山尾志桜里 出馬会見 その2 -国民民主党が公認見送りを決定-





「山尾志桜里 出馬会見 その2」の記事を準備していた所、本日(6/11)の夕方のニュースで、国民民主党による山尾志桜里への公認取り消しのニュースが飛び込んできた。



国民民主、山尾志桜里氏の公認内定を取り消し 参院選比例代表
2025/6/11 16:56 毎日新聞

国民民主党は11日、参院選比例代表で立候補を予定していた山尾志桜里元衆院議員の公認内定を取り消すと発表した。5月14日の両院議員総会で擁立を決めたが、過去の不倫疑惑などを巡りインターネット上で批判が続出し、党支持率の下落につながったとの声が出ていた。

 山尾氏は今月10日に記者会見を開いた。国政に再挑戦することになった経緯について「当選同期でもある玉木雄一郎代表から声をかけていただいた」と話した。その上で過去の不倫疑惑について「当時の自分の行動と対応は極めて未熟だった」と謝罪したものの、「今、新しくその件についてお話をさせていただくことは勘弁いただきたい」などと繰り返し、詳細な説明を避ける姿勢が目立った。約2時間半に及んだ会見で終始、釈明に追われた。

国民民主、参院選への山尾志桜里氏公認を見送り 過去の不倫疑惑、SNS上で批判
2025/6/11 17:34 産経新聞

国民民主党は11日、夏の参院選比例代表で擁立する予定だった山尾志桜里元衆院議員の公認を見送ると決めた。同日の国会内での会合後、榛葉賀津也幹事長が記者団に明らかにした。5月14日に擁立を決めたが、過去の不倫疑惑や母方にのみ天皇の血筋を引く「女系天皇」について「女系天皇の選択肢を排除する進め方は間違っている」とX(旧ツイッター)に投稿したことが交流サイト(SNS)上で批判を浴びていた。

榛葉氏は公認見送りの理由について「法律家としての能力を見込んでの擁立だったが、全国の国民民主の県連や地方議員から山尾氏の公認は見送ってほしいとの声があった」と述べた。

山尾氏は10日に国会内で立候補に向けた記者会見に臨んだが、不倫疑惑に関しては詳しい言及を避けた。榛葉氏は「多くの皆さんから疑問を払拭する会見ではなかったという声があった」と語った。



昨日(6/11)の深夜に投稿した記事(2025/6/11付の『山尾志桜里 出馬会見 -不倫についての質問集中-』)により、私は山尾志桜里が、マハダシャー土星期に入るので、土星期になってから、政界引退したことを考えると、前途多難で、当選が難しく当選したとしても上手く行かない旨を予想していた。


結局、それは選挙を待つまでもなく、その結果は公認取り消しという形で、即座に現れた。





(今回の山尾志桜里の擁立は、玉木雄一郎の独断で行われたが、会見の後、全国の国民民主の県連や地方議員から山尾氏の公認は見送ってほしいとの声が届き、公認見送りとなったという。玉木雄一郎も現在、獅子座ラグナで土星が8室をトランジットして、10室支配で8室に在住する金星にコンジャンクトしている。8-10の絡みが活性化され、政治家としての行動や決断に行き詰まりが生じる時期であり、擁立は完全に失敗に終わった)









今回の予想は、山尾志桜里のラグナをウッタラアシャダー第1パダに修正し、ナヴァムシャのラグナを射手座、ダシャムシャのラグナを乙女座に修正した上で、論理的に導き出した結果だった。



特にダシャー解釈の原則を忠実に適用し、出生図(D1)、ナヴァムシャ(D9)、ダシャムシャ(D10)の配置を総合しての解釈が上手く行っただけにこの結果に満足している。



やはり、出生図、ナヴァムシャ、ダシャムシャで、10室(仕事、社会的立場)の支配星を傷つけており、2021年10月14日での政治活動からの引退をもたらしたまさにその土星期に政治にカムバックすることは難しかったことが証明されたのである。




グリカとマンディーの働き


前回、山尾志桜里のラグナの検証や今後の政治活動の予測については十分に言及した為、今回は、山尾志桜里について、更に気づいたことを述べたいと思うが、彼女のチャートでは、グリカ(Gulika)とマンディー(Mandi)のようなウパグラハ(副惑星)の役割が非常に分かりやすく、現れている。


普段は、グリカとマンディーの配置はそれ程、意識することはないが、今回は、これらの要素以外には10室の月を傷つける要素が他に見られなかった為、これらの効果に気づかざるを得なかった。







