ジョー・バイデン、大統領選からの撤退を表明 -チャートはバイデンの撤退を正確に示していた-




暫く外出していて、ブログの更新が出来なかったが、その間、バイデンが2024年度の米大統領選から撤退を表明するという重要な事件が起こった。


バイデン大統領、米大統領選から撤退表明 後継に「ハリス氏支持」
2024年7月22日 8:47 ロイター

[ワシントン/リホーボスビーチ(米デラウェア州) 21日 ロイター] – バイデン米大統領は21日、米大統領選挙から撤退する意向を表明し、ハリス副大統領を民主党の大統領選候補として支持すると述べた。
81歳のバイデン氏は6月下旬に行ったトランプ前大統領とのテレビ討論会で精彩を欠き、民主党内から撤退を求める声が広がっていた。 もっと見る
バイデン氏はXに投稿した声明で「大統領として働けたことは私の人生で最高の栄誉だ。再選を目指すつもりだったが、身を引き、残りの任期を大統領としての職務を全うすることだけに集中することが、(民主)党と国にとって最善の利益であると信じている」と述べた。
この声明ではハリス氏に言及していなかったが、数分後にハリス氏への支持を表明。
「カマラ(・ハリス氏)が今年の党の候補者になるよう全面的に支持したい」と述べ、支持者にハリス陣営への寄付を呼びかけた。
ハリス氏が正式指名されれば、主要政党の大統領候補として米史上初の黒人女性となる。ハリス氏は現在59歳で、カリフォルニア州司法長官や上院議員などを歴任。前回大統領選ではバイデン氏と党の候補指名を争い敗れていた。

カマラ・ハリスが後任に指名され、その後、カマラ・ハリスの大統領支持率が、トランプと並ぶ勢いを示しており、バイデンの撤退理由を検討することは、今更の感じもあるかもしれない。


私は今年の年初から、ジョー・バイデンの敗北と、ドナルド・トランプの当選を予想していた為、これは全く予想しなかった展開である。


しかし、ジョー・バイデンの失速という意味では、大局的には的中したと考えている。


つまり、トランプとは大統領選を戦えないとギブアップしたのであり、実質、自ら敗北を認めたのと同じだからである。


大統領選をこのまま闘ってぶざまに負けるよりも、後任に託して、退いた方が、名誉ある撤退をしたと後世から評価される。









私自身は、バイデンの土星期というのは、大統領職務についているようには見えないというのは、前から主張していたことである。


それは土星が、ナヴァムシャや、ダシャムシャで、5室支配で、9室に在住しているからである。


通常は、学習したり、何かボランティアや慈善活動に取り組むような配置である。



バイデンが、大統領選から撤退した今、やはり、5室を支配する土星は、5室が10室から見た8室目である為、仕事や地位の中断という象意を保持しており、それが現れたと改めて納得することが出来た。


また土星はナヴァムシャやダシャムシャにおいて、9室に在住しており、9室は10室から見た12室目で、仕事や地位を損失するハウスである。



従って、4、5室支配のヨーガカラカで、9室に在住する土星は、仕事や地位が中断し、また仕事や地位を損失するという象意を多分に含んでいる。



いくら4-9、5-9のラージャヨーガやダナヨーガを形成していたり、10室支配の月と共に9-10のダルマ=カルマ・ラージャヨーガを形成して、吉祥であったとしても、こと地位や仕事という象意においては、やはり、中断、損失という象意が現れてしまう。



この結果によって、私たちは、改めて、ジョーティッシュのロジックの美しさや正確さを学ぶことが来たと言える。



バイデンは、大統領の地位にしがみつくことによって、ぶざまな姿を晒すことなく、残りの任期を全うし、撤退説明の演説などを行い、「民主主義を守るため」との尤もらしい理由を付けて、有終の美を飾ることが出来たのである。



【米大統領選2024】 バイデン氏が撤退説明の演説、「民主主義を守るため」と強調
2024年7月25日 BBC NEWS JAPAN

11月の米大統領選からの撤退を表明したジョー・バイデン大統領は24日夜、ホワイトハウスの大統領執務室から国民に向けてテレビ演説を行い、撤退を決めた理由を説明した。

