石破茂 自民党総裁誕生 -驚愕の結果-




自民党総裁選の結果が出て、石破茂が総裁に選ばれた。



私は、2024年7月12日付の「次期自民党総裁選の行方 -石破茂5度目の挑戦 -」の中で、石破茂は当選できないと予想していた為、この結果はショックであり、大変、遺憾(残念)である。



「石破茂は当選できない」と書いて、あたかも数学の証明問題を解いたかのように得意になっていただけにショックも大きい。



この記事を見返してみても結婚のタイミングなどから出生図のラグナは牡牛座と思われ、ラグナの修正は問題なかったと思われる。





現在、月/土星期であるという認識も正しく、そうすると、月/土星期の解釈が間違っていた可能性がある。



ラグナから見て、9、10室支配のヨーガカラカで、減衰するラーフと共に7室に在住する土星が結果を出したと考えなければならない。



但し、ラーフは減衰しているが、ディスポジターの火星からアスペクトされて、ニーチャバンガラージャヨーガとなっている。



マハダシャーロードの月は3室支配の機能的凶星で、11室に在住しており、特に何もラージャヨーガもダナヨーガも形成していない。



従って、この月は結果を出しそうにないのである。



マハダシャーロードが凶星の場合、それと絡まないヨーガカラカの時期は、非常に悪いという原則が働いていない。



むしろ、マハダシャーロードの月と、アンタルダシャーロードの土星は、トリコーナの位置関係で、絡んでいたと見なし、その結果、マハダシャーロードの凶意とアンタルダシャーロードの吉意が、吉凶混合して、アンタルダシャーロードの土星の吉意が、それなりに働いた結果、当選できたと解釈すべきかもしれない。



そして、究極的にはダシャムシャでの配置である。







ダシャムシャでは、マハダシャーロード(MDL)の月とアンタルダシャーロード(ADL)の土星が、コンジャンクションしている。



このダシャムシャで、MDLとADLがコンジャンクションしている配置は、キャリアにとって重要である。



そして、土星と月は、減衰する火星と高揚する木星によるニーチャバンガラージャヨーガと相互アスペクトしている。



月と土星のコンビネーションはカリスマのコンビネーションである。




しかし、私は何故、石破茂が、月/土星期に当選できたのか、いまだにしっくり来ない。




ヨーガカラカであるアンタル土星が力を発揮し、ダシャムシャのラグナは分からないが、月と土星のコンジャンクションが力を発揮したということでしか説明がつかない。





二段階方式の選挙が、石破茂総裁を生み出した



総裁選の結果は、大変興味深いものであった。





(NHKから引用抜粋)





各候補者の第一回目の得票数を見ると、高市早苗が、石破茂に27票の差をつけて1位になっているが、単独過半数が取れなかったため、2位の石破茂と決戦投票となった。



つまり、実力では、圧倒的に高市早苗が、一番人気があり、期待も高かったのである。



石破茂は、1位の高市早苗に27票も差を付けられていたが、決戦投票では、落選した立候補者たちを応援していた議員たちの票、高市早苗を総理大臣にしたくない議員たちの消極的な票を獲得して、高市早苗に勝利した。






(NHKから引用抜粋)




