダーがはっきりしないという特徴が生じ、男性的な女性、女性的な男性など、限りなく中性的な性質を持つ。



従って、パートナーには性別のこだわりがなくなり、必ずとは言えないが、同性愛の傾向も生じる配置である。



また太陽が、7室に在住する配置は、パートナーに王族のような権威を求め、例えば、理想の女性として「原節子」を挙げたのもそうした権威ある女性を求める結果かもしれない。




また市川猿之助の自宅から宛先がMとなる遺書が見つかったというが、そこには、「大好き。次の世で会おうね」と書かれていたという。



このMは、SixTONESのジェシーの本名(まさや)の頭文字ではないかと噂されているが、市川猿之助は、テーマパークで一緒に遊んだり、ペアルックをしてみたりと、非常に仲が良かったことが伝えられている。



牡牛座ラグナとすると、7室支配の火星が、水星(中性)と星座交換して、双子座に在住しているが、双子座はスマートで長身の人物を象徴しており、ジェシーの人物像そのものである。



双子座のシンボルは、「双子が仲よく手をつないでいる姿」であるが、男性同士、あるいは、しばしば女性同士のシンボルとしても描かれる場合も多く、同性愛の象徴でもある。



アメリカのウォール街があるニューヨークは、双子座の街であるが、ニューヨークで同性愛が多いのは、双子座を象徴する街だからだと考えられる。



また米ハリウッドは、双子座に惑星集中するアメリカの建国図から考えると、双子座が象徴するが、ハリウッドでは同性愛について啓蒙する映画が数多く創られるのもその為である。







セクハラ、パワハラ疑惑


市川猿之助は5月18日発売の「女性セブン」(小学館)で、共演者やスタッフに対するセクハラ・パワハラ疑惑を報じられていた。



ちょうど市川猿之助が自殺を試みたのが、同じ5月18日である為、どう考えても関連性があるとしか考えられない。



週刊誌は、疑惑を報じる前に本人に記事を載せた雑誌の発売日などを知らせる為、当然、市川猿之助は発売日を知っていたと思われ、その日に合わせた試みだったのである。



その記事によれば、市川猿之助は、地方興行などの際に共演者やスタッフにホテルの部屋に誘われ、キスをしたり、身体を弄んだりと、過剰な性的スキンシップを行なうらしく、業界では、それは有名な話であったという。



市川猿之助に性加害疑惑、女性誌報道 共演役者らに「性的スキンシップ」求めていたと関係者証言
2023年5月18日17時50分 日刊スポーツ

18日に病院に搬送された歌舞伎俳優の市川猿之助の性加害やハラスメントの疑惑を、雑誌「女性セブン」(小学館)が同日発行の記事で報じていた。

記事によると、歌舞伎界のトップスターである猿之助が、共演する役者たちにキスや体を触る行為といった「性的スキンシップ」を求めていたと、劇場関係者らが証言。断ったスタッフが公演から外されたこともあったといい、キャスティングや裏方にも影響力を持つ猿之助に対し、周囲が「拒否できない雰囲気」だったと指摘した。

15日夜、公演後の猿之助を記者が取材した際、「答える義務はありません」と話したという。(共同)


市川猿之助が牡牛座ラグナの場合、7室をパートナーのラグナとすると、ラグナロードの火星が8室に在住し、8室支配の水星と星座交換する配置となる。





8室の火星は、通常、パートナーから強制的に性的関係を迫られたりする配置であり、性被害に遭いやすい配置である。



また8室の火星は、合法、非合法に関わらず、そうした性的経験が俄然、多くなる為、妖艶なセックスアピールを持つ愛人的なパーソナリティーになる。



7室をラグナとした場合にこの配置があるということは、逆に言えば、市川猿之助が、女性(あるいは男性?)相手にそうしたセクハラ(強制的な性行為)を行っていることを意味する配置なのである。



こうした関係性のニュアンスが生じるのは、牡牛座ラグナで、2室に火星が在住し、2-7の星座交換をする場合のみである。



因みにおそらく、市川猿之助は、同性愛というよりもバイセクシャル的な要素が強く、7室の水星により、セクシャリティーにおいてジェンダーがはっきりしないのと同時にこうした2-7の星座交換(7室から見ると、1-8の星座交換、8室の火星)により、女性、男性に関わらず、こうした強制的な性的スキンシップを取る傾向があったと考えられる。



