明日、自民党総裁選の結果が出る!
2021.09.28
明日(2021/9/29)は、自民党総裁選の投開票日である。
河合さんのロジックが明快で、説得力があり、私もそう思えたということもあり、高市早苗が、首相になりそうな雰囲気になっている。
興味深いことに当初、支持率としては、10%台に過ぎなかった高市早苗が、安倍元首相の応援なども受け、非常に躍進をみせており、メディアへの露出も目立っている。
当初、候補者三人で、一人が過半数を獲得するような場合には、高市早苗は不利だと言われていたが、途中から野田聖子が参戦したことにより、一人も過半数を取れずに決戦投票に持ち込まれるようなパターンが想定される事態になっている。
そうすると、俄然、高市早苗は有利になってくる。決戦投票では、これまで高市早苗には投票する予定のなかった人も高市早苗に入れるようになるからである。
例えば、勝てないと分かった陣営が、その段階で、高市早苗の支持に鞍替えする可能性が出て来ている。
そうした意味でも高市早苗に風が吹いているように感じられる。
高市早苗の現在の水星/土星期のアンタルダシャーの土星が非常に強い為、大衆から力強い支持を受けているように感じられる。
強い土星は、大衆から選挙で選ばれたリーダーという象意があるが、土星は保守的な山羊座、山羊座-蟹座軸に在住しており、定座でマハープルシャヨーガを形成し、ナヴァムシャやダシャムシャでもそうである。
従って、保守層の一般大衆から非常に力強い熱狂的な支持を受けている。
youtubeなどの動画を見ていても高市早苗待望論のようなものが多く見られる。
また高市早苗は、論戦になっても非常に強いことが証明されて来た。
テレビ出演して、橋下徹やデーブスペクターなど、高市早苗に政策論争などを挑む論客を最終的には黙らせるような結果となっている。
こうした論争における強さは、ナヴァムシャで6室に在住するケートゥや火星で表されていると思われる。
6室のケートゥも火星も共に敵を粉砕する配置である。
この配置は敵を粉砕すると言えども、一生懸命に相手を打ち負かそうと意気込むというよりも、むしろ、この配置に関して観察される事実は、敵が勝手に敗北していくという感じなのである。
であるから、特に高市早苗が、焦って、高圧的に振る舞うということもなく、普通に余裕の態度で、振る舞い、途中から論戦において相手が勝手に敗北していくという感じである。
そのように高市早苗が、力を増していく一方で、河野太郎は、親族が経営する会社の中国企業との関係などが取り沙汰され、親中派の疑いが取り上げられ、マイナスイメージが拡散されている。
ただ今回、私が高市早苗の水星/土星期が、よくないと思ってしまったのは、マハダシャー水星期の最後のアンタルダシャーだからである。
通常、ダシャーの最後の方のマハダシャーの変わり目の時期は、不安定で、よくない時期である。
例えば、マハダシャーの最後の方で結婚する場合、あまり、良い印象はない。
然し、高市早苗の場合、それも関係ないかもしれない。
水星/土星期の次は、マハダシャーケートゥ期に移行するが、ケートゥは、出生図でもナヴァムシャでも土星の星座に在住しており、ケートゥのディスポジターはシャシャヨーガの土星である為、強い結果を示す時期である。
再び、水星期の前のマハダシャー土星期が訪れるような形になる。
またケートゥは、ダシャムシャで3室に在住していることもあまり良い印象はなかった。
但し、ケートゥのディスポジターである水星は、3、6室支配で、11室に在住しており、マハダシャー水星期と同じように6室の支配星が11室に在住して、選挙で、他の候補者と闘う政治家にありがちな配置になっている。
マハダシャーケートゥ期は、水瓶座で6室の支配星や8室の支配星と絡んでいる様子を見ると、リベラル左翼陣営との闘いを表わしているように見え、またナヴァムシャでは、敵を粉砕する6室に在住して相当強い配置であり、またナヴァムシャでもダシャムシャでもケートゥから見て4室に太陽が在住している。
4室は王座を表わし、政治家にとっては議席を表わすが、ナヴァムシャで、ケートゥから見て、太陽が高揚している配置からは、王者になる配置のように見える。
高市早苗は、牡牛座/蟹座/水瓶座であり、牡牛座は、総理大臣や王の権威を表わす5室で、牡牛座から見た10室にAKの太陽が在住し、天秤座からAmKの月が10室にアスペクトして、AK-AmKのジャイミニラージャヨーガを形成している。
蟹座は、7室で、蟹座から見て、AmKは11室にアスペクトしている。
そして、水瓶座から見ると、AmKは9室に在住している。
AmKが、ダシャーの星座から見て、9、10、11室に在住したり、アスペクトしたりしている為、十分キャリア上の上昇が起こる時期であると考えることができる。
河野太郎の出生図を改めて見る
然し、河野太郎の出生図を改めて見ると、彼は、金星/水星/金星期である。
この場合、河合さんのロジックだと、最近の首相は、アンタルダシャーが皆、定座以上で、マハープルシャヨーガになっていたり、強い配置であるということだった。
ただ改めて見て、河野太郎のアンタルダシャーの水星は、特別定座などの強い配置にはなっていないが、それでいいと思えた。
