エネルギー価格高騰による経済不況、肥料不足による食糧危機の可能性 -2022年これからやってくる危機 -
2020年4月10日に『2022年に何が起こるか』をいう記事を書き、2年前に今年が最悪の状況になるということを予測した。
それは2020年と2022年の新月図では、土星と火星が山羊座でコンジャンクションしているということが根拠である。
因みに2020年と2022年の新月図の違いとしては、2022年の新月図では、木星と金星が水瓶座に在住している配置が目立っている。
これはおそらくロシアによるウクライナ侵攻などの危機的状況に対処する為にアメリカや西側諸国が一致団結して、ロシアに経済制裁したり、国連の場で、ロシアを非難し、国連改革にも言及していることにも関連している。
2020年は新型コロナウィルスの感染拡大によるパンデミックで、世界的に多くの人が犠牲になった。
それでは2022年は何が起こるかということで、コロナが再び拡大するのではないかという予想もあった。
そのことはオミクロン株のようなコロナの変異株が再び、流行したことで的中したと思える。
例えば、日本では、蔓延防止措置などは解除されたが、現在、中国の上海では新型コロナが感染拡大し、ロックダウンが起こっている。
2021年に落ち着いたかと見えたコロナが、2022年になって再び、ぶり返したこともよく当っていた。
新月図は、やはり、その年の1年を予測する為のチャートとして非常によく機能している。
『2022年に何が起こるか』では、独裁者の台頭、非常事態宣言、経済における信用収縮、食料物資の不足が起こるのではないかということを予測した。
然し、ロシアによるウクライナ侵略戦争が起こり、チョルノービリ(チェルノブイリ)原発が攻撃されたり、住民の大量虐殺、強制移住など、まさか第二次世界大戦以来の本格的な戦争が起こり、核戦争の危機までが生じるとは思っていなかった。
民族主義、ナショナリズムが勃興し、独裁者が台頭した後は、領土の拡大を望む独裁者が、隣国に侵略したり、民族浄化を行なったりするのが次のステップであった。
私の頭には全く「戦争」ということは浮かばなかったが、やはり、最終的に最悪の事態として「戦争」が起こるということを予測しなければならなかったのである。
ロシア軍の戦車部隊や航空機が大量に破壊され、ロシア軍が無残に撤退していったり、ウクライナの住民が無差別に殺害されている様子には衝撃を受けるが、ロシアで情報統制が敷かれており、全くロシア国民に都合の悪い情報が隠されて、虚偽のプロパガンダが行なわれているのを見ると、昔の日本で、情報統制が敷かれて大本営発表が繰り返されていたことを思い出す。
また日本がアメリカによって満州の放棄などを詰め寄られて、国連から脱退し、石油の禁輸措置などによって、追い詰められた日本が真珠湾攻撃に入っていくのは、NATOの拡大によって追い詰められたロシアが、ウクライナ侵攻に打って出たというのに似ている。
日本もそうだったが、先に手を出した方が、悪いということにされてしまうのだ。
ロシア軍の残虐行為や大量殺戮などが報じられることで、「プーチンのロシアも悪いがアメリカも悪い」といった中立的な見方に説得力がなくなって来ている。
今や、プーチンは戦争犯罪人であり、国際指名手配されなければならないという論調に変わっている。
日本が行なったこともこれと似たものがあったのではないかとも思えるが、それでも一般市民(非戦闘員)に対する扱いや、残虐さが、日本とロシアを比べると、圧倒的にロシアの方が質が低いとも思える。
これは私が日本人だからかもしれないが、日本はアジアを開放し、西欧に植民地にされていたアジア人の独立を促進した面もあったと思える。
ロシアのウクライナ侵攻で、アメリカや西側諸国が、経済制裁を行なった為、ロシア産の石油が利用できなくなり、エネルギー価格が高騰している。
エネルギー価格が高騰すると、物価が上昇し、インフレが生じて、消費が抑制され、企業の業績が悪くなり、賃金も下がって、更に消費が抑制されるといった形で、負のスパイラルが生じて、経済不況に入っていく。
そして、実体経済が好ましくない場合、株価にも反映され、売りが多くなって、株式市場の暴落となって、これも経済不況の負のスパイラルを促進していく。
またロシアやベラルーシは、世界的にも大きなシェアを持つ、肥料の輸出国であるというが、アメリカや西側諸国の経済制裁の結果、肥料の輸出を停止したようである。
そのことによって、肥料価格が高騰し、ロシアやベラルーシの肥料に依存していた国々では、農民が種まきが出来ず、暴動が起こっているという。
死者も・・・南米・アジアでも市民が暴徒化 ウクライナ“侵攻”で物価高騰(2022年4月6日)
2022年4月6日付の報道によれば、ペルーなどで、エネルギー価格や肥料価格の高騰による暴動が起こっていると報じられている。
ウクライナは世界の穀倉地帯だが、侵略戦争に対処する中で、農民が種まき、作付などを行なうどころではなく、食料の生産が全く出来ていないという。
まもなく食糧の不足が生じて、食料価格の高騰を招き、世界的に食糧危機に見舞われる可能性が出て来たという。
