水瓶座への土星のトランジットがもたらすもの -ChatGPTの衝撃-
プラットフォームから受けた困惑
最近、私の蟹座の月からみた8室に太陽、土星、水星がトランジットしている為か、色々、私が利用するプラットフォーム側(水瓶座)からの制約を受けたり、困惑させられることが多くなっている。
例えば、これまで全く何も問題なく使えていたメールサービスが、顧客のgmailアドレスに送信すると、設定など何も変更なども加えていないにも関わらず、メールがエラーで返って来たり、スマートフォンでメールが受信できないといったトラブルが生じていた。
そして、これは現在も続いているが、ある時は送れたり、送れなかったりと不安定なのである。
メールサービス提供する会社のサポートセンターに連絡しているが、まだ未解決である。
またブログに記事を書いた際にfacebookの専用ページに投稿するようにしているが、その際、OGP(Open Graph Protcol)という仕組みで、ブログの記事に設定したアイキャッチ画像などを自動的に見やすい形で、画面上に表示してくれる機能がある。
この機能が上手く働かなくなり、画像が上手く表示できなくなった。
深夜にあれこれ試して、シェアデバッガーというツールで強制的に更新を掛けてあげたら、表示されるようになった。
facebookの設定した画像の更新には時間がかかるようである。
メタ社は、メタバースの開発に力を入れていて、画像が更新される速度を上げたりといったメンテナンスが出来ないのではないかと思ったりもした。
私の月、太陽が、蟹座に在住しているので、8室水瓶座は、私が依存し、管理されなければならないプラットフォームを表している。
そうしたプラットフォーム側から振り回される事態に直面している。
蟹座は一般大衆を代表する星座であるが、この土星が水瓶座を通過する間に普通の一般市民に対するプラットフォーム側(水瓶座)からの管理や支配が進行するのではないかという予感をこうした身近な出来事からも感じつつある。
水瓶座の社会の管理、支配が進行している
前から記事にも書いていることだが、最大のプラットフォームと言えば、銀行システムや金融システムである。
現在、政府がマイナンバーカードの普及を進めているが、すべての銀行預金口座を強制的にマイナンバーに紐付けることになれば、口座の名寄せが完了し、我々の金融資産は、一元的に把握されることになる。隠し口座などを持つことが出来なくなる訳である。
その前提として、マイナンバーカードと運転免許証や健康保険証との一体化が進行している。
そして、2024年度の上半期をめどに政府は、千円札、5千円札、1万円札の新札(新紙幣)を発行する予定である。
銀行口座の名寄せを行えば、銀行口座から金融資産を引き出して、現金で、保持したいと考えるが、直ぐに新紙幣への切り替えがあって、タンス預金が全て洗い出される事態となる。だから金融資産が紙くずになってしまう為、タンス預金なども出来ないということである。
そのように全てのタンス預金などを炙り出しておいて、その銀行口座にある国民の金融資産に政府が一律に課税する可能性が出て来る。
以前、トランジットを調べた所、水瓶座にダブルトランジットが生じる時、各国で預金封鎖が起こっていることから、これはあり得そうな未来である。
こうしたことで、プラットフォーム側の支配が進行しているのである。
ChatGPTの衝撃
そして、最近、話題になっているのが、ChatGPTの登場である。
土星が水瓶座に移動したタイミングで、出て来たことが、非常に意味深い。
米OPEN AI社が開発した、人工知能(AI)を使ったチャットボットで、テキストで質問すると、テキストで答えを返してくるのであるが、あたかも人間が回答しているかのような自然な文章で答えを返してくる。
人工知能が、インターネットの中の情報で学習しており、その情報を使って、質問に対する答えを返してくる。
