水原一平の違法賭博への関与が明らかになってから、長い間、沈黙を保っていた大谷翔平が、記者会見を開き、今回の事件の経緯についての説明があった。
会見では、大谷翔平は、水原一平が違法賭博に関与していたこと、巨額の借金があったことは全く知らず、大谷翔平自身、違法賭博に関与したことは一切なく、ブックメーカーに送金したこともなければ、送金を指示したこともなかったということである。
水原一平が、大谷翔平の銀行口座に勝手にアクセスして、ブックメーカーに送金したのであり、つまりは、水原一平の詐欺や窃盗行為であったことを明らかにした。
これが本当であるとすれば、水原一平は、どのようにして、大谷翔平の銀行口座にアクセス出来たのかという疑問が残る。
米国の現地メディアもその疑問を提示しており、大谷翔平が関与していたことについて疑っている。
人為的なセキュリティーリスク
銀行口座にアクセスするには通常のパスワードでログインする他、二段階認証なども突破しなければならない。
送金先の銀行口座を登録する際にも二段階認証のコードが必要である。
二段階認証のコードは、その都度、スマートフォンにショートメールで送られてくるような仕組みが一般的である。
Google Authenticatorなどの認証ソフトをスマートフォンにインストールして、行なうことも出来るが、それよりもショートメールでスマートフォンに送られてくる方式の方がより簡単である。
もし水原一平が二段階認証を突破できたのであれば、海外生活に不慣れな大谷翔平が米国で初めて銀行口座を開設する時も、水原一平に手伝ってもらい、その際に水原一平が、パスワードを控えていたという可能性が存在する。
二段階認証も設定した時のコードが分かれば、自分のスマートフォンの認証ソフトで、刻々変化していく二段階認証に完全に同期したパスワードを取得可能である。
また二段階認証のコードをショートメールで送る方式であっても、複数の携帯番号を登録可能である。
サイバーセキュリティーにおいて、暗号を複雑にするなど、技術面を強化しても、人を介して情報漏洩するリスクが常に存在するが、日頃、通訳を依頼し、米国での生活に関して、全面的に依存している相手が、実は、窃盗犯だったというのであれば、最初の段階で、セキュリティーを突破されており、それは防ぎようがない。
しかし、カルマ的には非常に複雑であり、私は前回の記事で、大谷翔平と、水原一平は、あたかも夫婦であるかのようなカルマ的に濃密な関係性であることを指摘した。
妻が、夫の銀行口座から勝手に預金を引き出して、逃亡してしまうようなケースはよくあることであり、その場合、警察も刑事事件としての捜査が難しくなる。
身内の問題として認識されてしまい、厳格な刑事罰の適用が難しくなるのである。
今後、刑事事件として起訴されて裁判が始まった場合、水原一平には「懲役20年以下」という刑罰も想定されるという。
しかし、裁判の過程で、大谷翔平が、「水原一平が罪を償い、窃盗・搾取した金銭を返すならば、厳罰は求めない」といった声明を発表するなどして、比較的軽い量刑で済む可能性も存在する。
もう一つの可能性
大谷翔平の会見を見るまでは、私はもう一つの可能性として、大谷翔平が、水原一平の依頼により、借金を肩代わりしたのではないかと疑っていた。
水原一平が当初、大谷翔平が借金を肩代わりしてくれたといった発言をしていたからである。
しかし、もしそれが本当であるとすれば、大谷翔平が水原一平が違法賭博に関与していたことを知っていた上で、それを幇助したということになり、ピート・ローズのように米国の球界から永久追放されて、野球人生が終わってしまいかねない。
そのようなリスクが出て来た為、それを回避するために水原一平が発言を撤回し、大谷翔平と口裏合わせをして、実は、大谷翔平は何も知らず、水原一平の違法賭博や借金のことは何も知らなかったというストーリーを作り上げたのではないかということである。
水原一平も、ブックメーカーの元締が立て替えてくれたツケを返済しなければ殺される可能性もあった為、それよりも刑事罰を受ける方がマシだと考え、大谷翔平が何も知らなかったというストーリーで記者会見するという話し合いが成立したという筋書きである。
しかし、大谷翔平の会見を見た限りでは、嘘をついているようには見えず、やはり、大谷翔平は全く知らなかったということが真実のように感じた。
何故、水原一平が大谷翔平の銀行口座にアクセス出来たのか、など、この事件の真実については、警察の捜査によって、最終的には明らかになると思われるが、私はこの「もう一つの可能性」を100%捨てることは出来なかった。
大谷翔平が、水原一平に借金を打ち明けられて、返済しなければ殺されるなどと、涙目で、訴えられた為、情にほだされて個人的に借金を建て替えた可能性なども考えられると思ったのだ。
