
トヨタ自動車が水を燃料にして回転するエンジンの開発に成功したと報じられている。
正確に言えば、水を電気分解して、水素を燃料にして走る自動車を開発したということである。
水で走る自動車ということで言えば、1990年代にアメリカの発明家・スタンリー・メイヤー(Stanley Meyer)が水燃料電池(Water Fuel Cell)と呼ばれる装置を開発し、水を電気分解して得られる水素を燃料として車を走らせる技術を提唱している。
わずか22ガロン(約83リットル)の水でロサンゼルスからニューヨークまで走行可能だと主張した。
しかし、1996年にオハイオ州の裁判所は、メイヤーの技術が、従来の電気分解と変わらず、科学的根拠に乏しいとして詐欺と認定し、彼に投資家への返金を命じた。
そして、1998年3月20日、メイヤーはオハイオ州グローブシティのレストランで、弟のスティーブンと2人のベルギー人投資家と食事中に突然体調を崩し、店外に飛び出して「奴らに毒を盛られた」と叫びながら倒れ、死亡したのである。
この自動車が出回れば、既存の石油を用いるエネルギー産業に深刻な影響を及ぼす為、刺客によって暗殺されたのではないかとの憶測がある。
また2014年には、インドのタタ財閥傘下のタタ・モーターズ社長が、タイの高級ホテルで転落死した事件があった。
タタ・モーターズ社長の転落死、タイ警察は自殺との見方 2014年1月28日午前 8:23 ロイター [バンコク/ムンバイ 27日 ロイター] – インドの自動車最大手タタ・モーターズ のカール・スリム社長(51歳)がタイのホテルで転落死したことについて、地元警察は自殺との見方を強めている。 スリム社長はタタのタイ法人の取締役会出席のため、バンコク市内のホテルに夫婦で宿泊、26日朝に22階の部屋から転落しているのが発見された。 警察の捜査官はロイターに対し、妻から夫あての書簡がみつかったとし、妻と話したところ「妻は夫への秘密を打ち明けており、夫婦間でトラブルがあった」と述べた。また転落したとみられる窓は開いていた上に小さく、よじ登る必要があるため誤って転落したとは考えにくく、自殺との見方を強めているという。 英国人のスリム氏は、タタの建て直しのために2012年にタタに入り、国内事業の再編に取り組んでいた。社長の死で再編に遅れがでるとの懸念から27日の市場でタタ株は一時6.7%下落、6%安で終了した。 |
このタタ・モーターズは、圧縮空気自動車(エアカー)やCNG(圧縮天然ガス)車などガソリンを使用しない代替燃料車の開発を進めていたこともあって、他殺の可能性も噂された。
但し、証拠はなく、遺書もあったとされている為、陰謀論の域を出ない憶測となっている。
トヨタは、欧米各国が電気自動車の開発にシフトする中で、電気自動車にシフトせず、水素燃料を使って走る車など、様々な代替技術の独自開発を進めていた。
また充電不要で走り続ける次世代太陽電池を搭載した自動車の開発も進めている。
この「ペロブスカイト型太陽電池」は、折り曲げることができ、発電効率も従来のものよりも高いようである。
次世代太陽電池、30年EV搭載へ トヨタ・京大発新興組む 2023年6月27日 9:00 日本経済新聞 京大発スタートアップのエネコートテクノロジーズ(京都府久御山町)とトヨタ自動車は27日、次世代太陽電池の本命とされる「ペロブスカイト型太陽電池」を共同開発すると発表した。2030年までに電気自動車(EV)の屋根などに搭載を目指す。エネコートはトヨタと組むことで大型化や耐久性の課題を解決し、実用化につなげる考え。 エネコートとトヨタは5月に車載向けパネルの共同開発を始めた。太陽電池においてシリコンに代わる材料として注目を集めるペロブスカイトの成分などを見直し、現在はシリコンとほぼ同程度の発電効率を最大で5割高める。トヨタがペロブスカイト型太陽電池で外部企業との共同開発を明らかにするのは初めて。 トヨタはプリウスのプラグインハイブリッド車(PHV)や一部EVで車の屋根に太陽電池をつけるメーカーオプションを提供している。