令和6年東京都知事選で小池百合子は三選できるか



5月27日に突如、出馬表明した蓮舫に対し、現職の小池百合子は、三選出馬確実と見られているが、未だ正式に出馬表明していない。


5月28日に都民ファーストの会や公明党の各都議、都内の自治体首長有志が相次いで、小池百合子に出馬要請したが、小池百合子自身は正式な出馬表明を見送っている。


この自治体首長の出馬要請は、元々は、小池百合子側からの応援依頼だったと、日野市長が明らかにしている。


応援依頼に応ずることが、いつの間にか、出馬要請になっていたということである。


これは、ロシアにおいて、プーチンが先の大統領選において、軍人たちから出馬要請を受けるという場面を自作自演で、演出したのと似ている。


小池百合子も自分が、三選に出馬するのに正当な理由が欲しいと考えていることが分かる。


4月28日に投開票が行われた衆議院東京15区補欠選挙で、乙武洋匡を応援して圧勝していれば、国政復帰の道も開かれ、また勢いに乗って余裕で都知事を三選するという2つの選択肢を自由に選べるという立場に立っていたはずだが、そうはならなかった。


その目論見が、予定通りに行かず、最近では、学歴詐称問題がぶり返され、元側近で弁護士の小島敏郎氏が、日本外国特派員協会の記者会見で、小池百合子の学歴詐称問題を告発している。


小池百合子が出馬した場合、公職選挙法違反で、刑事告発することも示唆している。


そのように小池百合子には、都知事選が間近に迫る今、逆風が吹いている。


現在の小池百合子には、前兆学的に再選への強い流れがあるとは言えない状況である。


蓮舫という強力な対抗馬が出馬したことによって、正式な出馬表明をするタイミングも延期し、再調整しなければならなくなったようである。


皆から待望されて三選する流れが生み出せるかどうか、今は、政局を伺っていると思われるが、計画通りに行っていない。



こうした状況は、ダシャーに現れているはずである。





小池百合子のチャートに関しては、以前から何度も検証を繰り返しており、牡牛座ラグナで間違いないと考えている。




学歴詐称問題が再燃した理由

小池百合子がカイロ大学を卒業していないにも関わらず、学歴を詐称して、キャスターとなり、政界にも進出したが、その後、小池百合子が政治家として大成した為、カイロ大学が口裏を合わせるように小池百合子の卒業を認めるようになっている。


そのことについては、石井妙子氏の『女帝 小池百合子』に詳しい。









資格や称号などは11室が意味するが、小池百合子が牡牛座ラグナであれば、8、11室支配の木星が大学卒業資格を意味している。


11室の支配星が、8室を同時に支配している為、資格を正規のルートで得ないで、棚から牡丹餅的で、不正な手段で取得するといったことが行われやすいのである。


但し、8、11室支配の木星が、12室に在住し、8-12のヴィーパリータラージャヨーガが成立している為にこの不正は、エジプトのカイロ大学という遠い外国での出来事ということもあって、中々発覚することはなかった。


それは12室(外国)に封印されていたのであり、また小池百合子が政治家になった為、借りを作っておけば何らかの外交的な利益を引き出せると考えたカイロ大学(背後にエジプト政府がいる)が、口裏を合わせて、小池百合子に協力するようになった。


その為、小池百合子は、定期的にエジプトを訪問して、多額の寄付などをしなければならない。


この8、11室支配で12室に在住する木星が8室にアスペクトバックして、あたかも木星が8室で定座に在住しているかのように働いている為、結局、カイロ大学から非正規の形で、棚から牡丹餅的に卒業資格を授与されることになったのである。


これは通常は、王族とか相当のレベルの資産家とか、そうした平均的な一般市民から頭一つ出た人にしか認められない特別措置である。







民主主義社会では、建前上、平等で公平でなければならず、こういう不平等な世界はないことになっているが、ある一定のレベル以上になると、金や権力で、大学の卒業資格が得られたりするのである。


かつて、小池百合子との結婚さえも検討する機会があった舛添要一は、この小池百合子の学歴詐称を批判し、外国から弱みを握られた政治家は、国政に携わる資格がないとして酷評している。




