小池百合子の重要ポイントについておさらいしたい。
小池百合子は、父親の勇二郎が、政治家や権力者に接近し、日本アラブ協会を経由して、元エジプト情報相のアブデル・カーディ・ハーティム氏との人脈を築き、そのコネを利用して、カイロ大学に裏口入学する。
然し、その入学の時点では、卒業まで保証するということになっていたかは疑問であるが、その辺りはあいまいになっていたのかもしれない。
小池百合子はカイロ大学の進級テストに不合格になり、非常に落ち込んだ姿が、元同居人の女性から報告されている。
その後、小池百合子は、エジプトのサダト大統領夫人が来日するのに合わせて日本に呼び戻される。
父親の勇二郎が、娘の小池百合子は、サダト夫人とも令嬢ともカイロ大学文学部で顔なじみだと、日本アラブ協会に売り込んだ為、正式な通訳や接待役はいたが、小池百合子はアテンド役の末席に入れることになったからである。(この父親の売り込み自体がまず虚偽であることに注目である)
その帰国時に小池百合子は、積極的にマスコミに近づいて、「カイロ大学を卒業した初めての日本人女性」として自分を取り上げさせたという。
つまり、小池百合子の学歴詐称が始まったのは、『女帝 小池百合子』によれば、このサダト大統領夫人のアテンド役を務めた頃からである。
この頃からカイロ大学を卒業したことにしてしまい、日本のマスコミに対しては、カイロ大学を首席で卒業という詐称したプロフィールを盛んに宣伝するのである。
このサダト大統領夫人を接待する仕事を終えて、カイロにいる元同居の女性の元へ戻ってきた時、小池百合子は、全く自信に満ち溢れて別人のようになっていたという。
つまり、父親の虚言癖で、彼女はカイロ大学卒業のプロフィールにさせられた感じもあるのである。
父親が、小池百合子は、カイロ大学文学部で、サダト夫人とも令嬢とも顔なじみという、嘘で、日本アラブ協会に売り込んだので、小池百合子も、開き直った感じもあったのかもしれない。
小池百合子のカイロ大学卒業の学歴詐称などの偽のプロフィールは、父親の嘘をきっかけに始まり、小池百合子と共犯関係にあるのである。
その後、彼女は、国会議員になり、日本は、エジプト政府に巨額のODA(政府開発援助)を出資している為、立場的にエジプトの要人との関係性も強化され、国会議員になってからも毎年、カイロとカイロ大学に足を運び続けて、関係を強化して来たのである。
その努力の賜もあって、小池百合子の学歴詐称疑惑に対して、エジプト政府は、卒業証書を示して、小池百合子の卒業資格を証明するまでになっているのである。
これまで、カイロ大学にどれだけの便宜や献金をしたのかは分からないが、小池百合子は、卒業はしていないが、その後の政治的駆け引きにより、卒業資格を得たと言ってもいいかもしれない。
『女帝 小池百合子』の中で、石井妙子氏は以下のように書いている。
(略)エジプト社会は、コネと金がすべてだと言われる。 権力を持った者は、権力を失わない限り、批判されることがない。 すすんで従おうという者たちが寄ってくる。ゆえに権力者になれば、大抵の無理や虚偽がまかり通る。 日本はエジプトにとって最大のODA(政府開発援助)出資国であった。その日本の国会議員という立場がどのような意味を持つのか。 小池は絶対に隠し通さなければならない秘密を抱えていた。だが、国会議員になったことでその秘密は暴かれにくくなった。 選挙期間がもっと長く、その間に自民党やマスコミがカイロで綿密な取材をしていれば、すべてがその時点で明らかにされていたのかもしれない。 「小池は学歴を詐称している。カイロ大学は卒業していない」という噂は選挙中から、政界を駆けめぐっていた。 小池は選挙後、週刊誌の連載エッセイで、自らこの話題を取り上げる。 「元気印の私が目障りでしかたがない人たちが、『小池百合子の学歴詐称疑惑を調査しろ』と、カイロにまでさぐりを入れているとか。残念ながら私のカイロ大学卒業証書はホンモノ。このページで証明します」(『週刊ポスト』1993年4月9日号) 卒業証書らしきものを載せて、「これが証拠の卒業証書」とキャプションを付け紹介している。