日本共産党代表交代について – 田村智子が委員長に就任 –



先日、日本共産党が、4年ぶりに党大会を開き、執行部人事の刷新が行われた。


それによれば、2000年から20年以上委員長を務めてきた志位和夫氏が、代表を降りて、議長に就任し、代わりに田村智子が委員長に就任し、共産党の代表となった。


そして、議長などを歴任した不破哲三は最高指導部の常任幹部会のメンバーから外れたという。


党執行部の人事が長期的に固定化し、変化しない党であった共産党が、変わりつつあることが分かる。


特に不破哲三は、現在、93歳で、戦後の学生運動が盛んな時代から本気で、暴力革命理論により、共産主義革命を目指していた人物であり、この人が健在である限り、党の綱領は変わりそうもなかった。


しかし、ついに93歳にして、党の執行部から退き、運営に決定権を持たない名誉役員となることが正式に決まったようである。


つまり、共産党執行部自体が、独裁体制、封建的な村社会と化してしまっており、変化しない既得権益の塊になっていた。


土星が、水瓶座をトランジットすることによって、その党が、自浄作用を発揮して、党の人事を刷新するようである。



これはまた別の時に詳しく検討したいと思うが、共産党代表を務めてきた志位和夫のチャートを見ると、月と太陽が蟹座に在住しており、保守的な人物であることを物語っている。





※ラグナは未修正



ラグナの修正は行なっていないが、木星、水星、ケートゥが双子座に惑星集中し、土星が天秤座で高揚している為、リベラルな政治信条を持っていたが、月と太陽が蟹座在住し、更にナヴァムシャでも月がおそらく蟹座に在住している。


ナヴァムシャでは、月が蟹座であれば、10室に火星、木星、水星、ケートゥなどが惑星集中しており、火星は10室で、ルチャカヨーガを形成している。


蟹座、牡羊座が非常に強調されており、従って、非常に保守的な人物だったのである。


20年間、共産党の代表として、君臨してきたというのはそういう意味である。



通常、共産主義は、水瓶座から出てきた平等思想であり、また暴力を駆使してでも平等を実現しようとする思想である為、傷ついた水瓶座のイメージである。


全体主義的な共産主義は、水瓶座の土星や火星、ラーフ、ケートゥなどがもたらすテーマである。



しかし、志位和夫のチャートには水瓶座に在住する惑星がなく、その為、暴力的な共産主義のイメージが全く欠けていた。


志位和夫が、代表を務めてきた20年以上において、共産党は、自分の身内の人間を大事にする家族的な小グループであり、また社会的弱者や労働者を保護するような政策を行なう、グループだった。



近年、世界的にリベラル政党が高学歴化し、社会的に有力なポジションを占めて、社会の勝ち組を占めることが多くなって来ている。



その為、そうした成功の上にあぐらをかいて、社会的弱者や労働者への共感を無くしてしまったという現状がある。



例えば、米国などでは、白人労働者階級が、本来、リベラル政党で左寄りの民主党に投票するはずが、貧富の格差が拡大していく社会に失望し、高学歴化して、社会的な成功者で占められ、貧富の格差よりも、LGBT問題やポリティカルコレクトネスに傾倒する民主党に失望した結果、共和党のドナルド・トランプに投票するという社会現象が起こっている。



日本においても同じで、立憲民主党は、貧富の格差の是正というものを党の第一の目標にするのではなく、男女平等(女性の社会進出)、LGBTの権利、ポリティカルコレクトネスといった問題に傾倒し、社会的弱者や労働者への共感というものが失われている。



概して、リベラル勢力は、社会の規制を緩和して、これから成功しようとする新興のテクノロジー企業の味方である。



これらの新興の産業に敗北して没落していく、保守的な中小企業や社会的弱者、労働者のことにはあまり共感的ではなくなって来ている。



リベラル勢力は、現状では、成功者の味方になり、自ら成功する人々の集団になってしまっている。



立憲民主党が、貧富の格差の問題に取り組まない為、共産党やれいわ新選組などが、こうした問題に取り組むことになっている。



日本共産党は、そうしたリベラル勢力が、変質していく中で、頑固に社会的弱者や労働者を救う政党として、ブレないで、日常レベルで実践活動を行って来たという点は非常に評価できる。



日本共産党が、まだ暴力革命理論を捨ててはいないとは言え、日本国内において、社会的弱者や労働者を救う実践活動を行なう小グループとして、ガラパゴス的に独自の発達を遂げて来たのは、志位和夫氏の蟹座への月、太陽が示す、個人主義的な傾向も大きな役割を果たしたのではないかと思えるのである。





それで、新しく日本共産党の代表になった田村智子だが、ラグナを検討した所、おそらく、獅子座ラグナである。






結婚


1993年6月に結婚しているという情報がある為、1993年6月1日で、チャートを作成してみると、土星が7室に在住する7室支配の土星にリターンし、木星が2室乙女座を通過していた。





1日前の1993年5月31日以前は、木星は乙女座で逆行していた為、ラグナと7室にダブルトランジットが生じている。



1993年6月11日以降は、土星が7室水瓶座で逆行し始める為、一つ前の山羊座から8室にアスペクトし、また2室支配の水星にアスペクトする。








そして、2室の乙女座には木星がトランジットして、8室にアスペクトしている為、2室と8室にもダブルトランジットが形成される。



つまり、ラグナ、7室、2室と8室にダブルトランジットが形成されるタイミングである。




ダシャーは、ラーフ/木星期で、もしナヴァムシャのラグナが射手座であればラーフと木星は結婚生活の8室に在住している。



ナヴァムシャのラグナは現時点で、分からない為、取りあえずは先に進むこととする。




第一子出産


最初に子供が誕生したのは、1995年であるが、月日までは分からない。



その為、1995年1月1日でチャートを作成してみたが、1995年6月2日に土星が魚座に移動することが分かった。





木星は蠍座で順行したり、逆行したりしているが、4室蠍座から5室支配の木星にアスペクトしている。







そして、土星は魚座から5室と5室の支配星にアスペクトして、5室(子供)にダブルトランジットを形成している。



ダシャーは、ラーフ/土星期だが、土星はサプタムシャのラグナロードで、ラグナに在住する月と星座交換している。







ラーフは、5室支配の水星や9室支配の金星とコンジャクトしている。





第二子誕生


第二子が誕生したのが、1999年だが、1999年5月26日の段階で、木星が牡羊座に移動し、以後、土星と木星は牡羊座9室に留まり続け、9室にダブルトランジットが形成されている。







