反グローバリゼーション -国民国家を取り戻せー



参議院選挙が盛り上がりを見せている。



昨日(7/16)、横浜の駅前で、内海聡(うつみさとる)が街頭演説をしていたが、彼は参政党をステルス自民党として、強く批判している。







グローバル資本家が、日本を食い物にして、日本が消滅する危機を訴えて来た人物である。


医師で、啓蒙活動家で、今は、無所属連合という政治団体の代表もしている。


以前から『精神科は今日も、やりたい放題 : “やくざ医者”の、過激ながらも大切な話』、『医学不要論』などで、西洋医学の問題や薬害などについて訴えている。


また『ワクチン不要論』とか、『不自然な食べものはいらない : お金より命を未来に残す』などで、食品添加物の怖さなども指摘している。


そして、最近では、『グーミンと日本病 ここは愚の果て雑魚の群れ』などで、洗脳されて眠ったままでいる日本人を愚民(グーミン)と上から目線で罵倒し、『2025年日本はなくなる コロナ後にやってくる、この国のヤバすぎる真実』などで、グローバル資本家に浸食されていく日本の危機、日本民族の危機を訴えていた。


彼のスタンスは、日本人のことを愚民(グーミン)と呼んでいることからして、上から目線なのだが、日本の危機を強く意識していることは間違いなく、だからこそ、講演活動など、啓蒙活動に努めて来たはずだ。


元参政党の吉野敏明との共著『セルフチェック&セルフヒーリング : 量子波動器【メタトロン】のすべて : 未来医療はすでにここまで来た!』(内海聡、内藤眞禮生、吉野敏明、吉川忠久共著)も出しているぐらいだから、やはり、参政党とも近い所にいたはずである。


何故、ほとんど主張が同じであるはずの神谷宗幣を応援しないのだろうかと非常に残念に思ったが、チャートを見て、納得した。


内海聡のチャートでは、おそらく、木星や土星が、双子座や水瓶座といった風の星座に在住しており、それがリベラルな政治理念をもたらしている。







(※ラグナは不明で、きちんと検証はしていないが、著述家であることから、5室に木星が在住し、5室支配の土星が9室に在住して、ラグナロードの金星と相互アスペクトする天秤座ラグナではないかと考えられる。もしくは蟹座ラグナで5室惑星集中の可能性もあるが、天秤座ラグナではないかと考えている)



彼は蠍座惑星集中で、月ラグナは、乙女座のチトラーで、天才肌の医療関係の専門職人である。


神谷宗幣は、射手座ラグナで、仕事の10室乙女座に惑星集中しているので、しばしば乙女座の人々(ラグナや月が乙女座に在住)と縁があり、医療や健康や食といったテーマに関して意識が高い人々を引き寄せるのだが、乙女座には6、11室支配の金星や8室支配の月が在住して、女性の惑星である月と金星が6-8の絡みを形成し、そこにラーフがコンジャンクトして、火星からのアスペクトも受けて激しく傷ついている。








従って、女性メンバーを愛人にしている疑惑などで叩かれたり、秘書が自殺したり、参政党の事務局を誰が取り仕切るかで揉めて事務から締め出された人々、例えば、吉野敏明や、武田邦彦が辞めていくなど、参政党内部で、ちょっとした権力闘争のようなことが起こっている。


また参政党は、設立当初のボードメンバー5名が辞めるごたごたの中で、3000人ぐらい集まっていた党員が、700名ぐらいに減少したが、神谷宗幣をトップとする全国組織を作ることで、再び、党員が増えて、党勢が拡大して来た。


吉野敏明は、その後、政治団体、日本誠真会を立ち上げて、独自の政治活動を開始している。


その吉野敏明と波動医療に関する共著を出しているくらいだから、内海聡は、やはり、近い所にいたのであり、こうしたごたごたを見て来たのである。


近くにいて、嫌な所も見た人間たちは、神谷宗幣のことを独裁者として批判したり、事務局の運営から締め出されたメンバーの中には、武田邦彦など、恨みを抱えている人物も多い。


