ビートたけし離婚について -ナヴァムシャのラグナを特定-


ビートたけしが40年近く連れ添った幹子夫人と離婚したとニュースが報じている。


ビートたけし離婚 40年近く連れ添った幹子さんと
日刊スポーツ新聞社 2019/06/12 10:12

ビートたけし(72)が妻幹子さん(68)と協議離婚していたことが12日、分かった。以前から、話し合いが続けられており、このほど結論が出た。

幹子さんは元女性漫才「ミキ&ミチ」で活動し、たけしと80年に結婚(正式な婚姻届は83年)、1男1女がいる。

40年近い結婚生活だった。たけしに不倫や隠し子騒動が浮上したり、86年のフライデー襲撃事件など、夫婦の危機もあった。94年にたけしがバイク転倒事故で重傷を負った時には、幹子さんが集中治療室の隣の部屋に泊まり込んで看病を続けたこともあった。近年は別居生活で、定期的に食事をするなどしていたが、会う回数は減っていたとみられる。

たけしは昨年3月いっぱいで、オフィス北野を独立し、自分が代表を務める「T.Nゴン」に所属している。

以前から私はビートたけしのラグナを山羊座に修正していた。



山羊座ラグナに設定すると、11室に木星、月、金星、ケートゥが集中しているが、11室に惑星が集中する人物は、成功者である。

社会的有力者となり、知名度が高く、数多くの受賞をして称号を得る。


特に映画監督としての数多くの受賞歴にそれは現れており、カンヌ国際映画祭などで金獅子賞を受賞して、授賞式で、パフォーマンスをする姿は印象的である。


山羊座ラグナであれば、11室に5、10室支配のヨーガカラカの金星が在住し、5-11のダナヨーガを形成し、高揚するケートゥとコンジャンクトし、ケートゥもケンドラとトリコーナの支配星と絡むことでラージャヨーガを形成している。


更に5、10室支配のヨーガカラカの金星は、7室支配の月とコンジャンクトして、5-7のラージャヨーガを形成し、月は減衰しているが、高揚するケートゥとコンジャンクトすることで、ニーチャバンガラージャヨーガを形成し、更に月のディスポジターの火星がケンドラで高揚し、月が高揚する星座である牡牛座の支配星(金星)が月から見てケンドラに在住しているため、ニーチャバンガラージャヨーガの条件を3つ満たしている。


11室支配の火星は、ラグナで高揚して、ルチャカヨーガを形成し、9室支配の水星、8室支配の太陽とコンジャンクトし、ラグナロードの土星と相互アスペクトしている。



11室へのエネルギー集中

11室や11室の支配星に絡む惑星が非常に多く、ほぼ全ての惑星が11室に絡んでいるのである。


この11室に絡む惑星の数が多ければ多いほど、成功するポテンシャルが高いことを表わしている。


また11室に多くの惑星が絡んでいることは、兄や姉に恵まれていることを表わしている。



ビートたけしは、4人兄弟で、2人の兄と1人の姉がいるが、更に他にも兄がいて、たけしが幼い頃に亡くなったそうである。



因みに3室支配の木星が11室に在住する配置は、兄弟姉妹の中で最年長か最年少を表わすと言われる有名な配置であるが、たけしは末っ子であるため、この法則が機能している。


従って、これほど沢山の兄姉に恵まれて、末っ子として生まれたのは、この配置が正しいことを物語っている。



またビートたけしは、ラグナで火星が高揚して、7室にアスペクトしているが、この配置が、対人関係における凶暴さを表わしており、たけしの暴力映画や、弟子たちや番組ゲストへのサディスティックな扱いの芸風などに現れている。


5、10室支配の金星が11室に在住する配置は、まさに映画監督として作品(5室)を作り、それが高く評価(11室)され、多くの富をもたらす(5-11のダナヨーガ)ことを表わす配置である。



因みにこのビートたけしが40年近く連れ添った幹子夫人と別れたのは何故かと考える過程で、ナヴァムシャのラグナは獅子座ではないかと見当がついた。



過去の多くの出来事やタイミングなどもこの獅子座ラグナで上手く説明できそうである。




離婚 - ラーフ/木星期

まず、今回、何故、離婚したのかというと、現在、ヴィムショッタリダシャーは、ラーフ/木星期である。



アンタルダシャーの木星は12室の支配星だが、12室は7室から見た6室(離婚)であり、主に12室の支配星のダシャーの時期は、相手から退いていく時期である。



自分からパートナーとの関係からフェイドアウトしていくのである。



そして、パートナーにとっては相手からの離婚訴訟(6室)として経験されるのである。



実際には協議離婚であるが、たけしの方から離婚を希望した形である。



もし6室の支配星の時期であれば、相手が不満を抱いて去っていくのであるが、この場合は逆である。



幹子夫人は出来れば婚姻関係を継続したかったが、たけしの方が、離婚したかったということである。





ナヴァムシャを見ると、木星は12室に在住しており、やはり、パートナーとの関係からフェイドアウトする12室に在住している。



従って、以前からずっとたけしは幹子夫人と離婚したいと公けにも語っていた訳であるが、それが、このタイミングで実現したということである。





離婚が報じられた2019年6月12日のトランジットを見ると、土星は山羊座12室で逆行し、木星は蠍座11室で逆行して、6室(離婚)にダブルトランジットしている。


また12室支配の木星に土星が逆行して絡み、木星も12室の支配星にコンジャンクトすることで、12室(別離)にもダブルトランジットし、更に火星が6室をトランジットして、ラーフ/ケートゥ軸も6-12室の軸をトランジットしている。


6室にダブルトランジットして、6-12室の軸に土星、火星、ラーフ、ケートゥが集中している状況であり、従って、トランジットの観点からも今のタイミングで離婚なのである。




