ウクライナ情勢 6月以降の戦況予測 -劣勢となるウクライナ、挽回できるか-




ウクライナ情勢において、これまでメディアは盛んにロシア軍が損耗し、多大な被害を出しており、ウクライナが善戦していると報じて来た。


ところが、ロシアがキエフ侵攻からドンバス地方の支配地域の拡大に目標を変えてから、戦闘の場が市街戦から平原へと移動し、ロシアは被害こそ大きいが、ロシア軍の圧倒的な物量の前にウクライナは劣勢に立たされていると伝えられている。





実際、ロシアは、東部ドンバス地方の支配地域を拡大し、新たな都市を占領しており、ウクライナはロシア軍を占領地から追い出すことができない。


色々な情報源を確認していくと、ウクライナは深刻な弾薬不足に陥っており、西側諸国が提供する高度な精密兵器も、まだ現地に届いていなかったり、またそれらの精密兵器を操作するには訓練も必要で、それらの訓練が間に合っていないようである。


それで、ここ最近の戦況を見ると、ウクライナが苦境に立たされている様子が見て取れる。


5月の牡牛座への太陽イングレス図は、ロシアもウクライナも全く同じ図だが、ロシア軍が進行し、ウクライナがそれを押し返すという攻防が続いている。





ここで理解すべきは、ロシア軍は、ウクライナに侵攻して、ウクライナの領土を占領し、ウクライナは母国の土地を守っているということである。



上記のチャートでは、4室支配の水星が3室(領土の損失)に在住し、6室支配の太陽とコンジャンクトし、2、9室支配の火星からアスペクトされており、4室が激しく傷ついている。


これはウクライナが東部ドンバス地方の新たな都市を侵略されて失っていることを意味していると思われる。



ロシアも損害が大きいが、兵隊を消耗品のように使って、圧倒的な物量によって、侵攻して、占領を成功させているのである。



ロシアにとっては、占領した東部ドンバス地方を表わしていると解釈すべきなのかもしれないが、元々侵略して占領した土地である為、それを取り返されたとしてもそれ程、痛くはない。


本国のモスクワが進行された訳ではない。



こうした場合、圧倒的に侵略された側、被害者側であるウクライナの方が不利である。


結局の所、ロシア軍を領土から追い出したとしても、都市のインフラを破壊し尽くされて、戦争によって多大な損失を被っている。



モスクワはウクライナから軍事攻撃を受けることはないが、今、ロシア各地で「不可解」な火災が相次いでいる。


これは人災なのか自然災害なのか分からないが、結果として、ロシアの国土は被害を受けている。



これは非常に興味深いことである。



ウクライナの都市は、ロシア軍の火砲によって、攻撃を受けているが、それと釣りあいを取るかのようにロシアの森林では大規模な火災が起こっている。


カルマの法則の結果と言いたくなるような事象である。






実際、5月の牡牛座への太陽イングレス図では、4室の支配星が3室に在住し、6室支配の太陽から傷つけられているが、火星からのアスペクトを受けて、更に傷ついている。この火星のアスペクトは、火による森林火災と考えることも出来そうである。



そう考えると、この牡牛座への太陽イングレス図は、ロシア側でもきちんと機能していることになる。



プーチンのロシアが核による恫喝を行っている為、アメリカもモスクワを直接攻撃できる兵器をウクライナに渡すことを控えており、ウクライナ軍は、直接、モスクワを攻撃できない。



然し、そうした政治的な制約にも関わらず、それと帳尻を合わせるようにして、ロシアで大規模な森林火災が起こっているのである。



神は平等に裁いており、またホロスコープは嘘を付かないということの証のように思えてくる。




このようにロシアからやや押され気味で、劣勢に立たされているウクライナであるが、6月にその戦況を挽回することが出来るのか、6月の太陽の双子座へのイングレス図を作成してみた。







蟹座ラグナから見て、領土の4室にケートゥが在住して傷つけており、4室支配の金星はラーフとコンジャンクトして、火星と7、8室支配の土星からアスペクトされて傷つけられている。



土星は逆行して、4室にアスペクトしている為、4室と4室の支配星が7、8室支配の土星からアスペクトされて傷ついている。



7室は戦争のハウスで敵国を表わす為、これはロシアを表わしていると思うが、7、8室支配で8室に在住する土星は、ロシアが有利になって、支配を拡大していることを表わしているように思われる。



