米朝首脳会談が開催される

米朝首脳会談が本日、2018年6月12日 AM10:00からシンガポールで始まった。





北朝鮮の金正恩が望んでいることは北朝鮮の体制存続であり、米国が体制保証する代わりに核を放棄する意志を示している。



米国としては北朝鮮が核を本気で放棄するなら交渉に応じてもよいが、本気で放棄する気がないなら軍事攻撃も辞さないということで、米国としてはどちらでよいという態度を示していた。



それはドナルド・トランプ大統領の最近の発言から明らかである。





マンデン図を作成すると、ラグナロードの月が11室で高揚しており、11室支配の金星と1-11室で星座交換している。



こうしたマンデン図で、ラグナロードは重要である為、この配置は良い配置であり、十分に今回の会談が成功であり、成就であり、達成であることを表している。



但し、ラグナにはラーフ/ケートゥ軸が絡んでおり、傷つきも見られ、また逆行の土星がラグナロードの月にアスペクトしている。



外交、交渉の7室にはケートゥが在住し、7、8室支配の土星は6室に在住して、逆行している為、7室にアスペクトしている。




7室に火星とケートゥが在住し、ラグナにもアスペクトしており、7、8室支配の土星も7室にアスペクトバックしており、6-7の絡みや7-8の絡みなどが見られ、外交関係が上手く行くのか微妙な配置となっている。



ダシャーを見ると、現在、太陽/木星期(2017/9/4~2018/6/23)であるが、2018/6/23から太陽/土星期が来るため、アンタルダシャーが土星期になると、また合意事項が揉めたり、逆行したり、ぶり返したりする可能性があると言える。



土星はまた月から見ると10室支配で8室に在住しており、行為の中断、頓挫を表している。



そもそもマンデン図を作成した段階で、7室支配の土星が逆行していること自体が、交渉がスムーズに行かないことを示しているのかもしれない。



土星は逆行して、ラグナロードの月にアスペクトしている。




木星と土星のダブルトランジットは、7室と11室に形成されているが、8室と12室にも形成されている。



7室と11室へのダブルトランジットは吉兆だが、8室と12室へのダブルトランジットは不吉である。(但し、月から見ると10室と2室へのダブルトランジットである)







ナヴァムシャを見ると、ラグナロードで10室支配の水星は、3、8室支配の火星からアスペクトされており、ラグナには12室支配の太陽が在住し、6室支配の土星がアスペクトしている。



10室は土星と火星によって挟まれており、パーパカルタリヨーガを形成している。



また7室支配の木星は8室に在住し、ラーフ/ケートゥ軸と絡んでおり、6室支配の土星からアスペクトされている。



ラグナやラグナロード、10室、10室の支配星は傷ついており、7室や7室の支配星も傷ついている。





従って、マンデン図から見る限りでは、1-11室の星座交換やラグナロードが11室で高揚している配置などからは、それなりの成功、成就、達成が見られるものの、それ以外の配置を見ると、それ程、良さそうには思えず、また外交、交渉の7室が傷ついていることなどからは、交渉が難しいことを示している。





ドナルド・トランプは、強気の発言をして、何をするか分からない男として、金正恩を震え上がらせてはいるが、そう簡単に軍事攻撃は出来ないのではないかと思われる。


北朝鮮は、ソ連、中国 対 アメリカの東西のイデオロギー戦争によって出来た軍事停戦ラインそのものであり、もし米国が軍事攻撃すれば、この大国間の休戦状態をぶり返してしまう。


1945年8月15日に日本が連合国軍との間の戦闘を停止した後に、日本から行政を引き継ぐために設立された朝鮮建国準備委員会(建準)が、9月6日に「朝鮮人民共和国」の建国を宣言し、中央本部を「中央人民委員会」、地方の支部を「人民委員会」とした。しかし朝鮮人民共和国は米ソ両国から政府承認を拒否され、アメリカ軍占領地域では人民委員会も解散させられた。だが、ソ連軍は占領地域の人民委員会を存続させ、ソビエト民政庁に人民委員会を協力させる形式で占領行政を担った。

ソ連は各地の人民委員会を中央集権化させる形で1946年2月に北朝鮮臨時人民委員会を創設し、ソ連から帰国した抗日パルチザンの金日成を初代委員長に就任させた。朝鮮半島北部では北朝鮮人民委員会の執政下で社会主義化が進み、1946年8月には朝鮮半島北部の共産主義勢力を糾合した北朝鮮労働党が結成され、1947年2月20日には立法機関として北朝鮮人民会議が創設された。その後、北朝鮮人民委員会は独立のために最高人民会議を招集し、1948年9月8日に朝鮮民主主義人民共和国憲法を制定、翌9月9日に人民共和国の樹立を宣言して独立した。1948年12月にソ連軍は朝鮮半島から撤収したが、その後も強い影響力を残した。


朝鮮民主主義人民共和国成立後


朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)建国の翌1949年6月30日に北朝鮮労働党は、大韓民国(韓国)の李承晩政権の反共主義政策のために越北した南朝鮮労働党と合併し、朝鮮労働党が結成された。