牡羊座へのダブルトランジット -8、11室支配で12室に在住する木星の活性化-


今回、この学歴詐称疑惑が、再燃したのは、木星が牡羊座の木星にリターンし、土星が水瓶座から牡羊座にアスペクトして、牡羊座の8、11室支配で12室に在住する木星にダブルトランジットが生じていたからである。



学歴詐称疑惑が再燃したこと自体が、この配置が、海外で学歴を不正取得したことを意味しているが、ヴィーパリータラージャヨーガが出来ている為、結局、一般市民は、不正だ不正だと喚きたてても、カイロ大学が卒業資格を認めている限り、どうすることも出来ない。








これはある種、ヴィーパリータラージャヨーガの効果であり、こうした特異な形で、卒業資格を認めてさせてしまうことこそが、小池百合子の乱世を生きる戦国覇者としての異能ではないかとも思えてくる。



小池百合子は、結局、キャスターになり、政治家になり、東京都知事にもなって、後に学歴詐称問題で批判を受けることにはなったが、学歴詐称問題でそれらのキャリアを失ったことはないのであり、それこそが、明らかにヴィーパリータラージャヨーガ(逆転のラージャヨーガ)の効果である。



大学も卒業していないのにキャスターになり、政治家になり、小国の予算規模に匹敵する東京都知事のトップに立っているという、そのことこそが、怪物、小池百合子の実力なのである。



蓮舫もグラビアアイドルから、政治家として閣僚にまで成り上がった人間であり、同じタイプの人間である。



その為、小池百合子に学歴詐称問題でケチを付けることはないようである。



そうした非正規ルートも実力のうちであり、また小池百合子の乱世を生き、東京都知事まで上り詰めた実力を評価しており、初めて小池百合子が当選した時のことを「かっこいいと思った」と正直に告白している。






現在のダシャー -木星/土星期から木星/水星期へ-


小池百合子は2022年5月前後から木星/水星期に移行しているが、その前は木星/土星期(2019年10月~2022年5月)だった。



コメント欄にも意見を頂いたが、このアンタルダシャーロードが土星期から水星期に移行したことで、小池百合子は明らかに弱くなったようである。



土星は出生図では月から見てもダシャーロードの木星から見ても10室と11室を支配して、6室に在住しているが、この6-11の絡みは、しばしば受験や選挙などで、敵を打ち破る配置である。



11室は資格のハウスであり、6室の凶星は敵を打ち破ることを表わしており、選挙で、ライバルを制して勝利し、政治家としての資格を得るための権力闘争などでは有利に働く配置である。



10室と11室というのは高い地位や高い評価を表わす2つのハウスであり、これらのハウスを支配する惑星は、基本的に地位を持つことを意味している。









土星はラグナから見ると、9、10室支配のヨーガカラカであり、ラグナから見ても月から見ても10室の支配星である。



またナヴァムシャでも月から見た9、10室支配のヨーガカラカであり、10室の支配星である。



そして、ダシャムシャでは、もしラグナが水瓶座であれば、土星はラグナの支配星であり、ダシャムシャ(仕事、地位)のラグナロードは、出生図における10室の支配星に相当し、そして、この土星は天秤座で高揚している。



また月から見ても、土星は、9、10支配のヨーガカラカであり、やはり、10室の支配星である。



従って、木星/土星期は、土星が極めて強力であり、それで、地位を築いたのである。



土星は出生図、ナヴァムシャ、ダシャムシャにおいて、いずれも10室(地位)の象意に関係しており、それで、アンタル土星期に東京都知事という高い地位についたのである。





水星のアンタルダシャーの弱さ -小池百合子の最近の力の陰りを象徴-


しかし、木星/水星期においては、水星は月から見てもダシャーロードの木星から見ても3、6室の支配星で、4室で、2、7室支配の金星とコンジャンクトして、何もラージャヨーガを形成しておらず、ラーフ/ケートゥ軸によって傷つけられている。



