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昨年、ドラマ『SHOGUN 将軍』がアメリカでブレイクし、作品が、エミー賞(2024年)の作品賞や主演男優賞、主演女優賞など、史上最多となる18部門を受賞し、ゴールデングローブ賞(2025年)の作品賞、主演男優賞、主演女優賞、助演男優賞を受賞した。
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浅野忠信は、この作品の中で、樫木藪重(かしきやぶしげ)という、戦国最強の武将・吉井虎永(真田広之)の家臣でありながら、忠誠心がなく出世のために裏切りを繰り返す野心的な人物を演じた。
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この演技が評価され、2025年に開催された第82回ゴールデングローブ賞で、作品で、日本人としては初となるテレビドラマ部門の助演男優賞を受賞した。
その受賞スピーチで、興奮気味の台本なしのアドリブが大変に受けて、話題となったことは記憶に新しい。
浅野忠信の俳優歴はかなり長く、1988年に『3年B組金八先生第3シリーズ』(TBS系)のオーディションを父親に勧められて合格して出演したのが、タレント及び俳優としてのデビューであったようである。
それからバンド活動をしながら、インディーズ作品に出演し続けて徐々に知名度を上げていった。
しかし、その俳優歴の初期の段階で、海外の監督から注目され、オファーを受けて、海外作品に出演することが多くなり、国際的に注目を浴びていった。
例えば、1996年には、ウォン・カーウァイ監督の『wkw/tk/1996@/7’55”hk.net(英語版)』、1999年にはクリストファー・ドイル監督の『孔雀 KUJAKU』に出演している。
そして、2003年には、タイ・日本その他の合作映画『地球で最後のふたり』(ペンエーグ・ラッタナルアーン監督)に出演して、ヴェネツィア国際映画祭コントロコレンテ部門主演男優賞を受賞している。
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2007年には、ロシアのセルゲイ・ボドロフ監督作品『モンゴル』で、チンギス・ハーン役を演じている。
2011年には、ハリウッドに進出し、映画『マイティ・ソー』に出演し、2012年には、ハリウッド映画2作目の『バトルシップ』に出演している。
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そのようにして、海外でのキャリアを積み重ねた上で、2025年度のゴールデングローブ賞のテレビドラマ部門で助演男優賞を受賞することになった。
ゴールデングローブ賞を受賞できたのは、地道に海外作品への出演を積み重ねて、知名度を上げていった成果である。
浅野忠信は、1973年11月27日 神奈川県横浜市生まれで、出生時間が分からないが、種々検討した所、天秤座ラグナで間違いないようである。
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天秤座ラグナになるロジックは後で示したいと思うが、まず、天秤座ラグナだと海外でブレイクした理由というのが、非常によく理解できる。
海外でブレイクした理由はソロボーカリストのメイリアと同じ
先日、中国でブレイクしたソロ・ボーカリストのメイリアに関する記事『メイリア -何故、中国でブレイクしたか-』をアップしたが、そのメイリアと同じ理由によるものである。
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天秤座ラグナで3室で、ラグナロードの金星と10室支配の月がコンジャンクトして、1-3、3-10の芸能人に見られる典型的な配置が見られるが、そこに海外を表すラーフ/ケートゥ軸が絡んでいるからである。
この場合、ラーフは3室で、1-10のラージャヨーガに参加して、ラーフ自身が、ラージャヨーガカラカになっている。
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1-3、3-10の絡みは、芸能活動の絡みだが、そこに海外を表すラーフ/ケートゥ軸が絡むことで、海外でのブレイクになったのである。
この場合、3室に在住する金星と月のコンジャンクトは、ジャイミニスキームでは、ラージャヨーガであり、更に浅野忠信の場合は、4、5室支配のヨーガカラカの土星が9室から、この金星や月と相互アスペクトして、1-5、5-10のラージャヨーガを形成している。
