阿部慎之助・プロ野球巨人軍元監督が、逮捕されて、監督辞任に至り、その経緯について説明する記者会見を見て、もらい泣きした。
家族の中のプライベートな問題が社会の中に晒されて制裁を受けるという現代社会のコンプライアンスの厳しさを浮き彫りにした事件である。
しかし、毒親による児童虐待によって、死亡する子供も多数いる中で、児童相談所に相談を受けたら緊急性が高いと判断して、警察に通報され、現行犯逮捕といった流れも今の時代、仕方がないと言えるかもしれない。
それだけ犠牲者も多く、歪んだ家族の問題が噴き出し、それを正すには社会が介入しなければならなくなっているからである。
実際、どれだけの暴力だったのかははっきりと伝わっては来ない。
しかし、逞しい肉体を持つ巨漢の男が酒を飲んだ状態で大声を出して、制御できなくなっていたら、そして、その娘からの相談を受けていたので、逮捕という流れになったのであれば、むしろ、それは正常なオペレーションである。
ここで、有名人だからと忖度を働かせて、普通の一般人と差別するようなことがあったのであれば、それこそが階級社会を浮き彫りにしてしまう。
今回は、有名人である阿部慎之助であっても児童相談所や警察は、忖度なく、逮捕したというべきで、それは平等なオペレーションだった。
しかし、一方で、娘さんからの手紙にも見られるように本来、父親である阿部慎之助が、警察に逮捕されるなどといったことは娘さん本人も望んでいなかったことであり、家族の問題を社会(児童相談所)に晒したが為に家族の一部である父親が、本人たちも望まない社会的制裁を受ける結果になり、その結果、自分たち家族の恥を世間に晒し、娘さん自身も自分の首を絞める結果となったのである。
些細な問題であれば、家族の問題に留めておくのが、知恵と言えるのだが、死の危険が生じるような、ある一線を越えていたら、今度は社会問題にした方が賢明な判断だったということにもなる為、非常に賛否の分かれる問題であった。
そこで、元監督の記者会見があってから、各方面の著名人(芸能人)たちが、今回の騒動についての持論を展開している。
何故、このような大げさな事件となってしまったかについて、チャートにはどのように出ているのか非常に気になった。
阿部慎之助元監督のチャート
まず、出生時間は分からないのだが、ウィキペディアによれば、出生データは、1979年3月20日 千葉県浦安市生まれである。
2006年10月18日に元・日産ミスフェアレディの一般女性と結婚している。
この時のトランジットを見ると、以下のような配置である。
天秤座に木星も含めて惑星集中して、牡羊座にアスペクトし、土星も蟹座から牡羊座にアスペクトして、牡羊座にダブルトランジットしている。
このタイミングに結婚したのであれば、牡羊座が1室あるいは7室だと考えて、牡羊座ラグナまたは天秤座ラグナの可能性が浮上する。
またこの牡羊座が、結婚生活の2-8軸であった場合は、魚座ラグナや乙女座ラグナの可能性も考えられる。
しかし、種々検討した結果、天秤座ラグナの可能性が高いと思われる。
結婚したタイミングのダシャーは、金星/木星期であり、マハダシャーロードの金星はラグナロード(7室から見た7室の支配星)であり、結婚のカラカでもある為、結婚のタイミングである。
アンタルダシャーロードの木星は、月ラグナから見た2室(結婚生活)の支配星であり、逆行して、8室に絡んで2室にアスペクトバックしており、結婚のタイミングを表している。
因みに阿部慎之助元監督は、キャッチャーという専門分野を志した職人のような選手であり、性格的にも繊細で気難しい印象から、ラグナはチトラー(頑固、職人)に在住しているのではないかと思われた。
これは後で述べるが、出生図のラグナがチトラーの場合、チトラー第3、第4パダのいずれかになり、ナヴァムシャのラグナは、天秤座か蠍座のどちらかに決定される。
阿部慎之助元監督が野球選手で、アスリートであり、しかも監督というリーダーの立場であったことなど、様々考慮すると、ナヴァムシャのラグナは蠍座ではないかと思われる。
話を出生図に戻すが、まず天秤座ラグナであれば、3、6室支配の木星が10室で高揚し、10室支配の月にアスペクトしており、3-10の絡みが見られる。
またラグナロードである金星も3、6室支配の木星と相互アスペクトして、1-3の絡みが見られる。
3室はスポーツや芸能を表すハウスであり、1-3、3-10の絡みはメディア(テレビ)に常に晒される芸能人やスポーツ選手に典型的な配置である。
特に天秤座ラグナの場合、木星が3室と6室の支配星となるが、3室(スポーツ)と6室(競技、格闘技)は両方ともスポーツに関係するハウスである。
3室は手を使う仕事や技芸を表すが、野球もボールを使う球技であり、また6室の象意であるぶつかり合ったり、競い合う激しさも持っている。