ダシャーは、ラーフ/水星期であり、サプタムシャでは、同じく、ラーフに5室支配の水星がコンジャンクトし、9室支配の金星がコンジャンクトしている。




サプタムシャを見ると、ラーフは2室で5室支配の水星と9室支配の金星とコンジャンクトし、水星は5室の支配星である。





比例区で初当選


田村智子は、2010年7月に比例区で初当選している。





選挙で当選することは、11室(資格、称号)の象意だが、木星は11室支配の水星にアスペクトし、土星は11室にアスペクトして、11室にダブルトランジットが形成されていた。



またラグナロードの太陽も11室をトランジットし、11室の支配星も11室をトランジットしていた。



また更にラーフ/ケートゥ軸も11室をトランジットしていた。









その後、2022年7月に3選しているが、木星は魚座から11室の支配星にアスペクトし、土星は水瓶座で逆行して、11室の支配星にアスペクトし、11室にダブルトランジットを形成している。





ラグナロードの太陽も11室をトランジットし、また火星も11室の支配星にアスペクトしている。




田村智子は、共産党執行部の中で、3回、昇進しているが、最初の昇進は、2015年1月に生じている。







この時は、木星が蟹座で10室の支配星とコンジャンクトし、土星が蠍座から10室にアスペクトして、10室にダブルトランジットしている。



また王座を表わす4室にもダブルトランジットしている。




そして、2回目の昇進は、2016年4月に生じているが、やはり土星は蠍座で逆行して、10室と10室の支配星にアスペクトし、木星は獅子座で逆行して、10室の支配星にアスペクトしている。







また木星と土星は4室にもダブルトランジットを形成している。




そして、3室目の昇進は、2024年1月18日に生じた今回の共産党委員長への就任である。









これは2023年12月30日の時点でのトランジットを見ると納得できるが、土星は水瓶座から4室にアスペクトし、木星は牡羊座で逆行して、魚座から4室蠍座にアスペクトし、4室にダブルトランジットを形成している。



これはやはり王座を表わしている。






声楽、合唱に打ち込む


田村智子は、小学校5年生のとき、NHK全国学校音楽コンクールに長野県代表として出場し、中学、高校でも合唱に没頭している。


wikipediaによれば、「高校でもヴェルディやモーツァルトのレクイエムなどを歌い、文化祭では「愛の妙薬」「ノルマ」「真珠採り」などオペラを3年続けて開催した」そうである。

そして、1984年に早稲田大学第一文学部に入学した後も直ぐに混声合唱団に入り、本格的な声楽が学べるサークル活動に没頭したという。







おそらく、このような声楽の活動は、2室(スピーチ、声)の支配星である水星が、金星とコンジャンクトしているからだが、水星は同時にサークル活動の11室の支配星であり、また3、10室支配の金星とコンジャンクトして、仕事の10室の支配星にも絡んでいる。


従って、あたかも仕事と言えるほどにまで、声楽に打ち込んでいたのである。



この声楽に打ち込んでいたという事実と、結婚した時に土星が7室の土星にリターンし、木星が乙女座で逆行などして、1-7軸でダブルトランジットしていることが、獅子座ラグナで間違いないと最初に考えた理由である。




早稲田大学に在学していたのは、1984年~1988年だが、この時はちょうど火星/木星→土星→水星→ケートゥ→金星期の辺りである。



火星は9室の支配星で、木星は5室の支配星であり、大学で学問を学ぶような時期は、通常、5室や9室の在住星や支配星の時期である。



主にマハダシャー火星期が、高等学問を学ぶ時期であったことを示している。







そうしたことを考えると、ナヴァムシャが射手座ラグナで、火星が5室の支配星であることは、この時期に大学で学んでいたことを示す配置として妥当である。



火星は更に9室支配の太陽と4室でコンジャンクトして、ラージャヨーガ、ダナヨーガを形成しているが、太陽の絡みは政治への関心を示し、また火星や太陽が10室にアスペクトすることは後に政治家になることを示す配置でもある。





共産主義思想の芽生え -5室支配の木星と高揚するラーフによるグルチャンダラヨーガ-


1984年4月に大学に入学した時は、火星/木星期だったが、その年の冬に早稲田大学が「スライド制学費」を導入し、授業料が値上げになることが発表されたが、在学生の学費は旧来の学費固定であるなど、不合理な点があった。


この時、学友が、日本民主青年同盟(日本共産党の下部組織民)のメンバーとして、学費値上げの反対運動などを行っていた為、それに影響されたようである。



ストライキは失敗に終わり、値上げは実施されたが、このことがきっかけで、民青への加盟を決心し、翌年の1985年10月に日本共産党にも入党している。







ダシャーを見ると、ちょうど火星/土星期であり、土星はラグナや月から見て6室(闘争)の支配星で、ダシャーロードの火星から見て、5、6室支配で6室水瓶座(共産主義)に在住している。



知性、判断力、識別力などを表わす5室の支配星が、6室で水瓶座(共産主義)に在住していることがポイントだが、こうした配置が影響して、戦闘的な共産主義思想に傾倒し始めたのである。



因みに民青(日本民主青年同盟)に所属している人は、確定申告の際などにもその解釈などを巡って揉める為、税務署は特別対応などするようであるが、国家主権の側からすれば、反体制的な組織ではある。



田村智子は、1988年に大学を卒業した後、日本民主青年同盟に就職し、専従職員となって、そこでコツコツと着実に出世をしていくが、ラーフは牡牛座の固定星座で、高揚しており、転職など一切せずに安定した職業人生を送るのである。



そして、ラーフ/木星期に結婚し、ラーフ/土星期に第一子、ラーフ/水星期に第二子を出産するなどして、仕事をし、普通の世俗的な生活の基盤を高めたのがこの時期である。



通常、ラーフ期は、仕事をし、結婚し、子供が誕生するなど、ごく普通の世俗的な生活を送っていく時期に相当する。





日本共産党の国会議員団事務局へ異動


出産後に民主青年同盟から日本共産党の国会議員団事務局へ勤務先が変わり、1997年1月のラーフ/水星期に石井郁子衆議院議員の秘書となって、政治の世界に進む足がかりを掴んでいく。