従って、民族主義、ナショナリズムの勃興 ⇒ 独裁者の台頭 ⇒ 侵略戦争 ⇒ エネルギー価格の高騰、食糧危機 ⇒ 経済不況(株式市場の暴落、崩壊) ⇒ インフレ といった形で、これらの因果関係は、入れ替わるかもしれないが、これらが相互に連関して、襲いかかってくるということである。
これはマンデン占星術的には、山羊座-蟹座軸に木星、土星、ラーフ/ケートゥ軸などがトランジットしたタイミングで起こることがよく分かった。
因みに日本の建国図では、2022年12月11日からマハダシャーケートゥ期に入っていくが、ケートゥはナヴァムシャで、牡牛座12室で減衰して、土星とコンジャンクトし、対向には減衰するラーフと月がコンジャンクトして、これらの惑星が6-12室の軸に入っている。
これは明らかに日本が深刻な経済不況に入っていくことを意味していると思われる。
日本だけでなく世界的にそうなっていくと思われるが、今年2022年が、その世界的な経済不況へ入っていく引き金となる。
まもなく、4月14日に木星が魚座に移動し、4月29日に土星が水瓶座に移動するが、土星は6月5日から逆行し始め、7月13日には山羊座に戻ってしまう。
そして、10月23日に再び順行に転じて、2023年1月18日まで、山羊座に留まり続ける。
土星は星座を出ていく時に力を発揮するが、今、土星が山羊座を出ていくタイミングで、ロシアによるウクライナ侵攻が始まったのである。
この土星が山羊座に戻って、再び山羊座から出ていくまでの2022年7月13日から2023年1月19日までの時期は、深刻に破壊的な時期になると予想できる。
惑星は、逆行で前の星座に戻って来て、再び順行に転じていく時にかつてやり残した仕事を行なうかのように前よりもより一層、強くその力を発揮するからである。
従って、おそらく、その時期に株式市場の崩壊、世界的経済不況(世界恐慌)が起こり、食糧危機などが現実のものになると思われる。
また現在、行なわれているウクライナ侵攻も今年の年内は、これから土星が山羊座に戻っていくことを考えると、そんなに早く停戦交渉が成立するとは思えない。
そして、戦争、株式市場の崩壊、世界的経済不況(世界恐慌)、食糧危機といった状況の中で、2024年に突入していき、預金封鎖などが行なわれて、我々の預金が没収される可能性が出て来た。
その時は土星と火星が水瓶座をトランジットしており、何か水瓶座の社会を推進するための強引で強制的な改革が行なわれる。
皆、平等に痛みを分かち合いましょうという思想の元にグレートリセットが行なわれて、一定の金額以上の預金を持つ人に対して、復興の為の重税がかけられて資産が没収されるかもしれない。
今年2022年の1年の危機的状況はまだ始まったばかりである。
コメント
コメント一覧 (4件)
数年前から老後のためにNISAなど個人で投資をやりましょうなどとよく言われ出しましたが、株式市場が崩壊すれば投資も無駄になりますし、
仮想通貨も一時期少し持ってましたが、今はほとんど入れていません。
金や銀も本当に価値があり続けるかわかりませんし、そうなると今のうちに本当に必要だと思うものは物として買っておくとかそういう事しかないんでしょうか?
以前から言われていることであるため、分かっている人はもうそれに備えていると思います。
オイルショックの時にトイレットペーパーが品切れになったように経済危機になって物資が不足して、インフレになったら、お金を直ぐに物に変えるような動きが出てくるというのはあると思います。旧ソビエトで、人々がお金を直ぐに物に変えてしまったようにです。
食糧不足になれば食品の価格がじわじわと値上がりしてくると思います。
人々は不安になって物を多めに買って蓄えたり、コロナの時にマスクを高値で売って荒稼ぎするような人間が出て来たように安いうちに買占めをして、それを高値で売ろうとする人間も出て来ます。物資が不足して需要と供給のバランスが崩れると、インフレが起こります。実際、最近、スーパーに行くと食品が値上がりしています。そのように心配してパニックになり過剰に蓄える人間が大勢出てくると、品不足が促進されるため、良いことだとは思えません。
「2022年に戦争…とまでは浮かばなかった」と書かれてますが、2021年7/15の「グレートリセット」のご投稿のなかで”2022年、土星が山羊座を抜けていく段階で起こりうるのは戦争、自然災害、食料危機〜”と、戦争を予測されています!!
水瓶座ラグナなので、アクエリアンエイジに興味があり先ほどご投稿辿って「さすがだなぁ」と唸っていた次第です、
今後も学びにたびたびお邪魔いたします。拝
自分で書いていて忘れてたようです。
独裁者の決断で起こる戦争は世界的な右傾化の流れ、民族主義の台頭などの状況と地政学的な条件などとの相互作用で必然的に起こってくる自然災害のようなものだと思いますが、「戦争」というキーワードが出てくるかどうかだと思います。ロシアの建国図で6室(仕掛ける戦争)の支配星が山羊座に入っており、その山羊座にトランジットの土星がリターンしているため、この戦争は運命であったのだと思います。過去のキューバ危機の時なども土星やラーフ/ケートゥ軸などが山羊座をトランジットしていた時であったため、やはり戦争というキーワードは必要だと思います。過去記事の確認ありがとうございました。