ナヴァムシャのラグナが獅子座となるロジック


ナヴァムシャのラグナを獅子座に設定すると、3、10室支配の金星が5室に在住しているが、この配置は、スーパースターを生み出す配置である。





インドのタミル映画のスーパースター・ラジニカーントも獅子座ラグナで、3、10室支配の金星が5室に在住している。



獅子座は典型的な主演俳優で、主役しか演じられない役者である。そして、しばしば大根役者である。



映画監督で主演俳優でもあるたけしは、明らかにこの獅子座の典型的なスターである。




wikipediaの情報を元に過去の出来事とダシャーの関連を検討してみると、


ビートたけしは、1965年に高校を卒業し、母親の薦めで、明治大学工学部(後の理工学部)機械工学科に現役合格し入学するが、この時のダシャーがケートゥ/金星期である。




マハダシャーケートゥ期


獅子座ラグナに設定すると、ケートゥと金星は5室(学習)に在住している。



また出生図ではケートゥは5室支配の金星とコンジャンクトし、金星は5室の支配星である。



この時期に大学に入学したことを説明することができる。



しかし、たけしは大学での生活に適応できず、大学2年の時に家出同然で、一人暮らしを初め、新宿界隈で当ての無い生活を送り、学生運動にも参加したが熱心ではなく、そのうちジャズに傾倒し、“LeftyCandy”や「新宿ACB(アシベ)」、名曲喫茶「風月堂」といったジャズ喫茶に入り浸り、ジャズ喫茶のボーイもしている。ジャズの見識は一部で有名であったと記されている。


ナヴァムシャで、ケートゥは3、10室支配の金星と5室に在住しており、金星は音楽の表示体で、5室も音楽の表示体である。


(因みに5室の金星にケートゥが絡む配置は、侘び寂びの効いた異国風の音楽を表わすと思われ、ジャズに該当するのである)



この頃、たけしは、ジャズ喫茶のボーイ以外に、菓子の計り売り、実演販売員、ビルの解体工、クラブのボーイ、東京国際空港での荷卸し、タクシー運転手、ガソリンスタンド店員を転々としたというが、これは売れないミュージシャンや芸術家が、アルバイトを転々とするのと似ている。


5室は10室(仕事)から見た8室であるため、きちんとしたオフィスでの就職などが出来ないのである。


この時期、たけしは、通訳になろうと思い立ったらしいが、おそらくそれは5室にケートゥが在住しているからである。


そして、この時期にジャズ喫茶で、出会った若松孝二の紹介で、『新宿マッド』『腹貸し女』など、幾つかの若松プロ初期作品に端役ながら出演したり、学生演劇に参加したようである。


つまり、この時期に3、10室支配で5室に在住する金星が象徴する俳優や演劇の構成などを経験しているようである。





これはケートゥが3、10室支配の金星と5室でコンジャンクトしている為であると考えられる。


つまり、このケートゥ期にジャズ喫茶を通じて、作家や演劇などの芸術家と出会い、芸人になることを志すのである。



金星期前半

そして、決定的なのが、1972年夏に浅草のストリップ劇場・浅草フランス座で、芸人見習い志願としてエレベーターボーイを始めた頃で、この頃が、金星/金星期で、マハダシャー金星期がスタートした頃である。



この頃、浅草フランス座の経営者兼座長であった深見千三郎に師事し、前座芸人・北千太としてコント(軽演劇)を学び、初舞台は、痴漢のコントで、幕間コントに出演して腕を磨き、芸人としてタップダンスの修業にも励んだと記されている。


金星は、3室(ダンス、パフォーマンス)、10室(仕事)支配で5室(演劇)に在住しているため、それで、浅草フランス座で本格的に芸人見習いとしてタップダンスの修行をしながら働き始めたのである。


(因みにタップダンスというのもダンスの中の特殊な分野であると思われ、ケートゥの象意が感じられる)


その後、兼子二郎(ビートきよし)と出会い、コンビを結成して、掛けあい漫才で全く目が出ず、演芸場のギャラは安いため、地方キャバレーなども回るようになったと記されている。


そして、紆余曲折の末、コンビ名を「ツービート」に変更し、「ビートたけし」を芸名としている。


つまり、このマハダシャー金星期の前半は、ビートたけしにとって、芸人としての完全な下積み時代である。


金星/金星 ⇒ 太陽 ⇒ 月 ⇒ 火星などの時期がその時代に該当する。



金星/ラーフ期

そして、1978年に金星/ラーフ期(1978/11~1981/11)が来ると、漫才ブームが来て、一躍、有名になるのである。


wikipediaには以下のように記されている。

漫才ブームまで

演芸場での人気とは裏腹に、その破壊的な芸風は一部の関係者に受け入れられず激しい抑圧を受け、漫才協団から脱退を求める声すら起きたという。
1976年、協団が主催するNHK新人漫才コンクールにツービートは3年連続で出場したが最優秀賞を獲得することは出来なかった。

1978年、新宿区高田馬場の芳林堂書店前で持ちネタの全てを披露する「マラソン漫才・ツービート・ギャグ・デスマッチ」なる漫才ライブを開催したが、この企画をした高信太郎との繋がりでたけしも、高平哲郎や赤塚不二夫、タモリなどと一時期交友関係を持った。その後、「酒を飲んで軽いジョークを言いあったりする、あのシャレた笑い」が肌に合わず、自ずと距離を置くこととなった。

1979年、女流漫才師「ミキ&ミチ」の内海ミキと結婚。犬吠埼(千葉県)にて新婚旅行、亀有のアパートで生活を始める。

9月12日、父菊次郎逝去。

11月、『花王名人劇場』(関西テレビ 企画:澤田隆治)において、人気落語家・月の家円鏡(8代目・橘家圓蔵)の共演者に抜擢される。古典派から「邪道」と言われた円鏡と、「邪道漫才師」ツービートを競演させ、「円鏡 VS ツービート」と銘打って放送されたこの企画が好感触を得たことで、「花王名人劇場」での「激突!漫才新幹線」制作への布石となり、後の漫才ブームへ繋がった。

漫才ブーム
1980年、「マンザイブーム」(旧来の“漫才”と区別される為にカタカナ表記)が起こり、ツービートは毒舌漫才と毒舌ネタを売り物に、B&Bやザ・ぼんち等と共に一躍知名度を上げた。

