先日、台湾女優リン・チーリンとEXILE・AKIRAの結婚が報じられたが、お笑い芸人・山里亮太と女優・蒼井 優の意外な結婚に引き続き、この結婚も非常に意外な結婚であった。
EXILE AKIRAが台湾人女優の林志玲と結婚 2019年6月6日20時0分 日刊スポーツ EXILEのAKIRA(37)と、台湾人女優の林志玲(リン・チーリン=44)が6日、結婚したことを公式ホームページで発表した。 2人は11年の舞台「レッドクリフ ~愛~」で共演し、AKIRA演じる主人公・周瑜の妻でヒロインの小喬役をチーリンが演じたことをきっかけに知り合った。同年、雑誌「月刊EXILE」で対談も行うなど、その後長く友人として付き合いを続けてきたが、昨年末に真剣交際に発展。約半年間の交際をへて、ゴールイン。これまで交際報道はなく、静かに愛を育んでいた。 2人はこの日、台湾で婚姻の手続きをしてから、都内の区役所にも婚姻届を提出。それぞれ公式ホームページなどを通じてファンに結婚を報告した。挙式・披露宴は未定で、チーリンは妊娠はしていない。 AKIRAは「どんな時も、ありのままの僕を笑顔で受け入れてくれる大きな優しさに、心から幸せにしたいと真摯(しんし)に思いました」。チーリンも「どんな時も『仲間を大切に、常に夢を抱き強く前進する姿』『いつも積極的で地道に努力する姿』『自分は未熟者だからこそ、得るものがたくさんある』と言いながら、毎回、未知なる挑戦に怖がらずに強く挑んでいく姿勢に勇気をもらい、何よりさわやかで温かく、男らしさの中に子どもらしさが人柄に私はひかれました」と、結婚を決意した思いをつづった。 AKIRAは、17年にマーティン・スコセッシ監督のハリウッド作品「沈黙-サイレンス-」に出演するなど、海外での活動にも積極的で、今年に入ってからは米ロサンゼルスに拠点を移している。チーリンは、学生時代にカナダ留学経験があり英語をはじめ、日本での活動も多く日本語も堪能。普段のお互いの会話は日本語がメインでありながら、中国語や英語も交えながらコミュニケーションをとっているという。 現在はそれぞれの活動拠点が異なるため、住居などは今後決めていく予定という。AKIRAは「表現者としてこれまで以上に自覚と責任を持って、芸道に精進してまいります」。チーリンも「愛を信じていれば、誰でも幸せをゲットできるということを、これからの活動を通じて少しでもお届けしていきながら、恩返しをしていけたらと思います」と決意も新たにした。 EXILEメンバーの結婚は、HIRO、松本利夫、TAKAHIRO、USA、MAKIDAI、TETSUYAに続いて7人目となった。 |
リン・チーリンと言えば、台湾を代表する国民的女優で、ジョン・ウー監督作品『レッドクリフ』のヒロイン・小喬役を演じた辺りでは、国際映画スターの貫録が伺えた。
またリン・チーリンは女優としての顔だけではなく、語学も堪能で、芸術大学で講師も勤めた経験も持ち、慈善団体の代表も務める才色兼備なインテリである。
従って、何故、EXILE・AKIRAといった知名度の低い格下のダンサーと結婚するのかと意外に思ったのだが、実際、同じように感じた人は多いらしく、ネット上では、格差婚ではないかといった声も聞かれる。
EXILE・AKIRAというのは、今回の報道で初めて知った方も多いと思われるが、リン・チーリンのことは前から知られており、有名である。
芸能界での地位も収入面に関しても完全にリン・チーリンの方が上のようである。
そうした今回の結婚について、リン・チーリンのチャートを吟味することで理解が可能である。
私は以前、種々検討の結果、リン・チーリンのラグナを天秤座に修正している。
(2016年7月30日付けの記事『台湾女優リン・チーリンについて』参照)
天秤座ラグナに設定すると、7室支配の火星がラグナに在住しているが、これは男性の方から猛烈に求婚される配置である。
これまで数々の富豪からの猛アタックを受け、ジェリー・イェンというイケメン・アイドルとの交際なども噂されている。
ジェリー・イェンとは、10年間恋愛関係にあったが、結婚には結びついていない。
理由としては、ラグナに在住する火星は、月から見た7室の支配星でもあるが、6室の支配星と6-7の星座交換をしているからである。
