インド占星術 チャート作成、読解ワークショップ【10/3(土) 13:00~19:00 恵比寿 】結果報告

先週の土曜日(10/3)にチャート作成、読解ワークショップを久しぶりに恵比寿の備屋珈琲 貴賓室を使って行ないました。


この会場は飲食をしないと借りれない為、途中、休憩を設けて、飲み物と軽食を注文して頂きますが、これが逆にいいのか、参加者の方からは好評を頂いております。


和気藹々とした感じで、13:00~19:00まで楽しくチャート作成の演習をして頂くことが出来たのではないかと思います。



このチャート作成の演習プログラムですが、私自身はかなり学習の早期から注目して、こうした教材を準備して来ましたが、中々自分でもこうした学習に時間を割けないし、またセミナーの開催もほとんど出来ないでおりました。


開催してもほとんど参加者に集まって頂くのが難しいからです。


通常は、ソフトで出力したチャートの読解が出来るようになってから、そうした難しい計算などにチャレンジしてもいいかなと思えるような優先順位です。


先にチャートの読解の方法を学習して、難しい計算は後回しにしたいというのが大抵の人の感覚であり、現に私自身も読解の方法を学習するのがメインで、こうしたことの実践は後回

しにして来ました。


但し、こうした計算をすることによって、直観が下りてくるのだとも聞いています。



チャートを天文暦を使って手計算で、100や200作ってみて、初めて惑星の動きが分かるようになるというのですが、それは本当かもしれません。


チャートを手計算で苦労して作成すると、知らず知らずのうちにジョーティッシュのセンスが磨かれるのではないかと思います。


というのは、海外のマークボニーのウェブセミナーなどに参加していて、インドの参加者たちが、出生図だけを見て、惑星の度数を見て、即座にヴァルゴッタマであると主張するのを横で見ていて感じました。


彼らは日頃からそのような手計算でチャートを作成したり、暗算の文化があるので、即座にそうしたことが分かる訳です。


コンピューターがなかった時代は、ラグナや月の星座と度数を計算して、記入している過程で、様々な考察が進み、チャートの作成が完了した時点で、チャートの基本的な分析が終わっているという感じではなかったかと思います。


このチャート作成の演習セミナーは、今までに3回ぐらいしか開催してませんが、今後も事例を変えて、何度も繰り返し開催したいと思っています。


先日の大阪でのセミナーでもチャート作成の演習を行い、久しぶりにやったので、私自身が教える内容が分からなくなるなど、非常に苦戦しましたが、ジョーティッシュの背景にある天文学的なリテラシーを高められる贅沢な学習だとも思えます。




因みにこうした演習は、ジョーティッシュを既に知っている文系の方がジョーティッシュの天文学的な素養を高めるような内容であり、理系の方向けではありません。


おそらく理系の方で、コンピューターサイエンスなどに精通している方は、自分で、チャート作成のプログラミングを組んでしまうでしょう。


そういうレベルからすれば、初歩的なものになりますが、今回の内容は、文系人間のための、チャート作成講座といったものになります。



本当にプロのプログラマーは、ジョーティッシュのソフトウェアぐらい簡単に作ってしまいます。


然し、私が感じるのは、プログラミングが出来て、しかもチャートの読解も出来る方は、稀であるようです。



両方できる方もいますが、通常はどちらかに偏ってしまうと思います。



例えば、プログラミングが出来る方は、惑星の軌道計算を出力させることはできるが、意味が分からなかったり、あるいは、日頃チャートの読解はしていても、チャートの出力に関しては、完全にソフトウェアに依存しているといった形で、偏りが生じます。



チャートの読解とは象徴解釈学であって、文科系で、心理学、哲学、文化人類学、社会学、記号論などに興味があった方、また小説家のような方のほうが、読解に関しては、有利で、上手くまとめ上げたりします。



