今回の不倫騒動が、双子座ラグナで説明できるかどうかである。
渡辺謙は演劇集団 円の公演を観劇したことがきっかけで、演劇集団 円付属の研究所に入所し、オーディションを受けるなどして、デビューした後、テレビや映画にもデビューを果たし、1987年の独眼流正宗でブレイクしている。
この時、木星/水星期であった。
木星は7室を支配し、病気の6室に在住し、2室支配の月(マラカ)と相互アスペクトしている。
そして、アンタルダシャーの水星はラグナロードで5室に在住し、3室支配の太陽とも接合して、俳優としてブレイクする時期を表している。
太陽は3室支配で5室で減衰しているが、ディスポジターと3-5室で星座交換して、ニーチャバンガラージャヨーガを形成し、パラシャラの例外則で、ラージャヨーガ的にも働く配置である。
以前の記事で、既に述べているが、渡辺謙の役に成りきる演技力はこの減衰する太陽から来ている。
渡辺謙は獅子座ラグナで自己主張が強く主役しか演じられない獅子座の典型的な大根役者などとは違って、完全なる演技派であり、演技力で魅了する俳優である。
非常に個性的で類まれなる味わい深い配置である。
この木星/水星期に水星は1-5室のラージャヨーガを形成し、このニーチャバンガラージャヨーガで、パラシャラの例外則を形成する金星と太陽の星座交換にも参加しているため、独眼流正宗役でブレークしてその年の話題をさらい、俳優としての栄華を極めたものの、『天と地と』の撮影中に急性骨髄性白血病を発症して降板している。
水星は6、11室支配の火星と接合し、月から見て水星は6室に在住し、マラカの7、12室支配の火星と接合している。
従って、水星期というのは健康状態を崩し、病気を併発しやすい時期である。
このマハダシャー木星期はラグナから見ても2つのケンドラを支配する機能的凶星で、月から見ても8、11室支配の機能的凶星である。
特に8室はドゥシュタナハウスの中で最凶のハウスであり、11室はトリシャダヤハウスの中で最凶のハウスであるため、木星は機能的凶星として激しく傷ついている。
この頃、渡辺謙は急性骨髄性白血病を併発して闘病生活に苦しんでいた所で『釈尊会』の怪僧・小野兼弘と出会い、最初の妻と共に入信して関わりだすことになるが、妻が『釈尊会』にはまってしまい、小野兼弘氏に多額の借金を負ってしまい、それを返済するため、2000年~2001年頃、渡辺謙の親戚、知人に2億円の借り入れをし、小野兼弘への返済に充ててしまう。
この妻が『釈尊会』へはまったことがきっかけで、多額の借金で苦しめられ、離婚調停訴訟に発展するが、この『釈尊会』で出会った女優、若村麻由美との不倫交際なども訴訟の中で、持ち出されることになる。
またこの頃の週刊誌が、斉藤由貴、池上季実子、荻野目慶子、高島礼子との交際疑惑なども報じていたようである。
「不倫三昧」渡辺謙、娘・杏との「深い確執」…闘病中の妻・南果歩、離婚の可能性も 2017.03.30 Business Journal (略)「真面目で硬派なイメージが強い渡辺ですが、実は前妻とも自身の不倫が原因で離婚しています。その相手も一人ではなく、若村麻由美をはじめとする数多くの女優に加え、複数の一般人女性との関係も報じられました。そんな渡辺の女性関係が次々と報じられていた時期、渡辺と前妻の長女で現在は女優として活躍する杏は、10代後半の思春期まっただなか。渡辺の不倫や多額の借金で苦しむ母親をずっと近くで見てきた杏は、今でも渡辺に複雑な感情を抱いており、2人の間には深い確執が残っているというのは、業界では知られた話です。2015年に杏が俳優の東出昌大と結婚した際、式に渡辺と再婚相手である南果歩はそろって出席しましたが、今でも杏はメディアの取材などでも自分から渡辺について語ることは、ほとんどありません」(略) |
つまり、この渡辺謙のマハダシャー木星期は機能的凶星化して、両側を土星や火星によって挟まれて、パーパカルタリヨーガを形成する傷ついた木星の象意によって怪しげな宗教団体『釈尊会』の小野兼弘という謎の宗教家に妻を通じて巨額の借金を背負って支配されたのである。