民主青年同盟という下部組織から、その上部組織である日本共産党の国会議員団事務局に勤務先が変わった時点で、出世を意味しているが、ちょうどこの異動は、ラーフ/土星期に起こっている。



この土星期というのは、アンタルダシャーであっても、マハダシャーであっても出世の時期を表わしている。







今回、2024年1月18日に共産党の委員長に就任したのもマハダシャー土星期に移行し、土星/土星期となったタイミングであった。



土星は7室(10室から見て10室)で定座にあり、ラグナから見ても月から見ても、シャシャヨーガを形成しており、更にダシャーロードのラーフから見て、9、10室支配のヨーガカラカで、10室でシャシャヨーガを形成している。



マハダシャーラーフ期、そして、マハダシャー木星期を通じて、ダシャーロードから見て、この強力な10室でシャシャヨーガの土星が働くため、それで共産党内で、頭角を現していく。



頭角を現すと言っても10室で強い土星は、民主的に選ばれたリーダーを表わし、自分で進んでリーダーになろうとしなくても、周囲から推されて自然とそうした立場に立ってしまう。



おそらく、田村智子が、国政に進出したのも、長い間、コツコツと、共産党の下部組織で実務を行い、長い下積み生活で、実績を積み、責任を果たして来たからである。



遂に共産党組織から信頼されるようになり、そして、周りから推されて出馬となったのである。






落選の日々


しかし、最初はすんなりと当選することは出来なかった。



その理由はアンタルダシャーの推移から明らかである。



このマハダシャーラーフ期の後半である1998年のラーフ/水星期に第18回参議院議員通常選挙に初出馬しているが、この1998年以降、国政選挙に5回出馬し、地方選挙に1回出馬し、計6回立候補するが、全て落選している。




落選した選挙

日本共産党の参議院比例代表候補(1998年)・・・・・・・・ラーフ/水星
日本共産党の参議院比例代表候補(2001年)・・・・・・・・ラーフ/ケートゥ or ラーフ/金星
衆議院比例東京ブロック・東京13区候補(2005年)・・・・・ラーフ/月
参議院・東京選挙区候補(2007年)・・・・・・・・・・・・ラーフ/火星
地方選挙・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・時期不明



この落選したタイミングは、ラーフ/水星期だが、水星が11室支配で、12室(損失)に在住し、ラーフ/ケートゥ期は、ケートゥのディスポジターの火星が、9室の支配星(10室から見た12室)で、仕事上の地位を表わしていない。



またラーフ/金星期は、金星は10室の支配星だが、12室(損失)に在住している。



そして、ラーフ/月期は、月が12室(損失)の支配星である。



最後にラーフ/火星期は、ラーフ/ケートゥ期と同じように火星は、9室の支配星(10室から見た12室)で、仕事上の地位を表わしていない。







従って、ラーフは10室で高揚して、ケンドラに在住し、トリコーナの5室の支配星とコンジャンクトして、ラージャヨーガを形成していることもあって、共産党関連団体での着実な職業人生、出世の人生を歩んだが、このラーフ期の後半での国政選挙への出馬は、アンタルダシャーが全て12室や9室に絡んでいて、上手く当選出来なかったことが分かる。



またもしダシャムシャのラグナが牡羊座で正しければ、水星と金星は3室に在住しており、ラーフから12室に在住している為、キャリア上の躍進を得る時期ではない。



しかし、そのように選挙では振るわなかったが、2006年10月のラーフ/火星期に日本共産党東京都委員会の副委員長に就任している。



マハダシャーラーフ期の最後のアンタルダシャーであったが、この後、マハダシャー木星期に移行していくことで、キャリア上の重要な転機を迎える。





初当選


そうしたことで、田村智子がようやく当選出来たのは、2010年7月の第22回参議院議員通常選挙の時で、マハダシャー木星期に移行した後の木星/土星期だった。



その直前の2010年1月の木星/土星期に日本共産党中央委員会准中央委員に就任し、同2月には、同党の国民運動委員にも就任しており、共産党中央委員会という共産党の中枢で、ポジションを得ている。







木星は出生図では、5室の支配星で、ラーフと共に10室でラージャヨーガを形成しており、ナヴァムシャでも王座の4室の支配星で8室で高揚し、4室にアスペクトバックしている。



4室では、5室支配の火星と9室支配の太陽がコンジャンクトして、ダナヨーガを形成しており、この4室にアスペクトする木星期は強いはずである。



またダシャムシャでは、木星は9室支配で5室に在住し、ラグナロードの火星とコンジャンクトして、1-9のラージャヨーガを形成しているが、木星は5室支配の太陽と5-9の星座交換をしている。



その上で、ラグナロードの火星と絡んでいるのである。



ラグナも月ラグナも牡羊座であれば、この配置は、二重の意味で、5室でラージャヨーガを形成する強力な配置になっている。



当選したのは、木星/土星期だったが、木星をダシャーラグナとすると、土星は9、10室支配のヨーガカラカで、10室でシャシャヨーガを形成している。



上述したように土星期というのは、田村智子のキャリア上の上昇の時期である。



以後、参議院議員として当選を重ねる間にも共産党中央委員会の中で、昇進し、最終的に2024年1月18日には、委員長に就任している。




参議院議員


2010年7月、第22回参議院議員通常選挙で比例名簿内で個人得票第2位で初当選・・・・木星/土星

2015年1月、日本共産党中央委員、同女性委員会副責任者に就任・・・・・・・・・・・木星/ケートゥ

2016年4月、日本共産党副委員長、常任幹部会委員に選出される・・・・・・・・・・・木星/金星 

2016年7月、第24回参議院議員通常選挙で再選・・・・・・・・・・・・・・・・・・・木星/金星

2020年1月、日本共産党政策委員会責任者に選出される・・・・・・・・・・・・・・・木星/月

2022年7月、第26回参議院議員通常選挙で3選・・・・・・・・・・・・・・・・・・・木星/ラーフ

2024年1月18日、日本共産党中央委員会幹部会委員長に就任・・・・・・・・・・・・・土星/土星



今後の田村智子 -委員長就任後の予想-




マハダシャー土星期に移行し、土星/土星期に入ったタイミングで、日本共産党の委員長に選出されたが、上述したように土星期は田村智子にとってキャリア上の昇進の時期である。