しかし、名刺の半分の大きさで、何が書かれているのかまったく読めず、「証明」にはなっていない。 「知人から教えられたのですが、私には”学歴詐称”の疑いもあるんだそうです。私はカイロ大学を卒業しているのですが、”実は中退なんだ”ですって!それを証明しようとして、カイロ大学時代の同級生をしらみつぶしにあたっているそうです。知人から『自民党のそうしたやり方は尋常じゃないよ。気をつけて』と忠告されました。自民党という、権力を握った人たちにはたくさんの手足がある。それらを駆使して、モグラ叩きよろしく相手を叩きつぶす――そういう手法に国民が嫌悪感を持つということ、自民党のそうしたやり方は通じないよと、国民が知っていることを、それ自体、いまの自民党にはわからなくなっているんですね」(『週刊ポスト』1993年4月23日号) こうした見せ方と小池の自信たっぷりな口調、小池と親しい新聞記者たちの擁護で、噂は封じられてしまう。日本新党への世間の高い期待が小池に幸いした面もあるだろう。 とはいえ、その後も学歴詐称疑惑は選挙の度に持ち上がった。だからこそ、議員になってから、彼女はカイロに、カイロ大学に毎年のように足を運び続けるのである。 キャスターになり、国会議員になった。階段を一歩、あがるごとに彼女は過去と決別し、過去を塗り替えていった。劣等感に苛まれた過去と。(略) (『女帝 小池百合子』P177~P179より引用抜粋) |
小池百合子のカイロ大学の卒業資格は、カイロ大学のルールを超越して、それに介入できるエジプト情報相アブデル・カーディ・ハーティム氏とのコネと、その後のたゆまぬ関係強化によってもたらされたということである。
小池百合子の牡羊座の8、11室支配の木星(バラニー)とは、そうした法を超越した便宜を権力者からもらうことを表わしている。
因みにこの小池百合子の偽のプロフィールのきっかけになったのが、父親の存在であり、2室の太陽なのである。
その2室の太陽は、プナルヴァス(木星)に在住している為、この8、11室支配の木星が、この不正な資格の取得をもたらしたことが分かる。
つまり、2室(スピーチ)の太陽とは、父親の影響で、自分も大きな虚言をはたらいてしまう配置である。
太陽は、自己主張が激しい為、嘘を自信満々に語るふてぶてしさをもたらす。
「知人から教えられたのですが、私には”学歴詐称”の疑いもあるんだそうです。私はカイロ大学を卒業しているのですが、”実は中退なんだ”ですって!それを証明しようとして、カイロ大学時代の同級生をしらみつぶしにあたっているそうです。知人から『自民党のそうしたやり方は尋常じゃないよ。気をつけて』と忠告されました。自民党という、権力を握った人たちにはたくさんの手足がある。それらを駆使して、モグラ叩きよろしく相手を叩きつぶす――そういう手法に国民が嫌悪感を持つということ、自民党のそうしたやり方は通じないよと、国民が知っていることを、それ自体、いまの自民党にはわからなくなっているんですね」(『週刊ポスト』1993年4月23日号) (『女帝 小池百合子』P177~P179より引用抜粋) |
小池百合子の自信満々の嘘は、あたかも中国の高官が、嘘偽りを自信満々に発信する図々しさと共通するものがある。
この太陽は、在住するナクシャトラの支配星が8、11室支配の木星、トリシャダハウスの3室や火星とも絡んで傷つけられている為、倫理道徳的に破綻していることが分かる。
そして、この2室の太陽は、顔の右頬にあるアザも表わしている。
赤いアザであるのは太陽が火の惑星だからである。
このアザを小池百合子は医療用の化粧品で隠しており、普段は全く目立たない。
言われなければ、全く分からないように隠されている。
人相学の観点
人相学に詳しい知人によれば、顔のアザやホクロというものは、基本的にそれが存在する領域に【支障がある】と見なすということである。
小池百合子の場合、右目の直下の右頬の領域は、「目下の男性の部下」とか、「世間一般」という意味があるという。
