蓮舫 都知事選で屈辱的な3位 -王から乞食へ転落-




2024年度、東京都知事選で、蓮舫が屈辱的な3位となったが、立候補に先立って、立憲民主党から離党し、参議院議員のポストも捨てて、議員辞職までして臨んだが、小池百合子の対抗馬として、接戦を演じることさえできず、石丸伸二に抜かれて、3位で終わった。


立憲民主党と共産党の組織票を得ているにも関わらず、人気がないため、無党派層からの支持が得られず、票が伸びなかった。


落選した今、蓮舫は、ただの人に転落した。


政治家は、議席がなければただの人であり、浪人中の政治家ほど、惨めなものはない。


蓮舫は、現在、土星/金星期であり、ウッタラカーラムリタで言う所の「王から乞食に転落した」のである。


私自身もこれまでの経験を生かすことが出来ず、本来ならば、蓮舫の都知事選惨敗を華麗に的中させるというチャンスであったのだが、その晴れの舞台を逃してしまった。


私が勘違いしたのは、蓮舫は、2016年9月5日の土星/土星期に民進党代表選挙に、前原誠司、玉木雄一郎と共に立候補し、過半数の票を獲得し、民進党代表に選ばれた。


土星期がそうした結果を生み出せたのは、土星がナヴァムシャで高揚しているからであり、減衰する太陽と共にニーチャバンガラージャヨーガも形成し、土星の強さが発揮されたからだと考えた。


つまり、民進党代表に選ばれたことは、彼女にとって昇進の体験であり、素晴らしい体験だと解釈した。


しかし、考えてみると、蓮舫は、民進党代表になったものの自分で執行部の人材を招集することが出来ず、執行部を上手く運営することが出来なかった。


彼女を民主党時代から引き揚げてくれた野田佳彦に頼るしかなかった。


それで、彼女は自分のリーダーとしての器の無さに悩み、「自分を見つめ直したい」として、僅か1年足らずで、自ら辞任して身を引いたというのが、民進党代表辞任の真実である。


昇進したというよりもむしろ、キャリアにおける屈辱的な行き詰まりを経験したというのが実際であった。



彼女はタレント性があり、批判や攻撃が得意で、入閣もしており、事業仕分けなどで辣腕を振った実績もあり、民進党代表選では、前原誠司、玉木雄一郎に勝ってしまった。


前原誠司は、既に民主党の代表を経験していたし、玉木雄一郎は、蓮舫ほどの華がなかった。


その為、党を運営していく実力がないにも関わらず、何故か、代表選に当選してしまったのである。


しかし、実際、代表になってみると、執行部を上手く運営できないので、彼女自身が、自分の器の無さを痛感しつつ、身を引くしかなかったのである。


そして、その後、民進党が希望の党との合流を模索するなどして、民主党が瓦解して、分裂状態に陥った時に蓮舫は、民進党の党首にまでなったにも関わらず、枝野幸男に頭を下げて、立憲民主党に入れてもらうしかなかった。



そうしたことで、土星期に入ってからの蓮舫は、政治家として行き詰まりの連続だった。


そして、最近では、立憲民主党の泉健太のリーダーシップを批判するなどしていたが、リベラル左翼で、共産党に最も近付いた現在の立憲民主党では、蓮舫は、居場所がなく、現状の立憲民主党に行き詰まり感を抱えていた。


それで、遂に蓮舫は、立憲民主党から離党しての都知事選への立候補を決断したのである。


これも正確には、立憲民主党で、もはや自分の居場所がなく、政治家としての行き詰まり感を感じていたという結果であり、それほど、積極的な選択ではなかったように思われる。


前回の都知事選の時に擁立の動きもあったが、その際には、国政の方が大事で、興味がないとして、固辞しているが、本来、蓮舫は、都知事選には興味がなかったのである。


それが今回、蓮舫を擁立する動きがあった為にそれに乗っかってしまった。



おそらく、土星/土星期がそれ程、否定的な経験に見えなかったのは、マハダシャーと同じアンタルダシャーの時期だったからである。



通常、土星/土星期とか、木星/木星期とか、金星/金星期といったようにマハダシャーと同じアンタルダシャーの時期は、吉凶の結果をもたらさないとされている。



これは、シュリK.N.ラオが「運命と時輪」の中で、ヴィムショッタリダシャーの解釈の原則の中で示している。



「運命と時輪」の第13章 ヴィムショッタリダシャーの解釈には以下のように記されている。



*第1原則

マハーダシャーの惑星は、それと同じ惑星のアンタルダシャーの時期には、それが、吉星であれ凶星であれ、吉凶の結果をもたらしません。結果が現われるのは、そのマハーダシャーの惑星とからんでいる別の惑星のアンタルダシャーの時期、あるいは、吉星と吉星や、凶星と凶星のように、マハーダシャーの惑星と似だ性質をもつ惑星のアンタルダシャーの時期です。