従って、浅野忠信のこの3-9軸は強力である。
3室は短距離旅行のハウスであり、9室は長距離旅行のハウスであり、そこに仕事の10室の支配星や創作の5室の支配星、自分自身を表すラグナロードが絡むことで、映画製作の為に海外と日本を行ったり来たりしなければならない。
ゴールデングローブ賞の時も受賞スピーチで、この後、日本で撮影があるので、直ぐに日本にとんぼ返りするといったことをスピーチの中で告白していた。
まさに映画製作の為に日本と海外を行ったり来たり旅をしなければならない配置なのである。
しかし、これはソロ・ボーカリストのメイリアもそうだが、海外に移住する訳ではないのである。
例えば、松井秀喜や、佐々木朗希の事例のようにプロ野球選手の場合、シーズンオフの時から練習し、シーズン中も高い頻度で試合がある為、メジャーに挑戦したら、アメリカに移住しなければならない。
その為、プロ野球選手の場合は、12室(海外移住)の支配星のダシャーの時期や12室の支配星と絡んだ惑星のダシャーの時期に海外移住して、野球に取り組むのである。
しかし、浅野忠信やメイリアの場合、ラグナロードや10室の支配星が3-9軸に位置し、ラーフ/ケートゥ軸との絡みによって、海外での仕事の縁が出て来るが、海外には移住しないで、あくまでも映画撮影やプロモーション活動、コンサートの為に海外に旅行するだけである。
その辺りが、野球選手と、アーティストの違いかもしれない。
しかし、今回、ドラマ『SHOGUN 将軍』に主演し、プロデュースまでした真田広之の場合、2003年に『ラストサムライ』に出演した辺りから、ロサンゼルスに拠点を移して活動している為、おそらく、12室の海外移住の象意が出ているものと思われる。(真田広之のチャートについては、別の記事の中で、検証予定)
浅野忠信が天秤座ラグナであることは結婚、離婚、子供の誕生、受賞のタイミングなどから絞り込むことが出来る。
浅野忠信プロフィール 1988年 中学3年時に、父親からテレビドラマ『3年B組金八先生第3シリーズ』(TBS系)のオーディションを勧められて受けたところ、合格して本名の佐藤忠信名義で出演、タレントおよび俳優としてデビュー・・・金星/ラーフ 当初はテレビにも出演していたが、撮って放映してを繰り返すテレビの機械的なサイクルが肌に合わず、バンド活動のほうに傾倒しはじめていたのもあって、父親やマネージャーと喧嘩になることも多かった。18歳になり、父親に俳優を辞めることを宣言してしまうが、祖母から諫められ、再びバンド活動と両立して俳優業も続けていくことを決意したという。 1990年『バタアシ金魚』で脇役として映画デビュー・・・金星/木星 1995年3月31日 岩井監督の映画『PiCNiC』で共演した6歳年上の歌手のCHARAと結婚・・・金星/土星/木星 1995年7月4日 長女SUMIREが誕生・・・金星/土星/木星 1996年『Helpless』で映画初主演を果たす・・・金星/水星 活動の場は国内にとどまらず、ウォン・カーウァイ監督『wkw/tk/1996@/7’55”hk.net(英語版)』(1996年 金星/水星)、クリストファー・ドイル監督『孔雀 KUJAKU』(1999年 金星/ケートゥ→太陽/太陽)などでも主演を務め、国際的にも注目を高めていった 1999年12月19日 長男佐藤緋美が誕生・・・太陽/月/ラーフ 2003年 タイ・日本その他の合作映画『地球で最後のふたり』(ペンエーグ・ラッタナルアーン監督)でヴェネツィア国際映画祭コントロコレンテ部門主演男優賞を受賞・・・太陽/土星→水星 2007年、ロシアのセルゲイ・ボドロフ監督作品『モンゴル』で、チンギス・ハーン役で主演した。ボドロフは浅野に「内面から発する光のようなもの」を感じ、「この役を演じられるのは浅野しかいない」と抜擢。浅野はCDをひたすら聴いてモンゴル語を憶え、尻の皮がむけるほど乗馬を猛練習して撮影に臨んだ・・・月/ラーフ 2008年2月、『モンゴル』が第80回アカデミー賞外国語作品部門にノミネートされ、浅野は妻のCHARAを伴ってロサンゼルスで記者会見を行った。このとき浅野は、「撮影で留守にしている間にCHARAが家庭内のことを忙しい中やってくれていてありがたい」と感謝を述べた。また、食事の際に歌を歌う文化のため、アカペラで『THE BLUE HEARTS』などの曲を歌ったことなど、モンゴルでの撮影中の裏話がCHARAとの会話の中で明かされた・・・月/ラーフ 2009年7月25日 CHARAと協議離婚・・・月/木星/火星 2011年 映画『マイティ・ソー』で初のハリウッド映画に出演し、新境地を開く。