次期自民党総裁選の行方 -石破茂5度目の挑戦 -



岸田政権が、政治資金パーティーの裏金問題で、野党から厳しい批判を受け、政治資金規正法改正案が、6月6日に衆議院本会議で可決されたが、抜け穴だらけであると言われている。


日本経済新聞社とテレビ東京が6月28~30日に行なった世論調査では、岸田内閣支持は、25%で、支持しないは、67%だった。


国会における与野党の論戦で、逃げの答弁を繰り返す国会活動について、評価しないと回答した人は、66%で、評価すると回答した人は、25%で、ほぼ支持率と一致している。


内閣支持率が低迷しているため、自民党内から首相交代論が浮上して来ている。



「次の首相にふさわしい人」 石破氏20%、高市氏9% 世論調査
2024/6/23 17:43 毎日新聞

22、23日実施の毎日新聞世論調査で、「次の首相にふさわしい人」を自民党の国会議員8人の中から選んでもらった。最も多かったのは石破茂元幹事長の20%。2位は高市早苗経済安全保障担当相の9%、3位は上川陽子外相の8%で、「この中にはいない」も39%に上った。

 4位は小泉進次郎元環境相の7%。5位は菅義偉前首相の6%、6位は河野太郎デジタル相、岸田文雄首相の各5%だった。8位は茂木敏充幹事長の1%。

 2月にほぼ同様の質問をした際は1位石破氏▽2位上川氏▽3位高市氏――で、上川氏と高市氏の順位が入れ替わった。高市氏は男性、上川氏は女性の支持が多い傾向が続いている。

 自民党支持層に限ってみると1位は岸田氏。2位は石破氏で、3位小泉、高市両氏▽5位上川氏▽6位河野氏▽7位菅氏▽8位茂木氏――だった。【村尾哲】


2024年9月に予定されている自民党総裁選で、誰が最もふさわしいと聞く世論調査が、2023年12月に行なわれたが、1位は石破茂、2位は高市早苗、3位は上川陽子、4位は小泉進次郎だった。


石破茂が、20%で、5人に1人が、石破茂がふさわしいと考えているようである。


総サンプル数がよく分からないが、産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)が、2024年3月16日、17日に行った世論調査でも、石破茂が、20・1%で、1位だった。


但し、2位は小泉進次郎で、高市早苗は、4位で、2位以下は、入れ替わりも見られるが、1位は、安定して石破茂が選ばれている。



つまり、次期、自民党総裁の最有力候補が、石破茂ということになる。


ということで、実際、石破茂が、自民党総裁になり、内閣総理大臣になれるかどうかを早速、チャートを作成して、検証してみた。







まず、石破茂に関して、以前もラグナを検証したが、あまり情報がなかった為、特定できなかった。



しかし、2018年9月の自民党総裁選で、安倍晋三と一騎打ちとなるなどして、注目を浴びたこともあって、その後、様々なプロフィールが掲載されるようになっている。



この2018年9月の自民党総裁選で、妻の石破佳子氏が、クローズアップされ、結婚の馴れ初めのエピソードが、以下のように女性セブン2018年9月20日号に掲載された。



それによれば、結婚したのは、1983年9月である。



石破茂氏の妻 最初のプロポーズを断った過去とその理由
2018.09.08 07:00 女性セブン

 安倍晋三首相(63才)と石破茂衆議院議員(61才)の一騎打ちとなる自民党総裁選(9月7日告示、20日投開票)。下馬評では安倍首相優勢だが、そこに一矢報いるのが石破氏であり、その石破氏を支えるのが、妻の佳子さん(62才)だ。「ファーストレディー候補」の佳子さんに、話を聞いた。

 佳子さんは東京出身で、中高一貫の私立女子校を卒業後、慶應義塾大学法学部に入学。そこで同級生だったのが、石破氏だった。教室で初めて佳子さんを見た時、「こんなにきれいな人がこの世にいるのか」と石破氏が一目惚れ。