蓮舫にとって土星は、6、7室支配で、8室に在住し、10室や10室の支配星にアスペクトして傷つけている。


ヴィーパリータラージャヨーガが成立しているとはいえ、10室をこれだけ激しく傷つけているからには、キャリアの中断、行き詰まりなどが生じる配置である。



この吉凶が、まだ土星/土星期の段階では、それ程、鮮明には出なかったのではないかと思われる。



だから、民進党の代表に選ばれたりして、一見、昇進したように見えたのである。



然し、実質的には、民進党の舵取りが出来ずに自分から身を引くという屈辱的なキャリアの行き詰まりを経験したのである。



私は、この土星/土星期に民進党の代表に選ばれたことをもって、土星期にはナヴァムシャで高揚している強さが発揮されて、結果が出せると勘違いした。



しかし、実際は、土星/土星期以降のアンタルダシャーにおいて、基本的に土星期の生来的機能的凶星としての凶意が発揮されて、その後の政治活動は冴えなかったのである。



そして、今回、土星/金星期になってそれが顕著に顕在化し、政治キャリアを全て失う結果となった。



これはウッタラカーラムリタに記されているように金星/土星期、あるいは、土星/金星期は、「王が乞食になるか」「乞食が王になるか」のどちらかかだとされている、そうした時期の現れである。









蓮舫の場合、明らかに政治家からただの人に転落したのであり、明らかに「王から乞食への転落」である。



(またK.N.ラオは、土星/金星期は、土星/土星期のように働き、金星/土星期は、金星/金星期のように働くとも述べている。つまり、蓮舫の土星/金星期は、土星/土星期のように働き、主に土星の影響一色になると解釈すべきである。)




また土星/金星期にただの人に転落したことを考えると、次の土星/太陽期に素晴らしい地位を得ることも不可能である。



「運命と時輪」の第13章 ヴィムショッタリダシャーの解釈には次のような重要な記述がある。




複合的な結果

*第6原則

(a) 凶星のマハーダシャーの時期には、吉星のアンタルダシャーの時期であっても問題が起こりがちです。ただし、これは、この2つがお互いにからんでいない場合です。

(b) もしからんでいる場合は、吉凶どちらの結果も生じます。

(c) 凶星のマハーダシャーの時期に、それとからんでいないヨーガカーラカのアンタルダシャーがくることは、非常に悪いことです。

(注:これは不可解な例外です。)



土星/太陽期は、上記の第6原則の(c)「凶星のマハーダシャーの時期に、それとからんでいないヨーガカーラカのアンタルダシャーがくることは、非常に悪いことです。」が当てはまると考えられる。


これは不可解な例外とされているが、ヨーガカラカでなくても、トリコーナの支配星でも同じことである。



つまり、マハダシャーが凶星の場合(これは生来的凶星、機能的凶星のどちらも指す)、それと絡んでいないヨーガカラカの時期は、ヨーガカラカの良さが全く発揮されず、凶星のマハダシャーが主に結果を与えるということである。



蓮舫の場合、これが完全に当てはまっており、マハダシャーロードの土星は生来的機能的凶星であり、文句なしの凶星である。



そして、アンタルダシャーロードの太陽は、トリコーナの支配星で、4室でラージャヨーガを形成しているが、その良さが、全く発揮されないということである。




現在の土星/金星期にこの原則を当てはめると、土星は凶星で、金星は一応、生来的吉星であり、土星と金星は相互アスペクトして絡んでいる為、この場合は、吉凶混合していると解釈すべきである。



吉凶混合というよりも、マハダシャーロードの結果と、アンタルダシャーロードの結果が混じり合うと解釈すべきである。



しかし、この場合、金星は、3、10室支配で機能的凶星であり、6、7室支配の土星と相互アスペクトすることによって、何もラージャヨーガを与えておらず、傷ついた10室の支配星の象意を与えるのみである。



つまり、マハダシャーロードとアンタルダシャーロードが絡むことによって、何もラージャヨーガを生じておらず、傷ついた10室の象意を与えるのみである。



アンタルダシャーロードの金星が全く、良い結果を与えそうにないため、吉凶混合というよりも、その象意は、マハダシャーロードの土星によってひどく損なわれていると解釈すべきである。




