12/8~11の広島県呉市でのイベントに先立って、私は愛媛の松山空港からしまなみ海道を通って、尾道経由で、呉に現地入りするつもりだった。
早めに出発して、松山から今治の辺りを探訪して、しまなみ海道をドライブするというのが、もう一つの楽しみ、旅の副産物である。
松山空港に到着すると、いつものようにレンタカーを借りて、愛媛では、松山城近辺で食事をした後、松山の港を一目見てから行こうと思っていたが、松山には、松山港、松山観光港、三津浜港などがあり、それぞれを見て楽しんだが、三津浜には、「三津の渡し」と呼ばれる渡し舟が運営されていた。
現地の人が橋の代わりに利用し、無料で乗ることが出来る。
現地の人に言わせると、この辺りは、最も松山らしい場所だそうである。
話しかけて来たのは、女性二人、エホバの証人の人たちだった。何でも布教活動で、今、ここ(三津浜)の人に訪問して、そこで話をするという。
因みに私は以前、熊本でAir bnbで予約した民泊に宿泊したら、そこは普通の農家をしている民泊で、家の普通の部屋を民泊として提供している家だった。
その時、その家の主人である老夫婦は非常に親切で、部屋に泊まったら、食事まで提供してくれたが、民泊にはそんなサービスは付いていない為、過剰サービスを受けたことがある。
その家の部屋に聖書が置いてあり、廊下を歩いている時にエホバの証人らしいパンフレットが置いてあったので、エホバの証人だと気づいた。
通常、この方たちは、非常に親切でアットホームな人々であり、客人を家族のようにもてなすというスタイルらしいのである。
そんなことを思い出して、この三津浜で出会った2人の女性たちにそのことを話した。
そう言えば、エホバの証人というのは蠍座の象意なのである。
それが分かったのは、以前、検証したワタミグループ会長の渡邊美樹が乙女座ラグナで、4、7室支配の木星が3室蠍座に在住していたからである。
渡邊美樹は、木星期に母親が亡くなり、エホバの証人に入信している。
キリスト教原理主義的な人々は蠍座の象徴なのである。
しかし、それにしても親切で、最も人に気を使う情に厚い人々である。
蠍座にダブルトランジットが生じている今、水の象徴である港で、蠍座の人々と少なからず、言葉を交わし、現地の魅力を伝え聞いた。
港で過ごした後、早速、奥道後の温泉に向かった。
一つ、奥道後 壱湯の守という日帰り温泉出来る人気の温泉があった。
15時~オープンする為、それを待って、温泉入りし、山の奥地の自然に囲まれた川沿いの温泉に入浴し、夜は、まず、その近くで一泊した。
翌日、今治で、食事をして、鯛めしが有名だと聞いていたため、それを食べるつもりでいたが、実際、見てみると、鯛めしはブランド化していて割高であることに気づいた。
普通の鯛の漬け丼ぶりであるだけなのに海鮮丼の2倍以上の値段がするのだ。
節約生活が身についている私は、鯛めし弁当のようなものが売っていたので、それを買って、食べることで鯛めしを食べたことにした。
そして、その後、しまなみ海道を一直線に尾道を目指した。
しまなみ海道は、気持ちよくドライブできる日本有数の場所かもしれない。
私はしまなみ海道をドライブしたいがためにわざわざ松山空港から現地入りしたのである。
しまなみ海道には、途中に経由する島が、大島-伯方島-大三島-生口島-因島-向島など、いくつかあるが、行きは、伯方島に下りるなどして、その島々を探索した。
そして、尾道から広島を通過して、その次の日の夜は、広島市内で宿泊した。
その宿泊所もドミトリータイプで、国際旅人宿と称するゲストハウスで、ほとんど外国人だらけであった。
夜、共用スペースのリビングルームで、外国人たちがたむろして話し込んでいた。
私が入っていくと、その中の一人の若者が、私のために1つ席を作ってくれた。
