2024年にドナルド・トランプは復活するか



昨年、読者の方から、ドナルド・トランプは2024年の大統領選で当選できるかどうかと質問を受けた。


それについて考えてみて、コメント欄にまとめてみたが、トランプは当選出来ないという答えになった。


簡単に言うと、トランプは、ラーフ/火星期に当選して、木星/木星期に大統領に就任したが、木星/土星期には大統領選で落選した。


ラーフ/火星期に当選出来たのは、D1、D9、D10で、ラーフや火星が強かったからである。





来年の2024年の大統領選で、トランプが大統領候補になるなら、その頃は、木星/金星期である。


金星の配置を見ると、金星は、D1、D9、D10で、土星と全く同じ星座に在住している。


従って、木星/金星期とは、落選した木星/土星期の再現のような時期である。



土星と金星は、ラグナから見た配置も同じで、月から見た配置も同じで、ダシャーロードの木星から見た配置も同じである。


支配と在住は異なるが、土星のコンジャンクションを受けているということは、木星/金星期は、落選した木星/土星期と同じような象意を経験しそうな時期であると言える。


大統領になる場合、10室が重要であるが、金星はナヴァムシャでラグナから見ても月から見ても10室と絡んでいない。


ダシャムシャ(D10)では、金星は、ラグナロードで高揚しているが、土星は木星と星座交換していたし、また土星は、このラグナロードの高揚する金星とコンジャンクションもしていた。


然し、木星/土星期には当選出来ていない。







トランジットを見ると、2024年の大統領選では、ラーフ/ケートゥ軸が、2-8軸をトランジットしており、配偶者や家族の支援が受けられないという状況も予想される。


2024年11月頃には、木星は、10室をトランジットし、土星は水瓶座7室で逆行して、10室の支配星にアスペクトして、10室にダブルトランジットは生じている。


そのため、注目を浴びて、大舞台には立つということはあるかもしれない。


アンタルダシャーの金星は、10室の支配星で、ダシャムシャの6室で高揚するラグナロードである。



ただ気がかりな配置が多少あり、例えば、シャシティアムシャ(D60)を見ると、金星は2、9室支配で4室に在住して、4-9のラージャヨーガを形成し、4室は玉座、王座のハウスであり、政治家にとっては議席やポストを意味する。


金星は、ラーフとコンジャンクションしており、ダシャーロードの木星から見ても4室で、ラージャヨーガを形成している。





もう一つは、D150を見ると、金星と木星が、10室でコンジャンクションしている。





D150のラグナが使えるならの話だが、木星期に大統領に就任したのは、木星がD150で、10室に在住していたからであるという考え方も出来る。



木星と金星が、D150の10室で、コンジャンクトしているというのは非常に良い兆候である。



マハダシャーとアンタルダシャーの支配星が、分割図で、コンジャンクトしている時、その影響は分割図のテーマにおいて、強力に顕現すると見なされる。



金星は3、10室支配の火星と9-10の星座交換をして強力であり、木星/金星期は、D150においては非常に良さそうな配置となっている。



因みに土星は、シャシティアムシャ(D60)でもナディアムシャ(D150)でも12室に在住しており、この土星の配置よりも金星の配置は格段に良くなっている。








チャラダシャーを見ると、2024年11月は、蟹座/乙女座である。



蟹座は、12室で、GKとDKが在住している。



蟹座から見て、AKの太陽は11室に在住しているが、ラーフとコンジャクトし、GKとDKからアスペクトされている。



蟹座から見た10室にAmKの月とケートゥ、PKの火星がアスペクトしている。



乙女座から見ると、AmKの月は3室に在住し、11室にアスペクトしているが、11室にはGKの金星と、DKの土星が在住している。



乙女座から見て、10室で、ラグナロードの水星がバドラヨーガを形成して、木星からのアスペクトを受けている。



2016年の大統領選挙の時は、双子座/蟹座の時期に当選している。



双子座は11室で、双子座から見た11室にAmKの月と、PKの火星がアスペクトしていた。



そして、蟹座は、今回と同じである。



2024年11月は、蟹座/乙女座であるが、前回、蟹座のサブダシャーの時期に当選していることを考えると、蟹座のメジャーダシャーの時期に当選できるポテンシャルは持っていると考えられる。



