前回、記事で、伊東純也選手のラグナを蟹座ラグナに修正し、事件が起こった時が、ラーフ/金星期であったことが明らかになった。
ラーフ/金星期というと、通常はキャリア上の重要なタイミングであり、今後、社会的に成功していく際に最初のきっかけになるタイミングで、デビューの時期である。
しかし、ラーフ/金星期は、ラーフや金星が機能的凶星化しているような場合は、問題をもたらすようである。
シュリK.N.ラオもその辺りのことを『運命と時輪』の中に以下のように書いている。
『ラーフ/金星期や金星/ラーフ期については、慎重に検討する必要があります。 これらの時期には、運気が大きく上昇することもあれば、どん底に低迷することもあります。』 |
伊東純也選手の場合、金星は、ラグナロードの月や9室支配の木星と相互アスペクトしており、ラージャヨーガやダナヨーガも形成しているのに何故、この時期が悪かったのか不可解な面もあるが、やはり、金星が4、11室支配の機能的凶星で、6室支配の木星と相互アスペクトして、4-6、6-11の絡みなどが生じていることが大きかったと思われる。
金星は11室支配の機能的凶星で、ラーフと直接的には絡んでおらず、凶星がマハダシャーとなる場合にそれと絡まない機能的凶星のアンタルダシャーだったということである。
それで、この時期は、非常に悪い結果となって現れたと考えられる。
金星は、水星を支配星とするレヴァーティーに在住しており、その水星の結果を与えたので、非常に良くない状況に陥ったのである。
水星は、3、12室の支配星で、7、8室支配の土星とコンジャンクトしており、週刊誌の報道によりセックススキャンダルなどに巻き込まれ、損失を被る配置である。
金星をラグナとすると、12室水瓶座に6室支配の太陽、4、7室支配の水星、11、12室支配の土星などが在住し、コンジャンクトしており、収入や評価を失う配置(11室の支配星が12室)や、密室での対人的な争いの配置(6室の支配星と7室の支配星が12室でコンジャンクト)が見られる。
この金星から見て、12室に惑星集中していることも今回、密室での事件となった理由である。
金星から見て、7室支配の水星が12室で激しく傷つけられている為、密室でのトラブルを意味している。
しかし、ラーフから見ると、7、12室支配の金星が、5室に在住して、5-7の絡みも見られるため、タレントの卵である女性たちと恋愛情事的な意味合いもあったのである。
ただ金星が在住するナクシャトラの支配星である水星は、ラグナから見ても8室、月から見ても6室で傷ついている。
従って、今回、このような事件になってしまったと考えられる。
この事件の核心に迫るような記事をいくつか読んで見たが、現代ビジネスの以下に記事が、事件の当日、何が起こったのかを明らかにしている。
芸能事務所社長の証言メモ、X氏の肉声…伊東純也問題で新たに明らかとなった「事件の核心」 2024.02.08 現代ビジネス 資料に書かれてあった「事務所社長の証言」 伊東純也選手を巡る問題について、今日発売の週刊新潮は続報を出さなかった。ただ騒ぎは続いていて、3月のサッカー日本代表W杯二次予選に出場できるのかは予断を許さない。 私はこの問題でどちらかの立場に付くつもりはない。以前テレビ朝日に勤めていたが、スポーツ担当ではなかったので伊東選手側との接点もない。 AさんとX氏の間で起きていたトラブル この芸能事務所は、今回被害を訴えている女性の1人、Aさんの契約先。そしてメモの中には、Aさんと週刊新潮に「X氏」と書かれた男性との間にトラブルがあったと書かれていた。 Aさんと「X氏」について、週刊新潮などがこれまでに報じてきたのは、以下のような内容だった。 X氏とは、当時スポーツビジネスのコンサルティング会社で伊東選手のマネジメントを担当していた人物だ。昨年3月、AさんはX氏と出会い、YouTube動画に出演させてもらうなど、仕事上の付き合いがあった。 今回の事件の際、X氏は「伊東選手が出演するテレビ朝日の特番の収録現場に連れて行って、番組プロデューサーなどを紹介する」という目的で、Aさんを事件現場となった大阪に呼んだと報じられている。 呼ばれたAさんは、友人のBさんを連れて大阪でサッカー日本代表対ペルー代表戦を観戦、終了後にはX氏や事務所社長とともに、伊東選手や他の代表選手もいる飲み会に参加した。