 ちなみに、石破氏は“永田町随一の愛妻家”として知られている。今も、美人な奥さんに首ったけなようだ。

「当時、夫は学期末試験対策の勉強会サークル『石破のヤマかけ講座』を開いていました。友人に誘われて、私がそこに参加したのが、最初に話をしたきっかけです。

 その時、私の出身高校を知っていて、“ぼくの2人の姉も同じ高校の出身だ”という話をされたのですが、言い方が気になって、あまり第一印象はよくなくて…(笑い)。

 夫は他の男子生徒とは一風違う雰囲気がありました。当時、ジーンズや『アイビールック』ファッションが流行っていたのですが、彼はいつもきちんとシャツにネクタイ、ジャケットを着ていて、真面目そうなかただと思いました。

 よく覚えているのが、勉強会でわざわざみんなの分のドーナツを用意していたこと。男女問わず親切でしたから、人気者だったようですよ」(佳子さん、以下「」内同)

 友人として付かず離れずの大学4年間を過ごしたふたり。卒業式の後、石破氏は思い切って「結婚を前提としてつきあってほしい」と告白した。しかし、佳子さんの返答は「ごめんなさい」だった。

「当時、彼は銀行への就職が決まっていました。告白されたとき、“学者や弁護士を目指していたけど、君と結婚するために、安定した道を選ぶよ”と言いたげな雰囲気を感じたんです。当時は女性への社会の門戸は狭く、就職しても一般職しかない時代。男性は何にでも挑戦できて羨ましかった。“結婚したいからといって、やりたいことを諦めるのは、やめてほしい”という気持ちから交際を断りました」

 石破氏は大手銀行、佳子さんは総合商社に就職。一度は疎遠になったが、1981年に石破氏の父で参議院議員の二朗氏が亡くなり、佳子さんが友人たちと連名で香典を送ったことをきっかけに、ふたりは再び連絡を取り合うようになった。

「駆け出しの銀行員だった彼は、『定期預金口座の新規開設』の営業ノルマがあったようなんです。それで私に“口座を作ってもらえないか”と連絡がきて、ランチをしました。今思い返せば、口実だったのかもしれません(笑い)。でも、学生時代から頼りになる人だったので、そうして会って仕事の悩みを話すうちに、打ち解けていきました」

自然に交際が始まり、婚約の流れに。銀行員の妻になるはずだったが、その先に人生の一大転機が待っていた。二朗氏と親交の深かった故・田中角栄元首相から「父の跡を継いで政治家になれ」と命じられ、石破氏は政界入りすることとなったのだ。

「青天の霹靂でした。新聞に選挙の候補者として夫の名前が挙がり、銀行を辞めることになったんです。すぐに夫から説明の電話がありました。『そういうことになったけど、突然のことだし、結婚の話はやめたければやめてくれてもいいよ』と言われ…。政治のことはまるで知らなかったので、本当に悩みました」

 結婚すべきか、やめるべきか。悩む佳子さんに父親がこうアドバイスしたという。

「君は、結婚相手を『職業』で選ぶのか、『人物』で選ぶのか」

 その一言で、佳子さんの気持ちは決まった。1983年9月、東京・赤坂のホテルニューオータニでの挙式に出席した田中元首相は、佳子さんが勤める総合商社が絡んだ「ロッキード事件」で窮地に立たされていた。しかし、主賓として「いい会社だよ。わしのことがなければ、もっといい会社だ」とスピーチして、会場をどっと沸かせた。

※女性セブン2018年9月20日号



早速、その時のトランジットを確認した所、おそらく、牡牛座ラグナではないかと思われた。







牡牛座ラグナであれば、ラーフ/ケートゥ軸が、1-7軸をトランジットし、木星が7室をトランジットし、土星が7室の支配星にアスペクトすることによって、7室にダブルトランジットが形成されるからである。








牡牛座ラグナに修正した上で、ダシャーを確認すると、1983年9月は、水星/木星期で、水星は結婚生活の2室の支配星で、8室に在住し、木星は結婚生活の8室の支配星で、2室支配の水星と、5-8の星座交換をしている。



