大川隆法の長男・大川宏洋氏が、昨年2018年8月23日にユーチューバーデビューし、幸福の科学との決別宣言をし、家族や兄弟の話、父親の霊言についての評価、もらっていた給料や教団の会員数や収入など様々な情報を暴露しているらしく、その動画が面白いと聞いた。
「私は大川隆法総裁を信仰していません。彼のことを神だと思ったことは一度もありません」とか、「彼は私の戸籍上の父親です。それ以上でも以下でもありません」などと発言しているようである。
また教団と決別した理由を清水富美加との“結婚強制”が原因であると語っている。
大川隆法長男が語る「『幸福の科学』決別の理由は清水富美加との“結婚強制” 2019/02/20 「週刊文春」編集部 (週刊文春 2019年2月28日号) 1986年に設立された「幸福の科学」。大川隆法総裁(62)の長男である宏洋氏(29)が「週刊文春」の取材に応じ、教団と決別した経緯について詳細に語った。 1989年、5人きょうだいの長男として生まれた宏洋氏は、青山学院大学を卒業後、「幸福の科学」理事長や系列芸能事務所の社長を歴任。教団の映画制作を担うなど「幸福の科学」の幹部として活動していたが、2018年10月、「YouTube」の個人チャンネルで教団との決別を宣言していた。 宏洋氏によれば、教団との決別の契機は、2017年に女優・清水富美加(現在は千眼美子に改名)との結婚を再三迫られたことにあるという。 「その年の1月末、父から『彼女と結婚しなさい』と言われましたが、どうしても彼女との結婚を受け入れられませんでした。最終的に、同年11月18日、結婚しませんと断ると、父は怒り狂いました。僕と結婚させるため、彼女に芸能事務所を辞めさせたのに、メンツを潰されたと感じたのでしょう。その一方で、僕も限界でした。結局、その日を境にして教団を離れ、一人で生きて行く覚悟を決めました」 「幸福の科学グループ広報局」は次のように回答した。 「大川総裁が宏洋氏に千眼氏との結婚を強制した事実は一切ありません。17年1月25日、宏洋氏自身が霊言を行ったなかで、宏洋氏に入ったある霊人が宏洋氏の口を通して結婚を勧める話を出しました。霊言後、当時の宏洋氏本人はその気になっていたというのが事実であり、大川総裁から結婚を勧めたことは一度もありません」 2月21日(木)発売の「週刊文春」では5ページにわたり、宏洋氏の独占告白を掲載。宏洋氏は、6時間に及ぶインタビューで、父・大川隆法氏の“素顔”や、部屋に監視カメラがあるなど特殊な環境で育った自身の半生について赤裸々に語っている。また、「週刊文春デジタル」では、インタビューの完全版動画を同日5時より公開する。 (略) |
それに対して、幸福の科学は、自身の広報ページにおいて、『「週刊文春」(2019年2月28日号)インタビュー記事 「大川宏洋氏の虚言・誹謗中傷」に反論する』と題する記事を掲載して、文春のインタビューの内容に反論している。
因みにこの内容によれば、大川宏洋氏は、素行不良で中高生時代から友人宅を泊まり歩いていたということで、高校も一旦、男子校に入学した後、女子と付き合いたいからという理由で、共学に入り直したという話で、両親から見れば、手の付けられない不良息子であったことがよく分かる。
そして、こうした親子同士の諍いごとが公に暴露されているのだが、その普通とは違った様子が、非常に興味深く、ある種のエンターテイメント性を発揮している。
大川隆法のチャートについては、以前、牡牛座に設定している。
このラグナで以前、検証した所、過去の様々な出来事がヴィムショッタリダシャーで説明できるため、出生図のラグナに関しては、間違いないと思われる。
2室に金星、月、水星、太陽が集中しており、この2室で形成されるラージャヨーガ、ダナヨーガが、出版や講演(スピーチ)、映画製作などメディアを駆使した事業で成功する配置であり、また8、11室支配の木星が4室に在住して、10室から火星がアスペクトする配置が、教団を創り、支部など沢山の教団施設を建設した配置である。
また9、10室支配のヨーガカラカの土星が7室蠍座(霊能力)に在住しているが、この土星から見ると8室に惑星が集中(霊能力)している配置が、霊能力を駆使して、霊言などのお告げのチャネリングを行なった配置である。
今回のテーマは、長男・大川宏洋氏が、父親である大川隆法に反発しているという事実はどこで説明できるかということである。
出生図では子供の表示体である木星が、土星、火星からアスペクトされて傷ついている。
また木星から見た5室の支配星も木星であるため、二重の意味で、子供の表示体は傷ついている。
ナヴァムシャでは、子供の表示体である木星は、ラーフ/ケートゥ軸と絡んで、土星からアスペクトされている。
これはグルチャンダラヨーガであり、子供が不良化したり、子供が反発する配置である。
グルチャンダラヨーガとは、グル、師匠に不敬を働いてしまう配置であり、グルから嫌われる配置であるが、それともう一つは、子供が不良化したり、子供に不敬を働かれる配置でもある。
特にナヴァムシャにおいて形成されている場合、これは強力である。