木星は宗教の表示体であり、師匠の表示体である。
機能的凶星化した木星は詐欺師に近いまともな宗教家ではないことを示し、蠍座に在住していることで、執念深く、蛇のような特徴を持つ。
また彼自身も女性関係が派手になって不倫や三角関係を経験し、妻とも離婚調停訴訟という形で関係がこじれてしまったのである。
木星は7室支配で6室に在住し、月から見て8、11室の支配星で7室に在住しているため、相手に尽くして利用されたり、相手に依存して支配されたりなどの偏った関係をもたらし、この頃、噂になった斉藤由貴、池上季実子、荻野目慶子、高島礼子などは、この木星が表示体となっている。
つまり、蠍座のアヌラーダに在住していることから、水商売風のいわゆる銀座のホステスのような印象を持つ女性たちである。
例えば、斉藤由貴は別としても、池上季実子、荻野目慶子、高島礼子などはそうしたホステスタイプの女優である。
また木星が7室に在住する場合、交際相手の数が多くなるという特徴が生じるのである。
木星は11室支配で8室の支配星でもあることから、共演者や同業仲間との交友関係(11室)から始まって、相手への依存(8室)や性的関係(8室)が生じやすい配置である。
渡辺謙はその後、マハダシャー土星期に移行すると、演劇集団 円を退団し、ケイダッシュに移籍して、その後、『ラストサムライ』(2003年公開)で、渡辺は同年度の第76回アカデミー賞助演男優賞ならびに第61回ゴールデングローブ賞 助演男優賞を受賞して、マハダシャー土星期に渡って、国際映画俳優として活躍していくことになる。
土星はラグナから見て、8、9室の支配星、月から見て、9、10室支配のヨーガカラカである。
また土星は7室(海外)に在住しているため、海外での活躍をもたらしたのである。
そして、2005年3月に前妻と離婚すると、2005年12月3日にハリウッドへの進出を後押しし、陰で支えた女優の南果歩と結婚する。
この時は、土星/金星期である。
この土星期に出演したハリウッド作品の一部を挙げてみてもどれも印象に残る大作ばかりである。
『ラストサムライ』
『バットマン ビギンズ』
『SAYURI』
『硫黄島からの手紙』
『インセプション』
ダシャムシャ(D10)を見ると、土星は月から見た4、5室支配のヨーガカラカで、自室に在住し、ラグナロードの金星と接合し、木星からアスペクトを受けている。
出生図(D1)で見ても土星から見て7、10室支配の水星が9室支配の太陽、5、12室支配の火星と5-7、5-10、7-9、9-10のラージャヨーガ、5-9、5-11、9-11のダナヨーガを形成し、9室と11室で星座交換している。
この土星から見た11室の強さが、渡辺謙の土星期の成功を物語っている。
それでは、今回の不倫騒動についてどう解釈すればよいのかであるが、
渡辺謙は現在、土星/木星期である。
従って、かつて急性骨髄性白血病などによる闘病生活や『釈尊会』小野兼弘との金銭トラブル、妻との離婚調停訴訟、そして、若村麻由美や、多くの女優との不倫、三角関係疑惑などで、世間を騒がせた木星期のカルマがアンタルダシャーレベルで噴出するタイミングである。
週刊文春の記事によれば、今回の不倫相手として発覚したA子は、北新地の高級クラブで働いていたナンバーワンホステスで、2年半ほど前に渡辺謙がクラブに訪れた時に隣にA子が座ったことが出会いのきっかけだったという。
つまり、既に述べたように蠍座のアヌラーダに在住する木星はホステスなのである。
2年半前と言えば、2014年半ば頃で、ダシャーは土星/ラーフ期である。
その後、私は修正したこの双子座ラグナでは、2015年1月29日には土星/木星期に移行していくので、この辺りから交際が深まっていった様子が理解できる。
