山本太郎の躍進 -その思想、主張、実践について考える-
山本太郎が、昨年2022年夏の参議院選で、議席を5議席に増やし、躍進したが、その記者会見時のトランジットを見て、山本太郎が、やはり獅子座ラグナで良いことを再確認した。
この時、金星/木星期で、おそらく、金星/木星/金星期辺りだと思うが、この記者会見時のトランジットは以下のようなものであった。
【参院選2022投開票日】れいわ・山本太郎代表が会見(2022年7月11日)
まず、土星が7室から4室にアスペクトし、木星が8室から4室にアスペクトし、火星が9室から4室にアスペクトして、土星と木星のダブルトランジットを4室に形成し、更に火星も4室にアスペクトしている。
4室には10室支配の金星が在住し、ラグナロードの太陽とコンジャンクトして、1-10のラージャヨーガを形成している為、1室や10室にもダブルトランジットしている。
そして、金星はメディアの3室も支配している為、メディアの3室にもダブルトランジットしている。
つまり、1室、3室、4室、10室にダブルトランジットしている。
マハダシャーロードの金星は、10室をトランジットし、そして、アンタルダシャーロードの木星はラグナから見た8室を通過し、10室支配の金星にアスペクトして、10室に絡んでいる。
因みに以前、石原慎太郎のチャートを詳細に検討していた時、選挙での当選時に毎回、11室にダブルトランジットが生じていたことを確認している。
また記者会見で、全ての人に見られ、知られるような大舞台に立って、インタビューに回答することは、10室が表わしている。
従って、選挙で躍進して、記者会見に応じるような事象は、10室や11室の象意で表される出来事である。
この参議院選挙で躍進した時、10室支配の金星は10室をトランジットしている。
そして、11室支配の水星は11室をトランジットしており、更に自分自身を表わすラグナロードの太陽は11室をトランジットし、月は4室をトランジットして、10室の支配星とコンジャンクトしていた。
こうした単に木星と土星のダブルトランジットだけではなく、自分自身を表わすラグナロード、月、太陽のトランジット、そして10室の支配星、11室の支配星などのトランジット、そして、ダシャーの支配星である金星と木星のトランジットを確認して、やはり、山本太郎は獅子座ラグナであるということがはっきりと分かった。
単に木星と土星のダブルトランジットだけでなく、それ以外の惑星のトランジットもチェックすることによって、更に精度の高い、トランジットの検証が可能となった。
これは最近、行なわれたセミナーの準備の過程で得られた成果である。
山本太郎は、自分が旗揚げした、れいわ新撰組の党首であり、自分が当選しなくても党を運営できるということから、単なる雇われ議員ということではない。
一国一城の主(4室)である。
何故、山本太郎が、決議の際の牛歩戦術や力のこもった代表質問など、派手にパフォーマンスできるかと言えば、やはり、この一国一城の主を意味する強い4室が、永田町を表わす蠍座だからである。
自民党の秘密裏な談合政治、赤坂料亭での政治は、蠍座に象徴され、自民党勢力のかなりの部分が蠍座で表されるが、山本太郎のこの強い4室も蠍座で形成されており、自民党が支配する永田町のど真ん中に出現し、そこで、派手にパフォーマンスするだけの強さを持っているのである。
太陽と金星はアヌラーダ(友情)に在住しており、弱者を思いやり、友愛の輪を広げていくというのが、山本太郎のスタンスである。
れいわ新撰組から2人の障害者の方を当選させて、国会に送り込み、常に社会の底辺にいる弱者や労働者、一般国民を思いやるのが、山本太郎の政治だと言える。
太陽、金星には、同じくアヌラーダの海王星がコンジャンクトしているが、この海王星も魚座のような象意を持つことから、こうした山本太郎の政治姿勢を表している。
そして、そこにラーフが同室している為、手法はやや過激であり、物議を醸す、新しい手法である。
例えば、以前、生活の党と山本太郎となかまたち共同代表の時代に数珠を持って、喪服を着て、葬式パフォーマンスなどを行ったが、それはやり過ぎということで、物議を醸している。
ラーフは過剰性を表わす為、やり過ぎてしまう所、やや過激化してしまう所がある。