やはり、内海聡もそうした範疇の一人と考えるしかないのかもしれない。


主義主張は、同じでも協力できないで、権力闘争を起こしてしまうのである。



例えば、ロシア革命の中で、ボルシェビキやメンシェビキなど、思想上の違いが生じ、仲間同士で、権力闘争があったが、それと同じである。


人が集まる組織が持つ病と言ってもいいかもしれない。







内海聡のチャートでは、神谷宗幣の射手座ラグナから見ると、12室(損失)である蠍座に惑星集中している為に神谷宗幣の足を引っ張るような活動をすることになる。



内海聡は、参政党はステルス自民党であり、もし参政党が勢力を拡大すると、自民党と結合して、主権が国家(天皇)にある戦前の日本に回帰してしまうと警鐘を鳴らしている。


確かに参政党の創憲という活動では、現行憲法のような平等原則、財産権、拷問禁止、表現・信教、学問の自由、奴隷的拘束禁止など具体的な保障は存在せず、非常に抽象的・総合的な表現にとどまっている。


戦争放棄(憲法9条)もなく、裁判を受ける権利なども含まれていない。



創憲プロジェクトは、2019年頃に立ち上げられ、参政党の党員が中心となり、2年以上にわたって議論・検討を重ねたというが、全国ワークショップで、11の地域ブロックに分かれて、党員・サポーターが「自分が入れたい条文」を出し合い、話し合いながら案を作成し、各地で憲法の試案を模造紙にまとめ、全国集約された案をベースに骨格を形成したという。



京都大学法学部卒の安達悠司が、主導して、メンバーの意見を取り入れながら憲法草案(全33条)を作成して、ウェブに公開している。



また草案作成には、保守系弁護士らが講師に招かれ、党員ワークショップの支援・助言を行ったというが、専門家の関与は比較的少ないという。



これがまだ途中の段階なのか分からないが、具体的な人権の保障内容が記されていないということが不気味である。



憲法は、天皇・内閣・国会・裁判所などの国家権力(=国家機関)が「国民の権利を侵害しないようにする」ことを義務づける条文であり、それを守る義務は、国民ではなく、天皇・内閣・国会・裁判所などにある。



国家権力を制限し、国民の自由と権利を守るための最高法規であるから、通常、憲法学者とは、リベラルな左翼であり、大学の法学部の教授なども左翼的なスタンスの人が多い。



天皇を崇拝している右翼の人間が作った憲法など、恐ろしくて、仕方がないというのが大方の意見である。



日本は、日本国憲法の解釈を度々変更して来た歴史がある。



自衛隊設置の正当化から始まって、日米安全保障条約に基づく米軍駐留を「合憲」と解釈したり、自衛隊の「後方支援」を可能にしたり、海外での自衛隊派遣(イラク派遣など)を合憲と判断したり、集団的自衛権の限定的行使を「憲法上可能」と閣議決定したり、その解釈を変更して来た。



大まかに言えば、自衛隊の合憲化(1954年)、集団的自衛権の容認(2014年 安倍政権)、安保法制(2015年)などがそうである。



例えば、憲法学者の多くは2015年の安保法制に関して「違憲」との立場を表明したようである。



もし憲法の条文に具体的な人権が明記されていなかったら、憲法の解釈をコロコロ変更して来た政府が、人権無視などいくらでもやりたい放題になってしまう。



特に安倍政権時代に憲法解釈が大きく変更されたのであるが、安倍政権の背後には、日本会議という神道、宗教グループが存在しており、特に生長の家の原理主義者たちが中心になって活動し、日本国憲法を戦前の明治憲法に戻そうと考えている。



例えば、1950年5月6日の第6回総会で、リベラル左翼系の科学者の団体である日本学術会議が、「元号は天皇統治を端的に表し、民主国家にふさわしくない」との理由で廃止を提案したのだが、その後、1970年代に元号法制化の国民運動が起こっていく。


1977年に「日本を守る会」やその学生組織「日本青年協議会(日青協)」(事務総長の椛島有三は、後の日本会議事務総長)が中心となり、元号を法律で定めるよう国会と政府に求める運動を全国的に展開し、全国津々浦々までグループを作り、地方議会で決議を提案し、地方議会の決議運動を組織的に展開した。