この領域のアザは、目下の男性から敵意をもたれたり、裏切られやすいことを示すようである。
もしくは世間一般に関して、支障が生じるということである。
それは社会生活全般という意味になるかもしれない。
確かに小池百合子の学歴詐称疑惑が大きな社会問題になり、世間との軋轢を生み出していることを考えるとそれは納得できるものがある。
因みに人相学的には、化粧でアザを隠すというのもアリなんだという。
これは眉毛がない時に眉毛を書いたりするようなことで、補相というそうだ。
補相は、レメディ-であり、ジョーティッシュで言う所のルドラクシャや宝石やマントラなどのウパヤ(処方)と同じもので、運命を改善するのに効果があるそうだ。
従って、小池百合子の厚化粧というのは、その人相学的な運命を改善するのに役立ってきたと考えられる。
小池百合子は、その厚化粧で、顔のアザだけでなく、学歴詐称など、あらゆるものを隠してきたのである。
瀬戸内寂聴が、私は厚化粧の人は信用しないといっていたが、厚化粧の人は、基本的に存在するものを隠しているのであり、もっと様々な何かを隠したい人であるというのは本当かもしれない。
2室=スピーチ、顔、家族(両親)
ジョーティッシュで考える場合、これらは2室に現れるのである。
真実を語らないこと(虚言癖)、顔のアザ、家族問題といったものは、全て2室に現れてくる。
小池百合子が金星/ケートゥ期に父親が破産し、借金取りから逃げて、東京のアパートで匿われていたのは、ケートゥが2室支配の水星を傷つけ、ナヴァムシャの2室にケートゥが在住して2室を傷つけている為である。
2室のプナルヴァス(木星)に太陽が在住している配置は、家族関係における父親の問題を浮き彫りにしている。
父親が政治家になろうとして、顧客から預かっていた金を選挙に費やして、信用を失い、それが破産の原因に繋がったのであるが、そうしたことや、父親による様々な家族の苦しみは、この2室の太陽が原因である。
この太陽が2室を傷つけ、土星からのアスペクトによって、2室は激しく傷ついている。
そして、太陽はプナルヴァス(木星)に在住して、木星は8、11室支配の機能的な凶星で、トリシャダヤハウスの3室支配の月とコンジャンクトし、12室支配の火星からアスペクトされて激しく傷ついている。
従って、これらの配置が、父親の質を表わしている。
父親は、カイロで、娘である小池百合子の学歴詐称を推進した張本人であり、まさに小池百合子とは共犯関係であった。
つまり、この土星にアスペクトされた2室の太陽は、破天荒な虚言癖のある父親、自分の嘘、父親に苦しめられた家族関係、顔のアザなど、全てのものを表わしている。
ジョーティッシュの秘儀
小池百合子の2室の太陽がプナルヴァスに在住し、そのプナルヴァスの支配星である木星が8、11室支配で12室に在住していることなどによく現れているが、惑星が在住するナクシャトラの支配星に注目していくことが、ジョーティッシュの深い理解にとっての鍵である。
西洋占星術で、惑星のディスポジター、そのディスポジターである惑星のディスポジターというようにディスポジターを辿っていき、それ以上、ディスポジターが存在しない惑星のことをファイナルディスポジターと呼んだりする。
このディスポジターの理論を在住するナクシャトラの支配星で行った場合、それは通常のディスポジターの理論よりも精密に働いているように思える。
これがジョーティッシュで達人の技に至るための鍵となる重要ポイントである。
終わりに
『女帝 小池百合子』を読んで、私は人間生態学的に非常に驚愕した。
このような大量の嘘をついて表情一つ変えず、罪悪感を感じることもない人間もいることを知るという意味では、重要なサンプルである。
社会の現実を知るという意味では、非常に役に立ち、また自分が過去に遭遇した人々がついた嘘が、実際、それは表面上、全く嘘には見えないものだが、嘘であって、驚いたといった体験を思い出した。
上記の本は、嘘や詐欺を見抜けるようになるための経験値を高めてくれる一冊である。