乙女座から見ると、10室は強く、AmKの月は11室にアスペクトしている。



チャラダシャーでは判断が付かないが、ダシャーからトランプは当選しないと言い切ることは難しい。





昨年、コメント欄には、ドナルド・トランプは当選できないと書いたが、そうとも言い切れないとも思えた。



特にD60やD150で、金星は、強い配置になっていることも注目に値する。



もしトランプが当選した場合、2025年1月に大統領に就任し、大統領の任期は、2029年まで続く。



その時期は、木星/金星期、木星/太陽期、木星/月期である。



金星のアンタルダシャーの次は、太陽期であるが、太陽はラグナロードで10室に在住し、ダシャムシャでもラグナに在住している。



月は、出生図で、太陽と相互アスペクトし、ダシャムシャの10室の支配星で、7室に在住し、太陽と相互アスペクトしている。



またナヴァムシャでは月は10室に在住し、やはり太陽と相互アスペクトしている。







私は、木星期は、木星がダシャムシャで、ニーチャバンガラージャヨーガやパラシャラの例外則によるラージャヨーガ的な効果を発揮する配置で、土星と星座交換していることから、強力な配置と見なした。



現にトランプは、大統領選でバイデンと非常に接戦であり、敗北した後も、本当の大統領といった評価を受けて、一部のアメリカ国民から熱狂的な支持を受けて来た。



木星/土星期に接戦で敗北したが、木星/金星期にカミングバックという形も考えられなくもないと思える。



そうした場合、やはり、木星期は強いという評価になるのである。



木星/金星期、木星/太陽期辺りは、トランプが輝く時期であるというのは、まだダシャーの中盤であるということを考えると、十分にあり得る。



現状、トランプが2024年の大統領になれるのか、なれないのかははっきりしない。



ただトランジットで2024年11月頃にダブルトランジットが生じるハウスなどを見ると、明らかに2016年11月に大統領に当選した時のようなパフォーマンスは発揮できないように思われる。



チャラダシャーで、サブダシャーの乙女座から見て、AmKが3室に在住しているというのも弱い配置である。





木星/金星期のドナルド・トランプ


ラーフ/ケートゥ軸のトランジットなどからもトランプの当選に順風が吹いているとは思えないが、もし当選出来なかったら、トランプは、木星/金星期に何をするのかという疑問は残る。



これまでのようにトランプの熱狂的な信者たちを集めて、右翼民族主義、ポピュリズム政党の長として、大いに脚光を浴び、目立っていくのか、そうした野党的な立場に留まり続けるのか、その辺りは疑問である。



チャラダシャーでは、蟹座のメジャーダシャーが続くが、蟹座は12室であり、GKとDKが在住していることを考えると、Qアノンを信じるアメリカの右翼民族主義、リバータリアンを従えて、アメリカの中で、悶々と野党勢力として、燻り続ける可能性は考えられる。






(コメント欄への回答内容)

ドナルド・トランプは2024年の大統領戦で、決選投票がある11月頃、ダシャーは木星/金星/金星期ですが、

金星は、出生図で10室の支配星、ダシャムシャでラグナの支配星であり、この時、木星は10室をトランジットし、土星は10室の支配星にアスペクトして、10室にダブルトランジットしており、大統領選で、大舞台に立つ配置にはなってます。

トランプは2020年の木星/土星期に大統領選で、バイデンに勝てず、選挙前はニューヨークを拠点にしていましたが、選挙に敗北すると、フロリダ州に引きこもっていました。これがいかにも12室的な象意です。

土星と金星は、出生図、ナヴァムシャ、ダシャムシャでコンジャンクションしており、同じ星座に在住している為、木星/土星期に勝てなかったのであれば、木星/金星期にも勝てないように見えます。

そして、金星はGK(グナティカラカ)です。

ナヴァムシャにて、金星は10室から見ると、8室の支配星で、仕事の中断のハウスを支配しており、土星は11、12室の支配星ですが、金星とコンジャンクションしている為、木星/金星期は、木星/土星期と似たような時期になると思います。

そして、大統領選の決選投票の2024年11月頃、木星は牡牛座で逆行し、土星は水瓶座で逆行して、1、4、9、10、12室などにダブルトランジットが生じていますが、特に4室に在住する12室支配の月に対して、ダブルトランジットしています。

4、9、12室などにダブルトランジットしている為、大統領になれそうにない時期です。


2016年11月に大統領に選ばれた時は、土星は4室蠍座、木星は2室乙女座を通過し、6室と10室にダブルトランジットしており、特に4、12などのモクシャハウスは登場せず、また10室を損失する9室なども登場しません。


