最近、イーロン・マスクが絶不調のようである。
昨年、X(旧Twitter)を買収した頃からおかしくなっていたが、トランジットの土星が6室を通過し、木星が8室を通過して、8室にダブルトランジットが生じ、更にラーフ/ケートゥ軸も2-8軸を通過していた為か、買収したXの運営が上手く行っておらず、株価も下落して、時価総額が半分以下に下がり、アプリのダウンロード数なども減っているという。
イーロン・マスクの運がついに尽きた Linette Lopez (編集・常盤亜由子) Dec. 18, 2023, 07:00 AM BUSINESS INSIDER イーロン・マスク(Elon Musk)は絶好調だった。 2019年から2022年にかけて、マスクの賭けは冴えに冴えていた。テスラ(Tesla)は2020年に創業以来初めて通期での営業黒字を達成し、巨大な上海新工場が生産を拡大するにつれて株価は急上昇した。スペースX(SpaceX)のロケットは世間の注目を集め、爆発を起こした時ですら皆が拍手喝采を送った。 マスクは、不正行為や自己取引に関して非難の声が上がってもまるで取り合わなかった。やりたい放題、言いたい放題でも、成功が後からついてきた。2021年にはタイム誌のパーソン・オブ・ザ・イヤーにも選ばれた。 こうしてマスクは、リスク中毒のブラックジャック・プレイヤーが必ずやることをやった??自分の運に頼りすぎたのだ。自信過剰、確証バイアス、そして主導権は自分にあるという幻想。これらのせいで判断を見誤り(そしてドッカーン)、イーロン帝国は再び苦境に立たされている。 かつて見た光景 先日開催されたニューヨーク・タイムズ紙のディールブック・カンファレンスを見れば、ツキの変わり目は明らかだった。司会のアンドリュー・ロス・ソーキン(Andrew Ross Sorkin)とのインタビューは終始、マスクが手詰まりになったことを明白に物語っていた。 マスクは、X(旧Twitter)の運命を握るであろう人々に対して激しい怒りをあらわにし、会社の将来に関する重要な質問で答えに窮し、ネット上での見境のない自らの反社会的行為については謝罪の一言もなかった。 紳士淑女の皆さん、これが自らの行いで泥沼にはまったことに気づいた時のマスクだ。私はよく知っている。誰しもがかつて見た光景だからだ。たとえば、2018年にテスラを潰しかけた時がそうだ。マスクはあの時のように惨事を回避する方法を見つけるかもしれないが、今の状況は前回よりもはるかに厳しい。 マスクは、130億ドル(約1兆8200億円、1ドル=140円換算)を超す負債を抱えたままXが急速に沈みつつあること、需要と新製品の乏しさからテスラの利益が縮小していること、そして世間一般がマスクのパフォーマンスにうんざりしていることに対処しなければならない。 マスクランドでは、すべてが金でつながっており、一社の問題は他社にも波及する。だからこそマスクはいつになく意固地になっている。気のせいではなく、彼のツキは本当に変わったのだ。 (略) |
2023年12月18日付のBUSINESS INSIDERの記事によれば、2019年から2022年にかけてイーロン・マスクは絶好調で、電気自動車のテスラ(Tesla)は、2020年に創業以来初めて黒字を達成し、株価も急上昇したというが、この頃は、ラーフ/金星期だったからである。
マハダシャーロードのラーフは5室に在住して、ディスポジターの土星は5室支配で、2、9室支配の金星と9室でコンジャンクトし、2-5、5-9のダナヨーガを形成していた。
アンタルダシャーロードの金星は、同じく2、9室の支配星で、5室の支配星である土星と、2-5、5-9のダナヨーガを形成している。
そして、ダシャーロードのラーフから見て、金星は、5、10室支配のヨーガカラカで、ラグナロードの土星と、1-5、1-10のラージャヨーガを形成していた。
しかし、2022年12月から、ラーフ/太陽期に入り、太陽は12室の支配星で、土星、ケートゥによって挟まれて傷ついている。
この12室支配の太陽期の効果として、2023年1月の段階で、これまでに24兆円を失ったことが報じられた。