南北朝鮮の両国は、互いに自らを「朝鮮における唯一の正統な政府」であると主張して対立を深め、武力による南朝鮮の「解放」を目指す朝鮮人民軍が、1950年6月25日に韓国に侵略したことで朝鮮戦争(祖国解放戦争)の勃発に至った。

当初分断国家朝鮮両国の武力衝突であった朝鮮戦争は、東西冷戦構造の中で突然の侵略を受け劣勢になった韓国側に立ったダグラス・マッカーサー元帥の下、アメリカやイギリス連邦、タイやトルコ、フランスやベルギーなど16か国から構成される「国連軍」の参戦と、「国連軍」の朝鮮半島北上により北朝鮮の劣勢を受けて北朝鮮側に立った彭徳懐司令官率いる中国人民志願軍の介入により国際紛争へと拡大した。戦争は朝鮮全土を破壊した上で1953年7月27日の休戦を迎え、38度線に軍事境界線が制定され朝鮮の分断が固定化された。

(wikipedia 朝鮮民主主義人民共和国)

wikipediaで北朝鮮成立の歴史を調べてみると、まず、1945年8月15日に日本がポツダム宣言受諾によって全面降伏して、連合軍との戦闘を停止した後で、朝鮮建国準備委員会が「朝鮮人民共和国」の建国を宣言した所、米ソ両国から政府承認を拒否されている。
アメリカは自らの占領地域での人民委員会を解散させたが、ソ連は、各地の人民委員会を中央集権化させ、北朝鮮臨時人民委員会を創設し、ソ連から帰国した抗日パルチザンの金日成を初代委員長に就任させている。


大韓民国と朝鮮民主主義人民共和国は、韓国国民によって作られたというよりも東西冷戦の産物として生み出されたということが出来る。


ソ連も米国も東西冷戦の頃はイデオロギーに忠実な独裁者を支援してきた歴史がある為、現在の北朝鮮の金正恩の独裁者ぶりは、絶対王政時代のフランス国王のように人民は自分の所有物であり、喜び組で乱痴気騒ぎをし、部下である幹部を処刑するなど、やりたい放題である。


絶対王政時代の国王というものを知るには、金正日や金正恩の振る舞いをみればよく分かる。


それは漫画のように分かりやすい世界である。


その東西冷戦は、ソビエト連邦の崩壊で終わったが、東西冷戦の軍事停戦ラインの結果である北朝鮮と韓国の分裂は、中国の国境に面しているという地政学的な問題もあって、容易にいじることが出来ず、北朝鮮の時代錯誤的な独裁体制は、シーラカンスのように生き延びてきたと言える。


北朝鮮は、東西対立の微妙なバランスの上で存続しており、だからこそ、中国を後ろ盾にして、アメリカと交渉するというのが、金正恩の戦略であり、アメリカとの首脳会談前に中国詣でをして、習近平と会談し、また韓国の文在寅と抱擁するなどの演出も行っている。


またシンガポールへも中国の航空機で現地入りしている。


アラブの春など、世界的に独裁者が打倒される革命の流れの中で、北朝鮮がまだ旧時代の封建性を残していることに違和感があるのだが、そうした焦りの中で、金正恩は幹部の処刑などによる国内体制の引き締めと、対外的にはミサイル発射を繰り返していたのかもしれない。



アメリカと主権国家の代表という形で交渉して体制を保証してもらうことが金正恩の生き残りをかけた大勝負なのである。



また中国がアメリカに対して力を増している今、金正恩は、中国を後ろ盾として、アメリカに核兵器廃棄と引き換えに体制の保証を認めさせるチャンスであるとも言えるのかもしれない。



但し、日本の歴史でも織田家が大阪城の外堀と内堀を埋められて、大阪夏の陣と大阪冬の陣で滅ぼされた歴史などを見ても分かるように核の脅威が取り除かれた後には金正恩の体制は滅ぼされるのではないかとリアリストたちは見ているものと考えられる。




金正恩のチャートは、以前、私は獅子座ラグナに修正している。



獅子座ラグナである場合、会談が行われた本日、2018年6月12日 AM10:00は、トランジットの月と太陽がラグナから10室を通過していた。



ドナルド・トランプにとってもそうである。






もし獅子座ラグナで正しければ、2018年1月8日からチャラダシャーが水瓶座に移行しており、2022年1月8日まで続くことになるが、



水瓶座から見ると、AKの火星がDKの水星とコンジャンクトし、GKの木星からアスペクトされている。



そして、水瓶座から10室にGKが在住している。



10室にGKの木星が在住していることは、金正恩が今年に入ってから、ドナルドトランプと批判の応酬を繰り返し、国家の正統性を盛んに主張したことに表れているのではないかと思われる。



この配置からすると、金正恩はAKが12室に在住し、マラカに相当するDKとGKからアスペクトされて傷ついている為、健康状態が懸念される配置となっている。



金正恩氏をホワイトハウス招待へ トランプ氏、合意文書は「非常に包括的」
2018.6.12 15:01 産経ニュース

 トランプ米大統領は12日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長を米ワシントンのホワイトハウスに招待する考えを示した。シンガポールで行われた米朝首脳会談を受けた合意文書の署名式で明らかにした。