どこから来たのか聞くと、オーストラリアから友人と一緒に来たという。
日本には2ヵ月滞在する予定だという。
何歳か聞いてみたら、まだ高校卒業したばかりで、これから大学に入学するということだった。
歌手を目指して、音楽の大学に入学するのだという。
そんな年齢には全く見えないし、外国の若者たちは、非常に大人びている。
彼らはヒッチハイクしながら、長崎、福岡、広島、四国、大阪など西日本の様々な場所を旅して、最後に東京から飛行機で戻る予定だという。
日本でヒッチハイクなど出来るのかと不思議に思ったが、意外に乗せてくれる人はいるらしい。
いくら持ってきたか聞くと、50万円ぐらい持って来たそうだ。全部使い切るのかと聞くと、たぶん使い切ると言っていた。
彼らは時給2,500円で2年間、庭師のアルバイトをして、お金を貯めたそうだ。
意外に少ないというのが、私の印象だった。
やはり、高校生だからこのくらいなのかもしれない。日本の高校生だったら肉体労働だったら最低時給に近い1,000円弱しかもらえないからそれでも高いのだが、彼らもそれなりに苦労して、お金を貯めたのだ。
その若者は、やはり、日本を旅するのが楽しみで、それで一生懸命お金を貯めて日本に来ていたのだ。
彼らは旅先で撮った様々な写真を見せてくれたが、日本の観光地が様々に用意したオブジェ(例えば、顔の部分がくり抜いてあって、そこに顔を入れて侍の格好になった姿を楽しむ、など)で記念撮影するなど、日本人の私からすると無邪気な写真が多かった。彼らはやはりそうは言っても高校生だった。
外国人たちは、お金が有り余っている為、日本に余っているお金で余裕で来ている印象があるが、若い外国人たちの中には、そうではない外国人もいるのだ。
つまり、日本の学生がアルバイトしてお金を貯めて、インド全域を巡る旅をするとかいうのと全く同じである。
彼らとのささやかな会話を楽しみ、そして、寝床についた。
そのようにして、広島で一泊したが、翌日の夜は、もう鑑定のアポイントがあった為、早めに呉に現地入りすることにした。
呉に来て驚いたことは、日本の海上自衛隊の聖地で、つまり、日本の旧海軍の魂が息づいているような場所であり、日本の愛国民族主義の聖地のような場所であったことである。
呉駅の近くに海上自衛隊の呉資料館というものがあったので、そこに入ってみた。
資料館に巨大な潜水艦が設置してあることから分かるように現役を引退した潜水艦の中を見学できるようになっている。
第二次世界大戦中に米軍が日本の近海に1万700個の機雷を設置して、それを撤去するのに多大な労力を必要とし、多くの犠牲者が出たことが記されていた。
その機雷撤去の作業は、昭和60年、1985年ぐらいまで続けられていたという。
つまり、戦後も30年近くかけて、この機雷撤去という骨の折れる作業を続けていたということである。
資料館の中では、その機雷撤去のやり方や、それに使う潜水艇など、様々な設備が展示されていた。
色々潜水艦の説明を見て、実際に退役した潜水艦の中に入ってみたが、潜水艦のコックピットに相当する部分は、様々な計器類が設置してある恐ろしい空間だった。
この潜水艦の中に一旦、入ればどこにも逃げることは出来ず、容易に外に出ることは出来ない。
その任務の重圧と、拘束力は凄まじく、一歩間違えば、水の中の要塞が、鉄の棺桶となりかねない。
私はそうしたことを感じながら、潜水艦の象意は、蠍座であることをはっきりと悟った。
潜水艦は、自由に海を回遊しているイメージではなく、海の底に深く潜り、隠密行動を取り、海上の戦艦を監視して、いざという時には一撃で戦艦を仕留めるのである。
場合によっては、海底で動かずに海上に浮上することもなく、何日も潜り続けて、作戦を実行する。
それは明らかに固定星座で、水の星座である蠍座の象意なのである。
