それでは、ブラッド・ピットとの離婚を一方的に申請したアンジェリーナジョリーは今どのような時期にいるかということである。
アンジェリーナジョリーは1995年9月22日からマハダシャー金星期に移行しているが、この金星期に彼女は映画スターとしてのキャリアを築いている。
金星はダシャムシャ(D10)のラグナに在住し、金星期はキャリア上の成功を収める時期であったことが分かる。
金星はラグナに在住し、金星から見るとラグナロードの月と5、10室支配のヨーガカラカの火星と6、9室支配の木星が9室に在住して、ラージャヨーガ、ダナヨーガを形成している。
ヨーガカラカである火星が、もう一つのトリコーナの支配星である9室支配の木星と9室に在住しているため、最高の配置である。
そして、そこから3室(芸能、メディア、パフォーマンス)にアスペクトしている。
彼女が映画スターになると共に慈善活動に熱心に取り組んだのはその為である。
2000年の映画『トゥームレイダー』の撮影で、カンボジアを訪れたことをきっかけに人道問題に興味を持ち、撮影が終わった後、『UNHCRの職員とともに人道支援の現場に赴き、国際的支援を精力的に訴え、本格的に慈善活動を始めた』と記されている。(wikipediaより)
この頃はちょうど、金星/月期である。
そして、金星/火星期、金星/ラーフ期と精力的に人道支援活動に取り組んだが、火星はヨーガカラカで9室に在住し、ラーフはディスポジターがヨーガカラカの火星であり、やはり9室に在住している。
この頃、カンボジア、エチオピア、ベトナム人の男児を養子として引き取っている。
火星は子供を表す5室の支配星で、子供の表示体である木星と共に9室に在住しているので、この頃、そうした活動を行ったことは理解することができる。
2006年5月に金星/木星期になると、ブラッドピットとの間に実娘を授かっている。
そして、同じく2008年7月12日の金星/木星期にブラッドピットとの間に男児と女児の双子を授かっている。
アンジェリーナジョリーは、5室の支配星、9室の支配星、子供の表示体である木星が9室で強いヨーガを形成していることが、実の子供に恵まれると共に里親活動なども含めた人道支援活動を表していると分かる。
因みに血のつながりのない養子を引き取って育てているのは5室にラーフが在住しているからである。
然し、おそらく次の金星/土星期、金星/水星期、金星/ケートゥ期辺りで、少し状況が変わってきたと考えられる。
例えば、金星/土星期(2008/7/23~2011/9/22)は、金星から見て7、8室支配の土星が12室に在住しているため、ブラッド・ピットとの擦れ違いなども出てきたと考えられる。
また金星/水星期(2011/9/22~2014/7/23)は3、12室支配の機能的凶星の水星が11室に在住しており、出費を表している。
金星/ケートゥ(2014/7/23~2015/9/22)は11室にケートゥが在住している。
金星/水星期(2011/9/22~2014/7/23)はwikipediaによれば、多くの慈善活動を行っていることが分かるが、この頃になると、アンジェリーナジョリーはブラッドピットと共にジョリー・ピット財団を設立して、その財団法人から慈善活動の資金を拠出している。
財団法人などを設立すると、節税対策になり、その上、世間から高く評価されるので、有名人やセレブの慈善活動、より多くの富の獲得に結びつくになる。フィランソロフィーは、自分たちの評判を高める宣伝広告活動の一つでもあるのである。
企業が環境に優しい生産環境を整えたり、商品を開発することを宣伝するのは宣伝するのは、より多くの商品を顧客に買ってほしいからである。
従って、11室は称号や評価を求め、より多くの富を求める貪欲なハウスである。
初めは純粋な想いで始めた慈善活動が、この頃になると若干、宣伝活動となり、評判や人気を取る活動であり、自分たちが過去に行った慈善活動の模倣にもつながる計算が伴う活動に変貌したのではないかと考えられる。
この頃、ブラッド・ピットとアンジェリーナジョリーは、エリザベス女王と謁見し、称号を授与されている。
つまり、動機が純粋でないのは、1、5、9室が絡んでいないからである。
この頃の慈善活動は、若干、世間の評判や称号を求めるセレブや成功した起業家にありがちな計算高いものになっていたと考えられる。
