橋本聖子が女性蔑視発言で辞任した森喜朗の後を受けて、東京オリンピック(五輪)・パラリンピック大会組織委員会会長に就任した。
会長就任の橋本聖子氏、記者会見 森氏の後任 2021年2月18日 18時01分 朝日新聞DIGITAL 東京オリンピック(五輪)・パラリンピック大会組織委員会は18日に理事会を開き、女性蔑視発言で辞任した森喜朗会長(83)の後任として、橋本聖子五輪相(56)=同日付で辞任=の就任を正式に決めた。 組織委は午後6時から記者会見を行う。まず橋本新会長が就任会見を行い、続いて候補者検討委員会座長の御手洗冨士夫・組織委名誉会長と武藤敏郎事務総長が選考過程を説明する。 |
これは意外なことだったが、現在の土星/ケートゥ期の象意からは納得できる結果であった。
但し、前回記事では、会長候補に浮上したことが、土星/ケートゥ期の象意だと考えていた為、実際に就任するとまでは考えていなかった。
マハダシャーの土星は、4室でシャシャヨーガを形成し、民主的に選ばれたリーダの配置である。
アンタルダシャーのケートゥは2室に在住しているが、ディスポジターの木星は5室支配で7室に在住し、ラージャヨーガを形成した上で、11室(肩書き、役職)にアスペクトしている。
従って、今現在、何らかの地位、ポストを得そうな配置にはなっていたのである。
但し、11室に現在、トランジットの土星のアスペクトがないので、その力が弱いと考えていた。
5室は創造のハウスであるが祭りやイベントの企画、運営といったものは5室の象意である。
世界最大のスポーツの祭典であるオリンピックは5室の象意であり、その組織委員会会長に就任することは、そうした祭典のプロデューサー、監督に就任したようなものであり、完全に5室の象意である。
5室は10室(地位、職務)からの8室目(中断、変化)である為、それで閣僚(五輪相)のポストを辞任し、また自民党を離党せざるを得なくなったのである。
これは橋本聖子にとっては苦渋の選択であり、困惑であり、失望(ケートゥ)でもあったと思われる。
然し、他に適任の人物がおらず、野田聖子からの電話なども毎日受けて、混乱を収拾する為に引き受けなければならないような状況に陥ったのである。
決して、自分から好んで就任した形ではなく、仕方がなく引き受けた形である。
そして、森喜朗は橋本聖子の父親が亡くなった時の葬儀委員長を務めた程のつながりがある。
いわゆる師弟関係、上司と部下のような関係性である。
ナヴァムシャを見ると、ケートゥは8室に在住して、中断、行き詰まりを表わしており、10室支配の水星や11室支配の月とコンジャンクトしている。
従って、アンタルケートゥ期になったタイミングで、五輪相を辞任し、自民党から離党したのである。
これは橋本聖子が決して望んでいなかった失望の体験であり、そして、このケートゥのディスポジターである火星は、3、8室支配で射手座に在住しているが、この8室支配で射手座に在住する火星が森喜朗の表示体である。
森喜朗は、射手座ラグナであり、この8室支配の火星が射手座に在住していることが、森喜朗から会長のポストを継承して、組織委員会会長に就任したことを表わしている。
それは突然の出来事(8室)であり、棚から牡丹餅的な出来事(8室)であった。
あるいは、8室は決して抗えない抵抗できない出来事を表わしている。
8室(相続、継承)支配の火星が4室(王座)に在住している為、オリンピック組織委員会の会長の椅子を得たのである。
そして、火星が8室の支配星であるということは、会長には就任したが何かと、自分の上司である森喜朗の影響というものが、残ることを意味している。
上司と部下の関係性があるのであり、完全に森喜朗から自由であるとは言い難い。
これが4室に在住する8室支配の火星の意味である。
そして、この火星は12室支配の太陽と相互アスペクトしており、10室の太陽は政府の仕事という意味であるが、損失という象意も持っていることが分かる。
これが会長に就任する為に閣僚を辞任し、自民党を離党するという結果をもたらした配置ではないかと思われる。
会長に就任する為に犠牲を伴ったことを示す配置である。
マハダシャーの土星は5室の支配星で3室に在住し、5室にアスペクトバックしており、やはり世界最大のスポーツの祭典のプロデューサーの仕事を意味している。
ダシャムシャの配置を見ると、マハダシャーの土星はやはり5室の支配星で、プロデューサーを表わしている。