失った資産額が史上最大の2000億ドルに、イーロン・マスク氏 2023.01.03 Tue posted at 12:38 JST CNN.co.jp (CNN) 米実業家イーロン・マスク氏の資産の減少額が史上最大となった。 ブルームバーグ通信のビリオネア(億万長者)指数によると、電気自動車(EV)大手テスラや宇宙企業スペースX、ツイッターの最高経営責任者(CEO)であるマスク氏の純資産は1370億ドル(約17兆8000億円)で、フランスの高級ブランド、モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン(LVMH)会長のベルナール・アルノー氏に次いで世界長者番付第2位だ。しかしマスク氏の純資産は2021年11月のピーク時には3400億ドルだった。 ブルームバーグ通信は先週、2000億ドルもの資産を失ったのはマスク氏が史上初だと報じた。 マスク氏の資産の多くはテスラとひも付いている。テスラの株価は昨年、65%下落した。昨年はEV分野で既存の車メーカーとの競争が激化したため、テスラ車の需要は弱まった。テスラは成長目標を達成できず、中国での生産を縮小した。2日に発表した第4四半期の納車台数は市場予想を下回った。 同社は先月、在庫一掃のための珍しいセールを発表し、テスラ車に対する消費者の関心が薄れていることが示された。同社は22年末までの納車で3750ドルの割引を購入者に提示し、その後年末まで2週間となった段階で割引額を倍増させて7500ドルとした。 投資家らはこの割引に動揺し、テスラ株は先月37%下がった。 同社に批判的な人々は以前から、昨年初めに1兆ドルだった評価額に見合うだけの価値がテスラにあるのか疑問視してきた。テスラの販売額は世界の大手自動車メーカー12社合計に比べてわずかだったが、その評価額はピーク時に12社の合計よりも大きかった。 |
この総資産額などの数字は、我々にとって、意味を為さなくなっている。
2022年12月の時点で、個人資産45兆円が、18兆円に減ったといっても、資産が45兆円と18兆円の違いは、よく分からない。
流動性の高い株式市場において、株価の上下によって、一夜にして資産が増えたり、失われたりするのであり、昔に比べて、資産の増えるスピードも速ければ、資産が減少するスピードも速い。
総資産額は、風船のように膨らんだり、縮小したりする。
その数字は、市場における人気や事業が上手く行っているかどうかの指標として役に立つだけである。
そうすると、資産が半分以下に下落したということは、人気が以前の半分以下に落ちていて、勢いが失われているということを単純に示している。
そして、昨年2023年4月22日から木星が8室牡羊座に移動し、8室にダブルトランジットが形成された為、中断、行き詰まりの象意が出て、イーロン・マスクのやること為すことが上手く行かなくなっている。
電気自動車においても、ウクライナ戦争などで燃料費が上昇し、発電のコストが高くなっており、電気自動車を乗る方が、環境に悪いという事実が判明して来ている。
その為、欧州では、ガソリン車に回帰する動きが生じており、トヨタのガソリン車の方がよく売れているような状況が生じている。
イーロン・マスクが投資した中国市場も電気自動車が大量に売れ残っている状況で、テスラの売り上げは落ち込んでいるようである。
そして、今年に入って「イーロン・マスクの運がついに尽きた」と題する記事が登場した。
今やイーロン・マスクは多くの問題を抱えており、2018年の経営危機の時よりも厳しい状況になっているという。
ラーフ/月期 -突然の災難、スキャンダルの象意が噴出 -
そして、昨年2023年11月頃から、イーロン・マスクは、ラーフ/月期に移行している。
月は11室(成功、利得、収入)支配で、12室(損失)に在住している為、全く良くない時期である。
単純に収入が失われる時期であり、世間からの評価が失われる時期であり、それらは株価にも正確に反映される。