従って、リン・チーリンは、富豪から求婚された際も仕事を優先して考えるため、結婚には至らないことが多かったと考えられる。
常に相手よりも優位に振る舞い、相手を振り回し、自分の立場に従属させ、自分よりも相手を下に扱うため、相手が困難を感じて去っていくか、縁談が破局することが多かったのである。
つまり、リン・チーリンの結婚運とは、そのような天秤座ラグナ的なイケメン男性と交際相手を変えては何度も交際を繰り返してきたが、結婚には至らない傾向があったと言える。
そして、相手が去っていく場合、相手が非常に悪態をついて去っていく場合も多い。
例えば、以前の記事でも書いたが、香港のエディソン・チャンという俳優から「このビッチは超醜い。まるでクソのような臭いがする」と罵られたのである。
このエディソン・チャンはルックスから見た所、いかにも天秤座ラグナの俳優であるが、おそらくリン・チーリンとの関わりにおいて、相当嫌な経験をしたに違いないのである。
おそらく、リン・チーリンからペットのように扱われて、屈辱を味あわされたのである。
因みに女性を罵る男性とは、女性に好意を持って接近したものの、非常に屈辱的な経験を味あわされた結果、猛烈に攻撃に転じるというパターンが多い。
好意が大きければ大きいほど、それに反比例して、強烈な怒り、罵り、恨みや復讐心に転化するのである。
リン・チーリンは、2013年3月からマハダシャー木星期に移行しているが、それまではマハダシャーラーフ期であった。
ラーフは2室で減衰しているが、ディスポジターの火星がラグナに在住していたり、またラーフが高揚する星座の支配星(金星)が月からケンドラに在住しているため、ニーチャバンガラージャヨーガを形成している。
7室から見て8室にラーフが在住している場合、パートナーがリン・チーリンに対して、結婚願望を持つ配置である。
マハダシャーラーフ期において、数々の求婚を受けたのはその為である。
然し、ラーフは8室を傷つける為、結婚願望を持つ相手に対して、リン・チーリンは、同棲生活や満足の行く結婚生活を与えることが出来ない。
おそらく仕事を優先するため、そうならざるを得ないのである。
そうすると、結婚願望を持った相手は、相当に苦しむ結果となり、大変な幻滅や苦しみを味わう結果となる。
8室にラーフがトランジットする時を調べて見れば分かるが、非常に人からの親切を渇望するもののその親切が得られなくて苦しむ時期であり、甘えや親切にされたい願望が磨り減らされて、摩耗していく時期なのである。
そのようにして、リン・チーリンに求婚した相手は、散々な想いをして去っていくことになったのである。
そうした時期を過ごした後で、2013年3月からマハダシャー木星期に移行しているが、木星はラグナから見て3、6室支配で5室に在住している。
これは格下の相手(6室)との恋愛(5室)を表わす配置である。
月から見ると木星は8、11室支配で10室に在住しており、仕事場(10室)において頼る相手(8室の支配星)を表わしている。
つまり、リン・チーリンは、出生図のレベルでは、格下の相手に同時に依存するような関係性に入ったのである。
マハダシャーラーフ期は、ラーフはラグナロードの金星とコンジャンクトし、10室支配で高揚する月のアスペクトを受け、9室支配の水星や11室支配の太陽とコンジャンクトして、ラージャヨーガを形成している。
従って、非常に収入が良く、また稼ぎたいという欲望も強かった時期である。
自分が望まなくても富豪たちがいくらでも求婚してきた時期である。
然し、木星期は、木星が3、6室支配の為、格下の男性と付き合わなければならない時期であり、また木星は水瓶座に在住している為、彼女自身がリベラルで平等主義な考え方に変化したとも言える。
また木星期になってから、盛んに日本のテレビドラマなどにも出演するようになったが、これ自体が、仕事のレベルを落とした印象である。
木星をラグナとすると、7室支配の太陽が10室蠍座に在住しているため、それで、EXILE・AKIRAの主演舞台『レッドクリフ-愛-』で共演したAKIRAとの職場結婚なのである。