3、6室支配の水星が4室に在住しているが、4室は、政治家にとっては議席を表わし、東京都知事としての王座を表わしているが、それが3、6室支配の水星によって傷つけられている。



その為、東京都知事という王座が揺らぎ始めたのである。









3室は4室(王座)を損失するハウスであり、6室は障害、敵のハウスである。



その為か、元側近であった小島敏郎氏が、小池百合子の学歴詐称疑惑を告発しており、身内から敵が出て来たのはその為である。



また今回、各自治体首長に応援要請をしたが、全ての自治体がそれに応えた訳ではなく、それに応じなかった自治体首長もいたのである。



学歴詐称疑惑で批判されたことも、衆議院東京15区補欠選挙で、乙武洋匡を支持して勝てなかったことも、この弱い水星が原因である。







因みに小池百合子が、注目を集め、何か有意義なことをやっている感を出すために電通の子会社に依頼して、都庁のプロジェクションマッピングという、映像を常設展示する企画を行った。



ゴジラの姿などを都庁に映し出して、都民からの人気を得ようとしたのである。



しかし、この48億円の事業が、金の無駄遣いだと酷評されている。



またyoutubeの動画で都議会の質疑の様子などを見る限りでは、事業の入札の手続きも不透明であり、電通の子会社が、どうやって落札したのか、一切、入札関連の資料が非公開となっている。



つまり、プロジェクションマッピングというのは、メディア(3室)事業であるが、これは明らかに3室(メディア)支配の水星がもたらした事業だと思えるが、この事業が酷評を受けて批判されているのは水星が3室の支配星であると同時に6室(障害、批判)の支配星だからである。




3室支配の水星が、ケートゥや金星と蟹座でコンジャンクトする配置は、まさに都庁プロジェクションマッピング企画を表わしているように思える。



(ケートゥと金星のコンビネーションは、アニメーションやデジタルアートなどの映像関連を表わしている)



しかし、6室の支配星やケートゥによって傷つけられており、何か期待外れや、失望を生み出す事も示していたのである。




またもう一つ重要なことは、水星が、ラグナから見ると5室の支配星であり、またナヴァムシャでも月から5室の支配星で、ナヴァムシャのラグナがもし水瓶座であれば(以前に修正)、ラグナから見ても5室の支配星であることである。



そして、ダシャムシャでも水星は月から見て5室の支配星であり、またラグナが水瓶座であれば、ラグナから見ても5室の支配星である。



5室は10室から見た8室であり、地位や仕事の中断、変化、行き詰まりを表わしている。



5室の象意が強く出てくることは、地位や仕事の存続にとってはマイナスに働くと考えられる。



つまり、ここでは小池百合子が、都知事選で勝てずに自分の執務椅子を失うことを意味しているのである。



木星/水星期が終った後も木星/ケートゥ期(2024年8月~)、木星/金星期(2025年7月~2028年3月)と、アンタルダシャーが、ケートゥ期や金星期が続くが、いずれも3室で水星とコンジャンクトしており、似たような象意を生み出す配置となっている。




以前も岸田文雄の総理大臣就任のタイミングなどで確認したが、地位を得る人は、ダシャーの支配星が、10室の在住星であったり、10室の支配星であったりと、10室が強調されることがポイントである。