月はケーマドルマ・ヨーガで孤立しており、3、8室支配の火星からのアスペクトを受けており、またダシャーロードのラーフから見て、8室に在住しており、災難やスキャンダルなどが襲い掛かってくることを表わしている。
例えば、2024年に入って、テスラ車は、中国で、不具合が発覚し、160万台のリコール(回収・無償修理)となっている。
中国でも160万台リコール 運転支援機能にリスク―米テスラ 2024年01月06日08時38分 JIJI.com 中国国家市場監督管理総局は5日、米電気自動車(EV)大手テスラが162万台のリコール(回収・無償修理)を届け出たと発表した。運転支援機能に関連した衝突リスクがあるためとしている。 米テスラ、200万台リコール 運転システム誤用防げず 対象は2014~23年に製造されたセダン「モデルS」やスポーツ用多目的車(SUV)の「モデルX」など。 |
また今年に入ってから、違法薬物を常用しているとのニュースが報じられた。
イーロン・マスク氏、違法薬物を常用か 米WSJ報道 2024年1月7日 16:24 日本經濟新聞 【シリコンバレー=渡辺直樹】米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は6日、米起業家のイーロン・マスク氏が違法薬物を常用していると報じた。マスク氏は米テスラの最高経営責任者(CEO)のほか、宇宙開発のスペースXなど複数の企業を手がけており、他の役員などから事業への影響を懸念する声が上がっているという。 WSJはマスク氏を目撃した関係者の話として、合成麻薬のLSDやコカインなどを使用したと報じた。特に、幻覚作用があり精神疾患の治療にも使われる麻酔薬のケタミンの摂取を続けているとしている。 一部薬物の使用は州や目的によっては認められているケースもあるが、薬物の乱用禁止を進める米政府の方針に反する可能性が高く、宇宙開発分野でスペースXの政府契約にリスクを及ぼすとしている。 WSJは2023年6月にもマスク氏のケタミン使用を報じた。直後にマスク氏はツイッター(現X)上で、友人の話とした上で、うつ病の治療には従来の薬物療法よりも「たまに摂取するケタミンの方がよい選択肢だ」と投稿した。 マスク氏は18年にコメディアンのジョー・ローガン氏の人気ポッドキャスト番組に出演した際、一部の州で合法となっている大麻とみられるものを吸い、物議を醸した。 マスク氏は22年にツイッターを買収したほか、地下トンネルを使った高速輸送システムのボーリング・カンパニー、脳にチップを埋め込むニューラリンク、人工知能開発のxAIといった企業群を手がけている。 |
これもイーロン・マスクの信頼性を失わせるスキャンダルの一つである。
(※ウォールストリートジャーナル 2024年1月18日付記事より引用抜粋)
そうしたことで、月期に入ってから、月には3、8室支配の火星がアスペクトし、また月自体が、ダシャーロードのラーフから見て、8室に在住していることもあり、8室のスキャンダルの象意が噴出している。
薬物中毒の理由
因みに薬物中毒に陥る典型的な配置は、2室や2室の支配星にラーフが絡んでいることである。
イーロン・マスクのチャートを見て、一つ気づいたのは、ラーフが5室目や9室目にアスペクトするという観点を使うと、ラグナから見た2室支配の金星にアスペクトし、また月から見た2室にアスペクトすることである。
また現在、ラーフ/月期だが、ラーフは、ダシャーラグナのラーフから見た2室支配の土星にアスペクトし、またアンタルダシャーロードの月をラグナとした場合の2室にもアスペクトしている。
従って、ラーフやケートゥが、5室目や9室目にもアスペクトするという観点が働いている可能性を示している。
ラーフ、ケートゥのアスペクトの観点
通常、ラーフとケートゥのアスペクトに関しては、そもそもアスペクトという概念を使わない立場もある。
例えば、ラーフとケートゥをラーフ/ケートゥ軸という概念で、一緒に扱い、その上で、ラーフとケートゥは、ラーフ/ケートゥ軸という形で、それぞれお互いに影響を及ぼしていると考えるのである。
あえて、アスペクトという概念を使わずにラーフ/ケートゥ軸という風にセットで扱うのである。