木星から見ると、10室蠍座に5室支配の水星、7室支配の太陽、4、9室支配の金星、ラーフなどが在住しており、金星は3、10室支配の火星と9-10の星座交換をしている。
木星からの配置は良いが、マハダシャー木星自体は、ラグナから見ても月から見ても機能的凶星であり、明らかにリン・チーリンの仕事運のレベルは低下したのである。
それで、『レッドクリフ-愛-』という格下の舞台で、EXILE・AKIRAと共演して結婚することとなった。
これ自体が、マハダシャー木星期の運気の低下の結果として、全体的にレベル、パフォーマンスが落ちた結果なのである。
但し、ダシャムシャ(D10)を見ると、木星は高揚しているため、木星期は仕事には今後も恵まれると思われるが、ラグナや月から見て、機能的凶星となる結果は明らかに顕現していると考えられる。
現在、リン・チーリンは、木星/水星期であり、ナヴァムシャのラグナを特定するには、木星や水星がナヴァムシャにおける結婚に適したハウスに在住している必要がある。
ナヴァムシャのラグナの取り得る範囲は、天秤座から双子座までである。
ナヴァムシャのラグナ
そして、種々検討の結果、おそらくナヴァムシャのラグナは、水瓶座ではないかと思われる。
ナヴァムシャのラグナを水瓶座に設定すると、ラグナに2、11室支配の木星が在住しているため、木星期に結婚したと考えることができる。
木星は結婚生活の2室を支配し、また結婚運を示す分割図であるナヴァムシャのラグナに在住している。
アンタルダシャーの水星は月から7室(パートナー)に在住しており、このタイミングでの結婚を示唆している。
語学の才能
リン・チーリンは、語学が堪能で、台湾語の他に標準中国語、英語、広東語、日本語など数か国語を話せるという。
2000年に日本へ短期留学(3ヶ月間)し東京渋谷の語学学校で日本語を学習。台湾語、標準中国語、英語、広東語、および日本語を解する。NHK「英語でしゃべらナイト」出演時にNHKアナウンサーとのインタビューにて流暢な英語と簡単な日本語を披露したほか、2010年にはテレビドラマ『月の恋人?Moon Lovers?』や民放番組のインタビューでほぼ日本語での応対を披露している。 (wikipedia 林志玲) |
このように語学の才能がある場合、5室や5室の支配星にケートゥが絡んでいることが考えられるが、出生図では、月から見た5室支配の水星にラーフ/ケートゥ軸が絡んでいる。
ナヴァムシャでも月から見た5室にケートゥが絡んでいることが望ましいが、水瓶座ラグナに設定すると、ケートゥが5室に在住する配置となる。
また月から見た5室支配の金星にもラーフ/ケートゥ軸が絡んでいる。
2000年に日本に語学留学した時、ダシャーはラーフ/土星期である。
出生図では土星はラグナから5室の支配星、月から見て9室の支配星であるため、この時期が留学の時期であったことが分かる。
土星のディスポジターは9、12室支配の水星で、月から見た5室支配の水星であり、水星はラーフ/ケートゥ軸に絡んで語学を表わしている。
ナヴァムシャでは、土星は1、12室支配で4室に在住しているが、ディスポジターの金星は月から見て5室支配でラーフ/ケートゥ軸に絡んでいる。
やはり、土星は月から見た5室に在住し、ディスポジターの金星はラグナから見た9室の支配星であるため、外国への留学を表わしている。
因みにリン・チーリンは、カナダへ留学し、トロント大学で西洋美術史と経済学の学士号を取得しているが、ナヴァムシャで、5室支配の水星にラグナロードの土星がアスペクトする配置は歴史学への適性を表わしており、5室に金星もアスペクトしていることから美術史の学習につながったと考えられる。また5室に在住する火星、そして木星のアスペクトは経済学への適性を表わしていると考えられる。
モデルデビュー
1997年のマハダシャーラーフ期が始まったばかりのラーフ/ラーフ期にモデル業を開始し、しばらく兼業で活動したのち、2002年にモデルとして専業デビューしている。
そして、早くも2年後のエステサロンのテレビコマーシャル出演を機に大ブレイクして、以後、台湾メディアを連日賑わす人気モデルとなったという。