バイデン大統領は冒頭、「皆さんの大統領として仕えることは私の生涯最大の名誉だった」と述べた。

一方で、この数週間の間に、民主党を団結させなければならないと気付いたと説明。

「大統領としての自分のこれまでの業績は(中略)いずれも私が2期目を目指すにふさわしい材料だった」としつつ、「けれども絶対に、絶対になにごとも、私たちの民主主義を守ることを妨げてはならない。個人の野心もそこに含まれる」と述べ、次のように続けた。

「なので私は、前に進むための最善の道は、たいまつを新しい世代に引き継ぐことだと決心した。この国を団結させる最善の方法だ。長年の公職経験が役にたつ時と場所があるのと同様、新しくフレッシュな声が役にたつ時と場所がある」

「そしてその時と場所は、まさに今だ」

バイデン氏はまた、民主党の大統領候補として支持を表明したカマラ・ハリス副大統領についても言及した。

「私は素晴らしい副大統領、カマラ・ハリスに感謝する」

「彼女は経験豊かでタフで有能だ。私にとって素晴らしいパートナーで、この国のリーダーだ」

バイデン氏が国民に直接声を届けたのは、先週に新型コロナウイルスの検査で陽性が確認され、選挙イベントをキャンセルして以降初めて。


これは土星が、4、5室支配で、9室に在住し、9-10のラージャヨーガを形成しているからこそ、可能になったのである。



そして、今回、改めて認識したのは、シャシティアムシャ(D60)の働き、役割、重要性である。







シャシティアムシャ(D60)は、ダシャヴァルガ(10の分割図)と、ショダシュヴァルガ(16の分割図)のシステムにおいて、出生図、ナヴァムシャよりも重要だとされる分割図である。




この分割図において、マハダシャー、アンタルダシャーロードの土星は、ラグナや月から見て、7、8室支配で、8室に在住し、そこから10室にアスペクトすることによって、明らかにキャリアの中断を表わしていた。



またプラティアンタルダシャーロードの水星も3、12室支配で12室(引退)に在住している。



だからこそ、今、撤退を表明したのである。



実際に大統領職から退くのは、新しい大統領の就任式がある2025年1月であるが、この時は、土星/土星/ラーフ期で、ラーフは4-10軸に在住して、10室を傷つけると共にディスポジターの金星は3室で減衰している。



3室は王座を損失するハウスであると共に分割図においては、ドゥシュタナハウスに相当し、8室の本質のハウスとして、中断、行き詰まりの象意を持っている。



このシャシティアムシャ(D60)には、バイデン撤退の理由が、非常に分かりやすく表示されていたと言うことができる。




出生図の約束



基本的な所として、分割図にいくら表示されていても、出生図に約束が示されていなければならないが、バイデンの出生図では土星は10室の支配星にアスペクトして、仕事の中断を表わしており、またラグナや月から見た5室の支配星に絡むことによって、認知症問題の深刻化を表していた。



土星は、8室の表示体であり、特に8室の支配星や在住星という形で、8室に絡まなくても、生来的な象意として、8室の中断、行き詰まりの象意を持っている。



そこで、この土星は、出生図においては、大統領選からの撤退という、中断の象意を明確に示していたと言うことができる。








チャラダシャーでは、射手座/水瓶座の時期であり、メジャーダシャーの射手座は高い所からの転落を表わす星座で、ジャイミニシステムでは最も危険な星座であるとされている。



