倉田てつをについて ー 仮面ライダーのその後-
先日、倉田てつをのラグナというお題を頂いたので、自分でも調べてみた所、おそらく双子座ラグナであると分かった。
今、メディアで、批判を受けて注目されていることもあって、タイムリーな人物である。
昨年2020年の11月以降、山羊座に木星が入室して、既に2020年1月から山羊座を通過中である土星と共に山羊座と蟹座にダブルトランジットを形成している為、今年に入ってからも色々と事件が起こる場合には、山羊座と蟹座がその人物にとって何室に該当するかを考えればいいのである。
そうすることで次々と有名人のラグナが判明して来ている。
特に山羊座や蟹座が8室に該当する人は、スキャンダル(8室)が発覚して、マスコミの餌食になりやすいとも言える為、双子座ラグナか射手座ラグナの人のニュースが最近、賑わっている印象である。
最近、検討した有名人では、ジェフ・ベゾスは射手座ラグナと思えたし、森喜朗もおそらく射手座ラグナであり、元AKBの前田敦子はおそらく双子座ラグナである。
そして、倉田てつをおそらく双子座ラグナである。
倉田てつをは、1987年6月に仮面ライダーBLACK役で俳優デビューし、その後、映画デビューもし、1991年にNHK連続テレビ小説『君の名は』の主人公にも抜擢されている。
最近では、ステーキ店を経営し、またファンクラブの会員向けに色々と企画したり、旅行に連れていったりといったサロンビジネスを行なっているようである。
そこで、今回、倉田てつをに対して、メディアが報じている批判的なニュースでは、金銭を要求されたとして、ファンとの間でトラブルになっていたり、ステーキ店に置いている仮面ライダーBLACKの等身大フィギュアが、著作権法違反を指摘されていたり、定期的にファンと行なっている国内バス旅行も旅行代理店などを通しておらず、旅行業法違反が指摘されていたりするようである。
そうした現在の逆風の状況と、19歳から俳優としてのキャリアを築き、途中から起業して自営業なども行い、サロンビジネスなども展開していること、そして、息子の誕生したタイミングなどから、おそらくラグナは双子座であると分かった。
俳優として活動している場合、メディア、芸能の3室と自分自身(1室)や仕事(10室)との絡みが考えられるが、おそらくテレビ俳優であれば3室が強調され、テレビ俳優であれば3室に吉星が在住している可能性が高いため、双子座ラグナか、蟹座ラグナ、水瓶座ラグナに絞り込まれた。
この中で、3室と10室の支配星が絡んでいるのは、双子座ラグナの場合である。
双子座ラグナの場合、ラグナロードの水星が5室(3室から見た3室)支配の金星とコンジャンクトし、10室支配の木星が3室支配の太陽と3室でコンジャンクトしているので、舞台やテレビで俳優を行なうような配置である。
また2室支配の月と6、11室支配の火星が2室と11室で星座交換をし、2室(起業)の支配の月に8、9室支配で減衰した逆行の土星がコンジャクトしている。
この2室支配の月は、倉田てつをの自営のビジネスを表わしており、2室と11室の星座交換は、まさにファンクラブを対象にしたサロンビジネスなどを表わしていると考えられる。
11室は同好会やサークル活動などのコミュニティーを表わしており、そうしたコミュニティーを形成してそこに会費などを課金する場合、それは2室と11室の絡みであることは容易に分かる。
この2室支配の月は、11室支配の火星と星座交換することで、2-11のダナヨーガを形成すると共にチャンドラマンガラヨーガで、富をもたらすコンビネーションを形成している。
但し、月は6室支配の火星と8室支配の逆行して減衰した土星と絡んでおり、牡羊座での6-8の絡みの中に含まれており、これが強引な勧誘活動を表わし、勧誘したファンが断ると、会話をロックして遮断したりといった手法を表わしている。
まさに短気なゼロかイチかしかない牡羊座の手法といっていいかもしれない。
またファンを連れてツアーをする時に旅行代理店を通さずに全て自分でマネジメントして、個人的な稼ぎにするという所も牡羊座らしいかもしれない。
個人主義で、リバタリアン的なスタイルである。
蟹座と牡羊座の星座交換というのは、こういう個人主義的で強引なマネジメントを意味しているのである。