このように短期間で成功したことは、ラーフがナヴァムシャの11室に在住し、9、11室支配の金星とコンジャンクトし、3、10室支配の火星からもアスペクトを受けて、11室でケンドラとトリコーナの支配星と絡むことで、ラージャヨーガを形成しているからではないかと思われる。
ラーフは3、10室支配の火星からアスペクトされている為にモデルの仕事(3、10室)でのブレイクなのである。
11室に在住する凶星というのは、ウパチャヤの凶星であるが、11室の場合、時間の経過と共に改善していくというよりも最初から成功していく配置である。
ラーフ/金星期
このようにラーフは11室で、ラージャヨーガを形成している為、マハダシャーラーフ期に彼女は、女優、モデルとして最高の成功を収めたのである。
特にその成功の最大のものが、ジョン・ウー監督作品『レッドクリフ』のヒロインにあたる小喬役を演じたことである。
2007年3月から中国河北省で撮影を開始して100億円近くの巨額を掛けて製作されたこの映画は、翌2008年7月から台湾や中国などで公開となったが、撮影中も公開時もラーフ/金星期である。
ラーフ/金星期は、その後の成功の最初のタイミングであり、社会デビューの時期である。
この映画への出演の後で、『トレジャー・オブ・エンペラー 砂漠の秘宝』(2009年)、『決戦刹馬鎮』(2010年)、『ラブ・オン・クレジット』(2011年)、『ゴールデン・スパイ』(2012年)と各種中国映画や香港映画への出演を重ねているが、これらの作品は、ラーフ/太陽、ラーフ/月、ラーフ/火星期の作品である。
やはり、ラーフ/金星期のジョン・ウー監督作品『レッドクリフ』のヒロイン役が、最も話題性や作品のステータスが高かったと思われる。
日本のテレビドラマ『101回目のプロポーズ』(1991年)が『101回目のプロポーズ ?SAY YES?』として中国で2012年に映画化された時、中国の下着メーカー「都市麗人」からのイメージキャラクターとして起用され、2013年に日中合作映画『スイートハート・チョコレート』では、大韓民国の「光州国際映画祭」最高賞にあたる審査員大賞を獲得するなどしているが、この頃は、金星/火星期である。
火星は11室に在住する4、9室支配の金星からアスペクトを受け、また火星自身も11室にアスペクトしている為、この時期に高い評価を受けたと考えられる。
ダシャムシャ(D10)を見ると、ラーフは10室に在住し、ディスポジターの木星は5室で高揚している為、マハダシャーラーフ期は、キャリア上の上昇の時期である。
wikipediaによれば、リン・チーリンが、2000年代を通して台湾芸能界を瞬く間に上り詰めていったその様は、当地の学者らをして“林志玲現象”と言わしめたというが、2000年代は、主にマハダシャーラーフ期であり、それはラーフがナヴァムシャの11室で4、9室支配のヨーガカラカの金星とコンジャンクトし、3、10室支配の火星からアスペクトされて、ラージャヨーガを形成していたからである。
そして、この11室は射手座であり、射手座は上昇と下降の星座であり、その上昇力というものが、極めて強く現れる星座である。
一躍スターダムに躍り出るといった成功の仕方は、この強い射手座11室がもたらしたと考えられる。
落馬事故
因みにリン・チーリンは、2005年7月8日に撮影中に落馬し、肋骨6本を折る重傷を負っている。
この時のダシャーは、ラーフ/水星/土星期である。
2005年7月8日、中国・大連でCM撮影中に落馬。結果、肋骨6本を折る重傷を負うに至る。全治2ヶ月の診断を受けて入院。それから半年間にわたって休業に入る結果となった。この入院休業期にはマスメディアによる報道が過熱し、「彼氏が花束を持って駆けつけた」「整形した胸が破裂」などの憶測報道が乱舞、結果、所属事務所の代表者が報道自粛を求める声明を発する事態ともなった。中国における知名度を一気に上昇させるきっかけとなった事件でもあった。 (wikipedia 林志玲) |
この時、注目すべきは、ラーフは生来的凶星で、ラーフと水星は絡んでおらず、水星はラーフから見てマラカの7室を支配して8室に在住しており、2、3室支配のマラカの土星からアスペクトされている。