その場では男性向けマッサージの話なども出たという。 さらにその後、伊東選手のホテルの部屋に伊東選手、トレーナー男性、Aさん、Bさん、X氏の5人が向かい、引き続き飲酒した。 ただX氏はすぐに隣の自室に戻ったため、伊東選手の部屋にはAさん、Bさん、伊東選手、トレーナー男性の計4人が残り、今回事件があったとされる時刻を迎えることになる。 そしてここから先が、今回入手した芸能事務所社長の証言メモなどに書かれた情報だ。これはあくまで「Aさん側の社長の言い分」だという前提で読んで欲しい。概要は以下の通りだ。 決して「自分からではない」 Aさんや伊東選手ら男女4人が残る部屋から出たX氏は、Aさんに「俺の部屋に来い」と携帯電話でメッセージを送った。しかしAさんからは返事がなかった。 翌朝、X氏が伊東選手の部屋に入ると、AさんやBさんが寝ていた。それを見たX氏はAさん、Bさんを急いで出て行かせ、後日、芸能事務所社長に連絡した。その時、X氏はAさんについて、このように言っていたという。 「俺のメッセージを無視した。許せない」 一方、Aさんは芸能事務所社長に対し、次の様なLINEメッセージを送って謝罪した。 「その前のバーでマッサージがどうたらって話してたので、『私の中であれ純也さんにしろってこと?』と疑問があって、(X氏の実名)の中で純也さんにいい思いをさせてあげる会なのかなってちょっとなってたとこもあって、その中でホテル行って(X氏の実名)が部屋からでっていったので むしろ任せた!って捉えたところもありました。どちらにせよ迷惑かけてすみません。」 ただその後、社長が事情を聞いたときには、Aさんは「お酒を大量に飲まされて伊東選手に無理やり性的行為をされたもので、自分からではない」と説明したという。 「すれ違い」の可能性 それから約1週間後、X氏はAさんを呼び出して説教。これをきっかけにAさんは「X氏とは縁を切りたい」と芸能事務所社長に伝え、その後、弁護士を立てた協議が始まった。 この芸能事務所社長の証言メモだけを読むと、次の様な「すれ違い」の可能性が浮かび上がる。 ■X氏は、この日Aさんを自分の部屋に呼んだのに来なかったので、怒った。 ■これに対してAさんは、何かを「任された」と思って伊東選手らの部屋にいたのに怒られたので、怒り返した。 芸能事務所社長は、Aさんらとともに週刊新潮に被害を訴えた側だ。しかしその証言メモには、被害を訴える前に、Aさんには感情的になるような出来事があったとも考えられる記載があったのだ。 ただこれも芸能事務所社長ひとりの主張だ。果たしてこの証言メモの内容は真実なのか。カギを握るのはX氏だ。 私はX氏のもとへ話を聞きに行った。 「これはでっち上げです!」 X氏は、時折目に涙をにじませながら語気を強めた。その理由とはいったい何なのか。 |
ここに登場する人物は、まず、スポーツビジネスのコンサルティング会社で伊東選手のマネジメントを担当していたX氏という人物である。
そして、被害を訴えているAさんと、そのAさんと契約し、Aさんを雇っている芸能事務所社長である。
芸能事務所社長と、X氏は仕事上の付き合いがあり、芸能事務所社長は仕事をもらう立場である。
あと、Aさんの他にもう一人、Aさんの友人のBさんも同席していた。
また伊東選手のトレーナーの男性もいた。
こうした複数の登場人物たちがつくる利害関係者の会合(11室)の中で起こった出来事である。
こうした人々が、伊東純也というサッカーのスター選手のまわりに集まって、様々な思惑や仕事にありつこうとする下心が交錯する中で、意思の疎通などに行き違いが生じ、最終的にX氏から仕事の契約を切られたことに腹を立てて、Aさんと芸能事務所社長が、性加害で訴えたようである。
会食の席で、マッサージの話なども出て、Aさんは、X氏から伊東純也に接待するようにと受け取ったようである。
Aさんは以下のように発言している。
「その前のバーでマッサージがどうたらって話してたので、『私の中であれ純也さんにしろってこと?』と疑問があって、(X氏の実名)の中で純也さんにいい思いをさせてあげる会なのかなってちょっとなってたとこもあって、その中でホテル行って(X氏の実名)が部屋からでっていったので むしろ任せた!って捉えたところもありました。どちらにせよ迷惑かけてすみません。」 (『芸能事務所社長の証言メモ、X氏の肉声…伊東純也問題で新たに明らかとなった「事件の核心」』2024.02.08 現代ビジネスより引用抜粋) |