またラーフは、2016年11月は、ラグナをトランジットし、月から10室をトランジットしていましたが、2024年11月は、ラグナから8室、月から5室をトランジットしており、いずれも良くない配置です。

8室のラーフは、ビジネスパートナーの支援が受けられないことや行き詰まりを示し、月から5室は、10室から見た8室であり、社会的地位にとっては良くない配置で、大統領に当選しそうにない時期です。

そして、土星が水瓶座をトランジットして、社会主義思想が力を得るような状況は、トランプにとって追い風になるとは思えません。


また2024年11月は、土星は、トランプの月から見て、4室を通過しており、カンタカシャニの時期で、良くない時期です。


カンタカシャニは、死や離婚、その他の予期しない状況によって妻との別離に直面しなければならず、妻や親類と離れて暮らしたり、富の重大な損失を引き起こす時期と言われ、こうした土星の配置も追い風になるとは思えません。


現にトランプの娘、イヴァンカ・トランプは、今回は、選挙から距離を置くことを表明しています。


トランプは8室にラーフがトランジットしているということは、今回は、妻であるメラニア・トランプから支援を受けられないかもしれません。


アンタルダシャー、プラティアンタルダシャーの金星は、出生図で10室の支配星、ダシャムシャでラグナの支配星である為、大統領選という大舞台には立ち、それなりに目立ち、様々な場所で、演台に立ち、講演し、支援者に訴えかけるかもしれません。


それ自体が、10室の象意ですが、これだけでは、大統領になることを示していると思えません。


2016年にトランプの当選が確実になったのは、2016年11月8日でしたが、この時、ダシャーは、ラーフ/火星/月期で、マハダシャーロードのラーフが、出生図の10室で太陽とコンジャンクトし、ダシャムシャのラグナで、太陽とコンジャンクトしていたことが大きかったと思います。


しかし、木星は10室で高揚するラーフほど強くはないと思います。


ダシャムシャで、ラーフは天秤座のスヴァーティー(ラーフ)に在住して、そうした意味でもラーフは強い配置でした。


木星は、土星によってアスペクトを受けており、それで2020年の木星/土星期に落選しました。


2024年11月は、木星/金星/金星期ですが、木星も金星も土星から傷つけられています。


この土星は、出生図、ナヴァムシャ、ダシャムシャで、蟹座や魚座に在住しており、陰謀論を信じ、Qアノンを信奉するトランプ支持派の右翼民族主義的な狂信的な人々を表わしているかもしれません。アメリカ連邦議事堂に突入したような人々です。


金星も出生図、ナヴァムシャ、ダシャムシャで、蟹座や魚座に在住している為、やはり、同じようにそうした人々を表わしているかもしれません。


トランプは、2024年の大統領選において、こうしたトランプ支持派の人々に囲まれて、一定の注目を浴び、存在感を示すかもしれないですが、大統領になる状況ではないように思えます。


但し、D60で、ラーフと金星が4室に在住していたり、D150で、木星と金星が10室でコンジャンクトしていたり、気になる配置は見られます。


結論としては、ドナルド・トランプは、当選しないと思います。


(2022年12月9日付『2023年-2024年、日本と世界はどうなるか』コメント欄(2022年12月11日 1:56 AM)より引用抜粋)




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コメント

コメント一覧 (4件)

  • これは面白い検証だと思います。

    D10までの検証だと、トランプ落選の可能性が高くなり、D60やD150を見るとトランプ復活再選の可能性が高くなると言うことだと思います。

    D60やD150のラグナがどこまで重要かと言う、インド占星術での根本問題に繋がると思います。

    トランプのD60やD150は過去の経歴から、乙女座や水瓶座だと思いますが、確かにそうなると、どちらの分割図でも土星が12Hになりますね。

    様々な人物のD60やD150チャートを検証する必要があるのかもしれません。

    そうすると、D1・D9・D10が似ていても、D60やD150の違いで大きく変わることもかるかもしれません。

    占星術では、吉凶が複雑に絡み合い、全ての現象が出ると言います。
    また、分割図では、重層的に重なった方の現象の方が大きく出やすいです。

    トランプのケースの場合、D1で厄介なのは、土星と金星はラグナからは12Hですが、ダシャーラグナの木星からは11Hでヴァルゴッダマであり、強力なダナヨガを形成しています。
    私は前回の米大統領選では、後者のロジックから、トランプ当選と予言しましたが、現実には落選してしまいました。
    結局、これはD1だけでの分析では限界があり、前者のロジックからは落選、後者のロジックからは当選と、どちらとも言える結果になっているみたいです。