ラグナから見ても月から見ても7室で、シャシャヨーガを形成する土星は強力である。



そして、土星はジャイミニの変動表示体では、AmKになっていることも土星期がキャリアにとって重要な時期であることを表わしている。



土星はダシャムシャでは、10、11室の支配星で6室に在住している為、奮闘を表わしているが、6室の凶星である為、部下を従える配置にもなっている。







そして、土星から見ると、1、10室支配の水星が10室でバドラヨーガを形成し、2、9室支配の金星とコンジャンクトして、1-2、1-9、9-10のラージャヨーガ、ダナヨーガを形成している。



ジャイミニシステムでは、2023年7月4日から牡羊座のメジャーダシャーに移行しており、AmKの土星は牡羊座にアスペクトし、牡羊座から見て11室(成功、高い評価)に在住している。







そして、次の2028年7月3日からの牡牛座のメジャーダシャーになると、AmKの土星は9、10室支配のヨーガカラカで、10室でシャシャヨーガを形成している。



牡牛座はラグナである獅子座からは10室であり、また5室支配の木星とラーフの絡みは、ラージャヨーガを形成している。



次の2030年7月4日からの双子座のメジャーダシャーでは、双子座から見て、AmKの土星が、8、9室支配で、9室で定座に在住している。



大体、ダシャーの星座から見て、AmKが、9、10、11室に位置する時期が、キャリア上の最も良い時期である。



牡羊座の時期が5年、牡牛座の時期が2年、双子座の時期が1年、計8年間(2023年7月4日~2031年7月4日)が、田村智子にとって、最も良い時期になりそうである。



ちょうど、ヴィムショッタリダシャーでは土星/土星期から始まって、土星/金星期ぐらいまでの間である。



おそらく、土星/金星期の「乞食が王になって、王が乞食になる」という性質からすると、この2031年以降の土星/金星期辺りから、田村智子の試練が待っていると思われる。



その時、チャラダシャーは蟹座で、蟹座から見て、AmKの土星は8室に在住している。





共産党に所属したカルマ -グルチャンダラヨーガの意味-


元々田村智子は、獅子座ラグナであり、本来、保守的な性質の人間で、リーダーになる資質を持ち、活動の場は、共産党でなくてもよかったはずである。



カール・マルクスの資本論を読み込んで、共産主義イデオロギーに頭からどっぷり浸かっているといった風でもなく、本来は、声楽など趣味や娯楽など文化活動を愛する普通の人であった。



学生時代に授業料値上げへ反対するデモに参加するなどして、そこに所属する友人と付き合ううちに自然に繋がりが出来たが、日本民主青年同盟に加盟する時にはだいぶ悩んだようである。



そして、日本民主青年同盟の専従スタッフとして就職した際には、家族にも猛反対された。



共産党に関わるカルマがどこにあったかと言えば、それはまず7室(10室から10室)の水瓶座(共産主義)で、定座に在住しシャシャヨーガを形成する強力な土星である。



そして、10室で、5室支配の木星と高揚するラーフが形成するラージャヨーガである。







ラーフがケンドラに在住して、トリコーナの支配星と絡むことによって、ラージャヨーガを形成するが、それは同時に木星とラーフの絡みで形成されるグルチャンダラヨーガでもある。



この配置から分かることは、グルチャンダラヨーガは、天皇制に反対したり、既存の資本主義体制(現行の秩序)に反対する共産主義活動には、非常に適しているのではないかということである。



授業料を値上げした大学の先生方に逆らったのであり、先生に対して、従順ではない。



しかし、木星がラーフとコンジャンクトする場合、その人は先生に対して不敬であるとして一方的に非難されるのもどうかと思うのである。



木星とラーフの絡みは、授業料を値上げして、より物質的な満足を得ようとした教師の質も意味するのである。



従って、それはその人が不道徳であるという一方的なものではなく、とにかく、不道徳な教師と、それに反発する不道徳な生徒との対立の物語を意味している。



究極的には、共産主義者が目指しているのは革命であり、国体の否定であり、国家転覆を企てる不満分子を意味している。



だから昔から共産主義者は、不敬な態度なのであり、大学の教室などで煙草をふかして、教員に対して、「お前ら」とか、口汚い態度で、罵るなどしたのである。



あるいは、極端になるとセクト (新左翼)に見られるように度々暴力事件を起こしたり、仲間同士で粛清し合ったり、仲間に対する思いやりや、道徳に欠けているのである。



グルチャンダラヨーガとは、実は、反体制的な共産主義者を示す典型的な配置だったのである。



そうした反体制的な共産主義者たちが大勢いる日本民主青年同盟に就職したからこそ10室で、木星とラーフがコンジャンクトしているのである。



職場に共産主義者が大勢いるということであり、また5室支配の木星がラーフの影響を受けている為、この配置が、共産主義思想に傾倒した理由である。



土星とラーフは似ている惑星で、特にラーフは水瓶座でムーラトリコーナになり、ラーフは水瓶座の支配星とするような考え方もある。



従って、5室支配の木星にラーフがコンジャンクトする配置は、まさに5室支配の木星が、水瓶座に在住する土星の影響を受けているのに似ているのである。



従って、ラーフは反体制的な革命家、左翼イデオロギーに染まった狂信的な人物を表わす表示体であり、ラーフを支配星とするアールドラー、スヴァーティー、シャタビシャーは、しばしば反体制的な活動家を表わすナクシャトラである。




しかし、ラーフと木星がコンジャンクトする配置は、不道徳な堕落した伝統的権威に反発し、その権威と闘うというカルマも意味しているのである。



ラーフと木星が形成するグルチャンダラヨーガは、特に価値観が大きく転換する現代のような時代の変わり目においては有効であり、むしろ、積極的な役割を果たす場合がある。



グルチャンダラヨーガを目上の人に対する不敬を表わすといった単純な図式で考えるのではなく、グルチャンダラヨーガは、”不道徳で間違った伝統的権威と戦うカルマ”を意味していると見なすべきである。



最近、天台宗の寺で、僧侶と阿闍梨が、尼僧から性加害で訴えられる事件が発生しているが、木星が堕落した場合、それを凶弾するのは、土星やラーフの役割である。



現在、土星が水瓶座をトランジットしている為にこうした伝統的な権威(村社会)に対する告発が頻発しているのである。





「桜を見る会」問題の火付け役


田村智子は、安倍政権の「桜を見る会」問題の火付け役として有名であるが、それには水瓶座で強い土星や、10室で形成されるラーフと木星のグルチャンダラヨーガが大きな役割を果たしたと考えられる。