小池百合子は、完全にマキャベリズムを体現した人物に思える。
政治の世界では、権力を握った人間が、自分史や過去の事実を改竄し、捏造することは普通に行なわれている。
嘘をついたとしても良い結果を残せれば、いいのだとする考え方もある。
例えば、経済学の考え方などがそうである。
アダムスミスの「神の見えざる手」の考え方によれば、個々の人間は自分の利益だけ考えて行動したとしても「神の見えざる手」が働いて、少なくとも物質的には、万人に食料や物資が行きわたり、社会の福祉や幸福が実現できるとする考え方である。
その考え方においては、動機は重要でなく、人々の利己的な行動が、幸福な社会を生み出すのである。
ベンサムの最大多数の最大幸福という功利主義の考え方も同じような考えであり、動機は重視されない考え方である。
一方で、カントの道徳形而上学によれば、動機が間違っていたらダメであり、そもそも嘘をついたらその人間はアウトであり、全く信用されないことになる。
マイケル・サンデル教授を連れて来れば、カントの道徳形而上学や二コマコス倫理学を唱えて、間違った動機に基づいた結果を否定することになると思われる。
幸福な社会とは、個々の成員が、他人の福祉をある程度、求める善意の要求があり、それに基づいて行動する場合にのみそれがもたらされるという考えである。
そのような社会は、単に動機が間違った状態で、食料や物資を市場原理によって行きわたらせればよいとする考え方の結果では生み出されない。
その為、動機を重視する考え方に基づけば、教育は精神主義に基づいたものになり、感性を高めるための芸術や文学などの教育や、瞑想、福祉実践などが重視される。
また宗教や哲学の教育なども重視され、悪い意味でのドグマ的な宗教学などではなく、哲学なども考えるプロセスを重視するものになってくる。
もし小池百合子を好意的に考えるとすれば、そのような嘘のプロフィールや権謀術数を駆使して、政治の世界で上手く立ち回って、権力のポジションを得たのであれば、
その地位を利用して、社会の福祉を増大するような結果を残せたのかという功利主義的な観点から、評価することも出来る。
嘘をつく癖はもう治らないから、それは仕方がないとして、少しはまともな、社会にとって有用な結果を出すことは出来るのかどうかという観点である。
但し、都知事になってからの小池百合子は、そうした功利主義的な意味での結果も残していないのである。
動機や嘘をつかない正しさなどは期待しないが、結果を少しは残せるのかということである。
小池百合子は小学生の時に『ウソも方便』という演題で、弁論大会で優勝したそうだが、この幼少時に既にその思想を自ら吐露している。
小池百合子は、おそらくアリスベイリーの7種光線論の観点から言えば、第3光線である。
アダムスミスやベンサム、マキャベリと同じように動機は重視せず、表面的な物質的な結果を重視するタイプの人間である。
このようなタイプの人間が、自分の動機を真に見つめ、内在的な動機、正しさについて検討するには限界があるため、功利的な成果で評価してあげなければならないのである。
もし小池百合子を好意的に評価するのであれば、そのような観点が必要である。
コメント
コメント一覧 (5件)
嘘をついてはいけない、とはすべての宗教や道徳の基礎だと思いますが…。
娘の友達に、卑怯な手段で他人のものを掠め取る優等生(生徒会長)がいます。母親は安定した社会的ステータスの高い仕事に就き、高そうな車を乗り回していますが、私はその母親が陰で何をしているか知っており、それで苦しんでいる人の相談に乗ってきました。でも彼女は無傷のまま暮らしています。
娘がその友達から受けた仕打ちを聞かされ、母親の悪事を思い出して、暗澹たる気持ちになってしまいました。
ジョーティッシュではよくカルマということが言われますが「天網恢恢疎にして漏らさず」というのは、何世代も後になってから発動することもあるのでしょうか? 自分や子供の代で問題が起きなくても、子孫が罰を受けるのでしょうか?