つまり、2室の支配星と8室の支配星が星座交換している状態である。



月ラグナから見ても水星は7室の支配星で、木星は、ラグナロードで7室に在住し、7室支配の水星と星座交換している。



従って、出生図では、木星/水星期が結婚のタイミングであることを示している。




ナヴァムシャのラグナは分からないが、月ラグナで見ると、水星はラグナロードで、木星は7室の支配星で、7室に在住している。



石破茂は、佳子夫人から選挙を支えてもらい、他人が羨むほどの仲の良さだというが、これは、2室支配の水星と8室支配の木星が星座交換して、結婚生活において、お互いに支え合う配置をしているからである。







この上記に引用した女性セブンの記事によれば、石破茂には、2人の姉がいるそうだが、牡牛座ラグナであれば11室支配の木星が乙女座(女性星座)に在住し、11室魚座にアスペクトバックしており、そこは女性星座である。



こうした配置から二人の姉に恵まれたことが説明できる。




今現在、石破茂は、次期総理大臣候補No.1として、注目され始めて、テレビなどメディアへの出演機会も増えているが、これは、おそらく、牡牛座から見た10室(注目を浴びる大舞台)に土星がトランジットしている為である。



5月14日小泉純一郎や山崎拓、武部勤、亀井静香らと会食し、その席で、総裁選への出馬を促されたという。



小泉元首相「進次郎は総裁選出ず」 自民・石破氏らと会食
2024年5月14日 22:48 日本經濟新聞

自民党の石破茂元幹事長は14日夜、都内の日本料理店で小泉純一郎元首相と会食した。山崎拓元幹事長や武部勤元幹事長、亀井静香元政調会長が同席した。岸田文雄首相の政権運営や9月の党総裁選について意見を交わした。

山崎氏が会合の様子を記者団に説明した。小泉氏は息子の進次郎元環境相が9月の総裁選に出馬しない見方を示した。50歳になるまで立候補せずに時の首相を支えるべきだと進次郎氏を諭しているという。

山崎氏によると、小泉氏は石破氏に「首相になるには才能と努力と運が必要だ。努力のなかで義理と人情を大切にしたほうがいい」と助言した。石破氏は「当面、岸田政権を支えることに徹する」と話した。

山崎氏は石破氏について「もともと人気ナンバー1だ。(次期首相の)最有力候補だ」と語った。出席者からも石破氏に総裁選に出馬するよう促す意見が出たという。
26日投開票の静岡県知事選に関して「自民党の推薦候補が勝てば必ず衆院解散になるだろう。負ければ解散はできない。総裁選にまっすぐいくということだ」と解説した。

石破氏は会合に1時間半ほど遅れて加わった。およそ1時間、滞在した。会合後、記者団に「小泉内閣の思い出話だった」と述べた。


こうした会食に招待されるのも次期、首相の有力候補として、注目を浴びている証拠である。










トランジットの木星は、2024年5月2日から牡牛座に移動して、10室支配の土星にアスペクトしている為、現在、10室にダブルトランジットが生じている。



従って、このような会食に招待され、注目を浴びているのである。




しかし、問題は、現在の石破茂のマハダシャーである。




石破茂は、2019年8月から、マハダシャー月期に移行しているが、月は3室の支配星で、11室に在住しているが、8、11室支配の木星と相互アスペクトして、何もラージャヨーガを形成していない。



