ロシアのウクライナ侵攻の可能性



米国のブリンケン米国務長官が「台湾侵攻は重大な結果招く」と中国を牽制する発言を行なっているが、安倍元首相も「台湾有事は日本有事」と発言し、緊張が高まっている。


来年2022年は、建国図や新月図で、軍事的な衝突が起きる可能性は既に別の記事に書いたが、もう一つ、ロシア情勢も緊迫して来ている。


ブリンケン米国務長官「台湾侵攻は重大な結果招く」 中国を牽制
2021/12/4 9:32 産経新聞

【ワシントン=渡辺浩生】ブリンケン米国務長官は3日、中国による台湾侵攻は「恐ろしい結果をもたらす」と述べ、台湾へ軍事的威圧を高める習近平政権を牽制(けんせい)した。ロイター通信とのインタビューで語った。

ブリンケン長官は、中国が台湾に侵攻しようとすれば「潜在的に破滅的な決断となる」と指摘。「多くの人命に恐ろしい結果をもたらすことになる危機を引き起こさぬよう、中国の指導者には極めて慎重に考えることを望む」と語った。

長官はまた、中国が軍事的な挑発を続け、台湾の国際的な孤立化を図ることで台湾海峡の現状変更に挑戦してきたと指摘。中国の攻撃に台湾が自衛する十分な能力を確保できるよう「断固とした関与」を続ける姿勢を強調した。

安倍元首相「台湾有事は日本有事」中国けん制 TPP台湾加入を支持
2021/12/1 20:08 毎日新聞

 自民党の安倍晋三元首相は1日、台湾のシンクタンク「国策研究院文教基金会」のイベントで講演し、中国が台湾に侵攻するなどの事態を念頭に「台湾有事は日本有事だ。すなわち日米同盟の有事でもあり、この点を習近平国家主席は見誤るべきではない」と中国をけん制した。

 オンラインでイベントに参加した安倍氏は、中国に関して「台湾に軍事的冒険を仕掛ければ、世界経済に重大な影響を及ぼす。(世界経済に深くかかわっている)中国は深手を負うことになる」と指摘。「私たちは経済力・軍事力を充実させ、決意を示し続けると同時に、中国に『国益を第一に考えるなら両岸関係には平和しかない』と繰り返し説かなければいけない」とも述べ、中国との対話にも力を入れるべきだという考えを示した。

 また、台湾が今年9月、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)への加入を正式に申請したことに対しては「国際秩序を維持するうえでTPPは重要だ。台湾にはその参加資格が十二分に備わっている」と述べ、全面的な支持を表明した。中国の新疆ウイグル自治区や香港、チベットの人権状況への対応について参加者から問われると、人権問題担当の首相補佐官に中谷元・元防衛相が就いたことに言及し「世界の国々と協調し、人権状況の改善のために発信する役割を果たしてくれると思う」と語った。【青木純】

CIAの分析では、ロシアがウクライナ国境に軍を増強しており、来年早々にも軍事侵攻する可能性を伝えている。


米国務長官がロシアに警告、ウクライナ侵攻なら「深刻な結果」
2021/12/3 0:42 Bloomberg

(ブルームバーグ): ブリンケン米国務長官はロシアに対し、ウクライナへの軍事行動を起こせば「深刻な結果」を招くことになると警告した。ロシアは、ウクライナの親ロシア派分離主義勢力への攻撃リスクが高まっていると主張している。

2日の米ロ外相会談前にブリンケン氏は、「ロシアによる新たなウクライナ侵攻計画を深く懸念している」と述べ、今が「重大な局面だ」と発言した。一方でロシアのラブロフ外相は、米国と北大西洋条約機構(NATO)が東方にこれ以上拡大した場合、ロシアにとって脅威になると述べた。

両者はストックホルムで30分会談し、バイデン米大統領とロシアのプーチン大統領による対話への道筋を付けたとみられる。インタファクス通信はリャブコフ外務次官の発言として、ロシア側は米ロ首脳電話会談を数日以内に実施することを望んでいると報じた。バイデン大統領は先週、ウクライナ危機についてプーチン大統領と近く話すだろうと語っていた。

ウクライナ国境付近にロシア軍が集結していると米国が指摘して以来、米ロ関係は緊張が高まっている。

ロシア大統領府のペスコフ報道官は2日、記者団に対し「ウクライナでの軍事行動のリスクはなお高い」と述べ、ウクライナ軍と分離主義勢力との間で「挑発的な行動がますます激化している」と続けた。