それを後から球団関係者や弁護士などに相談した結果、もしそれが事実だとすると、ピートローズのように球界から永久追放されるリスクがあることを指摘され、慌てて、水原一平と協議の上、水原一平の違法賭博のことは何も知らず、水原一平は窃盗犯であるという筋書きで発表することにした可能性などを考えていた。
嘘をつくかどうかは、2室の傷つき具合で検討するが、例えば、2室が傷ついていなければ、真実を話すという判断になる。
大谷翔平のチャートでは、2室にはラグナロードで12室支配の土星が逆行して、アスペクトし、2室の支配星は、9室に在住して、ラーフとコンジャンクトして、グルチャンダラヨーガを形成している。
グルチャンダラヨーガは、伝統に従わない、伝統的な道徳規範に従わないことを意味しており、水原一平を救うため、そして、自分に振りかかった火の粉を払うために嘘も方便と考えた可能性はないかどうかを考えた。
ナヴァムシャでは9、12室支配の水星が2室に在住し、2室支配の火星が、6室で、3、4室支配の土星や11室支配の太陽とコンジャンクトし、8室支配の金星とコンジャンクトしている。
月ラグナから見ても2室支配の金星が、12室で8室支配の火星や10、11室支配の土星とコンジャンクトして傷ついている。
大谷翔平が情に脆く、水原一平を救ってあげようとした為、それで事件に巻き込まれて、自分が球界から永久追放されるリスクが浮上し、やむにやまれず、嘘をつく必要性が生じたとも考えられないかと考えた。
真相は藪の中であり、警察の捜査で明らかになる可能性もあるが、当事者たちが、口を割らない限り、永久に真相が明らかにならない可能性もある。
その場合、当人たちにとっては、墓場まで持っていく嘘になる可能性もあるのである。
私は、そのどちらが真実か分からなかったが、会見を見た限りでは、大谷翔平が真実を語っているように感じた。
6室の支配星、アーシュレーシャ、サルパ・ドレッカーナ、ガンダーンタ
大谷翔平は、現在、ラーフ/金星期であり、それ程、悪い時期には見えない。
出生図では、金星は、4、9室支配のヨーガカラカであり、月ラグナから見ても、ラグナロードである。
しかし、金星はラグナから見て6室に在住し、月ラグナから見て、6室の支配星で、ナヴァムシャでも6室に在住している。
6室は窃盗犯や泥棒を意味するハウスであり、蟹座のアーシュレーシャに在住しており、ヴァラーハミヒラの『ブリハット・サンヒター』によれば、アーシュレーシャには、以下のように「蛇」とか「他人の財を盗むもの」という象意が存在する。
7 アーシュレーシャー宿には、商品、根茎、根、果実、虫、蛇、毒、他人の財を盗むもの、籾のある穀物、すべての薬草が、 (占術大集成(ブリハット・サンヒター)〈1〉古代インドの前兆占い (東洋文庫) ヴァラーハミヒラ (著), Varahamihira (原著), 矢野 道雄 (翻訳), 杉田 瑞枝 (翻訳)より引用抜粋) |
しかも、金星は蟹座の第3ドレッカーナに在住して、サルパ・ドレッカーナ(蛇のドレッカーナ)に在住し、29°39’で、ガンダーンタに在住して、非常に不吉である。
ガンダーンタとは、火の星座と水の星座の境目の前後の3°20’を指し、私の解釈では、過去世のカルマを浄化する為に魂が困難な転生を持ち込むポイントで、過去世のカルマが噴き出すポイントである。
またインドでは、「盗むより盗まれる方が罪深い」という箴言があり、大谷翔平の過去世の罪穢れによるカルマが、水原一平の搾取、窃盗という形で、表面化した可能性も考えられる。
蛇が象徴するものは複雑であり、聖書では、悪魔によって操られており、イブをだまして神の楽園から追放した元凶であり、狡猾で悪意のある人物の象徴である。
スピリチャルな観点からは、カルマ的負債、罪穢れを解消し、浄化してくれる存在である。
大谷翔平のナヴァムシャを見ると、ラグナロードで8室支配の金星が、6室に在住して、土星、火星、11室支配の太陽から激しく傷つけられており、更に土星と木星が星座交換している為、ここには3、6室支配の木星が絡んでいる。
ラグナロードが、6室で、3室、6室、11室の支配星など、トリシャダヤハウス(欲望のハウス)の支配星(機能的凶星)と絡み、6-11、8-11、6-8、3-11、3-8など、トリシャダヤハウスとドゥシュタナハウスの絡みが見られ、欲望の苦しみが更にカルマを積み増す配置をしており、激しく凶意が噴き出す配置をしている。
この配置を見ると、自分の部下による窃盗事件に巻き込まれたということがよく理解出来る。
そして、月ラグナから見ると、やはり金星は2、7室支配で12室に在住し、10、11室支配の土星、8室支配の火星、太陽と絡んで傷ついており、この時期に損失が生じることを表している。