市川猿之助は、2013年9月頃~2020年9月頃まで、マハダシャー火星期が続いていた為、直前まで、ずっとこうしたセクハラ、パワハラ行為を行っており、半ば常態化していたと考えられ、歌舞伎界でも有名な話になっていたと考えられる。



(追記)ネット上の情報によれば、市川猿之助がセクハラをした相手は、女性と明記されておらず、男性であった可能性が浮上している。






歌舞伎役者としての配置


歌舞伎役者としての才能やスキルはどの辺りに出たかと言えば、まず、10室支配の土星が3室に在住しており、また3室支配の月が10室にアスペクトしているが、土星は蟹座で逆行している為、3室支配の月にもアスペクトしている。



3-10の絡みは、芸能の仕事の配置である。



市川猿之助は、歌舞伎役者に留まらず、テレビドラマや映画、バラエティー番組などにも幅広く出演していた。



またラグナロードの金星は、演劇、舞台芸術の5室に在住しており、8、11室支配の木星と相互アスペクトしているが、この強い5室が歌舞伎役者としての才能を表している。







金星は月から見ると、3、10室支配で、3室と10室を同時に支配することにより、芸能活動の表示体ともなっている。



この金星は、乙女座で減衰しているが、ラグナから見て、6室で減衰し、月から見て、3室の支配星が減衰している為、パラシャラの例外則によるラージャヨーガ的な効果を発揮する配置である。



因みにこれと似た配置としては、木村拓哉が獅子座ラグナで、3、10室支配の金星が2室で減衰しているが、全く芸能活動の支障とはならない配置である。



歌舞伎役者として数々の受賞歴があるのは、おそらく、ラグナロードの金星が、8、11室支配で11室で定座に在住する木星と相互アスペクトして、1-11のダナヨーガを形成している為である。



11室支配で定座に在住する強い木星は、高い評価を表している。





事件のあった当日のトランジット



無理心中の疑いのある2023年5月18日のトランジットを見ると、牡牛座ラグナであれば12室に惑星集中し、ラーフ/ケートゥ軸も12室に絡み、12室にダブルトランジットも生じている。







また事件のあった日には、トランジットの月も12室を通過していた。



事件を報じた週刊誌の記事によれば、市川猿之助は、半地下にある自室クローゼット内で発見されたとのことで、明らかに12室の場所(狭い場所、監禁、隠遁)にいたことが分かる。



そして、そのまま救急搬送され、病院(12室)に収容されたのであるが、退院後は警察病院(12室)に収容され、自殺をしないように24時間体制で監視され、警察から事情聴取を受けている。



こうしたトランジットのタイミングから見て、ラグナは牡牛座ラグナではないかと考えたが、パーソナリティーや事故のタイミング、セクハラ疑惑など、個別の材料を検討しても更に牡牛座ラグナであることが明らかになった。




ラーフ/ラーフ期、あるいは、ラーフ/木星期


因みに現在、市川猿之助は、ラーフ/ラーフ期、あるいは、ラーフ/木星期に移行するタイミングである。





ラーフは6室に在住し、ディスポジターの金星は、ラグナロードで6室の支配星で、5室で減衰しているが、牡牛座ラグナにとっての1、6室支配の金星は、機能的凶星で、マラカにも該当する。



ラグナロードであるにも関わらず、機能的凶星で、マラカにも該当するのは、牡牛座ラグナの場合のみである。



そして、その金星は、8、11室支配の木星と相互アスペクトしており、この木星も牡牛座ラグナにとっては、最悪の機能的凶星で、二次的なマラカにも該当する。



従って、ラグナロードの金星は、機能的凶星で、マラカでもあり、また同じく、機能的凶星で、マラカでもある木星と相互アスペクトしていたそんな時期だったのである。



木星と金星は、共に生来的吉星であり、富や評価において最高の軸である5-11室の軸に在住して、1-11のダナヨーガを形成しているが、犯罪を免れ得ないと言われる6-8の絡みも生じて、激しい苦悩も表わしているのである。



市川猿之助は、明治座創業百五十周年記念 『市川猿之助奮闘歌舞伎公演』の最中で、2ヶ月連続で歌舞伎を上演し、「市川猿之助が昼夜とも奮闘公演ならではの演目に挑む!」とのキャッチフレーズも付いた公演の真っ只中にいた。







