フランスの若者の暴徒化について ― 革命の国フランスの最前線 ―




フランス、パリ郊外で北アフリカ系の少年が警官に射殺された事件(2023年6月27日)に抗議するデモ活動が暴徒化し、計約5900の車両と1100の建物が放火・破壊され、200以上のショッピングセンターや大型小売店が略奪に遭い、300の銀行支店と250のたばこ店が損壊し、逮捕者が3000人出ているというが、フランス国内は、あたかも内乱でも起こっているかのような騒然とした状態になっている。



パリ郊外で警察官が北アフリカ系少年射殺、交通検問中 抗議者ら暴動
2023/6/29 12:58 ロイター

フランスのパリ郊外ナンテールで6月27日、北アフリカ系の17歳の少年が、交通検問中の警察官に銃で撃たれ死亡した。当局は少年が停止命令に従わなかったとしているが、発砲した警官は殺人容疑で取り調べを受けている。現地では抗議者らが警察に花火を投げつけ、車に火を放つなど混沌とした状況となった。

パリ郊外で北アフリカ系の少年が警察官に射殺されたことへの抗議デモが発生した。

マクロン大統領は28日、警察の銃撃は「正当性がなく容認できない」と批判した。事件から数時間後の発言であり、大統領が警察を批判するのはまれだ。

検察は被害者の身元を明らかにしなかったが、隣人や知人によれば、被害者はアルジェリア人の少年で「ナエル」という名前だという。

内相によると、パリ郊外ナンテールを中心に31人が逮捕され、数十台の車が放火された。

検察によれば、少年は車を止めろという指示に従わなかったため警察官に発砲され、その傷がもとで死亡した。

ネットで共有された動画では2人の警察官が車の横におり、車が走り出すと、1人が発砲した。殺人事件として捜査が開始された。

内相によると、2人の警察官は38歳と40歳のベテラン。パリ警察の署長は、ニュース局のBFMTVに対し、2人の行為が適切だったかどうかは司法が決めることだと語った。

現場付近の住民は、この事件を悲しんでいる。

スーパー店員、アマドゥ・ダグノコさん

「悲劇的だ、人の命とは何なのかと皆でまだ話している。遺族のことを思うと悲しい」

ナンテール在住のファティマさん

「双方に落ち度があり、国に責任がある。手に余り始めているのだから国が管理すべきだ。

だが、昨日のような抗議行動を起こしても、事態は変わらない」

フランスでは年初からこれまでに交通取り締まり中、2件の射殺事件が起きている。ロイターの集計によれば、2022年には過去最高の13人が死亡。21年は3人、20年は2人だった。犠牲者の大半は黒人かアラブ系だった。



その後、暴動は拡大し、45,000人の警察官が動員されたというが、1500億円以上の被害が出たという。



仏暴動被害、1500億円超 大統領「最悪期過ぎた」
2023年07月06日07時03分 JIJI.com

【パリ時事】パリ郊外での警官による北アフリカ系少年(17)射殺事件に端を発したフランスの暴動は、国内に強い衝撃を与えただけでなく、大きな経済的損失をもたらした。全容把握には時間がかかるが、被害額は10億ユーロ(約1570億円)をくだらないという見方が出ている。

事件への抗議は、移民が多く住むパリ郊外や南部マルセイユで拡大。10代の若者らは一部が暴徒化し、自治体庁舎、警察署、商店街などを狙って破壊行為を繰り返した。

 地元メディアによると、事件発生から4日までに計約5900の車両と1100の建物が放火・破壊された。200以上のショッピングセンターや大型小売店が略奪に遭い、300の銀行支店と250のたばこ店が損壊したという。