『ソー』シリーズの3作品に出演を果たした・・・月/土星→水星 2012年 ハリウッド映画2作目となる『バトルシップ』に出演・・・月/水星→ケートゥ 2018年12月17日、ワタリウム美術館にて2014年ごろから映画撮影の待ち時間の合間などを縫って始めていた趣味であるドローイング(線画)作品を展示した個展『TADANOBU ASANO 3634 浅野忠信展』を開催。自身のTwitterやInstagramなどSNSでも公開していたデッサンや落書き、漫画、アメコミなど700点を展示している。また、2019年2月9日に放送されたバラエティ番組『タモリ倶楽部』(テレビ朝日)に浅野が出演し、同個展の未公開作品についての解説を行った・・・火星/土星/木星 2021年末をもって、アノレの専属契約を終了し、以前より所属していた個人会社「DOMOIZU」で活動を継続。専属契約は終了したものの、アノレは翌年にADONIS Aに名称変更し、引き続き浅野のサポートを継続している・・・火星/月 2022年8月23日 18歳年下の女優・モデルの中田クルミと再婚・・・ラーフ/ラーフ/ラーフ アメリカ合衆国のドラマ『SHOGUN 将軍』の出演により、2024年開催の第76回エミー賞で助演男優賞にノミネートされ、2025年開催の第82回ゴールデングローブ賞では、日本人としては初となるテレビドラマ部門 助演男優賞を受賞した・・・ラーフ/ラーフ/月 (wikipedia 浅野忠信、他より引用抜粋) |
Charaとの結婚
1995年3月31日の金星/土星/木星期に岩井監督の映画『PiCNiC』で共演した6歳年上の歌手のCHARAと結婚している。
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結婚した時のトランジットを見ると、土星と木星が結婚生活の2室にダブルトランジットしており、ラーフ/ケートゥ軸が1-7軸をトランジットしている。
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出会いは前年の1994年の春頃で、1994年11月9日にCharaが妊娠したと伝えられている。
トランジットを見ると、1-7軸にラーフ/ケートゥ軸があり、木星が5室と7室にアスペクトして、土星は5室をトランジットし、7室にアスペクトして、5室(子供)と7室(パートナー)にダブルトランジットしている。
その他にラグナロードの金星や太陽などもラグナにトランジットしており、水星もトランジットし、火星もラグナにアスペクトしている。
また火星は5室にもアスペクトしていることなど全て見ていくと、このタイミングが実質的な結婚と、子供の誕生のタイミングであることが分かる。
この時点で、ほぼ天秤座ラグナで確定である。
マハダシャーロードの金星はラグナロードであり、アンタルダシャーロードの土星は月から見て2室支配で7室に在住し、プラティアンタルダシャーロードの木星は月から見てラグナロードで2室に在住している。
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そして、今回、私はナヴァムシャのラグナを水瓶座に設定したが、それはまず出生図のラグナはおそらくスヴァーティーだろうと考えたことが大きい。
例えば、浅野忠信は、タレント業、俳優業を始めた当初、あまり、この仕事に乗り気ではなかった。
それは自由が束縛されるからである。
wikipediaには以下のように記されている。
1988年の中学3年時に、父親からテレビドラマ『3年B組金八先生第3シリーズ』(TBS系)のオーディションを勧められて受けたところ、合格して本名の佐藤忠信名義で出演、タレントおよび俳優としてデビューした。当初はテレビにも出演していたが、撮って放映してを繰り返すテレビの機械的なサイクルが肌に合わず、バンド活動のほうに傾倒しはじめていたのもあって、父親やマネージャーと喧嘩になることも多かった。18歳になり、父親に俳優を辞めることを宣言してしまうが、祖母から諫められ、再びバンド活動と両立して俳優業も続けていくことを決意したという。 (wikipedia 浅野忠信より引用抜粋) |
おそらく、テレビドラマの撮影などをしていると、待ち時間などで拘束されるのが嫌で、父親やマネージャーと喧嘩になることが多かったのである。
スヴァーティーは、「自由の戦士」と名が付くがごとく、自由であることに至上の価値を置き、それが人生の目的にまでなる為、自由を束縛され、やりたいことが出来なくなるぐらいなら、俳優を辞めたいと考えることになる。
この性格は、明らかにスヴァーティーであり、そうすると、ラグナは天秤座の6°40’~20°00’までで、ナヴァムシャのラグナは射手座~魚座までのいずれかである。