また天海祐希の主演映画「劇場版 緊急取調室」の公開を間近に控えており、市川猿之助も出演していたが、公開が危うくなっており、また令和版「風雲! たけし城」にも出演していた為、その出演部分をどうするかで現場が混乱しているという。



市川猿之助、突然の事態に現場混乱 直近「たけし城」「劇場版 緊急取調室」でも重要な役
2023年5月18日15時43分 日刊スポーツ

歌舞伎俳優市川猿之助(47)が18日、東京・目黒の自宅で両親とともに倒れていたことが、関係者への取材で分かった。

猿之助は歌舞伎俳優ながら、映画、ドラマ、バラエティー番組など多数の作品に出演してきた。現在、Amazonプライムビデオで配信中の令和版「風雲! たけし城」では、たけし城の配下で第三の城の“白の甲冑(かっちゅう)の二刀流城主”役で出演している。

公開待機作では、6月16日公開の、天海祐希(55)の主演映画「劇場版 緊急取調室 THE FINAL」(常廣丈太監督)に出演。天海演じる、警視庁捜査一課の緊急事案対応取調班(通称キントリ)の真壁有希子らが“ある疑惑”を知って対決に向かう、内閣総理大臣・長内洋次郎を演じている。

両作品に限らず、作品の根幹を担う重要な役どころを演じるケースが多く、複数の関係者によると、各方面で調整や対応に追われてるという。複数の芸能関係者は「大物だけに、重要な役どころを演じている作品が多く、さらなる混乱は避けられないでしょう」と口をそろえている。


市川猿之助は、キャリア的には、非常に「順風満帆」で、多くの仕事が来ており、歌舞伎の方でも絶賛公演中であった。



その為、ラーフ/ラーフ期、あるいは、ラーフ/木星期にこうした事件が起こったことはよく分かる。



おそらく、突然のキャリアの中断が起こっている為、アンタルダシャーロードが8室(突然、中断)の支配星となるラーフ/木星期だった可能性が高く、ラーフはディスポジターが結果を与える為、金星/木星期のような結果を表わしたのである。



金星と木星は、5-11室の軸で、1-11のダナヨーガを形成している為、仕事は順調で、事件が起こるまでは、高い評価を得ていたのである。



しかし、木星も金星も、牡牛座ラグナにとっては、機能的凶星で、二次的なマラカでもあった。



そして、木星に至っては、8、11室支配で、最悪の機能的凶星であり、それが金星と連携して、6-8の絡みを生じ、それが結果を表わしたと言えるのである。



成功の真っ只中で、激しい苦痛を伴う不幸に帰結したのは、生来的吉星である金星と木星がもたらしたのである。





スキャンダルによって崩れ去った虚構の成功


これは、インド占星術の最大のテーマである惑星の機能的吉凶というテーマを考えさせられる事例である。



木星と金星は、物質的な成功、金銭的な成功をもたらしはしたが、精神的な幸福はもたらさず、6-8のカルマの噴出によって、最終的には、物質的な成功や経済的な成功まで奪い去る結果となった。



木星は8、11室の支配星として、最悪の機能的凶星として不道徳の表示体となっており、6室支配で、火星からアスペクトされる金星は、セクハラによるスキャンダルを表しており、一見、栄華の絶頂にあったように見えた市川猿之助の成功は、虚構であり、脆くも崩れ去ったのである。





これは、5-11室の軸で、形成される木星と金星の1-11のラージャヨーガが、同時に6-8の絡みを生じている為である。



これはまた木星と金星が激しく傷いていることも関係しており、木星は逆行の土星からアスペクトされており、特に金星は、土星と火星の2つからアスペクトされて激しく傷ついている。




しかし、警察の発表は、市川猿之助の両親は、向精神薬中毒で死亡したとされており、事件の幕引きが計られようとしているようである。



家族会議を開いた結果、両親と、市川猿之助のそれぞれが自殺しようと合意したのかもしれず、強引に市川猿之助が、無理心中によって両親を巻き込んだとは言えないかもしれないが、しかし、微妙な所ではあり、両親は、そうした自殺をする所にまで心理的に追い込まれたとも考えられる。





受賞歴とトランジット


今回、検証をして、市川猿之助は牡牛座ラグナだと結論付けたが、一点だけ腑に落ちなかったのは、wikipediaに示されている華麗な受賞歴がトランジットで説明できなかったことである。