ダシャーにおいて、10室や11室の象意が強く何度も出て来なければ、地位あるポストに就くタイミングと言うことが出来ない。



まして、5室が強調されるような時期は、むしろ、地位を失う時期なのである。






ジャイミニスキーム






小池百合子は、現在、魚座/魚座であり、まもなく、7月7日の都知事選投開票後に水瓶座/魚座の時期に移行する。





水瓶座のメジャーダシャー -アドバイザー、著名人、インフルエンサーとして生き残る-



水瓶座は10室であるため、東京都知事を辞めたとしても、これでキャリアが終了するとは思えず、それはAmKの水星が10室にジャイミニ・アスペクトしているからである。




しかし、AmKの水星は、6室の障害のハウスに在住しており、苦労が絶えない様子である。




10室には金星、水星、ケートゥ、月、木星などがアスペクトして、多彩な惑星のアスペクトがある為、おそらく、東京都知事を辞めた後でも仕事には事欠かないと思われる。




しかし、3室には月と木星が在住し、メディアの仕事もあるかもしれず、おそらく、知名度を生かして、何でも屋のような形になると考えられる。




とにかく、東京都知事を経験した著名人ということで、様々なオファーがやって来そうではある。




しかし、そうした仕事は、幻滅させるようなしんどいものであり、やっつけ仕事的に片付けなければならない仕事となる。




金の為にそうした仕事もしなければならないといった感じなのである。




また水瓶座から見ると6室支配のGKの月が3室から10室にアスペクトして、10室を傷つけており、仕事はメディアや大衆を相手にした困難な仕事といった印象である。





魚座のメジャーダシャー -太陽が4室から10室にアスペクト=東京都知事としての執務-






一方で、魚座のメジャーダシャーの時期は、魚座は11室で、高い地位、高い評価を表わしており、魚座から見ると、2室で、1、10室支配の木星と5室支配の月が、2-5のダナヨーガを形成している。




また魚座から見て、3、8室支配の金星と、4、7室支配の水星が5室に在住し、東京都知事として携わった出生率の問題(子供の保護や教育)、文化活動、イベント企画などを表わしている。  





  




魚座から見ると、AKで、6室支配の太陽(政治権力)が4室(行政の指導者、一国一城の主)に在住し、10室にアスペクトする配置が、いかにも東京都知事としての地位や執務を表わしていたように見える。




こうした象意が、2024年7月15日から水瓶座のメジャーダシャーに移行することで失われてしまうのである。




それはちょうど東京都知事選の投開票がある7月7日の直後である。




このチャラダシャーの変化も、よくよく見ると、東京都知事選に勝てないことを意味しているように思える。




そして、水瓶座をラグナとすると、AKの太陽が、5室に在住することもポイントである。




これは地位を表わす10室から見ると、8室であり、政治家としてのポストの中断を表わしている。




従って、ヴィムショッタリダシャーで見ても、チャラダシャーで見ても、小池百合子は、東京都知事に三選できないようである。






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コメント

コメント一覧 (3件)

  • 蓮舫のチャートを見ていて、気づいたことがあります。
    蓮舫のD9とD10では、月から見てADの金星が4Hにあり10Hにアスペクトしています。
    4-10軸は政治家等の当選に重要なのではないか、4Hから10Hへのアスペクトは重要なのではないかと思っています。

    ドナルド・トランプはD9とD10では、ラグナからも月からも、大統領選のダシャーは木星期ですが、木星はいずれでも4-10軸に位置しております。

    トランプは今秋の大統領選時には、D1でADの金星が10Lになる点も、蓮舫と似てるかもしれません。

    安倍晋三もD1では、マハダシャー金星期に長期政権を築きましたが、ラグナから見て金星は4・11Lで4Hから10Hにアスペクトしています。

    また、高市早苗のチャートを見ると、今秋の総裁選時にはケートゥー金星期になりますが、ADの金星は10Lであり、4Hから10Hにアスペクトしています。
    このチャート自体は、蓮舫のD9やD10と少し似ています。
    仮に高市のD9も獅子座ラグナなら、ここでも金星は10Lであり、岸田文雄政権は総裁選で高市早苗に政権を明け渡すことになる可能性が更に高まるのではないかとも思います。

    蓮舫が当選すると、トランプや高市も似たようなロジックで当選するのではないかと思われ、都知事選は注目の一戦だと思われます。
    • 4-10軸が政治家の当選に関係するという洞察は鋭いと思います。