この中で、俳優業など、エンターテイメントビジネスに携わりそうなのは、3室や5室が強調される山羊座ラグナか、水瓶座ラグナだが、マハダシャーラーフ期にゴールデングローブ賞の助演男優賞を受賞したことを考えると、おそらく、ラーフが11室(受賞)の支配星とコンジャンクトし、ディスポジターの金星も11室に在住する水瓶座ラグナで正しいと思われる。
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水瓶座ラグナであれば2、11室支配の木星が4、9室支配のヨーガカラカの金星と星座交換し、2-9、9-11のダナヨーガを形成し、そこにラーフが参加して、ケンドラとトリコーナの両方の支配星と絡んで、ラージャヨーガとなる為、このラーフ期に国際的に権威のある賞を授与されたということが納得できる。
またこれは後でまた言及するが、2009年7月25日にCharaと離婚した時、月/木星/火星期であった為、水瓶座ラグナであれば、6室支配で3室に在住する月期は離婚の時期である。
また木星自身は結婚生活の2室の支配星だが、ラーフとコンジャンクトして傷つけている為、結婚生活の破綻を表している。
実際、Charaと離婚した時、浅野忠信は仕事が忙しくて、1年のうち7割は家に帰らないこともあったというから、Charaは浅野忠信との結婚生活から得られるものが少なかったと思われる。
そうした結婚生活の不満から離婚につながったものと思われる。
プラティアンタルダシャーロードの火星も3、10室支配で3室に在住しており、ナヴァムシャ(配偶者運)における3室の支配星や在住星の時期は、結婚が終了するタイミングである。
従って、上記のような理由から、ナヴァムシャのラグナは水瓶座ではないかと思われる。
そして、ナヴァムシャのラグナが水瓶座であれば、金星/土星/木星期に結婚したことは十分説明できる。
マハダシャーロードの金星は、月ラグナから見た7室の支配星で、結婚生活の2室の支配星と星座交換し、ラグナロードの土星とコンジャンクトする惑星である。
またアンタルダシャーロードの土星はラグナの支配星で、プラティアンタルダシャーロードの木星は2室の支配星で、月から2室に在住しており、ダシャーの全ての惑星は、結婚の1-7軸や結婚生活の2-8軸に絡んでいることが確認できる。
(従って、ラグナは天秤座スヴァーティー第3パダであり、ナヴァムシャのラグナは水瓶座である)
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実際の子供の誕生日を確認すると、第一子は、1995年7月4日に生まれているが、土星は魚座の0°57’で、この度数だと少なくとも9か月前の時点で、土星は水瓶座5室に在住していたことになる。
また木星は逆行して、5室にアスペクトしている為、5室にダブルトランジットが成立している。
因みにラーフ/ケートゥ軸も9室支配の水星にトランジットし、9室にはラグナロードの金星と太陽もトランジットしていたことが分かる。
また月と火星も獅子座から5室にアスペクトしている。
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ダシャーは金星/土星/木星期で、サプタムシャ(D7)を見ると、金星は5室の支配星で、土星はラグナロードで9室支配の水星と相互アスペクトし、木星は5室支配の金星にアスペクトし、またディスポジターは5室支配の金星である。
従って、子供の誕生のタイミングであることが分かる。
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第二子は、1999年12月19日に誕生しているが、木星と土星が牡羊座から9室支配の水星にアスペクトして、9室にダブルトランジットが成立している。
更に月も9室支配の水星にアスペクトし、太陽も射手座から9室にアスペクトしている。
またラグナロードの金星は9室支配の水星をトランジットしており、このタイミングもダブルトランジットだけでなく、多くの惑星が子供の誕生を示唆している。
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ダシャーを見ても太陽/月/ラーフ期で、サプタムシャ(D7)を見ると、太陽はラグナにアスペクトし、月は5室支配の金星と相互アスペクトし、ラーフはラグナに在住しており、結婚のタイミングを示唆している。
離婚
2009年7月25日にCharaと協議離婚しているが、月/木星/火星期で、マハダシャーロードの月はナヴァムシャの6室の支配星で、アンタルダシャーロードの木星は出生図の6室の支配星である。