受賞

1984年 – 7月松竹社長賞受賞。(『源平盛衰記・牡丹景清』)
1985年 – 9月十三夜会奨励賞受賞。(『菊宴月白浪』・『二人三番叟』)
1985年 – 7月松竹会長賞受賞。(『加賀見山再岩藤』・『二人三番叟』)
1990年 – 松竹会長賞受賞。(『連獅子』、仔獅子の精)
2002年 – 第23回松尾芸能賞・新人賞受賞
2004年 – 3月国立劇場優。(『加賀見山旧錦絵』、お初)
2006年 – 浅草芸能大賞奨励賞受賞
2007年 – 英国ローレンス・オリヴィエ賞・最優秀ダンス賞ノミネート。(『色彩間苅豆』、かさね)
2007年 – 1月第6回朝日舞台芸術賞・寺山修司賞受賞
2009年 – 3月平成20年度芸術選奨新人賞・演劇部門受賞。(『祇園祭礼信仰記』「金閣寺」、雪姫・『色彩間苅豆』、かさね)
2012年 – 第40回国際エミー賞・芸術番組部門ノミネート。(WOWOW制作番組『ブルーマン×市川亀冶郎 BLUEMAN MEETS 歌舞伎』)
2012年 – 第41回ベストドレッサー賞・学術・文化部門受賞。クールウール賞同時受賞
2013年 – 第34回松尾芸能賞・優秀賞受賞
2014年 – 第3回 水木十五堂賞受賞
2015年 – 第70回文化庁芸術祭優秀賞受賞。スーパー歌舞伎II『ワンピース』(新橋演舞場)
2016年 – 第51回紀伊國屋演劇賞 個人賞受賞。『元禄港歌』糸栄、『エノケソ一代記』田所(エノケソ)
2017年 – 第24回読売演劇大賞 男優賞受賞。『義経千本桜』



通常、これらの受賞の数々は、トランジットで、土星と木星が11室にダブルトランジットを形成するタイミングであると想定されるが、調べてみた所、これらの受賞歴が、ダブルトランジットで綺麗に説明が出来なかった。


こうした受賞の年数が分かっているだけで、正確な日付が分からない為、トランジットの惑星の位置が多少前後するかもしれず、そのことで、説明困難になった可能性もあるが、上手く説明できない為、更にラグナが本当に正しいかどうかを検討する必要性を感じている。


また今回は、ナヴァムシャのラグナは検討していない為、今後も出生図のラグナと、ナヴァムシャのラグナの検討の余地はある。





チャラダシャー




事件のあった現在、チャラダシャーは、ちょうど乙女座のメジャーダシャーに移行したタイミングで、乙女座/天秤座の時期であった。



乙女座から見ると、父親を表わすBKの月は12室(損失)に在住して、ラーフ、ケートゥからジャイミニアスペクトされている。



また母親を表わすMKの太陽は、母親を損失する3室(4室から12室)に在住し、GKとコンジャンクトし、土星、ケートゥからアスペクトされている。



ラグナにマラカに相当するDKの火星からのアスペクトを受けた傷ついたAKの金星が在住することは、本人の健康などにおいては良くない配置である。



またサブダシャーの天秤座は6室であり、そこから見て、AKの金星が12室に在住し、マラカに相当するDKの火星からアスペクトされている。



こうしたチャラダシャーのタイミングは、市川猿之助の現在の状況を表していると考えることが出来る。



こうした事件を起こして、今後の市川猿之助のキャリアにも影響が及んでくると考えられるが、10室には、3、8室支配の火星が在住し、ラグナロードで、10室支配の水星と、3-10の星座交換をしているが、10室の支配星が、8室の支配星と8-10の星座交換をすることで、突然の仕事の中断を意味している。



3-10の星座交換が出来ている為、やはり歌舞伎の世界や芸能の世界で生きていくしかないのだと思うが、8室が絡んでいる為、2032年までの次の10年間は、歌舞伎役者としても中々厳しい状況になることが予想されるのである。




事件のポイント


おそらく警察の事情聴取の焦点は、市川猿之助が、家族会議の結果、それぞれ自分の意志で自殺を決行したのか、それとも市川猿之助が両親を巻き込む形で、無理心中を図ったのかのどちらかである。