月から見て9、12室支配の木星が星座交換により絡んでいたり、5室支配の太陽が同室していたり、ラグナロードの火星との絡みは、吉意を与える面もあるが、それでも損失は免れ得ない配置である。
野球界の世界的スーパースターである大谷翔平が、このような爆弾を抱えていたということには驚かされるが、これはナヴァムシャの配置を見ると明らかであり、改めて、チャートが正確にカルマを示していることに気づかされる。
水原一平のチャートを見ると、上述したように5室に3、12室支配の水星と7、8室支配の土星が在住し、トリシャダハウスやドゥシュタナハウスの支配星が絡んで、非常に傷ついており、5-8の星座交換も見られる。
土星やそれとコンジャンクトするケートゥは、サルパドレッカーナやガンダーンタに在住し、ケートゥのディスポジターである火星は、再び、土星と星座交換している。
5室で高揚するケートゥは優れた英語力を与えたと思われるが、5室の傷から、欲望によって思考が乱されて、正しい識別、判断が下せない配置となっている。
思考が煩悩によって支配された状態と言ってもいいかもしれない。
その結果、意図的に自分に都合の悪い部分の通訳を大谷翔平に行なわなかったり、欲望が正しい判断を失わせたのである。
もし水原一平が、大谷翔平の米国での銀行口座の開設を手伝っていたとしたら、その時にパスワードや二段階認証のコードを窃盗し、将来の悪事に利用することを漠然とでも予感していたのであり、最初から悪意があったということになる。
水原一平は現在、どこにいるか?
この違法賭博の報道が為されてから、水原一平の行方は分からなくなっているようであり、ドバイ逃亡説なども浮上している。
水原一平のチャートを改めて見て、気づいたことは、マリリン・モンローのチャートと若干、似ていることである。
マリリン・モンローも蟹座ラグナで、8室に火星が在住している。
通常、8室に惑星、特に火星が在住する場合、セックスアピールが強くなる配置で、マリリン・モンローがセックスシンボルとなったのはこの配置の為である。
8室は寿命のハウスであり、傷ついた8室はマラカとなり得る要素である。
マリリン・モンローは、1962年8月5日午前3時頃、寝室で全裸で死亡しているのが発見された。
薬物検査で急性バルビタール中毒の所見が示され、血液中からは抱水クロラール8 mg、ペントバルビタール(ネンブタール)4.5mg%などの薬物が検出され、肝臓からもペントバルビタール13 mg%が検出され、ベッドの横には、空の空き瓶が見つかった。
この時は、木星/火星/ラーフ期だった。
アンタルダシャーロードの火星が8室を傷つけており、ラーフは12室に在住して、ディスポジターの水星は3、12室の支配星で、2室の支配星(マラカ)とコンジャンクトしている。
マハダシャーロードの木星も6室の支配星として、8室を傷つけており、9室の支配星ではあるが、保護の役割を果たすことは出来なかったことが分かる。
木星や火星は、月から見ると、マラカの2室に在住している。
口から毒物を摂取した場合、2室(口から入るもの)の傷が考えられるが、マリリン・モンローの場合、木星も火星もラグナから見た2室にアスペクトし、特に火星は2室だけではなく、2室の支配星にもアスペクトし、また木星と火星は月から見た2室に在住していた。
水原一平は、現在、月/土星/ラーフ期であり、マハダシャーロードの月はレヴァーティー(水星)に在住しており、水星は土星と火星によって傷つけられた12室の支配星である。
アンタルダシャーロードの土星は、7、8室支配のマラカで、蠍座の第1ドレッカーナ(サルパ・ドレッカーナ)に在住しており、ダシャーロードの月から見ると、出生図でもナヴァムシャでも11、12室支配のマラカで、月から見たマラカの2室の支配星と星座交換し、ナヴァムシャでは相互アスペクトしている。
そして、土星は月から見て4、7室支配のマラカの水星とコンジャンクトしている。
月から見た場合、金星は3、8室支配で、火星や土星によって傷つけられており、傷ついた8室である為、マラカとなり得る要素になっている。
またプラティアンタルダシャーロードのラーフは牡牛座に在住し、ディスポジターの金星は、まさに月から見た傷ついた8室の支配星である。
そうしたことから、マリリン・モンローとは訪れているダシャーや惑星の配置が異なるが、現在、水原一平の命が危険な状況である。
死を選ばずに公に謝罪し、真実を明らかにし、罪を償い、是非とも、再起して欲しいと願う次第である。
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