その8室支配の土星が、2室(国家の財政、国庫)にアスペクトしており、これはロシアがウクライナの穀物の輸出を妨害して、ウクライナの国家財政を厳しくし、また世界的な食糧危機をもたらしている配置である。


西側諸国からは、領土をロシアに割譲して戦争を終結させるような意見も出始めており、ウクライナが劣勢になるにつれ、フランスやドイツやイタリアなどは、ロシア包囲網から離脱したいと思っており、指導者がそうした態度を出し始めている。



こうした西側諸国の寝返りの動きは、ウクライナにとっては悲劇である。








ロシアの太陽イングレス図を見ると、ラグナが獅子座に移動するが、4室の支配星が8室に在住しているが、強い木星とコンジャンクトしており、特に悪い配置には見えない。あえて言うなら、4室の支配星が8室に在住していることから、ウクライナの都市の占領が上手く進んでいないことを示しているかもしれない。



ラグナロードの太陽は、11室に在住しており、4、9室支配のヨーガカラカの火星がアスペクトする配置も悪くはなく、12室支配の月は、大衆からの反対がより拡大していることを示しているかもしれないが、プーチンを初めとしたロシアの指導部は安泰のようで、近隣諸国からの評価を得て、外交的には成功しているように見える。



つまり、それがフランス、ドイツ、イタリアの微妙な寝返りの動きの中にも見られる。




従って、6月半ばから7月半ばまでは、戦況はウクライナに有利に進みそうにない。




ロシアの侵略の前で、弾薬不足に陥ったウクライナが何とか凌いでいく状況が続くかもしれない。




然し、7月半ばからの太陽の蟹座へのイングレス図を見ると、少し様相が変わってくる。








山羊座ラグナで、ラグナロードの土星がラグナでシャシャヨーガを形成しているが、これは国家の状況、国民の一般的状況を表わしている。



そして、4室には4、11室支配の火星が、ルチャカヨーガを形成し、そこにはラーフも同室しているが、4-11の絡みは領土の獲得を表わしている。



つまり、7月半ば以降の戦況は、ウクライナに有利になってくると考えられる。



西側諸国の精密兵器、例えば遠距離から攻撃できる多連装ロケットシステムなどが、配備されて、それを操作する教育訓練なども完了し、ウクライナの本格的な反撃が始まるものと思われる。



識者の意見によれば、米国が提供するハイマースと呼ばれる多連装ロケット砲は、80km遠方の敵を攻撃できるシステムであり、これが戦況を決定的に変えると分析されている。



ロシアの射程外から、ロシアの占領軍をウクライナが攻撃できるようになるのである。







7月半ば以降の蟹座への太陽イングレス図を見ると、ロシアの場合、射手座ラグナとなり、ラグナロードの木星が4室でハンサヨーガを形成し、特に自国の領土に問題はないかもしれない。



然し、太陽が8室に在住し、土星や火星からアスペクトされている状況からは、ロシアの指導者であるプーチンが苦しい立場に追い込まれることを示しているように見える。



然し、この太陽イングレス図はそうしたことがあったとしても、ロシアという国家自体が、決定的に苦しい状況には見えない。



今後も考察を続けていくが、結局の所、最終的には、ロシア軍は、ウクライナの占領地から撤退していくのか、それとも、東部ドンバス地方の支配地域を拡大して、戦争によって領土の拡大に成功するのか、その辺りが、はっきりしないが、ロシアを完全に敗北させ、クリミア半島からも追い出すというのは、かなり難しいという印象である。



もしクリミア半島からロシア軍が撤退しなければならない情勢になったら、プーチンのロシアは、核兵器の使用などを検討するかもしれず、非常に西側諸国の指導者は、悲観的予測をして、ロシアに対して弱腰になっている。







結局の所、ロシアの建国図に戻るが、4、7室支配で10室に在住し、4室にアスペクトバックする木星期が2024年2月から始まるが、それは何を意味しているかである。





木星は、D4(不動産)においても4室で、ハンサヨーガを形成している。



私はプーチンが戦争の途中で、辞任し、そして、バイデン米大統領が、健康問題で辞任するなどし、また国内のインフレ問題などで、ウクライナへの軍事支援が出来なくなり、梯子を外されたウクライナが、プーチンが退いた後のロシアと、停戦協議をしなければならなくなるのではないかと予想している。