googleの検索エンジンは、検索結果を返してくるだけだが、ChatGPTは、その質問に対する答えを情報の中から、選別し、整理して、人間のような会話文で答えを返してくる。
依頼すれば、翻訳作業やプログラミングまでしてくれるようである。
これは産業革命以来の破壊的イノベーションと言われており、googleは、自分の所でもChatGPTと同じような「Bird」と称する会話型AIを開発していたが、これを出すと、検索エンジンが使われなくなる可能性があることから、出すのを遅らせていたようである。
既に市場を独占している企業は、破壊的イノベーションが起こってきた時に守りに入ってしまうが、それが会話型AIに対するgoogle社の対応にも表れている。
googleは、後手に回って「Bird」を発表したが、Birdが返した答えに間違った情報があり、投資家は失望して、googleの親会社アルファベットの株価が下がったという。
このChatGPTにはマイクロソフトが巨額の投資を行っており、利益の75%は、マイクロソフトに行くのだという。
マイクロソフトは、ChatGPTに1兆円の追加投資を決めたという。
これは直ぐに音声に対応して、ロボットが音声で回答するようになると考えられる。
APIで、このChatGPTを呼び出すことが出来れば、非常に便利な世の中になりそうである。
学生たちが、論文をこのChatGPTで簡単に書けてしまう為、学校では禁止にする動きも起こっている。
人間が情報を選別して自分で考える作業をしなくなってしまう為、非常に恐ろしい技術だとも考えられている。
人間に終わりをもたらす可能性もあるという意見もある。
つまり、平均的な一般大衆は、ChatGPTのような対話型AIに完全に依存するようになり、あらゆる答えを苦労せずに出してもらうようになる。
然し、AIは、あくまでもインターネットの中に存在する情報からしか学習しないのであり、誰かが生み出した知識から学習しているのである。
もし人間が新しい知識を生み出さずに知識を消費するだけの存在となれば、全く新しい文化や芸術、知識は生み出されない。
ChatGPTなどの会話型AIは、人間に便利さをもたらすが、人間はAIに依存し、支配されていくことも意味している。
但し、情報を整理したり、既存の知識から情報を引き出す速度は、非常に高速化する為、アイデアがあったり、創造的な人にとっては非常に役立つ秘書のような存在となり、人類の文明の発展をもたらすことは間違いないと言える。
人間は、ChatGPTのような存在をあくまでも秘書のように活用して、創造的な仕事をする人と、それに依存して天才や創造的な人たちが生み出したものを消費するだけの管理された平均的な人間に二分化されるのではないかとも考えられる。
ChatGPTは、これから多くの単純労働を人から奪っていくが、2025年までの2年間で、非常に社会が変わってくると言われている。
この変化を促進するのが、このChatGPTなどの会話型AIである。
シンギュラリティーは、2045年などと言われていたが、それがもっと早まるといった話も出て来ている。
こうしたChatGPTなどの登場によって、あわててプログラミングなどを学習したとしても無駄である。
こうしたテクノロジーを管理、発展させていく、理系の技術者、プログラマーなどの一群がいるが、そうしたスキルを持たない人は、もっとより人間性というものに注目して、より内面を磨いたり、瞑想したり、人間性を高めていく方向性に行くしかないのである。
機械では実現できない個性的な人間になるしかない。
人工知能やロボットが高度な能力を持っているので、人間はそれと競争するのではなく、より個性的に人間らしくなるための努力をするしかないのである。
つまり、霊性の開発といったことが問題となり、より芸術や宗教といったことに価値が置かれるようになる。
余程の優秀なエンジニアでない限り、その方向性で生きるしかなくなるのである。
AIインド占星術師の登場はいつか?