この情報が本当かどうかをロシアの建国図と新月図で調べてみた。



ロシアの建国図は、1990年6月12日に最高会議議長になったボリス・エリツィンがソビエト連邦を離脱してロシア共和国と改称して主権宣言を行なった時のチャートが使用されている。



(略)党内抗争に敗れた改革派のボリス・エリツィンはソ連体制内で機能が形骸化していたロシア・ソビエト連邦社会主義共和国を自らの権力基盤として活用し、1990年に最高会議(ロシア語版)議長となると、同年6月12日にロシア共和国と改称して主権宣言を行い、翌年にはロシア共和国大統領に就任した。1991年8月のクーデターではエリツィンが鎮圧に活躍し、連邦を構成していた共和国はそろって連邦を脱退していった。同年12月25日にはソ連大統領ミハイル・ゴルバチョフが辞任し、翌日12月26日ソビエト連邦は崩壊した。

1991年12月26日のソビエト連邦崩壊により、ロシア共和国が連邦から離脱してロシア連邦として成立し、エリツィンが初代ロシア連邦大統領に就任した。また、ソビエト連邦崩壊により世界規模のアメリカの覇権が成立し、当時はこれを歴史の終わりと見る向きも現れた。(略)

(wikipedia ロシア連邦より引用抜粋)

BVBでもこの建国図が使用されている。



ラグナは乙女座で、現在、ラーフ/月期である。





月は、11室の支配星で、6室支配の土星とコンジャンクトし、ラーフ/ケートゥ軸から傷つけられている。



従って、11室は周辺諸国との同盟関係などを表わしているが、これはかつては同じソビエト連邦を構成していたウクライナとの緊張関係を表わしている。



2014年にロシア系住民の多いクリミア半島で、住民投票でロシアへの帰属が選択されたとの名目で、ロシア軍が軍事侵攻し、クリミアを併合している。







ウクライナは、欧州連合(EU)や北大西洋条約機構(NATO)に入りたいが、ロシアはそれを阻止したいということで、ウクライナの親ロシア派分離主義勢力への攻撃リスクが高まっているとして、ウクライナ国境付近に軍を集結させている。



11室の支配星が傷ついている配置は、ソビエト連邦内で、連携していた近隣国との緊張関係を表わしている。



この11室の支配星である月を傷つけている6室支配の土星は、戦争の7室に在住する3、8室支配の火星にアスペクトして、6-8の絡みを生じていることから、ロシア連邦の建国図は、かなり好戦的で、外交的に緊張が多いものである。



プーチンが大統領に就任してから、米国との軍事的駆け引きがずっと続いているのは、この配置が表わしているかもしれない。



CIAが、来年、早々、ロシア軍がウクライナに軍事侵攻する可能性を伝えているが、来年の新月図が機能するのは、2022年4月1日以降である。



それまでは、2021年の新月図が有効である。







2021年の新月図を見ると、戦争を表わす7室や6室には特に惑星の配置はなく、戦争するような配置には見えないが、11、12室支配の土星が11室に在住している。



11室と12室が絡んでいることが分かるが、この近隣諸国であるウクライナが、西側諸国に陣営に奪われそうになっている状況を示しているかもしれない。



11室は友達、同僚を意味しており、同盟関係にある近隣諸国を意味しているが、その友人が西側諸国のグループに寝返りそうになっているということである。



2022年の新月図では、ラグナから見て、土星と火星が8室に在住しており、これは2022年のロシアが困難であることを示している。





8室は国家(政府)や国民の行き詰まりや災難、国家指導者の失脚などを表わすハウスであり、2020年のイタリアの新月図と同じ配置である。


2020年のイタリアは、新型コロナウィルスの蔓延で、壊滅的な状況に陥っている。



国家、国民の行き詰まり状態、2室を8室の支配星や6、11室の支配星が傷つけるため、国家の財政状態、国民の経済活動などに影響を被る可能性がある。



8室は戦争ではなく、国家の行き詰まり状態なので、戦争をする状況ではなく、国境付近での緊張はあっても本格的にウクライナへ軍事侵攻するような配置には見えない。







因みにこのロシア連邦の建国図では、ラーフ/月期(2021年7月27日~2023年1月26日)、ラーフ/火星期(2023年1月26日~2024年2月13日)と続き、マハダシャー木星期に移行する。



ラーフ/月期は、2023年まで続くため、ウクライナ情勢の緊張は続いて行きそうだが、その後のラーフ/火星期も火星が、3、8室支配で、戦争の7室に在住し、6室支配の土星からアスペクトされている為、軍事的緊張が続いて行きそうである。