ウクライナは米国の軍事支援なくしては戦争継続は不可能である。



その場合、それまでロシアが占領した領域は、既成事実として認定され、かなりロシアに有利な形で終戦するのではないかと思えてくる。




そして、ロシアは結局の所、プーチンの無謀で、国際法に反した戦争行為によって、領土的利得を得るのである。



然し、そこでは、プーチンはもはや引退しており、ロシアには、民主主義が導入されていく。



こうした流れを考えているが、もう少しチャートを見ながら、考察していきたいと思っている。





民法などの規定でもそうだが、不動産というものは、一定期間、その土地を占有して、実効支配している者がいたら、長い年月のうちには、その土地は、その者に所有権が確立するのである。



動産でも不動産でもそうだが、やはり、実行支配している者が長期間、実効支配を継続すると、所有権を主張できるのである。



いくら法的に所有権があったとしても実効支配していなければ、それは現実に実効支配している者へ所有権は移動してしまう。



日本のシベリアの土地や、北方領土などもそのようにしてロシアに奪われたのである。



従って、ウクライナが今後の戦況の中で、どれだけロシア軍に打撃を与えて、占領地から追い出すことが出来るかにかかっている。



それも早くに行わなければならないのである。長い時間が経過すると規制事実として、実効支配しているものの土地になってしまう。



2014年にロシアから奪い取られたクリミア半島は、既にロシアの領土のような扱いになっていることに注目しなければならない。



奇妙なことに今の時点では、そこをウクライナが取り戻そうとすれば、それはウクライナがロシアの領土に対して戦争を仕掛けたような扱いになってしまうのである。



主権国家である為には、十分な軍事力を保持して、外国の侵略に備えなければならないということがよく分かる。




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コメント

コメント一覧 (2件)

  • >私はプーチンが戦争の途中で、辞任し、そして、バイデン米大統領が、健康問題で辞任するなどし、また国内のインフレ問題などで、ウクライナへの軍事支援が出来なくなり、梯子を外されたウクライナが、プーチンが退いた後のロシアと、停戦協議をしなければならなくなるのではないかと予想している。


    同感です。早ければ来年にプーチンは失脚するのではないか、とも感じてます

    ロシアの木星期に領土拡大する予測ついて、前々から興味があったのですが

    面白いことに、東日本大震災や熊本地震を掲示板に暗号を通じて、警告していた未来人(2062年から)が

    未来ではロシアの領土が相当広がっている、と言及していることです


    いまの現状では全く信じられないですが、北朝鮮や韓国がロシア領になっているということ

    そもそも北朝鮮の背後にロシアがいることは明白ですが、このままアメリカの力が弱まれば

    核をもつ北朝鮮に韓国が併合される可能性が高いです

    これは専門家の間でも予測されていて、そうなると、日本の横に核をもった国が誕生するということを警告しています

    ただ北朝鮮の背後にはロシアがいるので

    北朝鮮と韓国の併合した国家の実質的な統治者はロシアということになるかと思います 


    北朝鮮が上に立つ国家が統治をうまくできずにロシアの支配下に下るということも予測できます





    話は変わりますが予測の技法について質問です

    ロシアの木星期は10室から4室にアスペクトバックすることで、領土の拡大と予測されていましたが

    アスペクトバックの方が、在住よりも起こる事象をより浮き彫りとするのでしょうか?


    例えば、兄弟の有無は兄弟を示す部屋、3室や11室にあるよりも

    11室にアスペクトバックする方が実際に兄弟がいることが多いと感じています



    素人目線で見当違いの質問でしたらすみません
    • そのように考えている人がいるということですね。


      アスペクトバックの方が、在住よりも起こる事象をより浮き彫りとするかどうかについて、


      これまで考えたことはないですが、そうしたことは特にないと思います。


      アスペクトバックは、あたかも惑星がその星座に在住しているかのような効果を発揮するため、


      在住の代用になるだけで、在住しているのであれば、それに越したことはないと思います。


      ただそのように思ったのであれば、そのことは今後も探究していって下さい。

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