フィリピンの刑務所から特殊詐欺を指揮していた「ルフィー」こと、渡邉優樹が、2月9日、日本に強制送還された。
最近では、特殊詐欺ではなく、強盗を指揮し、日本国内で、30件以上の強盗に関与し、強盗殺人にも関与した容疑で、逮捕されている。
読者の方から出生データが開示されているとの知らせを受けて、チャートを作成してみたが、00:00:01で作成すると、月が蠍座の26°24’でジェーシュタに在住し、23:59:59だと、月は、射手座の9°30’で、ムーラに在住する。
射手座に月が在住している場合、月と木星がコンジャンクトし、ガージャ・ケーサリ・ヨーガを形成し、月ラグナから見ると、金星がケンドラで高揚し、太陽と土星が、5-11室の軸で、強力なダナヨーガを形成し、5室で、7-9、9-10のラージャヨーガを形成する。
この太陽と水星のコンビネーションは、射手座ラグナにとっての最高のコンビネーションである。
射手座が月だと良すぎる配置であり、月が射手座の場合、とても犯罪者には見えない。
月は蠍座のガンダーンタ付近で、減衰し、火星、ケートゥとコンジャンクトし、逆行の土星からアスペクトされていたと考えるのが筋である。
蠍座での月、火星、ケートゥのコンビネーションは、猟奇的殺人鬼テッド・バンディーと同じ配置である。
テッド・バンディーは、女性を誘い出して殺害した上で、強姦などをする狂気の殺人鬼で、その凶暴な犯行手口に対し、捜査官に「けだもの」と言わしめた。
死刑が確定し、電気椅子に座る直前に自分の罪を認め、「私は暴力の中毒だった」と語ったそうである。
渡邉優樹は、以前、フィリピンの刑務所内で、詐欺を行っているという通報があった頃から、「A」としてメディアから注目されていたようである。
同じ刑務所に収容され、下っ端として詐欺を実行させられていた者の証言によれば、「A」こと、渡邉優樹は、成績の悪い若手に対して、棒の先に火を付けて身体に押し当てたり、タバコの火を押し当てるなどの暴力を行なっていたという。
従って、非常に暴力を自然に行なえるサディスティックな人物像が浮かび上がる。
これは月がケートゥや火星とコンジャンクトし、逆行の土星からアスペクトされる配置で納得できる。
因みに0:00:01でチャートを作成すると、月が蠍座の26°24’付近になるが、ラグナは射手座となる。
そして、出生時間を進めていくと、06:30:03で、ラグナは、牡牛座になり、月は、蠍座から射手座に移動する。
月は射手座ではあり得ない為、おそらく出生のラグナは、射手座~牡牛座までの6通りのいずれかである。
そこで種々検討した結果、おそらくラグナは牡羊座ではないかと思われる。
牡羊座ラグナの場合、ラグナロードの火星が8室に在住し、ラーフ/ケートゥ軸とコンジャンクトし、土星からアスペクトされている。
ラグナの支配星が、6、8、12室に在住し、凶星からアスペクトされる配置は、アリシュタヨーガであり、身を滅ぼす配置であるが、例えば、ラオ先生の『運命と時輪』には、以下のような記述がある。
☆ ラグナの支配星とラグナ (中略) 3. ラグナに月とケートウが在住し、ラグナの支配星が8室に在住。さらに、マーラカから、コンジャンクトかアスペクトされている場合、身を滅ぼし、王子でさえも乞食に落ちる。 4. ラグナの支配星が、6室、8室、あるいは、12室の中で、凶星とコンジャンクトしていて、さらに、マーラカからのアスペクトを受けている場合、王子でさえも乞食に落ちる。 (『運命と時輪』上巻 P.112より引用抜粋) |
具体的な古典の記述は引用できないが、おそらくラグナの支配星が8室に在住し、凶星とコンジャンクションしたり、アスペクトを受けると、海外で、逮捕監禁され、刑務所に収容されるといった象意があったと思われる。