何日も何日もただ敵の戦艦に打撃を与えるために水の中に潜り続ける。
深い水の中は、深い情念を表わし、敵の戦艦を追跡する執念にも凄まじいものがある。
しかし、ロシアの原子力潜水艦の事故などもあったが、もしそこで事故が発生すれば、そこから逃れる術はないのである。
非常に拘束された条件の中で、任務に当たらなければならない。
これは蠍座第1、第2ドレッカーナ、すなわち、サルパドレッカーナ(蛇のドレッカーナ)の象意に違いないと思った。
体中に蛇が巻き付いていて、逃れられないイメージである。
つまり、潜水艦の乗組員の任務とは、大変な拘束の伴う、自己犠牲の任務である。
蠍座は無意識や潜在意識を表すが、深い海中の中は、そうした無意識や潜在意識、あるいは深い情念を象徴している。
呉は、潜水艦を見ることのできる数少ない場所として名高いが、呉はまさに蠍座の象徴に溢れていたのである。
私は牡羊座ラグナで、蠍座が8室に位置する為か、潜水艦のコックピットに相当する部分に立ってみて、本能的に恐ろしく感じた。
もしどれかに乗らなければならないとしたら、潜水艦ではなく、戦艦か、飛行機の方を選ぶと思われる。
次にその海上自衛隊の史料館の近くに大和ミュージアムという施設がある。
ここには非常に巨大な戦艦大和の模型が展示されている。
呉は、戦艦大和が建造された街でもあり、戦艦大和は、日本の愛国民族主義の象徴である。
何故なら、終戦末期に負けることが分かっていて、戦艦大和は、護衛艦も付けずに出撃したからである。
それは明らかに自己犠牲であり、但し、軍部の指導層により、それが強いられたとも言える。
因みに松本零士原作の『宇宙戦艦ヤマト』もその後に続く、『銀河鉄道999』『機動戦士ガンダム』『超時空要塞マクロス』『新世紀エヴァンゲリオン』などのアニメブームも全て、ある程度、日本の愛国民族主義、自己犠牲、日本軍の死闘を彷彿とさせるテーマが流れており、日本人の琴線に触れるのかもしれない。
だからこそ、アニメの黄金期を築き、不滅の名作になったのである。
広島県呉市がアニメの聖地になっており、特に戦時中の話を描いた作品は、呉が舞台になることが多い。
日本アカデミー賞・最優秀アニメーション作品賞を受賞した「この世界の片隅に」といった作品も呉が舞台になっている。
戦争という日本人にとって忘れられない体験は、呉がその舞台であり、そして、だからこそ、呉は日本の愛国民族主義の聖地なのである。
そして、大和ミュージアムを更に見ていくと、ゼロ戦や回天の実物が展示されていた。
ゼロ戦や回天は、自己犠牲そのものであり、愛国民族主義の塊である。
ゼロ戦は、敵に体当たりする戦闘機であり、回天は、敵に体当たりする人間魚雷だった。
アメリカで、9.11同時多発テロがあり、イスラム過激派によるテロの危険性に備えて、西側各国が警戒を高めた時にも日本はそれ程、テロの危険性が少なく、何も起こらなかったのは、日露戦争や第二次世界大戦により、日本が西洋社会の帝国主義に対して、始めて反発し、奮戦した国だからである。
イスラムにとっては、日本の過去の戦争は、ジハード(聖戦)そのものであり、尊敬に値する戦いであったからである。
しかし、自己犠牲とは美談にはなっているが、それ程、生やさしいものではなく、自発的なものではない強制された自己犠牲も多々あったと思われる。
日本が労働者や従業員に過酷な長時間労働、サービス残業を低賃金で強制するのは、この自己犠牲の負の側面であることは忘れてはならない。
つまり、大和ミュージアムは、良かれ悪かれ、日本の歴史の重要な記録であり、民族の歴史の象徴である。
因みに私が今回、呉を滞在する間に宿泊した宿は、潜水艦をモチーフにした宿だった。
聴いた話では、元潜水艦の乗組員の方が、開業した宿泊所であるということだった。