現在、大川隆法は、水星/太陽期であるが、水星はサプタムシャの3室に在住し、火星とコンジャンクトして、土星からアスペクトされている。
アンタルダシャーの太陽は、4室支配で6室で減衰し、火星からアスペクトを受けている。
従って、子供との関係に問題が生じる時期である。
ナヴァムシャ(D9)やダシャムシャ(D10)のラグナはまだ検討中であるが、サプタムシャ(D7)のラグナは牡牛座で問題ないと思われる。
従って、長男の大川宏洋氏が、教団の様々な内部の事情を暴露してしまうという状況は、ダシャーの支配星がサプタムシャ(D7)の3室や6室に在住して傷つけられているために起こっているということである。
そして、現在、水星/太陽期であるが、子供の5室をラグナとすると、10室に水星と太陽が在住している。
これは水星/太陽期というのは、子供が有名になる時期であることを物語っている。
息子が不良化して、反発し、教祖としての父親を批判したり、霊言を話すには事前調査が必要など、父親の霊能力をこき下ろしている辺りは、非常に面白い。
但し、幸福の科学の方も実の息子であるということもあって、厳しい法的手段など取れそうもなく、宏洋氏の過去の素行不良なエピソードを様々と書き連ねて批判した後、
『宏洋氏がやるべきことは、中傷でなく、俳優や脚本家として大成する努力が必要だ』
とか、
『自身の目標に向かって淡々と努力を重ねることを期待したい』
といった親心からのエールを送るような締めくくりに終わっているのは、ほのぼのとしている。
所詮は、家族内の諍いごとなのである。
大川隆法と、長男の大川宏洋氏との争いは、ある意味、見ていてほのぼのしてくるぐらいの平和な家族の諍いごとである。
因みに大川隆法は、長男の大川宏洋氏だけではなく、大川真輝氏(次男)と大川裕太氏(三男)も追放したとのことで、追放すると、過去世が妖怪だったといった話に変えてしまうのだという。
例えば、大川真輝氏(次男)は、過去世が空海だったのが、妖怪に格下げさせられ、大川裕太氏(三男)は、過去世が日本神道の最高神、明治天皇、桓武天皇などとされていたが、日本稲荷の狐、人をだます動物霊、富士山のカラス天狗であったという話に変えられてしまったという。
この次々に自分の息子たちと関係が上手く行かなくなり、追放してしまう所などがいかにもグルチャンダラヨーガである。
大川宏洋氏によれば、大川隆法が仏陀の生まれ変わりであるとか、霊能力を本気で信じてる人は、ほとんどいないのではないかという話である。
こうしたことから、幸福の科学は、真理を探究するというよりもエンターテイメントを追求する団体だと言える。
因みに大川宏洋氏のチャートを作成すると、月が乙女座で、9室支配の金星と太陽が6室でラーフとコンジャンクトし、土星からアスペクトされている。
木星にラーフがコンジャンクトする典型的なグルチャンダラヨーガはなく、9室支配の金星や太陽とラーフとの6室での絡みは、父親との対立を表わしている。
父親を批判して、見下す配置である。
またナヴァムシャでも月から見た8室に太陽が在住し、ラーフがコンジャンクトしている。
よく宗教では、子供が不良になったり、放蕩に耽ったりするのは、親の不徳や罪穢れを洗い流すためだという話があるが、その典型的な例かもしれない。
この父と息子の騒動は、大川隆法の主にナヴァムシャに現れているグルチャンダラヨーガの発現ではないかと思われる。
罪穢れを洗い流すために息子が放蕩息子になって暴れまわっているイメージである。
然し、長男・大川宏洋氏の父親に対する批判は、的を得たものが多く、非常に正直であり、また惑星配置としても単に父親との対立を表わす配置があるのみである。
特に出生図でもナヴァムシャでも典型的なグルチャンダラヨーガが形成されている訳ではない。
従って、長男・大川宏洋氏は、精神性がひどく損なわれているという解釈にはならない。
ただ父親を見下し、批判する配置があるというだけである。
むしろ、大川隆法の方が、典型的なグルチャンダラヨーガがナヴァムシャで形成されており、こうした息子からの批判を経験しなければならない原因があると考えられる。
コメント
コメント一覧 (2件)
私も大川宏洋氏の動画を見ました。面白かったです。父・隆法について、家族について、教団の内部事情について率直に語っています。彼は、頭が良く、ユーモアのセンスもあり、トークも上手なので、芸能人やタレントの才能があると思います。
彼は、大川隆法は、信者に対して嘘を言っており、だましていると語っています。幸福の科学はカルト教団で、大川隆法は、もう信者に対して嘘を続けるのは止めたほうが良いと言っています。自身の弟妹に対しても愛情を持っているようです。
彼の心は健全だと思いました。かなり特殊な環境で育ったにも関わらず、性格が拗けていないのがとても印象的でした。
ところで彼は双子座ラグナで間違いないのでしょうか?
双子座ラグナは12:00で作成した時のラグナであって、実際のラグナがどこであるかは分かりません。
月ラグナから見た支配と在住に父親との相性がよく現れています。