但し、惑星の軌道計算を出力するプログラムを組むロジックと、象徴解釈学は、別物ですが、お互いに関連し合ってはいます。



ジョーティッシュの場合、かなり象徴解釈学にロジック(論理)というものが影響してくると思います。



そういう意味で、本セミナーは、文科系の人間が、少しは天文学的な背景も身に付けて、読解のためのスキルや素養を高めようとするのには適しています。



今後、また同じようなセミナーを開催しますので、その際は、是非、ご参加下さい。




【今回の参加者の方の声】

サイデリアルタイムの算出や更にそれらを応用した演算は正直かなり厳しい専門性を要する作業でした。
アナログな手段としてチャートを精密に分析するという技術なので、やや中級者向けという感じです。
後半の基礎知識の演習からは初心者向けになっていきます。

「以前からジョーティッシュに興味があった」という方にオススメです。

自己流に5年程度ジョーティッシュを学んできた自分としても前半部はほぼ正しい理解が得られませんでした。
真面目に独習してきた方には有意義な時間になるでしょう。


千葉県柏市在住 アヤスケ様

出生図の手計算のセミナーについて

時間の修正が難しかった。

時間の見方、そこから足したり、引いたりする基本的な部分の見方がついていけなかった。

表(時間、分、秒)の書かれている読み方も難しかった。


その間の質問タイムはリラックスした楽しい時間だった。

貴賓室の部屋がとても落ちついていて、人をなごませてくれた。

食事がおいしかったことも楽しい時間でよかった。


藤沢在住 Katsuko.K様

・場所も先生もあやしい感じでなくて良かったです。笑

・テキストや資料がしっかりしていてお得感がありました。

・とても複雑でむずかしい占術だと分かりました。

もう少し勉強してみたくなりました。


・雰囲気も良くて楽しかったです。


東京都中央区 Y.M.様

計算は難しくて、ちょっと大変だったけど勉強になりました。

西洋占星術との違いがおもしろくてもっと研究してみたいと思います。

占い全部に興味があるので、知りたいと思った占術は全て勉強して、自分なりの研究をしていきたいと思っています。


埼玉県和光市在住 S.Y.様

パソコンのソフトを使えば簡単に出生図を出すことが出来ますが、自分で計算していくことで、どういう理屈で導き出されているのかを体感することが出来ました。

計算は得意ではありませんが、出した答えが、ほぼ正確に近い数字が出たことで満足感がありました。

インド占星術が分割で成り立っているという感覚を強く感じることができました。とても楽しかったです。


横浜市在住 A.K.


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コメント

コメント一覧 (4件)

  • 当日は減らず口ばかり利く割に本題自体には気合いが入りませんでした…
    デジタルに頼らない環境で1ヶ月くらい過ごすことができれば違うかも知れません(これも言い訳ですね)
    約7年後に始まる先生の太陽期には私もジョーティッシュだけで生計を立てて先生と共にインドへ行くことを夢見ています

    3年前の夏に先生と直接対面し諦めずにジョーティッシュをかじり続けたおかげで今では自分の未来もボンヤリとですが思い描くことが出来ています
    例えば「マハーダシャーのもたらす8室の象意が集大成を迎えている今この時にどんな意味があるか」
    これは先生との出会いで実感できています(アービトラージのことですね)

    私は筋金入りの文系人種ですがジョーティッシュは思想というよりも然るべき求道者が授かる質実な道具であるとも思います
    その価値に気付けば何事にも答えを出せる当意即妙な手段になり得ます

    ジョーティッシュを正しく理解でき正しく用いればより開かれた現実的な思想をもたらすはずです

    先ずは免許皆伝を目指そうと思います
    今後ともよろしくお願いいたします
    • マハダシャー太陽期に悠々自適に研究活動や海外研修、リサーチなどを行なうために今、その為の軍資金を稼いでいる感じですね。