    ただ、トランプは木星ー土星期からは、表舞台からは退くが、共和党では第一の有力者としての高い地位や影響力を維持していると言う感じになってますね。

    D9では、ダシャーラグナの木星から12Hに土星・金星があり、D10では月から12Hに土星・金星がある点も普通に考えれば落選するように見えてしまいます。

    しかし、D10でダシャーラグナの木星から見ると、金星は10Lであり、何よりメディアの3Hで高揚しています。
    これだと当選に見えます。

    D10までの分析だと、吉凶混合で難しいですが、若干落選の方が優位かなと思います。

    しかし、D60とD150が重要な分割図であれば、トランプ再選の可能性が高いんじゃないかと思えてきました。



    私も自身のチャートを分析していて、D60やD150や非常に重要な分割図だと考えてます。
    最近は、私のD60のラグナは山羊座、D150のラグナは魚座だと考えてますが、そうするとどちらのチャートでも8Hにアスペクトバックします。
    また、そうするとD60の水星が6L、D150の太陽が6Lとなり、ラーフー水星ー太陽期にPGA事件に遭った理由等、様々な事が説明がつくことに気づきました。

    ですから、D60とD150のラグナは非常に重要なのかもしれません。
  • ちなみにD60の検証ですが、私はかなり機能していると思うのです。

    それは麻原彰晃の事例です。
    麻原彰晃のD60は射手座ラグナであり、出生データはやはり1955年3月2日3時34分熊本県八代市で良いと思われます。

    麻原彰晃は1982年頃まではラーフ期で、ラーフは8Hに在住し、6・11Lの金星と接合し、2・3Lの土星のアスペクトを受けています。

    1982年までのラーフ期は、麻原は様々な中途挫折をしたり、オカルトや運命学やヨガ等に興味を持ったりしてます。
    私のD1には8Hに金星がありますから、オカルトや運命学等に興味があり、この配置に納得したのです。
    また、結婚したのもこの8Hのラーフ期でした。

    そして、麻原がオウムのヨガ道場を開設し、教団を拡大した木星期は1982年以降です。
    木星は1H射手座でムーラトリコーナでハンサヨガであり、9Lの太陽と接合し強力です。

    逮捕された時期は、木星ー火星期ですが、ダシャーラグナの木星からのみならず、ラグナや太陽からも火星は12Lとなります。

    こうして考えると、やはりD60は非常に重要なチャートかもしれません。
  • 更には、麻原彰晃の木星とラーフもトランプの金星と土星と似て、複数の分割図で同じ星座に在住したりしてます。

    麻原彰晃は、
    D1でラーフは1H射手座在住で、木星が支配星で、木星が双子座からアスペクトバック。
    D9で木星・ラーフは10H双子座で火星・土星と同居。
    D10でも木星・ラーフは10H魚座に在住。
    してます。

    このことから、ラーフ期と木星期の大きな違いはD60で現れたと考えると言えるのではないでしょうか。

    また木星ー火星期の地下鉄サリン事件での犯行と逮捕は、D60でラグナ・太陽・木星から見て、火星が11H(暴力の6Hの6H)、12Lが示しているかと。
    犯行が11H、逮捕が12Lと言うことです。

    生前の本多信明先生が、
    「D9でもD10でも、木星・ラーフが10Hで同居しているから、不道徳な宗教指導者になった。
    D9では激しく傷つき、複数の分割図で同じことが示されているからそうなった」
    とか解説してました。



    また、イチローの事例、1973年10月22日8時43分愛知県春日井市も貴重と思います。

    イチローはかなりの金銭を稼ぎましたし、結婚もしましたが、子供はおりません。
    これはD60分割図に示されていると思います。イチローのD60分割図は射手座ラグナのようですが、そうすると7Lが9Hで結婚運は良くなります。
    1999年から結婚しましたが、1998年から月期に入り、月は8Lです。
    また、5-11軸で火星と金星が星座交換し、土星も5Hにあり、様々なダナヨガを形成しています。
    この強力なダナヨガが金銭的に恵まれることを示していると思われます。
    D1等では、何故あそこまでの金銭を稼ぐか説明がつかないと思うのです。
    また子供運に関しても、5Hや5Lが土星や火星、6Lや12Lによって傷つくので悪化すると考えることができると思われます。