『慈善活動と子供たち』から一部を抜粋 2012年10月9日、パキスタンでターリバーンを批判し、女性の権利向上のために活動していた少女マララ・ユサフザイがターリバーンとみられる男たちによる銃撃(後にターリバーンが犯行声明を出した)で重傷を負うという事件をが起きると、10月18日、パキスタン、アフガニスタンの少女のために5万ドル(約400万円)を寄付した。寄付金は、パキスタン、アフガニスタンにおける女性教育のために闘った女性、少女を表彰する賞の創設などに使われるという。 2013年6月24日、国連安保理で開かれた紛争下の性暴力問題に関する公開討論で演説を行った。 2013年、人道支援活動を通じた映画界への貢献を讃えられ、アカデミー賞のジーン・ハーショルト友愛賞を同賞史上最年少で受賞した。 2014年、英国政府が「名誉デイム(Honorary Dame Grand Cross of the Most Distinguished Order of St. Michael and St. George)」の授与を決定。10月10日、エリザベス女王に夫ピットや子供たちとともに謁見し、称号を授与された。 2015年1月、バチカンで自身の監督作「Unbroken」の上映後、フランシスコ法王に家族とともに謁見した。 (wikipedia アンジェリーナ・ジョリーより引用抜粋) |
それでもマハダシャー金星期は、アンジェリーナジョリーにとっては、ブラッドピット共に奉仕活動を行い、映画スターとして、多くの作品で役を演じ、子供たちにも恵まれ、非常に幸福で充実した日々を過ごしてきたのである。
それは金星から見て、9室(慈善活動)で強力なラージャヨーガとダナヨーガが形成されて3室(芸能)にアスペクトしているからである。
アンジェリーナジョリーは、その後、2015年9月22日からマハダシャー太陽期に入り、現在、太陽/火星期である。
この太陽期に入って、アンジェリーナ・ジョリーとブラッド・ピットの結婚生活は変化し始めたと考えられる。
太陽は結婚生活の2室を支配し、貪りの11室に在住して、3、12室支配の機能的凶星の水星とケートゥと接合して傷ついている。
そして、5室(子供)にアスペクトしている。
フィランソロフィーの面もあったとは言え、慈善活動に純粋に取り組みもしたマハダシャー金星期が終わり、太陽期に移行したことで、結婚生活に傷が付き始めた。
例えば、ブラッド・ピットは大変な子供好きであり、子供たちにも人気がある。
従って、子供たちが皆、アンジェリーナ・ジョリーよりもブラッド・ピットが好きなのである。
以前、インタビューで、アンジェリーナジョリー自身が、そのことに言及していたことがある。
ブラッド・ピットは子供たちに人気があり過ぎて、私はそれに嫉妬しているというような内容だったと思う。
それをあまり深刻でない形で、インタビューに答えていた。
アンジェリーナ・ジョリーの太陽は貪りの11室に在住しており、獲得の欲望が働いており、その太陽が子供の5室にアスペクトしている。
従って、アンジェリーナ・ジョリーは、ブラッド・ピットから子供を取り上げて、自分が子供たち全員の養育権を獲得しようとしているのではないかと考えられる。
ブラッド・ピットが、近年、マリファナ摂取量が増えていて、子供たちに暴力を振るったということをアンジェリーナ・ジョリーは離婚申請の理由としている。
然し、例え、そうしたことが事実であったとしても、そういう状況を利用して、アンジェリーナジョリー自身が、この状況を利用して、子供たちを自分の手に取り戻そうとしたのかもしれない。
それはアンジェリーナジョリーへの子供たちの怒りが物語っている。
ブラピが子供たちに面会!実子長女がアンジーに激怒 2016年10月11日 13時42分 Movie Walker アンジェリーナ・ジョリーが9月19日に離婚を申請して以来、初めてブラッド・ピットがカウンセラー立ち会いのもとで、6人の子供たちと面会。子供たちは複雑な思いだったようだ。 突然父親を奪われたマドックス、パックス、ザハラ、シャイロ、ヴィヴィアンとノックスは、ショックのあまりセラピーを開始したと報じられている一方で、ピープル誌は、「ブラッドと子供たちは、久しぶりの再会で素晴らしい時間を過ごした」と伝えた。 8歳のヴィヴィアンとノックスは、何が起こっているのかも把握できていないと伝えられているなかで、「今回のことで最も怒りを感じているのはシャイロです。シャイロはブラッドとアンジェリーナにとって初の実子。養子も同様にかわいがっているとはいっても、はやり血のつながったシャイロはブラッドにとって特別で、『扱いが違う』とアンジェリーナがブラッドに激怒したこともあると言われているくらいです」 「父親と久しぶりに再会し、今月20日までは、このような条件つきの面会しかできないことについて、シャイロはアンジェリーナに怒りを感じているようです。アンジェリーナは、こうするしかなかったと説明したようですが、特にシャイロは納得できない様子で、『アンジェリーナがブラッドと自分を会わせないようにしている』と憤りを隠さなかったようです」と関係者がOK!誌に語っている。 15歳のマドックスだけは自分の意見で両親を選ぶことも可能だが、マドックスはブラッドに厳しい言葉で怒られたと報じられている張本人だ。 またアンジェリーナがブラッドと交際する前から、養子にしているマドックスは、性格がアンジェリーナと一番似ていると言われており、どちらか1人と言われれば、当然アンジェリーナを選ぶだろう。しかし他の5人の子供たちは、年齢的に意見することは許されず、今のままだと、シャイロはアンジェリーナに引き取られることになる。【NY在住/JUNKO】 |
