昨年の記事だが、私は最近知った。
2000年頃にジェームスキャメロンが、プロデューサーを務めた「ダークエンジェル」というテレビシリーズで運動能力が抜群な超能力少女を演じていて、そのイメージが鮮烈であったが、その後も「ファンタスティックフォー」といった超能力軍団の役柄を演じている。
そうした暗い影のある超人を演じるのが、彼女の牡羊座のバラニーに惑星が集中しているからであると考えられる。
私がラグナが牡羊座のバラニーであるため、当時、「ダークエンジェル」を見て大変、魅かれたのはその為だろうと思っている。
その後、ハリウッド女優として、活動していく過程に関しては、私はほとんど注意を払っておらず、ほとんど何も知らないし、作品も見ていない。
然し、最近、ニュース記事を見て、ジェシカアルバが、1000億円を超える時価総額に成長した会社の創業者となっていたので、大変、驚いた。
彼女がエコ幼児用品を企画・販売するThe Honest Companyを起業したのは、生まれてくる子供のために安全な原料だけを使った製品を探したが、見つからなかったことがきっかけだったようである。
記事によれば、「3年以上にわたるリサーチ、人脈作り、さらに米国の有害物質規制法(TSCA)の見直しを求めるロビー活動を経て、2011年に17種類の自社製品を販売するオンラインショップをオープン」と記されているため、2008年ぐらいから起業準備をしていたことが分かる。
2008年と言えば、木星/水星期、木星/ケートゥ期辺りである。
彼女は女優の道を歩みながらも決して、それだけに埋没することなく、人生設計してきたことが分かる。
マハダシャー木星期になったのが、2001年7月22日以降であり、ダークエンジェルに出演した当時が、2000年である。
従って、5室支配のマハダシャー木星期になって、彼女が女優としてブレイクしたことが分かる。
然し、彼女は女優としての大成を目指して作品を選んでいた訳ではなく、むしろ、出演料が高いものをあえて選択し、作品の内容はあまり気にしていなかったという。
木星はラグナから見ると、5、8室支配で2室に在住し、月から見ると、2、11室支配で8室に在住している。
木星は3室や10室に絡んでおらず、彼女は大きな流れとしては、女優の仕事よりも蓄財とか、起業に関心が高かったのではないかと推測される。
月から見た3室に惑星集中しており、また10室支配の火星が3室に在住しているということもあって、女優の仕事をするカルマはあるのだが、特に木星の配置を考えると、女優としての大成を目指すような配置になっていない。
むしろ、2室に在住する5室支配の木星の配置は、自分で製品ブランド(5室)を作って起業する(2室)配置であると言える。
彼女はマハダシャー木星期に女優というアルバイトをしながら稼いだお金で、本当にやりたかった起業をしたというのが、彼女の木星期の真相なのではないかと思われる。
彼女はマハダシャー木星期に女優としてのキャリアを歩み始めるが、出演した作品の多くで、ゴールデン・ラズベリー賞を受賞するなど、その演技などが酷評されている。
これは彼女の5室支配の木星が6、7室支配の土星と接合しているためではないかと考えられる。
また木星から見た時に8室に惑星集中しているからである。
起業をするまでの過程も順調でなく、起業をしてからもクレジット決済が出来ていなかったなどのトラブルがあったようだが、それでも起業後、会社が成長して、自社株の15〜20%を所有し、会社の売り上げが上がり、株価が上がることによって、彼女は巨額の資産家となっている。
この辺りは、木星から見て8室に惑星が集中しているためではないかと考えられる。
彼女は、創業したいという意欲があり、そして、自分よりも優れた人々に起業を相談し、また実際の経営も優れた人々に頼ることによって、会社を成長させて来たのである。
実際、Forbesの記事には、以下のような記述があり、彼女が様々な専門家の助けを得たことを表している。
(略)The Honest Companyを立ち上げるにあたり、アルバは公的機間の専門家からトリー・バーチのような有名企業家まで、無数の先達にアドバイスを求めた。皆が皆、彼女の計画に乗り気だったわけではないものの、ビジネスプランや戦略を立てる上でそれぞれ強力な味方になってくれたという。 |
このような形で、優秀な他者の能力、その人たちの能力に頼って、自分の資産を増やしていく人は8室が強い人に多いのだが、ジェシカ・アルバの成功というものも8室の強さが発揮されたと考えられる。
マハダシャーの木星は2室に在住しており、2室は起業のハウスである。
また木星はナヴァムシャでは8、11室支配で11室で自室に在住している。
この辺りも起業をして株式の時価総額が上がることによって資産が膨らんでいくという意味で、他人のお金や他人の能力を利用して成りあがっていく人の特徴を示している。
ジェシカアルバは、獅子座ラグナで主役を演じるタイプだが、獅子座ラグナの人は主役を演じるカリスマはあるのだが、演技力はなく、大根役者だと酷評されることも多い。
獅子座ラグナは自分自身でいることしかできないからである。
ラグナから見ると、9室に惑星が集中しており、そこから3室にアスペクトしている。