グリカは(副惑星=影の惑星)の一つで、ラーフとケートゥのように計算上のポイントで実体がなく、土星の子供と言われ、土星のような働きをもたらす。



グリカ(Gulika)は、マンディー(Mandi)のことであるとしている解説も見られるが、上記のシュリジョーティスターで出力したチャートのように別々に表示できるソフトもある。


そうすると、山尾志桜里のチャートでは、8室支配の月が10室に在住し、グリカとマンディーとコンジャンクトし、更に冥王星ともコンジャンクトしている。



これらが彼女に対する世間のバッシングが激しくなった原因ではないかと思われる。



8室支配の月が10室に在住している配置は、月が大衆を表し、また主婦の表示体である為、大衆からの不人気や主婦たちの怒りを買ったのである。



そして、こうした不人気が原因で、仕事の中断(8-10の絡み)にも結び付く配置である。



但し、10室に在住する月に対して、土星や火星、ラーフ/ケートゥ軸や太陽などの追加の凶星の影響がなく、逆行の木星からのアスペクトによる保護を受けている為、それ程、厳しい印象はないのである。



従って、これだけ世間から叩かれるからには、何か別の要因を考えなければならず、それがグリカ、マンディーと冥王星の影響である。



10室のグリカやマンディー、冥王星が機能していると考えなければ、山尾志桜里への世間の風当たりの激しさは説明することが出来ない。



因みにDr. K S Charak氏によれば、10室のグリカ(Gulika)には、以下のような象意があるという。


「10室:息子、快適にするものに恵まれる、宗教的探究に傾倒する、(別の解釈では)定められた仕事をやめて、恥ずべき行為を行なう」



この中で、「定められた仕事をやめて、恥ずべき行為を行なう」という象意が合致しているかもしれない。



またグリカと月がコンジャンクトした場合、「母親に逆らう」という象意が生じるようである。



つまりは、世の中で、普通に子育てなどをし、母親として、主婦業に励む女性たちからの反発を招いたようである。



冥王星は外部からの盲目的な意志や強制力を表し、10室に現れた8-10の象意を極限まで強調し、引き伸ばす働きをする。



これらが山尾志桜里の政治活動の中断に大きな影響を与えたと考えられる。



この山尾志桜里の10室は、グリカとマンディーの効果やトランスサタニアン(冥王星、海王星、天王星)の効果を印象付ける事例である。





山尾志桜里のチャートの対人関係(relationship)のカルマ


対人関係ということだが、実際は恋愛、パートナー関係のカルマのことであり、それは主に7室に現れる。







山尾志桜里のチャートでは6室と7室の支配星が7室に在住しているが、このように結婚の7室と離婚の6室の支配星が、7室に同室しているような場合、誰かと婚姻関係を結んだ後に新しいパートナーが出来たので、元のパートナーと別れるようなカルマを表していると考えられる。


ダブルトランジットが成立する場合に6室と7室に同時にダブルトランジットが生じるということはそういう意味なのである。


このような事例を過去に何回か見た記憶があるが、この配置がもたらすステレオタイプかもしれない。





高度な知性とそれを台無しにする対人関係のカルマ


山尾志桜里の5室支配の火星が9室で、強い友好星座に在住し、1、4室支配の木星からアスペクトされて、1-5、4-5のラージャヨーガを形成する配置は、高い知性を表し、5室の支配星には、木星と土星が絡むため、法律の知識を表している。







法律の知識とは、理想(木星)を形式化、成文化、制度化(土星)したものである。



木星は水瓶座で逆行しており、火星とそのディスポジターである太陽にもアスペクトしている為、更に5室支配の火星を強化している。



また『ブリハット・ジャータカ』18章 13節には、水瓶座の木星は、蟹座で木星に与えられた結果を生成すると記されており、まさに高揚しているかのように強い配置であることも高い知性を後押しする要因である。



(関連記事:水瓶座の木星(グル)