2室支配の月は、9室支配の土星とコンジャンクトして、2-9のダナヨーガを形成しており、10室支配の木星のアスペクトも受けている。
従って、2室支配の月は傷ついているといってもダナヨーガが形成されている為、かなり強引な手法で、荒稼ぎすることを意味している。
木星は7、10室支配で、3室で3室支配で定座の太陽とコンジャンクトしており、俳優活動を表わしているが、その木星がサロンを表わす11室にもアスペクトしている為、俳優活動を支える木星が、一方で、サロンビジネスも支えていることが分かる。
この木星からのアスペクトが働いている為、ファンたちの不満や批判が噴出するといっても、それ程の大事には至らない配置となっている。
これは仮面ライダーの活躍で、世間の人々を大いに楽しませたというこの木星の徳が役立ったとも言えるかもしれない。
仮面ライダーとしてデビュー
倉田てつをは、1987年6月に「新・仮面ライダー主役公募オーディション」を友人に勧められて応募し、見事合格し、南光太郎/仮面ライダーBLACK役で俳優デビューしている。
もし双子座ラグナであれば、この時、金星/水星期であるが、金星は5室の支配星で、ラグナロードで4室支配の水星がその5室支配の金星とコンジャンクトしている。
マハダシャー、アンタルダシャーの惑星、金星と水星が、コンジャンクトして、1-5、4-5のラージャヨーガを形成している。
この時、金星は減衰しているが、ディスポジターの水星とコンジャンクトし、またディスポジターがケンドラに在住していることで、ニーチャバンガラージャヨーガを形成している。
また水星は4室でムーラトリコーナの座におり、パンチャマハープルシャ・バドラヨーガを形成している。
また金星は、月から見た場合、6室で減衰している為、パラシャラの例外則によるラージャヨーガ的な効果も発揮している。
従って、金星/水星期は、このデビューに相応しい配置である。
金星と水星は、ナヴァムシャでもコンジャンクトし、チャンドララグナから見て、1-5、4-5のラージャヨーガを形成し、水星は再び、バドラヨーガを形成している。
この強い金星/水星期に国民的ヒーローである仮面ライダーに抜擢されたというのは、非常に理解できる。
また1988年に続編の『仮面ライダーBLACK RX』でも南光太郎役として続演しており、1989年に原隆仁監督『べっぴんの町』で映画デビューしているが、これらの時期も同じく金星/水星期である。
金星は5室の支配星であるが、5室は3室にはない格調高さがあり、映画俳優としての仕事など、そこにはきちんと創造性、芸術性があり、TVタレントのようにただメディアに出演して、日常の姿を垂れ流していくのとは違った面がある。
その後、1991年からNHK連続テレビ小説『君の名は』の主人公に選ばれて、鈴木京香と一年にわたって共演し人気を博している。
またTBS『渡る世間は鬼ばかり』シリーズにも出演していたようである。
この1991年以降は、太陽期に移行しており、1991年は、太陽/太陽期である。
太陽は3室支配で3室に在住し、10室支配の木星とコンジャンクトしており、まさに芸能活動を表わす配置である。
もしマハダシャー金星期、そして、太陽期が芸能活動のキャリアを形成した時期であるとすると、それらの時期に3室や5室の支配星が絡んでいなければならず、これは双子座ラグナでなければ説明できない。
息子の誕生
倉田てつをには、子供が3人いるそうだが、そのうちの一人は俳優で、同じ事務所からデビューしている柿本光太郎がいる。
1994年7月25日に誕生しているが、この時、ラーフ/ケートゥ軸は5-11軸をトランジットし、木星は5室天秤座、土星は9室水瓶座で逆行して、5室と9室にダブルトランジットが生じていたことが分かる。
このちょうと誕生した日に月も9室を通過していることが分かる。
ダシャーは、太陽/土星期だが、サプタムシャ(D7)を見ると、太陽は9室の支配星でラグナロードの木星とコンジャンクトしており、土星は5室に在住している。
従って、ダシャー、トランジット両方で、子供の誕生を表わすタイミングであることが分かる。
倉田てつを後援会の誕生