速射砲さながらに喋りまくり、時おり弾倉を交換するかのごとく首を「くっ」と捻るたけしの姿は、個性派揃いの漫才師の中でも異彩を放った。その毒舌が織りなすネタの主題となったのは、ジジイ・ババア・ブス・カッペ(田舎者)で、さらにウンコとヤクザとガキが頻繁に登場した。また、金属バット殺人事件や深川通り魔殺人事件といった時事性の高い話題をいち早くギャグに取り入れた。これらの不謹慎ネタは「残酷ギャグ」等と批判を受けることもあったが、たけしは「たかが漫才師の言う事に腹を立てるバカ」と言ってのけた。日本船舶振興会のCMを皮肉って作られた「注意一秒ケガ一生、車に飛び込め元気な子」「気をつけよう、ブスが痴漢を待っている」「寝る前にちゃんと絞めよう親の首」「赤信号みんなで渡れば怖くない」「少年よ大志を抱け。老人よ墓石を抱け。」等の一連の標語ネタは「毒ガス標語」と言われ、ブーム初期の定番ネタとなった。

1980年6月、ネタ本『ツービートのわッ毒ガスだ』を発刊し、年末までに約85万部の売上となったが、当初事務所側はせいぜい3万部程度の売り上げと見込み、印税全額を2人が受け取る契約を結んでいたため、大金が転がり込んだという。

レオタードのハイレグを擬した「コマネチ」

この時期に、ツービートとして出演していた『スター爆笑座』(TBS) の初代司会であったせんだみつおと楽屋で雑談中に、たけしの代表的ギャグとして知られる「コマネチ!」のギャグが生まれた。

1981年1月、TBSで『二百三高地』の連続ドラマが製作され、ツービートは兵卒役として出演したが、たけしは乱戦の最中「コマネチ!」で自己主張をはかり、監督以下の顰蹙を買った。なお後年、ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞した際には、『コマネチ!』という記念本に寄せてコマネチ本人から祝福の手紙が贈られた。

1980年10月、漫才師による昼の帯番組『笑ってる場合ですよ!』(フジテレビ)で、ツービートは火曜日のレギュラーとなった。

1982年10月、ブームの終焉と共に番組も終了したが、最終回でたけしは客に対し「何でもゲラゲラ笑いやがって! 本当はお前らみたいな客、大っ嫌いだったんだよ!」と語った(なお、フジテレビからオファーのあった後番組の司会をたけしは断り、代わりに『森田一義アワー 笑っていいとも!』が開始された)。

1982年の夏にはブームは完全に終息し、たけしは“タレント・ビートたけし”として、この頃以降は、単独で司会をする番組を多く持つようになるなどしていった。

(wikipedia ビートたけしより引用抜粋)

金星/ラーフ期は、その後の成功の最初のタイミングであり、社会デビューの時期である。


この時期に「コマネチ」のギャグも生み出しており、ビートたけしの芸人としての原点が築かれた時期であると言える。





この金星/ラーフ期にたけしは、幹子夫人と結婚しているが、ラーフ/金星期は、しばしば結婚をするタイミングであり、無条件に結婚をもたらすダシャーのコンビネーションである。


ナヴァムシャを見ると、金星は結婚の表示体であり、ラーフは11室に在住して、ディスポジターの水星は結婚生活を表わす2室の支配星である。





因みにこの金星/ラーフ期に父親(菊次郎)が亡くなっているが、ドヴァダシャムシャ(D12)にて、金星は8室に在住し、ラーフは3室に在住している。





そして、9室を父親のラグナとすると、金星はマラカの2室支配の月と共に12室に在住し、ラーフは8室支配の土星と共にマラカの7室に在住している。



1980年6月にネタ本『ツービートのわッ毒ガスだ』を発刊し、年末までに約85万部の売上となったと記されているが、この時のダシャーは、金星/ラーフ/水星期である。


ナヴァムシャで、ラーフは11室に在住し、ディスポジターの水星は2、11室の支配星で、4、9室支配のヨーガカラカの火星と6室でコンジャンクトしている。


水星と火星は2-9、9-11のダナヨーガを形成しており、ヨーガカラカの火星は高揚して強力である。



火星が分割図で6室に在住する配置は、基本的に良い配置であり、戦いや競争に打ち勝つ配置である。


従って、この時期にビートたけしには、巨額の印税収入が転がり込んだのである。



そして、漫才師による昼の帯番組『笑ってる場合ですよ!』(フジテレビ)で、ツービートは火曜日のレギュラーとなり、漫才師としての確固とした地位を築くのである。


そして、金星/木星期に移行すると、ビートたけしは、単独で司会をする番組を多く持つようになっていく。



つまり、このように見てくると、金星/ラーフ期は、現在の地位を築くにあたって、極めて重要な時期であったことが分かる。



金星/木星期

そして、1982年になると、金星/木星期に移行するが、金星/ラーフ期が終わった後、完全にビートたけしは黄金期に入っていくのが分かる。


1982年から1984年にかけて、番組出演中に弟子志願者(正式な門下は取らない主義の為“ボーヤ”と呼ばれる)が押しかけ、相当の数が集まった事(たけし軍団)から、集団で行うバラエティを模索。日本テレビ『スーパージョッキー』、TBS『笑ってポン!』等が始まった。また、博識が評価されて、毎日放送『世界まるごとHOWマッチ』等で文化人的な出演要請も増えた

スーパージョッキー(日本テレビ)
天才・たけしの元気が出るテレビ!!(日本テレビ)
ビートたけしのスポーツ大将(テレビ朝日)
痛快なりゆき番組 風雲!たけし城 (TBS)
OH!たけし(日本テレビ)
世界まるごとHOWマッチ(毎日放送)
オレたちひょうきん族(フジテレビ)
オールナイトニッポン(ニッポン放送)

上記は、1985年当時のレギュラー番組すべてであるが、このうち日本テレビ、テレビ朝日、TBS、フジテレビの20時台番組ですべて最高視聴率をマークした。なお、『たけし城』『元気』『スポーツ大将』は、全て実質ビートたけし本人の企画・構成によるものである。