このような国民の草の根の運動の地方議会からの広がりは、かなり、参政党と似ていると言ってもいいかもしれない。



日本会議は、それ以外にも国旗・国歌法や教育基本法改正などを推進して来た。



この日本会議を後ろ盾とするのが、旧安倍政権からその意思を受け継いだ自民党の高市早苗を支持するグループで、自民党の中の最右翼のメンバーである。



過半数割れした自民党と、参政党が連立政権を組んだ場合、このような戦前回帰を望む一大勢力が出来上がる可能性がある。



その場合、ボランティア精神に富んで、清々しい国民運動が、利権への執着で、腐り切った自民党に取り込まれてしまう危険性もある。



しかし、そうはならず、腐り切った自民党を参政党の政策に従わせ、むしろ、自民党を本当の国民の為の政治を行なう集団に浄化する働きをもたらす可能性もある。




日本は、魚座、蟹座、蠍座などの水の星座が強く、魚座=宗教家、蟹座=愛国民族主義者、蠍座=ヤクザ(暴力団)で構成される国で、保守王国である。




日本は、バチカン(ローマ教皇)のあるイタリアと同じように国民は、完全にはリベラル化はしない、保守の国である。



だから日本のリベラル政党が、国民的盛り上がりの中で、政権を取得するのは中々難しく、滅多に起こらない。



内海聡の無所属連合なども頑張ってはいるのかもしれないが、弱小勢力であり、ほとんど自民党政治を変えることは出来ない。



全国組織と全国ボランティアのネットワークを持つ参政党だけが、腐り切った自民党を破壊することが出来るのである。




つまり、今の状況下では、利権まみれで腐り切った自民党を破壊することが出来るのは、参政党のような志を持った保守政党のみではないかと思われる。



これまで30年かけて、新自由主義により、グローバル資本家が、国民国家の上に君臨し、富を収奪し、国民(民族)の歴史や文化や共同体といったものを破壊している。



グローバル化で、取り残され、貧しい状況に追い込まれている国民は、富を奪還することを公約する参政党に託すしかない状況である。



しかし、その参政党は、独自に作成した憲法草案などを見ても危うさを秘めているのである。




日本が戦前の憲法に回帰するというのは、例えるなら、イラン・イスラム革命と同じものが、日本で起こるイメージである。




しかし、イランは、政教一致の独裁体制となり、革命防衛隊などで、厳しく国民を監視する不自由な国家になってしまった。




最近では、大規模なデモも起こって、国民が政府に反発しており、自由だったパフラヴィー王朝時代を懐かしがる人も多いようである。




このイラン・イスラム革命と同じように素朴に天皇を崇拝する一般国民が、貧困に苦しんで、藁をもすがる気持ちで、神谷宗幣に託し、軽いノリで、具体的な人権の明記のない憲法に改正してしまう危険性がある。




憲法改正は、各議員の総議員の3分の2以上の賛成で、発議され、投票者の過半数の投票で、決まるため、今の勢いのある参政党と自民党、国民民主党などが連立政権を組んだ場合、憲法改正が成就する可能性も出て来ると考えられる。




参政党は、やはり、きちんと憲法学者を議論に引き入れて、左翼も納得できる具体的な人権の明記された憲法草案を創るべきである。





私自身は参政党を応援している。




何故かと言えば、やはり、現在の政治に不満を持つ国民から湧き上がって来た国民運動である。




これこそが、本当の国民主権である。




この運動を誘導して、より健全な中道の保守政党として、きちんと着地させる必要がある。




リベラル左翼は、どこかでグローバリズムの既定路線という流れ、国家解体の流れを諦めてしまっていた所もある。




だから、立憲民主党のように人権やポリティカルコレクトネス、男女平等といった価値ばかりにこだわり、グローバル資本家によって、日本人が貧しくなっていく、本質的な問題から目をそらし、この過程に抵抗できないでいたのである。



また貧富の格差も広がり、グローバル化の恩恵で、自由や富を得る人々も出て来て、価値観や経済的豊かさも多様化している為、誰が豊かで誰が貧しいのかも可視化しにくくなっている。



日本は、超富裕層の数では世界7位だが、資産1億円以上のミリオネアが、153万世帯あって、世界で2番目に多い国である。




そうした中で、かなり貧困状態で、厳しい生活をしている国民が大多数で、それらの人々が皆、参政党を応援している。




このグローバル化の流れを諦めて受け入れてしまっていた為に私自身もダボス会議のグレートリセット、ステークホルダー資本主義が、今の厳しい状況を解決してくれることに望みを抱いていた。