2001年に芸能生活15周年を記念したパーティーが開催され、同じ時期に倉田てつを後援会が誕生している。
この時、ダシャーは既にマハダシャー月期に移行して、月/木星、月/土星期辺りである。
実際には1997年4月から移行しているが、月は既に述べたように起業の2室の支配星で、この頃から自分のファンに対するサロンビジネスを始めたと考えられる。
wikipediaによれば、2009年7月25日に株式会社ズィーズワーカーズより、倉田てつを公式グッズとして「BLACK Tシャツ(全2種)」を発売したという。
この頃は既にマハダシャー火星期に移行した後の火星/木星、火星/土星期辺りである。
従って、2室の支配星であるマハダシャー月期、そして、続く2室の在住星であるマハダシャー火星期に自分のファンに対するサロンビジネスを始めたことがよく分かる。
そして、おそらく倉田てつをが、ステーキハウス ビリー・ザ・キッド 東陽町店をオープンさせたのもこの頃である。
倉田てつを自身がプロデュースした「ブラックステーキ」と「RXステーキ」といった仮面ライダーを意識したメニューが存在するそうである。
このようにマハダシャー月期と、火星期は、倉田てつをが、自営業に力を入れ始めた時期である。
但し、経歴からは、月期も火星期も俳優の仕事は続けていたことが分かる。
チャートを見ると、10室の水の星座にラーフが在住しているが、このラーフに金星や水星がアスペクトしており、これがステーキ店を経営する配置ではないかと思われる。
ラーフはあらゆるジャンルの仕事を表わしており、特に肉を扱う、飲食、サービスの仕事ということになれば、10室魚座でのラーフがぴったりと合致する。
そこに5室支配の金星や1、4室支配の水星がアスペクトするので、仮面ライダー時代の活動を髣髴とさせるメニューを用意するなど、俳優活動とリンクしているのである。
フランチャイズ店である為、通常は、皆、同じメニューであるはずだが、東陽店にだけ、「ブラックステーキ」と「RXステーキ」という独自メニューを用意する辺りは、蟹座-牡羊座の星座交換によるリバタリアン、個人主義のスタイルがよく出ている。
ラグナロードの水星が4室でバドラヨーガを形成する配置は、店長などになって、一国一城の主になりたいと思う配置である。
その水星が10室のラーフにアスペクトすることで、
フランチャイズシステムを利用して、ステーキ店を独立開店させたのである。
倉田てつを批判の記事
そして、今回、倉田てつを批判のニュース記事が配信されているのだが、現在、木星と土星が、ラグナから見て8室をトランジットして、6、11室支配の火星にアスペクトしている。
従って、6室、8室、11室にダブルトランジットが生じている。
従って、批判(6室)を受けたり、物事が行き詰ったり(8室)しているのである。
11室の支配星にダブルトランジットが形成される一方で、6室や8室にもダブルトランジットしていることで、それらのハウスが合成した象意として、評価の失墜、行き詰まり(8-11、6-11)のような象意が生まれていると考えられる。
ダシャーは、2019年5月からラーフ/土星期に移行しており、アンタルダシャーの土星は8室の支配星で2室支配の月とコンジャンクトしている為、自営業に行き詰まりが生じたり、また評価が下がったのである。
ラーフから見ると土星は、11、12室支配で2室で減衰しているが、月と火星は2-5の星座交換をしている。
このラーフ期において、アンタルダシャーの月期や火星期は、2-5の星座交換によるダナヨーガを形成しているが、土星は、12室支配2室で減衰している為、損失をもたらす配置も見られる。
土星のディスポジターは6、11室支配で2室支配の月と星座交換する火星であることも重要である。
因みに4室に在住するケートゥ、金星、水星はいずれもハスタに在住しており、支配星は、月であるが、月は上述したように2室の支配星で、常に自営業での活動を考える配置である。
従って、倉田てつをは俳優業をしながらも常にステーキハウスの経営やファンへのサロンビジネスなど自営業を模索する配置である。
10室のラーフはウッタラバードラパダーに在住しており、支配星は土星で、土星はやはり11室で2室の支配星とコンジャンクトしている。