自民党という名の伝統的権威が、腐敗し、不正の温床となった時、こうした強い土星やラーフが積極的な役割を果たし、伝統的権威を凶弾し、追及するのである。






ナヴァムシャでも形成されるグルチャンダラヨーガ


グルチャンダラヨーガが、出生図ばかりでなく、ナヴァムシャでも形成されている場合、グルチャンダラヨーガの効果は更に深刻なものとなり、子供が不良化したり、親に反発すると言われているが、田村智子のチャートでは、木星とラーフが、出生図でもナヴァムシャでもコンジャンクトして、グルチャンダラヨーガを形成している。







田村智子のfacebookへの投稿によれば、娘はスカートの丈についての学校の厳しい校則に反発し、先生とバトルを繰り広げているそうである。



その程度であれば全く問題ないレベルだが、おそらく、ラーフは10室で高揚し、5室の支配星とラージャヨーガを形成しており、特に他の凶星からも傷つけられておらず、ラーフの状態は非常に良いからである。



その為、5室支配の木星(子供、娘)のこともそれ程、傷つけず、従って、ラーフは凶星として働かなかったと考えられる。



むしろ、ラーフは、田村智子にとって、社会正義を実現する為に腐敗した伝統的権威を追及する配置として働いたのである。





因みに水瓶座の強い土星は、場合によっては、非常に強力な攻撃力、支配力を示すことがある。



例えば、昨年2023年に現役党員だったジャーナリストの松竹伸幸氏が“党首公選制”を訴えて除名になった事件があった。



その共産党神奈川県議の大山奈々子氏(60)が“松竹問題”に触れ、党の体質に疑問を呈した所、委員長に就任した田村智子は、鬼の形相で、その発言に対して、一方的に「節度を欠いた乱暴な発言」「政治的本質をまったく理解していない」として、糾弾を始めたという。




共産党の“危険な体質”が浮き彫りに… 田村智子新委員長に「パワハラ問題」を直撃すると
2024/2/4 6:08 デイリー新潮

23年ぶりに日本共産党のトップである委員長が志位和夫氏(69)から交代した。新委員長は参院議員の田村智子氏(58)で、衰退著しい党のイメージを刷新する狙いがあるようだが、早速パワハラ問題を突き付けられている。そんな彼女を直撃してみると……。

***

 自由と民主主義の擁護を掲げる共産党だが、実態は理想からほど遠い。

「昨年、現役党員だったジャーナリストの松竹伸幸さんが“党首公選制”を訴えて除名になりました。共産党は事実上、党首の委員長を民主的に選ぶ仕組みがない独裁的な組織です。また、その事実を批判したら除名されてしまう、異論を許さない強権的な組織でもあります」(政治部記者)

 この“松竹問題”は共産党の危険な体質を改めて浮き彫りにし、議席減が止まらない党勢をさらに衰退させたといわれる。

「今回、委員長に就任した“タムトモ”こと田村さんには党のイメージを回復させる役割が求められています。2019年に“桜を見る会”をめぐる問題を追及した彼女は、古臭いゴリゴリの共産党員とは毛色が違うとみられているからです」(同)

「あんなに怖い顔は初めて見た」

 彼女は早稲田大学第一文学部卒業後、共産党の青年組織、民青に就職した際に母親から“お前を殺して私も死ぬ”と泣かれたとか。

「2世や3世が多い共産党員の中で、彼女は両親が非党員でした。東大出身の幹部が主流を占めてきた党のエリート主義の中では、格落ちとされる私大出身者でもある。従来の共産党には足りなかった清新なキャラクターを備えているといえるでしょう」(同)

 だが、ふたを開けてみれば彼女も結局は“ゴリゴリ”だった。新委員長に選出された1月18日の党大会で地金を出したのだ。

「田村さんのあんなに怖い顔は初めて見ました。16日、すでに始まっていた党大会の中で共産党神奈川県議の大山奈々子さん(60)が“松竹問題”に触れ、党の体質に疑問を呈したのです。そうしたら田村さんは18日になってから突然、この発言に対して大山さんの真正面で鬼の形相で糾弾を始めたという流れです」(同)

取材への回答は…

 この時、大山氏には反論の機会がなかったにもかかわらず、田村氏は一方的に「節度を欠いた乱暴な発言」「政治的本質をまったく理解していない」などとあげつらった。以降党内外で、これがパワハラだとの指摘が相次いでいる。

 さて、そんな田村氏にパワハラ問題を尋ねるべく翌19日の夜、自宅前で直撃してみたところ、

「広報を通してください」

 と、繰り返すばかり。彼女は最後まで記者の名刺すら受け取らなかった。

 一緒に帰ってきた夫も、

「突撃はあんまり受けていない。ルールっていうかね、広報を通すのが正式な取材だと思います」

 と、家庭内の“同志”を助太刀。二人は一瞬で逃げるように自宅の中に入っていってしまった。

 党のトップが広報を盾にして、自らの責任で質問に答えられないとはどういうことなのか。

「荷が重すぎる」

 元共産党政策委員長の筆坂秀世氏(75)はこう語る。

「私は田村さんが学生だった頃から知っていますが、彼女は常識的な考え方ができる人です。今回の党大会での発言も本心ではなく、立場的に仕方がなかったのではないか。この先も実権は志位さんを始めとする他の党指導部の面々が手放さないでしょう。今の彼女には委員長はまだ荷が重すぎると思います」

 首をすげ替えただけでは、中身は何も変わらないというわけか。

「週刊新潮」2024年2月1日号 掲載



おそらく、土星はラグナ、月から見て、6室の支配星で、水瓶座に在住しており、またもし分割図のラグナも正しければ、ナヴァムシャで6室に在住し、ダシャムシャでもラグナ、月から見て6室に在住している為である。




この6室の凶星の配置が、ナヴァムシャやダシャムシャにあれば、民主主義を認めなかったり、党員を上から強権的に統制するのも理解できるのである。




ナヴァムシャやダシャムシャのラグナは間違っていたとしても、少なくとも火星が2室に在住し、強い発言を示す火星のダシャーが活性化した時には、火星から見て、5、6室支配の土星が6室に在住する為、戦闘的な共産主義者になるのである。




水瓶座の凶星は、ソビエト連邦で見られたような共産党一党独裁、全体主義的な政治体制といったイメージであり、こうした共産党の怖い面は、田村智子のチャートからも読み取ることが出来る。




田村智子は、獅子座ラグナである為、共産党でなくても、どこにいたとしても存在感や指導力を発揮したはずだが、7室水瓶座の強い土星や10室での木星とラーフのコンジャンクションなどが、共産党で活動している理由なのである。




この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!