もしくは、ラーフとケートゥがアスペクトするという考え方もあり、その場合は、ラーフが対向のケートゥにアスペクトし、ケートゥが対向のラーフにアスペクトすると考える。
こうした考え方は、どちらも異なる概念を使っているだけで、どちらも同じことを表わしている。
この考え方は、かなり確かであり、例えば、通常、5室にケートゥが在住した場合、語学の才能を表わすが、時々、事例は少ないが、5室にラーフが在住している場合も語学に興味を持ったり、語学を習うという人が出てくる。
これは、5室に在住するのがラーフであったとしても、対向のケートゥの影響を受けているからであり、またケートゥが5室のラーフにアスペクトしていると考えても同じである。
しかし、これらに加えて、ラーフとケートゥは、5室目と9室目にもアスペクトするという考え方がある。
例えば、『Light on Life』(人生を照らす光)には、以下のように記されている。
Rahu and Ketu are said by some jyotishis to cast a full aspect on the fifth and ninth constellations counted inclusively from their position. (訳) ラーフとケートゥは、一部の占星術師によれば、それらの位置から包括的に数えた場合に5番目と9番目の星座にフルアスペクトすると言われています。 (『Light on Life An Introduction to the Astrology of India』 P.59 11~13行目より引用抜粋) |
アメリカでインド占星術ブームを巻き起こしたジェームス・ブラハは、1986年に出版された『Ancient Hindu Astrology for the Modern Western Astrologer』の中で、ラーフ、ケートゥはアスペクトしないと記している。
『Light on Life』は、アメリカで出版された1996年、当時、入手できる標準的なテキストであったと考えられるが、そこでは、上記のようにラーフとケートゥが5室目と9室目にもアスペクトすると考える占星術師もいると記しており、あまり、一般的な認識にはなっていないようである。
マークボニーは、ラーフとケートゥが5室目と9室目にもアスペクトするという考え方を使用している。
シュリ・K.N.ラオの著作の中にもラーフとケートゥが、5室目と9室目にアスペクトするといった考え方は、出てこなかったと思われる。
以前、2002年に出版された『DASHA NIRNAY VIMSHOTTARI DASHA A MYSTERY』 ZAnsari著の中で、ラーフとケートゥは、5室目と9室目にもアスペクトする考え方が使われているのを発見した。
Z.Ansariは、1943年生まれで、1961年大学卒業後に長い間、ジョーティッシュの学習、研究を続けて、1971年にデリーで、シュリ.K.N.ラオと出会って、そこで、一緒にジョーティッシュを研究するようになっている。
シュリ・K.N.ラオは、この考え方を著作の中で、紹介していない為、おそらく、Z.Ansari氏が、この考え方を身に付けたのは、もっと前である。
その為、ラーフとケートゥが5室目と9室目にアスペクトするという考え方は、古典に載っているのかは分からないが、かなり以前から使われてきたことが分かる。
私は、ラーフ、ケートゥに関しては、ラーフ/ケートゥ軸として、セットで考えて、アスペクトという概念を使わない方法で、通して来たが、ラーフとケートゥが5室目と9室目にアスペクトするかどうかは、実際、調べた訳ではなかった。
しかし、イーロン・マスクの事例を見ると、もしイーロン・マスクが薬物の常用者であるなら、2室の支配星に土星が絡んでいるだけでは説明出来ないのである。
2室に土星が絡む場合、冷たい食べ物や質の悪い食べ物といった象意が出て来るが、刺激性の強い化学合成物といった象意は出てこない。
そうした合成麻薬のような化学薬品は、ラーフの象意ではないかと思われる。