現在、2014年4月頃からマハダシャーラーフ期に移行し、ラーフはウッタラバードラパダー(土星)に在住しているので、土星が11室に形成する絡み、すなわち、コンジャンクトする2室支配の月やディスポジターの火星(月と星座交換)との絡みで、ファンクラブに対するサロンビジネスで、色々問題が起こっているのである。
土星はラーフが在住するナクシャトラの支配星であるばかりでなく、逆行することで、ラーフと絡んでいる。
ナヴァムシャのラグナ -牡牛座ラグナの可能性-
もし倉田てつをのラグナがプナルヴァスであれば、ナヴァムシャのラグナは、牡牛座に決定するのではないかと思われる。
倉田てつをは、1994年のマハダシャー太陽期に子供が誕生しているので、おそらく結婚したのはその直前だと考えれば、マハダシャー金星期、あるいは、太陽期に結婚したと考えられる。
そうすると、牡牛座ラグナであれば、金星はラグナロードで結婚生活の2室に在住し、太陽も7室に在住する。
その後の2室在住の月期、7室支配の火星期、7室在住のラーフ期なども順調に結婚が安定していく配置であることから、この配置ではないかと考えられる。
4室支配の太陽がラーフと共に蠍座7室水の星座に在住する配置は、ステーキ店の経営などを表わしそうな配置に見える。
動画で見た感じでも性格的にも気楽で温和な性格であり、プナルヴァスの雰囲気は漂っている。
プナルヴァスであれば、ナヴァムシャのラグナの可能性は、牡羊座、牡牛座、双子座に絞られるが、その中で、金星期、太陽期、月期、火星期、ラーフ期に安定して結婚を続けているような配置は牡牛座ラグナである。
そして、10室支配の土星が12室で減衰し、8、11室支配の木星と相互アスペクトしている配置からは、ラーフ/土星期に今回のようなファンからの批判を受けそうな配置にはなっている。
倉田てつをの3室で、10室支配の木星と3室支配で獅子座で、定座の太陽がコンジャンクトしている配置は、仮面ライダーという国民的スーパースターを演じる配置であり、典型的な主役の配置である。
NHK連続テレビ小説『君の名は』で、主役を演じられた配置でもある。
獅子座は存在感だけが際立っている大根役者で、典型的に主役しか演じれない人物を象徴している。
今回の批判を受けている倉田てつをの問題行動は、6室支配の火星や8室支配の土星と絡んで、牡羊座に在住する月がもたらしている。
こういう配置があるなら、こうした振る舞いになるのは理解できるし、またこうした振る舞いをしても仕方がないと思えてくる。
コメント
コメント一覧 (2件)
ダブルトランジットをラグナ仮定の根拠にするという技法の重要さが、個人的に学びなおせた経験となりました
Wikipediaでもあまり触れられていませんが
倉田氏は高校生の頃には地元仲間とバイクレースで競い合うといった危険で激しい遊びに親しんでいたようです
本記事のラグナ修正から読む限り
2室と11室で星座交換した定座同様の強い火星が、乗り物の表示体である金星の支配する5室にアスペクトしたり
その金星自体も4室でラージャ・ヨーガとなって、4室の持つ「乗り物」の象意をより強調したり
月と火星という星座交換の組み合わせと、2室対6室(と11室)というハウスの絡みが
バイクの高速レーシングのような過激なスポーツ(6室)を、友達(11室)と楽しむといった傾向を与えていると読めます
ナヴァムシャでも
2室で定座の水星に3室支配の月とラグナロードがコンジャンクションして、そこへ10室支配の土星がアスペクトしてくる配置が
「ラグナロードに対する3室と10室の絡み」になって、芸能人の条件を変則的に達成しているのが
個人的になかなか興味深い発見でした
今夏予定の新規実習も楽しみにしております
いわゆる社会のルールを守れない暴走族タイプも個人主義、リバタリアンタイプでバイクというのは馬の代わりで、牡羊座が好む乗り物です。そこに月と減衰土星で、減衰した土星もルールや決まり事を守れません。
乗り物運を見る場合は、乗り物の金星をラグナとして見ることが出来ますが、8室や12室に惑星が在住し、特に4室支配の木星が12室に在住していますから、乗り物の損失、乗り物による出費といった象意もあるのかもしれません。またよい題材があったら宜しくお願いします。