水瓶座の木星が起動する - 計画経済、社会保障、福祉国家 ―



最近、一時支援金、事業再構築補助金(緊急事態宣言特別枠含む)、持続化補助金(新バージョン)、緊急小口資金、緊急支援資金など、様々な補助金、給付金が稼働している。


また持続化給付金の2回目の法案提出なども始まったようである。


やはり、木星が水瓶座に移動する2021年4月6日の直前になって、社会保障案が充実してきていることが感覚的にも分かる。


各政党が法案を提出したりして、更なる補助金、給付金の充実に向けて、動き出していることが分かる。


この調子から考えると、やはり、株式市場が崩壊して、世界恐慌的な状況がやって来た暁には、二度と社会が元には戻らないような大規模かつ、恒久的な社会保障的な政策が盛り込まれ、その後は、リベラル社会主義が優勢になっていくものと思われる。


その時にはいよいよベーシックインカムが導入されることも見えてきたのではないだろうか。


今では有事の緊急事態だからこそ、手厚い保障をしているが、実際は、コロナでなくても市場原理主義と、人工知能などによる自動化による合理化で、仕事がなくなって来ており、経済的な緊急事態が日常のものとなって来ている。


GAFAなどの巨大IT企業が市場の囲い込みで、既存の産業を危うくしていることも関係している。


コロナが来る以前から実は緊急事態であったのだが、コロナによってそれが更に明確になり、確定されたといった所である。


こうした状況を見ていると、やはり、木星ばかりでなく、土星も水瓶座に入室していく段階では、何か大規模かつ、不可逆的な社会保障や公共の福祉が為されることが考えられる。


山羊座から水瓶座という過程は、大災害とその後の救済という物語を生み出すのである。


以前、ヨーロッパでペストが流行した時も恒常的不可逆的な変化が社会に起こり、それまでの過酷な世界から、より人の価値が高まり、手厚く待遇を受ける社会に変わっていったというのである。


原子核融合や太陽光発電などで、エネルギー問題が解決してゆき、また経済においてもMMT理論など通貨発行権を持っている国家は、自国通貨をいくら発行しても債務不履行にはならないということ、インフレ上昇率の範囲内で、いくらでも通貨を発行出来るという考え方が出て来ている。


現にアベノミクスによって、日本政府が、金融緩和で、大量のマネーを市場に供給し続け、日本株を買い支えたのは、MMT理論が実証されているのだという意見もある。


日本がこれだけ巨額の財政赤字があっても国が破綻しないのは、MMT理論が正しいことの裏付けなのだというのである。


こうした様々な流れを見ていくと、やはり国家にとって国民の数が非常に大事であり、それは人工知能による機械化が進んでも同じである。


ある程度の人口密度がないと、国家が主権を維持することが出来ない。


ある程度の経済規模を維持し、国防、警察や、道路、水道、電気などのインフラ関係、ある程度の官僚機構を維持しなければ、国家として弱体化して、国が消滅してしまう。


だから国民は宝である。


コロナのような災害が起こるような時は、そうしたことにも気づかされる時なのではないかと思われる。


人工知能の研究が進めば進むほど、逆説的に人間の素晴らしさ、機械に置き換えることが出来ないのが人間だということが明らかになっているように思える。


いずれにしても、もうすぐ木星に続いて、土星も水瓶座に入室していくので、リベラル社会主義、全開の社会状況がやって来ると思われる。


以前から言及しているが、いわば、フランクリン・ルーズベルトのニューディール政策や、ジョンソン大統領の偉大な社会のような状況である。


ジョンソン大統領の時代、アメリカでは、退役軍人などが無料で大学に行けたりして、その時代の恩恵が、安定した中産階級を生み出したと言われている。



但し、トロツキーの世界革命論、永久革命論などを信奉していた米国の民主党内の右派が、ジョンソン大統領の「偉大な社会」政策に幻滅し、共和党に寝返って、ネオコンと呼ばれるようになる。