しかし、一方で、2、3室支配の機能的凶星である土星がケンドラの7室に在住することによって、チャート全体を激しく台無しにしている。







7室に在住する水星と土星は中性の惑星であり、パートナー関係におけるセクシャリティーやジェンダーが曖昧になる要因である。



通常、7室に水星が入る配置は、同性愛的傾向をもたらし、パートナーが同性愛者とか、性的不能者とか、セクシャリティーに関して、何らかの問題を抱えることが多くなる。



この配置から推測されることは、山尾志桜里の最初の夫は、山尾志桜里の性的欲求にあまり応えられない人で、山尾志桜里には不満が溜まっていた可能性がある。



官能的な相手ではなかったのだ。



7室における土星と金星の絡みは、愛情表現が抑制されており、関係があたかも仕事のようになってしまう。



夫婦関係は、ビジネスパートナーシップとか、仕事上の関係という要素が主になり、結婚関係自体が、子供を産み、育て、家庭を築くという意味での責務のようになってしまう。


木星/木星期に結婚し、ナヴァムシャで木星が6室に在住していることを考えると、結婚した当初から意見の不一致もあり、夫婦の義務として、子供は一人誕生したが、その後は、関係性が冷え込んだかもしれない。



ロマンチックで官能的な関係性ではなかったのであり、従って、山尾志桜里の結婚生活は、不幸であったのだ。



それで若い男と知り合ったら、生娘のようになって、それにのめり込んだのである。



「チャタレイ夫人の恋人」(戦争で下半身不随となった夫との冷えた結婚生活に虚しさを感じていたチャタレイ夫人・コンスタンスが、屋敷の森番メラーズと情熱的な恋に落ちる)という小説があるが、あの主人公のように不幸な結婚生活に幻滅していた所で、若い不倫相手との出会いで、開眼したのである。



また山尾志桜里は、6室が強調されているが、特に6室でケートゥが減衰する配置は敵を粉砕する配置である。







従って、民進党時代の山尾志桜里は、非常に強く、公にも説明責任を果たさずにふてぶてしくそのまま押し通した。



また世間が不倫疑惑で、注目監視する中で、不倫関係ではないと厚顔で主張し、不倫相手と共にロサンゼルスへバカンスに出かけたりする。



このように6室が強調されている場合、夫が(妻が)亡くなったり、配偶者を破壊してしまう人が多い。



つまりは、強すぎるのである。



山尾志桜里の場合は、配偶者の妻が自殺して、死者が出ることになった。



6室が強調される場合、その人物の強い攻撃力によって、配偶者を破壊し、敵を破壊し、巻き込まれた人間に死者が出るのである。



8室支配の月が10室に在住し、月から見て10室に8室の表示体である土星が在住することは仕事が行き詰まる配置である。



山尾志桜里の場合、それがパートナー関係の煩悩から始まって、仕事など社会的立場に波及していくのである。



7室に土星が在住している為、まずはパートナー関係の問題として現れ、それがパートナーや仕事の破壊につながる。



彼女は、法案を作成するぐらいの能力があるが、しかし、このような配置は、彼女を致命的に泥沼に引きずり込んでいく。









「チャタレイ夫人の恋人」では、森番メラーズとの関係を深め、子を身ごもり、夫とは決定的な断絶に至り、離婚を決意する。



そして、メラーズは森番を辞めて、別の町で新たな生活を開始し、二人は一時的に離れて暮らしているが、小説のラストでは、「きみが夫との関係を終わらせ、ぼくらが再び一緒に暮らせる日を信じて待っている。」と、その後の展開に含みを持たせて、物語は終わる。



その後、チャタレイ夫人が、世間的にどのような評価を受け、社会的な立場がどのように変化したのかは描かれていない。



チャタレイ夫人の恋人では、身分や階級、社会的規範から解き放たれて、本来の人間性(性的欲望も含めて)の解放を模索する主人公たちの姿を描いたが、最終的な結末は描かれていない。



最終的な結末において、世間体や社会的規範の圧力を受けなかったか、経済的に生活が成り立ったのかどうかなど全く分からず、ハッピーエンドだけで終わったのかどうか全く分からない。



しかし、山尾志桜里のケースでは、その後の展開も既に明らかになっており、メディアの注視する中、大衆から批判を受けながら、最終的に政治的な立場から逃げるように去っていくのである。



これは全く登場人物の社会的身分や状況設定が同じではないが、本質的に「チャタレイ夫人の恋人」のその後の続きの物語を実演していると言っていいかもしれない。



アニー→東大→検事→民進党政調会長 華麗なる経歴と子育て 山尾議員の崩れた虚像
2017/9/12 11:30 産経新聞

妻子ある弁護士(34)との「禁断愛」報道で民進党に離党届を出した元政調会長(43)。密会疑惑については詳細な説明をしなかったが、ミュージカルの主役から東大法学部、検事、そして国会議員という華麗な経歴については、メディアで自分語りを繰り返していた。(夕刊フジ)