かつて、マハダシャー木星期の頃に相手に尽くして利用されたり、相手に依存して支配されたりといった6-8の支配と服従の関係(つまりは不倫関係)をもたらした、その木星期がアンタルダシャーレベルでやってきたのである。
木星はラグナから見て7室支配で6室(愛人、部下)に在住しているため、明らかに相手は愛人扱いであり、また一方で、月から見て8室を支配する木星は渡辺謙を精神的に支配したり、渡辺謙の依存の対象となる相手でもある。
そして、現在、渡辺謙はマハダシャー土星期の最後のアンタルダシャーにいることが分かる。
つまり、この事件は渡辺謙のマハダシャー土星期の躍進の終わりを象徴しているのである。
2017年1月26日から土星が射手座7室に入室し、2017年2月7日から木星が逆行して、一つ前の獅子座から射手座7室にアスペクトして、7室にダブルトランジットが生じている。
従って、今年の2月にニューヨークを歩く2人や、仲むつまじく顔を寄せ合っている写真などがスクープされたのである。
何故、スキャンダルになっているかといえば、土星が8室の支配星の上を通過し、木星が乙女座から8室にアスペクトして、8室にダブルトランジットが生じている。
つまり、現在、7室と8室にダブルトランジットが生じていることが分かる。
経験的に7室と8室に同時にダブルトランジットが生じている場合、あたかも7室と8室が絡んでいるように両方のハウスを結合させた象意を想定することができる。
つまり、パートナー関係における不倫・三角関係である。
また8室はスキャンダルのハウスでもあるため、それで、今回記事がスクープされたのである。
但し、今回、メディアがほとんど大騒ぎしていないのはこれらの7室や8室と同時に3室(メディア)が登場していないからである。
ダシャーにおいても、マハダシャーロードの土星にもアンタルダシャーロードの木星にも3室や3室の支配星は絡んでいない。
そのため、それ程、メディアから悪質で執拗な攻撃を受けてはいないのである。
メディアにスクープされてしまったので、このA子との関係を継続することが難しいと思われるが、土星/木星期は私の計算では2017年8月頃で終わるため、今年の夏頃までにはA子との関係を終了させることになると分かるのである。
次のマハダシャー水星期も、もちろん名声を維持し、国際映画スターとして活躍していくのであるが、それは1987年の木星/水星期に独眼流正宗で一世を風靡したことからも推測できる。
水星はダシャムシャ(D10)でも月から見て9室に在住し、また水星から見た9室に5室支配の金星と9室支配の土星が在住し、3室(芸能、演技)にアスペクトしている。
従って、水星期も依然として、渡辺謙の名声と躍進は続いていくことが予想される。
但し、水星は6、11室支配の火星とも接合しているので健康にも気を付ける必要が出て来る時期であると言える。
コメント
コメント一覧 (2件)
秀吉先生のアヌラーダの記述、よく分かります。
私は蠍座アヌラーダの月ですが、こちらは何気に会話を進めていたり、相手が話ししやすいように適当に相槌を打ったり、話題を振って水を向けるようなこと…私にとってごく自然にできることですが…で、ものすごく気に入られてしまって、特に、昔からですけど、年上の女性に気に入られて、粘着までされます。
こっちは、ただ、なんかこのお婆さん、ロビーにポツンと立ってて寂しそうだな…みたいなことでちょっと話し相手になってあげたとか、そんな他愛も無いことなんですよ…
自分の持ってる性質とはいえ、煩わしいです。
話は変わりますが、「斉藤由貴は別にして」で笑ってしまいました。
まぁ、彼女はまた別の意味で、渡辺謙の女たらしに負けない魔性の女ですもんね。
是非、才能は生かすべきだと思います。
池上季実子、荻野目慶子、高島礼子は、明らかにホステスタイプですが、
斉藤由貴は、本来、清純な印象で、ホステスタイプではないですが、
また別の意味で、男性に惚れやすく、男性を魅惑する魔性の女であるという意味だったと思います。