それに加えて、土星/金星期は、ウッタラカーラムリタによれば、「王から乞食に転落する」時期とされている。



蓮舫の場合、獅子座ラグナである為、土星も金星も機能的凶星であり、「乞食が王になる」象意が現れるよりも、むしろ、「王が乞食になる」象意が現れやすい。




従って、今回、都知事選で惨敗したのは、土星/金星期になり、マハダシャーの凶意が、際限なく、強まった形で、劇的に現れた可能性が高いのである。



今回、私は、こうした原則を素直に忠実に適用するのを怠ってしまった。



マハダシャーロードが生来的機能的吉星である木星/金星期、木星/太陽期は、蓮舫の政治キャリアにとって、最も輝かしい時期であり、民主党が政権を取り、その政権の中で、閣僚入りして、事業仕分けの中で、彼女の得意とする批判する力を異常に発揮することが出来た。



しかし、マハダシャーロードが生来的機能的凶星である土星/金星期、土星/太陽期は、そうは行かないのである。



それは、上記のヴィムショッタリダシャー解釈の原則を当てはめれば分かることだったが、それを適用しなかった為に全く反対の予測となってしまった。



つまり、これが不可解な例外則とされている所以である。



不可解な例外則を考慮しないと、予測が全く正反対のものになってしまうのである。




今回、蓮舫の惨敗を予測するには、以下のステップが必要であった。





1. 蓮舫を獅子座ラグナに修正



2. 「運命と時輪」の第13章 ヴィムショッタリダシャーの解釈 第1原則と第6原則の適用



3. ウッタラカーラムリタに記載のある金星/土星期、あるいは、土星/金星期の解釈を適用



4. ジャイミニのチャラダシャーによって、二重チェックする(複合アプローチ)



但し、今回、ジャイミニのチャラダシャーでもチェックしたが、蓮舫は、現在、山羊座/牡牛座の時期であり、山羊座から見てAmKの水星は10室に在住し、牡牛座から見てもAmKの水星は10室にジャイミニアスペクトしていた。







従って、ジャイミニで、チェックした限りでは、蓮舫は、キャリア的に良い時期になり、特に東京都知事への就任を否定するものではなかった。




その為、やはり、ヴィムショッタリダシャーの解釈の原則、特にマハダシャーロードと、アンタルダシャーロードが絡んでいない場合、マハダシャーロードが結果を与え、特にマハダシャーロードが生来的機能的凶星である場合で、マハダシャーロードとアンタルダシャーロードが絡んでいない場合は、マハダシャーロードの凶意が結果を与え、マハダシャーロードとアンタルダシャーロードが絡んでいる場合にアンタルダシャーロードが生来的機能的吉星であったとしても吉凶混合にしかならないこと、そのことを押さえていることが重要であった。




今後の蓮舫について


上記で見て来たようにマハダシャーロードの土星が今回、主に結果を与え、土星が10室や10室の支配星を傷つける象意が現れたのであれば、蓮舫の今後の政治キャリアは非常に厳しいものになったと言わざるを得ない。



これは次の土星/太陽期において言えることである。






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コメント

コメント一覧 (4件)

  • 秀吉先生、

    蓮舫については、私も最近YouTube等で流れてきたのを目にして、過去のスキャンダルを思い出していたところでした。

    https://youtu.be/bWzo_GCjxOE?si=Yt2kbka2TtTFKw9o
    それで、色々過去の不祥事を調べてみましたが、割と脇が甘いというか…

    >(Wikipediaより)2012年1月13日の野田第1次改造内閣発足により大臣を退任したことについて、「中国網日本語版(チャイナネット)」は「不倫疑惑で辞任」とし、「2011年11月、蓮舫氏は週刊誌に不動産会社社長との不倫疑惑を報道された。しかもその不倫相手は不法薬物使用で逮捕されている。このことを野党議員から国会内で追及され、蓮舫氏はこの社長との交際があったことを認めたが、不倫ではなかったと述べている」と報じている。
    脱税や覚醒剤で逮捕された不動産会社ダイナシティ社長と関わったり、

    (ネットより。蓮舫不祥事)
    https://www.weblio.jp/wkpja/content/%E8%93%AE%E8%88%AB_%E4%B8%8D%E7%A5%A5%E4%BA%8B%E3%83%BB%E6%89%B9%E5%88%A4
    攻撃は強いが守りや脇がほんとに甘いとこが有りますね。
    女性特有の近視眼的なところがあるのでしょうかね。