その他、放送以外に歌手としてのレコードリリースとライブ活動、文学小説の出版、ファミリーコンピュータのゲーム企画も行った。この頃より、タモリ・明石家さんまと共に、「日本のお笑いタレントBIG3」と称されることとなった。

(wikipedia ビートたけしより引用抜粋)

この金星/木星期に入ってから、弟子志願者が押しかけて、後にたけし軍団を結成するのである。


たけしの弟子、信奉者が、この頃に集まってきたのは、ナヴァムシャにおいて、木星(弟子)が5室(弟子)支配で、12室で高揚しているからではないかと思われる。


この頃、たけしが博識で評価されて、文化人的な出演要請が増えたのは、5室支配の木星が高揚している為である。


木星はダシャムシャ(D10)で、ケンドラの4室で高揚しているため、『スーパージョッキー(日本テレビ)』、『天才・たけしの元気が出るテレビ!!(日本テレビ)』、『ビートたけしのスポーツ大将(テレビ朝日)』『オレたちひょうきん族(フジテレビ)』など、たけしの黄金期を形成する冠番組が出揃い、すべて最高視聴率をマークするほど、キャリア上で、上昇した時期である。






金星/土星期

1985年時点では、既に金星/土星期に移行していたが、土星もD10で、10、11室支配で4室で、9室支配で高揚する木星とコンジャンクトして、9-10、9-11のラージャヨーガ、ダナヨーガを形成している。


従って、金星/木星期に次いで、金星/土星期もキャリア上の上昇は続くこととなった。



しかし、この後、1986年12月にビートたけしは、たけし軍団と共に講談社のフライデー編集部を襲撃し、現行犯逮捕され、懲役6カ月(執行猶予2年)の判決を受けて半年間芸能活動を自粛することになっている。


そして、芸能活動を再開した後も出演するテレビ局や所属事務所などに各種団体が抗議に訪れるなど、しばらくは事件の影響が尾を引いたようである。



このフライデーを襲撃した時のダシャーは、金星/土星/ラーフであるが、条件によっては、金星/土星期は「王が乞食に転落する」時期であると言われている。


ビートたけしの場合、金星/土星期になるまでの金星/木星期は明らかに王であったため、金星/土星期になってからの逮捕や謹慎は、王が乞食になっている状況ではないかと思われる。



Sloka 28½ – 29½: If Venus and Saturn posited in their exaltation, Swakshetra or Vargottamamsa be strong and ‘equally powerful to cause Yoga, they will, in their mutual Dasas and Bhuktis, make the native a beggar seeking alms and a powerless being, even if he be born a king or a Kubera. Should however one of the two be strong and the other weak, the stronger one will give the Yoga.
Venus and Saturn are natural friends and any student of astrology, logy will expect good results in their mutual Dasat and Bhuktis. But the sense contained in this sloka is contrary to the above statement. If the two planets are well placed, the Bhukti of Venus in Saturn’s Dasa and ‘Vice versa will be the worst periods the native can possibly expect. The stronger the two planets are the worse will be the effect.
Sloka 29½ – 30½. If both of them be weak and be so mutually placed that one occupied the 12th, the 8th or the 6th from the other, or happen to be owners of such places; or be conjoined with the lords of these houses, they become auspicious and confer wealth and happiness on the native. If one of them own, an auspicious house and the other an unfavourable one, even then, hath of them will produce good effects. If they are both malefics, they will prove extremely favourable to the native.

シュローカ28(1/2) – 29(1/2)

もし金星と土星が高揚、定座、もしくはヴァルゴッタマにあり、強く、ヨーガを引き起すに等しく強いなら、それらは相互のダシャー、ブクティーにおいて、人が例え王か、クベラ(お金や富の神様)に生まれたとしても、施しを捜している乞食、そして無力な存在にする。しかしながら、2つのうちの1つが強く、もう一方が弱いなら、より強い方がヨーガを与える。

金星と土星は生来的友好で、どんな占星学の生徒も、それらのダシャーとブクティーにおいて、良い結果を予測します。
しかし、このシュローカに含まれる感覚は、上記の言明と反対です。

もし2つの惑星が良い配置なら、土星のダシャーにおける金星のブクティーは(逆もまた同様ですが)、おそらくチャートの主が期待できる最悪の時期になるでしょう。2つの惑星のより強い方が、より悪い効果となります。


シュローカ 29(1/2) – 30(1/2)

もしそれらの両方が弱く、一方が他方から相互に12室、8室、6室に位置するか、もしくは、そのような場所の支配星であるなら、もしくはこれらのハウスの支配星とコンジャンクトしているなら、それらは吉祥となり、チャートの主に富と幸せを与えます。

もしそれらの一つが定座、吉のハウス、そしてもう一方が不吉なハウスであったら、それらの両方は良い効果を生みます。

もしそれらが両方とも凶星だったら、それらはチャートの主にとって極めて好ましいと分かります。

(ウッタラカーラムリタより一部、引用抜粋)



ウッタラカーラムリタによれば、土星と金星のより強い方が、ヨーガを与えると記されている。


ナヴァムシャでは、6、7室支配の土星は高揚しており、より強い配置であり、この土星がヨーガの結果を与えたと考えることができる。


すると、土星は6、7室支配で3室(メディア)に在住し、3、10室支配の金星(芸能活動)にアスペクトしている。


この土星が3室に在住し、3、10室の支配星にアスペクトしていることが、芸能活動を中断させ、謹慎をもたらしたことは明らかである。


また土星は、5室支配の木星(たけし軍団)にもアスペクトしており、フライデー襲撃事件はたけし軍団を巻き込んで実行されたのである。



またこのフライデー襲撃事件は、以下のように当時、交際していた愛人との交際をメディアに暴露し、更に愛人に怪我を負わせたことに対する報復行為である。


1986年12月8日、東京都渋谷区の路上で、ビートたけしこと北野武(以下「たけし」、当時39歳)と親密交際していた専門学校生の女性(当時21歳)に対し、『フライデー』の契約記者が、女性が通う学校の校門付近でたけしとの関係を聞こうと声をかけたが、それを女性が避けて立ち去ろうとしたため、記者が前方に立ちふさがってテープレコーダーを彼女の顔に突きつけ、手を掴んで引っ張るなどの行為に及び、頸部捻挫、腰部捻傷で全治2週間の怪我を負わせた。