従って、イーロン・マスクの事例は、ラーフが、5室目や9室目にアスペクトする証拠となる事例かもしれないが、もう少し他の複数の事例でも確かめてみたい所である。
そうしたことで、話が、ラーフ、ケートゥのアスペクトの観点に脱線したが、イーロン・マスクの現在の月/火星期は経営的に厳しい時期である。
損失が膨らんで、様々な災難や障害が発生して来る時期である。
そして、次のラーフ/火星期も火星は、まさに3、8室の支配星で、5室に在住し、8室、11室、11室の支配星、12室にアスペクトしている。
3、8室支配の火星が、11室や11室の支配星を傷つけている為、やはり、ラーフ/火星期も厳しい時期である。
むしろ、マハダシャーロードのラーフは3、8室支配の火星の影響を強く受けており、アンタルダシャーロードは3、8室支配の火星であり、それらのマハダシャーロードと、アンタルダシャーロードがコンジャンクションして絡んでいる為、ドゥシュタナハウスから害された5室の象意などが出てくるものと思われる。
5室はイーロン・マスクの創作物を表わすため、例えば、イーロン・マスクが生産する電気自動車や、ロケットなどの製品に関して、何か中断や行き詰まりが発生する可能性が考えられる。
イーロン・マスクの過激な技術、工学的発想
イーロン・マスクの5室のラーフと火星は、理工系の、特に工学の才能に裏付けらえた過激な思想が見られる。
例えば、次世代の超高速輸送システム「ハイパーループ」構想や、人間を火星まで連れていき、火星に植民して、そこでの生活で、仮想通貨を使うといったアイデアである。
例えば、スペースXではロケットを使い捨てせずに落下するロケットの機体から逆噴射させて、地上に着地させ、ロケットを再利用するといったアイデアを実現させている。
それは素晴らしいことだが、それを成功させるまでに何度も失敗している。
また電気自動車の自動運転にしても、安全性が完全に確かめられる前に発売を開始し、事故も起こしているようである。
このように少し安全性などに関する考えが足りず、どんどんスピーディーにアイデアを実現させていく辺りが山羊座の5室にラーフと高揚する火星が在住する象意ではないかと思われる。
これらのアイデアは、いかにも高揚する火星とラーフがもたらしたアイデアであり、やや過剰な思い込みと、技術一辺倒の狂信性が見られる。
しかし、火星は、3、8室の支配星であり、それが5室に在住して、5室の支配星のように振る舞うラーフとコンジャンクトしている為に5-8の絡みが生じ、何かアイデアにおける行き詰まりや挫折が生じる可能性もある。
例えば、またラーフ/火星期は、2025年5月~2026年5月の1年間だが、この頃になると、アメリカが不況に入っている可能性があり、そうした中で、イーロン・マスクの創作活動が行き詰まりを迎える可能性がある。
マハダシャー木星期へ
そして、次のマハダシャー木星期は、目指す方向性が変わって来るものと思われる。
ラーフ期の間は、ディスポジターの5室支配の土星の象意も働いて、過激に新しい発明を繰り返し、社会のイノベーションを推進してきたが、そうした活動は下火になり、豪邸を所有したり、パートナー関係にのめり込んだりと世俗的な生活に魅かれていく可能性がある。
木星は4、7室支配の機能的凶星で、3室に在住している為、あまり良くない配置である。
夢や理想を失って、それよりも俗的な活動に傾倒していくかもしれない。
そして、木星がナヴァムシャで4、7室支配で12室に在住し、ダシャムシャでは8室に在住しているか、あるいは、9室に在住しているかで違いが出て来るが、木星期への移行は、5室のラーフや火星で表された過激さが失われ、落ち着いてくると思われる。
木星は、2、9室支配の金星や、5室支配の土星と相互アスペクトしているが、5室のラーフや火星とは直接の関係はなく、思想的過激さを失うのである。
つまり、今現在、薬物中毒ということでも分かるようにマハダシャーロードのラーフが、2室の支配星や月から2室にアスペクトして、思考、判断力の落ち着きのなさ、思想的過激さ、薬物を摂取しなければならないほど、精神的安定がないのかもしれない。
