
ドナルド・トランプは米国債の投げ売りに伴う米国債の長期金利の上昇に慌てて、関税の実施を90日間延期したが、それでも投げ売りは止まらないようである。
「米国売り」止まらず 相互関税停止でも―国債・ドル離れ進む 時事通信 外経部 2025年04月12日14時59分配信 【ニューヨーク時事】金融市場で「米国売り」が止まらない。トランプ米政権は米国債の投げ売りに伴う長期金利の急上昇に慌てて9日、相互関税の大部分を90日間停止したが、それでも売りが収まらない状態だ。ドル安も急速に進み、投資家の米資産離れが顕著になっている。 米国債は世界で最も安全な金融資産とされ、市場の不安が高まっている局面で買われやすい。ただ、世界的に株価が乱高下する中でも売られ、長期金利は急騰。このまま収束しなければ「米国債の地位が揺らぐ」(邦銀)との見方が出ている。 長期金利の指標である10年物米国債利回りは週明け7日未明の3.9%近辺から8日夜には4.5%付近まで急上昇。9日の相互関税停止を受けていったん低下したものの、再び上昇に転じ、週末11日には一時4.6%に迫った。 ロイター通信によると、10年債利回りの週間の上昇幅は2001年以来24年ぶりの大きさ。30年債も上がり方が激しく、1987年以来38年ぶりの上げ幅を記録した。 長期金利急騰の要因として、各国の機関投資家が金融市場の動揺を受けて米国債を売り急いでいるとみられている。また、中国が米国による追加関税への報復措置として売却しているとの臆測も浮上。米ストラテジストは、直近の売りは主に欧州由来だと分析した上で、「中国は欧州に多額の米国債を保有している」と指摘した。 |
相互関税発動で、米国の国債・株・為替が「トリプル安」となっている。
米国への信頼が揺らぎ投資家が、売り急いでいるという。
これは首尾一貫した行動を取れないトランプ政権への不信の表れである。
米国債売りは機能不全ではなく、政策への信頼低下を示唆-イエレン氏 アンスティー・クリストファー 2025年4月14日 22:48 JST Bloomberg イエレン前米財務長官は最近の米国債売りについて、連邦準備制度理事会(FRB)の介入を正当化するような機能不全ではなく、むしろ米国の政策決定に対する信頼の低下を示す懸念すべき兆候だと述べた。 イエレン氏は14日、経済専門局CNBCに対し、「市場で流動性が完全に枯渇するという意味での機能不全ではなく、米経済政策に対する信頼の喪失を示唆する動きが見られると思う」と述べた。この動きは「非常に憂慮すべきだ」と述べた。 1月に退任したイエレン氏は、先週に国債利回り上昇とドル下落が同時に起こったことについて、多くの市場参加者と同様に異常だとの見解を示した。この動きは「投資家がドル建て資産を敬遠し始め、世界の金融システムの基盤である米国債の安全性に疑問を投げかけている」ことを示唆していると語った。 金融安定性へのリスクが生じた場合については、2020年3月のコロナ禍初期に流動性を供給したように、FRBには介入する能力があると述べた。 安定性リスクについて「はっきりさせておくが、まだそのような事態に陥っているとは思わず、そうならないことを願っている」と話した。 先週の10年債および30年債の入札については、「好調だった」ことを歓迎すると述べた。 関連記事:米国債、大混乱から反発-欧州や豪州では短期債下落、利下げ観測後退 イエレン氏は中国が米国債を売却することはないと予想した。外国勢として、中国は米国債の保有高で第2位。 「中国がドルを売却するとなれば、自国通貨の価値を押し上げ、米国債市場や世界的な金融安定性にリスクをもたらすことになり、それは中国自身に悪影響を及ぼすだろう。そして、事態の非常に深刻なエスカレートを意味する。そのため、中国がそのようなことをするとは思っていない」と述べた。 リセッション(景気後退)リスクについては、「大幅に高まっている」としながらも、「現時点ではそれを予測するほどではない」と語った。 FRBについては、トランプ政権が関税を引き上げる中、インフレ期待を注視する必要があると指摘。「利下げには消極的になるだろう」と述べた。 イエレン氏は「関税政策とそれが生み出す不確実性は、FRBにとって最も困難な状況を生み出している」と語った。 原題:Yellen Says Treasuries Show US Confidence Loss, Not Dysfunction(抜粋) |
何故、トランプが首尾一貫した行動が取れないで、発言や行動がコロコロ変わるのかと言えば、土星が蟹座に在住し、しかも異常なほど、弱いことが関係していると考えられる。

最近、気づいたがドナルド・トランプの土星のシャドバラは、0.59で、1.0が平均であるから、その6割ほどしかない。

またトランプの土星はアシュタカヴァルガのビンドゥーが2点しかなく、総合アシュタカヴァルガも土星が在住する蟹座で21点で、非常に低い。
土星は組織化の惑星であり、秩序やルール、形を与える惑星である。
それが弱いということは、自分にルールを課してそれを守るといった首尾一貫した行動が取れないのである。
昨日言ったことが今日は違うといったようにその行動が予測できないことになる。
トランプの支持者が、アメリカ連邦議会議事堂に突入した事件は、2021年1月6日に起こったが、この時、ダシャーは木星/土星/ラーフ期で、アンタルダシャーロードが土星期であった。
マハダシャーロードの木星も土星からのアスペクトを受けており、ラーフのディスポジターである金星は、土星とコンジャンクトしている。
トランプの支持者の行動は、トランプの行動の延長と考えると、土星期には、トランプは全く予測困難な行動を行ない、カオスをもたらすのである。
現在、木星/金星期だが、木星は土星からアスペクトされ、金星は土星とコンジャンクトして、ダシャー、アンタルダシャー共に土星の影響を受けている。
そして、土星は現在、ドナルド・トランプの8室をトランジットして、行為の10室にアスペクトしている。
8室は行き詰まりの配置だが、トランプがアメリカの財政赤字を削減する為に関税をかけると、米国債売りが始まって、アメリカの財政破綻を却って早める動きになっている。
だから関税をかけることも出来ないで、90日間の延長を行なったのであるが、もはや投資家は、トランプを信用していないので、売り急いでいるようである。
にっちもさっちもいかない行き詰まりの状況とはこのことである。
土星がこれから2年半かけて魚座を通過していくが、その間にアメリカ経済、そしてドル基軸通貨体制が、どのように崩壊していくかを見ることになる。
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