      理論的には4室は政治家にとって議席を表わし、10室は公的な最高位を意味しています。

      それが実際にダシャーでも確認できるというのはあり得ると思います。

      4室の在住星が10室にアスペクトしたり、10室の在住星が4室にアスペクトする場合にこれら4室や10室の象意が強く出て来ますが、

      4室で定座にある惑星が10室にアスペクトしたり、10室で定座にある惑星が4室にアスペクトしたりする場合は二重の意味で、それらは濃く出て来ると思います。

      それらが4室や10室の支配星で、しかも4室や10室に在住しているからです。その上で、4室や10室にアスペクトしているということになります。


      また別のバリエーションとして、4室の支配星が10室に在住していたり、10室の支配星が4室に在住しているようなケースも、もっと重視していいかもしれません。

      4室の支配星が10室に在住して4室にアスペクトバックし、10室の支配星が4室に在住し、10室にアスペクトバックして、4室や10室が強化されるからです。

      これらは特にラージャヨーガではないですが、地位や権力を与える特別な配置と言えるかもしれません。


      しかし、こうした配置で、地位や権力を得てもトリコーナ(1、5、9室)の支配星が絡んでいなければ、職業政治家になりやすいと思います。

      特に理想や志がなくても、地位は得てしまい、それで万年政治家として君臨するということです。


      安倍晋三の事例はかなり参考になると思います。

      安倍晋三は4室支配の金星が4室で定座に在住していますが、月から見ても4室の支配星である水星が4室で定座に在住しています。

      その上で、4室の支配星でも在住星でもある惑星が、10室にアスペクトしているから強いです。

      D9でも4室の支配星で4室で定座に在住し、ハンサヨーガを形成する木星が10室にアスペクトしています。


      ざっと調べた感じでは、安倍晋三は、2012年9月26日の自民党総裁選で、総裁に選ばれていますが、その時、ケートゥ/土星期でした。

      2012年12月16日の第46回衆議院議員総選挙で、自民党が圧勝して、安倍内閣が組閣された時もケートゥ/水星期でした。

      2006年9月20日に最初に総裁に選出された時(第1次安倍内閣)も水星/土星期でした。


      土星は4室で高揚し、水星は月から見た4室の支配星で4室で定座に在住しています。



      因みに安倍晋三が、2007年7月の第21回参議院選挙で敗北し、9月に体調悪化で総辞職した時は、ケートゥ/金星期でした。

      この時、金星は4室支配で4室でムーラトリコーナで強いのに何故かという疑問が生じますが、金星は月から見ると5、12室の支配星で5室に在住しています。

      そして、ダシャムシャでは金星はラグナ、月から見て、5室の在住星で、ダシャーロードのケートゥから見ても5室の在住星です。

      また出生図でも金星は月ラグナからだけではなく、ダシャーロードのケートゥから見て5室支配で5室に在住しています。


      5室というのは、政治家にとって地位を失うタイミングという論理がここで機能しているかもしれません。


      但し、金星のマハダシャーにおいて、安倍晋三は長期政権を築きました。

      それはやはり4室支配で4室でムーラトリコーナの座にあり、10室にアスペクトする強い金星の象意が現れたと思います。

      ただ金星は8室支配の土星とコンジャンクトし、また月から見た5室の支配星で5室に在住しているというロジックも機能していたのか、政権が激しい批判に晒されて、また暗殺によって、突然、政権は終了しました。

      こうしたことの中にも5室(10室から見た8室)の象意が現れていてもおかしくありません。



      また安倍首相に関連して思い出すのが、インド初代首相のジャワハルラル・ネルーのチャートです。

      https://star7.org/?p=5931

      安倍晋三と同じように蟹座ラグナで、ラグナと月から見て、4室支配の金星が4室でムーラトリコーナの座にあり、10室にアスペクトしています。


      ネルーがインドの初代首相になったのは、1947年8月15日で、月/金星期であり、やはりアンタルダシャーロードの金星は、4室支配で4室で定座以上の強さを持ち、10室にアスペクトする惑星です。


      政治家にとって、4室が重要であるということが分かります。



      また私がラグナ修正した、れいわ新選組の山本太郎は、ラグナロードの太陽が4室に在住して、10室にアスペクトし、10室支配の金星が4室に在住して、10室にアスペクトバックしています。


      (因みに2031年から太陽期が来るため、れいわ新撰組が今後、発展して、政権交代後、連立政権により、山本太郎が閣僚入りする可能性もあり得ます)