つまり、高市早苗は、1番人気があったが、高市早苗を総裁にしたくないという不人気度も高かった為に総裁の座を逃した。



一方、無難に2位につけていた石破茂は、高市早苗ほどには総裁にしたくないと思われていなかった為に総裁に選出された。



これは高市早苗が、自民党の中では、最も右寄りであり、右翼的保守的過ぎることから来る結果であるとも言える。







高市早苗が総裁になり、総理大臣になることを熱烈に待望する人も多かったが、右寄り過ぎるからそれを嫌った議員も多かったのである。



例えば、親中派で、中国に対して、それほど好戦的にふるまいたくない議員たちは、決戦投票において高市早苗を敬遠したかもしれない。



また選択的夫婦別姓制度に賛成の自民党議員たちは、決戦投票において、高市早苗を敬遠したかもしれない。



つまり、政治的主張も高市早苗ほどには極端でなく、人気もあり、不人気度も高くなかった石破茂が当選したのである。



これは単独過半数を取れなかった場合に1位と2位の間で決選投票を行う方式において起こりがちな大番狂わせである。



最も人気が高く1位になる資格が十分にあった人間が当選できず、不人気度が高くなく、より無難な人間が選ばれてしまう方式なのである。









高市早苗と石破茂の党員票の獲得数はほぼ互角であった。



つまり、自民党の一般有権者たち、すなわち、より国民に近い人々から、両者は、大衆的な人気を誇っている。



一方、議員票を見てみると、石破茂は、46票で、高市早苗の72票や小泉進次郎の75票に比べると非常に少ないのである。



これは以前から言われてきたことだが、石破茂が、自民党議員たちから嫌われており、不人気なことが反映されている。



決戦投票では、都道府県連票の割合が小さくなり、党員たちからの人気がほとんど反映されない為、議員からどれだけ支持を受けているかが決定要因となる。



しかし、それでも決戦投票で石破茂が勝利したということは、やはり、安部路線を引き継ぐ、高市早苗のような極端な右翼が総裁になっては困るという議員たちが多かったことを示している。



つまり、二段階の投票方式がなければ、石破茂が勝利することはなかったのであり、決選投票で、高市早苗を当選させたくない議員たちのおかげで、最も議員たちから人気がない石破茂が、総裁に選ばれたという不思議な選挙であった。







小泉進次郎の落選要因


因みにこの投票結果からは他の興味深い事実も浮かび上がってくる。







3位の小泉進次郎は、議員票を75票も獲得して、議員たちからは最も人気が高かったのである。



しかし、より国民目線に近い党員票は、61票しか獲得できず、1位の高市早苗の109票、2位の石破茂の108票から47~48票の差をつけられており、それが3位敗退の原因となった。



これは、総裁選の期間中に進次郎のメディアへの受け答えなどを見た一般党員が不安を感じ、進次郎を総裁にしたら、日本が世界の中で恥をかくという危機感を募らせた結果に思える。



もし小泉進次郎が決戦投票に進んでいたら、議員たちからの人気は、高市早苗や石破茂よりもある為、小泉進次郎が総裁に選ばれていた可能性が高い。



従って、第一回目の選挙での50票ほどの党員票の欠落が、進次郎を落選させるのに大きな役割を果たしたのである。



これは進次郎の政策に関する勉強不足や議員になって以来、一度も法案を提出していないこと、元々の知的な能力(地頭の良さ)に関する評価、進次郎構文やユニークな迷言集などで、日頃からメディアや国民からバカにされていたことなどが関係していると思われる。







これは、進次郎の知的能力や威厳や評価を表す5-11室の軸に土星や火星が在住して激しく傷つけていることが原因となったようである。



これは全く実力が反映された結果であり、これは自民党一般党員の良識が働いたと言わざるを得ない。




しかし、国民からも人気があり、自民党議員たちからも人気が高かった高市早苗が落選したという結果については落胆の声が広がっている。



高市早苗が総裁になれば、何かをやってくれるという期待感が非常に大きかったのであり、投開票前には、高市早苗が当選するような雰囲気が出来上がっていた。



因みに高市早苗は総裁になれなかったとしても総裁になれると予想できるぐらいに良い配置である為、政権発足した際には、自民党内の要職に就くものと思われる。



石破政権では、高市早苗は、官房長官になるという話も出ているが、その可能性は十分あり得ると思われる。



何故なら、官房長官は、首相の代弁者として、政府のスポークスマンとして常にメディアの前で、話をする立場であり、総理大臣の次ぐらいに注目される存在だからである。



自民党が再建しようという時に裏金問題などの影響も受けておらず、総裁にあと一歩まで近づいた高市早苗を閑職に追い込むことはできそうにないからである。





自民党議員からも党員からも不人気の河野太郎



また自民党総裁選で、もう一つ興味深い点として、河野太郎が8位と低迷したことである。







河野太郎は、裏金議員たちに返金を求めたことで議員たちから不人気になり、またマイナンバーやワクチン行政などで、国民から不人気になった。



もし河野太郎が乙女座ラグナであれば、今、時期的に良くない時期でもあるが、非常に分かりやすい結果でもある。



河野太郎は、麻生太郎に支援を求めたはずだが、国会議員票が22票しか取れていないことを見ると、その効果はほとんどなかったようである。



もう年功序列的な派閥による縛りというものはなくなったようである。



これからは政策や実行力など、その本人の実力のみで判断される時代が来たのである。





次の解散総選挙


今の時期、自民党総裁になった場合でもこの自民党総裁選が話題になっていて、国民の間に好印象が醸成されている間に解散総選挙をしたいという目論見も自民党内にはあると思われる。



もし解散総選挙が来年の3月以降になる場合、石破茂は月/水星期で、水星はラグナから見て2、5室支配で8室に在住し、8、11室支配の木星と5-8の星座交換をしており、2-11、5-11のダナヨーガを形成している。