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そして、プラティアンタルダシャーの火星は月から見た12室の支配星であり、ナヴァムシャの3室の支配星で3室に在住している。
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この時のトランジットを見ると、木星は逆行して、6室支配の木星と絡んでおり、あと6日程で山羊座に逆行して、6室支配の木星にコンジャンクトするタイミングである。
土星は獅子座をトランジットしているが、9月10には乙女座に移動する為、既に乙女座に移動する前の2ヵ月前を切っており、既に乙女座に移動していると解釈できる。
その場合、土星は乙女座から6室にアスペクトして、木星と土星のダブルトランジットが6室に成立している。
更にラーフ/ケートゥ軸は、6室支配の木星をトランジットし、太陽や水星も6室支配の木星に蟹座からアスペクトしていた。
また更に月は、獅子座をトランジットしているが、72時間以内に6室支配の木星にアスペクトし、火星とラグナロードの金星は8室から11室の支配星(6室から6室:6室の本質)にアスペクトしていた。
またトランジットにおいて、ラグナロードの金星は7室支配の火星と共に8室に在住し、土星からのアスペクトを受けているが、これは結婚生活の問題を表している。
浅野忠信が、Charaから結婚生活を拒否されたことを意味している。
従って、このタイミングは、離婚のタイミングとして納得できる。
再婚
そして、2022年8月23日に18歳年下の女優・モデルの中田クルミと、ラーフ/ラーフ/ラーフ期になったタイミングで再婚している。
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まず、ラーフはラグナロードの金星とコンジャンクトしており、ディスポジターの木星は月から見てラグナロードで結婚生活の2室に在住している。
ナヴァムシャでは、ラーフのディスポジターの金星は結婚生活の2室支配の木星と星座交換して、ラグナロードの土星とコンジャンクトしており、ラーフは月から見た結婚生活の2室に在住し、ディスポジターの金星は月から見た7室の支配星である。
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トランジットを見ると、ラーフ/ケートゥ軸が、1-7軸にあるが、ダシャーロードのラーフが7室をトランジットしており、最初の結婚の時と正反対に来ている。
そして、土星は山羊座からラグナにアスペクトし、木星は魚座で逆行してラグナにアスペクトして、1室にダブルトランジットしていることが分かる。
2度目の結婚もこのタイミングで起こったことは納得できる。
異常に強い火星
因みにチャートを調べていて、浅野忠信の火星は、シャドバラで、2.35と高い数値を示していて、枠に収まりきらずに天井を突き破っていることに気づいた。
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このように強い火星を見たのは初めてだが、これは火星が牡羊座でムーラトリコーナで、1°48’と若い度数にあるからで、ナヴァムシャでも牡羊座にあってヴァルゴッタマであるが、更に多くの分割図でも牡羊座に在住して、ヴァルゴッタマの拡張版を示している。
火星は、出生図、ナヴァムシャ(D9)だけでなく、ドレッカーナ(D3)、チャトゥルシャムシャ(D4)、サプタムシャ(D7)、ダシャムシャ(D10)、ドヴァダシャムシャ(D12)、ショダシャムシャ(D16)、トリムシャムシャ(D30)でも牡羊座に在住している。
16の分割図のうちの9つにおいて、牡羊座に在住していることが分かる。
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これは火星の力が際立っていることを示しているが、まず、これは前例のない創造性やオリジナリティーを発揮する配置である。
浅野忠信は、模倣や真似される存在ではあっても、誰かの真似をする存在ではない。
浅野忠信の経歴を調べていた所、マハダシャー火星期はちょうど2015年7月~2022年7月まで続いていた。
wikipediaによれば、浅野忠信は2014年から趣味でドローイング(線画)を始め、この火星期の間にデッサンや落書きなどを書き溜めていたようである。