そういう意味では、国民経済の為の消費税廃止という政策もやや過剰性が見られるのかもしれない。
山本太郎の政策には、中庸はない。
山本太郎の政策は、政治主導で、積極財政を行い、国民経済を活性化するというものである。
小泉純一郎や安倍晋三が出て来る前の自民党は、田中角栄-竹下・金丸・小沢の時代で、建設業の利権を握り、公共事業で、国民にお金をばら撒いた。
外国に対しては規制を敷き、日本を保護主義で、守っていた。
この時代、国民の貧富の差は、それ程、大きくなく、比較的平等で、日本は、社会主義の国と呼ばれていた。
山本太郎は、この田中角栄-竹下・金丸・小沢の時代の最後の実力者である小沢一郎と組んで、活動していたことも偶然ではないと思われる。
積極財政を行ない、規制を敷いて、外国勢力から国民を守るという考え方では、山本太郎は、本質的に田中角栄-竹下・金丸・小沢の系列と全く共通点がある。
それを破壊したのは、小泉純一郎-安倍晋三の時代で、この清和会系、外資導入族の蟹座ラグナのコンビの時代にアメリカに日本の金融市場を自由化させられて、その後、竹中平蔵が登場し、アメリカの競争的で、規制を撤廃する新自由主義政策を日本に導入する上でのアメリカの重要なカウンターパートを演じ、非正規雇用が増え、社会の格差を拡大して、日本は、ボロボロになった。
日本で、子供の貧困が増えている状況などは、小泉純一郎-安倍晋三時代の結果である。
蟹座は本来、愛国のはずだが、ウォール街やアメリカの多国籍企業を象徴する双子座が、12室(損失)になるためか、蟹座はそれらに対して弱く、抵抗力がない。
結局、アメリカの言いなり状態になり、日本を弱体化させたのが、小泉純一郎-安倍晋三の蟹座ラグナのコンビである。
蟹座の愛国心は、「美しい国」などといった理想主義的な甘い言葉のみで、空回りし、国民の為になる何ら実質的な政策に反映されなかった。
蟹座は自己中心的で、家族主義の為、自分の周囲の友達(例えば、経団連の内輪の仲間)のことしか考えていなかった。
それ以外の一般国民のことは全く頭に入っていない。
蟹座は、自由至上主義者(リバータリアン)であり、資本主義が根っから好きであり、格差や差別化を非常に求める星座である。
山本太郎のれいわ新撰組は、国民の中の最も貧しく弱い層に対して、福祉行政などを通じて、税金を手厚く再分配し、消費税を廃止して、消費を促進し、公務員は減らすのではなく、増やすべきだと主張している。
それは大枠で捉えれば、田中角栄-金・竹・小の時代の社会主義の日本に戻すことを主張している。
但し、山本太郎の視点は、無駄な公共事業ではなく、国民の生活を安定させることであり、国民への手厚い富の再分配である。
そのために企業に増税し、内部留保の金を出させようとしている。
山本太郎は、小沢一郎と同じ、獅子座ラグナである。
上述したように昨年2022年夏の参議院選で、山本太郎が大躍進したのは、トランジットとダシャーでしっかりと説明できる。
山本太郎は、消費税は、法人税を無くすために利用されていると主張している。
また消費税を廃止する代わりにインフレ率2%までは国債を発行して、財源とすることを主張している。
これが山本太郎のれいわ新撰組の中心的な政策である。
国が借金をして、積極財政することによって、国にお金が回って、経済が活性化されるとする考え方である。
これはケインズ的な発想であり、既に述べたが、公共事業を通して、国民にお金をばら撒いた田中角栄-金・竹・小の時代の政策と本質的には同じである。
然し、それを箱物の公共事業という形でなく、福祉や弱者救済事業という形で、積極的にばら撒くという考え方である。
その財源は、インフレ率2%まで、国債を発行することによって賄うことができると主張している。
山本太郎は、街頭演説の中で、国家の借金と家計の借金とは本質的に異なるものであると主張している。
これは最近、話題になって広く知られるようになって来たMMT理論(現代貨幣理論)に基づいている。
本人は、MMT理論ではないと言っているが、その考え方は、明らかにMMT理論の一部である。