定座にアスペクトバックする強い木星と星座交換しており、月から見て水星は10室に在住し、7-10の星座交換をして、1-4、1-7のラージャヨーガを形成している。



ナヴァムシャでも水星は定座の木星からアスペクトされている。



8室の水星は良い配置であり、他人の力を利用できたり、活用できる配置である。



従って、石破茂が、月/水星期に解散総選挙を行った場合、良い結果を出せそうに見える。





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コメント

コメント一覧 (4件)

  • 早速の記事更新お疲れ様です


    高市早苗氏は山羊座ラグナとのことですが
    思っていたよりも水の星座の性格が強いようで
    推薦人の内13名が裏金問題で疑義がある議員だったのは驚きですね


    「知らなかった」高市早苗氏“裏金議員”13人からの推薦への“弁明”に怒り続出も…自民関係者が明かす「お礼軽視」の過去
    https://news.yahoo.co.jp/articles/d990d2ac1ad721e1e8f0d465fae2b31a10170d97

    上記のソースでも
    高市氏ご本人は平然と「知らなかった」と公言して非難されていました


    更には
    統一教会に通じている相手方からの支援も拒んでいないとする風評がネット上で散見されました


    私はそもそも政治に疎い立場になってしまいましたが
    これでは仮に「女性初の総理大臣」になったところで
    その名誉が瞬く間に汚れ切ってしまうのは明白だったでしょう


    現役議員や自民党員の大半も流石に愚劣なままではなかったようです


    やはり身内同士で持ちつ持たれつするだけの魚座的蟹座的な価値観は
    水瓶座の至高性に刷新されて行く途上を今も進んでいると思える結果でした
    • それはその通りだと思います。


      高市早苗が保守的で封建的な価値観を持つ右寄りの自民党議員、古くからの裏金作りという慣行を繰り返してきた自民党議員とのつながりが強いのは、水の星座との関わりが強いように見えますが、チャートを調べてみると、それほど水の星座に惑星が在住していません。


      高市早苗は、山羊座にラグナ、土星、木星といったパーソナリティーや行為や理想などを表す重要な惑星が集中しており、山羊座には伝統を重んじ、上下関係の礼儀などを重んじる家父長制的な価値観がある為、それが出ているように思います。


      そして、水瓶座に6室支配の水星や8室支配の太陽が在住して、6-8の絡みを形成し、更に失望を表すケートゥが在住しているので、選択的夫婦別姓といったリベラルで平等主義的な水瓶座の価値観を嫌うのだと思います。


      水瓶座に惑星が在住していてもそれが否定的な絡みを生み出している為、水瓶座の価値観を尊重するのではなく、水瓶座の価値観を否定するような動きにつながるのだと思います。


      何か彼女の中で、水瓶座に関する嫌な経験とか、トラウマ的体験があるのかもしれません。


      月は天秤座のスヴァーティーに在住している為、彼女自身は自由で独立精神旺盛で、若い頃はバイクに乗ったり、恋愛経験なども豊富だったと語っています。


      自民党の派閥に属さずに無所属を貫いている所もスヴァーティーの人と関わりたいけど、人と融合したくないという独立精神の表れのように思います。


      しかし、天秤座というのは一見、性格的にはリベラルでも行為の10室が蟹座である為、割と行動において保守的な場合も多いと思います。


      また天秤座ラグナの人が、個人的でアットホームな蟹座的な職場(つまりは保守的な職場)で働いているという事例をよく耳にします。


      天秤座の月ラグナから見て、10室の蟹座に山羊座から木星と土星がアスペクトしているので、やはり蟹座的な性質も出てくると思います。



      またナヴァムシャでは山羊座に月、火星、ケートゥが在住し、やはり惑星集中していますから、山羊座の家父長制的な価値観となり、これらの惑星は再び、蟹座にアスペクトしているので、蟹座の価値観も活性化していると思います。


      またこれまでに検証した所では、ナヴァムシャのラグナが蟹座である可能性が高く、蟹座にはラグナとラーフが在住しています。


      だからこそ、このナヴァムシャの蟹座ラグナが働いて愛国民族主義者で、家族という伝統を守りたいのだと思います。



      また水瓶座に関する否定的な配置はここでも繰り返されており、水瓶座には7、8室支配の土星と、6、9室支配の木星が在住しており、ここでも6-8の絡みが形成されています。