3室は4室(王座)を損失するハウスであるが、石破茂は、2020年9月14日の自民党総裁選に菅義偉や岸田文雄と共に立候補し、三位と低迷した。



この責任を取って、自身が率いる派閥(水月会)の会長を辞任している。



そして、この時に例えば、NHKから「石破茂は、終わったのか」と題する記事が投稿されるなどして、石破茂の政治家としての終わりを示唆する論調も見られた。




これは何もラージャヨーガを形成しない3室支配の月期を物語っている。









月は3室の支配星で、4室を損失するハウスである為、派閥の会長を辞任し、政治権力からは遠い存在になろうとしていたのである。




何故、今、次期総理大臣候補として注目され始めたかといえば、2023年11月から月/土星期に移行し、アンタルダシャーロードが土星期に移行したからである。




土星は、9、10室支配のヨーガカラカで、7室で、ラージャヨーガを形成している。




そして、このアンタルダシャーロードの土星が、現在、10室をトランジットし、そして、10室にダブルトランジットも生じているのである。




だから総理大臣候補として、俄に注目され始めたと言える。




しかし、石破茂は、派閥の会長を辞めた時点で、総裁への野心は捨てたり、諦めている可能性が高いと思われる。




総裁選挙に4回挑戦して、負け続けて、もはや自分には総裁は無理だと諦めた結果が、派閥の解散なのである。




そして、それが、マハダシャー月期の結果である。




総裁を諦めた今頃になって、にわかにポスト岸田の有力候補として、注目され始めたのであり、これは本人ですら予期していないことであった。




今まで4回失敗しているので、それで、総裁選への出馬の表明については慎重なのだと思われる。




自分を応援してくれる人がどれくらいいるのかを今、慎重に見極めている所かもしれない。




一応、理論的な所を述べると、マハダシャーロードの3室支配の月は、機能的な凶星であり、何もラージャヨーガを形成していない。




従って、凶星であるマハダシャーロードの月と絡まないヨーガカラカの土星期は、非常に悪いという結果をもたらすはずである。




しかし、月が在住するナクシャトラに注目すると、月はウッタラバードラパダー(土星)に在住しており、土星が支配するナクシャトラに在住することによって、アンタルダシャーロードの土星と絡んでいる。




従って、この場合、マハダシャーロードの月とアンタルダシャーロードの土星の吉凶が混合するはずであり、主にアンタルダシャーロードの土星が結果を与えるという解釈にもなる。




土星はナヴァムシャでは、月から見て、5室の支配星で4室に在住して、4-5のラージャヨーガを形成し、またダシャムシャでは、マハダシャーロードの月とアンタルダシャーロードの土星が山羊座で、コンジャンクションしている。





土星は、高揚する木星と相互アスペクトし、月は、木星との間で、ガージャケーサリヨーガを形成し、また自らの星座にアスペクトバックしている。




従って、月/土星期はある程度、強そうである。




しかし、2018年9月に自民党総裁選で、安倍晋三と一騎打ちした時は、太陽/金星期で、太陽はダシャムシャで高揚し、金星は天秤座で定座にあり、太陽と金星は相互にアスペクトしている。




こうしたダシャムシャで強い太陽/金星期にも自民党総裁になれなかったことには注目すべきである。




この太陽/金星期に安倍晋三との一騎打ちで敗北したため、次の3室支配の月期に派閥の会長を辞任し、実質的に権力を失って、ただの自民党内のご意見番になったのである。




このマハダシャーの流れからすると、自民党の総裁にはなれそうもないのである。







念のため、チャラダシャーで見ると、総裁選の行なわれる2024年9月は、蟹座/獅子座である。




獅子座は4室で、AmKの太陽やDKの金星がアスペクトし、また獅子座から見た10室にもアスペクトしている。




蟹座から見た11室にAmKの太陽やDKの金星がアスペクトしており、一応、可能性がないとは言えない。




しかし、2018年9月の自民党総裁選で、安倍晋三と一騎打ちを演じた時は、獅子座/牡羊座である。




同じように獅子座から見てた10室にAmKの太陽とDKの金星がアスペクトし、また牡羊座から見ると、10室にAmKの太陽とDKの金星が在住している。




従って、この2018年9月の方が、自民党総裁選で勝利するにふさわしい配置のように思える。




しかし、この理想的な配置の時でも、安倍晋三に敗北している。





因みに2021年の自民党総裁選でも、菅首相の任期満了に伴い、自民党総裁選への出馬に意欲を示したが、党内での支持拡大を見込めず、石破派(既に会長は辞任)でも賛否が割れたことで、立候補を断念している。