私は、2000年代に社会活動家の安部芳裕氏の著作『金融のしくみは全部ロスチャイルドが作った』とか、『国際銀行家たちの地球支配/管理のしくみ』、『日本人が知らない恐るべき真実』、また『Money as Debt』(負債としてのお金)といった動画などで、銀行の信用創造の仕組みについて初めて知った。
ちょうど、その頃、これまで隠されてきた銀行システムについての秘密が世の中に明らかにされてきた時期である。
それらの言説は、ロスチャイルドという名前が登場するように陰謀論、陰謀史観的な観点から論じられている。
しかし、これは真実であって、市中に流通しているマネー(お金)の95%は、誰かが銀行から借金をした時に信用創造によって生み出されている。
高度経済成長期は、主に企業や個人などの民間が銀行からお金を借りて、市中にマネーを供給していたが、世界に成長センターがなくなり、企業が新しく経済成長できる分野などがない為、銀行からお金を借りる必要がなくなった。
民間に資金需要がないと、マネーサプライが枯渇してしまい、市中にお金がなくなってしまう。
その為、民間の代わりに国が財政赤字を増やして、市中にマネーを供給するようになったのである。
よく日本は、莫大な財政赤字を抱えているので、緊縮財政を行なって、財政赤字を縮小しなければならないと言われたりするが、国の借金を全て返済してしまうと、市中にお金がなくなってしまうのである。
それはれいわ新撰組のHPに掲載されている以下の表で明らかである。
(因みにこのことを最も上手く説明できるのは、『私が総理大臣ならこうする 日本と世界の新世紀ビジョン』の著者で、元れいわ新撰組の大西つねきなのだが、不幸なことに高齢者を切り捨てるといった発言を行った為にれいわ新撰組から追い出されたようである)
民間と政府の財政状態は、常に対称的になっており、民間が黒字の時は、政府が赤字であり、政府が赤字の時は、民間が黒字になっている。
つまり、世の中のお金は、全て借金によって生み出されているというお金の本質について語っているのが、この表なのである。
山本太郎が口を酸っぱくして言う、「誰かの借金は誰かの資産」というのは、このことである。
こうした信用創造の秘密について安部芳裕氏などによって盛んに論じられていたのが、2000年代である。
(因みに安部芳裕氏は、山本太郎とは交流があるらしく、山本太郎の推薦を受けて、2015年11月に参議院国会議員政策担当秘書選考採用審査認定試験に合格したと、wikipedia 安部芳裕には記されている)
これはロスチャイルドなど、銀行家の陰謀であり、銀行家がお金を貸し付けることによって、人類を支配するようにこの世界を制度設計したと主張されていた。
この銀行家によってつくられた不幸なシステムを終わらせるためには、「通貨発行権」を政府の手に取戻し、政府が直接発行する政府紙幣が必要であると考えられた。(cf.『公共貨幣』山口薫著)
そして、安部芳裕氏は、負債によらないお金、つまり、地域の自治体などが発行する地域通貨の研究などを行なっていた。
然し、そのうち、こうした銀行が信用創造によって発行するお金に対抗して、民間によってブロックチェーンという仕組みによって発行されるビットコインが登場したのである。
これは通貨発行権を銀行家の手から民間に取り戻す試みであるが、結局の所、ビットコインのような仮想通貨は、暫く運用された結果、政府によって禁止されたり、最終的には、価値が安定しており、国家主権によって認められた法定通貨に交換されざるを得ない面がでて来ている。(法定通貨とのレートが固定されていて、価格に変動がないステーブル通貨の需要が高まったのはそういう意味である)
つまり、この後は、どうなるかと言えば、ブロックチェーンを使って、主権国家が、デジタル法定通貨を発行する流れになりそうである。
インフレやデフレなどの通貨の供給量の調節は、国家の政府の仕事となる。
これは通貨発行権が、銀行家から、国家の政府に移動することを意味している。
それで、中国がデジタル人民元を発行するかどうかということで、大騒ぎされているのである。
水瓶座は共産主義を表わし、獅子座は国家主権を表している。
春分点が、水瓶座に移動しつつある現状では、水瓶座-獅子座軸が活性化し、国家主権によってコントロールされた共産主義社会というのが、今後の流れになると思われる。
つまり、新しい水瓶座の時代は、国家社会主義の時代である。