つまり、Aさんだが、完全に枕営業などが当たり前の芸能界の文化にどっぷりと浸かっている女性で、接待を促されたという解釈についても特に疑問を感じずに軽い形で、受け入れているように見える。
こうしたAさんが、X氏とトラブルになる中で、芸能事務所社長と共に伊東純也を訴えたのである。
つまり、Aさんは芸能界の枕営業という文化を積極的に受け入れている女性で、自分自ら望んで、伊東純也選手の部屋に留まっていた。
そして、その場合に接待する相手と性的関係になったとしても、それを何とも思わない価値観の女性なのではないかと思われる。
むしろ、芸能界、スポーツ界においては、よくある交流の中での情事の一つだったと考えられる。
Aさんの方から積極的に伊東純也選手と関係をもった可能性すら考えられる。
それを伊東純也選手としては、合意があった上での情事と考えたとしても仕方がないのであり、そもそも被害を訴えるような性質のものではなかったのである。
しかし、X氏とトラブルになり、仕事の関係も打ち切られた為、X氏に抗議や報復をする為に事務所社長にも促されて、伊東純也選手を訴えたのではないかと思われる。
AさんがX氏から伊東純也選手に接待しろといった指示を受けたと勘違いして、それでサービスしたのにX氏から怒られ、そして仕事上の契約を解除されたので、逆切れして、伊東純也選手から無理やり酒を飲まされて性被害を受けたというストーリーに変わってしまったのである。
自分自身で、そのようなストーリーだったと後から思い直し、信じ込むようなことも出来るのである。
そのような自己催眠のようなこともしばしば起こり得る。
このように様々な下心を持った貪欲な人物が、伊東純也選手に近づいて来て、まとわりついて来るのが、11室の支配星の時期である。
そして、この場合、伊東純也選手は、このような人々の欲望の対象であり、様々に思惑が交錯する人間関係の渦の中心でもある。
X氏も含めて、全ての人が、伊東純也絡みで、仕事を得ようとする立場である。
従って、伊東純也選手は、権力があることになる。
そうすると、例えば、X氏が、何気なく、部屋から立ち去るような行為をAさんが、伊東純也に接待しろという指令だと受け取るような誤解が生じる。
忖度が働いて、力の中心である伊東純也に対する接待を行い、X氏や芸能事務所社長との関係の板挟みの中で、仕事を得る為に接待をする方向に促されたかもしれない。
11室の支配星の時期は、その本人を利用しようとする観点で近づいてくる人たちに囲まれることになる。
それ故、11室の支配星は非常に強い凶意を持つ、機能的凶星なのである。
自分の欲が満たされず、相手を利用できないとなると、一気に手のひらを返して、訴えてくるような人々である。
こうした11室の支配星である金星が、水星を支配星とするレヴァーティーに在住し、その水星が、ラグナから見て8室、月から見て6室で、太陽、土星などから激しく傷つけられている為にこのようなトラブルに発展したと思われる。
伊東純也選手自身も11室の支配星の時期は、周囲が忖度してくれて、ちやほやしてくれて、便益を図ってくれるため、それに便乗して、恩恵を貪ろうとしてしまう。
つまり、伊東純也選手も、彼の元に集った人々の間で、知らず知らずのうちに権力を持ち、構造的に忖度させ、性接待させるような力の中心になってしまったとも考えられる。
それが例え、Aさんの勘違いであったにしてもである。
しかし、伊東純也選手としては、好意的な感じを装って近づいてくる女性を相手にして、それは自由意志による恋愛情事だと完全に勘違いしたのだと思われる。
そして、Aさんは、そうした性接待の文化にどっぷり浸かって、それを利用しさえもするタレントの卵であるが、半分、疑似恋愛や娯楽の感覚で、半分は、X氏から命じられた接待の仕事といった観点で取り組み、その辺りに多少の認識のずれがあったと考えられる。
伊東純也選手としては、Aさん自身、その時点では、恋愛情事の雰囲気を演出し、楽しんで、それを行っていながら、後から性加害で訴えて来て、スポンサー契約の解除など莫大な損害を出されたことで怒り心頭であったと思われる。
その為、2億円の損賠賠償請求訴訟となったのである。