 署名式でトランプ氏は「金氏と素晴らしい時間を過ごし、関係を築けた。われわれが署名した文書は非常に包括的な文書だ。ポンペオ氏、北の高官にもお礼を申し上げたい。われわれは、特別な絆を築きたかった。朝鮮半島との関係はまったく違うことになる」と会談の成果を強調した。

 さらにトランプ氏は、「金氏はとても良い人だ。頭もいい。優れた交渉者で才能がある。北朝鮮の国を愛していることもよく分かった」とした上で、「これから、金氏とは何回も会う。再びお目にかかりますよ」と再開を約束した。

 一方、金氏は「歴史的な会談を通じて、過去を払拭し、歴史的な文書に署名する」と述べた。


米島首脳会談で、合意文書が交わされたようだが、今後、米国と北朝鮮との外交はどうなっていくのか非常に興味深い。



※非常に違和感があるのがこの笑顔である。

金正恩は軍の幹部を大量に処刑した人物であるはずだが独裁者として法を超越している為、国内で犯罪者として裁かれることはない。




【2018/6/20追記】

米朝首脳会談のマンデン図の時間は、AM10:00(日本時間)で作成していたが、シンガポールの現地時間AM9:00の間違いであり、その結果、ラグナが蟹座から双子座に移動してしまっている。

従って、今回、予測した内容については全て撤回し、別記事で、訂正したマンデン図を形成予定。


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コメント

コメント一覧 (2件)

  • 間違っているかもしれませんが、シンガポール時間では9時開始だったのですが、時差は大丈夫でしょうか。杞憂ならいいですが…。
    • 間違いではなくその通りですね。

      ご指摘ありがとうございました。


      色々書いて予想したことは全て撤回します。


      9時(現地時間)で作成したチャートではラグナは双子座のプナルヴァスで、

      1、4室支配の水星がラグナで定座に在住しているため、バドラヨーガを形成して強く、

      7、10室支配の木星が5室から水星にアスペクトして強い配置です。

      特にラグナが木星のナクシャトラに在住して、木星からアスペクトされています。


      米朝首脳会談を最も象徴するはずのラグナとラグナロードが強いことが分かります。


      7室に8室支配の逆行の土星が在住し、7室は外交のハウスであり、土星が在住していることで、会談しなければならないという責任を物語っています。


      つまりお互いに真剣さはあったということではないかと思います。


      土星は9室の支配星で7室に在住している為、外交が上手く行くことを示していますが、土星は8室の支配星でもあり、逆行している為、根本的な難しさやいつ中断するか分からない難しさを抱えており、また逆行していることは交渉が一進一退することを表しているように思います。


      火星とケートゥが山羊座8室に在住し、金星とラーフが蟹座に在住していますが、2-8軸が傷ついている為、今回の会談で交渉をスタートさせた後で、お互いに相手から期待通りのものが得られずに交渉が難航することを表しています。


      つまり、2-8軸が傷ついていることは、結婚で言えば、結婚生活が上手くいかない配置です。


      従って、外交においては、お互いに得たいものが得られずに外交交渉を維持することが難しくなるという解釈になります。


      また2室と12室で星座交換しており、12室に月、太陽が在住していることは、2室は1室の結果である為、今回の会談の成果が失われることを意味しているかもしれず、12室に2つの惑星が在住していること自体が良いとは思えません。


      9時で作成したマンデン図については再度、別の記事で投稿します。


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      米朝首脳
      史上初の会談始まる 核廃絶焦点
      毎日新聞2018年6月12日 10時05分(最終更新 6月12日 11時30分)


      【シンガポール高本耕太、渋江千春】トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は12日午前9時(日本時間同10時)、シンガポール南部セントーサ島のカペラホテルで会談した。米朝首脳会談は史上初めて。米国が求める北朝鮮の「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化(CVID)」と、北朝鮮が要求する米国による体制保証で、どこまで合意できるかが焦点となる。日本人拉致問題も議題となる見通しで、朝鮮半島を巡る情勢は大きな転換点を迎える。


      ■米朝首脳会談を巡る12日の主な動き■
      (現地時間。日本時間はプラス1時間。ホワイトハウス発表などを基に作成)

      午前8時ごろ     トランプ米大統領が宿泊先のシャングリラホテルを出発

        8時10分ごろ   金正恩朝鮮労働党委員長が宿泊先のセントレジスホテルを出発

        8時15分ごろ   トランプ氏が会談場所のセントーサ島・カペラホテルに到着

        8時半ごろ    金委員長がカペラホテルに到着

        9時4分       首脳会談開始

        9時8分     通訳のみを交え首脳同士で会談

        9時50分ごろ  側近を含め拡大会合

        11時半      ワーキングランチ

      午後4時       トランプ氏が記者会見

        7時       トランプ氏がシンガポールを出発

      (※金委員長のシンガポール出発予定時間は不明)
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