コメント

コメント一覧 (4件)

  • 精力的な記事の更新ご苦労様です


    私の方はアンタルダシャーが土星期に入って3ヶ月ほどになり
    トランジットの土星が異常に強くなったせいで
    日頃の自社における業務対応が尋常ではない忙しさになってしまい
    ロクなものではない半端な記事しか書けていません


    今回の田村智子のラグナ検証は私個人にとっても相当に有意義でした


    というのも
    私自身が共産主義(日本共産党)のシンパだった過去があり
    民主青年同盟にも在籍し
    新宿区の大学に通っていた当時は
    本当に田村智子を講師に招いた講演会を開いたりしていたからです


    私のラーシでは木星が6室水瓶座に住んで
    「共産主義への共感」が実体験として強かったと言えますし
    木星のディスポジターの土星は3室蠍座から2室天秤座に逆行して仮想的に高揚しています


    木星は天秤座に9室目のアスペクトを与えるので
    当時20歳前後の私はまだ「ラーフ-木星期」だったにもかかわらず
    「1週間の半分は民青の仲間に会いに大学に行く」というくらいでした


    私の主観的な印象としても
    田村智子は確かに良い意味で “ サヨク ” の風味が薄い方でした


    2010年頃に私が大学を留年し5年生だったその当時に
    自分の大学で共産党の職員らの協力で開いた講演会は
    今となっては驚くほど人が集まらず
    30人規模のゼミ教室のような会場に
    他大学の同盟員や代々木の東京都委員会の職員(専従)が集まって
    民青と共産党のオフ会か何かのようでした


    本稿でご指摘の通りですが
    「グル・チャンダラ・ヨーガだからといって本人が精神的に異常なのではない」とする御明察は
    私自身が田村智子のその素顔をすぐ近くで見ていて実際そのような印象です


    堅苦しさが無く
    話しかけやすい「普通の女性」だったと思います


    どちらかというと
    その当時からかなりの職位にあった小池晃や
    私が衆議院選挙の応援で実際に対面した志位和夫の方が
    日々の相当なプレッシャーに耐えることがしんどいようで
    陰気で薄情そうな素振りが見られました
    (小池晃は書記局長となってから常々ヒステリーな態度ですが当時はまだまだ「気のいいオジサン」という雰囲気でした)


    https://www.kamura-ayasuke-jortish-daisuki.com/post/%E8%A1%8C%E3%81%8D%E9%81%8E%E3%81%8E%E3%81%9F%E7%B2%9B%E6%B8%85-%E8%A6%8B%E3%81%88%E5%A7%8B%E3%82%81%E3%81%9F%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%85%B1%E7%94%A3%E5%85%9A%E3%81%AE%E9%99%90%E7%95%8C

    上記は
    私が自前ブログで題材にした例の松竹伸幸氏を巡る日本共産党への私的批評ですが
    独断として志位和夫はラーシが乙女座ラグナでナヴァムシャが牡羊座ラグナでした
    (両親から共産党員だったという単純な事実から2室が天秤座になるだろうという安直な考えではありますが)


    松竹伸幸氏は当初の生年月日が分からなかったのですが
    粛清(除名処分)の原因にもなった直近の著作中で
    生年月日を「1955年2月4日」と記してしており
    私が本人の除名処分をダシャーに照らしながら漠然と肌感覚でラグナを見立てたところ
    ラーシは牡牛座ラグナでナヴァムシャは双子座ラグナだったようです


    https://jyotish-one.com/index.php?name=%E6%9D%BE%E7%AB%B9%E4%BC%B8%E5%B9%B8&year=1955&month=02&day=04&hour=13&min=00&sec=00&lat=32.942469&lng=129.650353&zone=9&birth_place=%E9%95%B7%E5%B4%8E%E7%9C%8C%E8%A5%BF%E6%B5%B7%E5%B8%82&range=normal&hide_personal=0&aspects=0&indu=0

    ※生年月日を示すソースは以下の通り

    一 九五 五 年 二月 四日 生まれ の 私 が 党首 選挙 に 出馬 できる のも、 二 〇 二 五 年 の 二月 三日 まで という こと に なる。 また、 女性 の 数 が 中央 委員 の 半分 に 近づく よう 努力 する。 他 党 の 場合、 幹事 長 などの 役員 は 党首 が 決める が、 共産党 の 場合、 中央委員会 が 決める こと に なっ て いる。 党首 と 中央委員会 の 関係 が 問題 に なる が、 試行錯誤 し て 決め て いけ ば いい。

    松竹 伸幸. シン・日本共産党宣言 ヒラ党員が党首公選を求め立候補する理由 (文春新書) (p.64). 文藝春秋. Kindle 版.

    正式に共産党から除名となった2023年2月の時点で
    マハーダシャーが金星期になって3ヶ月ほどであり
    ラーシが牡牛座ラグナであれば
    ラグナロードの金星が8室でラーフとコンジャンクトして
    そこへ6室支配の土星がアスペクトする劣悪な配置で
    ナヴァムシャは金星が牡牛座で定座するので
    それが12室目に来る双子座をラグナにすると
    ダシャムシャも双子座ラグナになって
    金星が8室山羊座に住んで対向2室から土星がアスペクトバックします


    いずれは私も本稿の題材をブログで扱おうかと思っていましたが
    先生に先を越されてしまったので
    松竹伸幸氏のラグナ検証も含めて
    この機会をお譲りします


    以上


    お目汚し失礼しました
    • フィードバックありがとうございます。


      実際、民青同盟に在籍し、講演会を開催するなどして、本人と交流した経験による感想は、初耳でしたが、非常に参考になりました。


      木星が水瓶座に在住している場合、木星が5室や9室の在住星や支配星となる蠍座、天秤座、蟹座、双子座に惑星が在住していれば、それらの惑星がダシャーラグナとなって、木星が5室、9室の象意を帯びることで、思想信条的にも共産主義に傾倒していくかもしれません。