 「保育園落ちた日本死ね!」という匿名ブログを国会で取り上げて注目され、昨年の新語・流行語大賞を受賞した山尾氏は、自身の子育てについてこう語っている。

 《両親のサポートは欠かせません。幸いにも夫婦ともに両親が都内にいるので、両家が総出で子育てしています》《子どもと触れ合う時間は、なかなか持てませんよね。私も週に二回は夕飯を作って一緒に食べようと心がけていますが、実際には難しい》(月刊文芸春秋2017年6月号)

 山尾氏は小学校1年生の時に、研究者だった父親が東京にある大学の医学部に入学し、一家3人で仙台市から都内に越してきたという。《お風呂もシャワーもない小さなアパートに家族3人で住みはじめました。ホーローの流し台が私のお風呂だったことを、今では楽しい思い出として覚えています》(経済界16年6月21日号)

 小学6年でミュージカル「アニー」の主役を務め、「天才少女」と報じられたことも。《IQ・230? 毎年、通信簿に書いてあって、いつもそうだから別にどうとも思わない》(Emma1985年12月25日号)



能力、ポテンシャル(潜在力)とは、カルマ的な全体構造である


このように見て来ると、単に知性だけが能力なのではなく、人と円満に上手くやっていく能力や、不必要な所で敵から足をすくわれないこと、生涯通して健康でいられることなど、人生全体をトータルで見た時のカルマの良し悪しが、その人の全体的な能力ということになる。



つまり、人柄とか人間性とか、その人が幸運であるかどうかが重要になってくる。



だから単に学歴とか知能テストというのは能力の限定的な一側面に過ぎない。



トータルで見た時のポテンシャルが重要である。












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コメント

コメント一覧 (2件)

  • 秀吉先生、

    私はインド占星術にたどり着くまでに20年間西洋占星術をやって、色んな人のチャートを見てましたが、やはり、月と冥王星のコンジャンクションというのは、非業の死や自殺を遂げた人によく見られると思いますね…

    感情的に、にっちもさっちも行かなくなって、思い詰めて、究極の選択をしてしまうんだと思いますね…

    >官能的な相手ではなかったのだ。

    そして、前の記事で、
    価値観の違い、を理由に突然、元の夫に突然離婚を申し出た、というのが有りましたが…

    私は、現役時代、通訳としていろんな仕事をしたのですが、家庭裁判所での調整の案件なんかも有って、妻が夫のDVを理由に離婚を求めていたのが有ったんですね。

    それで、私は、双方の言い分を聞きますから、表面的な言葉の裏に隠された本音なんかも透けるように見えてくるわけですよ。
    言葉のプロですから。

    そうすると、旦那(妻よりものすごく年上のお爺さん)の言い分では、同窓会で同窓生に出会った、その同窓生が亡くなった、そこから彼女はおかしくなった、と、言ってたんですね。

    つまり、本当は、妻が、同窓会で何十年ふまりかに会った同窓生に恋をした、その人が亡くなって、精神的に乱れて、既に愛を無くしていた旦那に対する優しさを持ち続けることができなかった、そして、おそらく、その微妙な態度の変化に苛々した夫が暴力を振るった、

    というのが真相なんだな…と、心の裡で思いながら、粛々と双方の言い分を訳していたりしたわけですが…

    女性というのは、こういうふうに、本音を隠して自分に有利にもっていくような表面的な理由を後付けするのが、男性よりは上手ですね。

    まぁ、それにしても、山尾志桜里のように、関わった相手の奥さんが自死したとなれば、いくら、法的に問題が無いと抗弁できても、今でも半ば公人のような立場であるし、世間から見逃してはもらえないんですよね…

    今後、山尾志桜里の運命がどうなっていくのか、見届けたいですね。

    彼女にとって、水星は、幸運をもたらすようですが、長い土星期を持ちこたえて、水星期に返り咲けるのか…(その頃は、さすがにほとぼりも冷めてるかもしれませんが…そもそも倉持氏との関係が終わっていたり、自分や相手の子供を起因とする不幸に遭って、禊ぎを済ませているかもしれませんし…)