 日本の経団連に当たる「フランス企業運動(MEDEF)」のルードベジュー会長は、パリジャン紙のインタビューで、企業の被害額が「10億ユーロ以上だ」と予想した。

 フランスでは2005年にも類似の事件がきっかけで暴動が全国に波及した。ただ今回は、当時をはるかに上回るスピードで被害が広がった点が異なる。遠隔地の若者同士がSNSでつながりながら暴力行為の模倣や拡散を繰り広げたため、警察の取り締まりが追いつかなかったと指摘される。
 それでも先週末に一時1300人を超えた一晩の逮捕者は、3日夜から4日未明にかけて72人にまで減少した。マクロン大統領は4日、暴動の「ピークは過ぎた」という認識を示し、復旧に向けた支援に力を入れていくとアピールした。

 今春、マクロン政権の年金改革に反対するデモやストで混乱に見舞われたばかりのフランス。観光大国でもあり、夏休みシーズンの行方が懸念されるが、ルメール経済・財務相は4日の米CNNテレビで、暴動は「フランスの成長にも、魅力にも、観光にも悪影響を与えない」と言い切った。


さすが革命の国フランスである。



このことが起こっている理由をマンデン占星術的に検討していたが、フランスの建国図は、1958年にシャルル・ド=ゴール将軍がアルジェリア戦争を背景に第四共和政を事実上打倒して新たに作られたフランス第五共和政のチャートであるが、以前、『フランスのマンデン図について -デモの行方とマクロン政権の今後-』の中で検討したところでは、水瓶座ラグナで、8室に惑星集中するチャートを採用した。







フランスはマハダシャー火星期に入ってから、国民による大規模デモが頻発しており、4室には、国土、国民、議会、民主化運動といった象意がある為、4室火星の象意が現れたと考えられる。



このマンデン図では、2020年11月3日から8室に在住するマハダシャーラーフ期に移行している。



事件が起きた時は、ラーフ/ラーフ期であるが、ラーフは、外国人を表しており、今回のアフリカ系の移民に対する差別の象意に該当しているかもしれない。



それで、主に移民の若者を中心として、抗議活動が暴徒化し、政権を揺るがせている。













8室は、国の支配者、大統領、首相、王、独裁者の死を意味するハウスで、政府の終焉や国家の破壊を表わすハウスであり、国民の苦しみも表わしている。



8室で、政府を表わす太陽が、ラーフによって傷つけられている配置は、移民を中心とした下層労働者階級の暴動によって、政権が危うくなることを示している。



太陽は、大統領だけを表わすだけでなく、大統領を支える特権階級や支配者階級全般を意味しており、フランスの統治体制自体が揺らいでいるのである。



識者のコメントなどを確認しても、今回の暴動は、フランスの構造的な問題に深い原因があり、ちょっとやそっとのことでは終わらず、今後も続くと予想されている。



フランスは、特権階級と、被支配者階級が分断されている国家であることは有名である。



因みに黄色いベスト運動は、燃料税の引き上げに抗議する労働者階級のデモ活動だったが、2018年11月17日に起こっており、この時既にマハダシャーラーフ期に移行する前のダシャーチッドラに入っていたと考えられる。




マクロン大統領は、若者がSNSやテレビゲームに触れていることが原因であるといった本質的な原因を直視しない頓珍漢な見解を述べているが、フランス社会の分断、持てる者と持たざる者の格差の拡大が原因していることは明らかである。



因みにラーフは、チトラー(火星)に在住しており、チトラーの支配星である火星は、4室に在住し、12室の土星と相互アスペクトしている。



この4室に在住して土星によって傷つけられた火星が、大規模な民主化運動、自治体庁舎、警察署、商店街、ショッピングセンターなど、国内のインフラ関係が、放火されたり、破壊される事態を表しているのではないかと思われる。







フランスの2023年の新月図を作成してみると、やはり、同じようにラグナロードの太陽が8室に在住し、8室に惑星集中しており、太陽の両側は、土星と、ラーフが囲んでおり、パーパ・ウバチャリヨーガを形成して、太陽は傷ついている。