また水星のディスポジターである月は、ラーフから見てマラカの2室に在住し、火星からアスペクトされている。
ラグナから見ると水星は6室(怪我、事故)に在住し、土星からアスペクトを受け、ディスポジターの月は12室(入院)に在住している。
ラーフから見て、水星が8室に在住して、マラカの土星から傷つけられていることは重要だが、ラグナから見て水星が6室に在住し、ディスポジターが12室に在住していることも重要である。
このラーフ/水星期に事故が起こったことは、ナヴァムシャのラグナが水瓶座であれば説明することが出来る。
出生図では、ラーフと水星はマラカの2室に在住し、月からみてもマラカの7室に在住している。
このラーフ/水星期に落馬をして重傷を負ったが、この時期に報道が過熱して、中国における知名度を一気に上昇させたというのは、ダシャムシャ(D10)で、水星が5室に在住し、ラグナロードで10室支配の高揚する木星とコンジャンクトして、5室支配で11室に在住する月からアスペクトされているからではないかと思われる。
5室支配の月は5室にアスペクトバックしており、月と木星はガージャケーサリヨーガを形成し、水星はそのヨーガの中に参加している。
ダシャムシャで水星は非常に強力なラージャヨーガを形成している。
水星は5室は10室から見た8室であり、仕事の中断のハウスであるが、星位は強く、また5室は幸福なハウスであるため、知名度は上がったということではないかと思われる。
こうして見てくると、ナヴァムシャのラグナは水瓶座で良さそうである。
ナヴァムシャで、3、10室支配の火星が5室に在住し、4、9室支配の金星がアスペクトする配置が、モデル、映画女優として成功する配置である。
そして、ダシャムシャのラグナは、魚座で良さそうである。
EXILE・AKIRAとの結婚について
このようにナヴァムシャ(D9)とダシャムシャ(D10)が説明出来た段階で、それらのラグナで、木星/水星期に生じたEXILE・AKIRAとの結婚がどう解釈できるかである。
出生図では、ラグナからみて木星は6室の支配星で、格下の相手、あるいは、部下、愛人を意味しており、月からみて8室の支配星であるため、支配者、頼る相手を表わしている。
アンタルダシャーの水星はラグナから結婚生活の2室に在住し、月から見ても結婚生活の2室の支配星で7室に在住している。
そして、現在、木星と土星は、ラグナから見た2室とラグナロードの金星(7室から見た7室の支配星)と月から見た2室と7室にダブルトランジットしている。
マハダシャーの木星には、やや問題があるが、結婚のタイミングとして理解することが出来る。
結婚生活の2室が強調されることは、自分の両親や実家の環境に関わって欲しいという状況を表わしている。
つまり、EXILE・AKIRAを自分の実家や生活環境に関わって欲しい存在、実家の家族にとって婿養子的に考えているのである。
ナヴァムシャ(D9)を見ると、木星はラグナに在住して、結婚のタイミングを表わしているが、アンタルダシャーの水星は5室支配で6室に在住し、6室支配の月と相互アスペクトしている。
水星は月から見た7室に在住して結婚を表わしているが、同時にラグナからみて6室に在住している。
この配置が、おそらくリン・チーリンとEXILE・AKIRAとの結婚がちぐはぐな印象で、格差婚として酷評されている理由ではないかと思われる。
水星が6室に在住して、6室支配の月によってアスペクトされる配置は、格下の相手のお世話をする配置である。
5室の支配星は恋愛感情を表わしているが、6室に関わることで、5-6の絡みが生じており、恋愛感情の傷や恋愛における失意を表わしている。
つまり、水星が月から7室に在住する配置は対等なパートナーとしての存在を表わしているが、ラグナから見て6室に在住する配置は、最初から格下の相手に対応する疲労感、不調和、意見の不一致を若干、抱えているということである。
リン・チーリンは、マハダシャーラーフ期には、特に交際相手に不足することはなく、富豪やアイドルから絶えず追いかけられる存在であった。
しかし、マハダシャー木星期になって、そうした状況が終わり、ナヴァムシャにおける2室(結婚生活)支配でラグナに在住する木星が象徴するように自分の実家や生活環境に関わってくれる相手との結婚を望むようになったと考えられる。