然し、そのラーフ期が、2024年で終了し、その後は、4、7室支配で10室に在住する木星期に移行していく。



この木星期のロシアは、あまり好戦的には見えない。



正常な外交関係、国家運営を行なっているように見える。



従って、2024年頃を境に世界が変わっていく様子が見える。




これは、例えば、ドイツの建国図を見ても同じである。





ドイツも2024年末から木星期に移行していくが、木星はナヴァムシャでもダシャムシャでも9室支配で9室に在住しており、9室はマンデン占星術においては、国家の司法制度や法整備、憲法に基づいた正しい国家運営や社会正義、科学の発展などを意味するため、文化的な発展を示唆する配置である。



日本においても既に述べているように2024年は新札切り替えのタイミングであり、金融システムが大きく変わる可能性を示唆しており、国家や国民のアイデンティティーが一変する可能性を示唆している。



2024年と言えば、土星が2023年の初めに水瓶座に入室してからの1年後である。



つまり、土星が水瓶座に入室してから、国際社会が急速に緊張緩和に向かい、現在の独裁者が国家主権を巡って対立する状況が終焉していくと考えられる。



おそらく世界経済フォーラム(ダボス会議)が言う「グレートリセット」が起こるなら、このタイミングではないかと思われる。




この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!

コメント

コメント一覧 (3件)

  • ロシアがインドと協力体制にあるとの報道が目立つので、気になってインドの2022年の新月図を出してみると、ロシアと同じ配置になるんですね(8室山羊座に火星土星)

    インドはロシアと元々親密だった歴史が続いているとヤフーニュースのコメント欄に書かれているのを見て、新月図がモスクワとニューデリーで同じなら、似たような事態に遭遇し、似たような境遇に毎年なっているということになるとも考えられますね

    建国図がそもそも違うので、根本的には全く違う二カ国ですが、その年に遭遇する出来事は似ている可能性が高く

    ロシアとインドの親密な関係は今後も続いていくのかもしれないと新月図から感じました
    • 念のため調べたら、2021年の新月図はラグナが違いました。早とちりです

      2022年は重なるということで、現在の協力体制が目立つということなのかもしれないですね
      • 経度が似ていれば、ラグナが同じになるため、似たような状況になる可能性というのはありますね。


        但し、新月図が似ていれば協力体制が生じるという考え方が成り立つかは分かりません。


        建国図の相性とか別の要因によるものであるかもしれません。



        例えば、基本的な所で言えば、ラグナの位置関係などです。


        この記事で述べたようにロシアは乙女座ラグナの建国図ですが、インドは牡牛座ラグナで、5/9の友好関係にあります。


        然し、例えば、インドとパキスタンは、インドが牡牛座ラグナで、パキスタンが牡羊座ラグナです。


        建国したタイミングがほぼ同じで、インドは占星術師によって、パキスタンの建国時から少し遅らせて建国され、ラグナが牡牛座になったという有名な話がありますが、


        その為、ラグナの位置関係が、2/12の隠れた敵対関係になりました。


        他の惑星が在住する星座はほぼ同じです。


        ですからラグナの位置関係というものが、国家間の友好敵対関係をもたらすのに大きな役割を果たした可能性があります。


        因みにアメリカの建国図は獅子座ラグナで、中国は山羊座ラグナで、6/8の公然とした敵対関係です。


        これは現在の軍事的緊張や朝鮮戦争がアメリカと中国の戦争であったことなどを考えると理解できます。


        但し、中国の山羊座ラグナから見て、アメリカの獅子座ラグナは8室である為、中国はアメリカにこれまではおとなしく従ってきたということです。


        アメリカから見て中国は6室である為、中国が民主化すると余裕の態度で楽観視してましたが、中国にとってアメリカは天敵であって、一貫してアメリカを打倒することを目標にして来たという違いなども興味深い所です。


        乙女座ラグナのロシアと、獅子座ラグナのアメリカとの関係は、2/12の隠れた敵対関係で、アメリカはロシアの足を引っ張る所があります。


        冷戦終結後、ロシアとアメリカは、それ程、敵対関係ではなかったですが、然し、例えば、ウクライナを西側陣営に組み込むなどで、背後からロシアの足を引っ張る感じは出ています。



        日本とアメリカは戦後、同盟国になりましたが、獅子座ラグナのアメリカに対して、日本は射手座ラグナで、5/9の公然とした友好関係です。



        中国の山羊座ラグナから見て、日本の射手座ラグナは12室である為、日本は中国とは2/12の関係で、隠れた敵対関係になってます。

コメントする

CAPTCHA