2018年12月17日、ワタリウム美術館にて2014年ごろから映画撮影の待ち時間の合間などを縫って始めていた趣味であるドローイング(線画)作品を展示した個展『TADANOBU ASANO 3634 浅野忠信展』を開催。自身のTwitterやInstagramなどSNSでも公開していたデッサンや落書き、漫画、アメコミなど700点を展示している。また、2019年2月9日に放送されたバラエティ番組『タモリ倶楽部』(テレビ朝日)に浅野が出演し、同個展の未公開作品についての解説を行った。 (wikipedia 浅野忠信より引用抜粋) |
それで2018年12月17日になった火星/土星期にワタリウム美術館にて、これらの作品を展示する個展『TADANOBU ASANO 3634 浅野忠信展』を開催している。
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これらの作品は、線画がであり、シンプルさが特徴であるが、これがおそらく牡羊座の火星の象意ではないかと思った。
火星はナヴァムシャでは、3、10室の支配星で、デザイン、絵画の3室牡羊座に在住している。
映画撮影の待ち時間の合間などを縫って、700点も書き溜めたということは、そこに異常なエネルギーを投入したことは明らかである。
それは浅野忠信の強い火星は、こうした絵画の趣味に投入されたと考えられる。
また2021年末に所属事務所だったアノレの専属契約を終了し、以前より所属していた個人会社「DOMOIZU」で活動を継続することになった。
これは火星/月期の出来事だが、火星は起業の2室の支配星であり、仕事の本質のハウスである7室に在住している。
従って、この火星期の最後の段階になって、所属事務所から独立して、自ら事務所を立ち上げたと考えると納得できる。
今後の浅野忠信
2025年のゴールデングローブ賞で、助演男優賞を受賞できたのは、マハダシャーラーフ期に移行したからで、このラーフは出生図でもナヴァムシャでもラージャヨーガを形成している。
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そして、ダシャムシャではおそらく、山羊座11室に在住して、トリコーナとケンドラの支配星である1、10室支配の木星とコンジャンクトして、ラーフは、ラージャヨーガを形成しているはずである。
同室する木星は減衰しているが、ディスポジターの土星が月から見てケンドラに在住している為、ニーチャバンガも形成している。
またこの木星は、出生図でもナヴァムシャでも山羊座に在住して、ヴァルゴッタマである。
木星とラーフがダシャムシャで11室(受賞)に在住し、またナヴァムシャでも4-11の星座交換に参加して、ラージャヨーガを形成していることを見ると、今後も数々の受賞に恵まれることが予想される。
今、ラーフ期が始まって2年が経過したが、今後、残りの16年間のラーフ期に渡って、海外での活躍も増えていくと思われる。
何故なら、ラーフはラグナロードの金星や10室支配の月と共に3室に在住して、1-10のラージャヨーガを形成しており、ラーフ/ケートゥ軸と絡んで、海外での芸能活動を表しているからである。
そして、ラーフのディスポジターである木星は、3、6室支配で、4室で減衰しており、この木星は、ニーチャバンガラージャヨーガや、パラシャラの例外則によるラージャヨーガ的な効果を発揮する配置である。
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山羊座のシュラヴァナに在住しているが、明らかにこれは山羊座ラグナである北野たけしを表しており、たけしの作品の中に度々エントリーするのはこの配置がある為である。
3、6室の支配星が山羊座で減衰している為、明らかに芸能活動における奮闘を表しており、それは北野作品の中での立ち居振る舞いなのかもしれない。
4室は母国を表しており、この3、6室支配で山羊座で減衰する木星が、日本の監督のオファーで請われるままにインディーズ作品に出演して、努力を積み重ねて来たことを表している。
その集大成が、北野たけしの作品への参加であり、『座頭市』や『首』など、たけしの作品に度々登場することで、知名度を拡大したのである。
つまり、この3-9軸で形成される1-10、1-5、5-10のラージャヨーガとそこに絡むラーフ/ケートゥ軸が象徴する海外での俳優活動と、3、6室支配で4室で減衰する山羊座の木星が象徴する国内での俳優活動が、ラーフとそのディスポジターという形で、上手く連携していることが分かる。
これが、浅野忠信の俳優業活動の秘密である。
そして、それはおそらくラーフ期を超えて、木星期(2040年6月~)にも発揮されるのである。
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