安倍首相が辞任を表明 - 突然の辞任のカルマを改めて評価する-


安倍首相が8月28日(金)に辞任を表明した。


28日午後5時から首相官邸で開かれた安倍晋三首相の記者会見によれば、24日(月)に自分一人で判断したそうだ。


安倍総理 辞任表明「このタイミングしかなかった」
2020/08/28 23:32 テレ朝news

 「このタイミングしかなかった」。安倍総理大臣が辞任を決断するに至った自らの体調や経緯、そして心境を語りました。

 安倍総理大臣:「コロナ禍において政治的空白を生み出さないようにするうえにおいては、このタイミングで辞任するしかないという判断を致しました」
 安倍総理は記者会見で、持病の潰瘍(かいよう)性大腸炎が今月上旬に再発したことを明らかにしました。そのうえで、辞任を決断した理由として「病気と治療を抱え、体力が万全でない苦痛のなか、大切な政治判断を誤る、結果を出せないことがあってはならない」と述べました。辞任の判断は24日に誰とも相談することなく一人で決めたということです。また、コロナ禍のなかで辞任となったとして「国民の皆様に心よりおわび申し上げる」と陳謝しました。拉致問題をはじめ、ロシアとの平和条約、憲法改正と残された課題があるなかで、志半ばでの辞任となったことについては「断腸の思い」と無念を口にしました。一方で、次の総理が任命されるまでの間、最後までしっかりと責任を果たすと訴えました。後継の自民党総裁については、「私が言うことではない」と述べるにとどめました。

安倍首相は、7月6日に吐血したとの情報があり、8月17日に慶応義塾大学病院に検査入院している。




土星の山羊座へのトランジット


この体調不良の流れ自体は、2020年1月24日以降の土星の山羊座への入室から始まっているのである。


何故なら、山羊座における土星のビナシュタカヴァルガのビンドゥーが0点で、全く点数が与えられていないからである。


従って、土星が山羊座を通過している期間全体を通して、土星は悪影響しか与えないからである。


トランジットの土星は、安倍首相のマラカの7室を通過して、ラグナ(身体)にアスペクトし、ラグナに在住する6室支配の木星にもアスペクトしている。





この木星は6室支配でラグナに在住し、7、8室支配の土星と、火星からアスペクトされて激しく傷ついており、6室には大腸という象意があることから、ラグナに在住する6室支配の激しく傷ついた木星とは、安倍首相の持病である「潰瘍性大腸炎」の表示体である。


木星は、そもそも肝臓、胆のう、脾臓、膵臓など、内臓の中の重要器官の表示体であり、これが重大な健康状態の悪化をもたらしていることが分かる。


また4、11室支配の金星にも7、8室支配の土星がコンジャンクトして、激しく傷つけているが、金星は、泌尿生殖器や、腎臓、膀胱、ホルモン分泌などとも関係するようである。


土星が山羊座をトランジットすると、その激しく傷ついた出生の金星にもアスペクトすることになる。


そもそも安倍首相の出生図では、この木星と金星が7、8室支配の土星から激しく傷つけられていることによって、慢性的な健康上の問題を抱えている配置ということが出来る。


土星は高揚しているが、機能的凶星である為、その凶意を強めている。




土星の逆行のタイミングの意味


更にトランジットの土星は5月11日から逆行を開始し、一つ前の星座からアスペクトすることによって、ラグナロードの月にもアスペクトしている。


この月はラグナロードである為、身体の表示体であり、その月は12室で、ラーフ/ケートゥ軸と絡んで傷つき、更に火星からもアスペクトされて傷ついている。


トランジットの土星は逆行することによって、この月にもアスペクトして激しく傷つけている。



またこの月がプナルヴァスに在住していることにも注目である。


プナルヴァスの支配星は木星であり、木星はラグナで土星と火星から激しく傷つけられている病気の6室を支配した木星である。



月は心の表示体でもあり、月に対する土星のアスペクトで、心が折れて、辞任の決断へとつながったものと考えられる。





つまり、トランジットの判断だけで言えば、土星が山羊座を通過しているだけでなく、更に土星が逆行し始めた2020年5月11日以降が、最も土星の健康への影響が強くなるタイミングである。