そして、木星/水星期に結婚するということは、水星が6室に在住しており、そこには多少の妥協があるということである。
リン・チーリンの主観の中では、もう40歳も超え、キャリア上のピークも超えた為、この辺りで、そろそろ身を固めたいということなのである。
出生図では、マハダシャー木星に不調和があり、水星は月から見て5室支配で7室に在住し、ラグナから見て9室支配で2室に在住し、調和的な相手を表わしている。
然し、ナヴァムシャでは、木星は2室支配でラグナに在住して結婚生活を表わしているが、木星は同時に11室(6室から見た6室)の支配星でもあり、またアンタルダシャーの水星は6室に在住して、6室の支配星と相互アスペクトしている。
また水星は12室支配の土星からアスペクトされている。
従って、アンタルダシャーに不調和が存在する。
そうした意味で、この結婚は妥協した結果ではないかと思われる。
結婚に対する格差婚としての酷評や、若干の違和感というものは、こうした配置が物語っている。
ダシャムシャ
ダシャムシャでは、マハダシャーの木星は5室で高揚し、7室支配の水星と5室でコンジャンクトしている。
これは演劇(5室)で共演したパートナー(7室の支配星)と本当の恋愛(5室)に陥って結婚する配置と言うことが出来る。
リン・チーリンとEXILE・AKIRAの場合、舞台で共演することは、仕事でもあるため、それが仕事運として、ダシャムシャの中に現れることは十分に考えられる。
EXILE・AKIRAのラグナについて
因みにリン・チーリンは木星/水星期に結婚しており、ナヴァムシャにおいて、アンタルダシャーの水星が月から7室の蟹座に在住している。
ナヴァムシャにおいて、ラグナから見た7室支配の太陽は天秤座に在住している。
従って、パートナーは、蟹座、あるいは、天秤座が強調される可能性がある。
例えば、これはパートナーのラグナや月が蟹座や天秤座に在住しているといった形を検討することになる。
仮にEXILE・AKIRAのラグナを蟹座に設定すると、3室(踊り、パフォーマンス)に金星、土星、木星が集中し、5、10室支配の火星が3室にアスペクトしている。
3室の支配星が2室に在住する配置は、ダンスで稼いだり、事業を起こす配置である。
またラグナにラーフが在住し、7室にケートゥが在住する配置は、外国人と結婚する配置であり、また7室支配の土星が3室に在住する配置は、芸能関係者と結婚する配置である。
蟹座は7室の支配星が土星になるため、年上と結婚する傾向があり、9室の支配星が3室に在住する配置は、師匠からダンスを習う配置である。
ラグナロードの月は11室で高揚しているが、これは7室をラグナとすると、7室支配の月が5室で高揚しているため、パートナーは好きな相手と結婚する、つまり、恋愛結婚を表わす配置である。
月が高揚していることは、大恋愛であることを物語っており、また月は感情情緒を表わし、ロマンチックな惑星である。
従って、EXILE・AKIRAは、相手の女性に情熱的な恋愛感情を抱かせる配置ということができる。
2002年にクラブで踊っていたところをスカウトされ、2003年10月にEXPGに立ち上げスタッフとして携わり、東京校のインストラクターとなっているが、2002年はマハダシャーラーフ期になった後のラーフ/木星期である。
※EXPG STUDIO・・・ダンス、ヴォーカル、演技など、エンタテイナーを育成するダンススクール
またラグナロードの月が11室で高揚する配置は、高い評価を受けたり、高い肩書きやステータスを得る配置であるが、EXILE・AKIRAは、2017年1月、EXPGの取締役に就任しているが、この時が、ラーフ/火星期である。
ラーフ期は、EXPGにスカウトされ、最終的にはEXPGの取締役に就任しているが、このような高い肩書きが得られるのは、ラーフのディスポジターが11室で高揚しているからではないかと思われる。
EXILE・AKIRAは、2011年に舞台「レッドクリフ ~愛~」で共演した時にリン・チーリンと知り合い、それ以降、交際を続けてきたというが、この共演した時のダシャーが、ラーフ/金星期である。