医療用AIとしてIBMの「ワトソン(Watson)」が有名だが、ジョーティッシュもやがてはAIによる機械学習によって膨大な個人データの学習により、未来予測をかなりの精度で、当てるAIインド占星術師が登場すると考えられる。
別にAIでなかったとしても現状、出生データを入力すると、鑑定結果を返してくるプログラミングが存在していて、そうしたプログラムを熱心に利用する人もいる。
それはこういったパターンの時には、こういう鑑定文を返すように人間が、予め組んでいる。
例えば、7室の支配星が12室に在住しているパターンがあったら、パートナーとは遠距離恋愛で、たまにしか会えないし、会いに行くとお金がかかるといった回答を返すように予め、組んでおくのである。
しかし、その場合、プログラマーが予め設定した以上の結果は返せない。
それが、機械学習の場合は、クライアントとの対話によって学習して、どんどん能力を増していくことになる。
まず、惑星、星座、ハウスといった単純な知識の定義があることをAIに覚えさせる。
そして、単純な知識の単位が更に組み合わさることによって、複雑な知識の単位となることをAIに覚えさせる。
例えば、惑星が1室~12室に在住している場合とか、あるハウスの支配星が1室~12室に在住している場合とか、単純な知識の単位が更に組み合わさって、ひとまとまりの知識の単位を生み出すことを教える。
ある一定の条件で、成立するヨーガといったものがあることも覚えさせる。
やがて、AI自体が、どんな知識の単位を使えば、最も効率よく相関関係を調べられるかを自分で発見できるようになるかもしれない。
例えば、相関関係を調べるのにデータのビット配列のパターンと職業の相関関係を調べても、あまり意味がないかもしれない。
人間にとって意味をなすくらいの単位となった知識を使って、相関関係を調べた方が、早い。
例えば、どんな仕事に就くかを予測するプログラムを組むとしたら、知識の単位、すなわち、様々な占星術的要素と、実際に就業した具体的な職業との相関関係を調べることになる。
機械学習の対象とする占星術的要素の単位をどんなものにするかは予め人間が設定しておく必要があるかもしれない。
1. ラグナの星座
2. ラグナのナクシャトラ
3. 月ラグナの星座
4. 月ラグナのナクシャトラ
まず、こうした性格自体が仕事への適性に関係してくる。
5. 10室の支配星となっている惑星の種類
6. 10室の支配星が支配しているもう一方のハウスの種類
7, 10室の支配星の機能的吉凶
8. 10室の支配星が在住している星座
9. 10室の支配星が在住しているナクシャトラ
10. 10室に在住する惑星の種類
11. 10室に在住する惑星が支配するハウス
上記のようなことを月ラグナや太陽ラグナからも同じことをチェックする。
膨大なデータを調べて、こうした知識の単位が、どんな事実と強い相関があるかを学習したら、100万件とか、大量のビッグデータを処理していくうちに物凄い精度で、当てることの出来るプログラムが登場するかもしれない。
単に古典に載っているような知識以上の相関が分かるかもしれないのである。
例えば、ジェームス・ケラハーのテキストでは、広告関係の仕事に就いている人たちには、ガージャケーサリヨーガがある人が多いといったことを書いている。
実際、鑑定経験などを通じて、そうした事例に繰り返し遭遇した為、それに気づいたのである。
ガージャケーサリヨーガは、月と木星がケンドラの位置関係にある場合に成立するヨーガで、古典では永続する名声とか記憶力といった特徴が記されている。
木星と月の美徳が現れるヨーガと解釈できるが、そのことの意味を人間が解釈すると、広告関係の人は、商品の良さなどをプレゼンテーションする仕事である為、人の美徳や長所を発見し、それを提示する才能が、ガージャケーサリヨーガの長所や美徳とよく合致するのではないかと推測することができる。
こうしたことは古典には一切、書いていないことで、その点で、ジェームスケラハーは非常に興味深い経験を積んでいると思ったが、AIは、こうした相関関係を無数に見つけ出してくるのである。
それで、そうした相関関係を予測に活かすことになる。
AIがどのような要素と、具体的な事実との間にどのような相関を見つけ出すかは、人間にはもはや分からない。
様々な情報の単位と、具体的事実の相関を試すことにより、人間が全く予想もしなかった相関を見つけるかもしれない。
一応、人間が最初にやっておくべきことは、惑星の支配と在住とか、ヨーガといった知識の単位が、相関を見つけ出す為に役立つ重要な知識の単位となることである。
情報の単位をどのように区切るかといったことに人間が制限を加えなければ、そのうちAI自体が、色々試すことによって、情報の単位をどのくらいにすれば最適であるかを学習するかもしれない。
そのような学習を可能にするためにAIが、クライアントに色々質問をして学習するプロセスが必要である。
インド占星術師が、鑑定の最初にクライアントの過去の出来事と日付の時系列を使って、ラグナが正しいかをチェックするようなそうした作業と全く同じことを最初に行なうことになりそうである。