もし両親の意志に反して両親を巻き込んだ場合は、殺人罪が適用されて、警察に逮捕される可能性もある。


しかし、状況は微妙であり、強制的に無理心中を図ったのではなくても、梨園という特殊な環境の中で、濃密な親族関係の中で、梨園に迷惑をかけたことに対する罪悪感には相当大きなものがあったと考えられる。


その責任を取って、家族で、自殺を決行せざるを得ないという心理状態に追い込まれた可能性があり、無理心中でなくても、心理的にそうした形に追い込まれた可能性もある。


金星と木星による6-8の絡みは、犯罪を免れ得ない配置であり、直接、手を下していなかったとしても両親を死に追いやったとも言えるのである。



また今回の事件は、同性愛の問題が深く関わっている。


調べた所によれば、市川猿之助が、セクハラを働いていたのは、男性の共演者やスタッフに対してであることが浮上してきた。


市川猿之助は、テレビの対談番組などで結婚しない理由などを聞かれて、色々理由を述べていたが、決して、同性愛的な理由は述べていなかった。


そうしたことを隠さねばならないという苦しさがあったかもしれない。


男性の男性に対するセクハラは、昔は笑い話になるような話であり、事件にするような話ではなかった。


それがコンプライアンスが厳しくなり、折しもジャニーズ事務所のジャニ喜多川が、ジャニーズ事務所のメンバーに対して、セクハラを働いていたことが大きく問題となった状況もある。


そして、両親が、週刊誌の報道で名誉が失われることを事前に察知して自殺し、市川猿之助も自殺を決行するに当たって、Mへの遺言を書き、親族ではないMに財産の一部を贈与することを考えていたようである。


遺書には、「大好き。次の世で会おうね」と書かれていたというのだ。



これは泣けてくる状況ではある。



米ハリウッド映画『ブロークバック・マウンテン』を思い出した。



『ブロークバック・マウンテン』の中でも主人公が、何故、自分に対して冷たいのかと女性に詰め寄られるシーンが出て来るが、市川猿之助もテレビの対談番組の中で、何故、結婚しないのかと詰め寄られて、「結婚は面倒くさい」とか、「結婚してない方が上手く行く」などと回答し、その理由をひねり出すのに苦労していたようである。



折しも自民党では、LGBT法案、同性婚法制化についての議論が行われており、自民党支持層の過半数が賛成しているようだが、一部の自民党議員が猛反発している。



そうした中で、ジャニーズ事務所のジャニ喜多川の性加害疑惑が報じられたり、また今回の市川猿之助のセクハラ疑惑が取り上げられてもいる。



そうした世相の中で、今回の事件が起こったのである。



歌舞伎俳優は、実際の人生の中でも激しい色恋沙汰を演じることが多々あり、不倫、三角関係、師匠の奥さんと駆け落ちしたりとか、そうしたことが絶えない世界でもある。



女遊びは芸の肥やしと言われる世界であり、色恋沙汰は普通の一般的な凡人とはかなり逸脱している。



そうした歌舞伎役者が引き起こす実際の事件は、波乱の物語で、まさに芸の延長とも言えるものであり、歌舞伎役者は、人生を通して役を演じる人々である。






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コメント

コメント一覧 (6件)

  • 秀吉先生、

    私もこの件、非常に注目しており、先生が記事をアップするのを待っていました。

    私がもう一つ考えていたのは、先生が仰る、家族会議の上、それぞれが、或いは、無理心中、というシナリオの他に、

    これらのシナリオを描いた第三者がいて、そうしたのではないか?ということです。

    歌舞伎界で自身の名前を冠して興行できる数少ない演者である猿之助のスキャンダルをもみ消して、逆に同情を集めて有耶無耶にするには、自殺未遂騒動ぐらいしかないですから。

    興行は昔から闇の世界が裏で仕切ってますから、記事が出ることが分かって、香川照之の二の舞いでマイナスイメージがついて、興行成績、収入その他に影響が出るなら、こういうシナリオで行こう、と第三者が考え、それに、少なくとも猿之助が同意して… というようなことです。

    その可能性はどうですかね?

    それと、猿之助の芸能人生はこの後、どう展開するとお読みになりますか?