部屋があたかも潜水艦の中であるかのような造りになっていて、潜水艦の乗組員の気分が味わえる。
つまり、今回は、何から何まで蠍座の世話になったということである。
全てのイベントの日程を終えて、翌日、帰路についたが、再び、松山空港を目指して、走り始めた。
9時に出発したが、帰りはしまなみ海道ではなく、安芸灘とびしま海道からフェリーに乗って、四国に渡ろうと思った。
そこで、ひたすらフェリーの港を目指したが、フェリーの本数が1日3本しかなく、午後の便だと空港に間に合わないことが分かり、慌てて、元の道を引き返し、再び、尾道からしまなみ海道で、松山空港を目指した。(注:牡羊座ラグナだから先に調べず、行き当たりばったりの行動で全く計画性がない)
時間をかなりロスした為、しまなみ海道では、100キロ以上出して、前の車を追い抜かなければならず、しかし、途中通行止めで、一旦、生口島で下りなければならないハプニングもあった。
生口島の海岸線を走って、再び、反対側にある入り口からしまなみ海道に入るのだが、元々途中の島に下りることを考えていたくらいだから、そうしたハプニングも楽しむことが出来た。
そして、何とか16:30発成田行きの便に間に合うことが出来た。
しまなみの入り組んだ島々の迷路に迷い込んだような体験もよくよく考えれば8室の水の象意であり、蠍座ラグナが与えたものかもしれなかった。
このようにして帰りの帰途に着いたのである。
更なる蠍座の象徴
蠍座の象徴はこれだけではなく、例えば、行きの道のりで、尾道から呉を経由して、広島に入った時、私は20台ぐらいのバイクの車列を率いる暴走族に遭遇した。
バイクの荷台に旗を掲げて走り、非常に懐かしいものに出会った気がした。
暴走族は、もう東京など、都会では滅多に遭遇できず、過去の遺物だと思っていたが、まだいたことに新鮮な驚きを持った。
また広島から呉に現地入りした時、史料館や大和ミュージアムを見学した後、少し時間があったので、近くの島に渡って、地元の温泉に入ってみたのだが、入っている人々からよそ者が来たという感じで、冷たい視線を浴びた。
私を刺すような冷たい視線で睨みつけているおかしな波動を発している人物がいた。
また全身入れ墨が入った人も堂々と入っていた為、地元にはそのような人が利用することを許容する文化があることが分かった。
昨今、コンプライアンスが厳しい為、全身入れ墨の人の入場を禁止する温泉が多いのだが、その現地の温泉は、現地の住民の要望によって、造られた温泉施設らしく、おそらく、普段は、外部の人間は滅多に利用せず、地元の人間の公衆浴場(銭湯)のように利用されているのではないかと思われる。
その時、「イージーライダー」という映画で、真のアメリカを求めて自由気ままにバイクで旅するヒッピーが、地元の人間に射殺されるという物語を思い出した。
確かに広島県では、息子を政務秘書官に任命し、公私混同する岸田元首相が、自民党が裏金問題で揺れる中で、地元の選挙地盤で圧勝したり、安芸高田市長として、地元の利権に切り込んでいた石丸伸二が、地元の政治家から激しい抵抗にあっていたことも思い出される。
岸田文雄は、獅子座ラグナで、ラグナロードの太陽が12室で蟹座に在住している。
また菅原文太の「仁義なき戦い」の舞台も広島県だというから、おそらく、広島県は保守王国であり、蟹座-蠍座-魚座の水の星座の象徴に溢れる地であり、特にその中でも蠍座の象意が強い地域だと思った。
今回の旅で、良くも悪くも蠍座の恩恵や負の側面など、様々に味わったのである。
コメント
コメント一覧 (2件)
広島の原爆投下も何か蠍座的なことや愛国の中心地に関係するのでしょうか、あるいは原爆があったから愛国心がより深いのか。
2025年のマンデンも楽しみに待っています。