      NHKから国民を守る党の立花孝志もおそらく、蟹座ラグナで、10室支配の火星が4室に在住し、10室にアスペクトしています。



      4室が強調される場合、自分の政党や政治団体を持つ場合が多くなると思います。


      小池百合子も以前の検証ではナヴァムシャのラグナが水瓶座ではないかと考えていますが、もし水瓶座ラグナであれば、ラグナロードの土星が4室に在住し、6室支配の月が4室で高揚して、10室にアスペクトしています。


      ナヴァムシャの4室が強いため、都民ファーストという形で、自分の政党を立ち上げたとも考えられます。


      そのように考えると、安倍晋三が4室が強いことの意味は、総理大臣を輩出した家系で、選挙地盤があり、あたかも自民党を自分の所有する政治団体のように私物化した点だと思います。


      ドナルド・トランプが、共和党の中で、あたかも自分の政治団体のようなグループを起ち上げており、落選中もそうしたグループを根拠に活動を継続しているというのは、4室が強いためだと思います。

      4室でケートゥが高揚し、減衰する月とコンジャンクトして、ニーチャバンガラージャヨーガを形成し、ディスポジターのヨーガカラカの火星がアスペクトバックする配置は、かなり強い4室と言えます。


      トランプが、最初に大統領に当選したのは、ラーフ/火星期で、4室の支配星で4室にアスペクトバックする強い火星のアンタルダシャーの時期でした。



      高市早苗が、山羊座ラグナで、現在、ケートゥ/金星期で、5、10室支配のヨーガカラカの金星が4室に在住して、月からのアスペクトを受ける配置は十分、強いので、可能性はあるのかもしれません。



      小池百合子は、チャラダシャーが魚座の時期に魚座をラグナとして、6室支配の太陽が4室に在住し、10室にアスペクトする配置こそが、東京都知事として執務を行ったことを意味する配置ではないかと思いました。


      魚座のメジャーダシャーは、2013年7月から続いており、ちょうど小池百合子の東京都知事の任期2期8年が含まれます。




      そうしたことで、4-10軸が強いというのは、確かに政治家が当選する場合の重要な条件であると思えます。



      特に4室に在住して定座以上の強さを持つ惑星が、10室にアスペクトするなどして、4室と10室の象意を強化するような場合です。


      そして、4室の支配星が10室に在住して4室にアスペクトバックしたり、10室の支配星が4室に在住し、10室にアスペクトバックするような場合です。



      4室と10室が結びつく時、4室の支配星と10室の支配星が結びつくときに特に力を発揮するかもしれません。




      例えば、蓮舫のチャートで、結婚した時期が、1993年8月のラーフ/金星期であったことから、ナヴァムシャのラグナは蠍座ではないかと考えています。



      蠍座ラグナに設定すると、ラーフが7室に在住し、金星が7室の支配星で、結婚した時期を説明できます。



      7室支配の金星が10室に在住していますが、蓮舫は、番組スタッフとの職場結婚であり、元夫が、地方議会の議員に立候補して当選するのを手助けしています。



      蓮舫は、2020年8月に離婚しましたが、土星/水星期でした。



      土星は3室の支配星(8室から8室目:8室の支配星に相当)で、12室(7室から6室:離婚、別離)に在住し、水星は8、11室支配で7室に在住して、ラーフ/ケートゥ軸や火星によって傷ついており、結婚生活(8室)の終焉、関係性の変化(7-8の絡み)などを表わしています。


      蓮舫の離婚は、子供も誕生しているという点で、結婚からの卒業とも言えるもので、夫とは腐れ縁が続いていくタイプの離婚であり、通常の離婚とは異なります。


      夫もインタビューの中で、生活スタイルの変化であり、結婚からの卒業という認識であり、今までと関係は変わらないと述べています。



      そうすると、蓮舫のチャートは、ラグナから見て、4室支配の土星が10室支配の太陽と12室でコンジャンクトしており、また月ラグナから見ても4室支配の太陽が、10室支配の土星と6室でコンジャンクトしており、ラグナから見ても、月から見ても、4-10の絡みが見られます。