借金の返済を先送りしているようなものですね。
目には目を歯には歯を的な単純なものではないかもしれません。
平均的な人間の主観的な観点からは理解出来ないのかもしれません。
小池百合子に関しては、生まれつき、顔にアザを持って生まれ、父親に振り回されて、
自分も嘘をつき、嘘を隠すために更に嘘をつかなければならないという状況で、秘密がいつばれるか分からないので、常に安心できない、
常に何かを企てていないといけないとか、絶え間ない闘争の中に身をおかなければならないとか、
信頼関係を結べていないので友人が出来なくて孤独で、家族も身寄りもいないとか、既にその人生がカルマ的な結果だと思います。
小池百合子はメディアを味方につけるのに巧みで、常に自分がメディアを通じて世間にどう見えるかを計算しており、
テレビや出版物を通して、自分を膨らませて大きく見せるのは上手いですが、結局、テレビ映えがするだけで、テレビに映らない部分は張りぼてであるとか、youtuber的な発想があります。
見える場所さえ飾ればいいのだという感じです。
クールビズとか、メディア受けしそうなことを考えるのは得意です。
ですからゲッペルスのように宣伝、広告戦略に長けています。
そういう才能、手腕はあると思います。
世界の権力者を見ると、嘘のプロパガンダを大量に流し続けて、事実を捻じ曲げ、国際世論を自分の有利に導くのが巧みです。
日本人は、そうしたことが苦手です。
ですから小池百合子は、日本人というよりもユダヤ人や中国人に似ていると言えるかもしれません。
然し、政治の世界では、そのタイプの人間が頭角を表わします。
小池百合子に逮捕監禁されるような配置は見られませんが、学歴詐称疑惑が起こって、それによって常に脅かされています。安心の境地が得られないということです。
エジプトのピラミッドの上で、卒業した証拠として写真を撮影したが、それが逆に学歴詐称の疑惑を増す結果になってしまったり、綻びが出てきて、結局、嘘をついたカルマというものが、どこまでもどこまでも追いかけてくるという感じにはなっています。
あともう一つの観点としては、権力者というものは、国家や社会のあり方を大きく変化させたり、世界史をダイナミックに変動させる力の経路になることがあります。
ある意味、自然災害のような感じです。
権力者はそのような力があるので、目的を推進する中で、その妨害をしようとした人間が大怪我をしたり、死ぬ場合があります。
周囲の人間が忖度して、それを行なう場合もあります。
権力者が、そのカルマ的な結果として、自分のせいで死んだりひどい目にあった人と同じような目には目を歯には歯を的な報いを受けるかどうかは分かりません。
例えば、力を持つ人というのは、例えば、軍隊の司令官などがそうですが、国民を救うために1000人の兵隊を犠牲にするといった選択をしなければならないことがあったりします。
第二次世界大戦の時もアメリカがドイツ軍の暗号を解読したことが敵にばれないように味方の艦船が攻撃されても、そのまま見殺しにするといったことが行なわれます。
ある意味、権力を持つ人間というのは、通常の平均的な人間とは違った責任を持っているかもしれず、カルマ的な解釈も目には目を歯には歯を的な素朴なカルマの解釈にはならないかもしれません。
カルマというものがあることは分かったとしても、カルマの意味を知ることは、平均的な人間には、難しいと思います。
特に同じレベル感にある人間同士のカルマは、分かりやすい面があるかもしれません。
例えば、権力者同士のカルマというのは、利害関係の中で、同盟や敵対とか裏切りなど様々な関係から生まれたカルマがあって、人間的な分かりやすい面を持っているかもしれません。
ただ権力者と一般人の間のカルマということになると、一般人にとって権力者というものは、自然災害のような感じに体験されるかもしれません。
あと、小池百合子の6室に在住する火星というものは、明らかに修羅道にいると思います。修羅道とは争いの世界です。
そのような世界に身を置いて、決して安らぎが得られないということも彼女のカルマ的な結果なのだと思います。
あたかも約束の地を得るために絶えず闘争し続けなければならないユダヤ人のカルマに似ています。
「自分を傷つける人に対して復讐してはならない、自分が手を汚さずとも天が罰を与えてくれるから」とよく言われますが、小池さんは充分報いを受けている、という先生の御見立てを拝読し、納得しました。
くだんの生徒会長は、実際のところ、周囲から本当に好かれ慕われているとは言い難いし、陰で悪事を働くその母親も、人知れず何らかの報いを受けているのかも知れません。
卑近な人間関係の問題も、国家レベルの問題に置き換えると、却ってわかりやすくなることもあるのですね。ブレイディみかこ氏が「This is Japan 英国保育士が見た日本」の中で、ミクロの日常とマクロの政治を双方向的に繋げて考える、と言っているのと同じ手法ですね。
真摯にご回答頂き有り難うございました。