    だから、D60分割図は重要だと思います。
    • D60は、ダシュヴァルガ(10の分割図)やショダシュヴァルガ(16の分割図)においては、

      出生図やナヴァムシャよりも重要度が高いということがあり、D60は非常に重要であるということは言えると思います。

      D9、D10で、配置が同じで、D60でその違いが現れたというのはそうかもしれません。


      私はドナルドトランプのD1、D9、D10での金星と土星の配置が同じである為、木星/土星期と木星/金星期は似たような時期になるのではないかと書きましたが、

      但し、やはり、在住が同じでも支配が異なる為、その辺りは出るのかもしれません。

      例えば、D10で、金星はラグナロードであるということは、それなりに出るのかもしれません。

      D10のラグナロードと言えば、それは、出生図に例えると、10室に在住したり、10室を支配していることに等しいという意味です。

      一方で、土星は、4、5室支配で、10室の意味は持っていませんでした。

      以前、岸田首相が当選した理由を考えた時にやはり10室という象意が重要であったことを確認したと思います。


      ただD60は、出生図やナヴァムシャ以上に重要な分割図である為、その配置の違いというのは出て来ると思います。

      それがトランプにおいて、どのくらい現れるのかは見極めたいと思います。


      イチローも大リーガーであり、バリバリのアスリートであることを考えると、やはりD60で、ラグナと月が射手座に在住しているというのは納得します。

      5-11の星座交換が莫大な富をもたらしたということも明らかです。

      然し、D1で、ラグナロードの火星と11室支配の水星が1-11のダナヨーガを形成し、12室に在住して、富が海外から来ることを表わしており、ナヴァムシャでも11室で、9室支配の火星と2、11室支配の水星が、2-9、9-11のダナヨーガを形成しています。

      その為、全く金運が示されていない訳でもありません。

      D1やD9にもある程度の約束が示されていなければならないというのが原則だと思います。

      但し、D1などでは、それは非常に薄い線で、少し説明出来るぐらいのレベルでいい訳です。


      麻原彰晃のチャートは久しぶりに見ましたが、D1、D9、D10などで、双子座と蟹座が強いです。

      D1では、ラグナロードの木星が双子座のプナルヴァスに在住し、アールドラーのケートゥとコンジャンクトしており、ナヴァムシャでは10室のプナルヴァスに土星、火星、ラーフが在住し、木星はムリガシラーに在住しています。

      プナルヴァスというと木星を支配星とし、一見、温和で、素朴で、穏やかなナクシャトラですが、しかし、そこに3、8室支配の火星、5、6室支配の土星、ラーフが在住して、6-8の絡みを生じており、それらの凶星が木星と絡んでおり、グルチャンダラヨーガを形成しています。

      またプナルヴァスは、高度に知性化するナクシャトラです。

      それで教団内では、非常にユダヤ陰謀論からテクノロジーの話まで語られていた理由です。

      D1、D9、D10でのグルチャンダラヨーガが、師匠の顔に泥を塗り、信者が犯罪者になった配置であると分かります。


      私は先日のサムバンク・フリードのチャートを見た時に山羊座で強力な土星と火星のコンビネーションに注目しました。


      土星と火星の星位が強く、それらが絡んでいる場合、異常で、強力な実行力を示すと思います。


      サムバンク・フリードのチャートを見た時に麻原彰晃の5-11室のムーラトリコーナの火星と高揚の座にある土星の相互アスペクトを連想しました。


      D9、D10の木星とラーフの配置が同じなので、D60でその違いが現れたというのは、そうかもしれません。


      但し、やはり、支配についても検討した方がいいかもしれません。


      木星とラーフがコンジャンクトしたり、9室とラーフが絡んだりすると、やはり、ファナティック(狂信的な)宗教性を示すと思います。


      ラーフは革新性を表わす為、伝統的な宗教ではなく、新興宗教に入信したり、力がある場合は、自分で、新興宗教を起ち上げる配置です。


      ジョー・バイデンのチャートでは、D9の9室で、土星、水星、月と共にラーフが在住しており、


      それでは私は、バイデンは、国際自由主義者として、フリーメーソン、イルミナティー的な文脈での激しい狂信性を示す人物だと思いました。


      ウクライナを通じて、ロシアの体制転換を行ない、世界政府を作ろうとしている訳です。

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