      この絡みがあるからこそ、蓮舫は、木星/太陽期において、民主党政権の中で、閣僚となり、またマハダシャー土星期に入った土星/土星期に短期間ではあれ、民進党の中で、党首となったのではないかと思います。



      つまり、蓮舫のチャートは、D9における4室の支配星と10室の支配星の絡みが重要な役割を果たしているのではないかということです。



      土星は高揚し、太陽は減衰していますが、ニーチャバンガであり、月から見て6室で減衰して、パラシャラの例外則も働いており、敵を粉砕する配置です。



      ちょうど木星/太陽期、太陽のアンタルダシャーの時期に事業仕分け担当となり、敵を粉砕しました。



      土星はダシャムシャでは、ラグナに在住しており、ラグナロードの木星からのアスペクトバックを受けています。



      土星期に民進党の代表になった理由が分かります。



      そして、今まさに東京都知事になろうとしているのは、やはり、この土星の力が働いていると思います。



      土星が分割図で強いことが確認出来なければ、蓮舫の場合、土星は、出生図は6、7室支配で8室に在住しており、ヴィーパリータ・ラージャヨーガが働いているとは言え、他の惑星を傷つけているので、何故、土星期が良いのか理解出来ません。


      やはり、分割図で、こうした特別に強い配置があったとしか考えられません。



      蓮舫のD9での4室の支配星と10室の支配星の絡みについての観点は、ラグナが正しいかどうか確実ではない状況の中では、曖昧な話に留まりますが、4-10の絡みという観点は非常に重要になってくると思います。



      特に4-10軸の在住星というのは、それぞれ対向の4室や10室に絡むという意味で重要です。



      これが4室の支配星や10室の支配星が、4-10軸以外のハウスに在住して、4-10の絡みも見られないような状態であったら、特別に地位や権力といった象意が強調されて来ないと思います。
    • 蓮舫の金星は、ナヴァムシャとダシャムシャで4室に在住して10室にアスペクトしており、4-10軸にあるというのは確かです。


      ナヴァムシャでは、月から見て4室に在住し、4室支配の太陽と星座交換しています。


      ドナルド・トランプの木星はダシャムシャで、4室に在住して、4室の支配星と星座交換し、10室にアスペクトしており、ナヴァムシャでも10室の支配星で、4室の支配星と相互アスペクトし、また月ラグナから見ても10室の支配星となり、4室支配の水星と相互アスペクトしています。


      更に言えば、D60でも木星は4室の支配星で、金星は4室に在住しています。


      ドナルド・トランプは、木星/金星期に2024年の大統領選の結果が出るため、まさにマハダシャー、アンタルダシャーのどちらも4室に関係しています。


      D150を見てもドナルド・トランプは、木星が10室に在住して、4室の支配星とコンジャンクトし、4室の支配星である金星は10室に在住して、4室にアスペクトバックしています。


      マハダシャーロードの木星とアンタルダシャーロードの金星は、4室や10室、4-10軸に絡んでいます。


      高市早苗のD9のラグナが獅子座であれば、金星が10室の支配星で、月から見て4室で高揚する太陽とコンジャンクトする配置は、首相に就任するチャートに見えるのは、確かにそうだと思います。


      特に4室支配の火星が高揚して、10室支配の金星にアスペクトしており、4-10の絡みも見られます。


      月から見て8室支配の太陽が4室で高揚する4-8の絡みは、前任者の辞任によって譲られるようにして、総裁の立場を承継する配置に見え、状況としてかなり可能性としてあり得ると思います。


      単純に言って、4室というのは、10室の代用品になるハウスで、地位や権力において重要なもう一つのハウスと言えると思います。


      そもそも10室と4室は、ヴィシュヌ神が司る力と守護のハウスであり、権力や地位を表わすハウスであって、ケンドラハウスの中で、最も強いハウスの2つです。


      ですから政治家にとっての4室の役割、4-10軸の役割というものをもう少し意識していれば、大統領選の予測なども、もう少し楽に見通せたのかもしれません。


      これまで色々労力をかけてあれこれと検討しましたが、意外と、こうした基本的な原則で、予測の大勢は決まるのかもしれません。

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