    いつもありがとうございます。
    • それは可能性として全くない訳ではないと思います。

      8、11室支配で11室魚座定座に在住する木星は、伝統芸能の世界の実力者、松竹の大株主とか、タニマチとか、歌舞伎界を裏で仕切っている人々かもしれません。

      猿之助が、歌舞伎界で輝かしい受賞歴に恵まれているのもそうした人々の口利きがあるからかもしれません。

      警察が、両親の死を向精神薬の過剰摂取と即座にメディアに発表するのもおかしな感じがします。

      まだ事情聴取をしている最中なので、もう少し慎重に時間をかけて最終的な結論を出すべきであるにも関わらず、猿之助には責任はなく、両親が自殺を選んだことを印象づけるような内容です。

      警察やメディアに対して歌舞伎界の影の実力者からの圧力がかかった可能性があります。


      猿之助は、おそらくそうした歌舞伎界の実力者に守られてきたというのは、確かにあると思います。

      それは8、11室支配の機能的凶星の木星が物語っています。


      6室と8室の支配星が、5室(判断力、識別力)に絡んでいるので、何をすべきか正しく判断する能力がなかったと思います。

      世間の同情を買いたいといった打算もあったかもしれません。

      第三者の直接の関与はなくても、第三者の大物の意向や梨園の空気に忖度して、自分たちで、死んで詫びを入れるといった考えに陥った可能性もあります。

      私はこの一家が気が弱く、図太さが足りなかったのであり、梨園の関係者に迷惑をかけたことを、死ぬことで償おうと考えたのではないかと思いました。

      第三者の陰謀を仕組み、シナリオ通りに実行されたと考えるのは少し陰謀論が入り過ぎるかもしれません。

      両親や猿之助は不祥事をなるべく梨園の実力者にも隠したかったのであり、そうした計算高いことを行なう余裕があったのか疑問です。

      突然の出来事であり、むしろ、判断力を失って、パニックになって行った可能性が高いと思います。


      しかし、忖度というのは日本社会の習慣である為、色々な関係者の意向を先回りして、実行に移したということはあったと思います。

      おそらく、セクハラを隠したかったし、同性愛というのも隠したかったのではないかと思います。

      歌舞伎界の価値観では、女遊びも芸の肥やしで、女遊びをするのは名誉ですが、同性愛というのは不名誉だというのもあるかもしれません。

      LGBT法案などに最も反対する勢力が、歌舞伎界の人々です。


      親はそれを不名誉と考え、家族会議で、それが明らかにされるならもはや自分たちの居場所はない為、

      一家心中を図ることを決定したと思いますが、猿之助は何故か生き残ってしまったということだと思います。

      梨園の世界は、江戸時代の日本や明治時代の日本の価値観、道徳感が残っている世界で、家父長制的な世界です。

      男尊女卑の世界ですから、父親の市川段四郎が死ぬと決めたら、猿之助の母親も従わざるを得なかったという状況もあったかもしれません。


      カルト宗教の集団自殺に似ている状況があったかもしれません。



      ただ実際の所、家族会議で、どのような力学、思惑が働いて、一家心中を決めたのかは、ミステリーであり、当人たちが心の中で何を考えていたのか、非常に気になる所ではあります。


      猿之助は、ラーフ期が始まったばかりであり、ラーフのディスポジターである5室の金星の象意が続くと思います。


      それは歌舞伎界、すなわち、舞台芸術、演劇の世界(5室)で生きていくことを意味していると思います。


      ラーフのディスポジターである金星は月から見ても3、10室の支配星で2室に在住し、5室支配の木星と相互アスペクトしており、やはり、芸能の仕事を表しています。


      しかし、金星が木星との間で、6-8の絡みを形成している為、今後もこのイメージが残り続け、何かと芸の道での中断や行き詰まりなど、問題を生みだし続けるのかもしれません。


      チャラダシャーでも乙女座から見て、3-10の星座交換が見られ、芸能の世界で生き続けると思います。


      ほとぼりが冷めた頃、つまり、12室へのダブルトランジットが終わる頃に歌舞伎、芸能の世界に復帰すると思います。


      それ以外に道はないと思います。


      週刊誌でセクハラ疑惑の記事が出る為、両親は自らの意志で自殺し、猿之助も自殺を図ったが、すんでの所で生き残ったということになり、世間に同情されて、ほとぼりが冷めた頃、舞台に復帰するのかもしれません。
  • 猿之助さんのメモが公開されたことで、これ以上追及するのは残酷なように感じていましたが、指摘されるような内容の記事を見かけたので、驚いてます