ブロックチェーンの設計思想である無政府主義や自律分散型社会というのは、幻想ではないかと思われる。
何故なら、国家主権は、いつでも、仮想通貨を禁止に出来るからである。
獅子座というのは、明らかに統治する主体であり、国家主権を意味している。
銀行家によって設計されたマネーシステム(負債としてのお金)は、双子座が作り出したと考えられる。
然し、それは双子座の行為のハウス(10室目)である魚座(競争、経済成長、負債としてのお金=労働)によって、推進されたのである。
お金が負債であれば、その負債を返すために苛酷な労働をしなければならない。
人間の活動がまだ小さく、地球資源が豊富で環境破壊なども起きていない段階においては、そうしたやり方でもよかったが、今は経済成長自体が難しくなっている。
双子座-魚座、あるいは双子座-射手座が生み出したマネーシステムはまだ過渡期のシステムで、やがて、水瓶座-蠍座、水瓶座-獅子座が生み出すシステムにとって代わると考えられる。
それが、おそらく、国家主権が発行するデジタル法定通貨であり、政府に通貨供給量を快適にコントロールされたお金の仕組みである。
因みに安倍晋三の時代において、日本は市中にある大量の国債を日銀が引き受けることにより、財政ファイナンスを行っている。
国債が発行されると一旦は、市中銀行が、買い取るが、最終的にはお約束的に日銀が買い取るようになっている。
これはつまり、政府が発行した国債を日銀が無制限に引き受けると、市中に大量のマネーが供給され、貨幣価値が下がり、ハイパーインフレになってしまうという所から、財政法第5条で禁止されている。
最終的に日銀が国債を引き受けると、輪転機を回して、マネーを大量に刷り、通貨供給量(マネーサプライ)を増やして来たのである。
それは量的緩和などとも呼ばれる。
安倍政権時代に、大規模に量的緩和を行なったにも関わらず、日本は中々インフレにならない。
元ディーラーで、参議院議員だった藤巻健史氏が、懸念してきたハイパーインフレは起きなかった。
日本のこの現状を見て、海外の識者は、日本は、MMT理論の実験場であり、これだけ国債を発行して、財政赤字を拡大しても財政破綻しないことが、MMT理論が正しいことの証明であると考えられている。
つまり、安倍政権はずっと国債を発行して、マネーを供給し続けて来たのである。
しかし、そのようにして供給されたマネーは、市中銀行の日銀の当座預金の中に積み上げられて、誰にも貸し出されない。
日本の企業はその金を借りて、何か新しいビジネスを起ち上げようとか、設備投資しようとは全くしないのであり、資金需要がないのである。
代わりに外国人投資家が、日本から低金利で、資金を借りて、株式投資などを行ったりする。(円キャリートレード)
また国債を発行して得られた国の予算は、特殊法人・公益法人などにばら撒かれて、国民の為にならず、無駄に使われるだけである。
また安倍政権は、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の資金を株式市場に投資できるようにして、経団連の株価を釣り上げるのに使われたりした。
そうした金は、アメリカに貢いだり、諸外国にばら撒くのに使われる。
2002年10月に刺殺された民主党の石井紘基議員は、日本が通常の国家の予算の他に特別会計という予算があり、それの方が大きな予算で、その予算は、国民の目を逃れて、あらゆる特殊法人・公益法人などにばら撒かれている実態を明らかにした。(cf. 『日本が自滅する日 「官制経済体制」が国民のお金を食い尽くす!』石井紘基著)
国債を発行して国家予算を捻出しても、官僚の天下り先である特殊法人・公益法人などにその予算がばら撒かれて、国民経済の活性につながらないなどの問題がある。
日本は数々の特殊法人・公益法人などの利権団体が、国の予算を取り合う構造になっており、市中にお金が回って、経済が活性化しない仕組みになっている。
このような構造があり、田中角栄-竹下・金丸・小沢の時代は、こうした特殊法人・公益法人にお金がばら撒かれてきた。
これが官僚や天下りした官僚による社会主義体制である。