何故なら、水星は、出生図やナヴァムシャで、しっかりラージャヨーガを形成しており、ダシャムシャでは、高揚するマハープルシャヨーガの木星、ムーラトリコーナで、ラグナで、マハープルシャヨーガの金星と、ケンドラサンバンダ(ケンドラ関係)にあり、ラグナから見ても月から見てもサラスヴァティーヨーガを形成している。
また水星は、月との間でもケンドラサンバンダ(ケンドラ関係)にあり、月は、木星との間にガージャケーサリヨーガを形成し、強いラグナロードの金星と相互アスペクトしている。
従って、水星は、他の強い惑星と連携することで、星位の弱さを補ってあまりある程、強くなっているのではないかと思えるからだ。
結局、このダシャムシャの強さだけで、決定要因になるかもしれないのである。
ダシャムシャのラグナで、ムーラトリコーナにあり、マラヴィアヨーガを形成し、ラグナと月から見たサラスヴァティーヨーガに参加しているこの金星が、マハダシャーとアンタルダシャーに来ており、そして、ナヴァムシャでは、相互アスペクトし、ダシャムシャでは、ケンドラ関係にあり、絡んでいると見なすことが出来る。
またチャラダシャーを見た場合に河野太郎は、蟹座/乙女座/双子座で、乙女座と双子座から見て、AmKの太陽が10室にアスペクトしている。
然し、高市早苗の場合、牡牛座/蟹座/水瓶座で、蟹座から見た10室にGKが在住し、水瓶座から見た10室にもGKがアスペクトしている。
それは、彼女がリベラル左派の政敵と闘っているということでいいのだが、水瓶座から見て、AmKの月が9室という配置が弱い配置である。
9室は幸運だが、教育の仕事の配置であり、政治家として政治権力を握るには弱いのではないかと思われる。
高市早苗の場合、AmKが10室にアスペクトするのは、メジャーダシャーの牡牛座だけである。
然し、河野太郎の場合は、蟹座/乙女座/双子座のうち、蟹座から見ると、AmKは6室に在住しているものの、サブダシャーやサブサブダシャーの乙女座から見ると、AmKで、しかも政治権力を意味する太陽が、10室にアスペクトしている。
この第2、第3レベルのチャラダシャーを見ると、高市早苗よりも河野太郎の方が、政治家として、政治権力のポストに着きそうな配置をしている。
あとは高市早苗は、木星が水瓶座で逆行している間は、山羊座の土星と合わせて、10室にダブルトランジットが生じていた。
然し、この効果は、1ヶ月ぐらい残存すると思われるが、やがて消えてしまう。
しかし、河野太郎の場合は、木星が山羊座に逆行した為、今、まさに10室の支配星に対して、ダブルトランジットが形成された所である。
河野太郎が、自民党総裁に選ばれても全く不思議ではない。
今回は、どういう結果が出て来るのか、この結果を通して、ジョーティッシュの法則について更に理解を深めたいと考えている。
コメント
コメント一覧 (2件)
政治関連では以下すべての予測が外れましたが、その要因などいかがお考えでしょうか。
(個人的には、菅首相には長い任期を期待していただけに予測が外れて残念です)
・トランプ再選
・安倍前首相の退陣時期
・菅首相の任期期間
・河野太郎の自民党総裁就任
またトランプに対する先入観なども影響したかもしれず、ナヴァムシャでの木星の配置が実際にはそれ程、強くないのにそれは無視したなどに現れました。トランプに勝って欲しかったということも影響したと思います。
安倍首相の退陣時期は、土星が山羊座に入ってから健康問題が厳しくなるといった大まかな流れは当たっていたと思いますが、辞任のタイミングには、いくつかの想定が出来るので、正しい時期を選択し切れなかったとは思います。
菅首相については、ラグナを間違えたため、これは問題にはなりません。ラグナを間違えたら、そもそも何を予想しても当たりませんので、これは最初のつまづきが大きいと思います。
河野太郎の自民党総裁の予想は外したというよりも分からなかったという方が正しいです。
新しい記事としてもアップしてますが、そもそも大臣と総理大臣の違いは占星学的にはどのように現れるのか、どちらも行政職のトップであり、象意としては同じです。河野太郎は地方票でかなり票を伸ばし、かなり総裁に迫っていたと思います。今後も閑職に追い込まれることはなく大臣として要職に就く可能性は高いです。キャリア上の上昇としては同じだが、大臣と総理大臣は何が違うのかということです。
まず出生図と少なくともナヴァムシャやダシャムシャなどの分割図のラグナを特定することで、スタートラインに立ちます。ラグナが分からなければ予想は出来ません。ただラグナが分かっても解釈や方法論の問題があります。
絶対とは言いませんが、ラグナは四苦八苦して正しいラグナが導けたように思いますが、何故、岸田文雄のラーフ/火星期が、他の候補を差し置いて、総理大臣就任に導いたのか、それを確実に判断することを可能にするロジック、理由が分かりません。候補者は、皆、良いダシャーで躍進の時期でした。
それぞれの候補を単独で運気を調べて、今は良い時期で、キャリア上の上昇をもたらす時期であるなどと評価することは出来ますが、三者の中で、皆がチャートが強く良いダシャーであるような場合に誰が総裁になるかといった判断は難しく感じます。