この時は、月/ラーフ期で、アンタルダシャーロードのラーフは、7室で、9、10室支配のヨーガカラカの土星とコンジャンクトして、ラージャヨーガを形成しているが、この時も総裁選への出馬自体を断念している。





このようにマハダシャー月期は、自民党総裁選への出馬自体が難しい時期に突入している。




2021年10月31日の第49回衆議院議員総選挙で12選し、全国最多の得票率を記録しているが、この時は、蟹座/牡羊座であった。




牡羊座から見ると、10室にAKの金星やDKの太陽が在住している為、この結果は納得することができる。




この時は、月/ラーフ期で、上述したようにアンタルダシャーロードのラーフは、9、10室支配のヨーガカラカの土星とコンジャンクトしており、ラージャヨーガを形成している。





因みに蟹座/獅子座の後は、2025年2月4日から双子座のメジャーダシャーに移行し、双子座から見ると、AmKの太陽が8室に在住し、GKの月が10室に在住している。





首相になっていようと、なっていなかろうと、キャリア的には中断したり、行き詰まる時期が訪れることを示している。






以上、総合して判断すると、石破茂は、首相になれないように思われる。




まず、3室支配のマハダシャーロードの月期は、石破茂が、派閥の若手たちから不満が出るのを危惧して、自ら総裁選で敗北した責任を取って、会長を辞任している。




そして、その後も月/ラーフ期になって、高い得票率で、衆議院選挙では12選しているが、自民党内に支持者がいなかった為、総裁選に出馬することは断念している。



チャラダシャーは、蟹座/牡羊座の時期であり、牡羊座から見て、AmKが10室に在住する調子の良い時であったが、自民党総裁選には出馬できなかった。




今回、月/土星期で、自民党総裁選出馬への期待が高まっているが、それはアンタルダシャーロードの土星が、9、10室支配のヨーガカラカで7室で、ラージャヨーガを形成しているからである。



そして、アンタルダシャーロードの土星が10室をトランジットし、10室にダブルトランジットしているからである。









月/土星期は、凶星のマハダシャーロードにおけるヨーガカラカの土星期である為、慎重に見る必要がある。



この場合、月は、土星を支配星とするウッタラバードラパダーに在住している為、アンタルダシャーロードの土星の制御下に入り、両者は絡んでいると言える。



そして、アンタルダシャーロードの土星の結果を与えるか、あるいは、両者が絡んでいる為、マハダシャーロードの月とアンタルダシャーロードの土星が、吉凶混合した結果を与えるはずである。



このアンタルダシャーロードの土星が、パフォーマンスを発揮したとしても、それは、機能的凶星で、何もラージャヨーガを形成しない3室支配のマハダシャーロードの月期の下では、中小規模の結果しか表わさない可能性が高い。



またマハダシャーロードの月とアンタルダシャーロードの土星が、ダシャムシャの山羊座で、コンジャンクトしているが、その山羊座がケンドラやトリコーナなどの強いハウスであるのか不明である。




石破茂の政治キャリアを通しで見ると、マハダシャー金星期の半ば頃である2002年9月30日 ~2004年9月27日の金星/ラーフ、金星/木星期に防衛庁長官を務めている。



これが、最初に得た自民党内での要職であり、次に 2007年9月26日 ~ 2008年8月2日の金星/土星期に防衛大臣を務め、2008年9月24日 ~ 2009年9月16日の主に金星/土星期に農林水産大臣を務めている。




そして、2012年9月28日 ~ 2014年9月3日の金星/ケートゥ、太陽/火星期に自民党の幹事長に就任している。



金星/ケートゥ期から始まったが、これはマハダシャー金星期の最後のアンタルダシャーであり、太陽期へのダシャーチッドラの時期であり、太陽の象意によって、自民党幹事長という、総裁の次に有望なポストに就いたのである。(幹事長、総務会長、政務調査会長の三役が、自民党総裁に次ぐ最高幹部となる)



