鈴木宗男について -田中角栄との共通点、バンダナヨーガ-




2024年1月11日付『鈴木宗男 – ロシア外交で利権を築いた典型的な蟹座のリバータリアン-』の中で、鈴木宗男と、田中角栄の共通点について気づいた。







鈴木宗男が、受託収賄などの汚職で逮捕され、刑務所に収監されたのは、7、8室支配の土星が、ラグナから10室にアスペクトしているからである。



そして、全く同じ配置が、田中角栄にも見られる。







田中角栄もラグナに在住する7、8室支配の土星が10室にアスペクトして、逮捕監禁を表わしたのである。



しかし、田中角栄の場合、ラグナロードの月と星座交換して、7、8室支配の土星が、10室だけでなく、ラグナに緊密に絡んでいる。




バンダナヨーガ


そして、田中角栄の場合、ラグナの両側にケートゥと火星が在住しており、バンダナヨーガを形成している。



ラグナから見て、2-12、3-11、4-10、5-9、6-8などの対となるハウスに同じ数の惑星が在住する場合、バンダナヨーガと呼ばれ、逮捕監禁を表わしている。







鈴木宗男の場合、ラグナから見て、4-10軸にラーフとケートゥが在住し、これもバンダナヨーガではないかと考えられる。



バンダナヨーガの定義は、ジャイミニスートラに載っており、以下のように解説されている。




1.3.42.
ラグナまたはアルダラグナから見て、第2室と第12室、第5室と第9室、第8室と第6室、第3室と第11室、または第4室と第10室のいずれかのペアに同数の惑星が配置されると、バンダナヨーガ(すなわち逮捕、押収、または投獄)が生じます。
注記:(i) このペアはアルガラとヴィローダルガラ、すなわち介入と妨害に基づいています。介入(アルガラ)とその妨害(ヴィローダルガラ)が同じ強さの場合、成功も失敗もなく、行き詰まりが生じます。両方の惑星が凶星の場合、投獄を示し、吉星の場合は軟禁などを意味します。
(ii) Pascha = 61/12 = 1 Rem; ラグナを含め、アルダラグナやアトマカラカも含まれます。バンダナヨーガがラグナからの場合、本人は身体的に拘束されます。アルダラグナからの場合、その立ち上がりやイメージに支障が出ます。アトマカラカからの場合、魂の束縛が生じ、霊的成長が妨げられます。
(iii) Ripu = 12; Bhagya = 2; コーナは第5室と第9室; Roga = 8; Jaya = 6; Kita = 11; Yugma =3; Dara = 4 & Ripha = 10。他のテキストでは「Ripujayayoh」すなわち「第12室と第6室」と記載しています。
1.3.43.
もし吉星がバンダナヨーガ(前述のスタンザ)にアスペクトしている場合、問題は一時的ですが、凶星がアスペクトしている場合は鎖での鞭打ちなどの罰が示されます。
注記:(i) バンダナヨーガに影響を与える惑星と星座は、その状況と性質を決定します。木星はサマディ(深い瞑想)やマウナヴラタ(沈黙の誓い)など、自己課された制約を引き起こします。金星は逃亡や投獄からの逃避を示します。土星とラーフは身体的な隔離や鞭打ちなどを示します。
(ii) 中世の拷問は限界を知りませんでした。現在でも囚人はしばしば粗雑な扱いを受けます。アスペクトする惑星の性質が拷問を示します。火星は火や短刀の使用を、土星は長期間の痛みを、ラーフは混合物、化学物質、独創的な拷問器具の使用を示します。

(JAIMINI MAHARISHI’S UPADESA SUTRASより引用抜粋)


上記の説明によれば、バンダナヨーガは、ラーフ、ケートゥを除くという条件はない為、ラーフ/ケートゥ軸が、他の惑星の同室なく、4-10軸に単独で存在している場合には、おそらく、バンダナ・ヨーガになってしまうのである。



また月ラグナから見た場合、月から見て、2-12の対となるハウスに火星とケートゥが在住しており、また月から見て3-11の対となるハウスに木星と土星が在住しているが、これもバンダナヨーガに相当する。



月ラグナというだけでなく、蟹座ラグナである為、月はラグナロードであり、そのラグナロードで、チャンドララグナでもある月に対して、火星とケートゥ、木星と土星がバンダナヨーガを形成している。



バンダナヨーガは、国策捜査のような政治的理由で、逮捕監禁されるようなケースが多いと解説されている。



実際、鈴木宗男の独断的で、単独プレイのロシア外交は、アメリカとの関係もあって、国家安全保障上の脅威として見なされやすいのである。



諜報(インテリジェンス)は、国家主権の安全保障を司っており、諜報機関は、国家主権の為の組織である。



従って、10室牡羊座バラニーに在住するラーフに7、8室支配の土星がアスペクトして傷つけている配置は、鈴木宗男本人たちが国策捜査で逮捕されたと主張しているのは、あながち間違いではないのである。




また鈴木宗男と田中角栄の共通点として、4、9室支配の火星が、2室に在住する配置も同じである。




この獅子座の火星は、自分のコマののようにして動いてくれる忠実な部下を表わしている。




田中角栄は、気前よく、金を振る舞うことによって、多くの官僚や議員たちのボスとして振る舞っていた。




鈴木宗男も、佐藤優などの官僚や、コンゴ民主共和国出身のムウェテ・ムルアカという巨漢の秘書をいつも連れ回していた。




やはり、獅子座に在住する火星が表示体となりそうな強面の部下を身近に抱えていた。




そうした所にも田中角栄との共通点が感じられる。




田中角栄は、アメリカの頭越しに日中国交正常化などの独自外交を展開した為、キッシンジャーに汚職で失脚するようにロッキード事件を仕掛けられたと言われている。



アメリカが世界覇権国としての地位を保ちつつ、世界の安全保障体制を構築していたキッシンジャーからすると、日本が独自外交を展開することは看過できないことであ

った。


私の考えでは、キッシンジャーは、ノーベル平和賞を受賞したフリーメーソンであり、フリーメーソンの基本戦略は、日本の軍国主義を抑制することである。




鈴木宗男は、受託収賄などの汚職の点についても、政治的な理由で逮捕監禁されたという点においても、民族主義者で、ロシアとの間にスタンドプレイで、独自外交を展開したことも全て、田中角栄にそっくりである。




いわば、鈴木宗男は、小さな田中角栄である。



しかし、小さな民族主義者は、北海道のためにはなっても、日本全体のためにはならない。



民族主義者が、国民全体の為になるレベルは、総理大臣級の人物として、台頭した場合のみである。



しかし、その場合でも、多くの場合、自分の身近な家族や友人などの家族的な小集団の為にのみ利益還元する為、公の社会の為にはならないことが多い。







安倍晋三も蟹座ラグナで、愛国民族主義者として、右翼からは人気が高かったが、経団連や自分の身の回りの友達だけに利益還元し、「桜を見る会」で、公金を私物化した疑いがもたれている。



しかし、安倍晋三の場合は、バンダナヨーガが形成されていないので、東京地検から事情聴取などは受けたが、結局、逮捕されることはなかった。




蟹座の欠点は、公的なものを全て私物化してしまう所にある。




従って、世界の自然環境や地球資源などは、本来、社会に属するものであるが、そうした公共物を私物化してしまうのが、蟹座である。




市場原理主義や、自然環境、公共部門の民間への払い下げ(私物化)など、公の社会に属するものの私物化など、世界の様々な問題は、蟹座から生み出されている。





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