復活する堀江貴文

堀江貴文のチャートを検証して、以前から蠍座ラグナという線で検討してきたが、ここ最近、堀江貴文の過激な発言が注目され、何かtwitterなどでつぶやくたびにそれがメディアで取り上げられて物議を醸し、注目を浴びている。

この状況を見て、彼はやはり蠍座ラグナで、現在、10室に木星がトランジットし、土星もアスペクトして10室にダブルトランジットが形成されている状況ではないかと思ったのである。

実際、過去の出来事の時系列とダシャー、トランジットの関係を検証した所、蠍座ラグナで間違いないことが確認できた。

HorieTakafumi_chart 堀江貴文は、蠍座ラグナである。
そうすると、彼の人生の過去の出来事の全てがダシャーとトランジットで説明できるのである。

何故、プロ野球買収やニッポン放送株買収で話題を取ったのか、その後も著名人の一人として、メディアで発言を繰り返し、政治に立候補もし、常に話題の中心にいること、証券取引法違反で逮捕され、刑務所に収監されたこと、それらが全て、ダシャーとトランジットで説明できる。

特にラグナロードで6室支配の火星が8、11室支配の水星と星座交換している配置が最も重要である。

これが堀江貴文のチャートの秘密と言ってもいいほど重要である。

堀江貴文の運命の解明は、この火星と水星の星座交換の理解にかかっている。
そして、7室支配の金星は11室で減衰しているが、ディスポジターの水星がラグナに在住しているので、ニーチャバンガラージャヨーガの条件を満たしている。

また金星は月から見て3室(芸能)で減衰しており、パラシャラの例外則で、ラージャヨーガ的に働く配置である。

常にテレビに露出し、話題をさらったのは、その為である。
7室支配の金星が11室(社交)に在住しているので、ジャンボジェットを貸し切って、フジテレビの女子アナたちを招待して派手にパーティーなどを行なおうとしたようである。そうした女子アナたちと仕事上でも関わるのは月から見て金星が3室に在住しているからである。

金星は乙女座で減衰すると見た目が若々しい少し幼い感じのする女性を表すのである。
最近、堀江貴文は、廣井ゆうというモデルと交際していると報じられているが、そうした女性とパーティーなどの社交場(11室)で友人から紹介されて知り合うというパターンが、彼の恋愛なのである。それは7室支配の金星が11室の乙女座に在住しているからである。
そうした意味で、彼の本職は実業家であると共に芸能人(タレント)、著述家、文化人(論客)と評価するのが適切なのである。
然し、2室というのは起業のハウスであるが、M&Aなどによって、同業他社を買収して所有し、自分の会社を大きくしようといった発想を持つのもこの2室である。
堀江貴文がプロ野球球団を買収しようとしたり、フジテレビを傘下に収めようとしたのは、そうした発想から来ている。

学生時代に馬主になってそれで暮らしていけたらいい(wikipedia)と考えていたようだが、競争する馬のオーナーになりたいという発想は、プロ野球球団に所属する選手や会社に所属する従業員たちを、球団や会社ごと買い取って自分の所有物にしたいという発想なのである。
そうした発想は2室が強い人の特徴なのである。

であるからM&Aをする人物のチャートの特徴とは、この2室が強いという特徴があることが推測される。
創業社長が、会社の規模を大きくしていくという時にある程度の段階で、同業他社を次々に買収して、傘下に収めていくという過程があるようである。

また起業してこれから成長しつつある新しい企業を青田買いして自分の傘下に収めるといったことも年中行われている。

マイクロソフトやグーグルなど、そうした大企業がインスタグラムを買収したり、youtubeを買収したり、常にこうしたことが行われている。
そして、次々に他企業を飲み込んで大きくなっていくのが、この2室が強い人の企業経営なのである。
つぶれかかっていたライブドアーの営業権を買い取って、ライブドアー社の方が知名度があるので、さっさとそれに鞍替えして営業を行っていく辺りは、この世の中のものは何でも買って手に入れるという発想なのである。

つまり、堀江貴文が当時、絶好調だった時に「金で買えないものはない」と豪語していたようだが、それはこの彼の2室に在住する強い木星とラーフが物語っているのである。

実際、2室が非常に強いので、彼の中では金で買えないものはないという体感があったのではないかと思われる。

またそうした世間から物議を醸すようなモラルの欠けた発言をストレートにしてしまうのも、このラーフと木星が2室に在住しているためである。

因みに堀江貴文の5室支配の木星は2室でラーフと接合して、火星からアスペクトされており、これが彼の思想や考え方を表している。
射手座というものは、飛躍、飛翔を表しており、地球の重力圏から外に飛び出して行こうとするのである。