渡邉優樹は、背中に刺青を入れているが、ラグナロードの火星は、ケートゥとコンジャンクトしており、ラグナやラグナロードがケートゥと絡むと、身体にタトゥーを入れる典型的な配置である。
刑務所の中から、特殊詐欺や強盗を指示して、そこから利益を上げていたが、その利益を運び屋の女性にフィリピンの刑務所まで届けさせていたようである。
このように手下に犯罪をさせて、そこから不労所得を得ていたというのは、ラグナロードの火星が8室で定座に在住している配置がもたらしたと考えられる。
また暴力団との関わりがあったと言われるが、蠍座はヤクザ、暴力団を表わす星座であり、蠍座での月、火星、ケートゥが暴力団とのつながりを表わす配置である。
現在、トランジットの木星が魚座から蠍座にアスペクトし、土星が水瓶座から蠍座にアスペクトして、蠍座8室にダブルトランジットしているが、蠍座8室には4室支配の月が在住し、8室の支配星とコンジャンクトしている。
この4-8の絡みに対して、木星と土星がダブルトランジットしている為、突然、フィリピンの刑務所から日本の刑務所に移送されたのである。
4-8の絡みは、居場所や住まいが、突然、変わることを意味している。
土星はちょうど月から見て4室に移動したタイミングであり、そのタイミングもこれまでいた場所に居られなくなったことを意味している。
4室の土星は、典型的な引っ越しの配置であり、このタイミングで日本への強制送還が起こったのは、月から見て土星が4室に移動したからである。
従って、月は蠍座で、間違いないことになる。
渡邉優樹は、大学に在学中の2008年頃、札幌の歓楽街・ススキノで、キャバクラを経営していたというが、この当時、店で働いていた人気ナンバーワン・キャバ嬢と結婚したという。
2008年は、金星/水星期で、出生図では、金星は7室の支配星で、水星はラグナに在住し、結婚のタイミングである。
結婚したのが何月か分からないが、おそらく木星は射手座で逆行して、7室支配の金星にアスペクトし、土星は獅子座から7室にアスペクトして、7室にダブルトランジットしていたと思われる。
チャラダシャーは双子座/獅子座 or 乙女座で、双子座と双子座から7室には、高揚する金星がアスペクトし、双子座から見て、7室支配の木星は7室に在住している。
獅子座と、獅子座から見た7室には、DKの火星が逆行して、一つ前の星座からアスペクトしている。
またナヴァムシャの獅子座には、DKの火星が在住している。
しかし、この日本人の妻とは、子供が出来ると直ぐに離婚したようである。
次に2019年9月にフィリピンパブで知り合ったフィリピン人のホステスと結婚している。
このフィリピン人妻は、マニラでも最高級の新興住宅街にあるコンドミニアムに住んでいたという。
従って、おそらく7室支配で、12室で高揚する金星の象意を体現していると思われる。
ホステスであった為、美人で、ゴージャスな暮らしをしていた妻と外国で、結婚したというのが、この配置が意味する所である。
金星は、月ラグナから見ても7、12室支配で5室で高揚しており、明らかにパートナーの表示体である。
このフィリピン人妻と知り合った2019年9月は、月/ラーフ期である。
因みに私は、いくつかの理由からナヴァムシャのラグナを蠍座に設定した。
何故なら、蠍座ラグナであれば、ラグナロードの火星が10室に在住して、司令官となり、大勢の人間を管理し、命令できるパーソナリティーになる。
また10室支配の太陽は、7室に在住し、ラーフとコンジャンクトし、逆行の土星からアスペクトされるが、ラーフの絡みは、仕事が犯罪などの過激で手段を選ばない内容であることを示している。
金星/水星期に日本人の妻と結婚したことは、金星がナヴァムシャの7室の支配星で、8室支配の水星と相互アスペクトしていることで説明できる。
しかし、金星が3室に在住している為、直ぐに離婚となったのである。