山本太郎は、基本的に労働者や社会的弱者に国家予算(国民の税金)を分配しようという考え方で、公務員の数を増やすべきだと考えている為、もしれいわ新撰組が、政権を取るぐらいに大きくなってきたら、福祉分野に予算を割り当てるが、その福祉分野にまた利権が生じていく可能性もあり得る。
本質的に国家社会主義的にお金をばら撒くという思想においては同じかもしれない。
より労働者や社会的弱者、一般市民に焦点を当てている所が違うが、国債を発行して、予算を調達し、ばら撒くという発想は同じである。
れいわ新選組の山本太郎の考えは、弱者を切り捨てないという考え方であり、そうした思想の持ち主が、国民経済にとって害となり得る特殊法人や公益法人を解体するという発想を持てるのか疑問である。
山本太郎の考え方だと、国家社会主義であり、国民に規制をしないで経済活動を自由にやらせるという発想がない為、党の勢力が拡大するにつれ、田中角栄-竹下・金丸・小沢の時代と同じような振る舞い方になってしまうのではないかという懸念がある。
一方で、アベノミクスでは、量的緩和は行なったが、消費増税と緊縮財政が行われた。
従って、国民から税金を搾り取り、緊縮財政で、小さな政府にして、ばら撒かないという思想で、新自由主義政策そのものである。
日本維新の党の政策も「身を削る改革」などと言って、公務員の数を減らし、公共部門を統廃合して、無駄を減らしていくという考え方である。
小さな政府で、国民にはベーシックインカムを支給するという考えで、緊縮財政で、財政健全化を目指し、不採算部門は統廃合して、合理化していくという発想である。
しかし、このやり方だと、人々の生活基盤が破壊されるということで、最近、日本維新の党に騙されたとして、れいわ新撰組に合流する若手の人々が増えている。
結局、採算や合理性を重視して、市場原理に任せるという思想は、必要な公的部門を破壊し、人々の生活基盤を破壊してしまう。
だから市場原理の国アメリカは、人々の暮らしが滅茶苦茶になっているのである。
これを真似する必要は全くない。
小泉純一郎や安倍晋三が出て来る前の田中角栄-竹下・金丸・小沢の時代は、比較的日本には貧富の差がなかった。
2000年代にアメリカの新自由主義によって侵略される前の比較的貧富の差がなかったこの時代に戻したいというのが、山本太郎の考え方である。
従って、山本太郎の思想や実践は、かなり古風であり、水の星座の価値観に溢れている。
実際、山本太郎の強い4室(蠍座)と月(魚座)は、水の星座であり、古風な価値観である。
従って、ベーシック・インカムにもあまり言及しない。
一方で、宮台真司のような論客は、現代社会の問題を解決するには、資本主義を更に加速しなければならない(加速主義)とする立場で、テクノロジーや科学の力で、問題解決できるとする考え方である。
日本の封建的な利権構造や、官制経済などの悪しき構造も徹底的に破壊されることを望んでいる。
徹底的に日本の悪しき構造が破壊されない限り、良くならないと考えている。
山本太郎からは、宮台真司や、成田悠輔のような日本の既得権益を破壊し、日本を支配している老人たちに退場してもらうという発想が出てこない。
何故ならば、友愛、弱者を切り捨てない政治だからである。
然し、そうすると、日本の特殊法人や公益法人にばら撒かれている無駄な税金をカットするといった発想になりにくく、結局、田中角栄-竹下・金丸・小沢の時代の財政出動で、お金をばら撒くという発想になりかねない。
れいわ新撰組は、インフレ率2%までは国債をどんどん発行して、国が財政出動するべきだという考え方だが、これは田中角栄-竹下・金丸・小沢の時代、日本がずっと行ってきたことである。
山本太郎のれいわ新撰組が少し違うのは、それを箱物の公共事業などに費やさないで、末端の国民の生活の為に使うべきだという発想である。
労働者や弱者、一般国民に広く税金が再分配されるようにするという発想はいいが、日本の古い封建的な利権構造を解体するという発想が見えてこない。
山本太郎の5室支配の木星は、水瓶座でヴァルゴッタマであるが、水瓶座は、社会主義の星座である。
従って、山本太郎の考え方は、国家社会主義である。
自分は共産主義とは違うと発言しているが、自由市場に任せるのではなく、政治家のリーダーシップによって、政治、すなわち、税金の再分配を行なう。