      >木星は天秤座に9室目のアスペクトを与えるので
      >当時20歳前後の私はまだ「ラーフ-木星期」だったにもかかわらず
      >「1週間の半分は民青の仲間に会いに大学に行く」というくらいでした



      この時期がラーフ/木星期だったということも意味を持つかもしれません。


      ラーフと木星の組み合わせが、本文の中でもグルチャンダラヨーガで、共産主義と関係すると書きましたが、


      基本的にアンタルダシャーは、マハダシャーの影響下に入る為、ラーフ期の中の木星期ということで、これらの惑星は関係しています。


      またラーフから見て、木星が9室支配で11室に在住している為に精神性や理想を求めて、共産主義の仲間たち(11室)の中に人生の師を探したり、求めていたと言えるかもしれません。



      志位和夫が乙女座ラグナの可能性はあると思います。そうした雰囲気を持っています。


      乙女座ラグナの場合、水瓶座が6室になりますが、そこに凶星などが在住した場合、新左翼などの闘争的な共産主義者になると思います。


      オノ・ヨーコも乙女座ラグナで、6室水瓶座に太陽、ラーフ、水星が在住していますが、金星/水星期などの水星のアンタルダシャーの時期に反体制的な活動家になったという事例もあります。


      ずっと以前に水瓶座に3つの惑星が集中しているチャートを持つ方のチャートを見たことがありますが、労働組合で活動していたことなどがあり、水瓶座が、社会主義、共産主義と関係があることに気づいた経験などもあります。


      実際、ラーフ/木星期に民青同盟に在席していたというフィードバックは、水瓶座の木星の象意を確認出来たという意味で、貴重でした。


      しかし、吉星である木星が水瓶座に在住している場合は、民青の仲間から良い影響を受けたことを意味しているように思え、暴力的革命の為の破壊活動に勧誘された訳ではなかったと分かります。


      松竹伸幸のチャートで、水星が月ラグナから見て、9室水瓶座に在住し、双子座で月とガージャケーサリヨーガを形成する木星からアスペクトされているという配置は、水瓶座9室に対する水星と木星の影響が見られ、吉星の影響であることから、昔ながらの共産主義革命理論家ではなく、もっと政治的にリベラルであることを表わしています。


      その為、共産党の改革を求めて、『シン共産党宣言』の中で、党首公選制導入、自衛隊合憲・日米安保条約堅持など、リベラルで穏健な主張を行ったと思います。



      米国の「正義論」の著者、ジョン・ロールズのチャートに似ています。


      正義というのは平等と同じ意味です。


      ロールズも水瓶座に水星があり、富裕層から貧困層への所得の再分配の根拠を無知のベールといった思考実験により追求しましたが、決して共産主義者ではありませんでした。


      米国のリベラルな思想家であり、資本主義を認めた上で、穏健な社会主義的な発想をします。


      その後、松竹伸幸の日本共産党をリベラルで穏健にする活動は、日本共産党が禁止する分派活動だと批判され、重大な規律違反として除名されます。



      志位和夫は、以前、1985年の日本共産党第17回大会で、伊里一智という人が、共産党中央委員会への批判をし、宮本顕治の辞任を要求した時に伊里一智を徹底的に批判し、共産党から除名し、追放しました。


      この功績が評価されたのか、志位和夫は、その後、准中央委員に選出され、書記局員に任命され、党中央委員を経て、党書記局長に昇格するなど、とんとん拍子に出世して、その後、衆議院選挙にも当選して、最終的に代表となりました。


      宮本顕治は、暴力革命理論の堅持者で、共産党の平和主義路線を批判した人物で、バリバリの暴力革命理論家です。


      「査問」と称するリンチによって同志を殺害もしているようです。



      志位和夫は、宮本顕治の長男の家庭教師を務めていたそうです。


      こうしたことで、志位和夫は、自分の師であり、お世話にもなった宮本顕治を擁護し、伊里一智を徹底批判して、追放しました。



      志位和夫のこの振る舞いからも分かるように昔、暴力革命理論で、日本共産党の黎明期に活動し、努力してきた先輩方を否定するようなことは出来ない訳です。


      先輩から受け継がれて来た日本共産党の精神を受け継いでいくには、暴力革命路線を完全に捨て去る訳には行かないようです。


      それらを捨て去ってしまうと日本共産党ではなくなってしまい、またもはや日本共産党という名前すら必要なくなるかもしれません。


      日本共産党が、過去の振る舞いを否定して、党首公選制導入、自衛隊合憲・日米安保条約堅持など、リベラルで穏健な改革を行ったら、日本社会党や社民党と変わらなくなります。



      ですから、日本共産党は、党のアイデンティティーを保持するには、リベラルで穏健な政策を導入出来ません。


      しかし、そうすると、どんどん時代遅れの党になっていき、党員の数が減っていきます。



      委員長の座が、田村智子に明け渡されたとはいえ、志位和夫は、会長として、院政を敷き、今後も日本共産党を監督する権限を保持する為、志位和夫が保ってきたこの体制は、根本的には変わらないのかもしれません。


      しかし、日本共産党で長年、活動し、専従職員として党を支えてきた田村智子になら後を任せられると思ったのかもしれません。


      結局、志位和夫には、自分から進んで日本共産党の歴史を否定するような改革は出来ないようです。



      志位和夫や小池晃、宮本顕示、不破哲三など、日本共産党関係者のラグナなどもいずれ検討したいと思います。
  • グルチャンダラヨガと言うことで、愛子内親王殿下のグルチャンダラヨガを思い出しました。

    愛子内親王殿下の3H双子座に在住するグルチャンダラヨガは、伝統からの革新で女系天皇誕生を目指すマスコミ・メディア・週刊誌を示していると思います。
    3Hや双子座はマスコミ・メディア・週刊誌を示してますが、そこにグルチャンダラヨガがあると、女系天皇擁立と言う非伝統的な行動に動くのではないかと思います。

    やはり、グルチャンダラヨガの表示体の人物達が、本人に対してそのような結果をもたらすのかもしれません。

    田村智子は10Hだから職場の人間でしたが、愛子内親王殿下は3Hだからメディアの人間がそうした性質を持つのではないかと思います。

    そうすると、グルチャンダラヨガが9Hだと父親、4Hだと母親、5Hだと子供、7Hだと配偶者にそうした性質が出るかもしれないと思われます。
    • 愛子内親王の3室のラーフと木星によるグルチャンダラヨーガは、女系天皇誕生を目指すマスコミ、メディア、週刊誌を表わすというのは、そうかもしれません。