精神的に不安定な人物が生み出した電気自動車は、安全な乗り物なのかという問題もある。
日本人がテスラ車に乗らないのは、自動運転モードなどで走らせていて、事故が起こらないか不安な面もあるのではないかと思われる。
チトラー -天空の建築家ヴィシュヴァカルマが司る技術と職人技の星-
イーロン・マスクが、乙女座だということは、これまでの出来事とダシャーの推移を見て来たことで、明らかであるが、イーロン・マスクの落ち着きのないピッタ系の過激さは、ラグナがチトラーに在住していることから来ているということが容易に推測できる。
チトラーの支配星は、火星だが、イーロン・マスクは、典型的なエンジニアで、人類を「火星」に植民させるといった発想も偶然ではないと思われる。
火星が優勢のピッタ系の性質により、しばしば感情がコントロール出来ず、暴言を吐いたりもする。
ヴィシュヴァカルマは、神々の為に空飛ぶ戦車を創ったという神話があり、アルジュナの為に特別な飛行戦車を作り、シヴァ神の為に特別な弓を作ったという神話もあるようである。
マーヤーの世界で、偉大な創造を行なう才能に溢れており、物質的な文明の構築者である。
その為、イーロン・マスクは、社会生活を一新するような自動運転の電気自動車や、人を火星まで運ぶロケット、ハイパーループなどの高速輸送手段、Starlinkなどの衛星インターネットなど、イノベーションを起こし、新しい時代の文明の物質的基盤を構築している。
ナヴァムシャのラグナ
そうした意味で、チトラーを司るヴィシュヴァカルマの象意があまりにも一致しているので、やはり、ラグナぐらいはチトラーに在住していなければならないのである。
出生図でもナヴァムシャでも他の惑星はチトラーに在住しておらず、ナヴァムシャでは、ラグナ、月、火星が乙女座に在住しているが、全てウッタラパールグニーに在住しており、チトラーではないからである。
ラグナが、チトラーで確定すれば、乙女座のチトラーは第1パダと第2パダしかなく、ナヴァムシャのラグナは獅子座か乙女座のいずれかである。
イーロン・マスクのように株式市場から莫大な資金調達が出来る人物は、ラグナロードの水星が8室(不労所得)に在住し、8室支配の火星がラグナに在住し、1-8の星座交換が生じていなければならない為、ナヴァムシャのラグナは乙女座で確定である。
そうすると、ラグナから見て、ケートゥが5室に在住しており、イーロンマスクは、まずプログラマーとして創業し、ソフトウェアを開発し、paypalのサービスを構築して、それを売却して、莫大な資本金を得たことを考えると、この配置で納得できる。
ナヴァムシャのラグナが乙女座であればダシャムシャのラグナは、水瓶座か山羊座であり、これはどちらであるかによって、今後の木星期のあり方が変わってくる。
おそらく、ダシャムシャのラグナは水瓶座ラグナで、2、11室支配の木星が7室に在住する配置ではないかと思われる。
そうすると、3、10室支配の火星が5室に在住し、技術への適性を示すことになる。
コメント
コメント一覧 (4件)
やはり、11L・12Hの月期らしい価格変動です。
しかし、秀吉先生も書いておりますが、今年は株価大暴落の年のようです。
私は株価大暴落は3月に起こると考えています。
理由は、トランジットの火星が3月15日〜4月22日に水瓶座をトランジットし、同じく水瓶座をトランジットする土星と接合するからです。
また、アメリカでBTFPが3月11日に終了します。
これはアメリカの銀行を助ける為の緊急融資制度です。
これが今までは銀行を助けていた為、経済崩壊を何とか防いで、見せかけの異常な株高を演出出来ていました。
しかし、銀行を示す水瓶座に対し、二つの凶星が3月15日からトランジットし、BTFPは3月11日に期限切れで終了します。
私には、3月からの第二次リーマンショック・第二次コロナショックでの株価大暴落で、倒産と失業率が激増するとしか思えません。
そして、イーロン・マスクは2024年はラーフー月期です。
11L・12Hの月は3・8Lの火星にアスペクトされてますから、2024年は秀吉先生の御指摘の通り、イーロン・マスクの資産が株価大暴落で激減する1年になると思います。