そして、AIインド占星術師もクライアントと対話する中で、更に学習を繰り返していく。
AIが大量のデータで学習し終わると、人間よりも早く先に答えを出せるようになるかもしれない。
然し、AIが答えを出してくれたとしても人間は、その理由を知りたいはずである。
科学とか学問探究を行っている人は、何故、AIがそのように判断したかを知りたいと思うはずである。
原因と結果の関係を知り、その意味を考え、理解したいはずである。
そうした楽しみがないと人生が無味乾燥で、つまらないものとなる。
AIが普及し、浸透した社会とは、先にAIが答えを出してしまい、人間の方が、AIがこの答えを出したのは何故なのかを考えるようになるのかもしれない。
インド占星術を実践して来たが、結局、行なっていることは、占星術的な要素を覚え、その要素が、実際の具体的な事実とどう合致しているかを確認する作業である。
そして、その経験を積み重ねて、これまでにどのくらいの経験を積んで、どれだけのデータを蓄積しているかといったことが占星術師の価値になってくる。
然し、AIは、それと全く同じことを機械学習によって行ない、膨大なデータを非常に高速で行なうことが出来るので、人間がかなう相手ではない。
AIが残念なのは、機械学習によって、答えを導き出すことが出来るが、何故、AI自身がその答えを導き出すことが出来たのかという、知識を生み出すに至ったメタレベルの知識を提供できないことである。
AIは、自分が何故、それを知ることが出来たのかを説明できない。
例えば、将棋のAIは人間に勝てるようになったが、全く人間の認識とは異なる方法で勝利している。
AIは、将棋盤を図面として捉えていて、王と金と銀が作る直角2等辺三角形の推移に注目して勝利するとか、そうした全く人間が考えたこともない方法なのである。
だからAIは、何故、自分が勝利したのかといったことを説明することが出来ない。
自分が将棋というゲームをどのように認識して、どのように勝利をしたかといった自分の勝利に関する説明が出来ない。
本来、知性というものは、メタレベルの知性こそが、本当の知性である。
例えば、そもそも考えるというのはどういうことなのかとか、単に思考するだけでなく、一段上のレベルから、メタ認識する能力である。
AIが出来るのは、物質界における計算であって、意味を考えたり、メタ認知する能力はない。
だから人間に残されているのは、そうしたメタレベルの知性を使って、AIが出してきた答えや計算結果の意味を考えることである。
そして、AIインド占星術師には、同じ人間として、クライアントに共感する能力はないのである。
それらしき言葉を表面上、言うかもしれないが、外面的に真似ているだけである。
AIインド占星術師は、占星術的要素と、具体的事実の相関関係については、大量のデータからよく把握している為、取りあえず、誰もがAIインド占星術師に出生データを提供し、どんな答えを返すかどうかを試してみたくなるかもしれない。
しかし、AIインド占星術師は、メタ認知がないため、対話をしていて、物足りなくなるばずなのである。
コメント
コメント一覧 (2件)
今回の話題を同じようにして数年前に書いていたアマチュア(プロかも知れません)ジョーティシャーがいましたね
「もうインド占星術を学ぶ意味が無くなるな・・・」とかなり悲観的でした
私自身これまで沢山の方のチャートを拝見したり
一からラグナ検証していく中で
「ラーシに対するナヴァムシャのラグナは明らかにこの星座だろう」と確信できるパターンもあれば
ラーシとナヴァムシャに差異が有り過ぎて説得力が感じられず
かといってダシャムシャやその他の分割図との整合を考えると
そうしたナヴァムシャのラグナの不確かさに妥協するしかないといったような
しっかりとグレーゾーンのド真ん中で出生しているパターンもありました
こうした人間的な繊細さが不可欠な「主観と客観の反復」がジョーティッシュでは多く経験させられます
記事中でご指摘の通り私もAIなぞにこうした知的な曖昧さを模倣できるとは思えません
とはいえAIは出生時刻が厳密なチャートを100人以上も読み込ませれば
私が下手糞なりに8年かけて学習したその経験を数ヶ月でモノにしてしまうことは間違いないでしょう
URLは忘れてしまいましたが
10年近くも前に相当に優れた西洋占星術のプロ鑑定士か何かが
「2041年頃には占いが不要になる世界が出来上がっている」などと自身のブログに書いていたのを憶えています
おそらくその頃の未来は本当に占いが天気予報のように無料でネット検索できているはずで
「占い」という言葉自体が無くなって御神籤のような手軽さで恐ろしく正確なプラシュナが得られているかも知れません
その頃の私は土星期の折り返しに辿り着くあたりで
死ぬ気にで自分のジョーティッシュを日々練磨していそうです
・・・ちゃんと存命していればの話ですが(笑)
未来社会では、AIによって予言占星術が出来るようになると思います。
但し、本文中にも書いたようにAIで結果が得られたとしても、人間による実践や探究は無くならないと思います。