    ーー

    「両親の死には疑問がたくさんあります。まず薬での自殺は苦しみながら死亡するケースが多く、なぜあえてその手段を取ろうとしたのか…。

     また、発表によると、今のところ見つかった遺書は猿之助さんのものだけです。社会的地位を築いている段四郎さんであれば、兄の猿翁さんなど関係者に遺書を書き残すのが自然ではないでしょうか。

     さらに、両親は発見時にパジャマを着ていたということですが、こういった地位にある方が身なりを全く気にしないまま自殺することについても違和感があります。

     猿之助さんが首を吊っていたというのも、事前にマネージャーが自宅に迎えにくる時間を知っているなら、タイミングが遅いと思います」

    ーーー

    文春の記事ですが、これが本当ならパジャマ姿と遺書がないことが、今回のことで自殺したこととの矛盾を感じます
    • 確かに家族会議までして覚悟の上での自殺であるなら、パジャマ姿でなく、正装で自殺をするのが、自然かもしれません。

      詐欺などでは、所々の細かい所に微妙な違和感が出て来ますが、

      真実を隠して虚偽を装うとする場合に細かい所に辻褄が合わない所が出てくるといったのと似ています。

      金星と木星の6-8の絡みというのが、働いており、特に8、11室支配で魚座に在住する木星というものが、貪欲で、狡猾な伝統的な歌舞伎界の実力者を表しており、

      それが政治家や警察、メディアなどとつながっていて、事件の詳細が改ざんされているような印象があります。
  • 秀吉先生、

    猿之助関連の続報出てますが、両親が薬を飲んで寝た後、ビニール袋を被せた…ってことですが…

    もう薬飲んでるのに、ビニール袋さらに被せるのもおかしい気がするんですよね…

    厳しい家庭で育ち、常人には想像できない繊細さを持ち合わせた猿之助が、両親が醜聞を知るのを恐れ、薬を飲ませ(人が無理に飲ませるのは無理…との記述も見受けられますが…そこも絶対そうかなと思います)ビニール袋を被せた…つまり、本当は両親の自殺や、両親の自殺+猿之助の自殺幇助ではなく、猿之助による他殺、という線は、

    チャート的には有り得ますかね?
    • 暴力の配置は、6室の凶星ですが、特に6室に火星が在住する場合に凄まじい暴力となります。

      猿之助は6室にラーフが在住しており、一応、暴力的な配置にはなっています。

      事件が起こったのは、ラーフ/ラーフ期か、ラーフ/木星期です。

      ラーフから見ると、木星は3、6室支配で、6室に在住しています。

      6室(暴力)という象意が繰り返し現れます。

      6室に木星が在住する場合は、動物を可愛がるような形で、目下のものをお世話する配置ですが、

      動物を飼っている人、例えば動物王国のムツゴロウ氏なども動物を可愛がっていましたが、

      間引きをしていたなどといったショッキングな報道も過去にあったと思います。

      6室というのはどんなに可愛がっていたとしてもそれは下の者という扱いで、若干、暴力的ではあります。

      そうしたことを考えると、完全な暴力とまではいかなくても自殺幇助ぐらいはしたかもしれません。

      記事を確認すると、捜査関係者は「刑法第202条の自殺幇助罪は免れない」とみているということで、

      結局の所、自殺幇助も暴力の一種だと思います。

      自分の部下やスタッフにセクハラを無理やりするというのも暴力であり、そうしたものが常態化していた為、

      能動的に自分の意図することを行なうだけの実行力はあると思います。

      しかし、自らビニールを被せて、殺害するほどの暴力を振るえたかというと、6室の火星ではない為、

      そこまでの暴力性があったかどうかは、疑問にも思えますが、ディスポジターの金星は減衰している場合、敵を粉砕する配置であり、

      やはり、敵を容赦なく徹底的に破壊するという配置であり、木星がアスペクトしているとはいえ、木星は8、11室支配の機能的凶星である為、

      ほとんど保護の役目を果たさなかった可能性もあり、6-8の絡みも形成されている為、あまり良い意図の行為が出来ません。

      自殺幇助であっても動機の上では非常に良くない訳で、両親には長生きしてもらうように考え、両親を道連れにしないのが普通の正常な考え方です。

      自殺幇助ということであれば、6-8の絡みが、5室(判断力)に絡んでいるということがまさに現れたと言えるかもしれません。

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