先日、深夜にニュースを読み漁っていた所、ふと目に留まったのは、映画「八ツ墓村」のモデルとなった津山三十人殺しに関する記事である。
津山三十人殺しとは、21歳の青年（都井 睦雄）が、猟銃と日本刀で、同じ村落共同体の三十人を惨殺するという、世界の犯罪史に残る殺人事件である。
その動機は、復讐目的であり、結核にかかったことで、村落共同体から疎まれ、つまはじきにされたことへの復讐であり、自分を避けるようになった女性たちへの復讐である。
都井 睦雄のチャートを作成して驚愕した。
月は蟹座のプシュヤで、出生時間を00:00:01にしても23:59:59にしても同じプシュヤのままである。
月ラグナから見て、８室の水瓶座に太陽、火星、金星、水星が惑星集中している。
そして、８室支配の土星がラグナに在住している。
これは水瓶座の村落共同体から、つまはじきにされ、虐めにあい、酷い仕打ちを受けたことを表わしている。
それで、そのような仕打ちを受けてから、都井 睦雄（とい むつお）は元々月ラグナが蟹座であることから、個人主義的、自己中心的になり、村落共同体とのつながりから完全に自分を切断して、孤立の道を突き進むことになる。
そして、結核として、自分を遠ざけ、毛嫌いした村落共同体に復讐を仕掛けたのである。
この犯行に及んだ時の都井 睦雄の出で立ちがいかにも蟹座スタイルである。
様々な武器を身に背負って、全てを単身で抱え込んでいる。
私もリュックサックに読み切れない程の沢山の本をつめこんでよく活動しているが、私の蟹座スタイルと共通するものがあり、妙な気分である。
おりしも日本は、軍国主義の道をひた進み、中国に進出して、国際社会から自分を切り離して、ひたすら自己中心的な個人主義的な活動に突き進んでいた時代であった。
日本は、欧米勢力から中国大陸から追い出され、言わば、村落共同体とも言える国際社会から理不尽な扱いを受けた後は、国際連盟から脱退して、独自の軍国主義的な道を突き進む。
日本の明治憲法制定時のチャートでは、蟹座に在住する土星期であり、ファシズムが吹き荒れていた時代であった。
それと呼応するかのように都井 睦雄は、武器を調達し、射撃訓練を繰り返して、自己中心的な復習に手を染めようとしていた。
このチャートを見て、私が驚愕したのは、私も月が蟹座のプシュヤに在住しているからである。
私自身、水瓶座的な共同体というものが蟹座をいかに制限するものか、時には酷い仕打ちを与えるものであるか、経験的に知っている。
このチャートが分かりすぎるほど理解出来た。
あたかも都井 睦雄の霊に導かれでもしたかのように、あるいは、天使からの警告なのか、私は深夜の作業中に文春オンラインの津山三十人殺しの記事に辿り着いた。
蟹座プシュヤに月が在住し、しかもラーフ/ケートゥ軸まで同じ射手座にラーフ、双子座にケートゥが在住している。
私は蟹座のリバータリアニズムについては自分の経験上、よく知っている。
リバータリアンは水瓶座の共同体によってひどい目に遭わされるのである。
但し、今のように国家社会主義的な状況、ファシズムが台頭しているような時期においては、立場が逆転し、リバータリアンは独自の道を突き進み、あわよくば強力な暴力の権化、独裁者として台頭する。
従って、今の時代背景は、都井 睦雄が、この世界史に残る重大犯罪を犯した状況と似ているのである。
気をつけないと第２、第３の都井 睦雄が生まれかねない時代状況である。
この私が、自然とこの都井 睦雄のチャートに導かれたのも、今がそうした状況であり、蟹座の個人主義的な振る舞いが活性化されているからである。
従って、私は、この記事に辿り着いたことが偶然ではないような気がした。
何か警告のように感じたのである。
気を付けろ、気をつけないと、彼らと同じ間違いをおかすぞといった警告である。
コメント
コメント一覧 （11件）
このチャートの月からの8室はむごいですね。水星、金星、土星いずれも支配在住ともに呼吸器疾患や異性問題が出ていますし、RYKの火星も8室で8室在住4惑星のディスポジターが1室に向かうとは…。
守護や慈しみから怒りと攻撃に転じる蟹座プシュヤの豹変ぶりというのは私自身も感じます。
気を付けたいものです。
ラグナや月が蟹座に在住している方は、水瓶座的な共同体の中で、個人主義的に振る舞って、その共同体の中で問題を起こし、その共同体から排除されるという経験が少なからずあると思います。
普通の場合は、ちょっとしたエピソードで終わるものが、都井睦雄の場合、人生の主要なテーマ、物語として、カルマに組み込まれていたということだと思います。
プシュヤって、確かインドがわざわざ建国時のナクシャトラにするために、23:59分まで待ったというものではありませんでしたでしょうか？
先生は、インドと縁がおありなのですね…
それと、プシュヤは吉祥だと思っていましたが、裏目に転ずると恐ろしいのですね…
蟹座山羊座軸は激しいのですね…