また月も8室に在住して、土星とラーフに挟まれて、パーパカルタリヨーガ、パーパ・サンキャヨーガといった状態が生じている。



この時、 6室支配の土星は、労働者階級を表しており、ラーフは移民、外国人を表しており、そうした勢力によって、国内の富裕な既得権益を握る人々が、窮地に追い込まれている図ではないかと思えてくる。



因みに10室支配の金星は、10室が、国王、王族、貴族を表わし、また金星は富裕層の表示体であることから、国内の特権階級の表示体であるが、この金星が、移民、外国人を表わすラーフによって傷つけられ、また労働者階級を表わす6室支配の土星によってアスペクトされて傷ついている。



従って、2023年のフランスの新月図は、今回のデモと暴動によって、フランスの国家体制が揺らいだことを示しているように思えてくる。



6室支配の土星は、水瓶座に在住しており、水瓶座の土星は、労働者階級が、平等(正義)を主張して、強くなる配置であるが、同時にプラットフォームを管理する国家の側の締め付けも激しくなることを示している。



フランスではコロナの頃から、警察官が10万人導入され、外出禁止令を違犯する人々を取り締まるような体制に変わっており、自由が制限されている。



フランスの警察官が交通検問中に指示に従わなかった北アフリカ系の少年を射殺したというのも、コロナで統制が進んだ影響が大きいように思われる。



9室は、法制度や法の運用を表しており、警察官の国家権力を濫用し、法を逸脱した行為というのは、傷ついた9室に該当するかもしれない。








因みに射殺事件が起こった時のチャートを見ると、火星が蟹座で減衰しており、土星から見ると、6室で火星が減衰する形となる。



この6室で火星が減衰する配置は、凄まじい暴力を表わしており、火星は銃火器を表わすため、ピストルによる射殺などを表わしていると考えられる。



蟹座は一般大衆を表わす星座であり、土星を警察官の表示体として、この土星をラグナとすると、6室で火星が減衰する配置となる。



あるいは、土星を労働者階級とした場合、火星は4室支配の金星と共に6室で減衰しており、インフラ関係への凄まじい破壊行為を表している。



従って、色々な受け取り方が出来るが、土星と火星が絡む配置は、激しい暴力や破壊活動を表わしている。



土星が水瓶座で逆行し、蟹座の火星にアスペクトすると共に蟹座に在住する火星も土星に対して、8番目のアスペクトをしており、火星と土星は相互アスペクトして、水瓶座と蟹座を激しく傷つけている。







こうしたことがきっかけとなって、暴動は数日間続いているのだが、7月1日になって、火星が獅子座に移動して、今度は、土星と火星が7番目の相互アスペクトをして、水瓶座と獅子座が激しく傷ついている。



このようにフランスで凄まじい暴動が起こっているのは、土星と火星の影響が同時に起こっているからである。



警察官による射殺行為というのは、権力側(プラットフォーム)の厳しい統制を表しており、それに対する大衆側の激しい反発も表しているのである。



こうした配置を参考に2024年の新月図を見ると、その配置は非常に示唆に富んでいる。







例えば、日本の新月図を見ると、水瓶座ラグナに土星と火星が在住している。




これは1室は、マンデン占星術によっては、国民と国家の一般的な状態を表わし、国の災害、国の国内事情、国の目的などを表わしている。




現在、マイナンバーカードと保険証の一体化が進められているが、このまま行くと、2024年に全ての銀行口座の紐づけが行われ、新札切り替え、タンス預金のあぶり出し、銀行預金への課税などが行われる可能性が出て来ている。



既にマイナンバーカードの不備などで、国民とメディアが大騒ぎしているが、2024年には、国民を統制しようとする国家体制側と、それに反発する国民の暴動やデモといった対立が、激しく現れると思われる。



これが、今回、フランスの暴動を見ていて思ったことである。



今回のフランスの射殺事件とその後の暴動は、土星と火星が、相互アスペクトして、水瓶座と蟹座、あるいは、水瓶座と獅子座を激しく傷つけていることによって起こったのである。



2024年はそれが日本のようにラグナで生じるのではなくても、水瓶座に土星と火星が在住する新月図になる為、多かれ少なかれ、世界各国は似たような状況になることが予想される。







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コメント

コメント一覧 (3件)

  • 秀吉先生、

    土星や火星によって傷付いてるパターンが時々出てきますけど、

    土星や火星の凶意が、本人には向かわず(むしろエネルギーになってる)、周りへの凶意や脅威になってるパターンて有りますよね?