月/ラーフ期にフィリピン人妻と出会ったのは、ラーフが7室に在住して、外国人のパートナーを意味するからである。
因みにこのパートナーとは、結婚して、子供が生まれているが、月は9室支配で5室に在住し、5室支配の木星と相互アスペクトしている為、子供に恵まれたと考えられる。
ナヴァムシャのラグナを蠍座に設定すると、ケートゥがラグナに在住し、再び、刺青を入れている理由となる。
この外国人の妻は、現地で裁判を起こし、渡辺優樹容疑者の日本送還を妨害していたという。
また渡辺優樹が、交際していた日本人女性で、2023年現在も愛人という立場の女性がいて、日本とフィリピンを往復して、詐欺で得られた資金をフィリピンに運ぶ役割を行っていたという。
3年前の2020年、29歳の時に渡辺優樹と出会ったようである。
この時は、月/ラーフ期、あるいは、月/木星期である。
ラーフは2室で高揚しており、7室から見ると8室である為、愛人を囲うことを表わしている。
またラーフのディスポジターは、2、7室支配の金星で、12室に在住している。
この女性とは、遠距離恋愛で、フィリピンから遠い日本にいて、日本から資金を海外に持ち出す役割を持っている。
2室支配の金星が、12室に在住する配置は、詐欺や強盗で得た金を海外に持ち出す役目を持っていた運び屋の女性の象意として納得できる。
7室の支配星が12室に在住する配置は、パートナーが遠隔地にいるか、あるいは、海外で結婚する配置である。
因みにEXITの兼近大樹が、渡辺優樹と知り合いで、2012年に起きた札幌市内で起きた1千万円窃盗事件に関わったとされている。
このことが報じられてから、XITの兼近大樹は、軒並み、イベントやテレビ出演がキャンセルされ、芸能活動が中断しているという。
この2012年は、太陽/太陽期、もしくは太陽/月、あるいは、太陽/火星期である。
太陽は5室の支配星で、3、6室支配の水星とコンジャンクトし、10、11室支配の土星と相互アスペクトしている。
この土星は、7室天秤座に在住しているが、おそらく、EXITの兼近大樹は、天秤座のキャラクターで、この土星が表示体となる人物として、渡辺優樹と関わったと考えられる。
この時の事件を調べると、渡辺優樹と、EXITの兼近大樹は、ビジネスパートナーであったことが分かる。
おそらく、天秤座に在住する土星が、仕事で関わる天秤座の人物を象徴している。
因みに渡辺優樹は、フィリピンの刑務所で王様のような暮らしをしていたという。
収容の4人は「王様のような暮らし」 フィリピン法相が指摘 2023/02/06 01:11 テレ朝news フィリピンのレムリヤ法相は、日本が送還を求めている4人について、「王様のように暮らしていた」などと収容所内の様子を明らかにしました。 レムリヤ法相は4日、現地のラジオ番組で、渡邉優樹容疑者ら4人について、「周りの人たちを買収するための現金を持ち、王様のように暮らしていた」と収容所内の様子について明らかにしました。 また、「空調の効いた環境で過ごし、電話やパソコンも持っていた」と規則に違反した生活をしていたことを認め、施設の職員をすべて更迭し、今後調査を行う方針を示しました。 また、4人が国内で裁判にかけられていたことについて、「強制送還を回避するために訴訟を起こさせている」と指摘しました。 4人のうち、渡邉容疑者と小島智信容疑者の裁判は6日に行われる予定で、棄却されれば、4人全員の送還に向けた法的な条件が整うことになります。 |
これは月ラグナから見た4室の支配星が12室で高揚し、高揚した10室支配の太陽、8、11室支配の水星と相互アスペクトしているからである。
空調の効いた環境で、電話やパソコンも使えて、そこはあたかも海外における彼らの邸宅のようで、また仕事場でもあった。
病院に行くと言えば、刑務所の外に出て、買い物をすることも出来たようである。
このように見て来ると、渡辺優樹は、牡羊座で正しいようである。