特に3、10室(仕事)支配の金星が3室(芸能)にアスペクトバックしており、それが彼女が女優の仕事をしている理由である。
然し、10室(仕事)支配の金星が9室(奉仕、精神性)に在住して、9-10の絡みが見られるため、彼女の活動には、慈善活動とか啓蒙、教育活動の要素が出てくるのである。
wikipedia を見ると、彼女が慈善活動、啓蒙活動に積極的に関わっていることが分かる。
エコ幼児用品を企画・販売する会社を創業したきっかけも、自然の原料を使った製品を広めたいという慈善的、啓蒙的目的から出発している。
起業前には、米国の有害物質規制法(TSCA)の見直しを求めるロビー活動なども行っているため、その慈善、啓蒙意識というのは本物なのである。
2008年アメリカ合衆国大統領選挙ではバラク・オバマ上院議員を支持しており、2008年2月にウィル・アイ・アムのオバマ上院議員のキャンペーンソング「We Are the Ones」のミュージックビデオに参加している。また、若者に大統領選挙一般投票を呼びかける「Declare Yourself」のキャンペーンポスターのモデルに起用された。 チャリティー活動に熱心でありアリシア・キーズが主催するエイズ患者支援団体「Keep A Child Alive」やがん患者支援団体「Step Up Women’s Network」など、複数の団体の活動に関わっている。 2009年6月、動物愛護活動の一環として、オクラホマ州オクラホマシティ市内において鮫保護のポスターをユナイテッド・ウェイ社などのビルボードに掲載し、公共物破損疑いの騒ぎとなった。後日、ジェシカ側はオクラホマ市民とユナイテッド・ウェイ社と和解し、起訴されることはなくなった。 ForbesやNew York Timesなどにも取り上げられてる、エコ幼児用品を企画・販売するThe Honest Companyを2011年に創業し、2015年時点で推定時価総額10億ドルの価値がある企業の経営者であり実業家としても知られている。 (wikipedia ジェシカ・アルバより引用抜粋) |
こうした点は、同じく女優で、蟹座ラグナで9室に惑星集中するアンジェリーナ・ジョリーにも言える。
アンジェリーナ・ジョリーも9室魚座に在住する9室支配の木星、ラグナロードの月、5、10室支配の火星が3室にアスペクトしており、
特に10室(仕事)支配の火星が3室(芸能)にアスペクトしているので、女優の仕事をしているのである。
https://star7.org/?p=173
然し、彼女にとって、女優の仕事はお金を稼ぐ手段であって、むしろ、彼女の強い9室を見ると、慈善活動や啓蒙活動の方が本当にしたいことなのである。
例えば、wikipedia アンジェリーナジョリーを見ると、映画女優としての活動よりもむしろ、慈善活動家としての経歴に多くのスペースが割かれている。
女優の仕事よりも慈善活動の方をそれだけ活発に行っていることを示しているのである。
これは彼女の本職が女優ではなく、慈善活動家であることを表している。
9室に惑星集中しているジェシカ・アルバについても同様のことが言える。
ジェシカ・アルバにとっては女優の仕事はあくまでもお金を稼ぐ手段なのであり、本当にやりたいことは慈善活動や起業なのである。
木星/金星期の2011年にエコ幼児用品を取り扱うThe Honest Companyを創業し、そして、それを時価総額10億円の企業に成長させたのであり、それが木星期に本当にやりたかったことである。
因みに彼女は2017年7月22日からマハダシャー土星期に移行するが、土星期に移行すると、女優の仕事も続けるが、実業家としての側面も強くなると考えられる。
土星はナヴァムシャでは、9、10室支配のラージャヨーガカラカで、12室(インターネット)に在住して、ケートゥと接合し、3室(メディア)支配の月、ラグナロードで6室支配の金星と相互アスペクトしている。
この辺りの配置は、まさにオンラインショップの運営を表していると考えられる。
おそらく木星期は所有株式の時価総額が上がって棚から牡丹餅式の成功に導かれたが、今後の土星期は、彼女は堅実に企業経営する時代に入っていくのである。
ナヴァムシャで牡牛座ラグナであることが彼女のエコ志向や、幼児用品が自然の原料で作られていることに対するこだわり、そして、自然や環境問題に対する意識の高さを表しているように思われる。
土星はラージャヨーガカラカで、ラグナロードの金星と相互アスペクトし、またダシャムシャでも土星は5室支配で11室支配の月と相互アスペクトしている。
ダシャムシャで木星は4、7室支配で11室に在住し、3、8室支配の火星と接合していたのと比べると、こちらの方がむしろ良い配置である。
但し、6(奮闘)-12室(出費)の軸で形成されている。
ジェシカ・アルバは、マハダシャー土星期には起業家として、ますます発展していくことが予想される。
そして、経営は堅実であるが、奮闘が伴い、稼いだ分だけお金も出ていくというそうした経営になっていくことが考えられる。
ダシャムシャで土星から見ると、10室支配の金星が3室で自室に在住しているため、女優の活動も活発に行うことを示している。
コメント