(wikipedia フライデー襲撃事件)

従って、6、7室(愛人、あるいは妻)支配の土星が3室(メディア)に在住している配置でその事象を説明することができる。


6、7室支配の土星は、愛人を象徴し、更に妻である幹子夫人を象徴し、更にフライデーの批判的記事を象徴するとも言えるかもしれない。


土星は金星の星座に在住し、金星に一方的にアスペクトしているが、この辺りは複雑で、どう解釈すればよいか迷う所である。


土星が金星の星座に在住していることは、金星が優勢となることを表わし、土星が金星に一方的にアスペクトすることは、土星が優勢になることを表わし、ウッタラカーラムリタの記述のように土星が高揚して金星よりも強いため、土星が結果を表わすとも考えられる。


確かなことは、ビートたけしにとっては、金星/土星期は悪く働いたということである。




金星/土星期は、非常にミステリアスで、分かりにくいが、更に事例を見ていく必要がありそうである。







そして、ビートたけしは、1994年8月、バイクによる自損事故を起こし重傷を負っている。


この時期は、太陽/土星/土星期である。



太陽は出生図では、8室(致命傷)支配でラグナに在住し、マラカの4、11室支配の火星、6室支配の水星とコンジャンクトし、ラグナロードで2室支配の土星(マラカの7室に在住)と相互アスペクトしている。


8室(致命傷)支配の太陽がラグナに在住して、火星(6室の表示体:事故)と土星(8室の表示体:致命傷)の2つの凶星と絡んでおり、更に4室(乗り物)や6室(事故)の支配星と絡んでいることが交通事故を表している。


2室は顔を表すが、2室の支配星がマラカの7室に在住し、8室支配の太陽やマラカの4、11室支配の火星や、6室支配の水星からアスペクトされていることが、顔面への致命的な障害を表わしていたと考えられる。


このため、顔面の麻痺に対する長期に渡るリハビリテーションを必要としたのである。





幹子夫人との関係


ナヴァムシャでは太陽は、ラグナロードでマラカの7室に在住し、6、7室支配のマラカの土星が3室に在住している。



この事故が起こった時、ビートたけしは、当時、交際していた細川ふみえのマンションから帰る途中だったのではないかと言われている。





フライデー襲撃事件の時は、金星/土星期であり、バイク事故の時は、太陽/土星期であり、どちらも6、7室支配の土星期であり、愛人の存在がメディア(3室)に暴露されている。



この時、ナヴァムシャでは6室支配の土星が3室に在住していることから、幹子夫人との関係は良くないはずである。



事故を起こした後、1994年8月~1997年9月まで太陽期を経過しており、太陽は上述のようにラグナやラグナロードと絡む8室の支配星であるため、かなり長期に渡って、リハビリを必要としたことを物語っている。



その後、1997年9月からマハダシャー月期に入り、2007年まで続くが、この時期、月はナヴァムシャで、12室支配で4室で減衰し、ケートゥと土星から挟まれて、パーパカルタリヨーガを形成している。



従って、月は非常に傷ついて弱い状態である。





出生図では、月は7室の支配星で11室に在住しているが、このバイク事故を起こして重体に陥った時、幹子夫人が側で、つきっきりで看病したようである。


従って、事故から復帰した後も暫くは、幹子夫人との関係を安定させていたと考えられる。



それはナヴァムシャで月が弱いながらも4室のケンドラに在住していることが物語っている。



然し、その後、マハダシャー火星期に移行すると、火星はナヴァムシャの6室に在住しているため、再び、ビートたけしは、幹子夫人との関係が悪くなったと考えらえる。



このように見てくると、ビートたけしは、40年間連れ添った幹子夫人と常に関係が良かった訳ではない。


関係が良かったのは、ナヴァムシャの5室に在住するマハダシャー金星期(結婚当初の幹子夫人も漫才をしていた頃)であり、その次のラグナロードで7室に在住する太陽期であり、その後の4室に在住する月期もまだ関係は良かったかもしれないが、次の6室に在住する火星期には意見の不一致などが見られた可能性があり、そして、更にマハダシャーラーフ期になると、ラーフは11室(6室から見た6室)に在住している。