だから山本太郎には企業に無制限に自由に事業をやらせるという考え方はなく、規制すべき所は規制し、自由化すべき所は自由化すべきだと考えている。
資本家を批判している為、共産主義に近いのだが、共産主義とも異なり、政治家のリーダーシップによって、平等な社会を実現していくという考え方、すなわち国家社会主義である。
特に自分のリーダーシップによって国家運営を行っていくという考え方である。
これは獅子座的な考え方であり、獅子座はだからこそ、政治家に向いている。
自由よりも平等(水瓶座)を優先するため、やや規制が強く、国家主権(獅子座)が強化される。
つまり、社会主義とは、国家社会主義になり、全体主義的になるという運命を持っている。
それはソビエト連邦もそうだったが、中国もそうである。
そして、平等である一般市民の上にそれを管理する特権階級(獅子座)が生まれる。
今、アメリカで若い人々が社会主義に共感しており、その数は増えている。
水瓶座-獅子座の軸は、社会主義(水瓶座)と国家主権(獅子座)の軸である。
今後は、国家によって運営される社会主義というものが主流になるのではないかと思われる。
双子座のウォール街が推進してきた社会が、何故、個人主義が強く、分断や格差をもたらしてきたかと言うと、双子座から見た10室が魚座だからだと思える。
だから、双子座は競争原理、新自由主義を促進したのである。
しかし、新しく社会を動かす原理は、水瓶座-獅子座軸の社会主義と国家主権が合わさった国家社会主義ではないかと思われる。
この流れにおいて、アメリカも社会主義化していき、また中国のように既に国家社会主義の国は有利である。
中国が、急速に力を付けているのは、こうした国家体制が、新しい時代(水瓶座-獅子座)に親和性が高いという問題もあると考えられる。
中国がデジタル人民元を発行する計画があるが、この電子マネーは、銀行が発行するのではなく、政府が発行することになる為、アメリカや西側諸国が築いている銀行システムへの挑戦である。
日本は速やかに電子化を進め、日本独自の法定通貨を電子通貨として発行すべきである。
他国の通貨を使うような国になってはならない。
日本の人口(経済規模)を維持し、速やかに日本政府発行の電子マネーを発行すべきである。
そして、食糧やエネルギーの自給を目指すべきである。
その為に新自由主義(ネオリベラリズム)の政策とは、決別し、国家社会主義に進むべきである。
ある程度の人口を維持し、国家の繁栄の為、エリートを養成し、国民の生活や教育水準を高めていく。
その為に外資導入族の清和会系の安倍派のグループ(新自由主義勢力)には退場してもらうことが重要だ。
田中角栄-竹下・金丸・小沢の時代の日本は、汚職や賄賂などの欠点はあったが、ある程度、国家社会主義で、エリート以下の大衆は比較的貧富の差がなく、平等であるという理想を維持していた。
そして、資本主義経済ではなく、官制経済であった。
2000年以前の日本は、水瓶座時代の理想をある程度、体現していたのである。
それは自民党が蠍座で表され、蠍座は水瓶座から見た10室であり、水瓶座の行為の星座だからである。
日本は、社会主義、国家社会主義の国として成功を収めていたのである。
それをアメリカがぶち壊したのである。
やはり、官制経済によって、官僚やその天下り先が、国民の税金を分け合うような古い利権構造を解体することは必要なのだが、それは新自由主義や市場原理によって行なう必要はないのである。
政治によって、それを行なえばよいのである。
新自由主義や市場原理を推進すれば、国民が疲弊し、持続可能な国家運営が、危ぶまれる。
新しい水瓶座-獅子座の時代には、政府が、貧富の差が激しくならないような形で、広く国民の面倒を見る国家社会主義が必要である。
コメント
コメント一覧 (2件)
誕生日間違ってませんか?
25日を回ってしまっていますね。
ラグナの修正をしている過程で、過ぎてしまったようです。
私の見立てでは、24日と25日の境界付近で、0時より前の24日の最も遅い時間帯であり、
獅子座ラグナで、度数は0°~14°23’の間ではないかと思います。
出生時間では、22:50:26~23:59:59の間です。
ナヴァムシャのラグナは検討していません。