彼ら、世界のリベラルな自由市場主義者、すなわち、グローバル資本家は、実際は、アメリカのディープステイトと呼べるような人々とメンバーは合致しており、世界政府の樹立を計画している。




ダボス会議とほぼメンバーが同じである外交問題評議会は、世界政府を樹立し、米軍やアメリカの主権をその中に溶解させるという計画を持っている。




それは実際は、アメリカの帝国主義であり、独断的で、資本家たちが勝手に決めていく世界であり、そのグローバル化の過程で、貧富の格差が拡大し、人々は、苦しんでいる。




世界政府が樹立されたら、そうした貧富の格差の問題がなくなるとは思えず、またいつか世界政府が樹立されるとしても、それには、正しいプロセスも大事である。





貧富の格差や薬物中毒などで、人々が街を徘徊するような状態を放置しているグローバル資本家が、まともな世界政府を創れるとは思えない。





やはり、世界政府などよりも主権国家こそ大事であり、それが民族の歴史、文化、伝統の中で、国民を保護し、育むことの方がより優先される。





そして、国民の中から沸き起こる自分たちを自分たちで救うという国民運動の方が大事である。




世界各国が、国民運動によって、グローバル資本家の手から、国家とその富を取り戻せた時に健全な諸国家の連合である世界共和国といったものが、立ち現れてくると考えた方がより健全であり、自然かもしれない。




私は、双子座に土星、ケートゥ、水星が惑星集中し、魚座にラグナロードの火星が在住し、蟹座に太陽、月が、在住する為か、知性はリベラルで、感情は保守であるため、リベラルと、保守の間を彷徨うのである。




参政党を応援したい気持ちが強いが、しかし、人権などリベラルな価値観が大事なことも分かっている。




グローバリゼーションは、貧富の格差を拡大したが、市場原理を極限まで推し進めてしまった新自由主義が悪いのであって、国家間の相互貿易や国境を取り払った上での相互交流は重要である。




また国境を抜きにした人々の移動の自由なども重要である。




しかし、そのグローバリゼーションの恩恵を富裕な人々しか受けられない現状は悪である。




私ももしビットコインなどで、いきなり富裕層の仲間入りをしていたら、シンガポールなどに市民権を得たりして、日本の国民の苦しみなどには全く共感しない人間になっていたかもしれない。




しかし、それでシンガポールに住民票を移して、国籍も取得して、それで幸せかと言われたら、そうではないと思うのである。




やはり、祖国(母国)というものは大事であり、母国の親兄弟や仲間たちが豊かになって繁栄していることで、初めて、自分も人生を楽しめるようになると思われる。




例えば、フランスに移住したyoutuberのひろゆきなどは、成功し、国境をまたにかけてグローバルに活動する人間の象徴的な存在だが、ネットで、日本のコミュニティーと繋がって、そこで、意見表明したりして、コミュニティーへの帰属意識を得ているからこそ、活力が得られる訳で、日本を捨てて、外国に逃亡すれば幸せになれる訳でもないのである。




彼が、日本のメディアに頻繁に登場するのも、日本の共同体から活力を得たいが為で、彼の行動自体が、共同体の価値を認めているのである。




グローバリゼーションの勝ち組になったとしても、祖国の歴史から培われた文化や習慣、家族や愛国心といったものが、その人に生きがいや活力を与えるのである。




グローバリゼーションは、必ずしも悪いものではないが、グローバル資本家が、市場原理を駆使して、国民国家の文化や制度を破壊して、人々に貧富の格差をもたらすことは許されないことである。




だから、反グローバリゼーションは正しいのであり、海外のグローバル資本に妥協し、国民を苦しめて、グローバル資本家の番頭のように成り下がって、自分たちの利権を確保して来た自民、公明など、現政権をぶち壊す必要があり、それを参政党には期待したいのである。





今の所、全ての選挙区に候補者を立てて、自民党以外の選択肢を示しているのは、参政党であり、自民党をぶっ壊せるのは参政党だけである。





その後、参政党が変質してきたら、それはまたその時の話である。




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