そして、3月30日から木星も山羊座をトランジットしていた為、この土星の凶意はいくらか緩和されていたと思われるが、木星は、6月30日から射手座に逆行してしまう。


それから1~2ヶ月ぐらいは、木星の影響は山羊座に残存するため、木星の保護は働き続けるが、然し、9月13日に木星が順行に転じるまでは、徐々に逆行によって山羊座の境界付近から離れていっている。





つまり、安倍首相が辞任を表明したタイミングは、土星が山羊座で逆行する悪影響が現れ、木星が射手座に逆行して、更に逆行によって山羊座から最も遠のいたタイミングだと言える。



これが9月13日以降だと、11月20日から木星が山羊座に再入室する為、その2ヶ月~2ヶ月半前には、木星の山羊座入室の効果が始まってしまう。



つまり、皮肉なことに安倍首相が「このタイミングしかなかった」と説明した辞任のタイミングは、まさにこのタイミングしかなかったと思われる。




ヴィムショッタリダシャー


ダシャーは、金星/火星/金星期で、マハダシャーとプラティアンタルダシャーの金星に注目である。



金星は、王座の4室を支配し、4室に在住しているが、8室(突然、中断)支配の土星とコンジャンクトしている。



そして、アンタルダシャーの火星は、職務の10室を支配しているが、やはり、8室支配の土星からアスペクトされている。



従って、王座の地位や職務が、突然、中断する運命を持っていたと考えなければならなかったのである。




今回、トランジットの土星が山羊座で逆行して、出生図上のダシャーロードの金星とアンタルダシャーロードの火星、そして、プラティアンタルダシャーロードの金星にアスペクトやコンジャンクトしていたことも重要である。



トランジットは、ダシャーロードのトランジットと、ダシャーロードへのトランジットがタイミングを示すものとして重要だからである。





私の予測


因みに私は安倍首相の辞任の時期については、以前から色々検討して来たが、2020年2月17日付の最も最近の記事『安倍内閣支持率急降下』で、安倍首相は健康状態を崩した状態で、任期の最後まで粘るという予想に変えてしまった。



但し、実際には、私の予想は、金星/火星/土星期(2020年3月~5月)に辞任するのではという判断で、金星/火星/土星期に辞任しないのであれば、金星/ラーフ期になってからの辞任の可能性があるというものである。



2007年9月に安倍首相が辞任した時は、ケートゥ/金星/ラーフ期であったが、アンタル/プラティアンタルが、金星/ラーフ期の時期であったからである。



コメント欄には、以前の予測を捨てた訳ではなく、金星/火星/土星期にどうなるか見てみたいと記している。




何故なら、土星は、4室の支配星や10室の支配星や、またラグナやラグナに在住する6室支配の傷ついた木星など、王座や職務、健康状態などに問題をもたらしている当のその惑星だからである。


然し、それが実際には、金星/火星/金星期に現れたのは意外であった。



金星/火星/土星期と金星/火星/金星期の違いは、この期間は、まだ2020年3月3日~5月9日で、土星が逆行を開始していなかったことである。



土星は逆行することで、アンタルダシャーの10室支配の火星にも絡み、また傷ついたラグナロードの月にも絡んで、仕事上の中断や健康問題などを表わしていることが分かる。



以前の記事は以下の内容である。




すぎもと
2020年2月17日 6:38 PM 編集
はじめまして。占星術のことは全くの素人なのですが、興味があっていつも拝読させて頂いています。
以前の記事で、安倍晋三氏の辞任時期は今年の1/24〜5/21と書かれていたように思うのですが、延びたということでしょうか。。?


秀吉
2020年2月17日 11:00 PM 編集
以前、どのようなロジックで、どのように判断し予想したのか見返してませんが、土星が1月24日から山羊座に入ってからの辞任という点では同じです。

プラティアンタルダシャーが土星が来るタイミングなどによって厳しい時期になると判断したと思います。

またプラティアンタルダシャーの土星の時期が厳しい時期になるので、その時期が可能性として高いと書いたかもしれません。

但し、激しく批判され、健康状態を崩した状態で、任期の終わりまで粘るかもしれず、その辺りは分かりません。

おそらく予想が後退したように見えるのかもしれませんが、予想について大きな違いはありません。

良くない時期という点では以前から一貫して同じものを見ています。


現在、金星/火星期で、金星/火星/土星期(2020年3月~5月)に辞任するのではという判断だったと思います。

もしこのタイミングで辞任しない場合、金星/ラーフ期になってから辞任の可能性があると思います。


安倍晋三の辞任の時期は、おそらく運命学的には決まっていると思います。

2020/1/24~5/21の間に辞任しないのであれば、以前、提示したロジックが間違っていたということです。

辞任の時期というのは、通常、その人にとって不運な時期、中断や行き詰まりの象意などが見られる時期、5室(10室からの8室)、9室(10室からの12室)の象意が存在する時、ダシャムシャ(D10)において配置が良くない時期、トランジットなどが良くない時期などで判断しますが、それで辞任しないのであれば、ロジックの間違いなどを検討するだけです。