そして、ラーフ/金星期が終わった後も、マハダシャーラーフ期の後半において交際を続けてきたようである。
ラーフはラグナに在住しており、7室から見た7室にラーフが在住しているため、やはり外国人との交際を表わす時期である。
現在(2019年6月)、木星/土星期であり、土星は7室の支配星で3室に在住しており、同じ芸能関係者(女優)で、年上の女性(土星)と結婚したことを表わしている。
トランジットの土星と木星は、月から見た7室、ラグナから見た5室と、ラグナロードの月(7室から見た7室)にダブルトランジットしているため、恋愛や結婚のタイミングである。
問題は、ナヴァムシャ(D9)のラグナが本当に水瓶座で間違いないのかということである。
例えば、木星/水星期の解釈として、水瓶座ラグナにとっての6室に在住する水星ではなく、魚座ラグナにとっての7室支配で5室に在住する水星の場合、解釈が全く変わってきてしまう。
ナヴァムシャのラグナが水瓶座で間違いがないかどうかは更に検討が必要である。
コメント
コメント一覧 (2件)
彼女は子供がとても好きなようです。インタビューでも「子供が好きだ」と語っています。
https://www.youtube.com/watch?v=Ee0qogtfZRo
出生図でアセンダントからみた5室に木星が入っています。5室の象意は「子供」です。木星の象意は「子供」「大勢の」です。
月から見た10室に木星が在住しています。したがって、彼女には教える能力があることを示しています。
動画や写真では、彼女が子供たちに囲まれて幸せそうな表情をしているのを見ることができます。
ですから出生図は、彼女の性格や行動をよく示していると思います。
ナヴァムシャにも彼女の「子供好き」という性格や行動を示す何かがあるのではないでしょうか?
この情報は、ナヴァムシャのラグナを特定するうえで参考になりませんか。
おそらくNGOとかNPOなどの非営利活動を行っていると思います。
それについては水瓶座が関係してくる可能性があります。
木星が出生図とナヴァムシャでヴァルゴッタマですが、ナヴァムシャでは、どのハウスを支配して、どのハウスに在住しているかが重要です。
例えば、D9のラグナを魚座にすると、1、10室支配の木星が12室水瓶座に在住している配置は、私財を投じて、慈善基金を起ち上げて、児童福祉の活動を行なう配置に見えます。
12室は海外を表わしており、自ら献金をして海外で子供の福祉に関係する仕事を行なっているということです。
5室支配の月が11室に在住し、4、7室支配の水星が5室に在住して、4-5、5-7のラージャヨーガを5-11の軸で形成する配置は、仕事上の成功と富を表わす非常に強力な配置です。
この配置だと7室支配の水星が5室に在住し、蟹座の男性との恋愛結婚を意味しており、特に私が書いたような格下の存在といった象意は出て来ません。
ラグナから見た10室に3、8室支配の金星が在住し、火星からアスペクトされている配置は、スキャンダルが直ぐに公になる配置です。
確かに彼女の過去の男性遍歴の数々がネット上に掲載されており、それらは公にされたスキャンダルといった意味合いを持ちます。
然し、この配置にした場合、マハダシャーラーフ期に成功した根拠というものが少し失われ、ラーフが3、8室支配の金星とコンジャンクトし、2、9室支配の火星と相互アスペクトする配置には、何らかラージャヨーガは形成されていません。
ラーフ期は大変な成功を収めましたが、それをどう考えるかが問題です。
ラーフはメディアの3室支配の金星とコンジャンクトしており、メディアの仕事(モデル、女優)を表わしていますが、8室の支配星ともコンジャンクトしているため、スキャンダルが絶えないといった印象です。
但し、火星は2、9室支配で4室に在住し、ケートゥとコンジャンクトし、エディソン・チャンから罵られた事件は、木星/土星期の出来事でしたが、魚座ラグナだと土星が11、12室支配で3室に在住する為、評判を貶められる出来事という意味で、説明可能です。
魚座ラグナだと、木星/水星期に結婚した理由もすんなり説明出来ます。