      そのような単純な見立てが出来ると思います。


      2011年からラーフ期に入り、今現在、ラーフ/金星期で、マハダシャーレベルで、グルチャンダラヨーガの象意が顕現していなければならないですが、そうした否定的な現れはないようです。


      木星は9室の支配星で、9室にアスペクトバックし、逆行する10室支配の土星がアスペクトすることで、ラーフは、ラージャヨーガを形成しています。


      またラーフはウパチャヤの3室に在住して強く、水星の星座に在住して強いです。


      ナヴァムシャでも3室に在住して、5室支配の木星や4、9室支配のヨーガカラカの火星と絡んでおり、ラージャヨーガです。


      これはメディア、マスコミが、女系天皇容認論により、どんどん愛子内親王が皇位継承者になれるように働きかけているという好意的な現れを意味しているのかもしれません。


      wikipedia 愛子内親王によれば、スポーツ観戦が好きで、大相撲や野球に関心が高く、運動神経もよく、バスケットボール、スキー、テニス、ソフトボール、ジョギング、バトミントン、バレーボールなど、あらゆるスポーツを楽しみ、また書道、百人一首、チェロ、和歌などの文化活動も行なうようです。
      これらの3室の趣味、文化活動の象意が良い形で現れていると思います。


      これらはラーフ期に入ってから現れたと思います。こうしたスポーツにおいて多趣味という点が、ラーフの象意として現れているかもしれません。


      あるいは、これらのスポーツを教える立場になった養育係などが非伝統的な教師という位置づけだった可能性もあります。


      グルチャンダラヨーガの不道徳、師に対する不敬といった象意は、表れていないようです。


      皇室ファンからは、高い人気があり、次の皇位継承者との期待も高いです。


      そのような所から、全くラーフの否定的な面が現れていないのは、やはり、ラーフが9室支配の木星とコンジャンクトしているという点で、グルチャンダラヨーガの質的な面も大きいと思います。


      田村智子のラーフも5室支配の木星とコンジャンクトしていたという面で、グルチャンダラヨーガの否定的な面が出にくかったと思います。



      ただ一つだけ言うとすれば、2004年6月~8月にかけて、国内週刊誌で、愛子内親王に対して「発達の遅れがあるのではないか」等の誹謗中傷的報道が為された時、月/太陽/金星期でした。


      月、太陽、金星は全て、3、6室支配の機能的凶星の水星と絡んでおり、水星は11室支配の土星によって傷つけられています。


      3、6室支配の傷ついた水星の象意が顕現する時期ですが、それでメディアからの中傷を受けたかもしれません。


      ただし、3、6室支配の水星が8室に在住して、ヴィーパリータラージャヨーガを形成している為か、そうした中傷の類は消え失せ、今ではマスコミは完全に味方になっています。


      これは興味深いことです。


      ラーフ期には、上記のようにスポーツや文化活動など多くの趣味を楽しんだ時期で、それに対してメディアは全く否定的なことを報じておらず、3室に関して、ステレオタイプのグルチャンダラヨーガの否定的な意味合いは表れていないようです。



      ラーフと木星がコンジャンクトしているからと言って、不道徳、不敬であるとは言えないというロジックは機能していると思います。


      ただそれはラーフが、機能的凶星によって傷つけられていない場合です。




      例えば、長嶋一茂の場合、8、11室支配の最悪の機能的凶星の木星がラグナでラーフとコンジャンクトし、更に火星からアスペクトされて、グルチャンダラヨーガの最悪の形が顕現したと思います。



      長嶋邸で保管していたミスターゆかりのグッズを一茂が大量に売却し、長嶋茂雄は、一茂を訴えると述べ、現在、絶縁状態だというのは、まさにグルチャンダラヨーガの発現で、これは、師匠(父親)ゆかりの物品を売り飛ばすという、グルチャンダラヨーガの完全なステレオタイプが現れています。



      田村智子のグルチャンダラヨーガもトリコーナの5室の支配星とコンジャンクトし、更に凶星から傷つけられていない質の良い形で成立していた為に共産党の中で、比較的、質の良い活動に結びついたと考えられます。



      共産党は、革命を起こすといった考えから伝統社会から見ると不道徳になりやすい面があったとしても、必ずしも精神性がない訳ではなく、精神性というものが、伝統的な方法ではなく、特殊な形、変わった形で、現れたと考えるべきだと思います。




      私自身のことを考えると、9室にラーフが在住しており、伝統的な宗教にも関心はありますが、神智学、フリーメーソン、新興宗教、UFO、宇宙人(アダムスキー等)といった非伝統的な宗教や精神世界に興味を抱いて来たのは、この配置があるからだとも思えます。




      グルチャンダラヨーガが在住するハウスに応じて、その表示体となる人々などに非伝統性が生じるというのは機能していると思います。



      長嶋一茂の場合、1室で成立している為、自分自身の性格、パーソナリティーという形で、顕現する配置です。



      長嶋一茂の5室支配の水星は太陽、金星と共に9室で、ラージャヨーガを形成しており、山羊座の現実主義的な識別力が良い形で現れる配置です。



      長嶋茂雄のゆかりの品が保管費がかかって実家の経済を圧迫している為、それならば美術愛好家に売り払おうという、彼なりの合理的な判断であったのかもしれません。



      もし家に余計な経済的負担がかかっている状況があったのであれば、それは合理的で良い判断だったとも言えなくはない訳です。



      しかし、それを選択してしまう、パーソナリティーは不道徳として判断されてしまいます。





      ラーフの非伝統性という意味合いは非常に興味深い分野です。



      例えば、アンジェリーナジョリーは蟹座ラグナで5室にラーフが在住しており、実の子供もいますが、養子縁組しました。



      普通の妊娠、出産して自分が産んだ子供という意味での伝統的な子供の持ち方をしていません。



      あと、よく話題として以前も挙げましたが、タレントの向井亜紀は天秤座ラグナで5室水瓶座に土星が在住してましたが、体外受精をして、代理母出産しています。



      ナヴァムシャでもラーフは5室に在住しています。



      確実には言えないですが、水瓶座の土星は、この例からもラーフと代用できるかもしれません。

コメントする

CAPTCHA