アンタルダシャーのケートゥは3室に在住しており、通常、仕事の中断の配置であるが、ディスポジターの木星は、3、6室支配で4室で減衰し、ディスポジターの土星と星座交換して、ニーチャバンガラージャヨーガ、及び、パラシャラの例外則によるラージャヨーガ的な効果が期待できる配置である。
今回の女性蔑視発言で、森喜朗が辞任して、会長に就任した訳だが、その過程で、過去に自身が犯したセクハラ問題などもぶり返された。
こうした道徳倫理上の問題が噴き出しつつも、昇進していくというのが、木星(道徳)が減衰する配置でのニーチャバンガラージャヨーガではないかと思われる。
これはドナルドトランプが人種差別的発言やセクハラ発言などを繰り返しながらも大統領に就任したのと少し似ている状況である。
ダシャムシャの配置によれば、この土星/ケートゥ期は、土星/木星期のように働く為、橋本聖子にとっては、これは災い転じて福と為す的な展開とも考えられる配置である。
但し、ケートゥは3室に在住しており、仕事の終わりを表わしており、またナヴァムシャでは8室に在住して、10室の支配星や11室の支配星を傷つけ、ディスポジターの火星は、3、8室支配で、4-10軸を傷つけ、12室の支配星とも相互アスペクトしている。
従って、これらの配置からは、オリンピック組織委員会会長の仕事が、中断や行き詰まり、苦悩に満ちている印象である。
土星/ケートゥ期は2020年12月17日~2022年1月26日まで続くが、もしオリンピックが、今年の夏から秋にかけて行なわなければならないのであれば、この仕事は試練に満ちていると思われる。
ナヴァムシャでケートゥは8室に在住して、10室支配の水星とコンジャンクトし、ディスポジターの火星は4室から10室にアスペクトして、8室と10室の絡みが確認できる。
従って、場合によれば、オリンピックが中止になって、折角、閣僚のポストを辞任し、自民党から離党までして会長に就任したにも関わらず、それが無駄になるという懸念も生じるが、マハダシャーの5室支配の土星とケートゥは絡んでおらず、主にマハダシャーの結果が顕現すると考えれば、オリンピックの開催に何とか漕ぎつけられると考えられる。
出生図においてもそれは同じである。
土星は月から見た5室の支配星であり、アンタルダシャーのケートゥのディスポジターである木星も5室の支配星である。
ダシャムシャでは、ケートゥのディスポジターの木星は5室支配の土星と星座交換している。
そして、ナヴァムシャでも土星とケートゥは絡んでおらず、そのディスポジターの火星とも絡んでいない。
従って、主にマハダシャーの5室支配の土星が結果を与えることになり、オリンピックのプロデューサーの責務を果たすことができると考えられる。
トランジット
現在のトランジットを見ると、土星と木星が月から見て、5室を通過して、5室にダブルトランジットが生じている。
これが世界最大のスポーツ祭典をプロデュースする仕事を意味する配置である。
土星と木星は、月から見た11室にも在住しているが、その11室には3、8室支配の火星が在住して、8-11の絡みが生じている。
この火星は、やはりパラシャラの例外則によるラージャヨーガ的な効果やニーチャバンガラージャヨーガとなる配置である。
アクシデントによって棚から牡丹餅的に役職、称号(11室)を得るという配置である。
こうした8-11の絡みを形成する火星に対して、木星と土星がダブルトランジットしているので、まさに今、会長の職を継承したのだと言える。
またラグナから見た3室、月から見た3室の支配星にもダブルトランジットしているが、3室は4室(王座)を損失するハウスである。
それで、閣僚のポスト(五輪相)を失うという象意として現れた可能性もある。
但し、月から見た時に3、8室支配の火星が5室や5室の支配星にアスペクトする配置は、祭典の中断(5-8)という象意にもなり得る。
組織委員会会長の職務は成功裏に終わるか
最終的にオリンピックが開催されて、橋本聖子の会長就任の苦労が実る形になるかどうかの判断は、非常に難しい所だが、ナヴァムシャの傷ついた4-10軸やダシャムシャでのケートゥ3室の配置などを見ると、オリンピックが中止にならなくてもかなりのハプニングなどが想定される配置である。
チャラダシャーを見ると、オリンピックが開催される2021年7月23日~8月8日は、牡牛座/牡牛座である。
牡牛座から見ると、GKの土星が10室に在住して、シャシャヨーガを形成し、AKの火星がアスペクトしている。