ラグナは、牡羊座バラニーの第4パダで、ナヴァムシャのラグナは、おそらく蠍座である。
そうすると、現在、渡辺優樹は、月/土星期である。
月は、4室支配で8室に在住しているが、そこにはラーフ/ケートゥ軸に傷つけられたラグナロードの火星がコンジャンクトしている。
そして、この月と、ラグナロードに逆行の土星がアスペクトしている。
これらの象意で表される配置は、アリシュタヨーガで示される身を滅ぼす配置である。
月は、8室で、蠍座の29°34’で、ガンダーンタに在住し、ラグナロードの火星とケートゥは、蠍座の第1、第2ドレッカーナに在住しており、サルパ・ドレッカーナ(逮捕監禁)に在住している。
こうしたアリシュタヨーガをマハダシャーロードの月とアンタルダシャーロードの土星が連携して表しており、そこにダブルトランジットが形成されている為、今回の強制送還、逮捕劇につながったのである。
ラグナロードが8室で、凶星と絡む配置は、身体の拘束を表している為であり、アンタルダシャーロードの土星は、出生図では、ラグナとラグナロードにアスペクトし、また4室と4室の支配星にもアスペクトしている。
身体の拘束と、居場所を失うことを表わしている。
そして、トランジットの土星も水瓶座から、ラグナとラグナロードにアスペクトし、8室にアスペクトして月を傷つけている。
日本で、30件以上の強盗事件を起こし、強盗殺人事件を起こした「ルフィー」は、土星が水瓶座に移動するタイミングで日本の警察に身柄を拘束されたのである。
コメント
コメント一覧 (3件)
興味深い記事が続きますね。
本当に勉強になります。
ふと思ったのですが、牡羊座は、蠍座から見て、いつも先生が仰る1−6の関係ですよね…
蠍座から見たら牡羊座の性質って、手に取るように見透かせるんでしょうね…
バラニーは諜報能力がありますが(私はバラニーの木星)、蠍座の深層心理を見抜く生来の能力からしたら、何考えているか、見透かせるんでしょうねぇ…
牡羊座は、単純で、嘘をつかない、直球を投げ、空気が読めず、天然で、ある意味、馬鹿であると言えますが、蠍座は噓つきで、老獪で、牡羊座の行動は手に取るように分かるようです。
牡羊座の象徴である格闘家とかプロレスラーのような人物が、考えなしにヤクザ、暴力団(蠍座)からお金を借りてしまい、追い込みをかけられるといった構図があると思います。
実際、事件としてあったと思います。
典型的なパターンです。
渡邉優樹(ルフィー)は、暴力団と関係があると言われていますが、もし渡邉優樹が牡羊座ラグナであれば、ラグナロードの火星が8室に在住している為、暴力団に対して、頭が上がらない状態で、操られている状態だと言えます。
通常、詐欺師や泥棒というのはヤクザ、暴力団にとってのカモだとも言われます。
渡邉優樹は、高校時代に剣道をやっていた格闘家でもあり、また大学の学生時代にキャバクラを開業したり、またフィリピンで、巨大詐欺集団の詐欺事業を起ち上げたということから、明らかに火の星座の象意が感じられ、牡羊座の象意そのものです。
ヤクザは、通常、刺青を隠すそうですが、隠さずに堂々と刺青を晒しているような人物は本当のヤクザではないといった書き込みがネットにありました。
そうした隠さずに堂々と晒してしまうような単純さというものは、牡羊座の特徴が出たものかもしれません。
そうですねぇ…
バラニーが諜報活動に長けているといっても、結局は、牡羊座の直情的、単純なところが枠組みとしてあるわけで、
やっぱり、末端のスパイ…役目が終わったら捨てられる、消される、いいように使われて終わる…そんな気がします。
スノーデンだって結局自分の首絞めて、幸せな生活環境にはないわけですからね。
まぁ、最初から捨て身の覚悟で、後悔しないならいいんでしょうけど、どう見ても目の前しか見てない単細胞的な部分があるような気がしますね…