コメント一覧 (4件)
ジェシカ・アルバのD9が、私のD1に似ているなと思っていました。
アンタルダシャー8室支配の今、仕事の方向性にもの凄く悩みましたが、私もネットショップを開業しようとずっと考えていました。先生のこの記事を何度も読んで、やってみようと思えました。
いつも興味深い記事をありがとうございます。
向いていると思います。
昨日に偶然この記事を拝見してから今日になりこんなネットニュースを見つけたので我ながら驚きました
https://www.msn.com/ja-jp/entertainment/hollywood/%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%82%B7%E3%82%AB-%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%90%E3%81%AE%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89-%E3%82%AA%E3%83%8D%E3%82%B9%E3%83%88-%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83%91%E3%83%8B%E3%83%BC-%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E4%B8%8A%E5%A0%B4%E3%81%A7%E5%A4%A7%E5%8F%8D%E9%9F%BF/ar-BB1gty6w?ocid=msedgdhp
生地冒頭に記載された検証済みのジェシカ氏本人のラーシチャートに照らしてダシャーを推測しますと「土星-水星-ケートゥ期」辺りかと思われます
土星をラグナとすると4室7室支配の木星と5室6室支配の土星が4L-5L/5L-7Lのラージャ・ヨーガを起こしており
土星から8室目ではディスポジターの水星を含む惑星集中が生じています
その牡羊座には火星が定座して8室(突然の利益)の象意が強い以上に水星と金星のコンジャンクションで8室でもラージャ・ヨーガが起こっています
ただし太陽も参加しているためプラティアンタルダシャーが太陽期となると損失の側面へと転じる時となりそうです
土星期は本来のラグナからすると土星の6室と木星の8室がコンジャンクションしつつ5L-7Lのラージャ・ヨーガとなるため
相当に危険な利害意識を孕んだ駆け引きが重なる中で損益の一進一退を繰り返す物騒な様相を模していくようです
面白いのはサブダシャー以下が月期となった場合です
本来のラグナから見た運勢展開(12室支配の7室在住)とダシャーラグナの乙女座から見た見込み(11室支配の6室在住)が同時に働くと確実に相当の不運と損失が否めません
プラティアンタルで月期となると煩わしい小さな問題が頻発するかも知れません
ナヴァムシャでは土星がラグナから見ても月から見てもラージャ・ヨーガ・カーラカでありながら減衰し
月とコンジャンクションする定座の金星にアスペクトされる配置ですが
本来のラグナではラグナロードとなって定座してラーフとコンジャンクションするため
見かけに反してジェシカ氏は「欲得ずく」と言える力任せな行動原理の人物と言えます
概してジェシカ氏の土星期は凶星のダシャーとしての自業自得的な展開が想像されます
以降もニュースがあれば私なりの所見を述べさせていただきます
ジェシカ・アルバは土星期になって、土星から見て8室が強いため、それで株式市場に上場して、資金調達出来たようですね。
自分の所有する株式の含み益が増大して、経済的に成功したようです。
株式で利益を得る典型的な配置は、8室が強い人ですから、そのような状況ではないかと思います。
また8室に在住する水星は例外的に良いと言われています。
これは他人のお金を利用できる優れた配置であると思います。株式市場から資金調達できる配置です。
ナヴァムシャだと土星はラグナ、月から見て、ヨーガカラカで、ラグナロードの金星と相互アスペクトして、ラージャヨーガを形成し、
水星は、2、5室支配で4室支配の太陽と4-5のラージャヨーガを形成し、月から見ても9室支配の水星が11室支配の太陽と、9-11のダナヨーガを形成しています。
そして、水星はダシャムシャのラグナで、バドラヨーガを形成しています。
従って、アンタルダシャーの水星期は、上手く行く時期ですね。
ダシャムシャにおいて、土星が12室に在住していることには注目すべきです。
出生図で見た所では6室支配で2室に在住する土星期は、それほど経営が上手く行くようにも見えません。
私が以前記事を書いた時は、まだマハダシャー木星期で、創業した時も木星期です。
ですから2017年7月から土星期に移行して、以前とは状況も変わっていると思います。
金星⇒太陽⇒月とプラティアンタルダシャーの推移に今後の状況の変化などは出てくると思います。
プラティアンタル太陽期や月期は、配置が良くない為、否定的な変化はあるかもしれないですが、アンタルダシャーは水星期で、
ダシャムシャではラグナでバドラヨーガである為、基本的にはいいのかもしれません。
また何か気づいたことがあったらお願いします。