    今後も追っていきたい件ですね。
    • >月と冥王星のコンジャンクションというのは、非業の死や自殺を遂げた人によく見られると思いますね…


      自殺した方によく見られる配置として、月が土星やラーフなど2つ以上の凶星に傷つけられているケースが思い浮かびます。


      自殺とは肉体よりも心が先に病んでしまった結果、起こるため、月が傷ついているという条件は納得できます。


      彼女の場合、月が土星やラーフ/ケートゥ軸などから傷つけられておらず、木星からアスペクトされているので、自殺しにくい配置かと思います。


      ただ月と冥王星のコンビネーションが、自殺を表すというのは明らかに不倫相手の妻の自殺として現れた可能性があります。


      この予期せぬ死は、山尾志桜里にとっては、外部からの強制的な意志ではなかったかと思います。


      冥王星の場合、盲目性もあるのであって、秘教的に言うと、冥王星は非神聖惑星で、非常に進歩していない魂たちの住処です。


      不倫相手の妻は何も死ぬことはなかったんじゃないかと思いますが、この死という形で、具体化した行為には、盲目的な意志の力を感じます。



      >女性というのは、こういうふうに、本音を隠して自分に有利にもっていくような表面的な理由を後付けするのが、男性よりは上手ですね。


      つまり、説明を後付けするのは合理化であり、現実や事実ありのままに直面できないことであり、男らしくない、つまりは、女性的な行為なのかもしれません。


      そして、正直に語れないで、嘘をついて誤魔化すということも現実に直面できていないと言えるかと思います。


      不倫相手の妻の自殺を「存じていない」ということで、その事実に直面せず、回避しようとする行為に世間の人々は、失望したことが決定的だったと思います。



      >今後、山尾志桜里の運命がどうなっていくのか、見届けたいですね。



      山尾志桜里を「チャタレイ夫人の恋人」の主人公と比較しましたが、トルストイの「アンナ・カレーニナ」にも似ていると思います。


      アンナ・カレーニナも官僚で冷徹な夫カレーニンとの間に息子を設けましたが、愛のない結婚生活を送っており、その後、若く魅力的な将校ヴロンスキーと出会い、情熱的な恋に落ち、不倫関係となって、世間の非難を受けながら夫と別れ、ヴロンスキーと共に暮らし始めましたが、この関係にも徐々に行き詰まりが生じ、世間体や社会の風当たりも強く、社会的な居場所も失って、絶望の末に列車に身を投げて命を絶ちます。


      このアンナ・カレーニナが社会的な居場所を失って、絶望の末に死に至る直前の心理描写が、非常にリアリズムがあり、文豪トルストイの悲劇的な死を描いた芸術表現の技の極みに思います。


      山尾志桜里が追い込まれている状況は、このアンナ・カレーニナに似ていると思います。


      特に不倫相手の妻の死という形で、決して許されない倫理的な罪として、社会の中で、居場所を許されなくなっているという、その状況が、非常に似通っています。


      彼女は自殺することはないと思いますが、社会的な居場所を失って、緩慢なる死に追い込まれています。



      今後、土星期にどうしていくかということですが、土星は10室支配の水星とコンジャンクトしている為、法律の専門家として実務的な仕事を行なっていくと思います。


      例えば、政治の表舞台に立てなくても、法案の作成など裏方で、行なうことは出来るかもしれません。


      土星期はやはり、木星期ほどの輝きは得られないものの、収入を得て、生活をしていく為に仕事を行なっていくと思います。


      また彼女の年齢だと、両親家族の世話もしなければならない時期でもあります。


      土星は2、3室支配で、両親家族の2室を支配している為、家族の世話ということも今後の彼女の仕事だと思います。



      そして、水星期は10室の支配星ではありますが、ダシャムシャでは1、10室支配で3室に在住しており、この配置が正しければ、やはり、木星期ほどの輝きはないかもしれません。


      また水星はマーラカでもあります。


      射手座ラグナの場合、マーラカである2、3室支配の土星期の後で、7室支配のマーラカの水星期が続きます。


      従って、水星期に寿命が来るという場合も少なくないです。


      あるいは、ケートゥ期を経過して、次のマーラカである6、11室支配の金星期に寿命が来る可能性もあります。


      >私は、現役時代、通訳としていろんな仕事をしたのですが、家庭裁判所での調整の案件なんかも有って、妻が夫のDVを理由に離婚を求めていたのが有ったんですね。
      >それで、私は、双方の言い分を聞きますから、表面的な言葉の裏に隠された本音なんかも透けるように見えてくるわけですよ。


      家庭裁判所だと示談や調停を目的としていますので、あまり心の本音の内を直接的には話さないかもしれないですね。


      小説『アンナ・カレーニナ』の冒頭文に「幸福な家庭はどれも似ているが、不幸な家庭はそれぞれに不幸の形がある」という一節がありますが、


      家庭裁判所というのも、様々な家族の物語が、展開する場だと思います。

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