その辺りは常に予想して検証するを繰り返すのみです。

特に以前の予想を捨てた訳ではありませんが、これから金星/火星/土星期にどうなっていくか見たいと思います。

然し、そもそも安倍晋三のチャートでは、王座の4室や仕事の10室に8室の支配星が絡んでいる為、辞任は突然、予期しない時にやってくると判断しなければならなかったと思われる。



健康問題を抱えたまま、何とか、任期の最後まで全うするという風にはならないと判断しなければならなかったのである。




その点について、任期を最後まで全うしてから辞任というのでは、あまりにも当たり前すぎるという批評も受けていたが、




王座の4室や仕事の10室に8室の支配星が絡んでいる為、辞任は突然、予期しない時にやってくるという最初のざっくりとした運命に対する見立てが必要であったと思われる。



8室の支配星の役割、ハウスの法則についての確信が、今ひとつ不足していたと言うべきかもしれない。





分割図



金星/火星/金星期が、ナヴァムシャやダシャムシャではどう評価できるかであるが、



ナヴァムシャにおいては、金星はラグナ、月から見て8室の支配星である。





そして、アンタルダシャーの火星も8室の支配星と相互アスペクトしている。






ダシャムシャでは、金星は6、11室支配の機能的凶星で、3、4室支配の土星からアスペクトされている。



土星はやはり8室の表示体で、土星が支配する3室も8室から8室目のハウスで、8室の本質のハウスである。



アンタルダシャーの火星は12室の支配星で、8室の支配星と相互アスペクトしている。






ダシャー解釈の不可解な例外則


また出生図の分析においては、金星/火星期というものは、マハダシャーの金星期を重視しなければならなかったと考えられる。



金星は機能的凶星で、アンタルダシャーの火星とは絡んでいないが、この場合、アンタルダシャーが例え、ヨーガカラカであっても非常に悪いとする、この原則が当てはまっていると思われる。



またこの場合、金星と火星は絡んでいないことによって、主にマハダシャー金星の結果が噴出する時期と判断すべきであった。



その為、プラティアンタルダシャーは予測をする上で、決定的に重要であるが、このプラティアンタルダシャーも金星期である時期が、強調されたのもしれない。




安倍首相の辞任については、批判的な論調も見られるが、8室が絡む場合、それは逆らうことの出来ない行き詰まり的な状況を意味している。



最終的に8月24日(月)に自分で判断したと言っているが、結局の所、抗えない健康上の状況がそのように強制させたということもできる。





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コメント

コメント一覧 (2件)

  • こんにちは。
    以前の予想の0/25というのが素人でも低さが分かるようでとても印象的だったのを覚えています。
    時期候補についてもまた予測記事が出るのを楽しみにしています^_^
    港のカジノ建設の行方が菅氏の影響が大きいと思われるので、どうなるのかなと思っています。
    • アシュタカヴァルガが0点なので、土星が山羊座に入室してから安倍首相の顔色がどんどん悪くなりました。

      この辞任のタイミングでの顔色も非常にわるく、若干、顔がむくんでいるようにも思います。

      非常に体調がわるいのだと分かります。

      土星がチャート上において健康問題に大きく関係している為、その土星のトランジットのビンドゥーが0点というのは、非常に問題がありました。

      それが機能していたことがよく分かります。

      後は、細かい所で、何故、土星のプラティアンタルダシャーの時期ではなく、金星のプラティアンタルダシャーの時に辞任したのか?

      実際、当たる当たらないに関わらず、起こった出来事を元にして、再度、検証して、そのロジックを検証することは、非常に興味の尽きない所です。

      次の総理大臣候補についても調べていますが、何か分かるようであれば、記事にしたいと思います。

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