D9で、木星はラグナの支配星で、水星は7室の支配星だから結婚したという訳です。
また水星は7室支配で5室に在住しているため、恋愛結婚なのです。
因みに私は、EXILE・AKIRAのラグナを蟹座に設定しましたが、ラグナロードの月が11室で高揚する配置は、パートナーが強い恋愛感情を抱くという説明をしました。
EXILE・AKIRAのチャートでは、それが説明できるのにリン・チーリンのチャートではそれが説明できないというのはおかしいため、魚座ラグナで7室支配の水星が5室の蟹座に在住していると考えた方がよさそうです。
そして、決定的なのは、リン・チーリンが撮影中に落馬事故を起こした件が説明できるかどうかです。
この事故が起きた時、ラーフ/水星期でした。
水星は乗り物の4室の支配星で、マラカの7室の支配星でもあり、11、12室支配のマラカの土星からアスペクトされ傷つけられています。
またラーフは仕事の10室に在住し、ラーフにコンジャンクトする3、8室支配の金星に火星が4室からアスペクトする配置は、撮影中の予期しなかった突然の事故を表わしているように見えます。
金星は乗り物の表示体ですが、その金星が3、8室支配で、ラーフとコンジャンクトし、火星からアスペクトされることで、激しく傷ついており、それが、馬(乗り物)からの落馬を意味していたと考えれば納得できます。
射手座には高い所からの転落という象意があるため、それで傷ついた射手座の象意、そして、傷ついた乗り物を表示する金星の象意として、落馬事故をもたらしたと思います。
このように見てくると、リン・チーリンのナヴァムシャは魚座ラグナの方が正しそうです。
例えば出生図では7室支配の火星が天秤座ラグナに在住し、月から見た7室支配の火星も天秤座に在住して、天秤座の男性との交際を示唆しますが、
ナヴァムシャを魚座ラグナにすると、6室支配の太陽が8室で減衰する形になり、パラシャラの例外則によるラージャヨーガ的な効果が生じ、ヴィーパリータラージャヨーガが形成されていますが、これは例えば、天秤座にラグナや月が在住する目下の者からの保護や恩恵といった意味合いになります。
つまり、天秤座の人物は、彼女にとって害は与えないとは言っても二重否定の法則などで、かなり癖のある印象です。
人間関係における支配と服従など不調和な関係性を意味しています。
不調和であるが二重否定によってそれが彼女にとっては良く働くといった象意になります。
一方で、7室支配の水星は5室に在住している為、蟹座ラグナや蟹座に月が在住するような蟹座を象徴する人物とは、恋愛関係で、しかも5室支配の月がアスペクトバックしていることを考えると、かなり質の高い恋愛を意味しており、まさに恋愛結婚を表わす配置です。
そうすると、EXILE・AKIRAとの恋愛結婚は、全く対等な恋愛結婚といった評価になります。
但し、この結婚に対して、格差婚といった酷評が多いのは、11、12室支配の土星が水星にアスペクトして傷つけているからだと思います。
11、12室支配の土星は、評価の損失を意味する表示体で、7室支配の水星にアスペクトすることによって、パートナーの評価を貶めているということです。
このようにほぼ全ての事象が説明でき、ラグナは水瓶座ラグナであるというよりも、魚座ラグナにした方が、より全ての事象を説明することができ、現段階では、魚座ラグナが正しそうです。
私は、EXILE・AKIRAのチャートのラグナを蟹座ラグナに突き止めた段階で、水星が7室の支配星で5室に在住しているのではないかと考え始めました。
それで、記事の最後にナヴァムシャのラグナは、魚座ラグナかもしれないという但し書きを付けたのです。
然し、詳細に再検討した所、むしろ魚座ラグナの方が正しそうであることがはっきりしてきました。
今回の私の記事の狙いは、リン・チーリンとEXILE・AKIRAの格差婚と呼ばれる結婚の力関係を6-8の関係性として見つけることにありました。
そのセンセーショナルな格差のある関係性の証拠を発見しようと考えた訳です。
そのような先入観があったため、あえて7室支配の水星が5室に在住している可能性の検討が遅れました。
然し、魚座ラグナに設定した方が様々なことを説明できます。