天秤座ラグナで、木星が3室と6室の支配星で、高揚しているような場合、偉大なアスリートとなる事例を他にも見たことがある。アスリートの名前が、具体的に思い出せないが、機能的凶星の木星が高揚する場合、偉大なスポーツ選手といった形で、スポーツ、芸能の世界で、肯定的に現実化するのである。
そして、阿部慎之助元監督は、現役時代は、キャッチャーであった。
キャッチャーは、ピッチャーほど花形ではなく、ピッチャーや全ての選手を地味に支える立場であるが、場合によっては、チームを支える中心的な立場になることもある。
この立場は、ラグナロードが4室に在住する配置にピッタリである。
ピッチャーというスターを支える影の存在でありながら、チームを統括するリーダーシップも発揮するそんなキャラクターは、ラグナロードの金星が4室に在住し、10室にアスペクトする配置から読み取れる。
花形ではないが、チームを支える土台であり、中心でもあるのである。
そんな地味で、リーダーシップを発揮する立場は4室で表される。
これは大統領に立候補した政治家の選挙参謀とか、社会的に活躍する夫を家庭で支えるその妻といったように影の存在なのであるが、中心的な存在であり、裏で切り盛りする指導的立場を意味している。
その金星が3、6室支配の木星と相互アスペクトしている為、チームにおいては指導的立場であり、現役引退後もコーチという立場(10室木星)に就いているのである。
5室の激しい傷
ここで天秤座ラグナであることが分かると、浮かび上がるのが、5室の傷である。
5室には2、7室支配の火星が在住し、4、5室支配のヨーガカラカの土星が11室に在住し、火星と相互アスペクトして、2-5、5-7のダナヨーガ、ラージャヨーガを形成している。
そして、ラーフ/ケートゥ軸も5-11軸に在住して、5室が激しく傷ついている。
しかし、このラーフとケートゥは、ケンドラとトリコーナの支配星と絡んで、ノードのラージャヨーガを形成している。(ラーフとケートゥはヨーガカラカとなる)
また土星はヨーガカラカで、火星と共にラージャヨーガ、ダナヨーガを形成しており、良い配置である。
この場合、4、5室支配のヨーガカラカの土星が5室にアスペクトバックすることは5室を傷つけていない。
惑星は定座にアスペクトする場合は、そのハウスは傷つけないという原則がある。
しかし、一方で、ラーフ/ケートゥ軸と火星が5室と5室の支配星を傷つけている。
このように機能的には全く5室は傷ついていないが、5室は生来的凶星によって激しく傷ついている。
阿部慎之助元監督も娘さんも根深く恨んでいたり、心底仲が悪い訳ではない。
父親である阿部慎之助元監督にも娘さんに全く悪意はなく、娘さんも父親が逮捕された姿を見て泣くなど、父親に全く悪意はない。
むしろ、お互いに愛し合っている家族の姿がそこにある。
しかし、阿部慎之助元監督は酒を飲んで自分が制御できなくなり、娘さんも行動力があるのか、児童相談所に連絡するなどして、状況をエスカレートさせた。
そして、父と娘が、お互いに悪意はないのにその生来的な気質によってお互いに傷つけあう結果となってしまったのである。
これは非常に不幸なことであるが、しかし、これもカルマであると考えざるを得ない。
5室は前世の功徳のハウスであり、そこには前世からの徳や不徳が現れる。
そして、しばしば子供の不祥事によって、父親や母親が社会的に失脚するケースがよくあるが、例えば、みのもんたや三田佳子、高畑淳子などもそうである。
また以前、防衛庁長官だった中西啓介氏が、息子の不祥事を理由に議員辞職したケースもある。
全て調べていないが、これらのケースでは5室に傷があると考えられる。
宗教的には、このカルマ的解釈として、本人の罪汚れを浄化する為に息子が不祥事を起こしているといった文脈で説明されることがしばしばある。
従って、この阿部慎之助元監督のケースでも本人が全く悪くなかった訳ではなく、むしろ、前世からの不徳が表面化した結果であるかもしれない。
そう考えなければ、5室が凶星によって激しく傷つけられている理由が説明つかないのである。
あるいは、前世から続いて今生でも引き続き続いているサンスカーラ(習慣的行為によって魂に刷り込まれた性質)の結果である。
例えば、前世から悪意はないが、度々飲んだくれて、自分で自分を制御できなくなり、暴力を振るうことが多かったのであれば、そうした悪意のない行為ではあったとしてもそれが積み重なれば、不徳となってしまう。
つまり、悪意はないという点で、純粋ではあるが、しかし、生来的な意味で、人に不快を与える行為を繰り返したという、カルマ的返礼なのかもしれない。
それが生来的凶星によって傷ついてはいるが、トリシャダハウスやドゥシュタナハウスが絡んでいないという意味なのかもしれない。
5室の火星は、娘さん自身も父親に反発して直ぐに行動に移す気性の激しさを意味したかもしれず、また火星は、しばしば熟慮することなく、早急な判断によって、行動する欠点を示す。
5室支配の土星が獅子座でラーフとコンジャンクトすることも娘さんが父親に負けておらず、激しい自我を示すパーソナリティーの持ち主であることを表している。