ですから必ずしもプシュヤでなくてもアーシュレーシャでもよかったのではないかと思います。
但し、出生時間をどこに設定しても都井睦雄は蟹座のプシュヤになるので、今回は明らかにプシュヤの事例にはなっています。
プシュヤは滋養と育成のナクシャトラで、27のナクシャトラ中、最も吉祥なナクシャトラと呼ばれるので、不思議な感じもします。
然し、プシュヤは、魔術(witchcraft)との関連なども表わしており、傷ついたプシュヤが、黒魔術的なものへの関心を表わすといった研究もあります。
ですからプシュヤであるという条件だけで吉祥とは言えないかもしれません。やはり吉星の影響などが重要です。
このプシュヤの月が土星から傷つけられており、この土星は月から見て８室支配の土星である為、共同体から虐め、蔑まれるうちに心が変容して悪意で満たされ、復讐の権化に変貌してしまったということではないかと思います。
自由主義が、自由な水瓶座から攻撃されるとはなぜでしょうか。
私も月が蟹座にあり、気儘なところがあります。
水瓶座に限らず、人は他人の気儘さを憎むのでしょうか？
特に女性は自分の友人が、自分以外の人と親しくするのをとても嫌うので付き合いにくいです。
すぐに拗ねる気持ちが理解できません。
共産主義と関係があり、旧ソビエト連邦や東ヨーロッパ、中国共産党のような管理や監視が厳しい統制社会になってきます。
ですから水瓶座というのは、本来は、自由、平等、博愛という理念が出て来た星座ですが、そうした社会では自由というものはなくなっていきます。
リバータリアンというのは、自由至上主義者、急進的自由主義者ですが、私のリサーチによれば、主に蟹座とその行為の１０室である牡羊座で表されます。
こうした星座は、管理を嫌い、個人主義的に独自のやり方を追求するので、経済的には、市場原理主義者、管理されるのを嫌うため、無政府主義者にもなることがあります。
社会を否定して、政府を縮小し、税金を収めたくない人々です。
水瓶座では、自由、平等、博愛という象意がありますが、おそらくここで言う自由というのは、封建社会からの自由ではないかと思います。
封建社会から自由になっても水瓶座の象意がもし土星や火星、ラーフやケートゥといったハードな凶星の象意として現れる場合、
水瓶座のルールやシステムに強制的に従わせられるような自由のない社会になるのではないかと思います。
木星や金星、水星、月などのソフトな吉の象意として現れる場合は、人々は強制的に従わせられているような感覚は受けないかもしれませんが、
然し、システマティックな制度機構のルールの中で生きることになり、快適であるかもしれませんが、そのシステムの外側に出ることは出来ないかもしれません。
そうした国家レベルの話ではなくても、もっと小さい地域共同体とか友人関係といった中でも、そうした問題は常に出て来ると思います。
獅子座ラグナ(生時不明ですが、性格や普段の行動パターンから推定しました)で魚座の8室に太陽・月・水星・ケートゥが集中しており、真面目で仕事はできるのですが、損な立場に追いやられ、周囲から爪弾きにされていじめを受けており、気の毒です。
8室に惑星集中する人は、不当な迫害を受けたり、仲間外れにされたりしやすいのでしょうか？
８室は支配者であり、自分よりも強い相手であり、上司とか、金を借りている相手とか、自分よりも優位に立つ相手を表わしています。
８室に惑星が集中しているようなチャートの持ち主は、人生において、そうした人間関係に悩まされるという傾向を持っています。
そのような人間関係になってしまうことには、今生には理由が見当たらず、つまり、過去世で何らかの原因があったと考える以外になさそうです。
幸い惑星集中はありませんが、私も8室土星持ちなので、凶悪化した8室を持つ人間にとって、生きていくことがどれだけ困難か、よくわかります。
凶悪化した8室の重みに持ちこたえられるかどうかは、他に救いになる配置があるかによるのでしょう。
記事というより、前のコメントへの感想になります。
獅子座ラグナで8室に、高揚金星、太陽、減衰水星が惑星集中している知り合いの男性は、か弱く愛嬌のある情緒的なコミュニケーションで、物をもらったり、奢られたり、車で送ってもらったりと、愛玩されるパターンが多かったです(多少小馬鹿にされながらも)
一方で、牡牛座ラグナで6室天秤座に定座金星、水星、減衰太陽の男性は、まるでか弱いヒナの面倒を見るように目下の人間を愛玩していました。
6室火星が暴力、8室火星が被虐であることも体感していますし、
歪んだ意味は付き纏いますが、同じラグナでも、どの惑星が在住するかでも6・8ハウスが吉と出るか凶と出るか随分変わるものだと勉強になりました。
(勤勉な方々にとっては当たり前のコメントで失礼します。)
６－８の関係性を理解するのに役立つ情報です。
そのような関係性、上下関係、支配と服従の関係性というものが、６室や８室が絡む場合に明確に働いています。