そして、ラーフのディスポジターの水星は、11室の支配星で6室に在住している。


従って、2007年ぐらいから幹子夫人との関係は、おかしくなっていたと考えるべきである。


そして、ラーフ期になってから更にそれが決定的になったと考えられる。





以前、私は、『北野たけし”100億円の愛人騒動”について』という記事を書いたが、2014年7月17日号の週刊文春に載っていた記事を参考にまとめたものである。



この2014年7月は、ちょうどマハダシャーラーフ期に移行する直前である。


ラーフは出生図において、恋愛の5室に在住し、月から7室に在住している。


またナヴァムシャでは11室に在住しているが、ディスポジターの水星は結婚生活の2室の支配星である。


またナヴァムシャではラーフは月から8室に在住しており、ディスポジターの8室支配の水星は、ラグナロードの火星と3室でコンジャンクトしている。


このマハダシャーラーフ期は、おそらくパートナーとの結婚願望(8室のラーフ)が出て来る時期であり、パートナーに頼りたいと思う時期である。


既に幹子夫人とは長い間、別居状態にあったということから、やはりラーフ期は、このタイミングで新しく結婚生活に入りたいと思った相手の存在を示唆しているのである。


それが発覚したのが、ちょうどマハダシャーラーフ期に移行したタイミングであった。





ラーフはダシャムシャ(D10)では、3室に在住し、ディスポジターの水星は3、6室支配で6室に在住し、ラグナロードの火星と6室でコンジャンクトしている。



従って、仕事に関しては、オフィス北野を独立し、自ら事務所を立ち上げることとなった。



そうした仕事上の奮闘が見られる時期である。



このように見てくると、ビートたけしのナヴァムシャのラグナは獅子座で、ダシャムシャのラグナは牡羊座で良さそうである。



ナヴァムシャのラグナを獅子座にすると出生図のラグナはダニシュターの第1パダになる。



ダニシュターは支配星が火星のため、ピッタ系の激しい性質を持つと共に音楽の才能を表わすナクシャトラとされている。



ビートたけしが、学生時代にジャズに夢中になり、ジャズの見識で高い評価を受けたことなどのエピソードはダニシュターであると考えると納得できる。



シュラヴァナは支配星が月のため、組織人間でNo.2が向いており、もう少し大人しい印象である。



ダニシュターは芸能人に向いているナクシャトラであり、人の話に耳を傾け、自分の血肉にする才能に恵まれている。



そうしたことを考えると『たけしのTVタックル』などで、たけしがゲストたちの話を非常によく聴いていることなどは、ダニシュターの象意に該当すると思われる。



今回の離婚で、ビートたけしは、幹子夫人に200億円以上の手切れ金を支払うと報じられている。


ダニシュターの人生とは、波乱万丈で、ドラマチックであり、お金にとらわれる人間ではないということから、ダニシュターの象意とよく合致している。










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コメント

コメント一覧 (7件)

  • 藤田さんの金星ー土星期のことは秀吉先生の解説でなんとか理解できました。
    今回のビートたけしさんの金星ー土星期もそれと似てるように思います。

    二人共に、マハダシャー金星期自体は良かったのに、金星ー土星期のみは非常に悪かったというような感じに見えます。

    秀吉先生の過去記事にアマール=シンという汚職政治家の記事も書かれてましたが、金星ー木星期に病気になり、金星ー土星期に逮捕されたと書かれてました。
    木星は3・12Lで8 Hにあり、土星のアスペクトを受けていましたから理解できます。
    アマール=シンはマハダシャー金星期の前半は順調でしたから、これも金星ー土星期に王が乞食に堕ちる事例に似ているような気がします。
    アマール=シンの金星は土星の星座に在住しており、これも土星が優勢な例と思います。

    また、みのもんたさんや野田佳彦前総理の記事も見ました。
    みのさんは土星ー金星期に裁判で厳しい判決を受けていました。
    土星は金星にアスペクトしており、これも土星が優勢です。
    一方の野田前総理は土星ー金星期に総理になったようですが、土星と金星が相互アスペクトするも金星が牡牛座在住で優勢です。
    ただ、金星がラージャヨガを形成していたことも考慮せねばなりませんが。

    ここでこれらの事例の方々を振り返ると獅子座ラグナの方が多いように見えます。
    獅子座ラグナだと、6・7Lの土星と3・10Lの金星の絡みになりますが、これだとトラブルが報道され公に悪評が広がりやすかったり、仕事に支障が出やすい配置だと思います。

    野田総理の場合は金星のラージャヨガと金星の強さで6Lの土星の凶意を弾き返せたと思いますが、他の方々は6Lの土星が優勢で弾き返せなかったように見えます。
    • 過去記事の検証ありがとうございます。

      これらの事例で考えると、

      土星と金星で土星が優勢になっている場合に土星の象意が顕現していることが確認出来る為、

      やはり土星/金星期は、土星/土星期のように働き、金星/土星期は、金星/金星期のように働くという話は、

      何も考えずに適用は出来ないことは、はっきりしたと思います。

      また土星と金星で、土星の方が優勢になっており、更に土星が機能的凶星であるようなケース(獅子座ラグナ)の場合に

      土星の凶意が強く現れていることが確認できたということではないかと思います。


      また以前、読者の方からの投稿で分かったことで、

      ビートたけしの離婚の記事にも書きましたが、


      ウッタラカーラムリタでは、金星/土星期、あるいは、土星/金星期について、

      金星と土星が両方とも高揚、定座、ヴァルゴッタマなどで、強い場合は、その時期は最悪の時期になるという不可解なことが言われています。

      そして、これらの強い金星と土星が、どちらも良い配置にある場合、おそらくチャートの主が期待できる最悪の時期になるという不可解なことが言われています。


      もしそれらの両方が弱く、一方が他方から相互に12室、8室、6室に位置するような関係性にあるか、そのようなハウスの支配星であるか、またはそれらのハウスの支配星とコンジャンクトしているなら、それらは吉祥となり、チャートの持ち主に富と幸福を与えると記されています。

      従って、土星/金星期、金星/土星期は、まだまだ奥が深いと思います。
  • ちょうど今年の3月から金星/土星期を過ごしています。
    色々とこれまでと、逆転している状況になりつつあります。個人的には今、幸せです。

    逆転というのは、これまで仕事的にはずっと恵まれて、しかし精神的に不満足だったりトラウマに囚われたり、臆病だったりという状況。
    仕事は良いけど他は…という感じでした。
    土星期になってから、仕事的にはこれまでと比べると地味になったかな?と感じてますが、精神的にとても幸福で、トラウマから解放されつつある事、
    これまで仕事ばかりの人生だったけど人間関係が充実してきた事、行動する事に対して勇気が出てきて能動的な面が増えてきました。
    なのでこれまで恵まれてた仕事→少し地味に、これまで悩みが多かった人間関係やトラウマ関係→充実&解放されてきた、状況です。

    獅子座ラグナで金星10室(定座)、土星は3室(高揚)です。位置関係は6-8。
    ちなみにD9では双子座ラグナで金星9室、土星10室です。
    D1&D9ともに10室でラージャヨーガがあります。
    後、土星期になってから買い物を楽しんだりオシャレしたり、物質的な面が少々増えました。(金星/金星期も買い物好きでオシャレが楽しかった時期でした。)

    まだ数ヶ月しかたってないのでどうなるかわかりませんが、金星/土星期の考察を読むの好きなので、考察のお役に立てれば幸いです。
    • 金星/土星期のフィードバックありがとうございます。