      史上最強の投資案件(アービトラージ)がその道を切り開いてくれる感じがしています。

      その時、お金と時間があって、機会があれば、希望者を募って、インドに行くことができると思います。
  • こんばんはKです。文章中に手計算のワードが出ていたので、素人ながら書かせていただきました。殆どのジョーティシュの実施者の方達はコンピューターソフトを使って、主にパラシャラシステムを使った、占星術師の方達が、多いですが、占星術師の中にはコンピュータソフトを全く使わず、手計算、暗算で
    とある星のデータブックを見ながらホロスコープを作るシステムを使う先生などもいらっしゃいます。経緯・緯度などを使用せず、自分が生まれた国からインドまでの時差を利用した計算法をつかってるようです。
    その場合、パラシャラシステムなどで作成された、ホロスコープの惑星の配置や、ラグナの位置が異なってしまうようです。例えば、パラシャラシステムではラグナが双子座だったのに、そのパラシャラシステムではない別のシステムではラグナが一つか二つ異なってしまうのだとか、パラシャラ系を使っている先生から見て、同じジョーティシュであっても、こうした別のシステムを使うジョーティシュに対し、どのような見解を持つでしょうか。浅はかな内容であれば申し訳ないですが、もしご回答いただけるなら幸いです。
    • 通常は、インドの天文暦を使ってチャートを出す場合、1900年の〇月〇日の12:00(正午)の82E30(インド標準時子午線の経度)でのサイデリアルタイムをテーブルを参照して確認し、それを様々なテーブルの数値を確認して、そのチャートの主が生まれた緯度経度におけるサイデリアルタイムに修正し、それで、それぞれの方が誕生した国でのラグナを出すという手順です。

      ですから、最初にインドでのラグナの位置を出し、それを修正しながら、その方の生まれた国におけるラグナを出すという手順は、インドの天文暦を使う場合は、そういうやり方になると思います。

      ただ「自分が生まれた国からインドまでの時差を利用した計算法をつかってる」というのは、時差だけを使って、もっと大雑把にラグナの位置を特定していると思います。

      そのやり方だと大雑把過ぎて、その人の鑑定は、ラグナが正しいこともあれば間違っていることもあると思います。

      たまたまラグナが正しければ、トランジットなどでおよその出来事のタイミングを当てたりも出来ますが、ナヴァムシャのラグナや分割図のラグナなどが間違っている為、詳細な鑑定は出来ないと思います。

      分割図を使うような細かい分析などは出来ないと思う為、その方の行なっている占星術は出生図のラグナと惑星配置、そして、トランジットを使った大雑把なものだと思います。

      そういったラグナを大雑把に出して、占っていくというのは、実践する者にとって、非常に計算の訓練になる方法であり、贅沢なトレーニングをしていると思います。

      コンピューターに頼らずにそうしたやり方で、精度は高くなくても大雑把にラグナを特定し、そこからある程度の答えを導き出せるというのは、スキルとしては高いスキルではないかと思います。

      ただラグナに信頼性がなく分割図のラグナは使えない為、分析につかえる材料は限られており、頻繁にラグナが間違ってしまうのは、致命的だと思います。

      ソフトで正確なチャートを出して行なう鑑定には及ばないと思います。

      ただ手計算や暗算で、ざっくりとラグナを出して、それで出生図だけ使って、ある程度の鑑定を行なう能力というのは、それはそれで価値あるスキルと言えると思います。


      私は、出生図を手計算で作成する手順を解説するセミナーなども行っていますが、きちんとインドの天文暦を使って、計算すれば、正しいラグナが出せて、分割図もナヴァムシャやその他の分割図もある程度まで正しいラグナが出せます。


      D45やD60ぐらいになるとラグナがずれますが、出生図とナヴァムシャ、そして、それよりも細かい分割図のラグナも正しいラグナが計算できるため、その方が行っている計算は、通常のインドの天文暦を使って、チャートを作成する方法ではないと思います。


      そうすると、普通に我々が実践しているジョーティッシュではないと言えます。


      その方のやり方は、その方が独自にアレンジした簡単なチャート作成法です。

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