オリンピックの運営が、責任重大で、奮闘に満ちているが、10室のシャシャヨーガの配置からすると、その責任を全うできる強さも持っていることが分かる。
出生図では、ケートゥのディスポジターである木星は7室で、ラージャヨーガを形成し、11室や月から見た5室にアスペクトしており、土星も5室支配で6室に在住して特に問題ない配置であり、ダシャムシャでは土星/ケートゥ期が、土星/木星期のようには働くならばハプニングがありながらも何とか運営をし、災い転じて福と為すという状況に持っていけるのかもしれない。
現に橋本聖子は、女性蔑視発言で、森喜朗が辞任したという逆風を返って、女性の理事を40%に引き上げる男女平等への改革の機会に転換しようとしており、まさにこれが災い転じて福と為す状況ではないかとも思われる。
プラティアンタルダシャーのラーフは、月から見て10室に在住し、ラグナでバドラヨーガを形成しており、ナヴァムシャでは2室に在住し、ディスポジターの金星は2、9室支配で9室で定座に在住し、5室支配の土星と相互アスペクトして、ダナヨーガを形成している。
更にダシャムシャでは、ラーフのディスポジターである9室支配の水星は、10室支配の月と、天秤座ラグナにとっての最高のラージャヨーガを形成している。
コメント
コメント一覧 (2件)
でも、橋本さんはとても真面目で純粋な面をお持ちな感じがします。そこが運が味方する逆転の鍵になるかも知れません。森さんの代理でなく、独自に動こうとする可能性はありませんか?
日本のマンデン図では、現在、水星/土星期で、オリンピックのような国民の祭典を表わす良い状態の5室や5室の支配星や、
それらと絡む吉星のマハダシャー、アンタルダシャーが来ていませんので、あまり良い見通しだとは言えないと思います。
https://star7.org/?p=5930
土星は逆行して、5室の支配星にアスペクトし、また月から見た5室の支配星である金星にアスペクトもしており、
土星は月から見た8室の支配星で、8室の表示体である為、中断、行き詰まりという象意があります。
但し、オリンピックが行なわれる時期は、水星/土星/金星期であり、プラティアンタルダシャーは金星で、
月から見た5室の支配星で、ナヴァムシャでも5室の支配星で10室で高揚しています。
ですからプラティアンタルダシャーの金星を見た感じでは、問題を抱えながらも開催しそうな感じはあります。
トランジットを見ても土星が山羊座から5室にアスペクトし、木星が4月~9月ぐらいまで水瓶座に入り、5室支配の火星にアスペクトする為、
5室にダブルトランジットが起こります。
5室へのダブルトランジットは、国民の祭典をこの時期に行なうことを意味しているかもしれません。
私は以前、オリンピックの開催は難しそうだと発言していますが、
それは昨年の11月から木星が山羊座に入って、山羊座にダブルトランジットが生じて、コロナが再度、ぶり返すからという観点からでした。
但し、日本のマンデン図を改めて見ると、今年の7月~8月は、プラティアンタルダシャーの金星は月から見た5室の支配星、ナヴァムシャでも5室の支配星で、
5室にダブルトランジットも形成されており、
2021年の新月図を見ると、5室でケートゥが高揚し、5、10室支配のヨーガカラカの火星が11室に在住して、5-11のダナヨーガを形成し、5室にアスペクトバックしているので、5室は強い状態です。
ですから、オリンピックは開催されるかもしれません。
オリンピックが最終的にどうなるのかを見て、これらのロジックが機能しているのか確かめたいと思っています。
森喜朗が故意に問題発言をして、オリンピックの組織委員会の会長を退いたということはあり得ないと思います。
まだやりたかったのですが、問題発言をしてしまったのです。
あれはチャートの2室や2室の支配星が傷ついているからで、度々、問題発言をしてしまうのは、運命だと思います。
また橋本聖子が、会長に就任したのも仕方なくなのかもしれないですが、政府の五輪相などをしているよりも、
組織委員会会長の方が、格上であり、今後のキャリアにとっては良いのではないかと思います。
また仕事としては、基本的にこれまで作ってきたものを継承した上で、それに何かを付け足していくのではないでしょうか。
全く新しく一から作ることは出来ないと思います。
ナヴァムシャで、3、8室支配の火星と12室支配の太陽が4-10軸で、相互アスペクトしている図からは、
自分の意図で動くというよりも人から促されて、引き受けるというようなパターンが多そうに思います。