子供たちは、直感的にアンジェリーナ・ジョリーが策略で自分たちと父親を会わせないようにしていると勘付いているのである。
通常、本当に虐待されているのであれば、父親に会えなくなることをこれ程に子供たちが怒るはずがないのである。
実際、家族であれば、父親が時に不安定になり、暴力を振るうことぐらいあるのである。
然し、それを乗り越えていくのが家族であるが、安易に離婚申請をしたことは、アンジェリーナジョリーの心に子供たちの注目を自分に取り戻したいという欲望があるのである。
子供たちは、そのアンジェリーナジョリーの下心に気付いており、そして怒っている。
サプタムシャ(D7)チャートを見ると、マハダシャー金星期は、4、9室支配のヨーガカラカの金星がラグナに在住しており、吉星の木星と同室している。
従って、多くの子供たちに恵まれたことを表している。
然し、マハダシャー太陽期は、6室(訴訟、口論)支配の太陽が2室(所有)に在住している
従って、マハダシャー太陽期は、アンジェリーナジョリーは、子供たちと敵対してしまうのである。
子供たちを所有しようとして、然し、子供たちに嫌われてしまうという皮肉な結果になろうとしている。
それは、2室支配の太陽が5-11室の軸で、ラーフ/ケートゥ軸と重なり、3、12室支配の水星と接合して、全く何のラージャヨーガも形成していないことが明らかである。
アンジェリーナジョリーは、かつて慈善活動に熱心に取り組んだ時期が終わり、自分の評判や評価、そして、利得を固めに入ったのではないかと思われる。
太陽からみても8、11室支配の木星が3室支配の月と11室で接合し、7、12室支配の火星と接合して、5室(子供)にアスペクトしている。
この太陽から見た11室にも全く何のラージャヨーガも形成されておらず、木星は8、11室支配の最悪の機能的凶星である。
従って、子供の表示体である木星が機能的凶星化し、5室にアスペクトしているため、子供に関する苦悩がもたらされ、あるいは、子供からの悪意なども考えられる。
そのような状況に導いたのが、マハダシャーの太陽であり、太陽は貪りの11室に在住している。
ドゥシュタナハウスと、トリシャダヤハウスが結びついており、苦悩をもたらしている。
欲望の苦しみから更にカルマを積み増す配置である。
アンジェリーナ・ジョリーのマハダシャーの太陽期とは、ブラッドピットにとっても苦悩の時期である。
7室をラグナにすると、太陽は8室の支配星で5室に在住し、ラーフ/ケートゥ軸と接合し、6室支配の水星と接合している。
子供の5室で、6室の支配星と8室の支配星が絡んでおり、更にそこにラーフ/ケートゥ軸が参加している。
従って、ブラッド・ピットが、子供たちに暴力を振るったりしたというのは本当かもしれない。
またアンジェリーナ・ジョリーとの親権を巡っての争いを表していると考えられる。
そうした意味では、アンジェリーナ・ジョリーが子供たちを連れて出て行ったというのが、正当化され得るかもしれない。
今の二人の状況は、離婚というよりも結婚生活の破たんであり、結婚生活の変容を意味しており、腐れ縁はまだ続いていくのである。
マハダシャー太陽期にアンジェリーナ・ジョリーとブラッドピットの結婚生活が破綻し、アンジェリーナジョリーが子供たちを連れて家を出ていくのは、このようにジョーティッシュの観点では運命である。
今、アンジェリーナジョリー・ブラッドピット、子供たちを交えた家族ドラマが展開しているのである。
彼らは映画の中だけでなく私生活でも壮大な家族劇を演じている。
コメント
コメント一覧 (2件)
いつも詳細な解説のおかげで勉強になります。
ダシャーの見方で判らないところがあります。
D7チャートで マハダシャー太陽期は 7室支配の太陽が2室在住と
みると思っていましたが、太陽からみて6室支配とみて 在住の時は
ラグナから見て2室とする手法があるのでしょうか。
ご指摘ありがとうございます。
マハダシャーの太陽から見て太陽は6室を支配しているという意味での6室の象意はありますが、2室に在住しているというのは間違いです。
金星期はサプタムシャ(D7)のラグナに在住しているので、子供に恵まれる時期であったのに対して、太陽期はそういう象意は終わり、7室の支配星で2室に在住し、全くラージャヨーガも形成していないという意味でアンジェリーナ・ジョリーの子供運は変化したと考えられます。
またこの文章の記入中に気づいたことですが、『分割図の表示体(カラカ)は、分割図のラグナに在住している時、ハウスに在住するカラカのようであり、分割図の悪い効果を与えます。』という記述が、PREDICT COMPREHENSIVELY THROUGH DIVISIONAL CHARTS by V.P.Goelに書かれており、金星がサプタムシャのラグナに在住して、木星とコンジャンクションという配置は、子供に恵まれる配置を意味していると思いますが、何らかの悪影響もあるかもしれません。