23年発売のプリウスの場合、1平方メートル程度のシリコン製のパネルが載る。価格は28万6000円。一般的な気象条件で、年間約1200キロメートル走行分の電気を発電できるとしている。 トヨタの増田泰造・再エネ開発Gグループ長は「屋根以外のボンネットなどに置いて面積を2倍に増やせば、計算上は約3倍の3600キロメートル走行分を発電できる」と期待する。 一般的な自家用車の年間走行距離は1万キロメートルとされ、3分の1を太陽光でまかなえる計算だ。近距離だけで車を使う人なら、ほぼ充電不要になる。太陽電池を搭載する車はSUBARU(スバル)や韓国の現代自動車なども手がけるが、トヨタによると太陽光だけで実用に耐えられる車は珍しい。 エネコートの加藤尚哉社長は「ペロブスカイト型はシリコンに比べて製造工程が少なく、低コスト化も期待できる」と話す。ペロブスカイトの曲げやすい特性をいかし、車体のデザインとマッチしやすい太陽電池の形も探る。 一方で、技術にはまだ課題が残る。エネコートは22年に7.5センチメートル四方のパネルを使った製品を半導体商社のマクニカと試作したが、車載用で求められる数十センチメートル四方の大型品の生産はこれからだ。 ペロブスカイト結晶の膜を均一に広げる技術や製造設備が必要になるほか、車の振動を受けたり雨にぬれたりしても壊れない耐久性が求められる。 富士経済によると世界のペロブスカイト型太陽電池の市場規模は35年に1兆円と、22年比31倍に拡大する。積水化学工業やカネカ、東芝などが実用化を目指しており、中国勢を含めた開発競争が激しくなっている。エネコートはトヨタと組むことで、定置型よりも高い利益率の見込める車載市場を開拓する。 |
またトヨタ自動車は、非常に蓄電の能力の高い全個体電池の開発も進めており、これを将来的に電気自動車に搭載するようである。
トヨタと連携…出光が実用化へ勝負に出る、「全固体電池材」の特徴 2025/3/3 15:10 ニューススイッチ日刊工業新聞 出光興産は27日、全固体電池材料(固体電解質)の量産に向け、千葉事業所(千葉県市原市)に中間材料の「硫化リチウム」の大型製造装置の建設を決定したと発表した。年産1000トンの設備を2027年6月に完成する。蓄電池換算で同3ギガワット時(ギガは10億)、電気自動車(EV)換算で同5万―6万台分の大規模なものとなる。全固体電池の実用化へ勝負に出る。 同社はトヨタ自動車と連携し、27、28年に全固体電池を搭載したEVの実用化を目指している。硫化リチウムから製造する硫化物系固体電解質も、25年度中に大型パイロット装置の建設を決定する。硫化リチウムの製造装置の総事業費は約213億円。最大71億円が助成される。出光の中本肇専務執行役員は「27、28年の実用化に全力で取り組む」と意気込みを語った。 全固体電池は現在のリチウムイオン電池に比べ、電池の長寿命化や充電時間の短縮、EVの航続距離の拡大が期待される。出光の電解質は電池性能のカギとなるイオンの移動が速く、電極と密着する柔らかさが特徴。トヨタとの電池の実用化後、幅広く普及を目指す。 |
トヨタ自動車は、水素燃料によるエンジン自体も開発しているが、非常に性能が高いようである。
因みにyoutubeの動画の情報によれば、トヨタ自動車は、イーロン・マスクを日本に招待して、水を電気分解して、水素を燃焼させて走る新型エンジンを見せたようである。
イーロン・マスクは、「このエンジンこそがEV業界の終焉をもたらす」と語ったそうである。

何故、ライバルに見せるのか興味深いが、おそらく、この技術革新自体が、既存の石油文明を終わらせる革新的なものであると共に既存の石油の利権を持つグループを刺激する内容でもある為、慎重に考えている証拠だと思われる。
この技術をイーロン・マスクがエンジンとして採用してくれれば、そうした既存のエネルギー業界からの妨害も受けないだろうと考えているのかもしれない。