      その配置であると金星は定座でマラヴィアヨーガを形成しており、配置は良くて強い状態です。

      土星は6、7室支配で3室で高揚しています。

      高揚して強いですが、6、7室支配で、ドゥシュタナハウスを支配しており、また金星との位置関係では、6-8の関係です。

      ですから、ウッタラカーラムリタの分類によれば、土星と金星は定座以上で強い訳ですが、土星は6、7室支配で3室に在住し、金星との位置関係が6-8の関係で、良い配置にあるとは言えず、この場合、金星と土星の一方が良い配置で、もう一方が悪い配置であるため、良い結果を生むと解釈できます。

      またウッタラカーラムリタの解釈ではなく、通常の意味でのマハダシャーとアンタルダシャーのコンビネーションを検討した場合に土星は、金星の星座に在住しているため、金星の影響下にあり、この場合、マハダシャーの金星が優位に働くと考えられます。

      つまり、金星/土星期は、マハダシャーの金星が優位に働いており、金星が結果を表わすため、

      金星は物質的な快適さを楽しむ牡牛座で強いため、買い物やオシャレ、物質的な恩恵を得たと考えられます。


      つまり、この場合は、金星/土星期は、まさに金星/金星期のように働いています。


      実際の金星/金星期も買い物好きでオシャレが楽しかった時期であったというのは参考になります。


      つまり、実際の金星/金星期も金星/土星期も同じような結果になったということですが、


      これは金星/土星期において、土星が金星の星座に在住して、金星の影響下にあり、金星の結果に従属しているからです。


      然し、こうした条件下になければ、金星/土星期が、金星/金星期として働かないのであれば、これは通常のマハダシャーとアンタルダシャーの解釈の仕方に過ぎない為、何故、わざわざ、金星/土星期は、金星/金星期のように働くと言われているのかということが不可解な所です。


      恵まれてた仕事→少し地味になり、これまで悩みが多かった人間関係やトラウマ関係→充実&解放したというのは、


      D9の配置を見た場合に金星は、5室支配で9室に在住して、内面的な幸福感を表わしており、土星は、8,9室支配で10室に在住して、10室で、ラージャヨーガを形成しています。


      金星/土星期の前の金星/木星期においては、木星はD9の10室の支配星であったため、仕事が充実していたと思いますが、


      アンタルダシャーが土星期になると、土星が優位に働かず、金星が優位になるため、土星のD9の配置の結果はほとんど現れず、それで仕事が地味になり、5室支配で9室に在住する金星の結果として、悩みの多かった人間関係やトラウマ関係から解放されて、幸福感が得られたのではないかと思います。


      金星/土星期が更に深まった後の状況や、金星/土星期全体としての結果の評価についても、もし宜しければフィードバックをお願いします。


      その際、他の惑星の配置なども書いて頂くと参考になります。
  • ありがとうございます!

    ちなみに他の目立つ配置としては、
    D1では10室に太陽、ラーフ、金星、D9では4室に水星、木星。
    D10は天秤座ラグナで金星5室、土星6室、月8室、水星12室です。
    なので、D1では土星が金星星座ですが、D9とD10では金星が土星星座です。

    仕事面について、長年自営業で働いてきましたが、土星期になってからまた就職したい気持ちになってきています。
    金星/金星期は大手企業で勤務していたので、働き方も金星期っぽくなっていくかもしれません。
    マハー金星から見て土星が6室だったり、D10でも6室在住なので、企業に勤務する事に意識が向いてきてるのかもしれません。
    このまま自営業でさらに頑張るか、就職するかまだわかりませんが、
    気持ち的にまた就職して個人で出来ない経験をもっと増やしたいと思うようになってきました。

    またダシャーが進み、印象的な出来事があったらフィードバックしたいと思います。
  • 私のもとにある金星ー土星期に関する情報がもたらされたので書きます。

    1991年2月19日5時23分
    福井県坂井市の生まれの方

    1962年3月9日4時30分
    東京都
    木梨憲武さん

    上記二人のD1チャートはラグナ・太陽・月・金星・土星の配置は同じです。
    土星は1・2Lで1H定座でシャシャヨガ、金星は5・10Lで3Hで高揚、土星は金星に片側アスペクト。

    しかし、金星ー土星期の現象が全く真逆で驚いたのです。
    福井県生まれの方は、金星ー木星期までの金星期はスポーツ等で活躍して大変順調だったそうです。
    ところが、金星ー土星期に病気になって、今まで活躍していたことから手を引かざるを得なくなり、大変なことになったそうです。
    つまり、これは王が乞食になった事例です。

    一方の木梨さんは金星ー木星期まではあまり芸がパッとしなかったそうですが、金星ー土星期の1984年からブレイクしたそうです。
    これは逆に乞食が王になった事例です。

    ここで一つ明らかになったのは、やはり金星ー土星期はどうも今まで乞食だった人が王に、王だった人が乞食になりやすい時期のようです。
    また、そのような激変がある人は、土星が金星に片側アスペクトしていることが多かったです。

    しかし、疑問も残ります。
    何故、D1で同じような配置の二人が同じヴィムショッタリダシャーの時期にここまで真逆な結果になるのか?
    勿論、他のダシャーや分割図が全く異なりますからそれによる違いは出ます。
    とは言え、あまりに違い過ぎて驚いてます。
    木梨さんは太陽ー土星期に結婚しましたから、D9のラグナは牡牛座かもしれませんが、それでもここまで異なるとは意外です。
    • 興味深い事例ありがとうございます。

      この福井生まれの方も木梨憲武の場合も土星はラグナロードで定座で、金星はヨーガカラカで高揚で、2つの惑星は共に強いですね。

      ウッタラカーラムリタのシュローカ28の2つの惑星が強い場合、王が乞食になるという象意がまさに現れている感じがします。

      —————————————————————————————————————————
      シュローカ28(1/2) – 29(1/2)