そして、安倍政権の中で、閣僚入りして、 2014年9月3日 ~ 2015年10月7日の太陽/火星、太陽/木星期に内閣府特命担当大臣(国家戦略特別区域)を務め、2015年10月7日 ~ 2016年8月3日の太陽/木星、太陽/土星期に内閣府特命担当大臣(地方創生)に就任している。




このように石破茂が、政治キャリアの中で、最も最高位に上り詰めたのが、閣僚入りして、防衛大臣や農林水産大臣に就任した金星期、そして、太陽期における安倍政権下での幹事長職や内閣府特命担当大臣職である。



このようにマハダシャー金星期や太陽期が、政治キャリアのピークであったと思えるのは、出生図において、金星がラグナロードで、4室(議席、王座)支配の太陽とコンジャンクトしており、ダシャムシャにおいて、定座の金星が高揚する太陽と相互アスペクトしていたからである。







この時期と比べると、月/土星期は、月と土星が、ダシャムシャで、コンジャンクトし、高揚する木星からアスペクトされているとは言っても、月は敵対星位であり、土星は定座である。



高揚する太陽と定座の金星による相互アスペクトと比べると、パフォーマンスは落ちるはずであり、またマハダシャーロードの月は、出生図では3室支配の機能的凶星で、ダシャムシャでは、敵対星位である。



この3室支配の月の象意は、メディア(3室)などに頻繁に出演して、11室に在住していることから、高い地位や高い役職(総理大臣)などを望み、それに対して野心を燃やすが、何もラージャヨーガやダナヨーガを形成していないので、野心を燃やすだけで、それが実現しないのである。



それはまさに絵に描いた餅であり、夢で終わると言えるかもしれない。



自民党総裁という餌を目の前にぶら下げられて、それに向って、突進するが、いつまでもその餌に辿り着けない馬と同じように今回も自民党総裁に限りなく近いように思われて、その直前で、支持が得られずに断念するか、または、落選するのではないかと思われる。




石破茂が世論調査で、1位なのは、国民からの人気は高いことを示している。




しかし、国民からの人気があっても自民党総裁になれる訳ではなく、自民党総裁になるには、自民党内で出馬への支持を取り付けなければならない。




その支持を取り付けるのが難しいのではないかと思われる。




【2024年7月12日追記】

一夜明けて、もう一度、石破茂が総裁になれるかどうか再考した。


再度、「運命と時輪」の第13章 ヴィムショッタリダシャーの解釈の第6原則を確認するが、以下の通りである。



複合的な結果

*第6原則

(a) 凶星のマハーダシャーの時期には、吉星のアンタルダシャーの時期であっても問題が起こりがちです。ただし、これは、この2つがお互いにからんでいない場合です。

(b) もしからんでいる場合は、吉凶どちらの結果も生じます。

(c) 凶星のマハーダシャーの時期に、それとからんでいないヨーガカーラカのアンタルダシャーがくることは、非常に悪いことです。

(注:これは不可解な例外です。)


石破茂は、現在、月/土星期であり、マハダシャーロードの月は3室支配の機能的凶星で、出生図において、何もラージャヨーガを形成していない。


その為、凶星のマハダシャーの場合が当てはまるが、アンタルダシャーロードの土星は、月が土星のナクシャトラであるウッタラバードラパダーに在住することで、マハダシャーロードの月と絡んでいる。


そして、この場合、マハダシャーロードの月がアンタルダシャーロードの土星が支配するナクシャトラに在住しているため、土星の制御下に入り、アンタルダシャーロードの土星が優勢に結果を表わすと解釈できる。