また射手座から見ると、11室と12室で星座交換しており、肩書き、称号、高い評価の損失を表わしている。



またサブダシャーの水瓶座から見た10室には、GKの太陽が在住し、逆行の土星がジャイミニアスペクトしている。



サブダシャーの水瓶座から見ると、10室の支配星と8室の支配星がコンジャンクトし、2、3室支配の土星が牡牛座からジャイミニアスペクトしている。



土星は逆行することで、10室にも10室の支配星にもジャイミニアスペクトしており、仕事の中断の象意を発揮している。



また射手座をラグナとした場合にラグナロードの木星が8室に在住し、王座を表わす4室支配の木星も8室に在住し、土星からのジャイミニアスペクトを受けている。



このようにチャラダシャーで見ても、今は政治キャリアにとって、全く良くない時期に見え、それで、大統領選からの撤退も納得することが出来るのである。



撤退と敗北、両者には違いはあるものの、本質的には、ジョー・バイデンは、勝てないとする予測は大局的には的中していたと考えている。




そして、その判断の根拠にシャシティアムシャ(D60)における8室支配で8室に在住する土星が、10室にアスペクトしたり、10室の表示体である太陽にアスペクトしていることを根拠にしたことも間違っていなかったのである。





小池百合子の場合



因みに同じようなロジックで、小池百合子の落選を予想していたが、こちらは5室の象意が明確に現れたようには見えなかった。








因みに小池百合子は、現在、木星/水星期であり、水星が5室(仕事の中断:10室からの8室)の支配星になるなどして、仕事の中断の象意を帯びていることが多いことから、都知事選で勝てないと予想したが、実際には、小池百合子は、都知事選で、三選して来た。




この当選した小池百合子だが、選挙期間中に公職選挙法違反で刑事告発されており、現在でもまだ捜査が続いているようなのである。



小池都知事が3選早々まさかの「失職」危機…元側近・若狭勝弁護士が指摘する“刑事責任”とは
2024/07/09 14:50 日刊ゲンダイ DIGITAL

7.7首都決戦に勝利し、8日都庁で花束とともに職員に迎えられた小池百合子都知事だが、3選を果たしたばかりなのに、まさかの「失職」の可能性があるというから驚きだ。

 そう指摘するのは、かつて小池氏の側近でもあった元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士。3選が決まった後に自らの公式ユーチューブを更新し、小池氏について「都知事選の戦いは終わったが、これから、刑事責任と都知事という地位の失職を逃れるための新たな戦いが始まる」と話しているのだ。

 刑事責任とは、具体的には次のような話だ。

■公選法の「公務員利用の地位利用」

 小池氏は5月28日、都内の区市町村長の有志52人から都知事選への「出馬要請」を受けた。しかし、小池氏サイドからの働きかけによる“自作自演”の疑いがあり、都民ら175人が先月26日、小池氏を公職選挙法(公務員の地位利用)容疑で刑事告発している。

 告発人らは「複数の市長から、出馬要請の打診があったという証言を得られたので告発した」と話した。公選法には「すべての公務員はその地位を利用して選挙運動をしてはいけない」という規定がある。都知事は市区町村に対し、巨大な権限を持つ。小池氏の行為はこの規定に抵触するとしている。

都知事選が終わったので、検察は正式に告発を受理し、小池氏を被疑者とした捜査に入るとみられる。若狭氏は、検察官として選挙犯罪を捜査・指揮してきた経験から、「特捜部が力を入れて捜査する可能性がある」「相当数の区長や市町村長ら関係者から事情を聴くなど徹底捜査すれば、起訴できる可能性がある」と断言するのである。

 確かに、実際、日野市長が5月30日の記者会見で、「小池知事側から『支援してくれますか』という打診があった。応援依頼だったのが、なぜか出馬要請になってしまった」と発言している。日刊ゲンダイの取材にも、立川市選出の都議が「都と市区町村のパワーバランスを考えれば、従わざるを得ない部分もあるでしょう。実質的な『踏み絵』ですよ」と語っていた。

 あらためて、若狭氏に聞いた。

「関係者が多い。反小池の首長もいる。どういう経緯でどこから出馬要請の話が来たのか、証拠が集まりやすい。学歴詐称の告発の方は、カイロ大の認定があるのでなかなか難しいと思うが、出馬要請は小池氏の承諾がなければやれない。告発案件として筋がいい」