またトヨタ自動車がこうした画期的なエンジンの開発を発表できるようになったのは、世界が脱炭素社会にシフトしつつあり、世の中の状況が変わって来たことの表れでもある。
1990年代の段階では、スタンリー・メイヤー(Stanley Meyer)のように刺客を送り込まれたり、様々な激しい妨害を受けたことと思われる。
1990年代は、新自由主義がまさに世界に拡大しようとするまさに最初のタイミングであった。
1989年にワシントンコンセンサスが提唱されて、資本家が労働者に対して攻勢を仕掛け、グローバル経済の中で、強力に富を収奪しようとしていくタイミングだった。
それが2017年頃に行き詰まりを迎えて、反グローバリゼーションが生じている今、こうしたパラダイムシフトをもたらす技術を発表できる状況が訪れたということかもしれない。
私は20代の頃、科学ジャーナリストの深野一幸氏の「宇宙エネルギーが導く文明の超転換: 地球大破局は避けられる (トクマブックス 658) 」などを読んで、日本の優れた科学者、研究者が、フリーエネルギーを発生させる装置を開発したり、反重力装置を開発したり、現代科学では説明できない文明にパラダイムシフトをもたらすような技術が既に知られていることを知った。

しかし、そうした技術を発表すると、既存のエネルギー産業から刺客が送り込まれてくるので、発表しないで温存していると説明されていた。
トヨタの水で走る自動車というのは、こうした文明にパラダイムシフトをもたらすような技術で、かつては決して発表できないタブーのものであった。
水を入れれば、いくらでも走る自動車など夢の車であるが、こういった自動車に私が生きている間に乗れるのかどうか、期待は膨らむのである。
但し、刺客が送られてこないように慎重に進めて欲しいと思うのだ。
トヨタは、ペロブスカイト型太陽電池や、全個体電池を搭載した電気自動車とか、水素エンジンを搭載した自動車とか、様々なバリエーションの自動車を発表して、様々な推進システムを持つ自動車を市場に出して、それらがある程度、浸透した段階で、どさくさに紛れて、水を電気分解して走る水素自動車を出して欲しいと思うのだ。
通常の水素エンジンを搭載した自動車も水素ガスステーションなどで、水素をタンクに注入して走るように見せかけて、実は、水で走っているといったような裏技で、この新しいエンジンの自動車を普及させて欲しいと思うのだ。
水だけで走るとなると衝撃的過ぎるので、最初は水素ステーションで、水素を補充して走るなどと説明しながら、既存のエネルギー産業の目をくらませて、知らない間に水だけで走る自動車が市場に浸透しているような状態を是非、作って欲しいと思うのである。
イーロン・マスクのテスラという社名も天才科学者二コラ・テスラのオマージュであり、ニコラ・テスラが交流電流(AC)システムを発明していたことも知っていると思われる。
そうすると、未来の自動車は、充電スタンドで充電などしなくても遠隔から伝送して、充電するようなシステムにしたり、テスラが発案していた未来の文明のアイデアは知っているはずである。
既存の石油を中心としたエネルギー産業と、エジソンの直流電流を用いた現代文明には、欠陥があることを知っているはずである。
トヨタが、イーロン・マスクをわざわざ招待して、新型エンジンを見せたというのは、そうしたパラダイム・シフトにおいて、イーロン・マスクを味方に引き込みたいという狙いがあったのではないかと思うのである。
トヨタ自動車の今後について
トヨタ自動車工業株式会社は、1937年8月28日に愛知県豊田市で、設立されている。
通常、会社のチャートを作成する場合、セレモニーの時間は、午前中か、午後になると思われるが、午前中の場合、10:00前後、午後の場合、13:00前後に設定するのが妥当である。
そこで、10:00でチャートを作成すると、以下のようなチャートになった。

現在、マハダシャー水星期の最後から2番目のアンタルダシャーで、水星/木星期である。