少なくとも月と土星が、絡んでいると見なせば、マハダシャーロードの結果とアンタルダシャーロードの結果が、混在する結果がもたらされるはずである。


従って、第6原則の(c)とは、違う状況である。


アンタルダシャーロードの土星のヨーガカラカとしての吉意がある程度、現れるはずである。


そして、土星は、ダシャムシャでは、月と共に山羊座で、定座に在住し、高揚する木星からアスペクトされている。


マハダシャーロードとアンタルダシャーロードがダシャムシャで、コンジャンクトすることは、ダシャムシャのテーマである仕事、地位において顕著な結果を与えるはずである。



因みに石破茂は、金星/土星期に防衛大臣と、農林水産大臣を務め、更に太陽/土星期に内閣府特命担当大臣(地方創生)に就任している。



土星のアンタルダシャーの時期には、土星がヨーガカラカとしての強さを発揮していることが分かる。



金星/土星期は、「王が乞食になる」可能性がある時期だが、石破茂の場合、土星がヨーガカラカであり、月から見ても11室支配で9室に在住し、9-11のダナヨーガを形成している為か、悪い結果は現れていない。


むしろ、閣僚入りして、昇進したようである。



因みに私は今回、石破茂のナヴァムシャのラグナを牡牛座に修正した。



まず、石破茂の性格は、温厚で、友好的であり、また軍事オタクである所などからすると、子供っぽい無邪気な印象もあり、出生図のラグナは牡牛座のローヒニーではないかと思われた。



クリティッカーやムリガシラーではない印象である。



そうすると、ナヴァムシャの取り得る範囲は、牡羊座、牡牛座、双子座、蟹座の4通りになるが、このうち、水星/木星期に結婚したことが説明でき、また太陽期や金星期のキャリア的躍進を説明できるラグナは、牡牛座ではないかと思われる。


(牡牛座ラグナであれば水星が2室支配で7室に在住し、木星が8室支配で7室にアスペクトする為、結婚のタイミングが説明できる。また牡牛座ラグナであれば、ラグナロードの金星が10室に在住し、太陽が4室の支配星となる為、キャリア上の上昇を説明できる。)



ナヴァムシャのラグナが牡牛座の場合、土星はラグナから見て、9、10室支配のヨーガカラカで、月から見て、5室の支配星である。



従って、土星が出生図、ナヴァムシャにおいて、ラグナや月から見て、ヨーガカラカやトリコーナの支配星となる為、金星/土星期に否定的な結果が現れなかったと考えられる。




ナヴァムシャのラグナが牡牛座に確定すると、ダシャムシャのラグナも牡牛座となり、土星は9、10室支配のヨーガカラカで、9室で定座に在住する配置となる。



従って、ダシャムシャにおいて、3室支配の月は、9、10室支配のヨーガカラカの土星とコンジャンクトしており、かなり良い配置にあることが分かる。




ダシャムシャでは、土星、太陽、木星、金星が、定座以上の強い配置にあり、月は土星とコンジャンクトして、ケンドラ関係で、これらの強い惑星の影響を受けている。




従って、月/土星期に自民党総裁になり、総理大臣になることが完全に否定されるわけではないと思えた。







月/土星期の後は、月/水星期になり、水星は、木星と星座交換して、ラグナから見てダナヨーガ、月から見て、ラージャヨーガを形成している。




その後には、月/金星期や月/太陽期などが、控えており、アンタルダシャーロードの金星期や太陽期は石破茂にとってキャリアにおいて良い惑星であるが、しかし、出生図において、マハダシャーロードの月とは絡んでいない。



月から見ると、太陽は6室の支配星で11室に在住し、金星は、月から見て3、8室の支配星で、11室に在住し、11室で、6-8の絡みを生じている。




マハダシャーロードの月期は、金星期や太陽期と比べると、明らかに質的には劣っており、この時期に総理大臣になれるとはとても思えない。



上述したように総理大事になれたのであれば、金星期や太陽期ではなかったかと思われる。




しかし、今の月/土星期に関しては、アンタルダシャーロードの土星が一定の力を発揮するはずである。



もしダシャムシャが牡牛座ラグナなら、土星はおそらく、ダシャムシャでも9、10室支配のヨーガカラカであり、11室支配の高揚する木星と相互アスペクトして、9-11のダナヨーガを形成している。



この土星の強さが発揮された場合、この今の弱くなって、まともな政治家がいない自民党の状況であれば、総理大臣になれる可能性もあるかもしれないと思い直した。



但し、その場合、2025年2月からチャラダシャーが双子座のメジャーダシャーになり、双子座からは、AmKが8室に位置し、GKが10室に在住している為、直ぐに政権運営が行き詰まりに陥るはずである。