このネオコンは典型的に蟹座の人々で、水瓶座が8室になるため、水瓶座の社会福祉や社会主義的な雰囲気が生理的に嫌いなのである。



wikipediaで、ネオコンを調べれば、ネオコンが、ここ最近の世界情勢をきわめて好戦的なものにし、歴史の進歩を何十年も遅らせてきた原因であることが分かる。

ブッシュ大統領はネオコンの主張を容れて、イラク戦争を始めたと言われているが、蟹座ラグナで、蟹座に土星、水星、金星などが惑星集中しており、側近の人間が、蟹座のネオコンだらけだったからである。冥王星やGK(グリカ)も蟹座に在住している。


このジョージ・ブッシュのイラク戦争で、それまでの何十年かのリベラルで友好的な国際政治状況が、一気に不穏なものになった。


またネオコンのヒラリー・クリントンが、リビアのガダフィー大佐をCIAを使って謀略を巡らして殺害したと言われているが、ヒラリークリントンは双子座ラグナで、蟹座に土星と火星が在住しており、やはり、ネオコン人脈をスタッフとして抱えている人物である。



アドルフ・ヒトラーも蟹座に土星が在住し、蟹座から見た行為のハウスである10室牡羊座に惑星が集中していたが、「我が闘争」などを読むと、共産党や社会民主党(水瓶座)をひどく嫌っていた。



ナチスとネオコンは非常に酷似しており、世界の統一というものを独裁的に右翼的に武力によって進めようとする。



蟹座というのは、水瓶座がもたらそうとするリベラルな統合された社会には敵対するのである。



但し、興味深いことに蟹座は、水瓶座的なリベラルな仕組みを最大限利用しようとする。大衆(蟹座)というのはそういうものである。



国の補助金の仕組みや、社会保障制度、政府の機構を利用しようとする。



だからアメリカのネオコンは、大量破壊兵器が存在すると国連を騙して、制裁決議を発動して、イラク戦争を始めたが、それは国連を利用したということである。



ネオコンは好戦的で必ず、戦争を起こしてしまう。



ネオコン(蟹座)がいる所、必ず、戦争が起こるのである。



水瓶座に木星が入室する直前となって、異常に様々な補助金関係の至急案が出てきたことは注目に値する。



このことの象意から未来がどうなっていくか類推することが出来る。



水瓶座は、計画経済、社会保障、福祉国家を推進するが、蟹座は、市場原理主義、国家社会主義(独裁主義)を推進する。



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コメント

コメント一覧 (2件)

  • 先ず、1回目の木星水瓶座入りで、どこまで社会保障の充実がなされるかですね。
    ここで2回目の10万円給付があるか否か。
    2回目の木星水瓶座入りでも、10万円給付があるか否か。

    とにかく、2回の木星水瓶座入り、その後の2回の土星水瓶座入りを見ないと何とも言えないと思います。
    ただ、本格的なベーシックインカムは、冥王星が水瓶座入りする2040年まで無理だと思います。

    と言うのは、ベーシックインカムに抵抗を感じる方がまだまだ沢山いらっしゃいます。
    ですから、あと下手すると20年くらい待つ必要がありそうです。
    • ベーシックインカムの導入をあと20年待たなければならないというのはかなり悲観的な認識ですが、

      現在、緊急事態において社会保障の充実に意義を唱える人はあまりいないと思われ、次々と補助金、給付金の法案が通っています。

      緊急事態において、こうした補助金、給付金を繰り返していくことによって、これらが既成事実化していくというパターンが考えられます。

      10万円を給付した際に所得の大小に関わらず、一律10万円の至急という案が最も人気がありました。

      富裕層には支給せず、低所得者層にだけ支給するとなると、富裕層が反対します。

      そういう意味で、GAFAなどの巨大IT産業による市場の囲い込み、勝者総取り経済が深まっていくと、

      経済的にどうにもならない人の人数が増えて来て、社会不安が増していくと、ベーシックインカムという案に反対する人はそれ程いないと思います。

      それは10万円の一律給付に反対する人が少ないのと同じです。

      ベーシックインカムが導入されるのに必ずしも20年待たなくてもいいように思います。

      その前に5年、10年で、AIによる自動化、新しいエネルギー源などが出て来て、それが実現できそうな状況がやって来るような気もします。

      冥王星が水瓶座へ入室する場合は、もっと行き過ぎた組織化、固定化、安定化だと思います。

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