この請求した金額にその怒りの程が現れている。
コメント
コメント一覧 (2件)
私が考えるに、11Lの惑星に応じた人物に絡む意味が現れやすいと思います。
例えば、射手座ラグナは金星が11Lですから、金星の示す女性に関するトラブルが良くありますが、蟹座ラグナも金星が11Lと言う点では、似たようなところがあると思います。
獅子座ラグナや蠍座ラグナは、水星が11Lですから、知能の高く・計算高い人物に利用されやすいと思います。
伊東純也の場合、金星が11L蟹座ラグナと言うことで、金星の表示体のゴシップ芸能週刊誌のメディアの人物達や女性達とのトラブルが起きると思うのです。
それは故安倍晋三が蟹座ラグナで金星が11Lでしたが、やはり金星の表示体のメディアと互いに利用し合う関係にありました。
また、安倍政権は女性の活躍をうたって、安倍自身が多くの女性候補を当選させて、安倍と女性議員達が互いに利用し合う関係にあったことを思い出せば理解しやすいと思うのです。
私自身も蠍座ラグナですが、仮想通貨等の投資で11Lの水星的な人物達と利用し合う関係にあったと実感するのです(それが2020年10月のあの凶事に繋がったり、逆に儲かったりすることに繋がったりしたのですが)。
また、私自身はカラカムシャラグナが射手座ラグナで、現在、ラーフー金星期でラーフは射手座にあります。
ですから、射手座から見ると11Lが金星になります。
やはり、女性が私を利用して様々な要求をしてきて、金銭要求も多いです。
元々の運勢でそういう傾向がありますから、昔からそうだったのですが、ラーフ期になってから少し増えました。
ラーフー金星期も実際にそういう傾向があります。
それと私は、ラーフー金星期に入ってから、金運は良くなりましたが、やはり女性との人間関係でのトラブルの波乱がありますね。
なにしろ要求が多いから、大変です。
やはり、ラーフー金星期と言うのは、金運や仕事運には良いダシャーなんだと思うんですが、人間関係のトラブルでは良くないダシャーだと思います。
ラーフー金星期は、ラグナやラーフから見て金星が機能的凶星だと、金運や仕事運には良いが、人間関係のトラブルでは良くないダシャーとなりやすい傾向があると思います。
確かに安倍晋三は、女性議員たちと利用し合う関係であったし、松本人志の番組に出演したり、日本の芸能界と利用し合う関係にあったかもしれません。
また伊東純也の周囲にいた人々も、芸能事務所社長とか、タレントの卵、スポーツ界のコンサルタントなど、業界関係者であって、金星の象意だと思います。
射手座ラグナにとっての6、11室支配の金星が、金銭要求が多いというのは、今まで検証してきた通りですが、女性が河合さんを利用して、様々な要求をし、金銭を要求して来たというのは興味深いです。
お金を稼いだらそうした女性たちにたかられるというのは、ある意味、金星の象意として、同時的に起こるのかもしれません。
D9のラグナから見ても金星が11Lで7室に在住していることもあると思いますが、その辺りはまさに今、経験していることであり、実感があるということなんですね。
結婚して少したってから離婚訴訟を起こされ、結婚相手の女性から高額の慰謝料をもぎ取られるのは、医者やスポーツマン、弁護士など社会的ステータスの高い、典型的な射手座ラグナの人々で、これは明らかに射手座ラグナにとってのステレオタイプだと思います。
以前、射手座ラグナだった本多さんからも、そうした女性とのトラブルに関する体験談をよく聞きました。
射手座ラグナにとって金星は11室の支配星であり、11室の支配星というのは、他の惑星との絡みにより、容易に強力なダナヨーガを形成できる惑星の一つですから、金運をもたらし、経済的な成功に結び付きますが、どうしても6室の支配星として、人間関係上のトラブルを生じやすいということはあると思います。
そういう意味では、射手座ラグナの人にとって、金星が象徴する女性との交際が精神的な幸福や安らぎにつながらないということは言えると思います。
射手座ラグナの人にとって、金星は、生来的吉星として甘美な体験をもたらすとは言っても、下心ある女性から利用されたり、女性との絶え間ない煩悩や摩擦を経験することになる訳です。
しかし、金星が強く強力なダナヨーガなどを形成している場合は、そう悪いとも思えず、それなりに成功や達成感を与えると思います。