だからこそ、射手座で5室支配の木星にラーフが接合する配置によって、「宇宙開発」という発想が出てくるのである。

地球の重力圏内を母国、故郷とし、平和に生きたいとする人類の姿勢が蟹座であるとすると、地球から飛び出して行こうとするのが射手座だと考えられる。
通常の一般人の発想を遥かに越えた飛躍がここにあり、ラーフのディスポジターである木星が射手座のムーラトリコーナの座でラーフと接合しているので、凄まじいほど遠方に向かっての跳躍力を表しているのである。

このように宇宙に飛び出していこうといった一般人の考え方からかけ離れた発想があるのである。
また天皇制を否定するような発言をするのも堀江貴文の凄まじく強いこの2室が射手座に位置しているからであると考えられる。
天皇制を尊重し、肯定するのは、民族主義者、ナショナリストを表す蟹座である。

射手座と蟹座は6-8の関係で、全く思想や考え方の点で、一致しないからである。
今回、堀江貴文のチャートを検証して面白いと思ったのは、10室支配の太陽が12室で減衰しているこの配置の解釈である。
太陽は父親の表示体であるが、wikipediaによれば、父親について以下のように書かれている。
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父は7人兄弟の末子で、高校卒業後一貫して自動車販売会社に勤めてきたサラリーマンであった。父はまったく本を読まず、堀江曰く「テレビがあれば満足、巨人が勝てば大満足、という人」「文化や教養といった言葉とは無縁の家庭」であり、家には書斎はおろか本棚すらなかったが、当時訪問販売が盛んであった百科事典は家にあり、小学生の堀江はそれを最初から最後まで通読していた。

(wikipedia 堀江貴文より引用抜粋)
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こうした減衰した太陽のあり方が、父親との関係を表していることは明らかである。
堀江貴文が、天皇制批判発言などをした後に彼は、東京地検特捜部に逮捕されている。
その前にプロ野球球団を買収しようとしたり、ニッポン放送の経営権を取得して、フジテレビを間接支配しようとしたりといった規制の秩序や伝統に挑戦し、天皇制の否定とも取れる発言をして、国家権力に逆らったことが原因であると考えられる。
太陽が減衰しているので、国家権力との相性は悪いのである。
実際、12室に在住する10室支配の太陽に土星が通過していたタイミングで、彼は刑務所に収監されていたのである。

つまり、弱い太陽のカルマが噴出していたことを意味している。
そして、堀江貴文は、刑務所の中で、山崎豊子の小説「沈まぬ太陽」を熱心に読み、この小説に感銘を受け、「保釈後の5月21日、日本航空123便墜落現場の御巣鷹の尾根へ登り、慰霊を行った」(wikipedia)と記されている。
この「沈まぬ太陽」のストーリーとは、「日本航空123便墜落事故」をモデルにした小説であり、日本航空の中の腐敗した体質を描いており、日本航空は、通産省などの最大の天下り先であり、国家権力を象徴している。

その国家権力に楯突いた労働組合委員長の恩地元(主人公)が、カラチ、テヘラン、ナイロビなどに左遷され、更に本社に戻ってきた後も閑職に追い込まれながら、航空会社復活に尽力するというストーリーである。
堀江貴文は、この「沈まぬ太陽」の主人公・恩地元に自分の境遇を重ね合わせたようである。

因みにこの「沈まぬ太陽」の映画化の際に恩地元を演じたのは、3室支配の太陽が5室で減衰する渡辺謙である。

太陽が減衰する渡辺謙であるからこそ、この太陽が減衰する人物の象徴であるような恩地元を演じることが出来たと考えると、非常に興味深いのである。

現在、堀江貴文は金星/ラーフ期である。

金星/ラーフ期については、社会デビューの時期であるといった話は聞いていたが、最近、読んだマークボニーの著作によれば、金星/ラーフ期は結婚しやすい時期であると共に、社会デビューの時期であると紹介されている。

社会デビューとは、今まで無名だった人が、この頃から有名になり、知名度が上がっていくということである。

そして、そのキャリアの頂点に達する前のその最初の出発点が、金星/ラーフ期なのだという。

堀江貴文が、金星/ラーフ期になって、もう一度、社会に打って出ようとしているのであり、最近、注目されている状況はそれを物語っているのである。

因みに堀江貴文は月が蟹座9°57’でプシュヤに在住しているが、私も月が蟹座10°06’プシュヤに在住しており、ほぼ同じ場所に位置している。

従って、現在、私も金星/ラーフ期である。

これを書いている私自身、こうした金星/ラーフ期の象意は他人事ではなく、この金星/ラーフ期に起こっていることを興味深く観察している。

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