    まぁ、離婚した元夫への発言や扱いを見ていると、功利的で、そういうのが跳ね返ってきたり、人望の無さに繋がっている気もしますが…
    • 獅子座特有の細かいことを気にしない無神経さというか図太さというか、そういう性質が現れているかもしれません。

      考えなしにやってしまうということだと思います。

      自分に甘く他人に厳しいというのもあまり深く考えずにやっていると思います。

      獅子座ラグナのスティーブ・ジョブズも「現実歪曲空間」と呼ばれ、部下のアイデアを聞いた後、

      翌日、自分があたかも思いついたかのようにそのアイデアを語るといった所があったと言われますが、

      そうした獅子座特有の図太さというか、そういうものがあると思います。

      攻撃に強く、防御に弱いのは、まさにチャートに現れており、攻撃に強いのは6室の火星で、敵を粉砕する配置です。

      しかし、防御に弱いのは、敵を表わす6室支配の土星が8室に在住して、自分を操作し、支配する相手として現れてくる配置で示されています。

      つまり、6室の火星と8室の土星が、攻撃に強く、防御に弱いという配置です。

      しかも8室に在住する土星は、6室支配の火星のディスポジターになっており、攻撃した後にそれがブーメランのように自分に跳ね返って来て、

      自分が同じことで、攻撃されることを意味しています。

      2012年1月13日に不倫疑惑で大臣を退任した時は、木星/火星期でした。

      おそらく、火星のディスポジターは、6室支配の土星で、その土星が10室や10室の支配星を傷つけている為にキャリアの中断に追い込まれたと思います。

      6、7室支配の土星は、パートナーを表わしており、しかもあまり質が高くないパートナーです。

      土星であることからおそらく年上のパートナーです。

      その土星が魚座8室に在住しており、それで交際相手が、脱税をし、薬物を扱うような人物で、そういう人物によって振り回され、キャリアを台無しにされたということだと思います。
  • インド占星術でも、やはり予測という分野は非常に難しいですね。

    私は、小池百合子が当選したことに大きな衝撃を受けました。

    小池百合子のAD水星は、在住と言う面ではD9で月から10H、D10でラグナから10Hと言う点は確かにありました。

    しかし一般的には、在住よりは支配の方が重要です。

    ですから、多少は10Hが絡んでいても、支配での10L・11Lの絡みが薄く、落選に錯覚してしまいます。

    水星は各分割図で5Lが多く、10Lがありませんので、支配重視だと落選と誤認しやすいですね。

    今回の小池百合子当選は、10Lの絡みが薄く、5Lの絡みが強調されていても、10Hやラージャヨガ・ダナヨガの絡みから、当選する可能性が捨てきれないと言うことを示しているのかもしれないと感じました。

    5Lを重視し過ぎるのも、誤判定をしやすいと感じますね。

    D9で、5Lの水星が10Lの火星と接合していたこと、D10で10Hで木星と水星のダナヨガがあったことが当選の根拠と考えると、

    一、ダシャーの支配星が10Lとラージャヨガを形成する場合も、当選にはプラス。

    二、10Hでラージャヨガ・ダナヨガを形成する場合も、当選にはプラス。

    であり、5Lの否定的な意味より強かったかもしれません。

    しかし、小池百合子のD9やD10の10の絡むラージャヨガやダナヨガの配置は、地味で力強さを感じない為、やはりこの場合もトランプの木星ー金星期のD60やD150みたいに、星位はそこまで重要ではないことを示しているかもしれません。

    今回の結果から、やはりダシャーの基本原則の重要性を再認識しました。
    • 小池百合子が落選する理由として、水星が5Lになっている要素があまりにも多く見られることは、一見、重大な発見だったと思えました。

      確かに5Lには10室から見た8室、すなわち、キャリアの中断という象意があることはあっても、それが10室に在住していたり、10室や10室の支配星と絡んでいたりすると、

      ほとんど、5Lの否定的な面は現れずに10室の象意の中に吸収されるということかもしれません。

      最も見逃すべきではなかったのは、マハダシャーロードの木星とアンタルダシャーロードの水星が、ダシャムシャ(D10)という分割図で、コンジャンクトしているという事実です。

      マハダシャーロードとアンタルダシャーロードが、分割図の中でコンジャンクションしていたら、その分割図のテーマを成就させるという原則です。

      木星期に都知事になっている為、木星は当然、良いハウスに入っていると思われ、その木星とアンタルダシャーロードの水星がコンジャンクションしているという時点で、この水星には特別な意味があると見なすべきでした。

      これはナヴァムシャやダシャムシャのラグナが確定していなかったとしても推測できることでした。

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