悲願の3選を勝ち取っても、知事のイスにゆっくり座ってられそうにない。司直の手が小池知事に近づいている。


確かに政治的立場が揺らいでいるという意味では、キャリアの中断の象意が出ていると考えられる。



但し、小池百合子はまもなく、アンタル水星期が終わる可能性があり、そうすると、このキャリアの中断の象意は本格的には現れなかったことになる。



シャシティアムシャの配置なども、ジョーバイデンと全く違うのであり、単純に比較することは出来ないかもしれない。



小池百合子は、出生時間が分からない為、独自にラグナを修正しており、シャシティアムシャのラグナまでははっきりしない。




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コメント

コメント一覧 (2件)

  • 記事更新お疲れ様です!


    随分と遠方まで出向かれてお忙しかったのですね


    私も自前のブログに記事を挙げようと思っていますが
    あと少しでプラティアンタル・ダシャーがケートゥ期開始で身の上が本当に大きく改まるタイミングです


    当該記事の終わりで引き合いに出された小池百合子知事ですが
    本日( 8月7日 )に野球の始球式で膝を剥離骨折して酷い怪我を負ったようです


    https://news.yahoo.co.jp/articles/d9987adb7e8c0e809c94dd2a7c905da585152fa6

    私は都知事については全く自前ブログで触れて来なかったので
    「面白いな」と思いつつこの事件をお譲りします


    ( 恐らくは小池都知事が牡牛座ラグナであれば「膝」を意味する山羊座と
    マラカにあたる7室蠍座がダブルトランジットだからかも知れません )
    • 小池百合子が、膝を剥離骨折した件ですが、

      もう歳なので、膝をおかしくしたぐらいにしか思ってませんでした。

      占星術的な理由を探っていけば、まもなく、木星/ケートゥ期になることの現れではないかと思います。

      私が修正したラグナによれば、2024年8月10日前後に木星/水星期から木星/ケートゥ期に移行しています。

      現在、トランジットのケートゥが、ラグナと月から見た10室の支配星である土星にトランジットしていることが原因しているのではないかと思います。

      カーラプルシャによれば、膝は山羊座や10室が表わします。

      ラグナ、月から見た10室支配の土星に対して、ラーフ/ケートゥ軸、特にケートゥがトランジットしており、アンタルダシャーがまもなくケートゥに移行することによって、

      10室の支配星が傷つけられているカルマが噴き出したのではないかと思います。

      月ラグナから見ると、10室支配の土星は、怪我の6室に在住しており、元々膝の怪我という象意を持っていましたが、そこにラーフ/ケートゥ軸がトランジットし、更にアンタルダシャーがケートゥ期に移行することで、

      そのトランジットの効果が強調されたことによって、その象意が噴き出したと思います。

      ケートゥは3室に在住してますが、3室に在住するラグナロードと絡んでおり、マラカの2室支配の水星とも絡んでおり、健康を損ない易い配置であることも原因したかもしれません。


      3室はスポーツのハウスですが、軽い運動や歩くこと(ウォーキング)を表わしており、今回のように始球式で球を投げ、メディアに出演するといった行為は、明らかに3室の象意です。

      水星もケートゥも3室に在住しており、そして、現在、逆行の土星のアスペクトを受けています。

      また3室には怪我の6室の支配星でもあるラグナロードが在住しており、水星やケートゥもその傷ついたラグナロードに絡んでいます。

      そこにトランジットの逆行の土星がアスペクトすることによってその3室を傷つけ、その3室の怪我の象意を噴出させたと思います。

      ケートゥのディスポジターである月は3室の支配星で、8室支配の木星と12室でコンジャンクトし、マラカの7、12室支配の火星からのアスペクトを受けています。

      3室が傷ついていることから、軽い運動という3室の象意において、悪い結果が現れたと解釈できます。


      木星/ケートゥ期は、2025年7月前後まで続くため、全治2ヶ月ということですが、おそらく長引くのではないかと思います。

      その間、トランジットのケートゥは、2025年5月末ぐらいまでは月から6室に在住する10室支配の土星の上を通過していくからです。

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