そして、月期は、2029年5月まで続くが、その後の火星期は、火星が12室の支配星で12室に在住していることを考えると、政界引退の可能性が高い。



火星は、ナヴァムシャやダシャムシャでも12室の支配星の可能性があり、少なくとも出生図では12室支配で12室に在住しており、引退後の隠遁生活を表わしている。




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コメント

コメント一覧 (3件)

  • 秀吉先生、

    >月から見ると、太陽は6室の支配星で11室に在住し、金星は、月から見て3、8室の支配星で、11室に在住し、11室で、6-8の絡みを生じている。

    11室(栄誉)での、6室支配星と8室支配星の同座で、Vipreet Raj Yogaなのではないですか?
    月から見た10室支配星の木星の状態も良さそうですし、ヴィーパリータラージヨガが発揮されるのではないですか?
    • 月から見た10室の状態は良いですが、月から見た11室はヴィーパリータラージャヨーガではないです。

      ヴィーパリータラージャヨーガは、ドゥシュタナハウスの支配星が、自分以外のドゥシュタナハウスに在住する場合に成立します。

      例えば、6室の支配星が、8室や12室に在住したり、8室の支配星が6室や12室に在住したり、12室の支配星が、6室や8室に在住する場合です。


      石破茂の11室は、6室と8室の支配星が在住して、傷ついているだけです。

      またこの傷ついた11室が、石破茂が、自民党内での人間関係を上手く構築することが出来ず、支持を受けられない理由です。

      11室の友達関係、同僚関係のハウスが激しく傷ついている為です。


      今は、土星のアンタルダシャーがヨーガカラカで、ラージャヨーガを形成して強いと言っても、マハダシャーロードの3室支配の機能的凶星の月と、吉凶混合する為、

      土星のパフォーマンスは質的にかなり落ちるはずです。


      3室支配の月は全くラージャヨーガを形成せず、3室の支配星(4室を損失する)である為か、派閥の会長としての王座も失っています。


      ですから、石破茂は、8月に出馬を明らかにすると言ってますが、自民党内で根回しして広範囲に支持を得ることが上手く行くのか疑問です。

      小泉純一郎や山崎拓、武部勤、亀井静香らの会食に呼ばれるなどして、長老議員たちから、ゴーサインが出ていると言ってもあてになりません。


      石破茂は、自民党総裁になれないと予想しています。


      但し、マハダシャー月期になってからの2021年10月の第49回衆議院総選挙で、石破茂は、全国最多の得票率(84.07%)を獲得して、当選しています。

      その為、月期には、底力もあると思われ、特に大衆からの支持は受けられるのだと思います。


      月がダシャムシャで、土星とコンジャンクトして、月と土星のコンビネーションが大衆からの人気やカリスマを表わす配置だからかもしれません。


      ただ自民党総裁選は、他の自民党議員たちとの調整によって決まるため、人間関係が上手く行かない石破茂が、総裁になれるのか疑問です。

      まして、今は、派閥会長を辞任しており、自ら派閥も率いていません。



      私の予想は、あくまでも、石破茂は、自民党総裁になれないというものです。


      ただ100%なれないとも思えず、もし総裁になれたとしたら、その時は、ダシャムシャの役割や、月と土星の絡みについての認識を新たにしなければならないと思っています。


      もし出生図で、3室支配の機能的凶星で、全くラージャヨーガも形成していないマハダシャー月期に自民党総裁になれるなら、それは驚くべきことです。


      その場合は、アンタルダシャーロードのヨーガカラカの土星の力だけで、総裁になったということになります。
  • 秀吉先生、

    ありがとうございました。

    以前、私が英語で検索したところ、6室支配星と8室支配星の同座及び、その時にラグナろーどと10室支配星の状態が良いとVipreet Raj Yoga が発揮されると言及しているのをいくつか見たことがありましたので…
    教えて頂きありがとうございました。

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