次は、2029年9月頃からマハダシャー・ケートゥ期に移行するが、ケートゥは牡牛座で減衰し、ディスポジターの金星は蟹座に在住している。
水星期、そして、その前の土星期もトヨタは、世界的企業として発展してきた。
土星は4、5室支配のヨーガカラカで、水星は9、12室支配で12室に在住する機能的吉星である。
トヨタはグローバリゼーションの流れに合わせて、海外に工場を移転して、グローバル企業の地位を築いてきた。
総売り上げの70%は、海外から来ているようである。
天秤座ラグナにすると、土星と水星は、6-12軸に位置して、海外にグローバル展開して来たことが上手く説明できる。
特に水星は9、12室支配で12室に在住している為、ほとんど、海外を拠点にするような会社に変貌しているとも考えられる。
水星は高揚し、土星はナヴァムシャで高揚している為、この土星期、水星期は強い力を発揮したと思われる。
しかし、2029年9月頃からマハダシャー・ケートゥ期に移行するが、ケートゥは牡牛座で減衰し、ディスポジターの金星は蟹座に在住して、敵対星座に在住している。
ディスポジターの月が一時的に友好の座にある為、中立星位にはなっているが、木星、土星、水星の影響を受けていない。
金星は特に強い配置とも言えないのである。
蟹座に在住しているということは、ガラパゴス化しているとも考えられる。
土星期は、強い水星からアスペクトされ、定座で強い木星の影響をケンドラサンバンダという形で、受けており、強さを発揮していた。
また水星期も同様で、土星からアスペクトされ、強い木星の影響をケンドラサンバンダという形で受けていた。

ダシャムシャを見ると、やはり、水星と土星は定座やムーラトリコーナにあって強い配置だが、ケートゥは蟹座に在住し、ディスポジターの月は山羊座でラーフとコンジャンクトしてあまり強くないのである。
吉星である水星や金星のアスペクトも受けていない。
ちょうどケートゥ期に移行する2029年は、トヨタ自動車が、ペロブスカイト型太陽電池や全個体電池を搭載した電気自動車を市場に投入しようとしているタイミングである。
この時期は、AIによって世の中が劇的に変化していくというタイミングである。
トヨタ自動車のエンジンなどの技術は素晴らしいのだが、自動運転などで大きく出遅れており、自動車がGPSなどの機能と連携して、完全に自動運転される乗り物になった時、それ程、市場において強い力を発揮できるのかどうかは分からない。
そして、日本の政治、政治家は三流以下である為、上手いこと丸め込まれて騙されて、技術を盗まれはしないかと心配である。
やはり、いくつもの人工衛星を打ち上げて、着々と、衛星通信網を備えたテスラが、有利なGPS機能と進歩したAIと自動運転を組み合わせて、非常に電気自動車において、強いのではないかと思えて来る。
日本を代表するトヨタ自動車がライバル他社に敗北しないように上手く立ち回るように願う次第である。
コメント
コメント一覧 (3件)
この水を燃料にするという動画はフェイクではないですか?
トヨタが発表したものではないでしょう。
物理の基本を無視していると思いますよ。
水の電気分解に必要なエネルギーと水の燃焼で放出されるエネルギーは同じです。電気分解と燃焼を運動エネルギーに変換する時に必ず損失が発生するので、電気エネルギーはそのままモーターで使ったほうが効率良さそうです。
◯水素の燃焼
トヨタ、水を電気分解して水素を製造する「水電解装置」を新開発 FCEV「MIRAI」の技術を活用、デンソー福島工場で稼働開始【2023年3月9日】
https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1484657.html
燃料電池および水電解装置の生産計画が経済産業省の「GXサプライチェーン構築支援事業」に認定【2024年12月18日】
https://global.toyota/jp/newsroom/corporate/41982223.html