2024年はトランジットでも土星・木星・火星がイーロン・マスクの12H獅子座を活性化しますから、テスラ株は大暴落でしょう。
実際にテスラ株は、PERからして超割高と評価されております。
しかし、木星期はどうなのでしょう。
木星がD1で3H、D9で12Hにあるのは確かに良くないです。
しかし、4・7Lの木星は2・9Lの金星と相互アスペクトしたり、接合したりしています。
そう考えると、悪いことばかりでは無さそうです。
ただ、5Hに在住するラーフに比べると、パフォーマンスは落ちると思います。
今年のヒンドゥーニューイヤーチャートは、土星と火星が水瓶座でコンジャンクトしています。
その配置になった時に本格的に今年1年を表わす社会的状況が現れると思います。
水瓶座が単純に銀行システムを表わす星座で、そこに2つの凶星がトランジットして傷つけるということから、銀行システム、株式市場の崩壊という単純な解釈は成り立つと思います。
最近、米国がインフレで、犯罪も多発し、実体経済が悪いにも関わらず、株式市場が異常な株高となっているのがおかしいと感じてましたが、過去の記録からもバブル崩壊前夜というのは、こうした異常な株高がもたらされる為、これが株式市場崩壊の兆候なのだと考えれば納得できます。
https://www.astro.com/astro-databank/Musk,_Elon
双子座ラグナで、単純に2室にラーフケートゥ軸きますね。
私が今まで乙女座ラグナとして、検証して来た過去の記事は間違いだったということになりますが、
おそらく、乙女座ラグナでも双子座ラグナでも、惑星の機能的吉凶は似たようなものになる為、
ダシャーの推移による吉凶も似たようなものになり、月ラグナも同じであることもあって、違和感が生じなかったと思います。
現在、絶不調にある理由なども乙女座ラグナであれば、土星が6室、木星が8室で上手く説明できますが、
双子座ラグナだと土星が9室、木星が11室になり、11室にダブルトランジットになり、土星も木星も比較的良いハウスを通過しており、
11室にダブルトランジットしている時期に何故、絶不調なのかが分かりにくいです
またこれまで事業を推進して来た時期が、8室に在住するラーフ期だったということになりますが、ラーフは6、11室支配で8室で高揚するヴィーパリータラージャヨーガになっており、
敵によって悩まされるが、敵から恩恵を得るといった配置になって来ます。
つまり、炎上商法的な意味合いになってくるかもしれません。
またラーフ期は、ラーフのディスポジターである土星が、8、9室支配で、5、12室支配の金星と共に12室に在住しますが、海外で活躍するといった意味合いになって来ます。
イーロン・マスクは元々は、南アフリカで生まれ、アメリカに渡った訳で、海外で活躍しているということから、これも該当するかもしれません。
8室支配の土星が12室に在住している為、これもヴィーパリータラージャヨーガになっています。
つまり、ラーフ期は、12室で形成される5-9のダナヨーガの象意の他に6室支配で8室で高揚する火星と、8室支配で12室に在住する土星の2つのヴィーパリータラージャヨーガの効果を経験する訳です。
ヴィーパリータラージャヨーガは、災い転じて福となすという配置であることから、これまでのイーロン・マスクが、ラーフ期に入った2012年以降、そのような人生を歩んで来ているかどうかです。
薬物中毒に関しては、ラーフが2室蟹座にアスペクトしている、もしくは、ラーフ/ケートゥ軸として、ラーフの影響も2室蟹座にあったと考えれば、特にラーフが5室や9室にアスペクトするという観点を使わなくても説明出来ることになりますが、通常は、ケートゥが2室に在住する場合、少食になったり、菜食主義になったり、まずはケートゥの象意が優先されるはずですが、火星は2室や2室の支配星にアスペクトしており、ラーフや火星の影響が薬物中毒をもたらしたかどうかです。
今、絶不調の理由はどのような理由になって来るか、この7:30という出生時間が正しく、全てが説明できるかどうか、いずれ検証したいと思います。