5室のケートゥは誤診、誤謬を表しており、また裏切りも意味している。
娘さんの悪意のない行為が世間(児童相談所、警察、球団)に誤解されて、最終的に阿部慎之助元監督にとって致命的な事件となってしまったという意外性、奇妙さは、ケートゥの持つトリッキーな働きである。
(因みにケートゥは前世と関係があると言われる為、おそらく阿部慎之助元監督と娘さんの前世からの因縁なのである)
阿部慎之助元監督としては、娘に裏切られたという思いもあるのだが、自分が悪かったことは確かなので、複雑な心境にあると考えられる。
事件が起こったのは、月/土星期辺りであるが、土星はラーフ/ケートゥ軸や火星から傷つけられており、傷ついた5室の支配星の結果を与えたのである。
ラーフ/ケートゥ軸や火星が5室の支配星に絡むことは、子供が制御しにくい性格で、父親が子供との関係において手を焼き、子供との関係において暴発しやすい配置である。
例えば、この事件があった時も姉と妹が喧嘩をしていて、それを仲裁しようとしたことに娘さん(姉)が反発した結果、カッとなったと説明されている。
5室や5室の支配星に絡む火星とケートゥは、どちらも火の惑星であり、暴発する惑星で、火星は6室の表示体である。
従って、娘さんとの言い争いも日常茶飯事で、特に異常なことでもなかったと考えられる。
それはある程度までは、愛ある親子の日常的な戯れだったのである。
但し、月ラグナ、そして、ダシャーラグナから見ると、土星は8室の表示体で、10室に在住し、8-10の絡みで、仕事の中断を表している。
そして、3室の支配星が同時に4室を支配して、4室にアスペクトバックして、3-4の絡みが形成されているが、これは居場所、デスク(王座、ポジション)を失う配置である。
3室は4室から見た12室目で、4室を失うハウスであり、政治家であれば4室は議席を表しており、王座を意味している。
従って、監督という王座を失い、仕事が挫折して中断したのである。
更に月ラグナから見ると、8、11室支配の水星が5室で、10室支配の太陽とコンジャンクトして、8-10の絡みを形成している。
ここにも仕事の中断の象意が見られる。
そして、今現在、木星がまもなく6月2日から蟹座に移動するが、木星が既に蟹座への移動の効果を発揮している。
木星は、蟹座から魚座にアスペクトして、魚座を通過中の土星と共に魚座5室にダブルトランジットを形成している。
従って、この5室で形成される8-10の絡みによる仕事の中断の象意が具体化したのである。
その8-10の絡みが5室で成立していることは、子供との関係というフィールドの中で起こったことを意味している。
阿部慎之助元監督は、現在、マハダシャー月期であるが、月は2室(飲食・飲酒)で減衰し、月から見たケンドラである4-10軸に火星、土星、ラーフ/ケートゥ軸が集中している。
10室の激しい傷は、世間に悪名を轟かせてしまうことを意味している。
4-10軸の激しい傷は、心のコントロールが出来ずに社会的に暴発してしまったことを意味している。
そして、その結果、監督の辞任につながったのである。
ナヴァムシャ
ナヴァムシャのラグナは、蠍座ではないかと思われるが、その場合、金星/木星期に結婚した理由が説明できる。
金星は7室の支配星で、10室に在住しており、職場結婚を意味しており、相手は、元・日産ミスフェアレディで、この仕事は、将来的にアナウンサーやキャスターに就く場合もある花形職業で、野球選手との接点は仕事つながりであった可能性もある。
木星は2、5室支配で、2室にアスペクトバックしており、結婚生活(2室)を表しており、このタイミングで、結婚したことが、ナヴァムシャでも説明できる。
そうすると、阿部慎之助元監督は、ラグロードの火星が6室で定座に在住している為、かなり暴力的で激しい性格であり、また10室に惑星集中しており、強い定座の太陽や木星が在住している為、指導者でもあり、リーダーでもあったが、土星が在住していることで、仕事の中断の象意も保持していることが分かる。
ラグナロードが8室の支配星と相互アスペクトしている配置は、身体の拘束を表している。
8、11室支配の水星が天秤座に在住して、ラグナロードの火星と相互アスペクトする配置は、現代社会の行き過ぎたリベラル派による身体的拘束を意味しているかもしれない。
コンプライアンスで、社会を雁字搦めにする勢力である。
ナヴァムシャのラグナが蠍座であるということは、普段は寡黙で何を考えているか分からないパーソナリティーであり、時々怒った時に性格が恐ろしい様相を呈することになる。
警察に逮捕されたというのは、あまりにも危険なので、逮捕せざるを得なかったとか、そういう理由もあったかもしれない。
そして、記者会見など、ここ一番の舞台では、同じく蠍座ラグナの清原選手と似たように感極まって、男気に泣くことも多いのである。
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