    ま、例えば、小池百合子なんて、毒持ちで毒のエネルギー持ってるのに、周りを喰って躍進してますよね?

    私も、自分で感じるのは、私は土星がシャシャヨーガだったり、ヴァルゴッタマだったり、それから火星も、8室なんですが、逆行故に7室から10室蠍座にアスペクトバックしててルチャカヨーガ的な効果で、

    私自身振り返ってみても、土星や火星はむしろ私のエネルギーになってるんですよね。
    (私には元々、勝つまで耐え抜く忍耐力やその時まで潜んでいる知恵もあるので…)

    ま、私の場合は、ラーシでもナヴァムシャでも6室の支配星が減衰、かつ、ナヴァムシャでは、6室、8室支配星が同座してて、多重にニーチャやヴィーパリータで敵を粉砕する配置が有るんですけれども…
    • 惑星というのは、だいたいにおいて自分に関する何らかの表示体になっているか、自分の周囲にいる人(他人)を示す表示体になっているかのどちらかです。


      土星と火星によって傷つけられれば、それが自分にとって都合の悪い敵などであれば、その敵が傷つくため、自分にとっては有利になるということになります。


      しかし、自分自身にとっての何らかの表示体も傷つくため、自分にとっての何らかのダメージはあるかもしれません。


      6室で惑星が減衰するのと同じように6室に凶星が在住していれば、それも二重否定的な効果により、敵が傷つく結果、自分にとってはよくなる訳です。


      小池百合子の場合もラグナから見て6室に火星が在住し、月から見た6室に土星が在住することによって、かなりサディスティックな配置になっており、政敵を攻撃したり、政権批判をするのはたやすいことだとは思います。


      あるいは、東京都民に太陽光発電住宅を義務付けたりといった支配や暴力を行なうことも出来るわけです。



      但し、例えば、6室はカーラプルシャで言えば、小腸や大腸などを表わすため、それらの器官が病気になったりするかもしれません。


      自分が攻撃する相手からの批判や反発も受けます。


      それらが大きくなると、戦死したり、病気になったりします。


      しかし、6室の凶星は敵を粉砕してくれるという意味で、マイナスよりもプラスの効果が大きいかもしれません。


      権力者や経営者とか、人を支配して、動かす立場にいる人にとっては、非常に効果的に人を操作し、支配する力の配置です。
  • 先生、

    仰る通りの体感ですね…

    私の場合、水瓶座ラグナで蟹座6室支配星の月が10室蠍座で減衰してまして、

    射手座ラグナのナヴァムシャでは、6室支配の金星が10室乙女座で減衰、
    また10室には8室蟹座支配の月が同座して、6室8室同座によるキャンセルも働いています。

    概して私は、年上の女性やそれに扇動された大衆(10室の月)に粘着され、最後勝利する、というような過程を経るのですよね…

    (中国時代劇ドラマで、妃が冷宮に幽閉されて冷遇されるようなことが、よく描かれてますが… もしかして前世でそんなカルマを築いたために今生で女性に粘着されるのか…??等と思うこともあるぐらいです…)

    まぁ、最終的には必ず勝ってるんですが… 
    精神的には面倒くさいし、勝つまでの間、土星や火星に与えられた忍耐強さがあるとは言っても…その間ずっとストレスを感じているのは間違いないですからねぇ…

    ありがとうございました。

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