      水瓶座が8室に位置することによって、水瓶座の価値観は苦手な領域で、彼女としては関わりたくないと感じており、水瓶座に2つの惑星が在住していてもそれは水瓶座の理想や肯定的な価値観をもたらすものではなく、水瓶座に関する否定的な経験やトラウマをもたらす配置だと思います。


      こうしたことで、彼女は水の星座に惑星がそれほど在住していないにも関わらず、リベラルな価値観を嫌い、保守的、封建的な価値観を示しているのだと思います。


      そして、もしダシャムシャが牡羊座ラグナの場合、水瓶座には6室支配の水星が在住している為、やはり、水瓶座の価値観は下に見下したり、軽蔑すべき対象であり、敵対的な価値観であることを示す配置が繰り返されます。



      通常は、ある星座に惑星が在住したら、その星座の価値観を身に着けるように思いますが、もし凶星や凶ハウスの支配星が、その星座を傷つけていたら、その星座の価値観を身に着けるのではなく、その星座の否定的な経験やトラウマをもたらし、その星座の価値観に対して敵対的になるということが言えるように思います。



      それは最近、共和党のヴァンス副大統領候補が、人種差別的なヘイトスピーチを繰り返し、リベラルな価値観に敵対している様子からも伺えます。



      ヴァンス議員は、月から見て6室支配の土星と8室支配の火星がスピーチの2室天秤座に在住して、6-8の絡みを形成している為に天秤座の自由で他人の自由や権利も尊重するリベラルな価値観に敵対的なのだと思います。


      • 詳細なご返答ありがとうございます


        一つの星座に火星土星太陽がコンジャンクトするチャートというのは
        私の周囲にはなかなか該当者がおらず
        その解釈がハッキリしないのですが
        例えば卑近な例では私の実母のラーシの6室( の獅子座 )には火星と土星がコンジャンクトしています


        従って
        母はそもそも権威者( =獅子座 )に対してとても無礼な態度を取りやすく
        6室が獅子座であることを無視しても火星土星が6室に住むので昔は短気で乱暴でとても男性的でした


        しかしそれはまた面白い性格上の矛盾にもなっていて
        息子の私がかつては日本共産党の支持者であろうとも母の方は自民党や時の総理に対し好意的で
        なおかつ熱心な皇室ファンでもあり天皇家のドキュメント番組は欠かさず観ていたほどです


        母は魚座ラグナであり土星は特にとても悪影響の強いマラカですが
        水瓶座にアスペクトバック出来ることが獅子座の性格を醸すらしく
        水の星座と火の星座( そして魚座と獅子座なので女性性と男性性 )が入り乱れて
        早い話が「精神分裂気味で矛盾しがちな幅の有る性格」を作り出しています


        この特徴は長い時間の中でやっとその輪郭の大きさが視野に収まるかどうかというくらいで
        母には兄( 私から見た伯父 )が在るために相互対比でラグナを何とか特定できたのであって
        結果的に獅子座が6室目になってそこに住む凶星の影響が何を与えるか運よく分かっただけでした


        上述した影響があるせいか
        母は6室に生来的凶星を持っていながら実際は一度でも気に入った相手を依怙贔屓する傾向で
        それはおそらく11室の山羊座で減衰したラグナロードの木星がヴァルゴッタマだからでしょう


        同一の星座に生来的機能的凶星がコンジャンクトして強い場合
        それはそのサインで示される人物と価値観への敵愾心を醸すと同時に
        その星座の性格が極端な矛盾や激しい感情表現で具現化するといったパターンになるようですね
        • そもそも6室に土星と火星が在住していれば、敵を粉砕する強さが出てくると思いますが、


          その6室が獅子座であれば、特に獅子座的な価値観を嫌い、獅子座的なものに敵対するといったニュアンスが出てくると思います。


          そして、自分自身もその獅子座の否定的な歪んだ性格を持つことになるということです。


          特に獅子座の堂々として偉そうにしている人物を見ると、相手を嫌ったり、攻撃的に振舞うといったニュアンスが感じ取れるでしょうか。


          >同一の星座に生来的機能的凶星がコンジャンクトして強い場合
          >それはそのサインで示される人物と価値観への敵愾心を醸すと同時に
          >その星座の性格が極端な矛盾や激しい感情表現で具現化するといったパターンになるようですね


          そのように言えると思います。


          理論的に他の星座にも適用できるはずなので、例えば、芸能人とか、有名人とか、他の全ての星座に関しても


          複数の公の事例で更に確認したい所です。

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