      もし金星と土星が高揚、定座、もしくはヴァルゴッタマにあり、強く、ヨーガを引き起すに等しく強いなら、それらは相互のダシャー、ブクティーにおいて、人が例え王か、クベラ(お金や富の神様)に生まれたとしても、施しを捜している乞食、そして無力な存在にする。しかしながら、2つのうちの1つが強く、もう一方が弱いなら、より強い方がヨーガを与える。

      金星と土星は生来的友好で、どんな占星学の生徒も、それらのダシャーとブクティーにおいて、良い結果を予測します。
      しかし、このシュローカに含まれる感覚は、上記の言明と反対です。

      もし2つの惑星が良い配置なら、土星のダシャーにおける金星のブクティーは(逆もまた同様ですが)、おそらくチャートの主が期待できる最悪の時期になるでしょう。2つの惑星のより強い方が、より悪い効果となります。
      —————————————————————————————————————————

      普通に考えても月をラグナとした場合、金星は3、8室支配で、慢性病、突然の原因不明の病気などを表わす8室を支配し、ラグナに在住して、11、12室支配のマラカからアスペクトされ、土星は7室支配のマラカの水星とコンジャンクトして傷ついている為、金星/土星期の体調不良は説明できると思います。


      金星から見ても土星は11、12室支配のマラカで、ラグナにアスペクトしています。


      マハダシャーの金星は、5、10室支配のヨーガカラカで3室で高揚しているので、マハダシャーの金星期を通して、芸能やスポーツの世界で活躍出来そうです。


      その金星に土星が一方的にアスペクトで、アイヤーの理論では、土星が優勢になり、土星が結果を与えますが、土星は1、2室支配でラグナに在住し、6室支配の水星と、ラーフ/ケートゥ軸と絡んでおり、通常、1、2室支配の土星は、2室はトリコーナである1室の吉意に影響されて、マラカになりにくいですが、この場合だと、6室の支配星やラーフ/ケートゥ軸と絡んで、2室はマラカとして働く可能性が出てくると思います。


      土星が優勢に結果を表わしたことで、金星/土星期に体調不良になったと理解できます。


      それと福井生まれの方の場合、4、11室支配のマラカの火星が牡牛座に在住している為、金星がそのディスポジターとなることで、マラカの火星の影響を受けていると思います。その違いはあるかもしれません。


      また福井生まれの方の場合、金星がプールヴァバードラパダー(木星)に在住しており、木星は3、12室支配のマラカで、マラカの7室に在住し、ラーフ/ケートゥ軸と絡んで傷ついており、ラグナとラグナロードにアスペクトして傷つけています。


      金星が木星のナクシャトラに在住していること自体が敵対惑星のナクシャトラに在住しているため、弱いと考えられます。


      福井生まれの方の方が、健康を損ねやすい条件が木梨憲武よりも多いと思います。



      木梨憲武の場合、金星はウッタラバードラパダー(土星)に在住し、土星はラグナで、シャシャヨーガを形成しています。


      また金星は友好惑星のナクシャトラに在住していて強いと見なされます。


      木梨憲武の場合、金星がウッタラバードラパダー(土星)に在住しており、マハダシャーの金星がアンタルダシャーの惑星のナクシャトラに在住している為、アイヤーの理論では、明らかにアンタルダシャーの土星が優勢に働く為、それで、シャシャヨーガの強い土星の働きが出たとも考えることが出来ます。


      確かに土星自身が上述したように2室の支配星が6室の支配星やラーフ/ケートゥ軸と絡んで、マラカとして働く要素はありますが、福井生まれの方よりも健康を損なう条件が少ないと言えます。



      また木梨憲武の結婚のタイミングからラグナが牡牛座ラグナの可能性があるということですが、私もそう思います。


      木梨憲武は音楽の才能があり、5室で強い水星が3室支配の月と相互アスペクトで、音楽の才能をもたらしていると思います。


      そうすると、土星は9、10室支配のヨーガカラカで、金星はラグナロードで4室支配の太陽と1-4の星座交換しており、ダシャムシャも水瓶座に移動する可能性が出てきますが、土星はラグナロードで、金星は、4、9室支配のヨーガカラカで11室に在住しています。


      一方の福井生まれの方の場合だと、ナヴァムシャで、金星は3、8室支配で、土星は11、12室支配のマラカです。


      またダシャムシャで、土星は2、3室支配のマラカで、6、11室支配のマラカと共に12室に在住しています。



      このように見てみると、確かに似ているチャートではありますが、出生図でも土星と金星の配置には違いがあり、また分割図では大きな違いがあります。


      この場合、素直に出生図や分割図の配置の違いが出たと考えればいいのではないですか。



      ただ木梨憲武の出生図の2室にはマラカの4、11室支配の火星やマラカの3、12室支配の木星が在住し、8室支配の太陽も同室して、ディスポジターであるラグナロードで2室支配の土星に影響を及ぼしており、金星/土星期に芸能の世界でブレイクしたものの体調不良などはあったのかもしれません。


      その辺りは書いてないので分かりません。


      金星/土星期が金星/金星期のように働くということであれば、金星が在住するナクシャトラの支配星の違いが現れたとも考えられます。


      金星が在住するナクシャトラの支配星がマラカでマラカの7室に在住し、ラーフ/ケートゥ軸と絡んでいるのと、ラグナロードでラグナでシャシャヨーガを形成しているのとでは大きな違いが出てきます。


      また出生図の土星が在住しているナクシャトラもチェックすると、福井生まれの方の場合、土星はウッタラアシャダー(太陽)に在住しており、太陽はマラカの2室に在住しています。


      木梨憲武の場合。土星はシュラヴァナ(月)に在住して、月はマラカですが、3室でヨーガカラカの金星とコンジャンクトしています。


      こうした違いも出るかもしれません。



      金星/土星期、あるいは、土星/金星期の「王が乞食になる」あるいは、「乞食が王になる」という理論ですが、それらを検討する前に普通の見方で、いろいろ検討するのが先かもしれません。



      然し、これらの時期が、「王が乞食になる」あるいは、「乞食が王になる」という形で、どちらかに振れる事例が多いというのは、興味深いです。

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